休み時間における身体活動の動機づけを高める支援のあり方
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(2) 目. 第1章. 次. 問題 と 目的. 第1節. 問 題. 第2節. 身 体 活 動 の 動 機 づ け に お け る 自 己 決 定 理 論. 第3節. 身 体 活 動 の 動 機 づ け に お け る 自 己 決 定 理 論 に 関 す. 第4節. フ ォ ー カ ス グ ル ー プ イ ン タ ビ ュ ー. 第5節. グ ラ ウ ン デ. 第6節. 目 的. 第2章. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …1. ッ. ド ・セ オ. リー. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …4 る 先 行 研 究. ・ ・ …6. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …7. ・ア プ ロ ー チ. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …9. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …10. 研 究1. 第1節. 目的 ・調 査 方 法. 1目. 白勺. ・. ・. …. 2方. 法. ・. ・. ・. 第2節. ・. ・. 。. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. 。. ・. ・. ・. ・. …. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. 。. ・. ・. …11. ・. ・. ・. …11. 結 果 と考 察. 1心. 理 的 欲 求 尺 度 の 因子 構 造. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …13. 2身. 体 活 動 の動機 づ け尺 度 の因 子構 造. 3心. 理 的 欲 求 と身 体 活 動 に お け る 調 整 ス タ イ ル お よ び 心 身 の 健 康 との 関 係. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …17. ..21. 4考. 第3章. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …26. 目的 ・調 査 方 法. 1目. 的. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …31. 2方. 法. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …31. 3調. 査. の. 手. 続. き. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …33. 4分. 析. の. 手. 続. き. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. ・. …34. 第2節. 結 果 お よび 考 察. 1休. み 時 間 に お け る 身 体 活 動 の 動 機 づ け が 高 ま る プ ロ セ ス の 概 念 図 …36. 2各. カ テ ゴ リー の 概 念. 総 合 考 察. 総 合 考 察. 第2節. 本 研 究 の 限 界. 引用文献. 添付資料. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …38. と 今 後 の 課 題. 第1節. 謝辞. ・. 研 究II. 第1節. 第4章. 察. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …49 と 今 後 の 課 題. ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …51.
(3) 休 み 時 間 に お け る 身 体 活 動 の 動 機 づ け を高 め る 支 援 の あ り方 専攻. 学校 教 育 学. コー ス. 学校 心 理 学. 学 籍 番 号MO7045A 氏名. 第1章. 第1節. 山内. 克美. 問題 と 目的. 問題. ス ポ ー ツ,運. 動,身. 体 活 動 の 内 容 の 違 い は 明 確 で は な く,様. ら れ て い る 。 竹 中(2006)は,キ. ャ ス パ ー セ ン らに よ る. 々 に捉 え. 「身 体 活 動 と は,. エ ネ ル ギ ー 消 費 を 生 じ させ る骨 格 筋 収 縮 に よ っ て 起 こ る 身 体 の 動 き 」 を 身 体 活 動 の 定 義 と し て い る が,本. 研 究 も そ れ に 従 う。. 身 体 活 動 が 健 康 に 多 大 な 恩 恵 を も た ら す こ と は,広 厚 生 労 働 省 は,国 に 推 進 し,健. 民 が 一 体 と な っ た 健 康 づ く り運 動 を 総 合 的 か つ 効 果 的. 康 づ く り に 関 す る意 識 の 向 上 お よ び 取 り組 み を 促 す こ と を. 目的 に,「21世. 紀 に お け る 国 民 健 康 づ く り運 動(健. した(厚 生 労 働 省2000)。 行 っ て い る 者 は,総 籟 症,結. そ の 中 で,身. 死 亡,虚. 体 活 動 量 が 多 い 者 や,運. 血 性 心 疾 患,高. 血 圧,糖. 尿 病,肥. 体 活 動 量 の 差 に よ る 総 死 亡 率 の 減 少 は2.4%,冠 血 圧 症 は1.7%,糖. 動 の 恩 恵 は,こ. 尿 病 は3.2%と. を発 表 動 を よ く 満,骨. 粗. れ ら の 生 理 的 な も の だ け で な く,精. い る(Biddle&Mutrie,1995)。. 年 に な っ て,子. 的 効 果 に つ い て,い 鈴 木(2001)は,小. 体活. 神 的 安寧 や 心理機 能. 多 くの 研 究 が 報 告 され て. こ れ らの 身 体 活 動 の 効 果 に 対 す る研 究 の 多 く. 来 成 人 を 対 象 と し た も の で あ り,子. い 。 し か し,近. 動 脈 疾 患 は. な っ て い る 。 加 え て,身. に 有 益 で あ る と い う心 理 的 効 果 に 関 して も,数. は,従. 康 日本21)」. 腸 が ん な ど の 罹 患 率 や 死 亡 率 が 低 い こ とが 示 され て い る。 具 体. 的 に は,身 6.5%,高. く知 られ て い る。. ど も を 対 象 と した 研 究 は 少 な. ど も の 身 体 活 動 の 身 体 的 ・精 神 的 ・社 会. く つ か の 研 究 が 行 わ れ て い る 。 上 地 ・中 村 ・竹 中 ・ 学 校 高 学 年 用 簡 易 健 康 調 査 票 を 開 発 し,作. 成 した調 査. 票 を 用 い て 子 ど も の 心 身 の 健 康 と身 体 活 動 の 関 係 を検 討 して い る。 そ の. 1.
(4) 結 果,日. 常 の 身 体 活 動 は,怒. り,抑. うつ,不. 安 な どの 否 定 的 感 情 を抑 制. す る 可 能 性 が あ る こ と が 示 さ れ た 。 ま た,上. 地 ・竹 中 ・岡(2000)は,小. 学 生 の 日常 の 身 体 活 動 水 準 と ス ト レ ス 反 応 の 関 係 に つ い て 検 討 し て い る 。 そ の 結 果,身. 体 活 動 水 準 は,す. 機 嫌 ・怒 り,無. べ て の ス ト レ ス 反 応(抑. う つ ・不 安,不. 気 力)と. 有 意 な 相 関 関 係 が 認 め られ た 。 さ ら に 上 地 ・竹. 中 ・鈴 木 ・岡(2003)は,子. ど もの 身 体 活 動 に よ る ス トレス 軽 減 効 果 に つ. い て,心. 理 ・社 会 的 観 点 か ら検 討 を 行 っ て い る 。 そ の 結 果,児. け る 身 体 活 動 の 実 施 は,社. 会 的 ス キ ル を 獲i得 し,ス. 童 期 にお. トレ ッサ ー に 対 す る. 認 知 的 評 価 ス タ イ ル を改 善 させ る こ とが 示 唆 され た 。 身 体 活 動 の 心 身 両 面 に わ た る効 果 の 可 能 性 が 示 唆 され て い る に もか か わ ら ず,そ 童 が,半. の 実 施 は 思 うほ どに進 ん で い な い 。 特 に運 動 を 実 施 しな い 児 数 に も 上 っ て い る こ と に 注 目す べ き で あ る(竹 中,2001)。. 学 省(2008)で. は,昭. 和52年. 度 の11歳(親. 世 代)と 平 成19年. 在 の 子 ど も た ち)の 運 動 習 慣 の 比 較 を 行 っ て い る 。週3日 ポ ー ツ を 実 施 す る 子 ど も の 割 合 は,男. 子 で17.6%,女. し て い る 。 運 動 習 慣 の 減 少 に 伴 っ て,子 が 見 られ る 。 文 部 科 学 省 に よ る は,平. 成19年. そ の 結 果,体. 度 と 昭 和60年. 度 の11歳(現 以 上,運. 動や ス. 子 で は35.2%減. 少. ど も た ち の 体 力 に も深 刻 な 低 下. 「平 成19年. 度 体 力 ・運 動 能 力 調 査 」 で. 度 の 体 力 ・運 動 能 力 の 比 較 を 行 っ て い る 。. 格(身 長 ・体 重)に つ い て は 男 女 と も に 向 上 が 見 ら れ る が,. 体 力 ・運 動 能 力 に つ い て は,男 特 に50メ. 文部科. ー トル 走,立. 女 と も に す べ て の 項 目 で 低 下 が 見 られ,. ち 幅 とび,ソ. フ トボ ー ル 投 げ に お い て は 大 き な. 低 下 が 見 ら れ た 。 運 動 ・ス ポ ー ツ の 実 施 頻 度 も 大 き な 減 少 が 見 ら れ た こ と か ら,小. 学 生 の 体 力 の 向 上 に お い て は,運. 重 要 な 要 素 で あ り,今. 後,体. 動 ・ス ポ ー ツ の 実 施 頻 度 は. 力 の 向 上 に 向 け て,家. 庭,学. 校,地. 域 が連. 携 し て 運 動 実 施 頻 度 を 向 上 さ せ る た め の 取 り組 み を 行 う こ と が 必 要 で あ る と して い る。 現 在,米. 国 を 中 心 に,小. 学 生 に 健 康 的 な ラ イ フ ス タ イ ル を 獲 得 させ る. こ と を 目的 と した 多 くの 介 入 研 究 が 行 わ れ て い る。 米 国 に お け る介 入 研 究 の 多 く(例 え ば,CATCHお. よ びSPARKな. ど)は,学. 校 を 基 盤 と した 健. 康 増 進 プ ロ グ ラ ム を 行 っ て い る(上 地 ・鈴 木 ・中 村 ・竹 中,2003)。 身 体 活 動 の 対 象 の 場 と し て 用 い る こ と に は,少. 2. な く と も3つ. 学校 を. の利 点 が あ.
