Population Association of Japan
NII-Electronic Library Service Population Assooiation of Japan
L
.
t
日
本
人
男
子
の
簡
速
労
働
力
生
命
表
:昭
和
5
年
・昭
和
25
年
・昭 和
30
年
*河 野
稠
果
eece1
労
働
力生命表
のアイ
デア生 命 表は
1
年ま た は そ れに 準 ずる短 期 間の 人口の死 亡 経 験を要約
する統
計的方法
で あるこ と は い う ま でも ない 。 そこ に お い て, 同 年に生まれた と仮 定さ れ る通常
100
,000
の人ロが考 え られ, それがそ.
の経 験 する死 亡 秩 序に し たがい(
も と よ りその死亡秩序
は cross−
sectional な もの でlongitudinal
な cohort 的 な もの で はない)
し だい に減少
し, つ い に最
後の1
人が死亡 し去るまで の経 過 を 示 す もの で ある。 こ の仮 設 的 人口を静
止人口(
s 七ationarypopulation)
と呼ぶ。 と い うのは, 毎 年の出生 数 が 総 死亡数に 等し く, かつ 人口移
動に よ る変化
は ない もの とされて い る か らで ある。 この静
止人
口 か ら・
生 命 表上重 要な数値
が得
ら れ る が,
わ けて も有 名 なの は周 知の ごとく平 均 余命
である。一般
の 生命
表、
に お け るの と類 似の考 え方 を 労 働 力に対して当ては め たの が, こ こにおい て述
べ よ うとする労 働 力 生命 表 (working
life
table)
であり, そ こ における・
一
連の数 値である。、
労
働
力 生命
表におい ても, 始め に一
般 生 命 表 と同じ く通常
100
,000
の 出生コ ゥ ホー
トが考 え られる カ その中の い くf
)か は労働
力に 加 入す
る以 前に死ぬ と し て も大
部分 は労 働 力に加 入し て行 き (た だ し これは男 子の場合
である)
,年齢
が進
むに し たがい今 度は逆に 死 亡 と引 退に よっ てそ れから離
脱し, つ い に最後
の1
人 が 労勵力
人口か ら姿
を消
すに至る経 過 を示 す。 こ の仮
設 的 労働
力人
口を一
一
ma
生命
表1 の 静 止 人口 と対 応させ て 「「
SU
止
労働
力 人口”
(
stationarylabor
force)
と呼ぶ。実
際の計 算に お いては, そ れ は, 労
働
力 人口の各年
齢 階 級 別 死亡確 率 が 労 働 力 入口 と非
労
働
力 人口 の和である全 体人
ロの それ と同じ と仮 定し て,
一
般
生命表
の静
止人口 とそ れle
年 齢階
級的
に対応
する労 働 力 率 を 掛 けた積である。 こ の
静
止 労働
力 人口を基に し て,
平 均 労 働 余命 (
average number ofyears
in
laber force・
ifemaining ), さらに労 働 力へ の加 入 率, 労 働 力か らの離
脱 率が計 算される。労働 力生命 表を
一
般 生 命 表 と の関 連に お い て作 製し,平均
労働余
命 を 平 均 余 命 との対比
に お い て測
定 するこ と は多 くの意 味におい て重要
で ある が, それは大 体 次の恥
う なこ と であると考 え られる。わ が国におい て最 近 起こっ た 出生 率の急 速な減 退に よっ てもた ら された老
年人
口 の占
める割 合の増
加, す な わ ち 老 年 化の現象
は,将
来出
生率
が ふ た た び戦
前の水 準に反
騰 するこ と は ない とい う見
と おL
,
のもと セこ,
今後
将 来に か けて急 ピッチ で進 行してゆ く もの と考
え られる。 また, 死亡率
全般
の低 下 は, 幼 少年
期, あるい は青 壮 年 期に おけるの と比較
し て 少ない とはい え, 老 年 期に おける平均余
命の、
増加 をもた ら し てい るの であっ て, この こ と は人口 の 老年
化と ともに老年
人口が よ り長 く生 存 する確
ヤ
*
第11回日本人 口学会に おい て 「簡 略 労 働 力 生 命表 (abridged working
life
table):1930,1950
及 び1955
年に関 する 日本男 子の労働 寿命 」と題して報 告。
’
また本 稿は
,
すで に河野 稠 果に よっ て執 筆 さ れ,
