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結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

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Academic year: 2022

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ラット機能性培養甲状腺細胞(FRTL‑5)のI型5′‑脱 ヨード活性に及ぼすインターロイキン‑1β,インタ ーロイキン‑6および腫瘍壊死因子の影響とその作用 機序

著者 橋本 浩之

著者別名 Hashimoto, Hiroyuki

雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査

結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

巻 平成7年7月

ページ 62

発行年 1995‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/15312

(2)

医博乙第1314号 平成6年11月2日 橋本浩之

ラット機能性培養甲状腺細胞(FRTL-5)のI型5'一脱ヨード活性に及ぼす インターロイキンー1β,インターロイキンー6および腫瘍壊死因子の影響と その作用機序

主査教授谷口昂 副査教授松島綱治 教授佐藤保 学位授与番号

学位授与年月日 氏名 学位論文題目

論文審査委員

内容の要旨及び審査の結果の要旨

近年,サイトカインが下垂体-甲状腺系機能に様々な影響を与えている証拠が報告されつつある。しか し,血清T3の約80%を供給する肝臓I型5'脱ヨード酵素活性に対するサイトカインの影響は僅かの報告 しかなく,甲状腺I型5'脱ヨード反応への影響はまだ報告されていない。著者はラットの機能性培養甲 状腺細胞であるFRTL-5の生細胞を用いたI型5'脱ヨード活性(I-5DA)測定系を確立し,この測定 系を用いたTNF-α,IL-1βおよびIL-6の甲状腺I‐5,Aへの直接的影響とその作用機序及び RT-PCR法を用いてI型5'脱ヨード酵素mRNAへの影響について検討し以下の成績を得た。

LFRTL-5生細胞を用いたrT3からの脱ヨード反応が1)PTUにより著明に,またT4により容量依存 性に抑制される,2)脱ヨード活性がTSH依存性であるなど,従来明らかにされている甲状腺1-5'DA と同様の特性を持つことを示し,この測定系は細胞破砕物や臓器のホモジネートを用る従来の測定法に 比べ,より生理的な甲状腺I‐5'DAを評価できることを示した。

2.IL-1β,IL-6および,TNF-aは甲状腺I‐5,A及びI型5,脱ヨード酵素mRNAを有意に抑制した。

その抑制効果はIL-1β〉IL-6》TNF-aの順で,TNF-aの抑制効果は高濃度でのみ観察された。

3.これらのサイトカインはTSHにより誘導されるcAMP産生およびcAMPにより誘導される甲状腺 I-5DAを有意に抑制し,TSHにより誘導されるcAMP産生の減少及びより末梢の作用部位を介して 抑制効果を発現する可能性が示された。

4.活性酸素捕集剤カタラーゼ,フォスフォリパーゼA2系阻害剤デキサメサゾンはサイトカインによる 甲状腺I‐5'DA抑制効果を阻害せず,この測定系には活性酸素産生やフォスフォリパーゼA2系活性 化の過程は関与しないと考えられた。

以上の成績は甲状腺1-5,Aへのサイトカインの影響を初めて明らかにし,自己免疫性甲状腺疾患や 低T3症候群さらにはインターフェロン療法を受けた患者で見られる甲状腺機能異常において,これらの サイトカインが甲状腺1-5'DAの抑制を介してその甲状腺ホルモン動態に影響を与えている可能性を示 唆するもので,プロインフラマトリーサイトカインの甲状腺ホルモン動態に及ぼす影響を明らかにした価 値ある研究と評価された。

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参照

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