(5) る(Biddle&Mutrie,1995)。. 第1に,対. 象 者 が 変 化 が 最 も表 れ や す い 重. 要 な 年 齢 層 に 位 置 し て い る こ と,第2に,学 質 的 に,全. 校 を 取 り 込 ん だ 方 略 は,実. 国 の そ の 年 代 の 全 員 を 対 象 に で き る こ と,そ. し て 第3に. は,. 体 育 や 健 康 教 育 を 実 施 す る 場 を 確 保 で き て い る こ と で あ る 。 ま た,身 活 動 を 促 進 す る た め に 学 校 が 有 す る 潜 在 能 力 に つ い て は,多. 体. くの 国 々 の. 政 策 白 書 に お い て 言 及 さ れ て い る(例 え ば,米 国 ス ポ ー ツ 医 学 会,1998)。 こ れ ら 介 入 研 究 の 多 く は,体. 育 の 授 業 中 の 身 体 活 動 を 対 象 と し て お り,. 介 入 校 で 身 体 活 動 量 の 増 加 が 認 め られ て い る 。 身 体 活 動 量 の 増 強 に お い て,体. 育 の 授 業 が 重 要 で あ る こ と が うか が え る 。 わ が 国 に お い て も,日. 常 の 身 体 活 動 と 体 力 の 関 連 に つ い て の 調 査(上 地 ・竹 中 ・鈴 木,2002)で, 体 力 と 「体 育 の 時 間 」 お よ び. 「帰 宅 後 」 に お け る 身 体 活 動 水 準 に 関 連 が. あ る こ と が 示 さ れ た 。 ま た,「 授 業 と授 業 の 間 の 休 み 時 間 」,「 昼 休 み 」, お よび. 「放 課 後 」 に お け る 身 体 活 動 の よ う な 自 主 性 に 任 さ れ た 自 由 な 身. 体 活 動 に つ い て も,体. 力 に 直 接 的 に 影 響 を 及 ぼ さ な く と も,気. 分 転換 や. 社 会 性 の 獲i得 に つ な が る 非 常 に 有 意 義 な 活 動 で あ る こ と か ら,増. 強の必. 要 が あ る と して い る 。 全 米 小 学 校 校 長 協 会 は,1999年. に,学. 校 に お け る 休 み 時 間 を 「子 ど も. の 身 体 的 発 達 お よ び 社 会 的 発 達 に お い て 重 要 な 構 成 要 素 」 と 位 置 づ け, 休 み 時 間 を 有 効 に 使 う こ と に よ っ て,「 登 校 日 に お い て,管. 理,構. 造化 さ. れ て い な い 自 由 な 遊 び を 開 発 ・維 持 さ せ る 」 こ と を 推 奨 し て い る(竹 中 ・ 相 澤 ・後 藤,2006)。 づ く り に,欠 は,児 み,昼. 自 主 的 身 体 活 動 の 増 強 は,生. 涯 に わ た る運 動 の習慣. か せ な い 要 素 で あ る と 思 わ れ る 。上 地 ・竹 中 ・鈴 木 ・森(2004). 童 の 自 主 的 な 活 動 が 展 開 さ れ る と 考 え られ る3つ 休 み,お. よ び 帰 宅 後)に お け る 活 動 内 容 を,自. 検 討 し て い る 。 そ の 結 果,活. 動 の 種 類 は108種. の 時 間 帯(業 間 休. 由 記 述 に よ り詳 細 に. 類 存 在 し,休. み 時 間 にお. け る 活 動 は 非 常 に 多 様 で あ り流 動 的 で あ る こ と が 示 さ れ た 。 子 ど も の 身 体 活 動 を 増 強 さ せ る た め に は,「 身 体 を 動 か す こ と は 健 康 に よ い 」 と い う 知 識 の 植 え 付 け や,大. 人 が 選 ん だ 運 動 や 遊 び の 押 し つ け で は な く,子. ど. も の 興 味 に あ っ た 運 動 ・遊 び を 紹 介 す る こ と に よ り身 体 を 動 か す こ と の 「楽 し さ 」 を 教 え,積. 極 的 に外 に 出て遊 ぶ こ とを推 奨 す る. ス の 雰 囲 気 」 を 作 る こ と が 重 要 で あ る と し て い る 。 ま た,6年. 3. 「学 校 や ク ラ 生 女子 の.
(6) 多 く は,ほ. と ん ど体 を 動 か す よ う な 活 動 を 行 っ て い な か っ た こ と か ら,. 身 体 活 動 増 強 の た め の 介 入 を 行 う際 に は,女. 子 児 童(特 に6年. 生)に 注 意. を 向 け る こ とが 重 要 で あ る こ とが 示 唆 され た 。. 第2節. 身 体 活 動 の動 機 づ けにお け る 自己決 定理 論. 近 年 の ス ポ ー ツ 心 理 学 に お い て 注 目 さ れ て い る の が,動 お け る 自 己 決 定 理 論(Deci&Ryan,1991,2000)で け 研 究 で は,内. あ る。 これ ま で の 動 機 づ. 発 的 動 機 づ け が 自 律 的 で あ り,一. 他 律 的 で あ る と い う よ う に,2つ. 機 づ け研 究 に. 方,外. 発 的 動機 づ け は. の 動 機 づ け を 対 照 的 な も の と して 二 分. 法 的 に 位 置 づ け て い た 。 こ の よ う な 観 点 で は,内. 発 的動機 づ けのみ に肯. 定 的 な 意 味 づ け が な さ れ,外. ば しば 望 ま し く な い 動. 発 的 動 機 づ け は,し. 機 づ け と し て 扱 わ れ て き た 。 しか し,自. 己 決 定 理 論 に よ れ ば,外. 動 機 づ け られ て い る 行 動 で あ っ て も,内. 面 化 の 過 程 を 通 し て 内発 的 に 動. 機 づ け ら れ た 行 動 に も な る 場 合 も 存 在 す る と 仮 定 し て,外 を 自 己 決 定 の 程 度 に よ っ て 分 類 し て い る 。 つ ま り,自 て は,外. 発 的 に. 発 的動 機 づ け. 己決 定 理論 にお い. 発 的 動 機 づ け が 全 く 望 ま し く な い と 考 え る の で は な く,こ. で も よ り 内 発 的 動 機 づ け に 近 い 動 機 づ け が 存 在 し,外. の 中. 発 的 動 機 づ け は,. 非 自 己決 定 的 な 動 機 づ け か ら 自 己決 定 的 な 動 機 づ け へ 移 行 す る過 程 で あ る こ と を示 して い る 。. 非 自己決 定 的. 自 己決 定 的. 非 動機 つ け. 外発的動機づけ. 内発的動機づけ. /i¥ 無調整. 外的調整. Figure1-1動. 動 入れ的謹. 機 づ け,調. 同一視的縄. 統合的碗. 内 発 的 調整. 整 ス タ イ ル を 示 した 自 己 決 定 連 続 体. (松 本 ・竹 中 ・高 家,2003). 4.
(7) Figurel-1は. 自 己 決 定 理 論 に よ る 動 機 づ け の 分 類 で あ り,こ. 自 己 決 定 連 続 体 と 呼 ば れ て い る 。 こ の 図 に よ れ ば,動 動 機 づ け,2)外. 発 的 動 機 づ け,お. 類 され る 。 ま た,動. よ び3)内. 機 づ け の 下 位 概 念 は,調. い る(Ryan&Deci,2000)。Ryan&Deci(2000)に. の分類 は. 機 づ け は,1)非. 発 的 動 機 づ け の3つ. に分. 整 ス タ イ ル と名 付 け られ て よ れ ば,調. 整 ス タ イ ル は,. 自 己 決 定 連 続 体 に 基 づ い て,「 無 調 整 」,「外 的 調 整 」,「取 り入 れ 的 調 整 」, 「同 一 視 的 調 整 」,「統 合 的 調 整 」,お よ び 「内 発 的 調 整 」 の 順 序 で 一 次 元 に 並 べ る こ と が で き る 。 無 調 整 と は,目 自 己 決 定 さ れ て い な い 状 態 で あ り,学 え ら れ る 。 第1段. 的 意 識 が な く,行. 動 が ま った く. 習 性 無 力 感 に 近 い 概 念 で あ る と考. 階 で あ る 外 発 的 動 機 づ け の 調 整 ス タ イ ル は,「 外 的 調. 整 」,「取 り入 れ 的 調 整 」,「同 一 視 的 調 整 」,お よ び 「統 合 的 調 整 」で あ り, こ の 順 序 で 自 律 性 が 高 く な っ て い く 。 外 的 調 整 は,全 れ な い 段 階 で あ り,例 い う よ う に,す れ る 。 第2段 す る」や. えば. く 自己 決 定 が な さ. 「先 生 に 言 わ れ た か ら仕 方 な く 運 動 す る 」 と. べ て に お い て 当 事 者 の 行 動 は,外. 的 な 力 に よ っ て 開始 さ. 階 で あ る 取 り入 れ 的 調 整 は,「 恥 を か き た く な い か ら運 動. 「し な け れ ば な ら な い と 思 うか ら運 動 す る 」 な ど 内 的 な 罰 お よ. び 自 己 コ ン ト ロ ー ル に 動 機 づ け られ る も の で あ る 。 取 り入 れ 的 調 整 が, 先 の 外 的 調 整 と異 な る 点 は,「 運 動 を 行 お う」 と い う 自 己 決 定 が 当 事 者 側 に 一 応 で き て い る 状 態,す 階 で あ る 。 第3段. な わ ち,動. 機 づ け の 内 面 化 が 始 ま っ て い る段. 階 の 同 一 視 的 調 整 は,自. 分 の 価 値 と して 同 一 視 す る も. の で,「 自 分 に と っ て 重 要 な こ と だ か ら運 動 を 行 う 」 と い う よ う に,第2 段 階 の 取 り 入 れ 的 調 整 と 比 べ て,一 で い る 。 運 動 を 行 う こ と が,た. 層,自. 己 決 定 が積 極 的 な 方 向 に 進 ん. と え 何 ら か の 手 段 で あ っ た と し て も,そ. れ が 自 分 に と っ て 大 切 で あ る と い う意 識 が 成 立 す れ ば,よ. り 自律 的 な 状. 態 で 運 動 に 取 り組 む こ と が で き る 。 外 発 的 動 機 づ け の 最 後 の 段 階 は,統 合 的 調 整 で あ る。 こ の 統 合 的 調 整 で 大 切 な こ と は 選 択 され た 外 発 的 に 動 機 づ け ら れ た 行 動 が,そ. の 個 人 の 目常 活 動 や 価 値 づ け ら れ た 目標 と ど の. よ うに 適 合 す る か で あ る 。 こ の 段 階 が 最 も 高 い 自律 性 の 程 度 に 至 る こ と に な る 。 内 発 的 動 機 づ け の 調 整 ス タ イ ル で は,運. 動 を 行 うこ とに よ っ て. 得 ら れ る 楽 し み や 満 足 に 動 機 づ け ら れ て い る と い え る 。 以 上 の よ うに, 動 機 づ け を 自 律 性 の 程 度 で 捉 え な お し,調. 5. 整 ス タ イ ル と い う観 点 で 見 る.