厚生省人口問 題 研 究所の研 究資料として刊 行されてV
)る「日本 人 男 子の簡 速 労 働 力 生 命 表
昭 和
30
年・
昭 和25年・
昭 和5
年 」 人口問 題 研究所 研 究 資 料第136
号, 昭 和35年5月10日 の要 約で ある。 ** 厚 生 省 人口問 題 研 究 所 調 査 部 企画科員。
,
1
一
N工工一
Eleotronio Library率
を 示す。 し か しなが ら, 他方
に おい て は, 日本の工業 化 と都 市 化,
お よ び それに 関連し た社会
的,
経 済 的趨勢
は,
西欧 諸 国が経 験し た と同 じよ うに,
徐々に老年齢
に お け る就業
の 可能性
を制 限し て来 てい る ように 思われるD
。こ の
2
つ の相 反 する傾 向か らし て, 労 働 力か ら 自発 的 もし くはなかば強
制 的に引
退し た老人の 老 後 の社
会 保障
の 問 題 か れ らの 社会
的適
応の 問題がよ うや く に して脚 光を浴び始め て来たように思わ れ る。 こ の意味
に お い て,
平 均 余 命と平 均 労 働 余 命の差,
つ ま り労働
力か ら引
退して死ぬまで の年 数の確率
を測定
し, その 時 代 的変
化と関 連して知るこ とは, そ れ が老 人の老後
の 生活を保 障 する た め の 国 家, 社 会, お よ び個々人の 家 庭の担
わ ねばな ら ない 社 会 福 祉 的 負担
の重みの程 度 を 知るこ と であ り, 適 切な 老年
人口対 策を練り上 げるべ ぎ1
つ の 科 学 的 基 礎 材 料を提
供する とい う意 味に おい て重 要な も、
の と考 え ら れるQさ らにまた, それは, 平 均 余 命が延 長 された とき, 企 業 体の経 営 者が被 雇
i
用者の労働
ポ テソ シアル の増
加, 労 働に対 する年
齢 的 限 界の廷 長とい う事実
に即応
して,何
等かの経 営 政策
, 雇 用 計 画の再 編 成を行 な う もの とす れ ば,そのた めの有
力な1
つ のデモ グラフ イ ッ クな 資 料を準 備 するこ と に も な る。.
’
‘
定 年tt と い う制 度 慣 習 的 な 労 働 年 齢の 限 界 点と,
平 均 余 命の延 長に よっ て少な く と もある程 度 延 長 さ れ た と考え られ る実 際の 肉体
的,精
神 的労働
限界 年 齢との 格 差の再 検 討 も, 以 上の こ と に 関 連し て,単
に個
々 の企業体
の み に留ま ら ない 大 きな問題 を投 げかけ る の で ある。 さ らに労 働力 生命表は , 各年 齢 階 級に おい て次の 年 齢 階 級との 間に おける労 働力 人ロへ の 加 入率,
お よ び労 働 力 人口 か らの 死亡, 引 退に よ る離 脱 率 を 同 時に表 章し得る ので あ っ て, 加 入率
は どの 年 齢 階 級に おい て大はば な労 働 力へ の加 入 が行な わ れ る か とい うこ とを 示し, 離 脱 率はすで に述べ た よう.
に, 企 業 体 が 新しい情 勢に対 処し て雇 用 計 画 を 再 検 討 する場 合の基
礎 材料
とな り得
る点に意
義 ある も.
’
のである。2
労 働 力生命 表 作 製の方 法 :Wolfbein
−
Wool
の方 法の 紹介こ こで は, 労
働
力 生命表は昭和5
年,25
年お よ び30
年の 日本 人 男子に 対し て作 製された。女
子に対する労 働力 生 命 表は, 女子 の労 働 力 参加 (labor force
participation
)の 情 況が男 子の 場 合と比 較して は る か に
複
雑な 労働力 加 入, 離脱 の型 を 示 し てい るの で, こ こでは作 製さ れて いない 。さて労
働
力生命
表 作製
の た めに は資 料 酌に2
種のものが必 要とさ れ る。第
1
は作 製し よ うとす る年
次に対 する年 齢 階 級 別 労 働 力 率であり,
第
2
は 生命
表 上の静止人口 (nL 。)
である。 これ ら2
種の資 料が整
備
さ れ たあと の実
際の労 働 力 生 命 表 作 製の 手続
きは, U.
S.
Department oiLabor
, Bureau ofLaber
Statistids
の SeymourL .
Wolfbein
に よっ て計 画 指導
され, 同じ Bureau のHarold
Woo
氏に よっ て執
筆
さ れ た”
Tab】es of
Working
Life
;Length
of WorkingLife
for
Men”
,
U .S .
