香川県帰化植物目録(4)-香川大学学術情報リポジトリ

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香川生物(KAGAWA SEIBUTSU),(9):1−4,1980

香川県帰化植物日録(4)

香川県大手前高等学校 和気 俊郎 33Fam・L喝し1minosae マメ科(続) 〟βd宜cαgO pO拗れ0γp九αL.ウマゴヤシ 県下に広く分布。 Medicago arabica(L.)Huds. モソツキウマゴヤシ 19664善通寺市原田町で発見されて以来, 19724着通寺市与北町・大麻町,19′725善 通寺市金蔵寺町,1977210丸亀市三条町黒 嶋,197741丸亀市田村町,1978331丸亀 市三条町上三条,1979420丸亀市土器町 (和気)と記鐘され,善通寺市・丸亀市に 限定されているが,現在ただ一つ,1974坂 出市入船町(三谷)の記録がある。現在ま だ県下では稀品に属する。 〟βg宜go£%β づ五戒cα(L.)All.コ・シナサワハギ かなり古くから渡来していたようで,特に 臨海市町のあき地では,しばしば群落をっ くっている。従来シナガワハギと記録され ていたものは恐らくすべて本種の誤認らし く,未だシナガワハギは確認されていない。 Melilotus alba Medicus シロバナシナガワ/ギ

県下で極めて散発的に発見されているが, 坂出市港湾地区,高松市朝日町では多い。 本県へは1945 以後の渡来であろう。 A免∼封0£祝8 Sp.

通称yellow sweet cIcNer・と呼ばれ,か って善通寺市生野町の四国農試で試作され ていた。散発的に見られるが前種より少な い。キバナシナガワハギと仮称しておく。 月0抽ぬ牒柳血−αのCぬL. ハリエソジュ 各地に逸出し,時には広い樹林を形成して いるところも少なくない。 Aβわ碑如β仇宜の躇L.レンゲ 県下に広く見られる。 34Fam・Cassiaceae カワラケツメイ科 Cαぶ8宜α孟0γαL. エビスグサ 特にあき地や海岸砂地で見られるが,逸出, または一時帰化とみてよかろう。 Cαββ壱α0¢C五dβ≠まαヱ宜宋L.ハブソウ 稀に見られるが,前種と同じく、逸出,また は一時帰化で,定着性は一層弱いd 35Famh Rosaceaβ バラ科 C/犯例gβ8如βWぬKoidzumiボケ 古い渡来品なので,時に見られるその逸出 品を帰化とするのは不適ともいえるが,一 応入れておく。特に善通寺市吉原町では, 古くから野化定着している。 Pr肌弘S m Sieb.et Zucc. ウメ 前種と同様の理由で一応取り上げることに した。稀に見られるが,恐らく種子を捨て たことによる場合が多かろう。 P門∽uS2X?rSica Batsch.モモ これもまた同様の理由で取り上ケデた。割合 よくみられる。 月蝕 如才宜co朗侶嘲、.セイヨウヤプイチゴ 香南町,直島町,丸亀市,善通寺市,山本 町,(以上和気)高松市(三井傭)等,各 地で見られるが,多くはない。すべて逸出 によるものだろうが,既に定着していると ころもある。 Po≠β血宜g∼α彿0γγβg宜の L.エゾノミツモトソウ 1976612坂出市入船町(三谷)の記銀があ るのみである。 36Fam・Saxif工昭Ceae ユキノシタ科 伽eamacrophylla(Thumb.)Seri喝eVarI. macro2hylla form.otaksa(Sieb。et Zucc)