(8) こ と に よ っ て,従 究 に お い て,動. 来,体. 系 的 な ア プ ロ ー チ が 難 しか っ た 運 動 動 機 づ け研. 機 づ け の 内面 化 を 促 進 す るた め の 介 入 モ デ ル を検 討 す る. こ と が 可 能 に な る と考 え られ る 。 さ ら に 自 己 決 定 理 論 で は,動. 機 づ け に 影 響 を 与 え る 要 因 と し て,生. 的 で 普 遍 的 な 人 間 の 基 本 的 ・心 理 的 欲 求 を へ の 欲 求 」,お. よび. 「有 能 さ へ の 欲 求 」,「 自律 性. 「関 係 性 へ の 欲 求 」 の3つ. を 仮 定 して い る 。 有 能 さ. へ の 欲 求 は,「 私 は 自 分 が 試 み る こ と に お い て,有 と で あ り,自. 得. 能 で あ る と感 じ る 」 こ. 分 が 有 能 で あ る と感 じ た い と い う欲 求 で あ る 。 自 律 性 へ の. 欲 求 は,「 私 は,自. 分 が 何 か して い る と き,自. こ と が で き るJこ. と で あ り,自. 分 の考 えで行 動 を選択 す る. 分 が 主 体 的 に 選 択 した 行 動 を 行 い た い と. い う欲 求 で あ る 。関 係 性 へ の 欲 求 は,「私 は 普 殺 人 と か か わ っ て い る 中 で, 自 分 に 近 く,密. 接 な 人 が い る と感 じ る 」 こ と で あ り,他. 者 と の 間 に親 密. な 関 係 や 絆 を 感 じ た い と い う欲 求 で あ る 。Nallerand(1997)は,Deci&Ry an(1991)に. よ る 有 能 さ へ の 欲 求,自. 念 化 に 基 づ き,動. 律 性 へ の 欲 求,関. 係 性 へ の欲 求の概. 機 づ け に お け る 社 会 的 要 因 の 影 響 を3つ. の 心理 的欲 求. が 媒 介 す る 内 発 的 ・外 発 的 動 機 づ け 階 層 モ デ ル を 提 唱 し た 。 近 年 欧 米 で は,こ. の モ デ ル の 実 証 的 研 究 が ス ポ ー ツ 文 脈 に お い て 数 多 く展 開 され て. お り,こ れ ら の 研 究 で は 一 貫 し てNallerand(1997)の. モ デ ル を大筋 で支持. して い る 。. 第3節. 身 体 活 動 の動 機 づ け に お け る 自己 決 定 理 論 に 関 す る先 行 研 究. わ が 国 で 自 己 決 定 理 論 を運 動 行 動 に適 用 した 研 究 は 数 少 な い 。 前 原 ・ 竹 村 ・平 良(2003)は,ス. ポ ー ツ 系 部 活 動 に 所 属 す る 高 校 生 を 対 象 に,学. 業 お よ び ス ポ ー ツ と い う異 な る 領 域 に お け る 自 己 決 定 連 続 体 動 機 づ け 理 論 が 適 用 可 能 で あ る か を 検 証 し て い る 。 そ の 結 果,「. 内 発 的 動 機 づ け 」,. 「同 一 化 」,お よ び 「非 動 機 づ け 」 は 学 業 お よ び ス ポ ー ツ と い う領 域 を 超 え て,あ にお け る る. る 程 度 一 貫 性 を 示 す こ と が 確 認 さ れ た 。 ま た,無 「内 発 的 動 機 づ け 」 に よ り低 下 し,学. 気 力 感 は学 業. 業 お よ び ス ポ0ツ. にお け. 「非 動 機iづ け 」 に よ り 強 ま る こ と を 見 出 し た 。 杉 山(2005)は,自. 己決. 定 理 論 の 考 え 方 に 基 づ い て 作 成 さ れ た,ス. 6. ポ ー ツ領 域 に お け る動 機 づ け.
(9) を 測 定 す る 尺 度TheSportMotivat卲nScale(SMS)を. 日 本 語 に 訳 し,妥. 当 性 お よ び 信 頼 性 を 確 認 し て い る 。 そ の 結 果SMSが7つ ら な る4つ か し,取. の レベ ル の 動{rづ. の概 念 構成 か. け の 尺 度 で あ る こ とが 明 らか と な っ た 。 し. り入 れ ・外 的 制 御 の 因 子 に つ い て 信 頼 性 が 低 く,今. 後 因子的 妥. 当 性 お よ び 信 頼 性 を 高 め る 必 要 が あ る と し て い る 。Vallerand(1997)の デ ル を 検 証 す る 研 究 に つ い て は,ス て い な い 。 唯 一,藤. ポ ー ツ 文 脈 に つ い て ほ とん ど な され. 田 ・杉 原(2007b)が,大. ス リ ー トを 対 象 に,各. モ. 学 生 お よび 高 等 専 門 学 校 生 ア. 心 理 的 欲 求 が 各 調 整 ス タ イ ル に 影 響 を 及 ぼ し,各. 調 整 ス タ イ ル が 離 脱 意 図 に影 響 を及 ぼ す と い うモ デ ル が 支 持 され る か ど うか を 検 証 し て い る 。多 母 集 団 の 構 造 方 程 式 モ デ リ ン グ の 結 果,"心 欲 求 → 調 整 ス タ イ ル → ス ポ ー ツ か ら の 離 脱 意 図"と. 理 的. い う動 機 づ け 因 果 連. 鎖 が 支 持 さ れ,性. 差 に つ い て も 配 置 不 変 で あ る こ と が 示 さ れ た 。 自律 性. へ の 欲 求 で は ,男. 子 に お い て は,内. 発 的動 機 づ けお よび非 動機 づ けを媒. 介 し て 離 脱 意 図 に 影 響 を 及 ぼ す こ と,女. 子 に お い て は,非. 動 機 づ け を媒. 介 して 離 脱 意 図 に 影 響 を及 ぼ す こ と が 明 らか とな っ た 。 関 係 性 へ の欲 求 (仲 間)で は,男 求(コ ー チ)か. 女 共 に 同 一 化 的 調 整 へ 影 響 が 示 さ れ た が,関. 係 性 へ の欲. らは どの 調 整 ス タ イ ル へ も影 響 が 示 され な か っ た 。. Nallerand(1997)の. モ デ ル が ス ポ ー ツ 文 脈 に お い て も支 持 さ れ る こ と. が 明 ら か と な っ た が,こ. の 知 見 を さ ら に進 展 させ て い く た め に は 心 理 的. 欲 求 充 足 の 観 点 か ら社 会 的 要 因 を 検 討 す る研 究 が 期 待 され る と して い る。. 第4節. フ ォ0カ. ス グ ル ー プ イ ン タ ビュ ー. 健 康 教 育 や ヘ ル ス プ ロ モ0シ 育 プ ロ グ ラ ム を 開 発,実. 施,評. ョ ン の 領 域 で は,本 価 す る た め に,プ. 来 の 目的 に 即 した 教 ロ グ ラム の 開発 に先 が. け て ニ ー ズ ア セ ス メ ン トを 行 う こ と が 推 奨 さ れ て い る(木 下 ・中 村 ・近 本 ・増 居 ・蓮 尾 ・木 下 ・大 島,2002)。 る 支 援 の あ り方 を 検 討 す る 上 で,実 た め に は,児. 児 童 の 身 体 活 動 の 動 機 づ け を高 め 行 可能 な計 画 や 効果 的 な支 援 を行 う. 童 自 身 の ニ ー ズ を 把 握 し,そ. れ ら を 考 慮 す る必 要 が あ る と. 考 え られ る 。 ニ ー ズ ア セ ス メ ン トの 方 法 と し て は,質 象 者 の ニ ー ズ を 定 量 的 に 把 握 す る 方 法 に 加 え て,新. 7. 問 紙 法 の よ うに対 た な方 向性 を見 出 し.
(10) た り把 握 す べ き 事 柄 を 明 ら か に し た りす る な ど の 探 索 的 な 目 的 に お い て は,イ. ン タ ビ ュ ー 法 の よ うに 対 象 者 の ニ ー ズ を 定 性 的 に 把 握 す る 方 法 が. 適 し て い る と 考 え られ て い る 。 近 年,質. 的 な 研 究 方 法 と し て,フ. ォー カ ス グル ー プ イ ンタ ビューが人. の 行 動 の 背 景 に あ る 考 え 方 を 探 索 す る 際 に 有 効 な 手 段 と し て 注 目 さ れ, 保 健 ・医 療 や 教 育 ・心 理 学 の 領 域 に 活 用 さ れ 始 め て い る(藤 内,2001)。 ォ ー カ ス グ ル0プ. イ ンタ ビューは. フ. 「具 体 的 状 況 に 即 し た あ る 特 定 の ト ピ. ッ ク ス に つ い て 選 ば れ た 複 数 の 個 人 に よ っ て 行 わ れ る 形 式 ば らな い 議 論 」 と 定 義 さ れ る(S.Vaughn&J.M.Sinagub,1996)。 成 の た め で な く,当. こ の 議 論 は,合. 意形. 該 の テ ー マ に 対 す る 人 々 の 意 見 の 広 が りを 理 解 す る. た め の も の で あ る こ と が 重 要 な ポ イ ン トで あ る 。 藤 内(2001)に. よ れ ば,. 個 別 の イ ン タ ビ ュ ー と 比 較 して フ ォ ー カ ス グ ル ー プ イ ン タ ビ ュ ー の 優 れ た 点 と し て,以 1)リ. 下 の5点. を 挙 げ て い る。. ラ ッ ク ス し て 発 言 で き る の で,自. 分 の 意 見 や 体 験 を 腹 蔵 な く表 現. で き る 1対1で な く,リ 2)グ. 行 う個 別 の イ ン タ ビ ュ ー に 比 べ て 心 理 的 な プ レ ッ シ ャ ー が 少 ラ ッ ク ス して 発 言 で き る 。. ル ー プ で 行 う こ と が 匿 名 性 を 与 え,参. 加 者 が よ り自由に発 言で き. る イ ン タ ビ ュ ー の 結 果 が 尊 重 され る こ と は す べ て の 参 加 者 が 望 む こ と で あ ろ う が,自. 分 が ど ん な 発 言 を し た か は わ か ら な い 方 が よ い と い う参 加. 者 も 少 な く な い 。 グ ル ー プ で 行 う こ と に よ り,発 め に,こ 3)参. 言 者 が 特 定 され な い た. う し た 心 配 が な く発 言 で き る 。 加 者 の 自発 的 で 本 質 的 な発 言 を 引 き 出 す こ と が で き る. す べ て の 質 問 に 参 加 者 全 員 が 回 答 す る こ と が 求 め ら れ な い の で,発 し た い 人 が 発 言 す れ ば よ い とい う 自発 性 を 保 て,形. 言. 式 的 な 回 答 ば か り出. て く る とい う こ とが 避 け られ る。 4)あ. る 参 加 者 の 発 言 か ら 他 の 参 加 者 の 発 言 へ と発 言 内 容 が 広 が る. 参 加 者 は あ らか じ めテ ー マ につ い て 発 言 し よ う とす る 内容 を 考 え て き て い る も の だ が,他. の 人 の 発 言 を 聞 い て,そ. 8. れ に 関 連 す る 自分 の 意 見 を.
