1
論文
]
日本建築 学会構 造 系 論 文報 告 集 第 454 号・
1993 年 lZ月Journal
QfStruct
.
Constr
,
Engng
,
AIJ
,
No
,
454,
DeG
.
,
1993
実験
誤 差
制御 機
能
を
有
し
た
サ ブ
ス
ト
ラ ク
チ
ャ
仮 動 的実 験
の
た
め
の
”
数
値積
分
法
INTEGRATION
METHOD
CAPABLE
OF
CONTROLLING
EXPERIMENTAL
ERROR
GROWTH
IN
SUBSTRUCTURE
PSEUDO
DYNAMIC
TEST
中
島
正
愛
*,
赤
澤 隆
士
* *,
阪
口理
* **
Mas4yoshi
NAKASfflMA
,
Ta
々
lashi
且甜
Z
・4
翩
and
O5amu
SAKA
GUCffI
Proposed
is
a newintegration
methodthat
can ensure u皿conditional stability ahd controlthe
growth
Qf experimental er【Qrsin
the
substructurepseudo
dynamic
test
.
This
method, referred
to
as a−OS
m βthod
,
is
an extension ofOS
methodthat
has
alreadybeen
proposed
andincludes
an additiona ]integration
parameter
.
This
parame
しeris
the
source of numericaldissipation
,
whichin
turn
makesthe
growth
、
of
experimental
errots
suppressed
.
Stabihty
and accuracy charact 母ristics ofthe
method arequantified
analytically,
and effectiveness ofthis
rnethoClis
demonstra
[
ed
by
numerical
bxperimentation
.
Keywortts
:Psettdo
d
)eiamictest
、 substructuring
tecbniPue
,direct
integration
,
numericaldisSiPation
,
ex−
Perimental
er厂o厂仮 動 的実 験
, サプ
ス トラ クチ
ャ法
,直
接
積
分,数 値 減 衰
,実 験 誤 差
1,
は じ め に電 算
機
によ る 数 値 解 析 と 変 位 制 御に よ る 準 静 的 実 験 を組
み合
わ せ て構 造 物
の地 震 時 応 答
を再
現 する仮 動 的実 験
法 (オ
ンライ
ン応 答 実 験
やハイ
ブリ
ッド実 験 と も称
され る)
が提 案
さ れ て か ら,
既
に20
余 年
が経 過
し た。
初 期
の 開 発か ら,
実
用性
の検
討,
大 型構
造物
へ の適用
に至る様
々 な研
究
を経
て,
今
や仮 動
的実
験 法
は標 準
的
な構
造実
験 手 法
の一
つ と して認 知
さ れ,
多
くの研 究 者 達
に よっ て使
わ れ て い る1L2 )。
仮 動 的 実 験 法
の新
し い展 開の一
つ に,
構 造 物 全 体 を実 験
する の で はなく
,
構 造 物
の中
でも特
に その復 元 力 特 性
が複 雑
な部 分
だけ を実 際
の実 験 対 象
と し,
他
の構 造 部 分
は電 算 機
の中
で数 値
モデル化
して,
構
・
造 物 全 体
に対 す
る運 動 方 程 式 を解
く,
サ
ブスト
ラ クチ
ャ法
の考 え方
を取
り入
れ た仮 動 的 実 験 法 似 下
,
サ ブ
ス ト ラ クチ ャ仮 動 的 実 験 法
と称
す)
が挙 げ
ら れる。
こ の方 法
は,.
