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全文

(1)

は し が き

はしがき一抽出扶養事件判例の概観

一二扶養に関する法文の状況

まとめにかえて

高松地方裁判所が旧蔵していた民事判決原本簿冊︵五一五冊︶のデータ化がおおむね完成した︒これらのデータを , ‑‑

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[ 説

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̲│高松地裁旧蔵民事判決原本より I

明 治 期 の 親 族 扶 養 事 件 考

松 本

(2)

スを﹁扶養﹂︑﹁養﹂︑﹁養料﹂などをキーワードとして検索を試みた︒その結果︑五

0

数件の扶養関連事件をヒットす

ることになった︒本稿では︑現実に裁判所で判決された事件名︑その外形を示すとともに︑注目される事件を紹介し︑

当時の実定法との関係を探る︒

抽出扶養事件判例の概観

扶養請求にかかる事件が民法典制定前︑あるいは制定後どのような状況にあったか︑高松地裁旧蔵の民事判決原本

中︑明治期のものに限って抽出してみる︒各扶養事件がどの様な時期に︑判断されているかを一覧表にして示す︒扶

養請求にかかる事件の態様は︑請求者と被請求者との間には何らかの身分関係を持つ︒養子縁組をしたことから派生

する身分関係を前提にするもの︑夫婦関係を前提とするもの︑子の出生に関連した内縁︑あるいは元夫婦間のもの︑

親が子に対して求めるもの︑兄弟間のもの︑などがみられる︒基本的には今日の扶養事件とその態様は概ね変わらな

いことを窺わせる︒個々の事件の検討を通じて︑これらの事件判断に際していかなる法が使われていたのか︑法の浸

透過程をみることができよう︒この詳細な研究は別の機会としたい︒

高松地裁旧蔵民事判決原本データから抽出された明治期の扶養関連事件一覧表

(3)

簿

゜゜゜゜

4  4 

4  1  3  3  3 

3  3  3  3  1 

5  5  ;)  5  7  6  5  7  8  4  3  3  4  3  3 

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II,  ii小 養 養 養 妻 養 養 養

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ノ 老 養 育 児 料 料 料 I

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日目 料 米 米 養 及 請 請 取 金 料 金 養 無 及

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ヒ 事 訴 ノ 事 事 請 料

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裁 裁

裁 所

(4)

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日目 料 料 件

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事 事 事 求 求件 件 件 訴

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訴 訴

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42  40  40  40  38  38  36  36  36  34  34  34  34  34  34  34  34  34  34  33  32  年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年

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判 所 所 判 所 判 判 判 所 所 判 判

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(5)

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丸 丸 丸 丸 丸 丸

丸 丸

丸 丸 丸 丸

区 寺 区 寺 区 控

区 裁 方 裁 方 裁

(6)

データ番号

﹁判

決原

欄外叩爪四八 扶養請求事件

(2

) 

保管番号

8 l 0 1

0

5 0 6  

1 )  

判例1

原告

香川県高松市大字桶屋町

. .  

判決原本

扶養判例紹介

本稿では一覧表中の五つの判例を紹介する︒実兄弟間の扶養請求とみられる事件ー弟︵仙●︶が兄︵半

. .  

養を求めた事件ー︑当事者を同じくする扶養請求事件に関する判決原本が五つみつかった︒そこで︑これらの判決原

本をおこし︑判例の紹介をしながら︑当時の親族扶養をかいまみることとしよう︒

なお︑香川大学で保管する四国の民事判決原本についてはデータ化作業が九五年から始められており︑データ化の

作業に関すること︑また民事判決原本のデータの詳細については香川法学一九巻三・四号などを参照されたい︒

(3

) 

表題﹁判決原本第六十七巻明治三十二年確定﹂所収

(4

) 

高松

056̲116

高松地方裁判所﹂と印刷された罫紙を使用︑三丁からなる︒

明治三二年︵ワ︶第︱二号

r. 

(7)

告ハ原告ノ兄タル続合ヲ以テ原告 活ヲ為ス能ハサルニ到レリ因ヲ被 右訴訟代理人

キ又資産ヲ失ヒ為メニ自己及ヒ私

通婦並二私通婦ノ母以上三名ガ生

← i

正糞︵訂正印有︶等ヲ扶養スベキ様判決アリ

度シト云フニ在リ 前ヨリ疾病二罹リ身体其自由ヲ欠 原告訴求ノ要旨ハ今ヲ去ル六七年 事実 訴訟費用ハ原告ノ負担トス 求相立タス 原告ガ被告二対スル扶養ノ請 ニ付判決スル左ノ如シ 右当事者間二於ケル扶養請求事件

弁護士 被告 同市大字内町

品 治 隆

真 .