(11) 発 言 す る こ と も 少 な く な い 。 こ の こ と に よ り,関. 連 意 見 を 多 く引 き出 す. こ と が で き る。 5)司. 会 者 と 参 加 者,参. 加 者 同 士 の 問 で 起 こ る 相 互 作 用 に よ り深 い 洞 察. が 得 られ る 司 会 者 の 問 い か け や 他 の 参 加 者 と の や り と りか ら,参. 加 者 の 「気 づ き 」. を 促 し,テ ー マ の 本 質 に 迫 る 深 い 議 論 へ と発 展 さ せ る こ と が 可 能 で あ る 。. 第5節. グ ラ ウ ン デ ッ ド ・セ オ リ ー. 本 研 究 で は,身. 体 活 動 の 動 機 づ け を 高 め る た め の 支 援 の あ り方 を 明 ら. か に す る た め に,量 具 体 的 に は,先. ・ア プ ロ ー チ. 的 な 調 査 に 加 え て 質 的 研 究 ア プ ロ ー チ を 採 用 した 。. に 述 べ た フ ォ0カ. タ 収 集 を 行 い,グ. ス グル ー プイ ン タ ビ ュー に よ ってデー. ラ ウ ン デ ッ ド ・セ オ リー ・ア プ ロ ー チ を 用 い て 分 析 し. た 。 グ ラ ウ ン デ ッ ド ・セ オ リー ・ア ブa一 し た 分 析 か ら独 自 の 概 念 を つ く り,そ. チ は デ0タ. に 密 着(grounded). れ らに よ っ て 統 合 的 に 構 成 され た. 説 明 図 を つ く る も の で あ る(酒 井 ・岡 田 ・塚 越,2005)。. 近 年,日. 本 にお い. て も 援 助 的 ヒ ュ ー マ ン サ ー ビ ス 領 域 等 に お い て 注 目 さ れ て い る 一 方 で, 考 案 者 二 人 の そ の 後 の 立 場 や 解 説 の 相 違 等 に よ り,グ. ラ ウ ン デ ッ ド ・セ. オ リー の 理 解 を め ぐ っ て 混 乱 した 状 況 も 生 じ て い る(木 下,1999)。. グラ ウ. ン デ ッ ド ・セ オ リ ー ・ア プ ロ ー チ の 各 々 の 種 類 に つ い て 木 下(2003)は, 「オ リ ジ ナ ル 版,グ. レ ー ザ ー 版,ス. トラ ウ ス ・コ ー ビ ン 版 は と も に デ ー. タ の 切 片 化 を 分 析 の 要 に お い た コ ー デ ィ ン グ を 説 い て い る 。 し か し,オ リ ジ ナ ル 版 は そ の 実 際 を 明 示 して い な い 。 グ レ ー ザ0版 は 明 快 だ が,実. は,理. 論 的説 明. 際 に デ ー タ を どの よ うに コ ー デ ィ ン グす る の か を示 して. は い な い 。 ス トラ ウ ス ・コ ー ビ ン 版 は ス ト ラ ウ ス に よ り解 釈 の 重 要 性 は 強 調 さ れ て い る が,切. 片 化 の 方 法 論 上 の 意 味 が 踏 ま え られ て い る と は 思. え な い 」 と言 及 して い る。 本 研 究 で は そ れ ら の 問題 点 を 克 服 した 修 正 ス トラ ウ ス ・グ レ ー ザ0版 M-GTA)を. グ ラ ウ ン デ ッ ド ・セ オ リ0・. ア プ ロ ー チ(以 下. 用 い て 分 析 を 行 っ た 。 考 案 者 の 木 下(2003)は,M-GTAの. 分析. 法 に っ い て 「デ ー タ の 切 片 化 を し な い 。そ れ に 代 わ る デ ー タ の 分 析 法 を, 独 自 の コ0デ. ィ ン グ 方 法 と 【研 究 す る 人 間 】 の 視 点 と を 組 み 合 わ せ る こ. 9.
(12) と で,手. 順 と し て 明 示 し て い る 」 と 述 べ,主. 要 特 性 の ひ とつ と し て挙 げ. てい る。. 第6節. 本 研 究 の 目的. 以 上 を 踏 ま え,本. 研 究 の 目 的 は,第1に,内. 発 的 ・外 発 的 動 機 づ け 階. 層 モ デ ル お よ び 自 己 決 定 理 論 に 基 づ く,心. 理 的 欲 求 か ら身 体 活 動 に お け. る 調 整 ス タ イ ル お よ び 心 身 の 健 康 へ の 因 果 連 鎖 を,学. 校 の休 み 時 間にお. い て 検 証 す る こ とで あ る。 第2に,休 い く の か,お. み 時 間 に お け る身 体 活 動 の 動 機 づ け が ど の よ うに 高 ま っ て よ び 動 機 づ け に 影 響 を 与 え る 要 因 に つ い て 明 ら か に し,身. 体 活 動 の 動 機 づ け を 高 め る 担 任 教 師 に よ る 支 援 の あ り方 に つ い て 検 討 す る こ とで あ る。. 10.
(13) 第2章. 第1節. 1目. 研 究1. 目 的 ・調 査 方 法. 的. 内発 的 ・外 発 的 動 機 づ け 階 層 モ デ ル お よ び 自己 決 定 理 論 に 基 づ く,心 理 的欲 求 か ら身 体 活 動 に お け る調 整 ス タイ ル お よび 心 身 の 健 康 へ の 因 果 連 鎖 を 学 校 の 休 み 時 間 に お い て 検 証 す る こ と を 目的 とす る。. 2方. (1)調. 法. 査 対 象. 愛 媛 県 の 公 立 小 学 校3校. に 在 籍 す る4年. 生 か ら6年. 象 に 質 問 紙 調 査 を 行 っ た 。 質 問 紙 回 収 後,記 答 を 除 外 し,最 名;有. 終 的 に483名(4年. 効 回 答 率83.0%)の. 生 合 計582名. を対. 入 漏 れ や 記 入 ミス の あ る 回. 生152名,5年. 生158名,6年. 生173. (2)調. 査 時 期2008年2月. (3)手. 続 き. 回答 を 分 析 対 象 と した 。. 下旬. 調 査 は ク ラ ス 担 任 に 依 頼 し児 童 の 所 属 す る ク ラ ス 単 位 で 朝 の 会 や 授 業 時 間 な ど を 用 い て,集. 団 で 実 施 し た 。 そ の 際,調. 査 の 手順 や 注意 事 項 を. 記 述 した 調 査 の 手 引 き を各 ク ラス 担 任 に 事 前 に 示 した 。. (4)質. 問紙 の構 成. 質 問 紙 は,フ の 健 康 の4つ. ェ イ ス シ0卜,心. 理 的 欲 求,身. の 内 容 で構 成 した 。. 11. 体 活 動 の 動 機 づ け,心. 身.
(14) ①. フ ェ イ ス シ ー ト. 性 別,年. 齢,学. 年,ク. ラ ス,放. 課 後 の 部 活 動,社. 会 体 育活 動 を フェイ. ス シ ー ト項 目 と し て 使 用 し た 。. ② 心理 的 欲 求 有 能 さ へ の 欲 求,関 行 研 究(藤i田 に し て,小. ・杉 原,2007a;藤. 律 性 へ の 欲 求 に 関 す る項 目を 先. 田 ・杉 原,2007b)で. 使 用 され た 尺 度 を参 考. 学 生 の 理 解 し や す い 言 葉 に 訂 正 し た16項. 成 し た16項 結 果,内. 係 性 へ の 欲 求,自. 目を 作 成 した 。 作. 目 に つ い て 心 理 学 を 専 攻 す る 大 学 院 生3名. で 検 討 を行 っ た. 容 的 に 妥 当 で あ る と判 断 した 。. 本 研 究 に お い て は,身. 体 を 動 か す こ と は 得 意 で あ る,体. 力 や健 康 に 自. 信 が あ る 等 の 「有 能 さ へ の 欲 求 」,ク ラ ス の 先 生 と よ い 関 係 で あ る,ク. ラ. ス の 先 生 は 私 の こ と を よ く わ か っ て くれ る 等 の 「関 係 性 へ の 欲 求(先 生)」 ク ラ ス の 友 だ ち と よ い 関 係 で あ る,ク 「関 係 性 へ の 欲 求(友. だ ち)」,休. ラ ス の 友 だ ち と よ く し ゃ べ る等 の. み 時 間 や りた い こ と は 自 分 で 決 め て い. る,休 み 時 間 や りた い こ と は い ろ い ろ な 遊 び の 中 か ら 決 め て い る 等 の 「自 律 性 へ の 欲 求 」の4つ. の 下 位 尺 度 を 想 定 し て 作 成 し た 。各 項 目 に っ い て,. よ く あ て は ま る(4点),あ 点),全. て は ま る(3点),あ. 然 あ て は ま ら な い(1点)の4件. ま り あ て は ま ら な い(2. 法 で 回答 を求 めた。. ③ 身 体活 動 の動機 づ け 松 本 ・竹 中(2003)に し て,小. 学 生 の 理 解 しや す い 言 葉 に 訂 正 し た18項. し た18項 果,内. よ る運 動 に 関 す る 自己 決 定 動 機 づ け 尺 度 を 参 考 に. 目 に つ い て 心 理 学 を 専 攻 す る 大 学 院 生3名. 目を 作 成 した 。 作 成 で 検 討 を行 っ た 結. 容 的 に 妥 当 で あ る と判 断 し た 。. 本 研 究 に お い て は,身. 体 を 動 か す こ と 自 体 が 楽 し い か ら,身. 体 を動 か. し て い る 間 は そ れ だ け に 夢 中 に な る か ら 等 の 「内 発 的 動 機 づ け 」,身 体 を 動 か す こ と は よ い と 思 うの で や る べ き だ と 思 う か ら,身. 体 を動 かす こ と. が 私 に と っ て だ い じ だ と 思 う か ら 等 の 「同 一 視 的 調 整 」,身 体 を 動 か さ な い の は 悪 い こ と だ と感 じ る か ら,身. 体 を 動 か さ な い とだ め に な っ て い く. 12.
(15) よ う な 気 が す る か ら 等 の 「取 り入 れ 的 調 整 」,私 が 身 体 を 動 か す こ とで ま わ り の 人(友 だ ち,先. だ ち,先. 生,家. 生,家. 族 な ど)が. 族 な ど)が. よ ろ こ ぶ か ら,ま. 身 体 を 動 か した 方 が よ い と言 うか ら等 の. 的 調 整 」,な ぜ 身 体 を 動 か し て い る の か 分 か ら な い,身 何 もない 等 の. 「非 動 機 づ け 」 の5つ. 合 的 調 整 は,項 さ(速. 目作 成 上,同. 水,1998)が. 「外. 体 を動 か す 理 由 は. の 下 位 尺 度 を想 定 し て 作 成 し た。 統. 一 視 的 調 整 との 相 違 を 表 現 す る こ との 困難. 指 摘 さ れ て お り,本. っ た 。 各 項 目 に つ い て,よ. わ りの 人(友. 研 究 で は 項 目 内 容 と して 含 め な か. く あ て は ま る(4点),あ. あ ま り あ て は ま ら な い(2点),全. て は ま る(3点),. 然 あ て は ま ら な い(1点)の4件. 法 で. 回答 を求 めた 。. ④ 心身 の健 康 上 地 ・中 村 ・竹 中 ・鈴 木(2001)が 査 票 を 用 い た 。 本 調 査 票 は,23項. 作 成 した 小 学 校 高 学 年 用 簡 易 健 康 調. 部 一 貫 性 α=.84-.70;検 妥 当 性,併 査 票 は. 目5因. 査 一 再 検 査 信 頼 性r=.76)お. 存 的 妥 当 性)が. 常 に あ て ま は る(3点),ど. く あ て は ま ら な い(1点)の3件. 高 得 点 で あ る ほ ど,心. 1心. よ び 妥 当 性(構. 「怒 り 」 「多 愁 訴 」 「抑 う つ 」 「睡 眠 」 「不 安 」 の5つ. い え な い(2点),全. い 信 頼 性(内 成 概 念. 確 認 され て い る 。 小 学 校 高 学 年 用 簡 易 健 康 調. 成 され て い る 。 各 項 目 に つ い て,非. 第2節. 子 構 造 で あ り,高. の 因 子 か ら構 ち らとも. 法 で 回 答 を求 め た 。. 身 の健康 が 望 ま しくな い状態 で あ る こ とを示す 。. 結 果 と考 察. 理 的欲 求 尺度 の因子 構 造. 心 理 的 欲 求 に 関 す る 項 目16項. 目 に つ い て,主. 転 に よ る 探 索 的 因 子 分 析 を 行 っ た 。 ま た,い 負 荷 量 が.35以 目 「6ク. 因 子 法 プ ロマ ッ ク ス 回. ず れ の 因子 にお い て も因子. 下 の 項 目お よび 複 数 の 因 子 に 対 して 高 い 負 荷 量 を もつ 項. ラ ス の 友 だ ち は 私 の こ と を よ く 思 っ て い な い(逆. ク ラ ス の 先 生 は 私 の こ と を よ く 思 っ て い な い(逆 間 の 遊 び は,だ. 転 項 月)」 「16休. れ か が 決 め た こ と を し か た な く し て い る(逆. 13. 転 項 目)」 「10 み 時. 転 項 目)」 「8.