De −
P
・ ・tm ・nt ・I
L
・b
・・,Bureau
・fL
・b
・ ・St
・ti・tics ,B
・ll
・ti
・1001
,J
・ly
1950
の 方法に準 じ て行 な っ た。詳細
は こ の Bull『tin にゆずっ て, 以下その大略を紹 介 する こ と とする。(
a)
平 均 労 働 余命
の計算方法
、
Wolfbejn −Wool
の労 働 力 生 命表作 製の 主 要 な 手 続 きは, すでに前 節におい て触 れた よ うに, 静 止人
口 nL 、, と年
齢 階級
別労 働 力 率 nW 。 を組み合
わせ て静止労 働 力 人口 語耽 を作 り・
そ れか ら普 通1
) 昭 和25年か ら 昭 和30
年にか けて,
老 年 人口の労 働力率は増加し たが・ これ が, ただ ちに・ この期間を通じ・
て起こっ た老 年人 ロの平 均 余 命 延 長の影響の表 現で あ る と考え るのは早計であろ う。
これに関して は
,
い ろいろの見方もあ ろ うが,
ここ で は・
それ は あ くまで一
時的 な 現 象であり, 日本経 済における急 速 な 景気 変動
,
労 働 力に対する需 要の変 化の特殊事情 が 主 と して それに 関係して い たもの と み たい 。 昭 和
25
年の数 字は, 朝鮮 事 変の特 需 ブー
ムが 未濘
関 与して いない前の不 景 気であっ た経 済・
労 働 情 勢 を一
表わし, 昭 和30年の そ れ は
「
黴 量景気”
といわ れた わ が国経済の繁栄を 反 映 す る もの であっ た ろう。−
2
一
Population Association of Japan
NII-Electronic Library Service Population Assooiation of Japan
の 生
命
表 と同じ よ うに平
均 労 働余
命”
average number of years in the labor force rernainin9”
‘
を 計 算 するこ と である。
平均
労 働余
命 彦u
「、 の 具体
的な計算
は ca co2
・・x一
那
詮
賜)
一
爭
蜑
嬲 ).
(
・) で あり, そこ で 処耽 は年 齢階
級別 労働 力率である。 こ の場 合, 分 子 とな る ものは あ る年
齢 階 級に お: い て死 亡と引
退に よっ て労 働 力か ら離 脱 する まで労働
力と し て残
る総 延 年 数.
,
ね Σ .LWx − TWx
であ り・
分 母はlw
・・ すな わ ち100
,000
の出生 コ ウホー
ト で始 ま り, そ れ ぞれ の年 齢階
級の 当初に 滋 い て労 働 力と し て残存
し ている数である。さ てアメ リ カ合 衆 国およ び 日 本人 男子の労 働 力 率に 関して
青
壮年期
に おけ る年齢
的 推 移 を 見る、と,・.
.
15
歳 以 下で は労働
力率
は き わめ て低 く・15
歳か ら年齢
の増 加に ともなっ て 急 速に上昇し,20歳
をす ぎ・
る に 至 っ て ほ と んど90
% を 越 える高さ に達し, それか ら最 高 水 準を 示す年
齢をす ぎて ふた た び急
速に.
低 下 する に至 る。こ の よ勃こ, 年 齢 階 級 別 労
働
力 率 を 表 わ すカー
ブ は中央
が高
く, 両 端が低い 形状
である た め に , そ の最 高 水 準を示す年
齢階
級よ りも若い 年 齢におい て, 静 止 人口 と年
齢階
級 別 労 働 力 率との 積である静 止 労 働 力 人口の値
をそ
の まま平 均 労 働 余 命の 計 算に 用い るときは, そ れらの 年 齢 階級 と最 高 水 準の年
齢 階 級との 間で労働
力へ 加入 し て来る もの を 当 然 除 外し てお り, 普 通の生 命 表の平均 余 命に対 応す る 平 均 労働
余命
を求め るこ とは出
来ない 。実
際の計 算 上, 最 高水準
階 級よ り若い年
齢 階 級の静止労 働 力’
人口 の値
を その まま とり, そ れ ら を普 通 生 命 表の場 合の T。 と同じ よ うに 高 年 齢の方h
・ら積 和して 来.
た Tw ・ の一
環 ・ し て加 ・・ それ ら・欄觜
齢 け ・1
・・(
近 鵬 ・’
1
〈nLw.
+nL ・V・ +n)で 求・ られ る〕
で割
っ て も, 若い年 齢に おい て静止労 働 力人口 の 値が小さいため lwxq
)値
も小さ くな り, こ の・
よ うな IW。 で割 っ て求め られた 平 均労 働 余 命は 非現実
的に大 ぎいもの とな っ て現わ れ る。 した が っ、
て , 労 働 力 率 が最高
に達し ない以 前め若い年
齢にあっ て は ,最高
の労 働 力 率の水 準を一
定に保っ とい.