開 発 当 初
か ら仮 動 的 実 験
の最
も賢
い使
い方
と して期
待
さ れて い た に も か か わ らず
,
な か な か実 現
し な かっ た主
な理 由
のr つ に,
仮 動 的
実
験 法
にお け る直 接 積 分
に用
い る数 値 解 析 法
の限
界
が あっ た3 脚。
つ ま り,実
験 上
,復 元 力 を 陽
に(
試 行 錯 誤
な し に)求
め る こと が要 求
さ れ,
その結 果 と
し て中央 差 分 法
等
の陽 的 積 分 法
が用
いら
れて き た が,
こ の よ うな積
分法
で は解
くべ き自由 度 (
実 験
す る部 分
の自 由 度
と数 値
モ デル部 分
の自 由度
の和 )
が多
く な る と数 値 解 析 上
の安 定
を確 保
で き な く な り(
解
の発
散 )
,
正 しい応
答 が得
ら れ ない。
筆 者の
一
人は,
この限 界 を克
服 する た めに,
復 元 力 を線
形 部
分 と非 線 形 部 分
に分
け,
そ れ ぞ れの部
分 に異
なっ た積 分 法 を用
い る という
オペ レー
タ・
スプ
リッテ ィン グ(
OS
)
法に着
目 し,
こ の 方 法.
を組
み 込 ん だ仮
動的 実 験
法
の た め の新
しい積 分
アル ゴ リズ
ム を考案
し た 3}・
4} 。 こ の方 法
に よ れば
,
従来
の仮 動 的
実
験
と 同 じ加 力
手
順
を 用’
い な が ら も,
無条
件
に安
定
な解
を求
め るこ と がで き,
し.
た がっ て自由度
が多
く な りが ち な サブ
ス トラ ク チ ャ仮 動
的
実
験
に対
し て も,
精 度
の よい応
答
が得
られる こと を実
証
し た。 この積 分
アル ゴ リ ズム は,
.
その後 他
の研 究 者
達 に も使
わ れ5)−
9),
サブ
ス ト ラ ク チャ仮 動的実験
の実
用 化
に新
しい道 を開
いた。
仮動 的実
験 法
固有
の問題
の一.
つ に,
実 験 誤 差
の累積
と応答
の ゆが み がある。
こ れ は,実 験
ハー
ドウェ ア の変位
制 御
の限 界
か ら,
試 験 体 を正
し い指 令 変 位
に導
くこと
が 寧 京 都 大学防 災田究所 助教授・
Ph
.
D
.
* * 近 畿 大学 大 学 院工学 研 究 科 大 学 院 生 # * 近 畿 大 学 理 工学 部 教 授・
理博Assec
.
Prof
.
,
Disaster
Prevention
Research
工nstitute,
Ky6to
Univ
.
,
Ph
.
D
.
Graduate
Student
,
Faculty
ofEngineering
.
,
Graduate
Schoo
且ofKinki
Univ
.
Prof
.
,
Faculty
ofScience
andEngineering
,
Kinki
Univ
.
,
Dr
.
Sci
,
一
61
’
一
で き ない こと に
起 因
し,
各
変位
ス テップ
に お け る誤差
は小
さ くても, それ が累 積
し,
そ の帰 結
と して,得
ら れ る応 答
が真
の応 答
と は か け離
れ て しまう現 象
で あ る。
この問題
につ い ても
,
応 答 を
ゆ が ま せ る要 因
は何
か,
ま
たど
の よう
に ゆ が むの かな どに対
して研 究
が重
ねら れ10 }−M
〕,
またこ の不
都合
な ゆ が み を 取 り除 き な がら実 験
を進
め る手 順
も提
案
さ れ,
後
の仮動 的実験
に利
用
さ れて いる。 こ の手順
は,
この誤
差
の主 要
因 が,
指令 変位
と実
際
に試 験
体
が到 達
し得
た変位
との差
で あ ることに着 目
し, こ の誤
差
によ
っ て生
じ る誤 差 力 を補 正 す
る方 法
12L13 }と,
数 値 解
析
に意
図的
に減 衰
を付 加
し,
そ の減 衰
に よっ て応 答
のゆ がみ を除 去
しよ う と する方 法
11LL4)・
】5)に大 別
さ れ る 。付
加 す
る減 衰
と して,
初 期 弾性 剛 性
な ど に基
づい て求
め た モー
ダ
ル粘性
減 衰
を利
用
す る方 法
も当 初 考
え ら れ た がIG},