(16) 休 み 時 間 や り た い こ と は い ろ い ろ な 遊 び の 中 か ら 決 め て い る 」 の4項 を 除 外 し た12項. 目 で さ ら に 分 析 を 行 っ た 。 因 子 数 は,初. 以 上 の 基 準 を 設 け,さ. 期 の 固 有 値1.0. ら に 因 子 の 安 定 性 と解 釈 可 能 性 を 考 慮 し て,4因. 子 解 を 採 用 し た 。 結 果 をTablet-1に. Table2-1心 工. No. 示 す。. 理的欲求尺度の因子分析結果 目 因子 1皿. 可亘 皿N. 共通性. 圏難ii. 貝) 農U. 籍 轟. {1 ¶■ 7 1 倉0. [第1因 子=有 能 さへ の 欲 求(i:)] 1身 体 を 動 か す ことは 得 意 で あ る 9身 体 を 動 か す ことな ら他 の 友 だち に 負 け る ことは な い. 13難. 目. 嘉 らどんなことでも・上手1こ できるよ. りQ 民). :調=10-.0506 .04 05.01. 4 7 ︻0 4. [第 皿 因 子=関 係 性 へ の 欲 求(友 だ ち)(α=.75)] 2ク ラス の 友 だ ち とよい 関 係 で あ る 14ク ラス の 友 だ ち とよくしゃべ る 15ク ラス の 友 だ ち は 私 の ことをよ くわ か って くれ る [第N因 子:自 律 性 へ の 欲 求(α ニ.53)] 12休 み 時 間 自 分 の した い 遊 び を 、や りた い だ け や って い る 4休 み 時 間 や りた い ことは 自 分 で 決 め て い る. ハ U 4 F り β0 亡0 4. 5体 力 や 健 康 に 自 信 が あ る [第 ∬ 因 子:関 係 性 へ の 欲 求(先 生)(α=.77)] 3ク ラス の 先 生 とよい 関 係 で あ る 11ク ラス の 先 生 は 私 の ことを よくわ か って くれ る 7ク ラス の 先 生 とよくしゃ べ る. 3 ︻﹂. .ii=翻. 罷. 0σ りQ り0 り0. {1 00 自U ︻U. 05-.00-.04 - .05.01.03. 因 子 間 相 関11.00.32.45.58 II1.00.45.38 皿1.00.47 1.00. 第1因. 子 は,「 身 体 を 動 か す こ と は 得 意 で あ る 」 「身 体 を 動 か す こ と な. ら 他 の 友 だ ち に 負 け る こ と は な い 」「身 体 を 動 か す こ と な ら ど ん な こ と で も,上 4項. 手 に で き る よ う に な る 自信 が あ る 」 「体 力 や 健 康 に 自信 が あ る 」 の 目 か ら 構 成 され て お り,〈. 第2因. 子 は,「. 有 能 さ へ の 欲 求 〉 と命 名 し た 。. ク ラ ス の 先 生 と よ い 関 係 で あ る 」 「ク ラ ス の 先 生 は 私 の. こ と を よ く わ か っ て く れ る 」 「ク ラ ス の 先 生 と よ く し ゃ べ る 」 の3項 か ら 構 成 さ れ て お り,〈 第3因. 子 は,「. 関 係 性 へ の 欲 求(先. 生)〉. 目. と命 名 した 。. ク ラ ス の 友 だ ち と よ い 関 係 で あ る 」 「ク ラ ス の 友 だ ち と. よ く し ゃ べ る 」 「ク ラ ス の 友 だ ち は 私 の こ と を よ く わ か っ て く れ る 」の3 項 目 か ら構 成 さ れ て お り,〈. 関 係 性 へ の 欲 求(友. 14. だ ち)〉. と命 名 した 。.
(17) 第4因. 子 は,「 休 み 時 間 自 分 の し た い 遊 び を,や. りた い だ け や っ て い. る 」 「休 み 時 間 や り た い こ と は 自分 で 決 め て い る 」 の2項 れ て お り,〈 ま た,当. 自律 性 へ の 欲 求 〉 と命 名 し た 。 尺 度 の 信 頼 性 と し て 内 的 整 合 性 を 検 討 す る た め,Cronbach. の α 係 数 を 求 め た 。 そ の 結 果,第1因 子=.75,第4因. 子=.53で. 子=.87,第2因. 田 ・杉 原,2007b)に. れ ぞ れ 有 能 さ へ の 欲 求.87,関. 係 性 へ の 欲 求(コ. 間).82な. 子=.77,第3因. あ っ た 。Nallerand(1997)の. 文 脈 に お い て 検 証 し た 研 究(藤. 欲 求(仲. 目 か ら構 成 さ. の に 対 し て,自. モ デ ル を ス ポ ー ツ お い て も,α ー チ).86,関. 律 性 へ の 欲 求.62で. へ の 欲 求 〉 の α 係 数 が 低 く,項. い 信 頼 性 子 く 自律 性. 目に は な お 再 検 討 の 余 地 が あ る 。. 自 己 決 定 理 論 に 関 す る 近 年 の 研 究 で は,そ 機 づ け が,学. 係 性 へ の. あ り,高. が 認 め ら れ た と は 言 え な か っ た 。 本 研 究 に お い て も,第4因. 係 数 は そ. こ で 概 念 化 され て い る 各 動. 業 関 連 の 変 数 に 及 ぼ す 影 響 に つ い て 検 討 さ れ て き た 。新 井 ・. 松 尾 ・崔(1997)は,小 年 生 を 対 象 に,自. 学5年. 生,中. 学1年. 生,高. 校1年. 生 お よ び 大 学1. 己 決 定 意 識 と学 習 意 欲 の 自 律 度 と の 関 係 を 明 ら か に し. て い る 。 そ の 結 果,自. 己 決 定 意 識 は,い. ずれ の学 年 と も同一視 的調整 に. あ た る と 考 え られ る 自 己 目標 実 現 的 学 習 意 欲 と 正 の 相 関 を 示 し た 。ま た, 安 藤i(2005)は,大. 学 生 を 対 象 に,大. 学 コ ミ ッ トメ ン ト と 自律 性 欲 求 お よ. び 学 習 へ の 動 機 づ け と の 関 連 に つ い て 調 査 し て い る 。そ の 結 果,「 自 分 の こ と は 自 分 で 決 め た い と 思 う」 な ど の 自 己 決 定 が 同 一 化 的 ・内 発 的 調 整 と正 の 関 連 を 示 し て い た 。 こ の こ と か ら,自. 己決 定 の 高 い場合 には よ り. 自律 的 な 動 機 づ け を も っ て 学 習 に 取 り組 む こ と が 考 え られ る と し て い る 。 さ ら に,鹿. 毛 ・上 淵 ・大 家(1997)は,教. 育方 法 に対す る教 師 の信 念 を 自. 律 性 支 援 一 行 動 制 御 と い う対 立 軸 に よ っ て 特 定 し,そ 業 過 程,児. 童 の 態 度,学. の 信 念 と実 際 の授. 習 成 果 と の 関 連 を 検 討 し た 。 そ の 結 果,自. 支 援 の 信 念 を 強 く も つ 教 師 の 授 業 で は,児. 律性. 童 が 積 極 的 に 関 与 す る よ うな. ダ イ ナ ミ ッ ク な 授 業 過 程 が 展 開 さ れ て お り,教. 師 は学 習意 欲 を高 め るよ. うな 教 授 方 略 を 使 用 し て い る こ と が 示 さ れ た 。 よ っ て,教. 師 の 自律 性 支. 援 の 信 念 が 児 童 の 内 発 的 動 機 づ け を 促 進 す る 可 能 性 が 指 摘 で き る と して い る 。 こ の よ う に,学. 習 場 面 で の 動 機 づ け を 検 討 し た 多 く の 研 究 で は,. 15.
(18) .59. Figurel-1心. 理 的 欲 求 尺 度 についての検 証 的 因 子 分 析 の分 析 結 果 16.
(19) 自律 性 へ の 欲 求 充 足 と そ の た め の 教 師 の 自律 性 支 援 が 重 要 で あ る こ と が 明 らか に され て い る。 ス ポ0ツ. 文 脈 に お い て は,前. 述 の 藤 田 ・杉 原(2007b)に. お い て,男. 女共. 通 して 自律 性 へ の 欲 求 か ら外 的 調 整 お よ び 非 動 機 づ け へ の 有 意 な 負 の影 響 が 認 め られ,「 大 学 を 卒 業 後 ス ポ ー ツ を や ら な い つ も りだ 」 と い うス ポ ー ツ か ら の 離 脱 を 防 ぐた め に. ,自. 律 性 へ の 欲 求 が 充 足 され る 環 境 を提 供. す る こ と が 望 ま れ る と し て い る 。 こ れ ら の こ と か ら,自 動 機 づ け に 欠 か せ な い 要 素 で あ る と判 断 し,今. 律 性 へ の欲 求 は. 後 の 分析 に採 用す る こ と. と した 。 次 に,探 4因. 索 的 因 子 分 析 か ら得 られ た 結 果 を 検 証 す る た め に,こ. 子 に つ い て 検 証 的 因 子 分 析 を 行 っ た 。Figure2-1は,検. の 結 果,得. 証 的 因子分 析. られ た 変 数 間 の 関 連 を 示 した も の で あ る 。4因. れ 該 当 す る 項 目 が 影 響 を 受 け,す. れ らの. 子 か らそれ ぞ. べ て の 因 子 問 に 共 分 散 を 仮 定 した モ デ. ル で 分 析 を 行 っ た と こ ろ,モ. デ ル の 適 合 度 指 標 はx2=112.356,df=48,p<.. 000,GF1=.964,CF1=.968,RMSEA=.053で. あ っ た 。x2値. 成 され た パ ス 図 は 正 し い 」 を 検 定 す る た め に 利 用 し,確 ま し い 結 果 で あ る と判 断 す る 。 し か し,こ. は帰無 仮 説. 「構. 率 が 高 い ほ ど望. の検 定 は デ ー タ件 数 に敏感 に. 影 響 を 受 け る 性 質 が あ り,デ ー タ が 多 い ほ ど 棄 却 され る 可 能 性 が 高 ま る 。 こ の よ う な 問 題 が あ る た め,他 よ う な ら,x2検. の 適 合 度 指 標 に お い て 当 て は ま りが 良 い. 定 の 結 果 だ け を も っ て モ デ ル の 適 合 が 悪 い と考 え る 必. 要 は な い(豊 田,2007)。. こ の こ と か ら,心. 理 的 欲 求 尺 度 は 採 用 可 能 な レベ. ル で あ る と 判 断 し た 。 本 研 究 に お い て は,こ. の4因. 子 に よ り後 の 分 析 を. 行 う こ と と した 。. 2身. 体 活 動 の動機 づ け尺 度 の因子 構 造. 身 体 活 動 の 動 機 づ け に 関 す る 項 目18項. 目 に つ い て,主. 因 子 法 プ ロマ. ッ ク ス 回 転 に よ る 探 索 的 因 子 分 析 を 行 っ た 。因 子 数 は,初. 期 の 固 有 値1.0. 以 上 の 基 準 を 設 け,さ. ら に 因 子 の 安 定 性 と 解 釈 可 能 性 を 考 慮 し て,5因. 子 解 を 採 用 し た 。 荒 井 ・竹 中 ・岡(2003)に. 17. な ら い,因. 子 負荷 量 の 高い.
