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結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

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Academic year: 2021

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スルフォニル尿素剤およびビグアナイド剤の脂肪細 胞分化に及ぼす影響: 培養3T3‑L1前脂肪細胞を用い ての検討

著者 篁 俊成

著者別名 Takamura, Toshinari

雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査

結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

巻 平成5年7月

ページ 4

発行年 1993‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/15022

(2)

医博甲第1055号 平成4年7月31日 篁俊成

スルフォニル尿素剤およびピグアナイド剤の脂肪細胞分化に及ぼす影響 一培養3T3-L1前脂肪細胞を用いての検討一

学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目

小林 竹田 松田

一祐保健亮

主査 副査

教授 教授 教授 論文審査委員

内容の要旨および審査の結果の要旨

スルフォニル尿素剤(SU剤)は肥満インスリン非依存性糖尿病患者における体重増加を助長する性質

を有する一方,ビグアナイド剤には逆に体重減少効果があることが報告されているが,その機序は不明で ある。本研究では培養3T3-L1前脂肪細胞を用いて1両薬剤が脂肪細胞の分化に与える影響を検討した。

飽和状態の培養3T3-L1前脂肪細胞をデキサメサゾン,イソブチルメチルキサンチン,インスリンで

2日間処理し分化を誘導すると同時に,種々の濃度のトルブタミド,グリベンクラミド,ブフォルミンを 単独又は併用で培地に加え培養した。OilRedO染色により評価した中性脂肪穎粒の蓄積はトルプタミ ド,グリベンクラミドで処理した細胞で顕著であり,SU剤とプフォルミンの併用群で最低であった。SU

剤による分化促進作用はインスリンの存在下でのみ認められた。細胞内中性脂肪含量はトルプタミド,グ

リベンクラミド処理により各々コントロールの23倍,2.6倍に増加したが,それらはプフォルミンによ

り各々54%,30%抑制された。一方プフォルミソ単独処理では有意な変化は認められなかった。脂肪細胞 分化の指標としてグリセロールー3=リン酸脱水素酵素(GPDH)活性を測定した。トルプタミド,グ

リベンクラミドは容量依存性にGPDH活性を上昇せしめ,各々50WzM,50匹Mで比活性は最大に達した。

分化誘導6日目におけるGPDH活性はトルブタミド,グリベンクラミド処理により各々コントロールの 3.5倍,3.7倍に上昇した。SU剤によるGPDH活性増大はより早くプラトーに達することから,SU剤は細 胞の分化過程を短縮すると考えられた。ブフォルミンは単独ではGPDH活性に影響を及ぼさなかったが,

トルプタミド,グリベンクラミドによるGPDH活性の上昇を各々75%,60%抑制した。オリゴヌクレオ チドプローブを用いたノーザンブロットハイブリダイゼーションでは,SU剤はGPDHmRNAの発現を 増大せしめ,これはブフォルミンによって抑制された。

以上の結果よりSU剤は3T3-L1細胞の分化および脂肪合成を分化過程の早期より促進することがわかっ

た。また,ピグアナイド剤は単独では脂肪蓄積に対し作用を示さないものの,SU剤による脂肪蓄積促進 を抑制することが示された。本研究はSU剤およびピグアナイド剤の脂肪細胞分化に与える影響とその機

序を明らかにした点で内分泌学上価値ある労作と評価された。

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参照

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