第2学年○組 国語科学習指導案 指導者 ○○ ○○ 1 単元名 1年生に遊びを紹介しよう 教材名「おにごっこ」 2 単元について (1) 教材観 本教材は,「おにごっこ」という児童にとって身近な題材を取り上げた教材である。文章構成の特質とし て,「はじめ・中・終わり」という分かりやすい文章構成で書かれており,6つの段落に分けられる。1 段 落ではおにごっこを想起させながら,「どんなあそび方があるのでしよう」「なぜそのようなあそび方をす るのでしょう」といった2つの問いを提示している。次に,「中」の2~5段落では問いに呼応するように おにごっこの3つの「あそび方」とその「わけ」の順序で説明されている。また,各段落の冒頭には,接続 語があり,段落のつながりを考えながら読むことができる。最後に,「おわり」にあたる6段落では,「こ のように」という言葉でまとめてあり,筆者の願いが述べられている。このようなことから,事柄の順序に 沿って内容の大体を読み取る技能を身につけることに適した教材であると考える。 (2) 児童観 本学級の児童は,これまでに説明文「たんぽぽのちえ」の学習を行ってきている。「読むこと」において は,「たんぽぽのちえ」で,「春になると」「二,三日たつと」など時間の順序を表す言葉に気をつけなが らたんぽぽが変身するわけを時間の経過に沿って内容の大体を読み取る学習をしている。また,段落ごとに 「様子」「わけ」の順序で書かれていることをとらえることができるようになっている。しかし,事柄の順 序に沿って内容の大体を読み取る学習はしていない。「たんぽぽのちえ」での「様子」と「わけ」の順序を 想起させながら,「あそび方」と「そのわけ」が書かれたまとまりを意識し,事柄の順序で書かれた説明文 の読み取り方を習得させていく必要がある。また,「書くこと」においては,個人差が大きく,書くことに 苦手意識をもち,自分の考えや気持ちを上手く伝えられない児童も多い。自分の考えが明確になるように, 事柄の順序に沿って簡単な構成を考えながら書く力を習得させていく必要がある。 (3) 指導観 本単元は,「筆者の表現の工夫を生かして,1年生に分かるように遊びを紹介すること」をねらいとして いる。「1年生に遊びを紹介しよう」という単元を貫く言語活動を設定し,「あそび方」と「わけ」に気を つけて内容の大体を読む力と,「はじめ」「中」「終わり」の構成や接続語など筆者の表現の良さを用いて 書く力を身につけさせたいと考える。 「第一次 つかむ」段階では,運動会での1年生との交流を想起させ,1年生とどんなことをやってみた いかを互いに交流させる。その後「1年生に遊びを紹介しよう」という課題を設定し,目的意識と相手意識 を持たせる。分かりやすく紹介するには,どんな説明がよいのか課題意識を持たせ,本教材「おにごっこ」 を提示し,筆者の表現の仕方を参考にすることを伝える。「第二次 読み取る」段階では,「たんぽぽのち え」を参考にしながら,「はじめ」「中」「終わり」の役割を考え文章構成をまとめ,繰り返し出てくる言 葉や接続語,指示語をもとに,事柄の順序を考えながら内容の大体を読み取ることができるようにする。「第 三次 表す」段階では、よりよい紹介文となるように教材文の良さを使いながら遊びを紹介する文章を書き, 互いに交流する場を位置づける。そして,実際に1年生を招待し,考えたあそび方を紹介して,一緒に活動 する場を位置づける。 本時の指導にあたっては,「どんなあそび方がいくつ紹介されているか」という読みの視点が含まれため あてへと焦点化する。自己の考えの形成場面では,「あそび方」という言葉や接続語に着目して,あそび方 が書かれている叙述にラインを引かせる。その後,なぜその叙述を選んだのか印をつけながら,ノートに考 えをまとめた後,ペア学習を位置づける。その後,どんなあそび方があるのか見つける際,共通点を問う発 問をしながら全体交流を位置づける。 3 単元の目標 ○ 1年生に遊びを分かりやすく紹介するために,繰り返し「おにごっこ」の文章を読んでいる。 (関心・意欲・態度) ○ 事柄の順序を考えながら,「あそび方」とその「わけ」を読んでいる。 (読むこと) ○ 自分が紹介したい遊びについて,事柄の順序沿って簡単な構成を考えながら書いている。 (書くこと)
4 単元計画(全 10時間) 段階 学 習 活 動 指導上の留意点 評価規準(方法) つ か む 1 運動会での1年生との交 流を想起させ,1年生とど んなことをしてみたいか交 流し学習課題を設定する。 2 分かりやすく説明するに は,どうしたらよいか課題 意識を持ち,教材文「おに ごっこ」について知る。 〇 自分の経験と結びつけて,様々な遊びを 想起できるように,イメージマップを作成 させる。 〇 似た遊びは関連づけることができるよう に,つなげて書くよう促す。 〇 学習計画は,常に振りかえることができ るように教室に掲示する。 【関】「あそび」につ いて関心をもち,こ れからの学習の見 通しをもっている。 〔発言内容,ノートの 記述内容〕 読 み 取 る 3 はじめ・中・終わりの 3つに分け,段落の文章 構成をとらえる。 4 どんなあそび方がいく つ紹介されているかを読 み取る。 (本時) 5 3つの「あそび方」に 対応した「わけ(あそび 方のおもしろさ)」を読 み取る。 