こ の よ う な 減衰
で は,
系
が 非線
形挙
動 を示
す と き期待
す る粘性減 衰
が得
ら れ な く な ること
など
も明
’
ら かに され17, ,非 線 形 挙 動
下に おい ても安 定
した減 衰
が得
られ る数 値 減 衰
を用
い る こ とが最
も 適切
であると考
えられて い る11 }。ま
た誤 差 力 を補 正 す
る手 順
と減 衰 を付 加 す
る手
順
は相 反 す
るも
の で は ない の で,
両 者
を組
み合
わ せて用
い る ことによっ て,
実 験 誤
差 が精度
よ く制 御
で きるこ とも報 告
さ れて い る】8} 。本 論
の目的
は,
サ ブ
スト
ラ ク チャ仮動
的 実 験
に適
し た積 分
ア ル ゴリ ズム3レ・
4)を改 良
し,
そ の ア ル ゴ リズ
ムが持
つ「
仮 動 的 実 験
の原 理
に適 合
しつ つ無 条 件
に安 定
な解 を
保 証
す る」
という長 所
に,
さ ら に数
値
減 衰 性 能
を付 加
し,
実
験誤 差
の累 積
と そ れに伴
う応 答
の ゆ がみ を制 御
し得
る積
分ア ル ゴ リ ズム を提
案
する こ と で あ る。2.OS
法
を用
いた積 分
ア ルゴ リ
ズ ム の概
要
本
論で提案
す る,
数 値
減衰
を 含 む 積 分ア ル ゴリズム の詳 細
を説
明 す る前
に, その基
本
と なるOS
法
を 用い た積
分
アル ゴリ
ズム3〕・
4)の概 要 を以 下
に示 す
。OS
法
の基 本 原
理は,履 歴
に依 存
する非 線 形
な剛 性
{
K
。u)
を,履 歴
に独 立
な線 形 部 分
の剛 性 (
K
り
と履 歴
に依
存 す
る非 線 形 部 分
の剛 性 (
踊
.i;
Kn
+1一
κり
に分 離
し,線 形 部
分に は 無条 件 安 定
なNewmark
法
を,
ま た非 線 形
部
分
には条件付
き安定
な予
測
子
一
修
正
子
法 を
用
い て積
分
するも
の であ
る。
つ ま り非 線 形
な剛 性 (
」Kn.
1)
が負 担
すべ き復 元 力
の う ち,
非 線 形 部 分
の剛性
が負 担
する復 元 力
を 予 測子 変 位 (
d
。 .i)
か ら求
め,
残 りは すべ て線 形 部 分
の剛性
が負
担
す る もの と して,Newmark
法
を用
い て線 形 部
分
の修 正 子 変 位 (
d 。
.
i)を 求
めるという方 法
で ある。
OS
法
の ア ル ゴリ
ズムを以
下に示
す。
Man
+ ,十C
砺
+1十K
’dn
+1十K
舞
+1dn +1=Pn
.i…・
…・
…・
・
一 ・
・
・
・
……・
・
…・
…
(
1
}
dn
+1=dnH−
△tVn
十(
∠l
t
:/
4)
an
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(2 )
dn
+L=dn
+ ユ十(
△t2
/
4
)
an
+ゴ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(
3
)
一
62
一
Kldn
+1K
嘔
n+1
fn
+1
Restor
g
Force
−1
1
Non
earResmdng
F
。rce噌
(=f
。
.
1−
KId
)KI
蠹
For
哩 (詈KReSltering
(詈K
1)
dn
+1
dn
+l
Disp
.
Fig
.
10utline
ofApplication
ofOS
MeLhod
toPseudo
Dynamic
Test
Vn.1
=
Vn 十(
A
t
/
2
)
(
an 十 an†1)
・
…t・
・
…・
…・
…・
・
(
4
)
こ こ で,KJ ,
Kfi
. , は そ れ ぞ れ,
線 形 部 分
と非 線 形 部 分
の剛 性
マ トリ
ックスを表
す。
ま
た,M ,
C ,
a,
v,
P
は そ れぞ れ,
質 量
・
粘 性 減 衰
マト
リクス,
加 速 度
・
速 度
・
外 力
ベ ク トル であり,
At
は積 分 時 間 刻
み を,
さ ら に添
字
n
はn
ス テップ 目
の応 答
である こと を示
して いる ♂復
元力 特 性
がFig.1
の よう
に非 線 形
であ
る].