う仮 定に よ っ て平均
労 働 余 命を計 算す るのである 。この考え
方
は,
こ と男 子に関す る限 り, 労 働 力 率が最 高 水 準に達し てい ない若い 年齢層に対し, そ れ がそこまで将 来 達 すると い う労 働 力ポ テン シ ア ル と して の性 格を持たせ, その よ うな ポテソ シ アル が労 働 力と して経 験 する と仮 定さ れ得る最大の年 数を,
労 働 力 率が 最 高を 示す 年 齢以 上で労 働力人口 が実
際に経 験した労 働力参加 の年 数の積 和にぐ
り入れて, そこか ら平 均 労働
余 命を割り出 して いるの であ る が, 平 均 労働
余命
がか か る労 働 力 として の ポ テソ シ アル な もの を含
め て「
労 働力か ら”
離脱 す る まで の期 間の 確 率であ る とする 場合
, 充 分 意 味の あるもの.
であると考えー
ら れ る。(
b
)労 働 力へ の 加入率,
お よ び労 働 力か らの離
脱率の計 算 方法
普
通 生 命 表の 死亡確
率 n9 。 はある年
齢 階 級の 当 初に おける生存 者数 lx
か ら次の 年 齢階 級の 当 初 にtt
お ける生 存 者 数1
。 . 。 を引 き, その差 。d
。 を ら で割っ た もの であるが, こ こ で問 題とな る 死 亡確 率 は静
止人口 に 関 するもの であっ て, そ れはπ
Q
。_
殊Lr 怩L灘+n(
2
)・
nL 砺 で表わ さ れ る。 これは静 止人 口 に関 する生 残 率 (Survival ratio )の 余数
である 。 こ の静止人口 の年
齢 階 級別 死 亡確 率 nQx を 用い た場合, ある年 齢 階級と の間に静止 労働 力 人口 に加 入 し た net と して.
の数, つ ま りその年 齢 階 級 と次の年齢
階 級 との 間に加入しな が ら次
の年
齢 階 級の当
初年
齢に達 するこ・
と なし に死ん で行っ た もの の 数 も含め ての 加入者 数は, 労働 力 率が実 際に 最 高を 示すその1
つ 手 前の一
3
一
N工工一
Eleotronio Library年 齢階
級まで計算
さ れ, そのため の式は次の ようである。’
処α z
L
ω露+n−
nLZVx 十nLtU .(nQm)
(3
)
nax は x か ら x+n まで の年 齢 階 級の静 止 人口が x+n か ら x+2n
まで の年 齢 階 級に移 行 する途・
中 , 労 働 力へ 加 入 するもの の ne 七 としての 数であ る。 これは労 働 力率が最 高を 示す年齢階級
より上の年 齢
階
級に対し て は計算さ れ ない。 労働
力へ の 加入率(
rate of accession to theIabor
force)
nA 。は, こ の , あ る年
齢階
級から 次の 年 齢 階 級に至 る間に労働
力へ 加 入 し た net と し て の数 na 。 をは じ あの方の年
齢 階 級の 静止人口 の値
で割
っ た商で ある。・
・
… nA ・’
−
1
・嬰
(
・)次 に静止労 働 力 人口か らの net と し ての
離
脱 者数
お よ び離脱率
の 計 算であるが, 離 脱 者 数は労 働 力 :率が最
高を 示す 年 齢 階 級 以上におい て は 次の式で求められる。n∫=
=
nLWx−
nLor 」x +n(
5
)
』
離 脱 率 (rate of laborforce
separation )は・・… 曜
」
騰
・(
6
)J
である。 労 働 力 率が最 高を 示す 年 齢 階 級以下の 年 齢階
級で は, 労働
力か らの離 脱はすべ て死 亡によ る・
もの と みな され, し たが っ て nQxs=
nQxnSt
=
nLWx (nQr)
(
7
) で ある。 さらに労 働 力か らの 離 脱を死亡に よ る もの と引 退に よ るもの と の2
つ の 原 因に よ るもの と し て, そ :れ それ の率を 計算 する手 続 きをも掲 げる。 詳し くは Wolfbein−
Wo 。ユの前 掲 書にゆ ず り, こ こで は最
終の計 算 式だけを記 する と, 死亡に よ る離 脱 率は躍
一忍
〜
鷺
る
争
i
)
凵
であ り, 引 退によ る離 脱 率は全 体の離 脱 率か ら死亡に よる離 脱 率 を 引いた差 nQx ’・
=
nQxS’
nQxd’
で ある。 (8
)
(
9
)
以上 の
Worfbein −
Wool の 方法
は種々 の 仮 定を前 提 として お り, そ れに よ っ て計算
が 行 な わ れて い・
る とい うこ とを指摘
し な け ればな ら ない 。 その中
主要なものを挙 げる と, 第1
は労 働 力 人口の年
齢 階 級 別死亡率が一
般 人口 のそ れと等しい と考え るこ と であ る。 労働
力 人 口の年 齢 階 級 別 死亡率が,一
般 人口 の それ と比較し て, 全 般 的に僅
かではある が 低い こ とは周知の と お りである。 そ れで 評鞠 は実 際 に は underestimated と なっ てい る わ げ である。 労働
力 人口あるい は 就 業 人口だ けに対
する生 命表 (こ こ で い う労 働 力 生
命
表, working life table で 臣よな くIife
tablefor
working.