6 筆者の表現の工夫を読 み取る。 〇「はじめ」「中」「終わり」には,それぞ れ何が書かれていたか「たんぽぽのちえ」 を使って想起させる。 〇 あそび方を見つけるためには,接続語や 指示語,「あそび方」というキーワードに 着目させる。 〇 サイドラインの色を変えることで,「あ そび方」の後に「わけ」が書いていること を視覚的にとらえることができるようにす る。 〇 1年生に遊びを分かりやすく紹介する際 に参考になるように,筆者の表現のどんな 工夫が使えそうかを交流させる。 【読】「おにごっこ」の 文章を自分の経験と 結びつけて読み,どん なおにごっこが説明 されているのか理解 している。 〔ノートの記述内容〕 【読】事柄の順序に沿っ て,「あそび方」とそ の「わけ」を読んでい る。 〔ノートの記述内容〕 表 す 7 紹介する遊びを決め, 紹介文を書く。 8 完成した紹介文を読み 合い,感想を交流する。 9 1年生に紹介し,一緒 に活動し,学習のふりか えりをする。 〇 教材文を参考にしながら,「はじめ」「 中」「終わり」の文章構成になるようにワ ークシートを工夫する。 〇 1年生に分かりやすく説明するために, どのような遊びをどのような順序で紹介す るのか,グループで交流しながら紹介文を 書かせる。 〇 グループで読み合い,良いところを付箋 に書いて伝え合うようにする。 〇 1年生に進んで遊びを紹介できるように 運動会で関わった1年生と同じグループに するなどグループ編成の工夫をする。 〇 振り返りカードを用いて単元全体のふり 返りをさせる。 【関】1年生に遊びを分 かりやすく紹介する ために,繰り返し文章 を読んでいる。 〔ワークシート〕 【書】自分が紹介したい 遊びについて,事柄の 順序沿って簡単な構 成を考えながら書い ている。 〔紹介文〕 【関】遊びの紹介文を もとに、1年生に進 んで遊びの紹介を しようとしている。 〔ふり返りカードの 記述内容や発言内容〕 第一次 学習計画を立てる。(2時間) 単元を貫く問題 分かりやすく説明するには,どうしたらよいか 大きな単元のめあて 1年生に 遊びを紹介しよう 第二次 説明の順序にしたがって読み,書かれている内容を整理する。(4時間) 第三次 遊びの紹介文を書き,1年生と交流する。(4時間)
5 本時の学習 (1)主 眼 ○ 「あそび方」という言葉や段落の冒頭の接続語,「この」という指示語に着目し,根拠をもってどん な遊びがいくつ紹介されているのか読み取ることができるようにする。 (2)準 備 拡大教材文 差し絵 (3)展 開 段階 予想される学習活動 指導上の留意点(○)と評価(※) つ か む つ く る 練 り 合 う 振 り 返 る 1 前時までの学習をふりかえり,本時の学習問 題を確認する。 2 学習段落を音読する。 3 どのようなあそび方がいくつあるか,自 分の考えを作る。 4 考えを出し合う。 ① ペア交流 ② 全体交流 5 学習をふり返り,次時の学習を知る。 〇 前時に分けた,「はじめ」「中」「終わり」のう ち,おにごっこのあそび方は,「中」のまとまりに 書かれているのを確認する。 〇 めあてを意識させながら,「中」にあたる形 式段落②③④⑤段落を音読させる。 〇 文章中の言葉を根拠に考えられるように,あ そび方が書いているところにサイドラインを引 いた後,ノートにどんな「あそび」がいくつあ るかまとめさせる。 〇 どのように「あそび方」を見つけたのか根拠 が明確になるために,キーワード「あそび方」 接続語,指示語などに印をつけるようにする。 ○ 「あそび方」が見つけられない児童には,見 つけ方のキーワードを記した「支援プリント」 を配付してまとめさせる。 ○ 自分の考えを整理し,一人一人が自分の考え を伝え合うためにペア交流を位置づける。 〇 どんなあそび方なのかを必要のない言葉を取 り除いて,大事な言葉だけ取り出せるように, 「なぜその言葉が必要ないのか」「なぜ筆者は 書いているのか」などを発問する。 〇 自分がどのようにあそび方を見つけたのか根 拠も発表させることで,見つけ方の共通点を見 つけることができるようにする。 〇 自分の経験と結びつけられるように,おにご っこの名前を指摘させたり,差し絵がどの遊び を指しているのかにも着目させたりする。 ※ 「あそび方」という言葉や段落の冒頭の接続語, 指示語に着目して,根拠をもってどんなあそび 方がいくつ紹介されているのか読み取ることが できる。 ○ どのようなことに気をつければ,読み取ること ができたのか具体的に考える視点を与えてふり 返りができるようにする。 〇 「はじめ」の問いの一つ目である「あそび方」 については分かったが,二つ目の「わけ」につい ては,次時で学習することを伝える。 ひっしゃは,どのようなあそびを いくつ しょうかいしているか読みとろう。 (児童の考え) ・3つ(②段落・③段落・④⑤段落) ・4つ(②段落・③段落・④段落・ ⑤段落) ・6つ(高おに・手つなぎおに・・) あそび方の見つけ方で,同じと思う ことがありますか。 (統合化) (交流後の児童の考え) ■遊び方は3つ ・にげてはいけないところをきめる。 ・にげる人だけが入れるところを作っ たり,つかまらないときをきめたり する。 ・おにが交代せずに,つかまった人が みんなおにになっておいかける。