Wils. アジサイ

時に逸出をみる。本種の場合,帰化として 扱うべきでないかもしれない。

37F嵐m・Crassuhceaβ ペンケイソウ科 Sedumt speclabile Boreau オオペンケイソウ

時に逸出している。

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バイナズナの和名は,坂口清一氏によるも の。 LepidimdensUloγ∽彿Schrad コマメグソバイナズナ 1976626坂出市築港町で発見(坂口)され たが,稀。 J.リー′・いり′′(伊仙′り′′\\−←1主・−1・ ヒメダンバイナズナ 1977419坂出市築港町で発見(坂口)され た。本種も稀晶に属する。 エβ如d宜彿pβ所)∼宜α地肌L.コシミノナズナ 19506坂出市林田町で発見された(和気) が,最近は坂出市港湾地域に見られる程度 で,個体数は多くはない。 r九′α8p亀αγγ抑ββL・グンバイナズナ 1940頃土庄町で発見されたのが最初で,当 時は全国的に珍しかったという(坂口)。 終戦後1949に丸亀市土居町,1950に坂出市 城山でも見つかり,現在坂出市港湾地域で 点々と見ることが出来る(和気)。 1967425観音寺市三本松,大野原町丸井( 真木)で,19795高松市朝日町(赤木裸子). でも発見された。多くはない。 Calddria dnba(L.)Desv. アコウグンバイ 1968425坂出市昭和町のものが初見記録( 和気)である。その後1975518高校市上福 岡町でも発見された(氏家由三)が,県下 では稀品に属する。 CαけWlina竹dcγOCa叩a Ardrz.ex DC. ヒメアマナズナ 1949丸亀市城東町で発見されて以来,各地 で稀にみつかり,坂出市入船町,築港呵で は比較的発見しやすい(和気)。197067 に坂出市入船町で採集の標本(坂口)が残 っているが,1978から1979にかけても同地 域で再確認されている(三谷・坂口・和気)。 なお,従来アマナズナと記録されているも のは,恐らくすべて本種であろう。 Neslia paniculata(L.)Desv.クマガラシ 1976613坂出市築港町,入船町で発見され ている(坂口)が,前種と混同されている ものが確認されれ喀 その渡来が或はもっ と古いことがわかるかもしれない。 ぶ朗如m.引汐Ⅶ柁畑0抑 BⅦ唱e ツルマンネソクサ 1955頃,牟礼町で逸出品をみた。現在本県 ではまだ稀な存在である(和気)。 38Fa爪…Resedaceae モクセイソウ科 βe8β血 g≠孟脇L. キバナモクセイソウ 1975412坂出市入船町で発見(三谷)され ているのみである。 39ぬm.Cmcirerae アブラナ科 勧α†槻8 βα£五朗 L・Ⅶr・・αα机兢伽β M症ino ダイコン 各地で一一時野化を見る。 勉励読描側路購L.Ⅷr・.αC例挽小門磁β

Makino form.nphanistroides Makino

ハマダイコン 各地の海岸に多い。本品を帰化と扱うのは 抵抗を感じるが,−一応入れておく。 なお,197658坂出市築港町,入船町にお いて,シロバナハマダイコンが発見(坂口) されていることを付記しておく。 和んα7槻β代印九α扇8≠肋L・ セイヨウノダイコン 1971425 坂出市入船町で発見されて以来, 宇多津町,丸亀市,善通寺市,多度津町, 高瀬町等各地でも見つかっている(和気)。 最も目につき易いfom.?叩九αれ宜8≠仰 の他にfor・m.α∼あ≠8,for・m.αmd宜d祝β, form.助力痛γ孤β 等も確認されている○ エ¢p宜d血肋γ宜γ離扇仇刑 L・ マメグソバイナズナ 少なくとも1945頃には県下ではその分布は 限られていたが,現在ではもう県下では普 通の存在になっている。 エβp宜d血例 ゐ肋伊宜抑ぷβL. キレ′、マメダンバイナズナ 1970512坂出市入船町,築港町での記録 (坂口)が正式のものであるが,少くとも その前年には出現(和気)していた。現在 入船町を中心にかなりの個体数になっては いるが,その拡大は割合おそく,他での記 録としては197461坂出市府中町(大塚勝) があるのみである。なお,キレハマメグソ ー 2 −

