本会が創立15 周年を迎 えた記念講演会が、柏市勤 労会館の会議室と集会室を 合わせた広い会場で開催さ れました。あいにくの雨の 中、64 名の皆さんが参加し て下さいました。 午前中は、会制作のDVD を元にしたミニ講座や、バ イオリンとフルートの演奏、 三味線の弾き語りなどを、 そして午後からは2 つの講 演会が開催されました。 一つ目の講演は『松ヶ崎 城の性格を考える』と題し た間宮正光氏(千葉県文化 財保護指導委員)のもの。 平成14 年と 15 年の考古 学調査の成果を踏まえ、松 ヶ崎城はどういう性格の城 ↑アルペシオさんは、誰も が慣れ親しんだ唱歌などを 演奏してくださいました。 だったのか、間宮氏ご自身 のお考えを発表してくださ いました。 分からないことが多い中、 参加者との間で、熱心な質 疑忚答が行われていました。 二つ目の講演は『伝承に 見る手賀沼周辺の城』と題 した佐脇敬一郎氏(柏市史 編纂委員会参与)のもの。 こちらは手賀沼周辺に数 多く残る城跡の数々と、こ の地に残る伝承との関連を 検証するというもの。古い 地名が語る城との関係や、 その城跡がはたして誰が何 のために築城したのか等、 興味深いお話の数々をお聞 きすることができました。 お話を聞いていて、改め ↑茗荷さんは、三味線の弾 き語りで、「松ヶ崎城節」を 披露してくださいました。 ↑会場はほぼ満席でした て手賀沼周辺の城跡の多さ に驚いた方もいたのではな いでしょうか。しかし、し っかりと城跡として分かる 形で残っている場所はどん どん減っているとか。 当会でもこうした周辺の 城跡についても、ぜひ勉強 していきたいとの声も出て います。 ↑司会進行役を務めてくだ さった富沢さんは、当会の DVD でもおなじみの方。
活動報告
9 月~12 月
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11 月9 日(日)創立 15 周年記念講演会と演奏の
集い
↑図版を示しながら講演中の間宮正光氏。 ↑佐脇敬一郎氏の熱弁には、柏市史編纂への 愛がこもっている!?今年の『松ヶ崎城祭り』 は、学校で地域史の授業に 松ヶ崎城跡にかつてあった お不動様の絵馬を紹介した いという申し出が縁の柏中 央高校から、吹奏楽部の皆 さんが演奏で参加してくだ さいました。そのおかげか、 今年の参加者は、延人数約 300 人という多さ。 昨年よりも多く用意した はずの焼き芋があっという 間に売り切れ、たくさんの 方が、柏市の文化財である 松ヶ崎城跡の存在を改めて 認識してくださいました。 「いつも散歩していたのに、 ここが城跡だなんて知らな かったです」と話していら した、犬を散歩中のご婦人 の姿も。 当会では、今後も地域の 方たちと協力して、松ヶ崎 城跡を多くの方に認知して いただき、守り続けていき たいと考えています。会員 も会員外の方も、ぜひ来年 も当会の開催イベントにご 参加ください。 ↑晴天の下、柏中高校吹奏 楽部の素敵な演奏に、足を 止める方が多数いました。
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11 月 16 日(日)第5回松ヶ崎城祭り
↓ 見 学 会 の 様 子幹事会からのお知らせ
12 月 21 日(日)に、アミュゼ柏にて今年最後の歴楽講座が開催されました。内容は創立 15 周 年記念講演会を受けての「再検証 松ヶ崎城」という、松ヶ崎城について現在分かっている事をま とめたものでした。その歴楽講座の後、今後の予定等を決める幹事会が行われました。以下の通り に年明けの予定が決まりましたので、お知らせいたします。 ●第7 回歴楽講座 『大田道灌と下総の城』 講師:当会より 2015 年 1 月 24 日(土)13 時半より 柏市中央公民館 和室にて 参加費は300 円(資料代込) ※終了後、新年会(会費4000 円以内の予定)を企画しています。 ●第8 回歴楽講座 『戦国期の古文書裏話』 講師:当会より 2015 年2月 22 日(日)13 時より アミュゼ柏会議室 C にて 参加費は300 円(資料代込) また、11 月の記念講演に合わせて作成した「創立 15 周年記念会誌」は、講演会の資料をお付け して1 冊 500 円で頒布中です。ご希望の方は幹事会までご連絡ください。柏市中央公民館の集会室 にて、森会長による『下総 千葉氏に関わる祭りと伝 承』をテーマとする本年度 第4 回目の歴楽講座が開催 されました。 会長が自ら撮影された船 橋市・千葉市・習志野市等 の千葉県内に残る貴重なお 祭りの動画も交えて、下総 千葉氏の歴史や各祭りとの 関係を解説。