岡 山 醫 學 會 雑 誌
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(2) 928. 杉. 多 く赤 血 球 を 容 れ る(1図).こ. 原. れ に 対 して 輪. 状 線 維 と並 走 又 は 交 叉 性 に 中 心 に む か う空 虚. 芳. 夫. び 乾 酪 巣 内 に 少 数 の 赤 血 球 が 出 現 す る. 第4例;肺. の乾 酪 及 び膠 様 肺 災 巣 間及 び. な 毛 細 管 を 認 め る.類 上 皮 細 胞 層 に は 稍 々多. 内 に 存 す る硝 子 様 結 節 が 稍 々 多 数 見 出 さ れ る.. 数 の 主 に 空 虚 な 毛 細 管 が 不 規 則 に 走 るの が 見. 脾 も同 様 の 結 節 が 多 く,こ れ らの 結 節 内 毛 細. 出 され る(3図).乾. 管 は 第1, 2例 の 硝 子 様 結 節 と全 く同 様 の 所 見. 酪 巣に 接 す る 部 位 に も. か ゝる 毛 細 管 が 少 数 み ら れ る が,乾 酪 巣 内 に. を 呈 す.肝. は 二 次 乾 酪 化 に 基 く毛 細 管 の 遺 残 が 僅 に 認め. 素 が 析 出 し類 上 皮 細 胞 は 強 い 障 碍 を 蒙 る.こ. ら れ る(1, 2図).硝. 軽. こには 毛 細 管を 見 出 しえない が線 維 素析 出部. 度 な 場 合 に 毛 細 管 は 最 も多 く,硝 子 化 の 増 強. に 近 接 し て 赤 血 球 が 濾 出 し周 囲 に は 稍 々 強 い. に 伴 い 毛 細 管 は 消 失 し,遂 に は 単 な る空 隙 を. 鬱 血 が 認 め られ る.. 子 様 結節 では 硝子 化. 遺 残 す る.脾 の 粟 粒 結 節 は 好 銀 及 び 膠 原 線 維 の 増 強 が 軽 微 で,リ. ンパ 球 集 簇 が 著 し く,こ. の結 節で は乾 酪 巣 内に 多 量 の線 維. 第5例;肺. の 結 核 結 節 は 略 々第1例. 見 と同 様 で,脾,肝. の 結 節 は 第4例. の所. の 肝 と略. こに 局 所 組 織 の 血 管 系 が 明 瞭 で あ る.類 上 皮. 々 同 様 に 線 維 素 の 析 出 が 著 し く類 上 皮 細 胞 は. 細 胞 は 境界 が 明瞭で細 胞 間 の空 隙 に極め て 少. 強 い 障 碍 を 示 し毛 細 管 は 明 ら か に は 認 め られ. 数 の 赤 血 球 を 容 れ る も の が あ り,空 虚 な 毛 細. な い.唯 乾 酪 巣 内 に 毛 細 管 の 遺 残 を み る,. 管 を 僅 に 認 め る結 節 も見 出 さ れ る.肝. では定. 第6例;肺. の 粟粒結 節 は 類上 皮細 胞 が 細. 型的 な 類上 皮結 節で 胞 体の 境界 が 明瞭 でな く. 網 細 胞 状,組. 核 も桿 状 或 は 亜 鈴 形 とな り好 銀 線 維 の 形 成 は. に は 好 銀 線 維 の纒 絡 が あ つ て 網 状 織 様 と な る.. 認 め ら れ な い.か. か ゝる 結 節 の リンパ 球 集 簇 は 稍 々著 し く類 上. ゝる 結 核 結 節 に は 全 く毛 細. 管 を 見 出 す こ とが で き な い.. 織 球 様 或 は 単 球 様 とな り細 胞 間. の. 皮 細 胞 層 に は 毛 細 管 が 稍 々多 数 見 出 さ れ そ の 一 部 は 乾 酪 巣 内 へ の び る像 を 認 め る .類 上 皮. の結 節 は. 細 胞 間 及 び ラ氏 巨 細 胞 周 囲 に は 多 数 の 赤 血 球. 定 型 的 な 類 上 皮 結 節 で 線 維 形 成 な く毛 細 管 も. が み られ そ の 周 囲 組 織 に は 極 め て 高 度 の 鬱 血. 認 め られ な い.リ. が あ る(7図).脾,肝. 第2例;肺. の 結 核 結 節 は 殆 ん ど第1例. 肺 の 所 見 と同 様 で あ る(4, 5図).脾. ンパ球 集簇 は甚 だ 著 明で あ. つ て 膠 原 線 維 の 形 成 は 未 だ み ら れ な い.か. ゝ. の結 節で は 線維 素 の析. 出が 著明 で 類上 皮 細胞 は萎 縮 消 失 に いた る も. る結 節 の類上 皮 細胞 間 には 多数 の赤 血球 が 出. の が 多 い が,少. 現 して 乾 酪 巣 を 囲 繞 し輪 状 出 血 とな り,乾 酪. 皮 細 胞 間 隙 の 稍 々著 明 な もの に1〜2條. 巣 のな い結 節で は 中心 部 に赤血 球 が集 合す る. 細 管 を 認 め る.鬱 血 の 強 い 部 の 結 節 に は 赤 血. (中 心 出 血).結. 球 が 少 数 出 現 す る.. 節 内の赤 血 球は 強 い鬱 血 を示. す 脾洞 内の それ と一列 に連 続す る所 見を屡 々. 第7例;肺. 数 の結 節 で は線 維 形 成 と類上 の毛. には 細 葉性 及 び 小 葉性 乾 酪 肺. 認 め る.肝 の 結 節 で は 毛 細 管 を 見 出 す もの に. 