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結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

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Academic year: 2022

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(1)

炎症性サイトカインによるインターロイキン‑6遺伝 子の活性化機構: プロテインキナーゼAあるいはCを 介さないシグナル伝達系の関与

著者 見供 克之

著者別名 Mitomo, Katsuyuki

雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査

結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

巻 平成3年7月

ページ 22

発行年 1991‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/14866

(2)

医博甲第978号 平成3年3月25曰 見供克之

炎症性サイトカインによるインターロイキン6遺伝子の活性化機構:プロテイ ンキナーゼAあるいはCを介さないシグナル伝達の関与

学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目

山本 右田 松島

健俊綱教授

教授 教授 論文審査委員主査

副査 介治

内容の要旨および審査の結果の要旨

Interleukin-1(IL-1)とtumornecrosisfactor(TNF)は互いに異なったレセプター を介して細胞に作用するにもかかわらず,その多様な生物活性は類似している。著者は,その作 用を分子レベルで解明することを目的として,IL-1/TNFによるIL-6遺伝子の転写活性化に おける細胞内シグナル伝達経路について解析した。IL-6遺伝子の転写活性化は,プロモーター 内のinflammatorylymphokineresponsiveelement(ILRE)と呼ばれるDNA配列に転写因 子のnuclearfactor-KB(NF-KB)が結合して起こる。この過程に,プロテインキナーゼA

(PKA),あるいはプロテインキナーゼC(PKC)が関与しているかどうかを,chloramphenicol acetyltransferase(CAT)アッセイ及びRNasemappingによるIL-6遺伝子転写活性化,ゲ ル移動度シフトアッセイによるNF-KB活性化を指標として検討し,以下の結果を得た。

1.マウス線維芽細胞において,IL-1/TNFの刺激は,ILREを介してCAT活性の上昇を示 した。このIL-1/TNFのシグナルは,PKCやPKAの活性化物質であるTPAやフォルスコリ ンの刺激に置き換えることはできなかった。CATアッセイの結果は,RNasemappingによっ て正常な転写開始点より合成されたIL-6mRNAの量を反映していることが確められた。

21L-1/TNFによって活性化されて核内に誘導されるNF-KBをL細胞やHeLa細胞の核粗 抽出液を用いて調べたところ,NF-KBはTPAやフォルスコリンの刺激には反応しなかった。

用いた細胞でPKCの経路が正常に働いていることは,TPAの刺激によって,転写因子AP-1 の誘導で確認した。

3.非リンパ系の細胞において,NF-KBの誘導にPKAやPKCが,どの程度関与しているかを 検討するためにプロテインキナーゼ阻害剤の影響を調べた。これらの阻害剤によってIL-1のシ グナルは約30%阻害されたが,TNFのシグナルは阻害剤の影響をほとんど受けなかった。

以上,本研究は,線維芽細胞においてIL-1/TNFのシグナルはPKAやPKC以外の経路を介 してNF-KBに伝達され,IL-6遺伝子を活性化していることを示したもので,IL-1やTNF の多様な生物活性の遺伝子レベルの解明に重要な知見を与えるものと評価された。

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参照

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