自 由 度
系
に対
す る仮 動 的
実
験
を考
え,
こ れにOS
法 を適 用
する た めの具 体
的
な手
順
は以 下
の と お りであ る。対 象
と す る系
を
式 (
1
)
の よう
に定式 化
す る。K
’と し て初
期
弾性
剛
性
を仮
定
す る。
予 測 子 変 位 〔
dn
+1)
まで試
験 体
を加 力
して,
その とき
の復
元力
(
fn
.1)を計 測
す る。
(
f
』,
]
− K
’d。
+
」 を 計 算
し,
こ れ を式
(
1
)
の鵡
.idn.
日 の項
に代 入
して修 正 子 変 位 (
dn
+1)
を計 算
す る。こ の
手 順
におい て,
実 際
の実 験
か ら得
な けれ ばな ら な い悋 報
は,
予 測 子
変 位 (
式 (
2
)
)
に対 応 す
る復 元 力
(fn
.1)
であ る が,
これは試 行 錯 誤 を伴
うこと な く陽
に求
める こと ができ, した が っ て仮 動 的
実
験
に完
全.
に適合
し ている。
ま た も し系
の実 際
の剛 性 (
各 増
分区 間 内
で の割
線
剛性
)
が初 期 弾 性 剛 性
に等
しい な ら,
その増
分 区間
内 で,OS
法
は無 条
件
安 定
なNewmark
法
に一
致
す るこ と にな る。
ま た,OS
法 が 有
す る安 定
・
精 度特性
は以 下
の よ うに要 約
でき る。
(1 > 初期
剛
性
を線 形部分
の剛性
とす
る場 合
,
系
が劣 化
系
であ る限
り,
無 条件安
定
な 解 を保 証
す る。
(
2
}
周 期 誤 差は,
無条 件 安 定
なNewmark
法に よ る そ れ よりも大
き く な るが,
積 分 時
間刻
み が ωAt
〈O
.
5
程度
でも
,
その誤 差
は高
々数 %
であ
る。 こ こ で ω は系
の 固有
円振
動数
であ る。
(3
) 数 値 減 衰
は ない。
3.
a−OS
法 を用
いた積 分
ア ル ゴ リズ
ム3
.
1
α
法
の概 要
本
節
で は,前 節
で示
し たOS
法
と,Hilber
に ょっ て考 案
され たa法
19乏
を 組み合
わせ た積 分
ア ル ゴリ ズムを考
える。
a法
は,
無条 件 安 定
なNewmark
法
に補 助
パ ラ メー
タαを
導
入 す ること によ
っ て,
無 条 件 安 定
性 を確
保 しつ つ 数 値 減 衰 を含
む陰 的 積 分 法
であ
る。
ち な み に無
条件 安 定
なNewmark
法
に は数 値 減 衰
が含
ま れ てい な い。
以
下に,
弾性 1
自
由
度 系
を例
に とっ て , α法の概 要
と,
その数 値 減衰 特 性
を示
す。α
法
の アル ゴ リズ
ム は次式
で表 さ
れ る。
’
Man
+1十(
1
十α)
CVn
+1一
αCVn
十(
1
十α)
Kdn
−
i一
αKdn
=
(
1
−
}−
a)
Pn
+
」−
aPn・
・
・
・
・
・
・
…
9−・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t
t…
(
5 )
dn
+
i=
=
dn
+△tVn
+At21
(
1
/
2一
β)
α n+βα貼 +1}
Vn
+1三
四π十 △t
}
(
1
一
γ)
αn十 γanト
【
}
・
一一・
・
・
・
…
こ こ で,
β
=
(
1一
α)
2/
4
,
γ=
1
/
2
一
α…・
……
:・
…・
ま た.
他
の記 号
の定 義
はOS
法
に準 ず
る。
・
・
・
・
…
r・
・
・
・
…
』
・
・
・
・
・
…
一・
・
…
(
6
)
・
(
7
)
……
(8
)
Fig.