炎 巣 の 類 上 皮 性 肉 芽 の 被 包 が あ る.こ. は 好 銀 線 維 の 形 成 が 明 らか で 類 上 皮 細 胞 の 境. 好 銀 及 び 膠 原 線 維 の 増 殖 が 著 明 で 稍 々多 数 の. 界 が 鮮 明 とな る も の が 多 い.膠 原 線 維 の 形 成. 毛 細 管 を 認 め る.脾 に は 結 核 結 節 な く,肝 で. が な い か 少 い もの に は リンパ 球 集 簇 が 稍 々 著. は 第6例. し い.. み られ る結 節 に 少 数 の 赤 血 球 濾 出 が み ら れ. 第3例;肺 ず.脾. は 戦 災時 材 料 紛 失 に つ き検 せ. で は 定 型 的 類 上 皮 結 節 が 多 く毛 細 管 は. み られ な い.第2例 (6図),中. 同様 の 著 明 な 輪 状 出 血. 心 出血 が 認め られ周 囲組 織 には 極. こに は. と略 々同 様 の 所 見 で 鬱 血 が 中 等 度 に. る. 第8例;肺. の 粟粒 結 節 では 初 期 の 新鮮 な. 類 上 皮 結 節 に は 局 所 の 血 管 が 明 らか で あ るが, 好 銀 線 維 の 増殖 した 類 上 皮 細 胞 層 に は 毛 細 管. め て 強 い 鬱 血 が あ る.肝 の 類 上 皮 結 節 で は 線. が あ つ て,こ. れ に は 赤 血 球 を 充 盈 す る こ とが. 維 形 成 の 明 瞭 な も の に 毛 細 管 が 認 め られ,局. 多 く,空 隙 の 多 い 類 上 皮 細 胞 間 に 赤 血 球 の 出. 所 に 強 い 鬱 血 が あ る結 節 内 の 類 上 皮 細 胞 間 及. 現 を 屡 々 認 め る.か. ゝる 結 節 で は 何 れ も輪 状.
(3) 結 核結 節 内血管 及 び 出血 に就 て. 929. の 膠 原 線 維 の形 成 が な い か 又 は 少 くて リン パ. 空 隙 が 豊 富 で 細 胞 配 列 は 疎 とな り時 に 細 網 細. 球 の 集 簇 が 著 明 で あ る.硝 子 様 結 節 もみ られ. 胞 状 に 胞 体 突 起 を 以 て 相 互 に 連 絡 す る像 が み. る が 毛 細 管 は 比 較 的 多 く略 々 第1例. ら れ る.こ れ ら の 類 上 皮 細 胞 の 核 は 多 く円 形,. のそ れ と. 同様 の 所 見 を 呈 す る.脾 の 結 節 も肺 と大 差 の. 楕 円 形 で あ る.か. な い 形 態 を 示 す も の が 多 く,唯 中 心 出 血 を 認. に 赤血 球 を容 れ る毛細 管 が不 規 則 に或 は結 節. め る 点 が 異 る.肝 の 結 節 に は 線 維 素 析 出 が 著. 中 心 部 に の び る 像 を 屡 々 認 め る こ とが で き. 明 で こ こに は 毛 細 管 が 認 め られ な い.. る.乾 酪 巣 内 及 び そ の 辺 縁 に 於 て は障 碍 を 蒙. ゝる場 合 に は 空 虚 か 又 は 僅. には 新 鮮な 粟粒 結 節が 多 いが. つた 毛細 管 或 は単 な る空 隙 として遺 残す る も. そ の 間 に 少 数 の 線 維 増 殖 を み る 結節 及 び 硝 子. の が 比 較 的 多 くみ られ る が,こ れ は 好 銀 線 維. 様 結 節 に は 毛 細 管 が 見 出 さ れ る.周 囲 に 鬱 血. の 破 壊 断 裂 及 び そ の 膨 化(1図)等. の強 い ものには 類上 皮細 胞 間 に赤血 球 の 出現. り増 殖 性 変 化 に 続 発 し た 二 次 性 乾 酪 化 に 基 く. が あ り,軽 度 の 硝 子 化 を み る結 節 周 囲 に 著 明. もの と云 う こ と が で き る.線 維 性 結 節 で は 好. な 出 血 を 認 め る も の が あ る.脾 で は 大 小 種 々. 銀 線 維 の硝 子 化 が 常 に 著 明 で あ つ て,硝 子 化. の 融 合 結 節 が あ り類 上 皮細 胞 層 に は 好 銀 及 び. の 弱 い 場 合 に 最 も多 く毛 細 管 を 見 出 し硝 子 化. 膠 原 線 維 の増 殖 が あ つ て 類 上 皮 細 胞 は 線 維 細. の 増 強 と共 に 次 第 に 減 少 し遂 に は 単 な る空 隙. 胞 状 とな る もの が 多 く,こ こに は 稍 々 多 数 の. と し て 残 存 し消 失 す る に い た る.以 上 の 所 見. 毛 細 管 を 認 め る.局 所 組 織 に は 極 め て 高 度 の. を 要 約 す る と結 核 結 節 の 毛 細 管 は 常 に 好 銀 及. 鬱 血 が あ り,類 上 皮 細 胞 間 に は 多 数 の 赤 血 球. び 膠 原 線 維 の 形 成 に 随 伴 して 認 め ら れ る も の. が 出 現 し て 乾 酪 巣 を 囲繞 す る 輪 状 出 血 が 著 明. で,か. で 第2, 3例 よ り もそ の程 度 が 強 い.肝. 分 と し て 新 生 した こ とを 類 推 せ しめ る もの で. 