force あるい1は 1ife table
for
gainfully
occupied の方
で ある)
があれ ば, それ を 部 分 的に用い て精
度を 上げ られ.
る と思 うが, し か し その よう なもの は資 料 的に 作 製がきわ め て困 難であ る。次に
Wolfbein −Woo1
に よ っ て発 表された方 法は主と し て各歳に対 する完 全 労 働 力 生 命 表に関す る’
もの であ り, その方
法を5
歳 階 級 別の簡 速 労 働 力 生 命 表に応 用 するとぎは, 各 歳 問に引 退 数の差が相 当 ある高 年 齢に お い て, 引 退によ る離 脱率
の計算
に 関し難
点が 生ずる ので あ り,厳密
にい えば 修 正が・
ほ どこ されね ば な ら ないわけであるが,
その修正係 数は完全労働
力 生命 表の 数 値との 対 応に よっ て 得 られる もの であり, 日本
人男
子に 関し ての 完 全 労 働 力 生 命 表の 作 製は 全 く不可 能で は ない に し て も資 料的
に 困 難なた め に, こ こで の計 算に対して利 用で きない 。 し たがっ て, こ こ におい て掲 げ られる簡 速 労働
力生命 表はこ の 点につ い て特 別の修 正を行な わず,Wolfbein −Wool
ボ
完全 労働
力生命 表につ一 4 一
Population Association of Japan
NII-Electronic Library Service Populatlon ASSOCIatlon of Japan
N
・て行
な っ た方法
に準
じ て計算
を行
な っ てい る。3
口本 人 男 子簡
速 労働
力生命
表作
製のた めの資 料上の整 備前にも述べ た ように, 労
働
力 生 命 表 作製
に おけ る 資 料 面の2
つ の柱
は,一
方
に おい て与
え られた年
.
・
齢 階 級 別 労 働 力率
であ り, 他 方に おい て生命
表(
こ こ で は簡
速 労働力
生命表
の作製
が 目的
であるので‘
簡 速 生命
表 )の静
止 人口 の値
であ
る。 し た が っ て, 資料
の availability と い う観 点か ら して, まず
国
勢 調 査 が行
われ, 労働力率
が得
ら れ る年次
で, かつ その年次
に相当す
る生命
表が ava 皿able である・
場 含に のみ可 能である。 か くして昭 和5
年, 昭 和25
年, お よび 昭和
30
年
に対
する男子簡速労
働 力 生命
表が作製
さ れた。まず 労
働
力 率につ い て述べ るな らば, こ の3
つ の国 勢調査年
次(
昭和
5
年
, 昭 和25 年
, 昭和
30
年)
の いず れの場 合 も最 高70
歳 以上の労 働 力 率は5
歳 階 級 毎に表 章 されてい ない。 す なわ ち,昭和 5 年
に.
.
’
k
’
い て70
歳まで, 昭 和25
年に おい て60
歳まで, 昭和
30
年に おい て,65
歳
ま で となっ て お り, そ れ 以上 撼 , Open−
ended である。 し たがっ て, これ らのあた えられた統
計 数 値 を そのま ま使 用して労働力
生 命 表 を 作 製 する ときは, 老 年 期におい てもなお非 常に高い労 働 力 率 を 示 す 日本 人 男 子の労働
力参
加状
:態
を適確
に把握す
る こ と は困難
で ある と考
えら れ る。 国勢調査
に よる労働
力率
は,
60
〜
64
歳
に おい て’
昭和
5
年
86
.
4
%,
昭和
30
年
82
.
4
% であり,
65
〜69
歳
に おい て昭 和5
年76 .
3
%である 。 昭 和30
年の65
歳
以 上の労
働 力率は56.
4
%と いぜん として50
% を上 廻 わ り, 昭 和5 年
の70
歳 以上の率
も52
.