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Sisymbrium qmcinale(L.)Scop. カキネガラシ 本県では−・般的とはいえないが,白鳥町白 鳥本町,高松市栗林町・香西町,坂出市入 船町・加茂町,丸亀市中津町・塩屋町,多 度津町北鴨,詫間町松崎,観音寺而有明浜 等,各地で点在的に発見されている。高松 市香西町では特に多い。 ぶ宜83仰めγ払仇 0γ宜㈹£αgβ L.イヌカキネガラシ 最近特に多くなり,各地でみられている。 海岸よりの路傍,あき地に多い。 ぶ宜83〝めγ血仇 Og£五β5血糊刑L.ハタザオガラシ 前種に比べるとかなり少いが,坂出市,観 音寺市,豊浜町等で確認されている。 ぶゐ伊戒γ血刑 宜γ宜o L.ホソエガラシ 19755,24坂出市入船町で発見(新居正敏) された。同所では今も見られるが,県下の 他の産地は知らない。 EnLaStnn gallicunPilld.)0.E.Schulz オハツキガラシ 197952坂出市入船町で発見(坂口)され た。 劫畑〝鶴γ勅押頂 R.Br■.ハルザキヤマガラシ 1967−429観音寺市母神山,19675観音寺市 粟井町喫谷,19734−6豊中町岡本で発見 (真木)されている。その他でも発見され ているらしい。 Coronopus did3PγuS(L.)Smith カラクサナズナ 遁63坂出市中央町で発見され,その後,同 市築港町,入船町,昭和町,八幡町,京町, 福江町でも確認された。また,宇多津町坂 下(1976416),丸亀市京極通(1976415) ・大手町(197817)でも見つかっている (和気)。特記すべき場所としては白鳥町 湊川川口付近(坂口),坂出市王越町五色 台自然科学鮨付近(197962・藤原清雄) があげられる。 Descwuirnia sophia(L.)WebbexR・antl クジラグサ 1965善通寺市原田町,綾南町陶で発見(和 気)された。また,1975327丸亀市塩屋 町でも見つけられた(和気)。各地にある Cの冴・宜れgゐ0γ仕組£αg壱8(L.)D皿Or・t. ナタネハタザオ 197658坂出市入船町で発見(坂口)され ている。 励祝βさ宜¢αγ陥p≠8L.セイヨウアブラナ 各地に野化しているが,定着性は弱いよう である。アブラナがどの程度であるか不明 であるが,その検討は今後の課題。 Bnssica.知ncea(L.)Czem. セイヨウカラシナ 河川の堤防,川原を中心として,最近爆発 的に大繁殖している。かなり前から入って いたようであるが,今までは野菜の逸出と して余り気にとめられていなかった。 Bnssica.如ncea(L.)Czern.var.integri− ノbg五αSinsk. タカナ 時に逸出するが,定着性は弱い。 βL和β8宜cα凡慮卯(L.)Kocb.クロガラシ ー・時,セイヨウカラシナと混同されていた こともあった。最近,本種らしいものが坂 出市港湾地域で発見されている(坂口)が, なお検討を要する種である。 飢叩頭=椚例流 L.ノハラガラシ 1971512坂出市築港町で発見(坂口)され た。 Chorispon tor2ella(fb11as)DC・ ツノ ミナズナ 1969413坂出市入船町で発見(和気)され てから長らく出現をみなかったが,19745 26に同じ入船町で見つかった(三谷)。こ れとは別に,1979515に善通寺市原田町で も見つけられた(和気)が,この方は乳牛 の飼料に混っていた種子によるらしい。 劫如0細痴 £組成佃瓶(L.)DC.ロボウガラシ 1971429内海町案霞漠入口で発見(三谷) されたが,その後坂出市入船町でも見つか っている(三谷・坂口)。 .\廿日′り・/り′′′‥小一′−ぐん′′†/・!(.トⅠ オランダガラシ 本県への渡来は古いようである。水溝や河 川で大きな群落をつくっている姿はしばし ば見かけるもので,珍しいことはないが, 県下のどこにでも見かけるという程ではない。 − 3 −