第9例;肺. の結 節. 内には 線維 素析 出が著 明 に認 め られ赤血 球 の 濾 出 及 び 結 節 内 の 毛 細 管 が 少 数 み られ る.. 病理組繊學的所見小括. の所 見 よ. ゝる 事 実 は 毛 細 管 が 増 殖 性 変 化 の 一 成. あ る. 結 核結 節 内 出血 に関 しては脾 のそ れが 最 も 著 明 で あ つ て8例. 中6例. に 認 め ら れ,定. 型的. な 場 合 は 輪 状 出血 及 び 中 心 出 血 と し て の 所 見. 結節形成の 初期即 ち類上皮細 胞 層 に は未 だ好銀線維の形成がな く線維 芽細胞の僅に出. が み られ る.脾 以 外 で は 肝 に6例,肺. 現す る時期には本層の リンパ球集簇 が最 も強. て 少 い.赤 血 球 の 出 現 部 位 は 常 に 類 上 皮 細 胞. く,局 所 の血管系は強い障害を受けずに残存. が消失 すれば赤血球の出現は殆んどみ られな. し赤血球を容れるものが多い.輪 状 の膠原線. い.脾. 維が形 成 され ると次第に リンパ球は減少 し,. 連 絡 の あ る こ とが 一 列 に 並 ん だ 赤 血 球 の 追 求. 局所の血管系は輪状線維外に屡 々認められ る が線維化の増強 と共に減少す る.か ゝる輪状. か ら明 瞭 で あ つ て,こ. 線維 が形成 され るとこれに並走又は交叉性の. す る こ とか ら もそ の 関 係 が 充 分 に 推 察 で き る.. 空虚な毛細管が肺の結節にのみ見出される.. か ゝる 結 節 内 出 血 は 常 に 局 所 組 織 の 鬱 血 に 伴. 類上皮細胞層に就 ては結節の初期或は進行性. つ て み られ る も の で,そ. 乾酪化に接す る類上皮細胞は何れ も胞体の境. 結 節 身体 の再燃 等 とは一定 の関 聯 性 を把 握 し. 界が明瞭でな く核 も紡錘 形,桿 状或は亜鈴形. が た い.以. とな り,障 碍 の強い場合には核の濃縮,萎 縮. 織 の 鬱 血 と関 聯 して 発 生 し,類 上 皮 細 胞 間 隙. 変形に陥入 るがか ゝる場合には常に毛細管を. と局所 組 織 の 血 管 系 とは 極 め て 密 接 な 関 係 の. 見出す ことはで きない.好 銀線維 の形成が開. あ る こ とが 知 られ る.. に4例. 認 め られ るが 赤 血 球 の 出 現 数 は 脾 に 比 し極 め. で は 類 上 皮 細 胞 間 と脾 洞 とが 直 接 的 な. の場 合 で も結 節 が 強 く. 線維 化 す る と出現 す る赤血 球 数 が急 激 に減 少. 始 され ると類上皮細胞 の胞体の境界 は明瞭 と. (2),. なっ て,細 胞相互間及び ラ氏巨細胞周囲には. 第1例;肺. れ 以外 の関係例 へ ば. 上 の 所 見 よ り結 節 内 出 血 は 局 所 組. SM使. 用 の 症 例.(第. 二 表 参 照). に は 周焦 炎 の ない 粟 粒結 節 が.
(4) 930. 杉. 第 二表. あ つ て,こ. 原. SM使. の類 上皮 細 胞 層に は好 銀線 維 の増. 殖 が 著 明 で 軽 度 の硝 子 化 が み られ る.こ. こに. 芳. 夫. 用. の. 症. 例. 容 れ る 毛 細 管 を 少 数 認 め る.未. だ膠 原 線維 の. 形 成 は な く リン パ 球 集 簇 が 著 明 で あ る.こ. こ. は 多 く空 虚 な 毛 細 管 が 多 数 見 出 され 結 節 中 心. に は 局 所 の 血 管 が 極 め て 明 瞭 で あ る(11,. 部 に は 好 中 球 の 浸 潤 に よ る乾 酪 化 が あ る.リ. 図).脾. ン パ 球 層 に は 殆 ど膠 原 線 維 の 形 成 が な く,こ. もの が 多 く,少 数 の 類 上 皮 結 節 で は 好 銀 線 維. こに は リン パ 球 集 簇 が 著 し く局 所 の 血 管 系 が. が 軽 度 に 硝 子 化 す る も の が 多 く毛 細 管 を 少 数. 明 瞭 で あ る(8図).脾. 認 め る.又 類 上 皮 細 胞 間 に 多 数 の 赤 血 球 が 出. では 好銀 線維 形 成 のな. い 類 上 皮 結 節 が あ り毛 細 管 を 見 出 し え な い . 第2例;肺. の 粟 粒 結 節,細. 葉性 増殖 性 結. 節 で は 線 維 形 成 が 著 し く,こ の 類 上 皮 細 胞 層. 12. で は ラ氏 巨 細 胞 の み 形 成 さ れ て い る. 現 し て 輪 状 出 血 とな る も の が あ り,局 所 に は 鬱 血 が あ る. 第5例;大. な る乾 酪 巣 の 類 上 皮 性 肉 芽 で. に は 赤 血 球 を 充 盈 す る毛 細 管 が 多 数 見 出 され,. は 赤 血 球 を 容 れ る 毛 細 管 を 殆 ど常 に 見 出 し,. リ ンパ 球 層 で は 膠 原 線 維 と交 叉 性 の 毛 細 管 が. 膠 原 線 維 も増 殖 性 で こ こに は リン パ 球 集 簇 は. 