(8)

欄外由九四九

ヲ蕩盛スルニ到リタルモノナルコ カラ原告ノ素行脩ラサルガ為メ之 二徴セハ相応財産ノ分与ヲ受ケナ 其等ノ者ノ生活ヲ被告二於テ扶助スヘキ義務ナキハ勿論原告仙●●︵訂正印有︶一身二付テモ被告提出ノ乙号各証 ヨリ原告ノ親族ニモ非サルヲ以テ 原告ノ私通婦及ヒ其母ノ如キハ固

理 由

リ ニハ応スルコト能ハスト云フニ在 ヲ為スニ難カラス依ヲ本案ノ請求 テ相応ノ労務ヲ執ラバ其身ノ生活 到リタルモノニシテ且ツ原告二於 タル多クノ財産モ之ヲ蕩盤スル 行脩マラス為メニ●︵訂正印有︶被告ヨリ譲与シ 被告答弁ノ要旨ハ元来原告ハ其素

改丁

/¥ 

(9)

即日之ヲ領収ス

判 事 渡 部 則 元

印 判 事 友 部 信 勝 印

メ身体ノ自由ヲ欠キ生活ノ途ナキ

如ク判決ス

高松地方裁判所民事部二於テ第

一審ノ判決ヲ言渡ス

裁判長判事

五十嵐佐備

右判決ハ明治三十二年三月十六日言渡シ原本ハ ハ其理由ナキモノトス因ヲ主文ノ 以上説明ノ次第ニシテ原告ノ請求 得ス ノ疾病アルモノトハ認ムルコトヲ 身ヲ其労務二依テ糊スル能ハサル 旨供述スルモ其●︵訂正印有︶体格未夕自己 トヲ知リ得ヘク●︵訂正印有︶

又原告ハ疾病ノ為

改丁

(10)

兄の扶助義務の有無について判断する︒ 原告の内縁関係にあるものは親族関係があるわけではなく︑被告には扶助する義務はない︒病気というが自分で生

活を維持できないほどということを認めることはできない︒したがって︑原告の請求は認められない︒

親族関係の有無︑当事者の自活能力の有無︑原告が被告の譲与した財産を放蕩で費消していることなどを判断して︑

判断の際︑根拠︑基となった条文︑法律については明らかでない︒

なお︑本件について訴訟上の救助を求めている︒その結果については︑次の判例

2

で却下されている︒

︻ 理

由 ︼

欄外五①五〇

︻事 実関 係︼

と主張するものである︒ 裁判所書記

明治三二年、弟仙

•r

か六、七年前より病気にかかり働けず、内縁の妻およびその母ともども三名の生活が立ちゆか

なくなっているので、兄半~ヘ扶養を求めるというものである。これに対し、被告の兄半~は、もともと原告弟

の素行は悪く︑被告が譲与した資産も放蕩して費消しているし︑自分が働けば食べれるはずであるから︑義務はない

廣 井 汲 角 印

1 0

(11)

欄外七木五一

判 事 渡 部 則 冗

印 判 事 友 部 信 勝 印

高松

056│117

明治三十二年三月四日 高松地方裁判所民事部 裁判長判事

五十嵐佐備 テ之ヲ却下ス 上救助ノ申請ハ必要ナキヲ以 之扶養料請求二付為シタル訴訟

佐•,.

右者ヨリ被告真●半

. .  

竺 付

原告

高松市大字桶屋町

決定

同 一 簿 冊 五 一 丁

﹁高松地方裁判所﹂と印刷された罫紙を使用︑

一丁

から

なる

データ番号 保管番号

8 1

0 1

‑ 0 0  5

6

表題﹁判決原本第六十七巻明治三十二年確定﹂

幻 判 例

2

訴訟救助の請求事件

(12)

欄外七木五二

控 訴 人

. .

 

佃•―

平民新聞通信業 香川県高松市大字桶屋町イミ十●番地

﹁判

決用

大阪控訴院明治三二年︵ネ︶第二

0

三号

欠席判決謄本

同 一 簿 冊 五 二

丁 大坂控訴院﹂と印刷された罫紙を使用︑二丁からなる︒

判例

1

の訴訟救助を求めたもので︑

判例

1

の判決月日については三月一六日︑救助されないことは四日の決定で明らかにされている︒

判例ーと判例

2

は相前後して綴じられている︒さらに次の判例

3

も連続して綴じられている︒

扶養請求事件控訴

保管番号

8 ̲ 0 1

̲ 0 0 5 6

データ番号高松

056│118

表題﹁判決原本第六十七巻明治三十二年確定﹂

め 判 例

3 本救助の申立がいつかは不明である︒ 訴訟救助制度についての資料となる︒ その申請は却下されている︒

(13)

判事

三浦順太郎

判 事 濱 田 道 紀

判 事 井 上 廣 克

判 事 江 間 乙 蔵

裁 判 長 判 事 大 倉 紐 蔵

訴訟費用ハ控訴人ノ負担トス 本件控訴ハ之ヲ棄却ス 条二従ヒ判決スル左ノ如シ ヲ求ムル申立タリ因テ民事訴訟法第四百二十八 五月三日午前九時四十分口頭弁論期日二控訴人ハ 右当事者間ノ扶養請求控訴事件明治三二年 右訴訟代理人弁護士

出頭セス被控訴人審理ノ上控訴棄却ノ判決

明治三十二年五月三日

大坂控訴院民事第二部

品 治 隆

同県同市大字内町十●番地士族無業

真 ●

] ‑

. .  