2
は,1
自 由度 非 減 衰 弾 性 系
に初期
強 制 変 位 を 与
え て,
そ の後 自由
振 動
さ せ たと き
の応 答 を
,
a法
を用
い て求
め た結 果
である。積 分 時 間 刻
み が小
さい と きに は真
の応 答
に一
致
して い る が,
積 分
時
間 刻
み が大
き く な るほど応 答
の 周期
は の び,
ま た応 答
が徐
々 に減 少
してゆ く。 ここで,
非
減
衰系
に もか かわらず応 答
が減 少
してゆ く 源 が数 値 減
衰
で ある。 こ の よう
に,
a法
は,
積 分 時 間 刻
み が小
さ ければ精 度
の よい応 答
を与
え,
積 分 時 間 刻
みが大
き く な る ほど 数 値 減 衰 が働
き,
応 答
を意
図的
に減
衰
さ せ て し ま う機 能
を持
っ ているが1
こ の機
能
は,
多 自由 度 系
の地 震応 答 解 析
に適
し た も の で あ る。
つ ま り,多 自
由
度
系
を モー
ド分 解
して考
え れ ば,
低 次
モー
ド(
地 震 応 答
に 関 して支 配 的
なモー
ド〉
に対
し て は精 度
の よい応 答
を与
え(
相
対 的
な積 分 時 間 刻
みが小 さ
い)
,一
方 高 次
モー
ド(
地
震
応
答
に は寄 与
し ない モー
ド)
に対
し てはその応
答
を減
衰
さ せて し まう
こと ができる6
本
論
で は,
OS
法
が持
つ仮 動 的 実 験
に対
す る 長所 と
; α法
が持
つ数 値 減 衰 性
という利 点 を組
み合
わせ た,
仮 動
的 実
験に 対 す る 新 しい積
分 法(
以 下
,
α一
〇S
法
と称
す)
を以 下
の よ うに提
案
し,
こ の方 法
に よ れ ば,
多 自 由 度 系
に対 す
る解
の安 定 性
と実 験 誤 差 累
積
の制御
が,
同 時
に確
保
で きる こ とを検 証
する。
3
.
2
α一
〇S
法
の ア ル ゴリ
ズムα
一
〇S
法
の基
本 原 理
は,OS
法 と 同 様
,
履 歴
に依 存
す る・
非 線 形
な剛 性 (
Kn,
K
。 .D
を,
履 歴
に独 立
な線 形 部
分の1.
5
(
sec
)
0
−L5
−
Exact
Response
一
ω 凶f
=0,
1
−一一
一
一
(aAt
=
1
.
0
・
一…一
・
catSt
=3,
0
Fig
.
2
.
』
Vibratio
ロCharacterist
亘cs with α’
Method
剛 性 (
κう と 履 歴
に依 存
す る非 線
形 部
分
の剛 性 (
K
塁
,
濫
.
匸〉
に分 離
し,線 形 部
分 に は無
条件 安定
なα法
を,
非
線 形 部 分
に は条
件付
き安 定
であ る予 測 子
一
修
正
子 法 を用
い て積 分
す るも
の で あ る。
つ ま り非
線
形
な剛 性 (
Kn
,
Kn+
1}
が負 担 す
る復 元 力
の内
,
非線 形 部
分
の剛
性
が負担
す る復 元 力
を 予測 子
変位
(
d
。,d
。 +1)
か ら求
め,
残 り
はす
べ て線 形 部 分
の剛 性
が負 担
す る もの と し て, a 法 を用
い て修
正子
変
位 (
dn.
1)を求
め る方 法
であ
る。
a−OS
法
の ア リゴ リズ
ム を,
以 下
の よう
に提 案
する。
Ma
。 、.