(20) 項 目 か ら 各 因 子3項 的 に5因. 子14項. 目ず つ を 抽 出 し(取 り入 れ に つ い て は2項 目 に 尺 度 を 短 縮 し た 。 結 果 をTable2-2に. Table2-2動. 1∬ [第1因. 子:内. 終. 示 す。. 機 づ け尺 度 の 因子 分 析結 果 目 因子. No. 目),最. 皿. 共通性. 可亘 】[VV. 発 的 動 機 づ け(α;.83)] .14-.08.60. 難 羅籔 鮮実 膿 圓還獺. .07.70. 一.12-.04.00.57. [第II因 子:取 り入 れ 的 調 整(α 二.77)] 16身 体 を 動 か さな い 自 分 は だ め だ と感 じる か ら. .04.83.09.06-.11.69. 身 体 を 動 か す こ とを 続 け ら れ な か った ら 、自 分 は だ め11. .04.71-.10-.08.18.60. な 人 間 だ と思 うか ら [第 皿 因 子:同 一 視 的 調 整(α=.82)] 5身 体 を動 か す ことはよいと思 うの でやるべ きだ と思 うか ら 身 体 を 動 か す ことは 自分 の 心 や 体 を 成 長 させ る た め10 に 、よ い 方 法 だ と思 うか ら 15身 体 を 動 か す ことが 私 に とって だ い じだ と思 うか ら [第IV因 子:非 動 機 づ け(α=.70)]. lil=.02.06.07團. 三〇2-.01.6106.12.5810.06.62 .01.59 .06.44. 講. 難. 難. 難. [第V因 子:外 的 調 整(α=.57)] 私 が 身 体 を 動 か さな い とま わ りの 人(友 だ ち 、先 生 、家. .00.17-.17-.0314 族)を い や な 気 持 ち に させ .60る か .42ら. 私 が 身 体 を 動 か す こ とで ま わ りの 人(友 だ ち 、先 生 、家 ま わ りの 人(友. だ ち 、先 生 、家 族)が 身 体 を 動 か した 方. .04-.13.13.054 族 な ど)が よ ろこぶ. .60. .37. 一.12.00.26.149 が よ い と言 うか ら. .39. .26. II 皿. 7 0 ハ∠ 0. 因子 間 相 関11.00. .67-.46.16 .41-.00.44 1.00-.45.26 1.00.25 1.00. V. 第1因. 子 は,「 身 体 を 動 か し て い る 間 は そ れ だ け に 夢 中 に な れ る か ら」. 「身 体 を 動 か す こ と は 自 分 を わ く わ く さ せ た り,す. っ き り さ せ た りす る. 活 動 だ か ら 」 「身 体 を 動 か す こ と 自 体 が 楽 し い か ら 」 の3項 され て お り,〈 第2因. 目か ら構 成. 内 発 的 動 機 づ け 〉 と命 名 した 。. 子 は,「 身 体 を 動 か さ な い 自 分 は だ め だ と感 じ る か ら 」 「身 体 を. 動 か す こ と が 続 け ら れ な か っ た ら,自 2項. .06.34. 撫=.14-.02-.01.82.06.05-.04.59.11-.00-.08.46. 目 で 構 成 さ れ て お り,〈. 分 は だ め な 人 間 だ と 思 う か ら」 の. 取 り 入 れ 的 調 整 〉 と命 名 し た 。. 18.
(21) 第3因. 子 は,「 身 体 を 動 か す こ と は よ い と 思 う の で や る べ き だ と 思 う. か ら 」「身 体 を 動 か す こ と は 自 分 の 心 や 体 を 成 長 させ る た め に,よ. い方 法. だ と 思 う か ら 」 「身 体 を 動 か す こ と が 私 に と っ て だ い じ だ と 思 うか ら 」の 3項. 目 か ら 構 成 さ れ て お り,〈. 第4因. 同 一 視 的 調 整 〉 と命 名 し た 。. 子 は,「 身 体 を 動 か す 理 由 は わ か ら な い 」 「な ぜ 身 体 を 動 か して. い る の か わ か ら な い 」 「身 体 を 動 か す 理 由 は 何 も な い 」 の3項 成 さ れ て お り,〈 第5因. り の 人(友 ち,先. 非 動 機 づ け 〉 と命 名 した 。. 子 は,「 私 が 身 体 を 動 か さ な い と ま わ り の 人(友. 家 族 な ど)を. 生,家. 族 な ど)が. か ら構 成 さ れ て お り,〈 ま た,当. だ ち,先. 生,. い や な 気 持 ち に さ せ る か ら 」「私 が 身 体 を 動 か す こ と で ま わ だ ち,先. 生,家. 目か ら構. 族 な ど)が. よ ろ こ ぶ か ら 」 「ま わ り の 人(友. だ. 身 体 を 動 か し た 方 が よ い と 言 うか ら 」 の3項. 目. 外 的 調 整 〉 と命 名 した 。. 尺 度 の 信 頼 性 と し て 内 的i整 合 性 を 検 討 す る た め,Cronbach. の α 係 数 を 求 め た 。 そ の 結 果,第1因 子=.82,第4因. 子_.70,第5因. 子=.83,第2因. 子=.57で. 子=.77,第3因. あ っ た 。 杉 山(2005)は,動. 機. づ け に お け る 自己 決 定 連 続 体 を ス ポ ー ツ 文 脈 で 検 証 す る た め の 尺 度 開発 を 行 っ て い る 。 そ の 結 果,α 解).68,内. 発(成. 就).62,同. づ け.79で. あ り,取. 係 数 が そ れ ぞ れ 内 発(刺 一 化.65,取. り 入 れ.45,外. り 入 れ と 外 的 制 御 の2つ. 求 め ら れ る と し て い る 。 ま た,こ. 激 経 験).80,内 的 制 御.57,非. が 低 く,よ. れ ら の 因 子 が3項. 論 に 基 づ い て,非 め に,5因 次 に,探 5因. 目 で あ る こ と も信 頼 子 く外 的 調. 目 に は な お 再 検 討 の 余 地 は あ る が,自. 己決 定 理. 動 機 づ け か ら内 発 的 動 機 づ け ま で を 包 括 的 に 捉 え る た. 子 解 を 採 用 す る こ と と した 。 索 的 因 子 分 析 か ら 得 ら れ た 結 果 を 検 証 す る た め に,こ. 子 に つ い て 検 証 的 因 子 分 析 を 行 っ た 。Figure2-2は. 結 果,得. 動 機. り高 い 信 頼 性 が. 性 に 影 響 し て い る と 考 え ら れ た 。 本 研 究 に お い て も,第5因 整 〉 の α 係 数 が 低 く,項. 発(理. 検 証 的 因 子 分 析 の. ら れ た 変 数 間 の 関 連 性 を 示 し た も の で あ る 。4因. れ 該 当 す る 項 目 が 影 響 を 受 け,す ル で 分 析 を 行 っ た と こ ろ,モ. れ らの. 子 か らそ れ ぞ. べ て の 因 子 問 に 共 分 散 を仮 定 した モ デ. デ ル の 適 合 度 指 標 はxz=162.893,df=67,p<.. 000,GF1=.955,CFI=.958,RMSEA=.054で. あ っ た 。 こ の こ と か ら,身. 19. 体 活.
(22) ㊥. レD7. ㊥. D12. レ. 3レ. .78. .84内. 発 的. ㌻5動. 機 づけ. D2 .72. ㊨. レ. D5. ⑳. レD10. ⑳. レ. .76. .76同. 一視 的. 噛. 調 整.29. D15 .46. ㊥. レ. D16. .77. 又り入 れ 的 .80. @. レ. .16. 「46. .32. 調整. D11. -. .53. .53. ⑳ ㊥ ㊥. 」. 一. D14 D4. L. .58. .56外. 的. .53調 レ. I. 整. .02<l. D9 .33. ㊥. レ D8. ㊥. レ D3. ㊥. レD13. Figure2-2動. .fib. ま9非. 動 機 づけ. .62. 機 づ け尺 度 につ いて の検 証 的 因 子 分 析 の 分 析 結 果. 20.
(23) 動 の 動 機 づ け 尺 度 は 採 用 可 能 な レ ベ ル で あ る と判 断 し,本. 研 究 にお いて. は,こ. の5因. 子 に よ り後 の 分 析 を 行 う こ と と し た 。. 3心. 理 的 欲 求 と身 体 活 動 に お け る調 整 ス タ イ ル お よ び 心 身 の健 康 との. 関係 各 尺 度 得 点 の 平 均,標 相 関 に つ い て,有 求(友 だ ち),自. 準 偏 差,相. 関 行 列 をTablet-3に. 能 さ へ の 欲 求,関. 示 した 。 尺 度 の. 係 性 へ の 欲 求(先 生),関. 律 性 へ の 欲 求 の そ れ ぞ れ と,内. 視 的 調 整 に は 有 意 な 正 の 相 関 が あ る こ と,非 関 が あ る こ と が 示 さ れ た 。 ま た,調. 係 性 へ の欲. 発 的 動 機 づ けお よび 同一 動 機 づ け に は 有 意 な負 の 相. 整 ス タ イ ル 間 の 相 関 に つ い て は,調. 整 ス タ イ ル に お け る 自 律 性 の レベ ル が 近 い と 仮 定 さ れ る 尺 度 間(例 え ば, 内 発 的 動 機 づ け と 同 一 視 的 調 整,外. 的 調 整 と 非 動 機 づ け)に は 有 意 な 正 の. 相 関 が あ る こ と,離. れ て い る と仮 定 さ れ る 尺 度 間(例 え ば,内. け と 非 動 機 づ け,同. 一 視 的 調 整 と非 動 機 づ け)に は 有 意 な 負 の 相 関 が あ る. こ と が 示 さ れ た 。 そ し て,心. 身 の 健 康(高 得 点 で あ る ほ ど,心. 発 的動機 づ. 望 ま し く な い 状 態 で あ る こ と を 示 す)と,内 調 整 に は 有 意 な 負 の 相 関 が あ る こ と,取. 身 の健 康 が. 発 的 動 機 づ け お よび 同 一 視 的 り入 れ 的 調 整,外. 的 調 整 お よび. 非 動 機 づ け に は 有 意 な 正 の 相 関 が あ る こ と が 示 さ れ た 。こ れ ら の 結 果 は, 藤 田 ・杉 原(2007b)が. 仮 定 す る 尺 度 間 の 相 関 関 係 と ほ ぼ 同様 の も の で あ っ. た。 Table2-3記 述 統計 及 び尺 度 間 の相 関 行列. 21.