被控訴人

(14)

データ番号 り 判 例

4 原本依リ謄本ヲ?ンモノ也

が︑これらの判決の時期︑

扶養請求事件 明治三十二年五月十七日

高松

092│056

大坂控訴院裁判所書記角印大坂控訴院

︵一

字判

読不

可︶

本判例は判例

1

の結果に不服の原告が控訴し︑大坂控訴院の控訴審における欠席裁判である︒控訴人は扶養を請求

した弟仙●で︑被控訴人は兄半

. .  

である︒当時︑高松地裁の控訴は大坂控訴院に提訴すが︒

判決の根拠条文が明示されている︒

判例

1

に関係する判例

2

︑判例

3

が継続して綴られている︒このことは明らかに︑兄弟間の扶養請求事件の終結が

判明する状態で保管されていたことを物語る︒どの時点でこれらの判例が一冊の簿冊にまとめられたかは不明である

および︑上訴事件︑

ということを考えると︑保管に関して︑判決原本簿冊の綴られ方を比

較的短期間のもの︑関連するもの︑控訴事件・上告事件というものをまとめて整理したものと推測させる︒

保管番号

8 I O 1

0 0 9 2

表題﹁第一審判決原本自明治四十五年至大正元年﹂所収

?

?

? 一 郎 角 印

︵三

字判

読不

可︶ 一

(15)

1 0

0  

欄外 二

0

七丁

被告

清 ●

安 ●

香川県高松市濱ノ丁 香川県高松市内町

真● ]‑ . .   被告

大 川 敬 則

. .

 

仙 ●

右訴訟代理人弁護士 原告 香川県高松市五番丁 判決

書記官

高 橋

? 郎 角 印

﹁原

本用

高松地方裁判所﹂と印刷された罫紙を使用︑六丁からなる︒

明治四十二年十二月十三日判決言渡

明治四十二年十二月二十二日判決原本領収

︵三

字判

読不

可︶

一 五

(16)

1 0

八 負担トストノ判決ヲ求ムト申立其陳述スル事実ノ 料ヲ支払フ可シ訴訟費用ハ被告共ノ連帯 十二年九月二十九日ヨリ一ヶ月二付金六十円ノ扶養 原告ハ被告共ハ連帯シテ原告二対シ明治四 事実 訴訟費用ハ原告ノ負担トス 原告ノ請求ハ之ヲ棄却ス

主文

扶養料請求事件二付判決スルコト左ノ如シ 右両名訴訟代理人弁護士

右当事者間ノ明治四十二年り第一︱四号

要旨ハ原被告三名ハ何レモ亡大▲﹃ノ実子ニシテ

兄弟ノ間柄ナリ而シテ被告半

. .  

ス大●ノ家

督ヲ相続シ被告安•K明治十六年十一月二十三日

清●利

. .  

ノ養子卜為リ原告ハ明治十八 品

治 隆

改丁

一 六

(17)

二字削養ノ説諭ヲ為シ与タル~(訂正印有)

告半

. .  

ニー対シ高松市役所ヨリ屡々原告

ヲ扶養スヘキ旨諭サレシモ在 ベキ旨ヲ示サレ爾来被

セス又原告ヨリモ市

役所ノ余ニョク数回使者ヲ出シシモ在セス被 財産ヲ有シ原告ヲ扶養スル資カアルニ依リ扶 キ旨出願セシ所原告ノ実兄タル被告ハ相当ノ 役所へ医師ノ無料施療養券ニテモ下付シ呉レタ 増進シ之力救?・為ノ本年七月中高松市︵一字判読不可︶ 其他ノ生活費ヲ支持スルニ足ラス病勢ハ次第 リ支出シ呉シル僅カノ補助トヲ以テハ到底医療 内縁ノ妻ノ弟力代書業二依リテ得タル収入ヨ ヲシテ業務ヲ補助セシメテ得タル僅少ノ収入卜 少ノ蓄財ハ療養費二使用シ尽シ内縁ノ妻 作自由ナラス病床二呻吟スルノ止ムナキニ至リ多

一字改盆頃ヨリ乾性萎縮性脚気病二罹リ身体ノ~(訂正印有)動

事シ其収入ヲ以テ糊ロヲ凌キ来リタル所昨年旧 原告ハ生活ヲ維持スル財産ナクロ入営業二従 年七月十九日佐

. .  

