別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 甲・○乙 第 3016 号 氏 名 塚川 敏行
論文審査担当者
主査 水谷 徹 教授
副査 内田 直樹 教授 副査 大嶽 浩司 教授
(論文審査の要旨)
細胞核内蛋白である High Mobility Group Box 1(HMGB1)に関して、脳梗塞 症例を対象にデーターを集積し、報告を行った。
従来存在した、実験的、あるいは、従来の小規模な臨床的な報告を検討の 基礎として、多数例の臨床症例にて検証、臨床的意味を 検討したという点で、
その目的において独自性を認めた。
研究は勤務先である急性期施設(名古屋第二赤十字病院)にて実施され、
研究計画は当該施設の倫理委員会にて承認された。対象への説明と同意のも と研究を着実に行い、データー集積と解析、論文化を適切に実施した。
その結果として、血清 HMGB1 濃度が健常人に比し脳梗塞症例で実際に上昇 していること、脳梗塞機序に依らず、脳梗塞の体積に依存していることを確 認した。また、多変量解析も実施し、入院時の HMGB1 濃度が高いことが、独 立した脳梗塞の発症後 1 年後の機能予後予測因子であることを報告した。
この報告から、脳梗塞患者で HMGB1 血清濃度測定を行うことで、脳梗塞の 予後予測をより正確に行うことができるようになる、と示唆された点で、本 研究の新規性を認め得るものと考えられた。
論文題名:
Elevated Serum High Mobility Group Box-1 Protein Level Is Associated with Poor Functional Outcome in Ischemic Stroke
(血清 High Mobility Group Box 1 濃度上昇は脳梗塞での機能的予後不良に関係する )
掲載雑誌名:
The Journal of Stroke & Cerebrovascular Diseases 2017 年 掲載予定
(主査が記載、500字以内)