屡 々 認 め られ 何 れ も 赤 血 球 を 容 れ る.リ. 少 く,赤 血 球 を 容 れ る 毛 細 管 が 輪 状 線 維 と交. ンパ. 球 集 類 は 甚 だ 乏 しい もの が 多 い.又 拡 張 し た 類上 皮細 胞 間 には 赤血 球 の濾 出 を認 め る もの が あ る(9. 10図). 第3例;肺. の 好 銀 線 維 形 成 の乏 しい 結 節. で は 毛 細 管 の み られ な い もの が 多 い.膠 様 肺 炎,乾 酪 肺 炎 巣 内 に は 多 数 の 硝 子 様 結 節 が あ る が,硝. 子 化 の増 強 と共 に 毛 細 管 ほ 減 少 す る .. この 場 合 膠 原 線 維 は 硝 子 化 す る こ と少 く赤 血 球 を 充 盈 す る 交 叉 性 の 毛 細 管 を 屡 々 認 め る.. 第4例;肺. の粟粒結節,細 葉性増殖性結. 叉性 に結 節 内部 へ のび る像 が著 明 で あ る. 第6例;肺. では 乾酪 肺 炎 の像 が 著 明 で こ. れを 囲繞 す る類 上皮性 肉芽 に は多 数 の毛細 管 が あ り赤 血 球 を 容 れ る ば か りで な く屡 々 出 血 を 認 め 乾 酪 巣 内 に も赤 血 球 が 濾 出 す る.膠 原 線 維 の形 成 の な い もの で は リ ンパ 形 集 簇 が 甚 だ 著 明 で こ こ に は 局 所 の 血 管 の 構 造 が 明 らか で あ る. 第7例;大. な る乾酪 巣 を 囲繞 して好 銀及. び 膠 原 維 の 増 殖 が み られ,比. 較 的 多 くの 毛 細. 節でに 中心が広 く乾酪化 し類上皮細胞層には. 管 が 赤 血 球 を 容 れ 輪 状 線 維 と交 叉 性 に 乾 酪 巣. 好銀線維 の増殖が稍 々著明で ここに赤血球を. に む か う所 見 を 認 め る.又 か ゝ る部 位 に は 濾.
(5) 結核結節内血管及び出血に就て. 囲 繞 す る 類 上 皮 細 胞 層 に は 毛 細 管 は み られ な. 出 性 出 血 が 稍 々 著 明 で あ る. 第8例;乾. 931. 酪 肺 炎 に 基 く乾 酪 巣 を 細 網 細. い が,強. い 出 血 が あ つ て赤 血 球 は 乾 酪 巣 に も. こに赤血 球. 屡 々 出 現 す る.廻 腸 で は 殆 ん どす べ て の 結 核. を 容 れ る 毛 細 管 が 少 数 認 め られ 濾 出 性 出 血 も. 性 潰瘍 に 一 致 して多数 の毛細 管 が 垂直性 に 強. 胞 状 の 類 上 皮 性 肉 芽 が 囲 繞 し,こ. あ つ て 乾 酪 巣 内 に も赤 血 球 が 出 現 す る. 第9例;肺. で は 稍 々 大 な る乾 酪 巣 を 類 上. 皮 細 胞 が 囲 繞 す るが,そ. の 細 網 細 胞 状 とな る. と きは 毛 細 管 が 少 数 認 め ら れ る が,類. 上皮 細. 胞 に 強 い 障 碍 を 認 め る もの に は 毛 細 管 は み と め ら れ な い.小. な る類上皮 結 節で 乾 酪巣 の な. く怒 張 して 宛 も血 管 腫 様 の 像 を 呈 す る(14 図). 第16例;肺. の 粟粒 結 節で は 好銀 線維 の強. く硝 子 化 し た 結 節 が 多 く,こ の 場 合 膠 原 線 維 に は 殆 ん ど 硝 子 化 が な い.毛 第17例;肺. 細 管 は 甚 だ 少 い.. で は 細 葉 性,小. 葉性乾 酪 肺 炎. い も のでは結 節 中 心に 多数 の毛 細管 が 見 出 さ. の 像 が 顕 著 で,そ. れ る.. も の で は 網 状 織 様 とな る も の に 赤 血 球 を 充 盈. 第10例;肺. に於 ては定 型的 な結 核結 節 を. 作 らず 類 上 皮 性 肉 芽 が 形 成 され て い る と こ ろ. す る 少 数 の 毛 細 管 を 見 出 す.膠. 病理組織學的所見小括. み ら れ 赤 血 球 を 充 満 す る ば か りで な く屡 々 出 で は 類 上 皮 細 胞 の障 碍. で は 乾 酪 肺 炎,膠. が 著 明 で,そ. SM治. 療 を施 れ た結 核結 節で は結 節 形成 の. 初 期 よ り好 銀 線 維 の 増 殖 及 び そ の 硝 子 化 に い. が 強 く毛 細 管 は み られ な い. 第11例;肺. 原 線維 の形 成. は 多 く著 明 で な く リン パ 球 集 簇 は 稍 々 著 し い.. で は 膠 原 線 維 の形 成 が 著 し く多 数 の 毛 細 管 が. 血 が み られ る.肝,脾. の 類 上 皮 細 胞 に 囲繞 され る. 様 肺 炎 の像. の類 上 皮 性 肉 芽 に よ る 被 包 を み. た る 時 期 ま で,リ SM非. ンパ 球 層 の リンパ 球 集 簇 が. 使 用 例 に 比 して 顕 著 で あ る.こ. れは 輪. る も の で は 赤 血 球 を 容 れ る 毛 細 管 が あ り,類. 状 の膠 原 線 維形 成 が非 使 用例 に 比 して少 い こ. 