リ・‑ノ養子卜為リタリ然ル

一 七

(18)

1 0

九 . .  

ヨリ少シト雖モ下駄賦ヲ為シ居リ一ヶ年

ノ所得六百円以上アリ何レモ原告ヲ扶養スル資

テ甲第一号証乃至甲第十号証ヲ提出シ乙第

答弁ノ要領ハ被告共ハ原告卜兄弟ノ間柄ニシ

テ原告ハ真•家ヨリ出テ

A

. .  

家ヲ嗣

キタルコトハ之ヲ認ム然レトモ元来原告ハ放漫ニシ

テ素行修ラス明治二十四年彼レカニ十二歳ノ 被告ハ原告ノ請求棄却ノ判決ヲ求ルト申立共 ル旨陳述シ且人証及鑑定ノ申立ヲ為シタリ 六︑七号証ノ成立ヲ認メ其他ノ乙号証ハ覚ヘサ 支払ヲ求メル為メ本訴ヲ提起シタリト云フニアリ 治療ヲ受ケント欲シ被告共二対シ扶養料ノ 力充分ナリ固テ原告ハ赤十字社病院二入院シ 又被告安●ハ地所家屋等ノ所有力被告半 二従事セサルモ一ヶ年ノ所得二千円以上ヲ算シ 告

. .  

ハ家屋地所等ヲ所有シ何等ノ職業

改 丁

一 八

(19)

一字 改

一畝六歩ヲ与ヘタリ然ルニ原告ハ之ヲ浪費シタ 合計金千四百九十三円二十六銭四厘卜田一町四反 五円 地並二家屋ヲ金額二換算シタル四百二十 明治二十八年九月二十七日高松市内町市街宅 川郡一ノ宮村字三名田一町四反一畝六歩 明治二十六年五月十五日金六百六十一円及ヒ香 七円二十六銭四厘 反七畝︱︱十八歩ヲ金額二換算シ?・金額三百 明治二十六年四月二十日高松市濱ノ丁ノ地所 ︵訂正印有︶瀕二訓誡ヲ加ヘタル

モ之二従ハス放蕩淫逸倍々甚シ被告半~

明治二十四年十一月十日宿屋営業資金トシテ

金壱百円 従事セシムル為メ ●ハ兄弟ノ情誼上原告ヲシテ一定ノ職業 共二原告ノ将来ヲ案シ 以上二達セリ其当時ヨリ被告共ハ他ノ親族卜 時迄二放蕩ノ為メ費消セル金額ハ実二千円

改丁

︵一

字判

読不

可︶

一 九

(20)

一字 改

リ依テ原告ノ請求二払シ難シト云フニアリテ乙 告ノ要求スル月額六十円ハ不当ノ甚シキモノナ トスルモ被告等ハ之ヲ扶養スルノ資産ナク又原 フスルモノト信ス仮リニ原告ノ請求ハ其理由アリ コトヲ目的トスルニアラス被告ヨリ更二財産ヲ分与セシメン為ノ手段二過キス本件訴訟モ其軌ヲ同 セラレタリ原告ハ其当時ヨリ扶養ヲ受クヘキ 福家病院二入院加療中被告ハ之ヲ空視ス 一年中原告力梅毒症二罹リ綾歌郡陶村ルニ忍ヒス金二百五十三円七十六銭ヲ給与シタリ

又原告ハ明治三十二年被告半・~ニ対シ扶養

料請求ノ訴訟ヲ提起シタルモ其請求ヲ排斥 義務ヲ発生セシムル原因トナラス況ンヤ明治四十 タル慢性梅毒ナリ斯ル事由ハ被告二扶養ノ 之ヲ認メス原告ノ病症ハ放蕩ノ結果自ラ招キ 罹リ身体ノ働︵訂正印有︶動作自由ナラスト云フモ被告共ハ スヘキ義務ナシ原告ハ乾性萎縮性脚気病 ルヲ以テ被告共ハ原告二対シ最早扶養ヲ為 二

0

(21)

乙第一号証乃至乙第五号証ハ原告二於テ 証乃至乙第五号証二依リ之ヲ認ルニ足ル尤モ ト田一町四反一畝六歩ヲ分与シタルコトハ乙第一号 テ原告二対シ金一千四百五十三円六銭四厘 二依リ之ヲ認メ得ヘタ然レトモ被告半

. .  