6
%で非常
に 高い。 か ようにいぜん と して非 常に高い 率 を維持
する老 年 齢層
のま ん中
で5
歳階級
区 分を打
ちき り, そ れ 以 上は open−
ended となる労 働 力 生 命 表 を 作るこ とは, これ らの年齢
の 周辺 で急角度
の変 容 を み せ る労働力
か らの離脱
の パ ター
ン を全 く看過
するこ とに な り ,重要
な人口統 計 学 的お よび 老 年学的
一
考 察の 根 拠を失 うこ と になる。こ の よ うな意
味
に おい て, 上記
の よ うな国 勢 調 査に集 計発
表さ れてい ない そ れぞれの年
次の高年齢
部 分の5
歳 階 級 別 労働
力率
を, われわれとしては, た とえ そ れが“
guestimation
”
であろ うとも推定
す る 必要
が あっ た。 そ こ で,40
歳
以 上の労働
力率
の下降傾
向を使
用 し てい ろいろの逆P ジス テ ィ・
y’
ク曲 線を当て は め
補外
を行
い , その中
か ら最適
と判断
さ九
る数値
を採
用し た。 い ろいろの逆P ジス テ ィッ ク 曲
線
とい うの は, それ ぞれの年
次の40
歳
以上の年齢階級
別
労
働
力 率か ら,3
つ のお 互い に等 間 隔』
であるもの を任意
に と り, そ れに逆ロ ジ.
7kテ ィ ッ ク曲線
を当
て はめ て補 外 を 行 う わ け である が, そ の基 本と な るべ き3
個の数 値をそ れ ぞ れの年
次に おいて試 験 的に いろ い ろ 変 え て , そこか ら異っ た icurve−
fitting を行 っ たもの で あ る。こ の場 合
”
rk
適と判断
さ れる数 値゜
’
と い うの は, 次の よ うなもの であ
る。少
くとも 日本 人 男 子年齢
階
級 別 労働
力率
の ロ ジ ス ティ ッ ク捕 外に関 する限り,
ど の年
次に 関し て もま たどの ような 基 本3
点をと ろ うとも, その補 外 された高
年
齢 部 分の労 働 力 率は全 体 的に過 少と な っ て く る。 どうし て過少
と な っ てい るのが わ か る か といえ ぱ open−
end の階 級に対 する労 働 力 人口数は与
え ら れてい るの で, 補外
さ れ た年齢階級
別 労働
力率
に それ と対応
する人口数を積 和した もの との 比較
に よっ て明 らか となるの で ある。 である か ら最
適と判断
される と い う1
つ の条 件は, まずい ろい ろの 補 外 された労働
力率
と対
;’
応 人口 との積 和 が実
際に与
え ら れ た open−
end の階
級の値
に近い もの で ある こ とが1
つ の 条 件とな る。 第2
の条 件は, 補外
された労働
力 率と人口数との積和
が open−
end の労 働 力人口数に等
しい よ う そこ補 整し起とき, その補整
さ れ た結果
が よ り よ く幽
external check に耐 え得る とい う条件
である
。 :External
check の基 準と し て は・ 昭 和19
年
における人口調 査の集 計 結 果 2)と し て116
歳
まで の各 歳2)
総 理 府 統 計局, 昭 和
15
年国勢調査, 昭和19年人 口調 査, 昭和20年入口調 査, 昭 和21年人 口調 査 結 果 報告 摘 要 (昭和24
年3
月刊)pp .
106・
V109 。5
N工工一
Eleotronlo Llbrary別の
有
業 老 数が発 表されて お り, これ を使 用し た。 昭和19
年は太 平 洋 戦 争 も末 嫐 こ近 く, その 当時 行 われた戦 時 動 員の影 響か らし て, か か る年 次の有 業 人口統 計を external check の 基 準と し て使 用 す る こ と は一
見 難点が多
々 ある よ うに 感じら れるが,
し か し,
昭和19
年の 年 齢 階 級 別 有 業 率と昭 和5
年 の そ れ とを比 較し た場 合,
60
歳以 下で は た しか に昭和19
年の 方が高い が,60
歳 以上 の高年
齢に おい て はその 有 業 率が昭 和5
年の もの より も一
様に 低い ところか ら,戦
時の動員の 影 響は 及 んで い ない と昇 断さ れ, こ の60
歳以 上の年 齢 階 級 別有
業 率は少 くとも昭 和5
年の推 計に対して1
つ の 目安を与
え るこ と にな り, ま た昭 和25年
,30
年
の年
齢階
級別労働
力率
の推
計に対して もある程 度の external check を 可能とす るの で あ る。次に問題 とな るの は, 昭 和
25
年 国 勢 調 査に おける労 働 力 率が, 大 体に おい て5
歳 階 級 区分
の もの で な く,10
歳 階 級 区分の もの であ る こ とであ る。 すな わち, 昭 和25
年に お い て は,5
歳 階 級 区分の もの・
は30
歳 未 満の もの だ けで あ っ て,
そ れ 以 上 の年 齢は10
歳 階 級区分でそれ も60
歳ま で であるにす ぎ な い 。 今回の簡 速労働 力生命 表は5
歳 区分の もの なの で, interpolation に よっ て5
歳 階 級 別 労 働 力 率・
を求め,60
歳 以上 は, open−
ended の年 齢 階 級は先に も述べ た ように補 外し て高年齢
の数 値を推 定し た わけであるD次に
資料
面で の も う一
つ の大 きな柱である 生命 表につ い て述べ る 。 昭 和25
年と昭 和30
年に関し て は,
人口問 題 研 究 所 作 製の第4
回お よび第9
回簡
速静止 人 口表 (そ れ ぞ れ 昭和25
年4
月1
日か ら 昭和
:26 年
3
月31
日お よ び 昭 和30
年4
月1
日か ら昭 和31
年3
月31
日 までの 期 間に対 する もの )があるの で 問.