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ようであるが,極めて散発的で定着性弱い らしい。ただ坂出港湾地域は個体数が多い が,定着性は何ともいえない。 jわ・卵助職制」励正和扉如壷如 L.ェブスズシ/ロ 1976612坂出市入船町で発見(三谷)され たが,稀な存在のようである。 励・y8壱刑祝刑 γβ卯.彿血肌L・エブスズシロモドキ 1971425坂出市入船町で,その後同市築港 町でも発見(和気)されたが,少い。 f弘ynehssimapis erwlnm Dandy

キバナスズシロモドキ 19671225坂出市中央町で発見,同市八幡 町,昭和町,入船町,築港町でも確認した。 本種は坂出港湾地域には多く,既に定着し ている。坂出以外でも,丸亀市塩屋町(1975 327),宇多津町坂下(1976416),丸亀 市大手町(19761022),三野町大見遣免 (1979319)で確認した(和気)。 鬼頭融和肌γ明0き髄仇(L.)All.ミヤガラシ 坂出市入船町で1976530(和気),19767 12(三谷)に発見された。また,1979523 に丸亀市川西町でも見つかった(和気)が, 本種は果実が出来ればその同定は極めて容 易であり,今までの観察を思いおこすとき, 案外県下に広く分布しているように思われ る(和気)。 戯画融和刑γ明0勒刑(L.)All・Ⅷr■.γ喝Og比例 ケミヤガラシ 坂出市入船町で1976530(和気),19766 12(三谷)に発見されている。 なお,ケミヤガラシを用いるとすれば,ミ ヤガラシはvar.veno8um(Pers.)DC.と すべきことを付記しておく。

OrydiOPhltqnuS Violaceus O・E.Schulz オオアラセイトウ 時に逸出するも,定着性は弱い。 40ぬm・CappeLridaceae 7ウチョウソウ科 Cgβ仰乙β 8卯瑚∂αL・セイヨウフウチョウソウ 時に逸出するも,定着性は弱い。 4‖祖m・P牢鼠Ⅵ訂aCeae ケシ科 軸併βγ九めγ宜d彿 L・トゲミゲシ 1971425坂出市築港町で発見(和気)さ れたが,その後坂出市入船町で1975412 にも見つけられた(三谷)。 P叩αγβγ娩0βがL. ヒナゲシ 時に逸出することがあるが,定着性は弱い。 物αγβγ8β軸仰花 L. アツミゲシ 19778池田町池田海岸で発見(鈴木正義) されたものが最初であろうか。また19785 5にも坂出市入船町で見つかった(三谷)。 1979に入ると,小豆島海岸では極めて広範 囲に,しかも多量にケ・ンが見られた(片本 毅)が,恐らく本種であろう。また,詫間 町荘内債海岸(1979525 久米)をはじめ 各地から報告されている。 42Fゝm.Ramculaceae キンポウゲ科 励 九叩β九β鵬壱8 Lem var・..ゴ吻0磁¢α (Thmb.)Bowles et Stear・n シュウメイギク 讃岐山脈の山麓部で,人家に近いところで は普通に見られる。 肋御礼g現β別個・壱¢α£叙β L. トゲミノキツネノボタン 本県における本種の発見は,1947当時の香 川大学生物学教室グループによるものであ ろう。恐らくは1945の少し前の渡来で,そ の場所は善通寺市善通寺町,丸山呵あたり, 停虜収容所が関係していると推察される。 その後急速に分布域を拡大し,善通寺より 高瀬町,大野原町,観音寺市,三野町,詫 間町,豊中町,仲南町,琴平町,財田町, 満濃町,綾歌町,丸亀市,飯山町,多度津 町とのびて行った。これらはすべて善通寺 を起点としたものだが,別に,坂出市昭和 町,高松市円座町で,更に最近,坂出市八 幡町(1978125)でも見ているが,これら は前者とちがった渡来経過をたどったもの であろう(和気)。 勉仰払ねβ αm綱宜8 L. イトキツネノボタン 1968515坂出市昭和町で発見され,翌年ま では生えていたが,1970には絶滅した(和 気)。 − 4 −

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