上 皮 細 胞 間 に 著 明 な 出 血 が み られ る.膠 原 線. と と密 接 な 関 係 が あ る(8図).即. 維 形 成 の な い もの で は リン パ 球 集 簇 が 著 し. 用 例 で も膠 原 線 維 の 増 強 が あ る 場 合 に は リン. い.. パ 球 層 の リン パ 球 集簇 が 殆 どみ られ な い こ と. 第12例;肺. に は 硝 子 様 結 節 が 多 く硝 子 化. はSM非. 使 用 例 と大 差 が な い.リ. ちSM使. ンパ 球 の血. の 高 度 な も の程 毛 細 管 は 少 くな る.類 上 皮 結. 管 は 豊 富 な も の が 多 い が これ は 局 所 組 織 の 血. 節で は好 銀線維 の形成 が微 弱 で毛 細管 は殆 ん. 管 が 周 焦 炎 の 早 期 消 退 に よつ て 明 瞭 とな つ た. ど み られ な い が 著 明 な 出血 が あ る(13図). か ら で あ る(8,. 第13例;肺. で は乾 酪肺 炎及 び膠 様肺 炎が. 9図),類 上 皮 細 胞 層 で は 早 期. に 好 銀 線 維 の 形 成 が あ つ て(12図)定. 型的な. 多 く,肺 胞 内 滲 出 細 胞 の 網 状 連 絡 の 像 が 稍 々. 類 上 皮 細 胞 の 形 態 を と る こ とが 少 く, SM非. 著 しい.こ. 使 用 の第6例. れ ら滲 出巣 内に み られ る好銀 線維. に 於 け る肺 の 結 節 の 如 く細 網 細. 形 成 の 稍 々著 しい 類 上 皮 結 節 に は 空 虚 な 毛 細. 胞 状 或 は 組 織 球 様 とな り(11図)又. 管 を 少 数 認 め る.. 胞 状 を 呈 す る(9, 10図)こ. 第14例;肺. で は リン パ 球 浸 潤 の 著 明 な 新. 田(1952)がSM使. は線 維 細. とは 既 に 杉 原,奥. 用例 の特 徴 として指 摘 し. 鮮 な 類 上 皮 結 節 が 乾 酪 化 に 陥 入 る もの が 多 く. た.か. こ こに は 毛 細 管 が み られ な い.乾 酪 肺 炎 巣 の. 比 し て よ り豊 富 な 毛 細 管 の 出 現 が あ る ば か り. 壊 死 に よ る乾 酪 巣 を 囲 繞 す る 類 上 皮 性 肉 芽 に. で な く,毛 細 管 内 に 赤 血 球 を 充 盈 す る 所 見 の. は 好 銀 線 維 の 形 成 は 梢 々著 明 で 赤 血 球 を 充 盈. 著 し く多 い こ と が 甚 だ 特 徴 的 で あ る.こ. す る毛 細 管 を 多 数 に 見 出 す.こ. 即 ちsM治. の場合 膠原 線. ゝる 類 上 皮 細 胞 層 に はsM非. 使 用例 に. れは. 療 に よ り毛 細 管 新 生 が 促 進 され た. 維 の 形 成 は 少 く リンパ 球 集 簇 が 稍 々 著 明 で あ. 像 で あ つ て,而. る.. 分 発 揮 され て い る所 見 と解 す べ き で あ る.そ. 15例;肺. では乾酪肺炎に基 く乾酪巣を. も新 生 し た 毛 細 管 の 機 能 が 充. し て か ゝる 所 見 がSMの. 治 療 効 果 に一 致 した.
(6) 932. 杉. 原. 芳. 夫. 形 態 像 の 一 つ で あ る と云 う こ と もで き る.乾. な い と信 ぜ ら れ て い る.そ. 酪 巣 に 近 接 す る毛 細 管 はSM非. 使 用 例 に比 し. 研 究 を 文 献 上 見 出 しえ な い に 拘 らず 殆 ど総 て. て そ の 数 も多 く障 碍 度 が 少 くて 赤 血 球 を 容 れ. の 病 理 教 科 書 に は 結 核 結 節 の特 徴 は 血 管 が な. る もの も少 くな い(8,. い か 又 は 乏 し い こ とで,初. 10, 14図).尚. 結核肉. 芽 と して は 極 め て 特 異 な 治 癒 像 を 第15例 に 見 出す こ と が で き る.即. ち 廻 腸 の 諸 所 に み られ. の根 拠 とな る べ き. 期 の結 節に は局 所. 組織 の血 管 が 残存 す るが次 第 に消失 す る もの で ある と の 見 解 が 記 載 され て い る.と こ ろ が. た 結 核 性 潰 瘍 は 何 れ も非 特 異 性 肉 芽 の 毛 細 管. 古 くSchmaus. が 高 度 の 怒 張 を き た しや ゝ血 管 腫 類 似 の 像 を. 部 に 空 虚 な 毛 細 管 を 認 め,. 示 す こ とが あ る が,そ れ と同 様 に 強 い 毛 細 管. 節 内 部 へ の 毛 細 管 侵 入 を み てい る.実. 新 生 と血 管 怒 張 とが み られ る.こ の 様 に 結 核. 究 で はMiller. 性 肉 芽 に 於 て も強 い 毛 細 管 新 生 の あ る 事 実 を. (1916).. 私 共 は 忘 れ て は な らな い. sM使. (1902),. schmann. (1896)は Justi. &. 1928).山. 