題がない が, 昭 和5
年に対して は, これ と正確に 対 応する既成の生命表は ない 。 戦 前内 閣統
計局作製
の 第5
回完全生命 表がほぼ昭 和5
年に対 応 する もの とい え る か も知れぬ が, これは大正15
年か ら昭 和、
5
年の 間の死亡に 基づい て 計算が行われて お り, 昭 和5
年を中心 とし た もの でな・
く, 大 体昭和3
年
を 中心 と し て2
年ほど古い 年 次の 方にずれてい るもの であ る。 大正15年
か ら 昭和7
年あ た りの 年 齢 階 級 別死 亡率
は,1
年
1
年
を 比較
し た 場合
多少
の 変 動はある に し て も, 大 勢は低 下し て お り, 昭 和3
年
の男子
5
歳 階 級 別 死亡率を昭 和5
年のそ れと比 較し て み て も, 例 外 な く昭 和5
年の方が昭 和3
年よ りも 低い こ とが判る3) 。 し た が っ て ,第
5
同完
全 生命 表の 数 値を その ま ま昭 和5
年に対 する もの と し て採 用 する ときは, 静止人口 の値,
そし て さ らに は 静止労 働 力 人口の値を underestimate するこ と に な る4) 。こ の よ うな underestimate を避け る ため
,
こ こでは, 面 倒で はある が まず 昭 和5
年を中心 とする死 亡秩 序と正 し く対 応 する簡 速 生 命 表 を作 製し た 。 そ れは,
昭 和4
年 4
月から昭 和7 年 3
月まで の満3
・年・ 死亡数の吉
に 対・昭
和5
年1
・月・日・圃 調 査 人・を姆 ・ し た年 齢 黼 別死 亡率を基 本デー
ター
とし,T ,
N ,
E .
GreviHe
の簡
速生命 表の 作製
方 式に よ っ て計 算した もの で ある。 た だし,45
歳.
以上の ら の 数値
はGompertz −
Makeham 曲 線y
− hsXgox
(10
)
をあては めて修正 し, そ れに応じ て他の生 命 表 函 数も修正 し た。か くし て 求め られた昭 和
5
年 (正確}こ云 う と 昭和4
年4
月 か ら 同7
年3
月 までの 期間に対する )晃 子の 簡 速生命表諸函数は表1
に記 載されてあ る。 3)た と えば 厚 生 省人口問題 研 究 所
,
昭和5年以降男女年齢別 主要 死 因 別 死亡率に関 する調査,
人口問 題 資 料.
第2輯 (昭和17年 3月 ),
附録第3表,
pp.
196〜
219参照。
4) 実 際に, 第5回 完全 生 命 表 か ら 計算さ れた 5歳 階 級 別 静止 人 ロ の値は, どの階 級におい て も昭 和 5年 を 中 心 と す る死 亡 デー
ター
を用いて こ こにあら た に計 算された静 止人 口の値より も小さ い。舘
稔
・
河 野 稠 果,’
「
わが国に お け る労働力 生命 表一
方法論か ら み た 比較, 検 討”
, 第3
回 寿 命学研 究会年・
.
報,1958
, pp.
73−・
75』
t5
よ び p.