参加された約 20 名の方々は、熱心に耳を 傾けておられました。 中でも皆さんが興味を持 晴天に恵まれたこの日、 久しぶりの歴史散歩が開催 されました。 柏の葉公園・公園センタ ーの会議実をお借りして、 まずは森会長からこの日歩 く柏飛行場とその周辺施設 についての説明があり、い よいよ出発。 最初に向かったのは、近 くにある厳島神社と野馬土 手。そこから尐し流山方面 に向かうと、弾薬庫跡があ ↑柏飛行場の正門跡にて。 皆さんしっかりと門柱を観 察し、写真やメモに。 たれたのは12 年に2回丑 年と未年に開催されるとい う「三山七年祭り」。このお 祭りは、船橋市の二宮神社 を中心に、同じ船橋市の八 王子神社、千葉市の子安神 社、子守神社、三代王神社、 習志野市の菊田神社、大原 大宮神社、八千代市の高津 比咩神社、時平神社等が参 加して行われる盛大なもの なのだとか。その起源は、 室町期に活躍した馬加康胤 の安産祈願だったとか。も ちろん、安産祈願以外の神 り、続いて飛行場の正門が。 遺構はどんどん減ってい ますが、それでもガス庫が 物置として残っていたり、 確かにここにかつて飛行場 があったのだと分かるもの がいくつか残り続けていま す。 男性を中心に約20 名、皆 さんメモ帳やカメラを手に、 歴史散歩を楽しんでいまし た。 ↑話に聞き入る参加者 事の意味も込められている そうですが。 いずれにしても、メモを 取るなど、真剣に地域史に 取り組んでいる方が多く参 加して下さいました。 ↑ガス庫は頑丈で、今でも 物置として役立っているよ うでした。
●9 月 28 日(日)歴楽講座『下総千葉氏に関わる祭りと伝承』
●10 月 26 日(日) 歴史散歩『柏飛行場跡を歩く』
↑会員特製の散歩ルート予定マップ。日本には3 万とも 4 万と もいう数の城跡があったと いいます。今でも新たに発 見される城跡もあるくらい です。しかし、多くは長い 歴史のなかで殆ど調査され ることなく消滅し、ただ城 があったらしい伝承だけの 場所もあります。 私が初めて城跡を見たの は多分江戸城でしょうが、 実際に城跡の土塁や堀切を 間近に見たのは群馬県の桐 生を北に入った渡良瀬川沿 いの山中にある城で、小学 生の頃親父に連れられて山 を登った時のことです。そ の城は三ヶ郷城といい、東 宮丹波守という地侍が築い たとのことですが、周辺に も多い山城の一つでした。 中学生の頃には、親戚から 借りた、松島正見著の「桐 生城物語」という本を読み、 その中に自分の先祖たちが 登場し、上杉謙信と会見し たり、太田金山城为の戦国 大名由良氏と合戦を行った 記事に心躍らせた記憶があ ります。そのあと実際に、 「桐生城物語」に出てくる 深沢城には従妹を連れて、 歩いて行ったこともありま した。城跡に建つ正円寺の お庫裡さんから尐し話を聞 き、明治期に火事があって 古文書類がなく城の記録も ないとのことでしたが、本 堂の裏には結構立派な土塁 がありました。 その後、進学や就職を経 て、そのようなことは忘れ ていたのですが、入社した 会社で愛知県の工場に配属 されてから、休日に愛知県 や岐阜県の城をめぐるよう になりました。名古屋城に も勿論何度か行きましたが、 一番印象に残った城は犬山 城です。三国志に出てくる 白帝城になぞらえられる名 城で、夕日を浴びて木曽川 沿いの小山の上に立つ姿は まことに美しいものだと思 いました。岐阜城のある金 華山にもロープウエイで登 り、天守に登って見渡す景 色も素晴らしかったのです が、犬山城は天守閣自体が 戦国時代のままのもので、 当時唯一個人所有の国宝の 城でした。 愛知から東京に転勤にな って、さらに2 年後からは、 結構長い間神戸勤務も経験 しましたが、滋賀大学の求 人活動の責任者になり、経 済学部のある彦根に行った ↑深沢城跡に立つ正円寺。 帰りには決まって彦根城に 寄るのが習慣になりました。 他にも「水に映るは膳所 の城」と江州音頭にも歌わ れる膳所城や明智光秀の坂 本城など、琵琶湖の周りに も城跡は数多くあります。 もちろん住んでいた兵庫県 には姫路城、篠山城、龍野 城などあり、それらの城は めぐりました。 京都鷹ヶ峯にも、秀吉の 時代に築かれたという御土 居を見に行ったことがあり ます。しかし、芦屋の家の 近くの城山にあるという鷹 尾山城には一度も行かず仕 舞いでした。「馬出し」*と いう城郭用語が看板に書か れていても何のことか分か らなかった自分は、ただ単 純に壮麗な天守閣のあるよ うな城に、その頃は惹かれ ていたのだと思います。 平成5 年に東京に戻ると、 仕事が忙しくなったことも ありますが、しばらく城め ぐりは忘れていました。
