側岸凹部流れの非定常特性
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(2) II‑095. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). (2)水面変動強度. As5D のケースでは,長い周期の変動も若干見られるも. 図-3 に水面変動強度 h’の分布を示す.本研究における _ h’は瞬間水深 h を時間平均水深 h で無次元化した値の変. のの,短い周期が卓越しており,変動は小さい.B 点に. 動強度とする.As 別に比較すると,表面流乱流特性と同. り合っており,複雑な水面変動が起こっている.変動量. 様に,As が小さくなるほど水面変動強度が大きくなって. は A 点における変動量とあまり変わらない.As5D のケ. おり,特に凹部上流端付近の主流部と凹部下流端付近に. ースでは,やはり短い周期の変動が卓越しているが,そ. おいて顕著であった.このことから,この 2 つの領域の. の変動量はA点における変動量よりも大きくなっている.. 水面変動は相互的に作用を及ぼしており,As が小さくな. 以上から,As5,As5U ではセイシュ的な長い周期(3 秒. るほどその作用が大きくなると言える.次に斜面を取り. 弱)の変動が流れ場全体で激しく起こっているが,As5D. 付けたケースと比較すると,As5U においては上流部の. では大規模な変動は見られないことがわかった.特徴的. 水面変動がさらに大きくなった.これは前述のように,. な点として,凹部下流端の B 点においては大規模な変動. 上流側の斜面に誘導された流れの主流への混入のためで. に加えて,渦の衝突に起因すると思われる短い周期(0.5. ある.逆に As5D においては全体的に水面変動強度が小. 秒程度)の小規模な変動が重なり合っている様子がはっ. さく,特に上流部の水面変動があまり見られなかった.. きりと見られるということが挙げられる.. おいては,As5,As5U の 2 ケースは複数の周期が重な. これは凹部下流端の形状が流れに対して滑らかなため,. B 点(凹部隅角部). 水面変動の相互作用が起こりにくいからである. (cm) 25 20 10 0 (cm) 27 20 10 0 (cm) 30 20 10 0 (cm) 30 20 10 0 (cm) 30 20 10 0. Flow. 0. As10. 50. 100. (cm). 0. As7.1. 50. 100. (cm). A 点(x=10,y=10). 図-4 A点,B点の概要. _ h/h 1.2. As5 As5U As5D. 1.1 1 0.9 0.8 0. As5. 50. 100. _ h/h 1.2. (cm). 0. 1. 2. 3. 4 5 6 7 8 9 図-5 A 点の水面変動. (s). 1.1 1 0. As5U. 50. 100. 150 (cm). As5 As5U As5D. 0.9 0.8 0.7 0. 0. As5D 0. 50. 100 0.10. 1. 150 (cm). 図-3 水面変動強度 h’分布. 2. 3. 4 5 6 7 8 図-6 B 点の水面変動. 9. (s). 4.おわりに 本研究は,側岸凹部流れの非定常特性について実験で. (3)水面変動の時系列特性. 得られた統計的なデータおよび時系列データをもとに考. 凹部上流端付近の主流部と凹部下流端付近の水面変動. 察を加えたものである.今後は流れと水面変動の関係を. 強度が大きかったので,それらの部分の時間的な水面変. 同時計測などから明確にしていく予定である.. 動の特性を調べるために,図-4 のような上流部の A 点お _ よび B 点における無次元化水深 h/h の時系列データをそ. 参考文献. れぞれ図-5,図-6 に示す.ケースは As5,As5U,As5D. 1) 藤田一郎,小澤純,長浜弘典:直線開水路に設置さ. のみとする.A 点においては,As5,As5U の 2 ケース. れた側岸凹部が主流に与える影響について,応用力学論. における水面変動はやや長い周期が卓越しており,非常. 文集 Vol.4,pp.549-556,2001.. に大きい水面変動を引き起こしている.それに対し. ‑190‑.
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