73参照。、
−
6
一
Population Association of Japan
NII-Electronic Library Service Populatlon ASSOCIatlon of Japan
表 1 日本 人 男 子に関 する簡 速 生命 表 ;1929年4月
〜
1932年 3月 年 齢 階級0
1
2−
4 5−
910−
1415−
1920−
2425−
2930− 3435
−
3940− 4445
− 4950
− 5455
−
5960−
6465−
6970−
7475−
7980−
8485−
8990−
9495− 991eo
− 104
ugx 0.
139960.
04279
0.
04460
0。
02094
0.
Ol354 0.
03706 0.
04572 0.
03855 0.
035700.
03977
’0.
051110.
06907
0.
09715
0.
137910.
196680.27796
0.
38572
0.
51908 0.
668210.81062
0.91913
0.
97312 1.
00000
転 100,00086 ,00482
,
32478
,
652
・
77,
00575,
96273,
14769 ,80367,
11264 , 71662 ,14258 ,96654,
89349
,
560』
42,
72534,
32224
,
78215,
223 7,
3212
,429
460
37.
2 1,
0 ndx nLx 13,
9963 ,6803
,
672L6471
,
0432,
8153 ,3442,
6912 ,3962 ,5743,
1764,
0735
,
3336
,8358,
4039 ,5409 ,5597,
9024,
892L969822.
8
36.
2.
1.
0 T忠
既 90, OIO83 ,904240
,
763389,
140382,
420372,
770357,
375342,
290329,
570317 ,145、
302,770284 ,650261,
130230,
710193,
200148,
04599,
70655 ,35523
,
1656,
332
933
59 1.
0 4,511,4434
,421
,433 4,
337,
529 4,
096,
766 3,
707,
6263,
325,
206 2,
952,
436 2,
595,
061 2,
252,
771
1,923,201 1,606,056 1,303
,286 1,018
,636
757,
506 526,
796333,
596 185,
551 85,
845 30,
4907
,325 993 60 1 1199、
576872406832946261S 14601731578152374610160 51228307395285297543211 455544433222111 厚 生 省人 口問 題 研 究 所 作 製。4
昭 和5
年, 昭 和25
年, 昭和30
年に おける 日本
人男
子 の簡 速労働
力生命 表表 2 , 表
3
, 表4
は そ れぞれ 昭和5
年, 昭 和25
年, 昭和30
年男子に対 する簡速 労働
力 生命表であ る。 こ の章
では これ らの 表に基づ き,
静 止 労 働 力 人口,
労 働 力へ の 加 人,
労 働 力か らの 離 脱,
お よ び平
均 労 働余
命の時代
的 変 化に つ い て簡単
に 述べ る。(a
)
静 止 労働
力人 口図
1
は昭 和5
年, 昭 和25
年, お よ び昭 和30
年に おけ る男 子 静止 人口 (stationarypopulation
)
nL。
と
静
止労 働 力人 口(
sta 七ionary
エaborforce
)nLw 。 の 年 齢 階 級 別に み た グ ラ フである。 表2
,3
,4
お よ び図
1
を一
見して明 らか で あるよ うに, 静 止 労 働 力 人口 の数 値は昭 和5
年か ら昭 和25
年, 昭和25
・
年
か ら昭 利30年
へ と20
歳 以上に お い て非 常に増大 し て い る 。 た とえば, 労 働 力 人口か らの離
脱が よう や くに し て大 規 模に行われ よ うとする年 齢50
〜
54
,
55
〜
59
,
お よ び60
〜
64
歳に お い て , 昭和5
年の そ れ ぞ れの値 を100
として昭 和25
年と昭和30
年に対し指数
を 計算
して み ると,50〜54
歳では 昭 和25
年135
, 昭 和30
年
154
,55 〜59
歳では昭 和25
年139,
昭 和30
年160,
そして60〜64
歳で は昭 和25
年142
, 昭和
30
年
167
である。 労 働 力率 自
身は昭 和5
年と比較
して昭 和25
年, 昭 和30
年に相 当 程度
の減
少が見 ら れるの に も か か わ らず, これ ら静 止 労 働 力 人口 の値の増 加は, 明 らか に, 戦 後日本の経 験した 死 亡率 の急
速な低 下に よ る静 止 人口の 値の増大が 他方
にお け る労 働 力 率 減 少の ウエ イ トを相殺
してなお余 り i あっ た もの であっ た と考え ら れ る。 昭 和25
年か ら昭 和30
年にか け ての 静止 労働
力 人口 の増加 は, 死 亡率
改 善の影 響のほかに昭 和25
年と昭 和30
年を比 較し た場 合, 昭 和30年
で青 年 期 年 齢 層を除 き,一
般の7
N工工一
Eleotrohlo Llbrary。 V ℃ 欄 思
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Population Association of Japan
NII-Electronic Library Service Population Assooiation of Japan
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