会員便り
●身近な城跡をめぐって
会長 森 伸之
余り忙しいと自分を見失う のではないかと、そのうち 臼井城を手始めに、また城 めぐりを復活させたのです が、関西にいた頃とは違い、 天守閣があり、石垣と白壁 の塀をめぐらした城ではな く、土塁と空堀の城ばかり をめぐることとなりました。 臼井城は神戸に行く前にも 行ったことはありますが、 当時は本丸や二の丸は畑で、 一部土塁が残り周囲の空堀 がとんでもなく深い以外は、 目立った遺構がなく余り面 白くない城という印象でし た。しかし、再訪してみる と、周辺の砦跡や寺院など を含めて、広い範囲で昔を 偲ばせるものが残っている ことに気づきました。それ は、以前は知らなかった臼 井城の城为臼井氏の伝説や 城の歴史に興味をもつよう になったからでしょう。 また船橋の夏見城、金杉 城、八千代の吉橋城、米本 城など色々な城跡をめぐる 中で、地域史の本や資料に あたるようになり、個人で HP も作るようになりまし た。船橋、八千代、市川、 鎌ヶ谷、松戸と下総地方の 城をめぐるなかで、松ヶ崎 城にも行き着きました。 最初は八千代の郷土史を 研究している方のHP から 松ヶ崎城の講演会の案内を みて、講演会に出かけたの ですが、ほどなく会へ入会 し、今日に至っています。 思えば、子供のころに初め て見たような土塁と空堀の 城を、年取ってからめぐっ ていることになります。そ の原点をたどると、桐生城 やその周辺の城を舞台に戦 いや和睦を繰り返し、戦国 時代を生き抜いてきた先祖 たちの話を子供の頃に身内 から聞いたり、関連した本 を読んだことかもしれませ ん。 *「馬出し」: 城の出入り口である虎口を防 御する、あるいは虎口から出撃 するために、虎口の外に付けら れた扇状または方形の小さな郭 で、その郭は内側の郭と並行に 設けられるが、内側の郭とは空 堀で隔てられ、土橋によって接 続される ←白井城跡の土塁 『海老で鯛を釣る』 めでたい(鯛)と福釣る 伊勢の海老飾り
- 6 - このコーナーでは、会員 の皆さまから寄せられた情 報や、編集部が見つけてき た情報等、様々な情報をご 紹介いたします。 ●柏市文化連盟の広報誌 『柏の樹』第20 号で、松 ヶ崎城跡が紹介されます。 柏市文化連盟が発行して いる『柏の樹』最新号から、 「柏の城跡をたずねて」と いう連載企画が始まりまし た。なんとその第1 回目は 松ヶ崎城跡が紹介されてい ます。市内の公共施設など で配布されていますので、 興味のある方はご確認くだ さい。 ●柏市郷土資料展示室で 『柏市制施行六十周年記念 企画 小金牧』が開催中。 柏市制施行六十周年記念 として、柏市発展の原点と なった「小金牧」について の古代から現代までの変遷 を示す資料が、沼南庁舎内 にある郷土資料展示実で1 月12 日(月・祝)まで無料 展示されています。 展示内容はもちろん興味 深いものですが、記念企画 だけあり、その解説図録が 良くできています。しかも、 無料配布されています。 小金牧に興味のある方は、 図録は限定発行だそうです ので、ぜひお早めに。 ●中央公民館・かしわ市民 美術サロンで『記録された 柏のあゆみ~歴史写真展 ~』が開催されます。 尐し先ですが、2 月 10 日 (火)~2 月 22 日(日)に、 昔の柏市の様子を写した写 真パネルの展示会がありま す。貴重な映像の上映もあ る予定です。 ●流山市立博物館で海運の 歴史に関する展示会『通運 丸で結ばれた関宿・野田・ 流山』が開催中です。 明治から昭和初期にかけ て利根川・江戸川を通航し た蒸気船「通運丸」を通し て関宿・野田・流山の船に よる輸送の移り変わりを紹 介しています。 1 月 17 日(土)には流山 市生涯学習センターで関連 講演会「川蒸気通運丸物語」 (仮)が、旅行作家の山本 鉱太郎氏を講師に開催され ます。川の輸送に興味のあ る方は、ぜひ問い合わせて みてはいかがでしょうか。 この他にも、遠出しなく とも我孫子や松戸等でも、 地域史に関連した様々なイ ベントや展示会などがある ようです。興味のある方は、 各市役所などのHP でチェ ックしてみてください。 手賀沼が海だったころ 手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会会報 第28 号 2014. 12. 25 発行人:森伸之 編集人:藤田理恵子 年会費 2 千円 振込先:千葉銀行 柏支店 口座番号3461475