幾何学序論1 K.Ichihara
集合の対等と濃度
有限集合とは 無限集合とは
可算集合と非可算 集合
濃度の比較
冪集合の濃度
幾何学序論1
市原一裕
2014
年6
月9
日(月)2
限幾何学序論1 K.Ichihara
集合の対等と濃度
有限集合とは 無限集合とは
可算集合と非可算 集合
濃度の比較
冪集合の濃度
小テスト
1. 次の空欄にあてはまる語句を答えなさい.
I f は【 】 ⇔ ∀y∈Y, ](f−1(y))≥1
I f は【 】 ⇔ ∀y∈Y, ](f−1(y))≤1
I f は【 】 ⇔ ∀y∈Y, ](f−1(y)) = 1
2. f (x) = x
2で定義される写像 f : R → R が 全射でないことを示しなさい.
3. f (x) = x
3で定義される写像 f : R → R が
単射であることを示しなさい.
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集合の対等と濃度
有限集合とは 無限集合とは
可算集合と非可算 集合
濃度の比較
冪集合の濃度
有限集合とは
直感的な定義:含まれる元の個数が有限個の集合のこと.
つまり・・・
全ての元に(有限個の)番号が付けられる集合
⇒
その「番号」に対して,元たちと全単射がつくれる!定義
2.8.1
【有限集合(finite set
)】集合
X
が有限集合であるとは,あるn ∈
Nに対して,全単射
f
:{
1,2,3,· · · , n } → X
が存在すること.この
n
をX
に含まれる元の個数 といい,]X
であらわす.注意
2.8.1
本当は先にNの定義をしないといけない...が,ここでは,
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集合の対等と濃度
有限集合とは 無限集合とは
可算集合と非可算 集合
濃度の比較
冪集合の濃度
要素の個数と全単射
定理
2.8.1
2つの有限集合
X
とY
に対して,1. 単射
f
:X → Y
が存在する⇔ ]X ≤ ]Y
2. 全射f
:X → Y
が存在する⇔ ]X ≥ ]Y
3. 全単射f
:X → Y
が存在する⇔ ]X
=]Y
注意
2.8.2 (1)
の⇒
の対偶「
]X > ]Y ⇒
単射f
:X → Y
が存在しない」は 鳩の巣原理 とよばれ有名(
1834
年,ディリクレ).幾何学序論1 K.Ichihara
集合の対等と濃度
有限集合とは 無限集合とは
可算集合と非可算 集合
濃度の比較
冪集合の濃度
集合の対等
定義
2.8.2
【集合の対等(濃度が等しい)】2つの集合
X
とY
が対等である(濃度が等しい)とは,全単射
f
:X → Y
が存在すること.(X ∼ Y
とかく)注意
2.8.3
ここでは「集合の濃度」とはなにか,という定義は しない.あくまで「濃度が等しい」ことの定義だけ.
定理
2.8.2
2つの有限集合
X
とY
が対等である⇔ ]X
=]Y
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集合の対等と濃度
有限集合とは 無限集合とは
可算集合と非可算 集合
濃度の比較
冪集合の濃度
全射・単射と合成写像
無限集合についても,集合が対等である(濃度が等しい)
ことの定義は,有限集合のときと同じ,
つまり全単射が存在することと定義しよう.
定義
2.7.1
【無限集合(infinite set
)】集合
X
が無限集合であるとは,X
とは異なるX
の部分集合(つまり,X
の真部分集合)で,X
と対等な集合が存在すること.例
2.8.1
Nは無限集合.
注意
2.8.5
鳩の巣原理より,有限集合は無限集合ではない.
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集合の対等と濃度
有限集合とは 無限集合とは
可算集合と非可算 集合
濃度の比較
冪集合の濃度
可算集合と非可算集合
定義
2.9.1
【可算集合(countable set
)】集合
X
が可算集合であるとは,X
とNが対等である(つまり,全単射
X →
Nが存在する)こと.可算集合でない集合を非可算集合(
uncontable set
)という.例
2.9.1
Rは非可算集合(証明は対角線論法による)
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集合の対等と濃度
有限集合とは 無限集合とは
可算集合と非可算 集合
濃度の比較
冪集合の濃度
濃度の大小
定義
2.10.1
【濃度の大小】集合
X
とY
に対して,単射f
:X → Y
が存在するとき,Y
の濃度はX
の濃度以上であるといい,]X ≤ ]Y
とかく.定理
2.10.2
集合
X
とY
に対して,]X ≤ ]Y
かつ]Y ≤ ]X
のとき,X
とY
は対等である,つまり,濃度は等しい(つまり,全単射
f
:X → Y
が存在する)この定理は次の定理からわかる.
定理
2.10.2
,ベルンシュタインの定理(1897
)2つの集合
X
とY
に対して,2つの単射
f
:X → Y
とg
:Y → X
が存在するとき,実は,全単射
h
:X → Y
が存在する.幾何学序論1 K.Ichihara
集合の対等と濃度
有限集合とは 無限集合とは
可算集合と非可算 集合
濃度の比較
冪集合の濃度
冪集合の濃度
次の定理によって,いくらでも濃度の大きな無限集合が存 在することがわかる.
定理
2.7.1
任意の集合