六 曽

第三号証乃至甲第六号証ナル戸籍謄本 ノ鑑定書甲第二号証ナル市長ノ証明書甲 告二対シ扶養ヲ為スヘキ順位ノ者ナルコトハ医師 ハ被告等卜兄弟ノ間柄ニシテ被告両名ハ原 由ナラス且生計困難ノ状態ニアルコト及ヒ原告 一字改案スルニ原告ハ疾病二罹リ身体ノ~(訂正印有)動作自

理由

四字加

シタリ 第一号証乃至乙第七号証ヲ提出シ甲第

改丁 否認シ其他ハ成立ヲ認メ且鑑定ノ︵訂正印有︶人?.申立ヲ為︵一字判読不可︶ 一号証ハ不知ノ陳述ヲ為シ甲第十号証ハ

(22)

スルヲ相当トス然則チ被告両名ハ原告二対シ テ故意若クハ過失二依テ消費シタルモノト推断 トキハ右分与ヲ受タル財産ハ正当ノ事由ナクシ 放蕩シタルヲ以テ之等ノ事実ヲ総合考霰スル ル類状契約証書二依レハ原告ハ曽テ数年間 タルモノト認ムヘキ事由ナキノミナラス乙第一号証ナ 六字削スヘキモノニアラス然ルニ正当二乙旱日二依リ︵訂正印有︶消費シ

善良ノ注意ヲ以テ管理スルトキハ空シク消尽 原告ノ生活資料トシテ敢テ寡少ニアラス荀モ アルヘキ筈ナルヲ以テ右分与ヲ受ケタル土地金員ハ アリトスルモロ入営業ヲ為スモノトセハ相当ノ収入 疑ヲ容ルヘキ余地ナシ本訴ノ原告ハ内縁ノ妻 コトハ民法第九百五十九条ノ規定二微シ嘔モ ノA過失二固ラスシテ生シタルトキニノミ存在スル ノ義務ハ扶養ヲ受クル必要力之ヲ受クヘキモ モノト認定ス柿モ兄弟姉妹間二在リテハ扶養 テ同号証ハ当事者間二真正二成立シタル 覚ヘサル旨陳述スト雖モ否認スルモ非サルヲ以

改丁

(23)

面 治

3 2

年︵ワ︶第

1 2

判 事 渕 上 正 男 丸 印

判 事 鶯 地 勉

丸印

濱 田 徳 太 郎 角 印

高松地方裁判所民事部 裁判長判事

訴訟法第七十二条二依リ主文ノ如ク判決シタ ハ其理由ナキモノトシ訴訟費用二付テハ民事 キ権利ナキコト敢テ言ヲ侯タス依テ原告ノ請求

高松地裁民事

本判

例は

0

年後に︑判例

1

●が被告兄半

. .  

および兄安●に扶養請求をする︒再び弟が兄たちを相手に扶養請求をするものである︒異なる点は︑ 消費シタルトキハ被告両名二対シ扶養ヲ求ムへ 特有財産ナリシトスルモ故意若クハ過失二依リ 主張スレトモ何等ノ立証ナキノミナラス縦令実母ノ 産ハ実母ノ特有財産ヲ分与セラレタルモノナリト 扶養ノ義務ヲ負フヘキモノニアラス原告ハ右ノ財

判決明治

3 2

3

日 1 6

]

と同様に原告弟仙

(24)

原告が疾病を原因として働けず生活困難であり︑被告等と実の兄弟であり︑扶養をなすべき順位にあることについ

ては争いがない︒また︑被告が原告に対して一︑五

00

円余りの分与してきたことについても争いはない︒

︻ 理

由 ︼

仙●は三二年半

. .  

を相手に扶養請求の訴訟を起こし、敗訴している。その訴訟の目的は、半~からの財産分与

を求めんとしたもので︑今回も同じ趣旨にでたものである︒もはや資力もなく︑支払い能力もないと主張している︒

にも

みかねて二五

0

円あまりを給与している︒ 三二年請求が長兄一人を相手としたものであるのに対し︑今回は長兄︑次兄の二名を相手方とするものである︒又病気も悪化してきたため︑ 弟仙●が実兄である半

. .  

一・安•だ明治四二年九月二九日より一ヶ月当たり六

0円の扶養料の支払いを求める。仙

●は口入営業で生活をしていたが昨年旧盆の頃より病悪化し︑内縁の妻やその弟の収入で医療費︑生活費を賄えず︑

四二年七月高松市の﹁医師無料施料券﹂の給付申請をしたところ︑実兄には資産があり

扶養する資力があるので︑そちらで助けを求めるように説諭された︒実兄たちは資産を持ち扶養する資力も十分であ

るし︑仙●は赤十字社病院で治療を受けたいので︑扶養請求を求める訴を起こしたという︒

兄半

. .  