(24) 次 に,各. 心 理 的 欲 求 が 各 調 整 ス タイ ル を媒 介 して 心 身 の 健 康 に 影 響 を. 及 ぼ す と い う モ デ ル を 検 証 す る た め,共 の 推 定 値 を 求 め る に あ た り,あ. 分 散 構造 分析 を行 った。 モ デル. ら か じ め,尺. 度 間 に 弱 い相 関 あ るい は中. 程 度 の 相 関 が 示 され た 調 整 ス タ イ ル の 誤 差 変 数 間 に 因 果 関 係 を仮 定 す る パ ス を 設 定 し た 。 男 女 両 方 を 含 め た 全 サ ン プ ル に つ い て,モ を 求 め,有. 意 水 準 に 達 し な い パ ス を 削 除 す る こ と で,モ. デル 推 定値. 返 し た 。 そ の 結 果 得 られ た 最 終 モ デ ル をFigurel-3に. デ ル 修 正 を繰 り 示 す。 モデ ル の適. 合 度 指 標 は,x2=824.227,df=405,ρ<.000,GFI=.903,CFI=.927,RMS EA=.046で. あ った。 以 下 に有意 なパ ス を示 す。. 心 理 的 欲 求. と 調 整 ス タ イ ル で は,「. づ け 」(.55,ρ<.11),「 (.33,p<.001)と. 有 能. 同 一 視 的 調 整 」(.44,ρ<.001),「. 正 の 関 連,「. 的 調 整 」(.12,P<.05)と. 生)」. 正 の 関 連,「. は,「 取. 負 の 関 連 を も っ. だ ち)」. は,「. 外 負 の. 内 発 的 動 機 づ け 」. 正 の 関 連,「. 非 動 機 づ け 」. 負 の 関 連 を も っ て い た 。 「自 律 性 へ の 欲 求 」 は,「. 機 づ け 」(.20,ρ<.01)と. 内 発 的 動. 正 の 関 連 を も っ て い た 。. 調 整 ス タ イ ル と 心 身 の 健 康 で は,「. p<.001)は. り入 れ 的 調 整 」. 同 一 視 的 調 整 」(.16,ρ<.01),「. 同 一 視 的 調 整 」(.18,ρ<.01)と. p<.001)を,「. 内 発 的 動 機. り 入 れ 的 調 整 」(一.23,ρ<.01)と. 関 連 を も っ て い た 。 「関 係 性 へ の 欲 求(友. (一.17,ρ<.05)と. 取. 非 動 機 づ け 」(一.19,P<.001)と. て い た 。 「関 係 性 へ の 欲 求(先. (.19,ρ<.01),「. さ へ の 欲 求 」 は,「. 内 発 的 動 機 づ け 」 は 負 の 関 連(一.18,. 取 り 入 れ 的 調 整 」(.07,p<.05)お. よ び. 「外 的 調 整 」(.20,. 正 の 関 連 を も っ て い た 。. さ ら に,全. サ ン プ ル で 検 証 さ れ た モ デ ル に つ い て,モ. デ ル 内 の 影 響 関 係 の 性 差 を 検 討 す る た め,多. デ ル の 適 合 とモ. 母 集 団 の 同 時 分 析 を 行 っ た 。. モ デ ル の 適 合 度 指 標 は,x2=1313.121,df=810,p<.000,GFI=.856,CFI=. 913,RMSEA=.036で. あ っ た(Figure2-4,2-5)。. 心 理 的 欲 求 と 調 整 ス タ イ ル で は,男 「内 発 的 動 機 づ け 」(.50,ρ<.001)「 れ 的 調 整 」(.36,ρ<.001)と. 子 に お い て,「 有 能 さ へ の 欲 求 」は, 同 一 視 的 調 整 」(.51,p<.001)「. 正 の 関 連,「. 外 的 調 整 」(.16,p<.05)と. 取 り入. 非 動 機 づ け 」(一.20,ρ<.05)と. の 関 連 を も っ て い た 。 「関 係 性 へ の 欲 求(先 (,23,ρ<.05)「. 以 下 に 有 意 な パ ス を 示 す 。. 生)」. は,「. 負. 同 一 視 的 調 整 」. 正 の 関 連 を も っ て い た 。 「関 係 性 へ. 22.
(25) bOGo. a)数 値 は 標 準 化 係 数 b)モ. デ ル 適 合 度:κ2=824.227,df=405,p<1!1,GFI=.903,CFI=.927,RMSEA=.046. c)*p<,05,メ. Figure2・3共. 「 士p<.01,需. 虎歯p<.001. 分 散 構 造 分 析 の 結 果(全 サ ン プ ル).
(26) bo偽. a)数 値 は 標 準 化 係 数 b)モ デ ル 適 合 度:z2=1313,121,df=810,p<.000,GFI=.856,CFI=.913,RMSEA=:036 c)索p<.05,**p<.01,需. Figure2-4多. 士恥p<.001. 母 集 団 の 同 時 分 析 の 結 果(男 子).
(27) bのα. a)数 値 は 標 準 化 係 数 b)モ. デ ル 適 合 度:xz=1313.121,df』810,p<。OOO,GFI=.856,CFI=.913,RMSEA=.036. c)*p<.05,**p<.01,***p<.001. Figurel・5多. 母 集 団 の 同 時 分 析 の 結 果(女 子).
(28) の 欲 求(友. だ ち)」. は,「. 内 発 的 動 機 づ け 」(.17,ρ<.05)と. い た 。 「自 律 性 へ の 欲 求 」 は,「. 正 の 関連 を も っ て. 内 発 的 動 機 づ け 」(.18,ρ<.05)と. 正 の 関 連. を も っ て い た 。 女 子 に お い て,「. 有 能 さ へ の 欲 求 」 は,「. 「同 一 視 的 調 整 」(.38,p<.001)「. 取 り 入 れ 的 調 整 」(.24,ρ. 連,「. 非 動 機 づ け 」(一.17,ρ<.01)と. 求(先. 生)」. は,ど. の 欲 求(友. だ ち)」. (.25,p<.01)と. 内 発 的 動 機 づ け 」(.62,p<11) く.001)と. 正 の 関. 負 の 関 連 を も っ て い た 。 「関 係 性 へ の 欲. の 調 整 ス タ イ ル と も 関 連 が 見 ら れ な か っ た 。 「関 係 性 へ は,「. 内 発 的 動 機 づ け 」(.24,ρ<.01)「. 正 の 関 連,「. 同 一 視 的 調 整i」. 非 動 機iづ け 」(一.18,p<.05)と. い た 。 「自 律 性 へ の 欲 求 」 は,ど. 負 の 関 連 を も っ て. の 調 整 ス タ イ ル と も 関 連 が 見 られ な か っ. た 。 調 整 ス タ イ ル. と 心 身 の 健 康 で は,男. 負 の 関 連(一.23,p<.001)を,「 整 」(.19,ρ<.05)は け 」 は,負. 取. 子 に お い て,「. 内 発 的 動 機 づ け 」は,. り 入 れ 的 調 整 」(.09,ρ<.05)お. よ び. 正 の 関 連 を も っ て い た 。 女 子 に お い て,「. の 関 連(一.16,pく.001)を,「. 「外 的 調. 外 的 調 整 」(.22,ρ<.01)は. 内 発 的 動 機 づ 正 の 関 連 を. も っ て い た 。. 4考. 察. 研 究1で. は,心. 理 的 欲 求 と身 体 活 動 に お け る調 整 ス タ イ ル お よび 心 身. の 健 康 との 関 係 に つ い て 検 討 を行 っ た 。 ま ず,心 欲 求,関. 理 的 欲 求 尺 度 に つ い て,探 係 性 へ の 欲 求(先. 生),関. 索 的 因 子 分 析 に よ り,有. 係 性 へ の 欲 求(友. 律 性 へ の欲. 求 と い う4因. 子 を 構 成 し,こ. た と こ ろ,良. 好 な モ デ ル 適 合 度 が 示 され た 。 この こ と か ら心 理 的欲 求 尺. 度 の4因. れ ら4因. だ ち),自. 能 さへ の. 子 に つ い て 検 証 的 因 子 分 析 を行 っ. 子 モ デ ル は 妥 当 で あ る と 言 え る 。 し か し な が ら,自. 求 尺 度 の 信 頼 性 は 十 分 で は な か っ た 。 今 後 は,よ. 律 性 へ の欲. り信 頼 性 お よ び 妥 当 性. の 高 い 自 律 性 へ の 欲 求 尺 度 を 作 成 し て い く必 要 が あ る 。 動 機 づ け 尺 度 に つ い て,探 一視 的調 整 成 し,こ. ,取. れ ら5因. 索 的 因 子 分 析 に よ り,内. り入 れ 的 調 整,外. 的 調 整,非. 発 的 動 機 づ け,同. 動 機 づ け と い う5因. 子 を構. 子 に つ い て 検 証 的 因 子 分 析 を 行 っ た と こ ろ,良. 好 なモ. 26.