体 例 で はWurm. (1926),佐. (1897)は. Ricker. (1927,. 藤(1929),. 結 節内 結. 験的 研 Goerdeler. 代(1933). (1926), Putschee. Hub (1930). 等 が 結 節 内 血 管 の 新 生 を 主 張 し て い る.但. し. で は 寧 ろ 逆 に 軽 度 で あ る.. 結 節 内 に 見 出 され る 毛 細 管 が 新 生 し た も の か. 用例 の脾 には 非 使用 例程 の強 い. 局 所 組 織 の 残 存 した も の か は 判 定 が 困 難 で あ. 高 い が(13図),脾 これ はSM使. の 頻 度 と程 度 とが 遙 に. Albrecht. Kalbfleisch. 等 が あ り,人. 用 例 の結 核結 節 内出血 は肺 に於 ては. 非 使 用 例 に 比 して,そ. &. 病 変 を 見 出 す こ とが 少 い こ と に 原 因 が あ る.. つ て,文. 献 上 私 共 を 充 分 納 得 せ しめ るべ き 根. 肝 も軽 度 で そ の 理 由は 脾 と全 く同 様 で あ る.. 拠 が 示 さ れ て い な い.私. は 先 に 記載 した如 く. 結 節 内 の 毛 細 管 は 殆 ん ど常 に 好 銀 及 び 膠 原 線. Ⅲ 紬括及び考 按 SM発. 見 前 期 の 症 例9例. 維 の 形 成 に 随 伴 し て 出 現 す る こ と及 び 類 上 皮. に 就 い て 肺,脾,. 細 胞 が 最 も障 碍 の 少 い 形 態 を 示 す 場 合 に 多 く. 肝 の 結 核 結 節 内 血 管 に 関 す る 検 索 の 結 果,リ. 認 め ら れ る こ と と の 二 点 よ り,結. ン パ 球 層 で は 膠 原 線 維 の形 成 と共 に リン パ 球. れ る 多 く空 虚 な 毛 細 管 が 新 生 し た もの で あ る. 集 簇 は 減 少 す るが 線 維 と並 走 性 或 は 交 叉 性 の. と 結 論 し た.そ. 空 虚 な 毛 細 管 を 見 出 し,類 上 皮 細 胞 層 で は 類. 結 節 を 観 察 す る こ と に よ つ て 一 層 明 瞭 と な る.. 上 皮 細 胞 の 形 態 に 障 碍 が 少 く好 銀 線 維 形 成 の. 即 ちSM治. あ る場 合 に 空 虚 な 毛 細 管 が 常 に 見 出 さ れ,硝. 織 像 の 一 つ に 豊 富 な 毛 細 管 の 存 在 が あ げ ら れ,. 子 様結 節 で は硝子 化 の増 強 に伴 い 毛細 管は 次. これ が 一 般 の 肉 芽 と同 様 に 病 変 の 良 性 転 化 を. 第 に 減 少 し遂 に 消 失 す る こ とを 認 め た.結. 示 す 一 証 左 と理 解 され て い る.そ. 核. し て こ れ はSM使. 節 内に み ら. 用 例 の結 核. 療 の 効 果 に 一 致 した 結 核 結 節 の 組. し てSMの. 結 節 内 出 血 に 関 し て は 脾 に 最 も著 明 で 類 上 皮. 発 見 された 以 前 の症例 に於 て 毛細 管 を 見 出す. 細 胞 間 隙 と脾 洞 と の 直 接 的 な 連 絡 を 認 め,肺,. 結 節 はsM使. 肝 で も類 上 皮 細 胞 間 に 僅 少 の 赤 血 球 濾 出 を み. だ 近 似 し て い る.従 つ て か ゝる像 は 良 好 な 自. るが,こ. れ らは 何 れ も局 所 の 鬱 血 に 随 伴 す る.. 然 治 癒 の 傾 向 に あ る と云 う こ とが で き る し,. 用 の17例 に 就 て は 好 銀 線 維 の 早 期 形. 毛 細 管 の 存 在 も 同 様 の 意 義 を も つ も の と理 解. SM使. 成 と膠 原 線 維 形 成 の 遅 延 が 認 め られ,結. 節内. 用 例 の そ れ と全 く同 一 か 又 は 甚. し て 誤 りな い で あ ろ う.但 し こ こ で 注 意 す べ. には 赤血 球 を充盈 す る毛細管 の豊 富性 が特 徴. き はSMの. 的 に 見 出 さ れ た.結. 較 観 察 の 妥 当性 如 何 の 問 題 で あ る.何 故 な ら. SM非. 節 内 出 血 は 脾,肝. では. 使 用 例 に 比 し軽 度 で 肺 で は よ り著 明 で. あ つ た.. 用 例 に 従 来 の も の と本 質 的 に 異 な る. 結 核病 変が常 に存 在す る ので あれ ば 以 上 の如. 私 は 先 ず 結 核 結 節 内血 管 に 関 して 以 上 の 所 見 よ り結 核 結 節 に 血 管 の 新 生 を 認 め た.然 に 今 日一. ばSM使. 発 見 よ り以 前 及 び 以 後 の 症 例 の 比. る. 般 は結 核 結師 内 に毛 細管 の 新生 は. き比 較 観 察 は 無 意 味 で あ る か ら で あ る.こ. の. 点 に 就 て は 既 に 私 共 が 発 表 した 論 文(杉. 原,. 奥 田,1952)に. 用例. 於 て 明 ら か な 如 く, SM使.