側は仙•は元もと放漫で素行悪く、仙●ニニ歳(明治二四年)迄に放蕩のため金二、

000円以上を費消

している。仙太に対しこれまで訓戒を加え、情誼上約一、五00

円一町四反あまりの田地を仙•あため費消してきた。

もはや︑これ以上の義務はない︒仙・一の病気は放蕩の末の梅毒で自ら招いたものである︒四一年の入院加療をした時 ︻

事 実

ニ四

(25)

は何ら応じてくれないので︑本訴に及ぶという︒ 原告の請求は理由がないとする︒ ヲ求ムヘキ権利ナキコト敢テ言ヲ侯タス﹄︒ 兄弟姉妹間における扶養義務については︑﹃扶養ノ義務ハ扶養ヲ受クル必要力之ヲ受クヘキモノ>過失二固ラスシテ

生シタルトキニノミ存在スルコトハ民法第九百五十九条ノ規定二微シ篭モ疑ヲ容ルヘキ余地ナシ﹄︑原告には内縁の妻

が相当の収入を得ており︑分与を受けた土地金員は原告の生活資料として寡少なものではなく︑

二五

﹃善良ノ注意ヲ以テ管理スルトキハ空シク消尽スヘキモノニアラス然ルニ正当ニノ事日二依リ︵訂正印有︶消費シタ

ルモノト認ムヘキ事由ナキノミナラス⁝⁝財産ハ正当ノ事由ナクシテ故意若クハ過失二依テ消費シタルモノト推断﹄

するを相当と判断し︑被告等には扶養義務なしという︒﹃故意若クハ過失二依リ消費シタルトキハ被告両名二対シ扶養

同様な請求を一

0

年後に仙●が提起するわけであるが︑その契機としてあげられていることは︑﹁高松市役所へ医師

無料施療養券ニテモ下付シ呉レタキ旨出願﹂したところ︑親族に扶養能力を有するものがいるので︑

もらうようにとのことで︑公的扶助に優先して私的扶助によるべきで︑市役所も兄に扶けるように勧告をしたが︑兄

この医療扶助申請と兄弟姉妹など親族間の扶養・扶助義務の関係についてふれている︒

本判例では︑兄弟姉妹間の扶養義務は扶養を受ける必要が被扶養者の過失で生じたものでないことを法典に照らし

確認

し︵

九五

九条

︶︑

しかも内縁の配偶者が相当の収入を得ることが可能であることを指摘し︑

けてきた土地金員が生活の資料としてかなりの額に相当するものと判断した上で︑ そちらに扶けて

さらにすでに分与を受

しかもそれらを数年間に放蕩のす

え消費してしまっていることは︑その消費については正当の事由無く︑むしろ故意又は過失でもって消費したといい︑

(26)

データ番号

香川県高松市五番町六土幽マ番地

佐 ●

● 仙

申請人

決定

明治四三年︵ア︶第二六号 大阪控訴院﹂と印刷する罫紙を使用︑二丁からなる︒

引 判 例

5

原告の扶養を受ける必要が原告の過失に帰因するものと判断する︒したがって︑被告等は扶養義務を負うものではな

この判例中︑被告等は原告の窮状に対して無視をしていたのではなく︑再三にわたり︑土地を処分して金員を給与

したり︑生業のための資金︑療養費を出してきている︒兄弟としての﹁情﹂の範囲では十分に対応したとする兄と︑

まだまだ自分を助けて﹁当たり前﹂という放蕩ものの弟︑この当時の市民のもつ扶養観︑法意識を現す事例といえる︒

保管番号

8 り

1 I O O 9 2

表題﹁第一審判決原本自明治四十五年至大正元年﹂所収

﹁判

決用

二︱三丁

; 

一三

訴訟救助の請求

高松

092157

いとして︑原告の主張を退けている︒

二六

(27)

︱︱ 四

事実二必要ナル立証ヲ為スコトハ得ルヲ以テ訴訟 特有財産ヲ占領シタルコト其他申請人ノ主張

右代理人弁護士

右ハ控訴人佐●●仙•被控訴人真•平,

清・安●間ノ扶養料請求事件二付当院

ニ於テ訴訟上ノ救助ヲ申請シ其事由ハ中請人ハ

二罹リ福家病院二入院治療費ヲ支出シタリナド ニ於テハ申請人力放蕩無頼アラサリ事申請人

ノ病気ハ放蕩二差シアラサルコト梅毒ノ治療ヲ受 ケタルコトナキコト被控訴人真●半

. .  

品竹

ノ母

上ノ救?助ヲ付与セラレタシト云フニアリ然レトモ本件 抗弁シタル結果申請人ノ敗訴二帰シタルモ当院 行修ラス千円以上ヲ徒費セリト説ヒ梅毒性ノ病気 シタルニ原審二於テ被控訴人ハ申請人放蕩ニシテ素 右被控訴人二対シ扶養料ノ請求訴訟ヲ提起

竹田廣助

改 丁

二七

(28)

一四

判 事 室 木 彊 次 郎 丸 印

判 事 井 上 鋏 太 郎 丸 印

判 事 三 浦 英 三 郎 丸 印

判 事 吉 村 利 三 郎 丸 印

明治四十三年四月二十九日

大阪控訴院民事第二部

裁判長判事濱田道紀

判例

4

で敗訴した仙●が控訴したと考えられる︒

本判例は大阪控訴院へ訴訟上の救助を求め︑その結果である︒

申請人仙●の主張は︑申請人は放蕩無頼の徒でないこと︑梅毒の治療を受けているわけではないこと︑半

. .  