(29) デ ル の 適 合 度 が 示 さ れ た 。藤 田 ・杉 原(2007b)に タ イ ル に お け る 自 律 性 の レ ベ ル が,近 関 が あ り,離. と 言 え る 。 し か し な が ら,外. 整 ス. い と仮 定 さ れ る 尺 度 間 に は 正 の 相. れ て い る と 仮 定 さ れ る 尺 度 間 に は,負. 造 に な っ た 。 こ の こ と か ら,動. 今 後,よ. よ る 尺 度 と 同 様,調. 機 づ け 尺 度 の5因. の相 関が あ る因子構 子 モ デ ル は妥 当で あ る. 的 調 整 尺 度 の 信 頼 性 は 十 分 で は な か っ た。. り信 頼 性 お よ び 妥 当 性 の 高 い 外 的 調 整 尺 度 を 作 成 し て い く必 要. が あ る。 次 に,各. 心 理 的 欲 求 が 各 調 整 ス タ イ ル を媒 介 して 心 身 の 健 康 に 影 響 を. 及 ぼ す と い うモ デ ル を 検 証 す る た め,共 プ ル の デ ー タ に 対 し て,モ. 分 散 構 造 分 析 を行 っ た 。 全 サ ン. デ ル の 適 合 が 示 さ れ た こ と か ら,こ. に つ い て,多. 母 集 団 の 同 時 分 析 を 行 っ た 。 そ の 結 果,モ. 差 は な く,男. 女 ど ち ら の デ0タ. 示 さ れ,モ ま ず,男. のモ デル. デ ル の適 合 に性. に つ い て も こ の モ デ ル が 適 合 す る こ とが. デ ル 内 の 関 連 に つ い て は性 差 が 部 分 的 に 示 され た 。 女 共 通 し て,有. 能 さ へ の 欲 求 か ら 内 発 的 動 機 づ け,同. 調 整 お よ び 取 り入 れ 的 調 整 へ の 有 意 な 正 の 関 連,非. 一視 的. 動機 づ けへ の負 の 関. 連 が 見 ら れ た 。 こ れ は 内 発 的 動 機 づ け お よ び 同 一 視 的 調 整 の よ うに よ り 自律 性 の 高 い 動 機 づ け に 影 響 を 与 え る の は,「 運 動 な ら負 け な い 」 「体 力 や 健 康 に 自 信 が あ る 」 な ど の,有. 能 さへ 欲 求 が 満 た さ れ る こ とで あ る こ. と を 示 し て い る 。さ ら に 内 発 的 動 機 づ け か ら 心 身 の 健 康(高 得 点 で あ る ほ ど,心. 身 の 健 康 が 望 ま し く な い 状 態 で あ る こ と を 示 す)へ の 有 意 な 負 の 関. 連,外. 的 調 整 か ら 心 身 の 健 康 へ の 有 意 な 正 の 関 連 が 見 られ た 。 こ れ は,. 男 女 共 に 有 能 さへ の 欲 求 充 足 の 程 度 に よ り内発 的 動 機 づ け お よび 外 的 調 整 の 高 低 が 説 明 さ れ,内. 発 的 動 機 づ け お よ び 外 的 調 整 の 高 低 に よ り心 身. の 健 康 の 高 低 が 説 明 され る こ と を 示 し て い る 。 自 己 決 定 理 論 で は,よ. り 自 己決 定 的 に遂 行 され た 行 動 は 適 応 的 な結 果. と 関 連 が あ る こ と が 示 さ れ て い る 。 例 え ば,永. 作 ・新 井(2005)は,自. 己. 決 定 理 論 に 基 づ い て 作 成 さ れ た 自律 的 高 校 進 学 動 機 が 学 校 生 活 の 楽 し さ や 人 間 関 係 に お け る 満 足 度 と い っ た 学 校 適 応 ・不 適 応 感 に 及 ぼ す 影 響 に っ い て,短. 期 横 断 的 に 検 討 し て い る 。 そ の 結 果,自. り入 れ 的 調 整 は,入. 律 性 が 低 い 外 的 ・取. 学 後 の 学 校 不 適 応 の 高 さ を 予 測 し た 。 ま た 丹 羽(199. 27.
(30) 3)は 学 校 に お け る 生 徒 のsubjectivewel1-being(SWB)・. ス ト レ ス と 自律. 性 と の 関 係 に つ い て 検 討 し て い る 。 そ の 結 果,学. 校 で の 活 動 が 自律 的 に. 動 機 づ け ら れ て い る 程 度 と,個. は か な り強 い 関 連 性 が. 人 のwell-beingと. 見 ら れ た 。 ス ト レ ス に つ い て は,外. 発 的 に や ら さ れ て い る と い う感 覚 で. 活 動 を 行 っ て い る 生 徒 は ス ト レ ス を 受 け,課 ト ロ ー ル し て い る 場 合 は,ス. 題 の 価 値 を認 め て 自 己 コ ン. トレス を 低 め る こ とが 明 らか に され た 。 加. え て,児 童 ・生 徒 は 日 々 の 学 校 社 会 の 中 で ど の よ う な 刺 激 状 況 に よ っ て, ス ト レ ス を 感 じ,蓄 91)で は,「. 積 し て い る の か を 明 ら か に し た 研 究(丹 羽 ・山 際19. ∼ させ ら れ る 」 と い っ た 強 制 さ れ る 事 態 に よ っ て 生 じ る ス ト. レ ス が 多 い こ と が 見 出 さ れ た 。 本 研 究 で も,取. り入 れ 的 調 整 お よ び 外 的. 調 整 の 動 機 づ け ス タ イ ル を 持 つ 児 童 の 健 康 度 は 低 か っ た 。 自律 的 な 動 機 づ け は,進. 学 や 学 習 活 動 の み な ら ず 運 動 場 面 で も 同 様 に,重. 要 であ る こ. と が 示 唆 され た 。 次 に,性. 差 に つ い て は,全. サ ン プ ル で 検 証 さ れ た モ デ ル に 対 し て,男. 子 で は 関 係 性 へ の 欲 求(先 生)か ら 取 り入 れ 的 調 整,関. 係 性 へ の 欲 求(友 だ. ち)か ら 同 一 視 的 調 整 お よ び 非 動 機 づ け へ の 関 連 が 有 意 で は な く な っ た 。 女 子 で は 関 係 性 へ の 欲 求(先 生)か ら 同 一 視 的 調 整,取 び 外 的 調 整,自. り入 れ 的 調 整 お よ. 律 性 へ の欲 求 か ら内 発 的 動 機 づ けへ の 関 連 が 有 意 で は な. く な っ た 。こ れ ら の こ と は,動 機 づ け の 自 律 性 を 決 定 す る 心 理 的 欲 求 が, 男 子 で は 有 能 さ へ の 欲 求 に 加 え て 自律 性 へ の 欲 求 で あ り,女. 子 で は有 能. さ へ の 欲 求 に 加 え て 関 係 性 へ の 欲 求(友 だ ち)で あ る こ と を 示 唆 し て い る 。 こ れ ら の 結 果 か ら,休. み 時 間 に お け る 身 体 活 動 の 動 機 づ け を 高 め,心. 身 の 健 康 を 良 好 に す る に は,男 が 必 要 で あ り,そ. の た め に は,有. 女 共 通 して 内発 的 動 機 づ け を 高 め る指 導 能 さへ の 欲 求 が 充 足 さ れ る 環 境 や 教 育. の 機 会 を 提 供 す る こ と が 求 め られ る 。 有 能 感 は,予 の 中 で,自. 測 不 能 な状 況や環 境. 信 を も っ て 積 極 的 に 対 処 し て い く こ と の で き る 能 力 と され て. お り(岡 澤 ・北 ・諏 訪,1996),多. く の研 究 者 の 注 目 を集 め て き た 概 念 で あ. る 。 こ れ ま で 運 動 ・ス ポ ー ツ 分 野 に お い て も,有. 能 感 に 関 す る研 究 は 比. 較 的 多 く 行 わ れ て い る 。 た と え ば 、 松 本 ・竹 中(2004)は,成. 人 を対象 に. 運 動 に 関 す る 有 能 感 と 定 期 的 運 動 行 動 の 関 連 を 検 討 し て い る 。そ の 結 果,. 28.
(31) 運 動 有 能 感 が 定 期 的 運 動 行 動 の 実 施 に影 響 を 及 ぼ し て い る こ とが 明 らか と な っ た 。 伊 藤(1987)は,大. 学 生 を 対 象 に,身. 体 的 有 能 さの認 知 が スポ. ー ツ 行 動 に 及 ぼ す 影 響 を 検 証 し て い る 。 そ の 結 果,自 知 の 高 さ が,ス た,北. らの 身 体 能 力 の認. ポ ー ツ行 動 へ の積 極 的 な 参 加 に影 響 を 及 ぼ して い た。 ま. ・岡 澤 ・森 田(1995)は,体. 育 授 業 場 面 に お け る 身 体 的 有 能 感 と授. 業 評 価 の 関 連 に つ い て 検 討 し て い る 。 そ の 結 果,身 徒 ほ ど,肯. 体 的 有 能感 の高 い生. 定 的 に 授 業 評 価 と態 度 を 評 価 し て お り,生. 徒 の 身 体 的有能感. を 高 め る こ と が よ り よ い 授 業 成 果 に つ な が る と述 べ て い る 。 さ ら に,岡 澤 ・三 上(1998)は,体. 育 場 面 に お け る運 動 有 能 感 と 内発 的 動 機 づ け の 関. 連 を 検 証 し て い る 。 そ の 結 果,運. 動 有 能 感 の 高 い 生 徒 ほ ど,体. ー ツ に 内 発 的 に 動 機 づ け られ て い る こ と を 明 らか に した. 育 ・ス ポ. 。 こ の よ うに,. 有 能 感 は 運 動 ・ス ポ ー ツ へ の 動 機 づ け や 運 動 行 動 の 採 択 に 肯 定 的 な 影 響 を 及 ぼ し て い る こ と が 多 く の 研 究 で 示 さ れ て お り,本. 研 究 で もそ の こ と. を裏 づ け る結果 とな った。 次 に,本. 研 究 の 結 果 か ら,男. 女 差 を 考 え る な ら ば,男. の 欲 求 が 充 足 さ れ る 環 境 や 支 援,女. 子 で は 自律 性 へ. 子 で は 関 係 性 へ の 欲 求(友 だ ち)が 充. 足 さ れ る 環 境 や 支 援 を 提 供 す る こ と が,内. 発 的動 機 づ け を高 め るため に. 有 効 で あ る と考 え られ た 。 達 成 目標 理 論 の 立 場 か ら は,ス 織 に 所 属 す る メ ンバ ー の. ポー ツ文脈 にお け る. 「組 織 要 因 」 と 組. 「達 成 動 機 に 関 連 す る と 思 わ れ る 変 数 」 に っ い. て,い. く つ か の 報 告 が さ れ て い る 。 高 校 の 運 動 部 員 を 対 象 と し た 青 木(1. 988)の. 調 査 に お い て,メ. く理 由 と し て. ン バ ー が や る 気 を な く し,つ. 「け が 」 な ど の 個 人 要 因 と 並 ん で. と い っ た 組 織 要 因 が 挙 げ られ て い る 。 ま た,深 を 対 象 に,過. い に は 退 部 して い. 「人 間 関 係 の あ つ れ き 」 町 ・中 林(1978)は. 大学生. 去 の 運 動 ク ラ ブ 経 験 と運 動 ク ラ ブ を 辞 め ず に 続 け た 理 由 に. っ い て 調 査 し て い る 。 そ の 結 果,女. 子 にお い て. 「技 術 の 向 上 が あ りお も. し ろ く な っ て き た 」 な ど の 個 人 要 因 と と も に,「 人 間 関 係 が よ か っ た 」 と い っ た 組 織 要 因 に 関 す る 多 く の 回 答 を 見 出 し て い る 。 さ ら に,豊 田 ・市 野(1997)は,中. 学 校 の 体 育 学 習 に お い て,学. 嶋 ・永. 習 者 の意欲 とその意. 欲 に 影 響 を 及 ぼ す と考 え られ る 学 習 環 境 組 織 要 因 と の 関 連 を 検 討 して い. 29.
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