(7) 結核結節内血管及び出血に就 て. 933. は 従 来 か ら 自 然 治 癒 の 形 態 と 目 され る諸 像 を. 脾 の そ れ は 最 も著 明 で 輪 状 出 血 及 び 中 心 出 血. 顕 著 に 示 す か,自. を 屡 々 認 め, Lubarchと. した もの で,結. 然 治癒 の時 間 的短縮 を結果. 核 病 変 そ の もの の 本 質 的 な 変. 貌 は 認 め ら れ て い な い.従 つ て 私 はSMの. 使. 相 違 して 乾 酪 化 の 開. 始 後 に も著 明 な 出 血 を 認 め るば か りで な く乾 酪 巣 内 に 赤 血 球 の 出 現 す る こ と も少 くな い.. 使 用 如 何 に か ゝわ らず 結 核 結 節 内 血 管. か ゝる結 節 内 出 血 が 脾 に 於 て 最 も著 明 で あ る. の 存 在 は 結 核 性 肉芽 の 良 性 転 化 を 表 現 す る も. 理 由 は 類 上 皮 細 胞 間 隙 と脾 洞 との 間 に 直 接 的. の で 自然 治 癒 像 の 重 要 な 一 部 を 担 うも の で あ. な 交 通 の み られ る こ とに よ る もの で あ る.肝,. る と云 う こ とが で き る.併. 肺 の 結 節 で は 甚 だ 軽 度 で, SM治. 用,非. し従 来 の 研 究 で は. 療 の 施 され. 私 の 見解 と全 く正 反 対 の 意 見 が 提 出 され て い. た 肺 の 結 核 結 節 で は 稍 々 著 明 な 出 血 が あ る.. る.即 ちWurm. か ゝる 出 血 の 最 大 要 因 は 局 所 組 織 の 鬱 血 で あ. (1926)は. 肺 結核 の 研 究 に於. て 結 節 内 血 管 の 新 生 を 認 め た が,こ れ は 結 節. つ て そ の 他 の 要 因 は 把 握 出 来 な い.. 自 体 の 増 悪 期 に 明 確 と な る もの で 古 い 増 殖 性 結 節 の 中 心 部,ラ. に あ らわ れ る と云 い, Pagel & もWurmの. Ⅳ,. 氏 巨細 胞 及 び 乾 酪 巣 附 近 Henke (1930). 説 を 支 持 し,結 節 の 静 止 期 又 は 潜. (1). 結. 論. 結 核 結 節 の リンパ 球 層 に 於 け る リン. パ 球 集 簇 は 膠 原 線 維 の 増 強 と反 比 例 し て 減 少. 伏 期 に於け る老朽血 管 が増 悪 期に そ の機 能 を. す る. SM使. 再 開 して 可 視 性 とな る ば か りで な く,か. の 多 い こ とは 膠 原 線 維 形 成 の 少 い こ と ゝ関 係. ゝる. 血 管 が 体 内 性 再 感 染 の源 とな り う る と述 べ て. が あ る.. い る.私 の 検 索 し え た 所 見 で は 結 節 自 体 の 再. (2). 用 例 の 結 核 結 節 に リン パ 球 集 簇. 類上 皮細 胞 層 には 好銀 線 維形 成 に随. 燃 即 ち二次 性乾 酪化 に際 しては 毛細 管 は早 く. 伴 し て 毛 細 管 の 新 生 が 認 め られ, SM非. 破 壊 消 失 し て寧 ろ 見 出 しえ な い 場 合 が 多 く. 例 で は 主 に 空 虚 な, SM使. Wurm,. の 所 見 と全 く相 違 して い る.. 球 を 容 れ る毛 細 管 が 認 ら れ る.こ の 場 合 類 上. 結 節 内血 管 が 播 種 源 と な り うる か 否 か は 否 定. 皮 細 胞 は 障 碍 の 少 い 形 態 を 示 し疎 な 配 列 を と. す べ き確 実 な 根 拠 を 私 は 持 た な い し,そ. る.. Pagel等. 能 性 も な い とは 言 い きれ な い が, Pagel等. の可 の. 解 釈 よ り も 「血 管 の 豊 富 な 肉 芽 は 治 癒 も早 い 」 と言 う通 則 が 結 核 の 場 合 に も 当 て は ま る の で は な い か と思 わ れ る.こ れ は 又SM治. 療. (3). 使用. 用 例 では 主 に赤血. 結 核 結 節 内毛細 管 新生 は 結核 性 肉芽. の 良 性 転 化 を 示 す もの で あ る. (4). 結 核 結 節 内 出 血 は 脾 の み な らず 肝,. 肺 に も 認 め られ,常. に 局 所 組 織 の 鬱 血 と関 聯. に よつ て 治 癒 の 促 進 され 結 核 性 肉 芽 に 血 管 の. し て 主 に 類 上 皮 細 胞 間 隙 に 出 現 し乾 酪 巣 内 に. 豊 富 性 が 認 め られ る こ と ゝ一 致 す る 見 解 で も. も見 出 され る.. あ る.. (5). 結 核 結 節 内 出 血 に 関 して は 脾 以 外 で は 文 献 上 記 載 が な く,脾 の 結 節 に 就 て はOrth Heitzmann (1930)等. (1920),. Pagel (1926),. (1887).. と脾 洞 と の 間 に 直 接 的 な 連 絡 が 認 め られ ,最 も著 明 な 場 合 は 輪 状 出 血 及 び 中 心 出 血 が み ら. Lubarsch. れ る.. の 研 究 が あ る に す ぎ な い. Lubarsch. (6). に よ る と脾 の 結 節 内 出 血 は 結 節 形 成 の 初 期 で は 豊 富 な 局 所 毛 細 管 よ り鬱 血 に 基 く出 血 が 招. 脾 の 類上 皮結 節 で は類 上皮 細 胞 間 隙. 肺 の 結 節 内 出 血 はsM使. 用 例で は非. 使 用 例 に 比 し甚 だ 高 度 に 認 め ら れ る . 本 論文 の要 旨は第42回. 日本病 理学 会総会(1953). 来 され るが乾 酪 化 の開 始 に伴 い赤 血 球は 消失. に於 て発 表 した.恩 師 田部 教授 の御指導,御 校 閲 を. す る.リ. 深 謝 す る.. ンパ 濾 胞 外 側 に み ら れ る 結 節 で は 髄. 索 の 赤 血 球 が 閉 じ こめ られ て 宛 も出 血 の 如 き 像 を 呈 す る こ とが あ る と も述 べ て い る.私 は 結 節 内 出 血 を 脾 以 外 に 肝,肺. に も認 め た が,.