りが母の財産を占有したことなどであった︒ 角印 人二対シ訴訟上ノ救助ヲ付与スヘカラサルモノト決定ス 認ムルヲ得サルニ付検事ノ意見ヲ聴キ申請 方ノ立証二依リ申請人勝訴ノ見込アルモノトハ 扶養料請求事件二付テ︵訂正印有︶ハ原審二於ケル相手

ニ八

(29)

ある

〇 旧 民 法 典 制 定

扶養に関する法文の状況

控訴院への控訴結果を示す資料はない︒四二年判決を不服とする弟仙●の控訴取下を推測する︒

それぞれ氏を異にし︑戸主であることをうかがわせる︒家制度

これらの事件で︑当事者は実兄弟の関係にあるが︑

の枠内での扶養問題というより︑実兄弟関係を前面にして争っている︒

扶養に関する条文がどのように民法典に制定されていったか︑残された資料から大筋をたどってみよう︒なお︑こ こでは主に兄弟姉妹間の扶養を考察するために規定の変化をみる︒明治期の扶養事件を判断する裁判所がいかなる判

断基準に従っていたのか︑参考としたものは何かである︒

わが国最初の民法草案︑民法決議には扶養に関する条文はみられない︒検討の時期は明治三年から四年にかけてで

次いで︑明治六年司法省で確定した民法草案︑民法仮法則にも扶養については規定されていない︒左院の民法草案 判例

4

︑判例

5

は一まとめに綴られている︒ めがたいという検事の意見を入れて︑訴訟上の救助を付与しないと判断している︒

二 九

決定理由では︑仙●の主張については立証が無く︑扶養料請求訴訟の申請人の勝訴の見込みについては︑あるとは認

(30)

第五章婚姻ヨリ生スル義務 第 五 巻 婚 姻

六月三十日起草七月十九日竣草

( 1 0 )  

民法草案︵明治

1 0

9

月 ︶

明治九年六月起草同九年竣草

第一八条養料ノ多少ハ︑ 第一七条

(9

) 

はわが国固有法を参考にすることが多かったといわれている︒

第三

0

第一三条

第二十条 家産相続スル者ハ︑

婚姻法草案五九条中 ソノ家族ヲ養育シ︑負債ヲ引受クルノ義務アリ︑

夫婦ハ婚姻セシニ因リ︑相共二其子ヲ養育スルノ義務アリトス

夫ハ婦ノ父母婦ハ夫ノ父母窮乏ナル時︑之ヲ養フ可シ︑⁝⁝

前条二記シタル義務ハ︑尊属ノ親ノ子孫二於ケル︑夫ノ父母二婦二於ケル︑婦ノ父母ノ婿二於ケル亦同ジ︑

コレヲ求ムル者ノ要スル所卜之ヲ給スル者ノ家産トノ割合二従ッテ︑定ム可シ︑

養料ヲ給与スベキ者之ヲ給スル能ハザルトキハ︑其養料ヲ受クベキ者ヲ其家二引取ツテ養フコトヲ得可シ

家産承継︑婚姻を基調とする扶養枠組みを形成していることが判る︒親族範囲は尊属を念頭に置いたものである︒

第百七十八条 民法草案目録

従第百九条至第二百二条 第一編人事

夫婦ハ婚姻ヲ為セシニ因リ相輿二其子ヲ扶養教訓スルノ義務アリトス 第一六条 第一五条婚姻ヲナシタル子ハ︑本系尊属ノ親ノ窮乏ナル時︑之ヲ養フ可シ

婚姻ヨリ生スル義務 家督相続法並贈遺規則草案九三条中

三 〇

(31)