1+〔
1
+ a)
Cvri
+1一
αCv
。+(
1
+α)
・
(
K
’d
。 . 、+Kfi
爿d
。 . 、)
一
α(
1
【 厂d。
+ κ肱 )
=
(
1
十α)
Pn
+ i一
αPn ’・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
tt・
・
t・
・
・
・
・
・
・
…
(
9
}
dn
+i1’
dn
+AtVn
+ △t2
(
1
/
2
−
fi
}
an……・
……
(
10
)
dn
+i=
dn
+ 匸+ △tZS
?ari
、
i…………・
…………・
・
(
11
)
Vn+ 且
;
Vn 十Atl
(
1
一
γ)
an
十 γan
+
,
1
・
・
・
・
・
…
一・
・
…
〔
12
)
な お,
上式
に現
れるす
べ て の記号
ぽ,既
に定義
し た と お りであ る。3.
3
α
一
〇S
法
の仮 動 的 実 験
へ の適 用 手 順
こ こ で は
1
自 由 度 系
を考
え,
そ の復 元 力 特 性
が,Fig.1
の よ う に非 線 形
であ
る とす
る。ま
た,
対 象 と
す る系 を式 (
9
)
の よ うに定
式化
し,
線 形 部 分
の剛 性
と し て,
予 備 加 力
な どか ら推 定
し た系
の初期
剛性
を用
いることにす
る。 a−
OS
法 を仮 動 的
実
験
に適 用
す る た め の具 体
的
な手 順
を,
以 下
のよ う
に提 案
する。
n
ステップ
まで の情 報
か ら,
式 (
10
)
を 用いて,
予測 子
変位
(
dn
+i)
を計 算 す
る。予
測
子変位
ま で試 験 体
を加 力
して,
その と きの復 元
力 (
fn
+
T)を計 測
す る。
dn
+ 、か ら,
n
+1
ス テップ
におけ
る非 線 形 部 分
の復
元 力 (
五
刊一K
「d
。 .)を計 算 す
る。を
式 (
9
}
の鴈
+id 。 + 、の項
に代
入 し,
α法 を 用
い てfl
多正 子 変 位 (
dn
.1}を計 算
する。〜
を
繰
り返
すことにより,
順 次応 答 を 求
め る。
こ の
手 順
に布
い て,
予
測子 変 位
に対 応
す る.
復
元 力
(f
。 . 、)
は陽
に求
吟
ら れ る の で,OS
こ法 同 様
,
α一
〇S
法
は仮 動
的実
験
の原 理
に完 全
に適 合
して いる。 ま た,
式
(
9
)
か ら・
a=
P
の場
合
,
α一
〇S
法
はOS 法
に一
致
し,
また,
もし系
の実
際の剛 性 (各 増 分 区間 内
で の割
線
剛性 )
が仮
定
し た初 期 弾 性 剛 性
に等
しい な ら,
そ の増 分 区
間内
に お い て,
α一
QS
法
は a法
に一
致
す
る。
tt
’
3
.
4
α
一
〇S
法の安 定
と精 度
α一
〇S
法
の安 定 特
性
線 形 部 分
の剛
性
と して初期弾性
剛
性
を用
いる場 合
,
系
の剛 性
が初 期 弾 性 剛 性
に等
しい な ら,
α一
〇S
法
は, α法
に一
致 す
るの で,−
1
/
2
≦α≦o
に おいて無 条 件 安 定
であ
る19)。一
方 系
の復 元 力 特 性
が非 線 形
であ
る場 合
,各増 分
区
間内
にh
’
ci
る実 際
の剛 性 (
割 線
剛性 )
は初 期 弾 性
剛性
と は異
な り,
こ の 違い が α一
〇S
法の安
定
と精 度
を特 徴
一 63 一
づ
け
る。 α一
〇S
法
の安 定 特 性
を導
く た めに,
あ る剛 性
(
K
)
を有
す る1
自 由度
系
にa
−OS
法 を適 用 す る
こと を 考
え る。
剛 性(
K
}
に対
す る仮
定
し た線 形 剛 性
の比
と して,
θと
いう
パラ
メー
タを
導
入 す
る と,
式
(
9
)
におけ
る剛
性
は次 式
の よう
にな る。κ’= θκ
,
κ
暑
=K
譯
+ 1= (1
一
θ)K ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(
13
>
上式
を式
(
9
)
に代
入 す る と,次式
が得
ら れ る。
Ma
. .、+(
1
+α)
CVn.