(8) 934. 杉. 原. 芳. 文. 夫. 1) Heitzmann; 174., 1920.. 献. Virchows Arch. Bd. 227., S.. 2) Hubschmann;. Bd. 10). Patholbgishe Anatomie der. Tuberkulose, Berlin, 1928.. 1927.. 5) Kalbfleisch;Beitr. Klin. Tbk. Bd. 70, s.. 1887. 9) Pagel;. Ⅰ/2,. s.. Putscher;. 12). Ricker 4.. 1926. Henke‑Lubarschsche 325,. Hand. 1930.. Zieglers. Beitr.. Bd.. 84,. s.. 321,. &. Goerdeler;. Z.. exper.. Med.. Bd.. 534頁,. 1929.. 1916.. 13). 佐 藤;日,病,誌.. 14). Schmaus 144,. &. 19年. Albrecht;. Virchows. Arch.. Bd.. 1896.. 15). 杉 原;日,病,誌.. 16). 杉 原,奥. 38卷(地. 田;岡,医,誌.. 方). 15頁,. 54年(別. 1949.. 卷),. 1頁.. 1952.. 17) Wurm;. Beitr.. Klin.. Tbk.. Bd. 63, s. 977,. 1926.. Zbl. f. allg. Path. u. path. Anat.. 附 1図. 195,. Henge;. 1930.. 465, 1928. 6) Lubarsch; Henke-Lubasch sche Handbuch 1/2s. 684, 1930. 7) Miller; Zieglers Beitr. Bd. 31, s. 347, 1902. 8) Orth; Lehrbuch d. spez. path. Bd. l, Berlin,. s.. &. buch 11). 3) Justi; Virchows Arch. Bd. 150, s. 197, 1897. 4) Kalbfleisch; Zieglers Beitr. Bd. 78, s. 187,. 38,. Pagel. 第1例(SM非. 圖. 18). 山 代;北. 説. 越,医,誌.. 48卷,. 1385頁,. 1933.. 明. 使用). 肺 の細葉性 増殖性結 節.類 上皮細 胞 は網 状 の連絡 を示 し,多 数 の毛細 管新生 を認 む.乾 酪巣 内 に毛細 管 の遣 残を認 め る. 2図. 全上 の鍍銀染 色(Tibol‑Pap) 好銀 線維 の増殖.中 心部 は二次 乾酪 化を 示す.(好 銀線維 の破壊 が認め られ る). 3図. 全 上拡大 像.. 類上皮細胞 間 には著 しい室 隙が あ り,そ の間 に空虚 な毛細管 を稍 々多数 認め る. 4図 第2例(SM非 使用) 肺 の細葉 性増殖 性結 節.乾 酪巣 辺縁 の毛細管.そ の1つ には3個 の赤血 球を容 れ る. 5図. 第2例(SM非. 使用). 肺 の硝 子様結 節.多 数 の毛細管 を認 め る. 6図. 第3例(SM非. 使用). 脾 の粟 粒結節.輪 状 出血. 7図. 第6例(SM非. 使用). 肺 の粟粒結 節.類 上 皮細 胞間及 び ラ氏 巨細胞 周囲 の出血. 8図 第1例(SM使. 用). 肺 の粟 粒結節.輪 状 の膠原線維.形 成 な く,リ ソパ球集 簇著 明.好 銀 線維 の硝 子様化 が み られ,類 上皮 細胞 は締維細 胞状 或は細 網細胞 状 とな り,多 数 の毛 細血管 が 中心 にのび る.周 焦 炎は全 くみ られ ない. 9図. 第2例(SM使. 用). 肺 の細 葉性 増殖性結 節.類 上皮細 胞は線 維細胞 状 とな り,乾 酪 巣に むかい 多数 の毛細管 が並 ぶ.類 上皮 細 胞層 の毛細管 は赤血 球を充 盈す る. 10図. 第2例(SM使. 用). 全上 の拡大像.毛 細 管は赤 血球 を以 て充 盈す る. 11図. 第4例(SM使. 用). 肺 の粟粒結 節.類 上皮細胞 は細網 細胞 状或 は組 織球 様 とな る.赤 血 球を充 盈 す る毛細管 を見 出す . 12図. 第4例(SM使. 用).
(9) 結 核結 節内血 管 及 び 出血 に就 て. 全 上 の好 銀 線 維 の形 成.左 13図. 第12例(SM使. 方 に 局 所 の残 存 血 管 が み られ る.. 用). 肺 の 粟 粒 結 節.中 心 部 は 乾 酪 巣.著 14図. 第15例(SM使 結 陵 性 腸 潰 瘍.右. 935. 明 な 出 血 の た め に 類 上 皮細 胞 は バ ラ バ ラ とな る.. 用) 方 に乾 酪 巣 が あ る左 方 に海 線 状 血管 腫 様 を 呈す る毛 細 管 新 生 が あ る.毛 細 管 の 間 は 非. 定 型 的 な類 上 皮 細 胞 性 肉 芽 で あ る..
(10) 936. 杉. 杉. 原. 原 論. 芳. 文 附. 夫. 圖. 第1図. 第4図. 第2図. 第5図. 第3図. 第6図.
(11) 結核 結 節 内血 管 及 び出 血 に就 て. 杉 原 論 文. 附. 937. 圖. 第7図. 第10図. 第8図. 第11図. 第9図. 第12図.
(12) 938. 杉. 杉. 原. 芳. 原 論 文. 第13図. 第14図. 夫. 附 図.
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アラミド繊維 中心導体 connector center contact 銀メッキ銅(単線) 外部導体(内側) connector outer contact(Inner) 銀メッキ銅テープ 外部導体(外側) connector
この冠部歯髄組織の銀染色所見で,好銀線維は 一
(図8)。上部心室中隔および中心線維体内の房室結節動