第 一 第 十 三 条 二 掲 ケ タ ル 者

第十六条養料ノ義務ヲ負担ス可キ者ノ順位ハ左ノ如シ

ル義務アリ

第十五条

夫卜婦ノ実家ノ父母トノ間又婦卜夫ノ実家ノ父母トノ間ニハ前条卜同一ノ条件二従ヒテ相互二養料ヲ給ス

ル場合二限リ相互二養料ヲ給スル義務アリ

第十四条 第三百二十条 第百七十九条

子ハ父母及ヒ尊属親ノ窮乏ナル時養料ヲ給ス可キノ義務アリ 従第三百十四条至第三百三十条

九月二日起草九月四日竣草 法律上二定メタル場合二於テ子タル者其父母二養料ヲ給ス可キ天然ノ義務又父母ヨリ其子二養料ヲ給

ス可キ天然ノ義務ハ養親卜養子トノ間二於テモ亦互二之ヲ行フ可シ

婚姻・養子縁組を基本とした身分関係に扶養義務を構成する︒注目すべきは﹁天然の義務﹂という言葉遣いである︒

血縁を中心とした集団における扶助関係を婚姻・養子縁組との関係で位置づける︒

第十三条

第二章

養料ノ義務 直系ノ血族ハ正出卜私出トヲ分タル自ラ生活スル能ハサルトキハ其原因ノ如何ヲ問ハス相互二養料ヲ給ス ル義務ヲ負担ス嫡母︑継父又ハ継母卜其配偶者ノ子トノ間又婦又ハ入夫卜夫家又ハ婦家ノ尊属親トノ間モ亦同シ

兄弟姉妹ノ間ニハ其正出卜私出トヲ分タス廃疾其他本人ノ責二帰セサル事故二因リテ自ラ生活スル能ハサ

民法人事編︵民法草案人事編再調査︵完︶︶ 第一章

養子ヲ為ス事及ヒ其効 第 八 巻 養 子

親 族 第 二 節

(32)

トキハ終了ス

第二養料ヲ受ク可キ者ノ死亡シ又ハ自ラ生活スルコトヲ得ルトキ 第一養料ヲ給ス可キ者ノ死亡シ又ハ之ヲ給スルコトヲ得サルトキ

養料ノ義務ハ判決二基クトキト雖モ左ノ場合二於テ終了ス 養料ヲ給ス可キ同順位ノ者数人アリテ其資産二変更アリタルトキモ亦分担額ノ増減ヲ請求スルコトヲ得第二十一条

第二十二条 養料ハ他人二譲渡スコトヲ得ス又養料二原因スル債務ノ為メニ非サレハ之ヲ差押フルコトヲ得ス

第十五条二掲ケタル姻族ノ間二於ケル養料ノ義務ハ其姻族ノ関係ノ由リテ生シタル配偶者及ヒ共同子ノ死亡シタル 増減ヲ請求スルコトヲ得 第二十条養料ヲ受ク可キ者又ハ之ヲ給ス可キ者ノ資産二変更アリタルトキハ判決ヲ以テ額ヲ定メタル場合卜雖モ其 第十九条養料ヲ給ス可キ同順位ノ者数人アルトキハ各自ノ資産二応シテ其分担ヲ定ム ヲ定ムルコト有ル可シ 第十八条養料ヲ給ス可キ者ハ或ハ全穀ヲ支給シ或ハ自己ノ住家二引受ケルコトヲ得但裁判所ハ場合二因リテ其方法 第十七条 直系ノ血族ノ間ハ其親等ノ最近キ者養料ノ義務ヲ負担ス姻族ノ間モ亦同シ養料ヲ受ク可キ者ノ順位モ亦本条ノ例二従フ

養料ハ之ヲ受ク可キ者ノ必需卜之ヲ給ス可キ者ノ資産トニ応シテ其額ヲ定ム

第三第十五条二掲ケタル姻族 第

二 兄 弟 姉 妹

(33)

第五卑属ノ姻族 第 四 伯 叔 父 母 甥 姪

第 三 兄 弟 姉 妹

第 二 尊 属 親

第 一 卑 属 親

第三十条

養料ノ義務ヲ負担ス可キ者ノ順序左ノ如シ この草案の中では﹁扶養義務﹂という語句を使用しておらず︑﹁養料﹂という言葉を使う︒金銭給付の扶養を原則とまず︑直系血族間の扶養義務を︑次いで兄弟姉妹について定め︑直系血族間の場合では︑

因を問わないが︑兄弟姉妹間の場合ではその生活不能原因について本人には帰責事由がないことを明記している︒

第二十七条

第一

︱十

九条

第二十八条

料ヲ給スル義務ヲ負担ス

第三章

養料ノ義務 その生活不能になった原

直系ノ血族ハ正出卜庶スル出トヲ分タス射ラ生活スル事態ハサルトキハ其原因由如何ヲ問ハス相互二養

兄弟姉妹ノ間及ヒ伯叔父母卜甥姪トノ間ハ其正出卜庶出トヲ分タス廃疾其他本人ノ責二帰セサル事故ニ

因リ射生活スル時能ハサル場合二限リ相互二養料ヲ給スル義務ヲ負担ス

直系ノ姻族ハ前条同一ノ条件二従ヒ互相二養料ヲ給スル義務ヲ負担ス 民法草案人事編九国対比

( 1 3 )

 

︵民

法草

案人

事編

︵完

︶︶

の義務の順番については︑兄弟姉妹より先順位者がいる︒ して考えている︒家との関係で扶養義務構築する︒

親 族 第 二 節

参照

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