、一
αC
”。+(
1
+α)
・
1
θK
(
dn
+
i−
dn
+1)
十Kdn
+
i}
−
al θK
(
dn
−
d
の
十
Kd
湯
=
(
1
十α)
Pn
+i−−
aPn’
……・
・
…・
・
……
(
14
)
上 式
に式 (
11
)
,
(
12 )
を 代 入
し,α n
.1 につ い て整 理 す
る と,
次 式
が得
ら れ る。an+1==
一
[
(
1
十 α)
CIVn
十△t
(
1
一
γ)
α冠
一
αCVn
十
(
1
十a)
Kdn
+1−
al θK
(
dn− dO
十Kd
π}
一
(
1
十α)
Pn
+L十aPA]
/
IM
十 △t(
1
十α)
γC
十
At2
(
1
十α)
fl
θKl ・
…・
…………
………
(
15
)
式 (
ll
)
よ り,
dn=dn
+ム ガβ
απ で あ る。 し た がっ て,
式
(
15 )
,
(10>
は次
の よ うに変形
で きる。
an+1;
一
[
(
1
十α)
C
iVn
十At
(
1一
γ)
a
.}
−
aCVn+
(
1
+α)
Kdn
+i一
αIAt
’β
θK
α.+ κd
冠
一
(
1
十α)
Pn+
1十 apn/
lM
十At
(
1
十a)
γC
十∠
1t2
(
1
十α)
β
θκ卜
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(
16 )
dn+
1=
(in
十4
‘塩十(
Att
/
2
)
α n……・
・
……・
…・
(
17
)
こ こ で
,
非 減 衰 系
を考
え,
外 力項
を ゼロ と お く と,
n
ステップ と
n
+1
ステップ
の間
の予 測 子 変 位
と速 度
と加
速 度
の関 係
が,
式
(
12
)
,
(
16
)
,
(
17
)
よ り,次
式
の よ う な漸 化 式
で表
さ れ る。
{
x
. . ,e
=t[
A
]
IXn
}
,
IXn
+il=ldn
+LVn
+lan
+tlT[
・・
一
[
蠹囎
囃
姻
]
こ こ で,
……・
・
…・
…・
…・
・
……・
…・
…
(
18 )
μ
=一
(
t・At
)
ヲ
11
+(
ωAt
)
2θ(
1
+ a鳳
げ=
KIM
ε= μ
(
1
十a〕
,
卯= μ
11
/
2
十(
1
/
2
)
a一
解 }
・
……
(
19)
式 (
18
)
の[
A
]
は,増 幅
マ ト リックス(
Amplification
Matrix
)と 呼
ば
れ, こ の固 有 値 が
a−QS
法
の解
の安定
・
精 度 特 性
を規 定 す
る。
増 幅
マトリ
ック ス の固
有 値
は次式
で表
せ る。λ3
− 2A
,λ 2十A
,λ一A3;e・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
…
(
20
)
こ こ で,
A
,=
=
(
2
十μ一
8
)
/
2
,A2=1− 2
ε,
A3=−
s………・
……・
…・
………
(
21
)
s
= μ1
α1十ea
(
1
一
α>
2/
41
…・
……・
………・
……
(
22
)
式
(
20 )
に おい て, toAt
の値
にか か わ らず
1
λ1
≦1
な らば
,
a−OS
法
は無 条
件安 定
で あ る。 こ こ で,
toAt
=
OQ と す る と,式 (
19
)
、
(22
)
よ り,
一
64
一
0
1
一
λ
12
一 一 一 一 一 一 一 一
_ 一 一
一
一
〇.
6
0
(
a
)
Values
of
λ12fer
e =1
1
λ
,21
1
α0.
5
0
.
6
0
α
(
b
)
Values
ofl
λ121fbr
θ>l
Fig
.
3
Eigenvalue
Characteristics
in
α一
〇S
Method
θ=