異種蛋白の消化管吸収に関する免疫血清学的研究第1編
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(2) 1338. 高. 表1. Mild Extraction with Ether (Kato). ×. Go. Rc:血 45分. 有. 泰. 肝 疾 患 と食 餌 性 蛋 白抗 体. ※. BSP. 山. 清膠質反 応 値. 鶏 肉抗 原 に対 す る抗 体 を血 中 に 証 明 した.そ の さ い,. 中食 餌 性 蛋 白抗 体 の証 明 は み られ な か つ た.ま た,. 血 中 食 餌 蛋 白抗 体 陽性 例 で は す べ て じん ま 疹 の 発 現. 抗 肝 抗 体 との 関 係 も明 らかで な か つ た.ま た,上 述. が 経 過 中 に み とめ られ,し か も肝 機 能 で は 全 例 が 血. 食 餌 性 異 種 蛋 白抗 体 陽性 例 で ア レル ギ ー性 胃腸 障害. 清 膠 質 反 応 陽性(+〜. の 症 状 を示 す もの は な か つ た.. 〓)を. 示 し た.し か しな が ら,. 血 清 トラ ンス ア ミナ ー ゼ(GOT,. GPT),. BSP試. 験. 陽性 例 で は か な らず し もそ の 陽 性 程 度 と平 行 して 血. 表2は 肝 疾 患 に お け る じん ま 疹 の発 現 率 を検 討 し た成 績 で あ るが,急 性 肝 炎1.7%,慢. 性 肝 炎5.7%,.
(3) 異種蛋 白の消化管 吸収 に関す る免疫 血清学 的研究 表2. 1339. 食餌性蛋 白抗原 が血 中で赤血球 の膜面 に附着す る. じん ま疹 発 現 率. か ど うかを,食 餌性 蛋 白抗体 出現例 と非 出現 例 につ いて検討 した. 第3表 にみ るように肝疾 患(血 清 肝炎1例,急 肝炎2例,慢. 性 肝炎2例,肝. 硬変症6例)で. 性. は特に. 該抗体 出現例で赤血球 泳動速度の低下が み られなか つ た. 肝硬変症11.4%と 慢性肝炎 および肝硬変症に その発. リテ マ. トー デ ス の 各1例 で は い づ れ も直 接反 応 陽 性 で,後. 現率 が 高 か つ た.. 2.. これ に 反 し,ポ ジ キ ン氏 病,ル ー プ ス,エ. 食餌性 蛋白抗体出現例 におけ る赤血球電気 泳. 者 で は食 餌 蛋 白抗 体 もみ られ たが,と. もに赤 血 球 泳. 動 速 度 は著 明 に 低 下 して い る.. 動速度の検 討 表3. 臨. 床. 例. 赤 血 球 電 気 泳 動 速 度. また,図1で. は肝 疾 患(42例)に. 陽性 例 お よ び陰 性 例,直. 接Coombs試. つ いて抗肝抗 体 験 陽 性 例 につ. 蛋 白抗 体 陽 性例 で 特 に 赤 血 球 電 気 泳動 速 度 の 低下 を 立 証 しえな かつ た.ま. た1の 項 で 述 べ た と同 様 に 食. い て赤血 球 電 気 泳 動 速 度 を 比 較 す る と抗 肝 抗 体 陰 性. 餌 性 蛋 白抗 体 陽性 例 と 肝 機 能(血. 例,抗 肝 抗 体 陽 性 例,直Coombs抗. 試 験,血 清Traneaminase血. 体 陽 性例 の 順. に それぞ れ 泳動 速 度 の 低 下 が み られ た. 以下 の成 績 か ら食餌 性 蛋 白抗 体 陽性 例 で は 食 餌 性. 清 膠 質 反 応, BSP. 清 総 ビ リル ビ ン量)の. 障 害 程 度 と は かな らず し も密 接 な 関 係 はみ とめ が た か つ た..
(4) 1340. 高. 山. 有. 泰. 図1. 赤 血 球 電 気 泳 動 速 度. 表4. 皮. 内. 反. 応. ア レル ゲ ン:鳥 居 製 薬 製 3.. 血 中 食 餌 性 蛋 白抗 体 と皮 内反 応. 血 清 肝炎4例,慢. 性 肝 炎11例,お. よ び 肝硬変症. 次 に 肝 疾 患7例 ド肝 炎1例,血. につ い て(急 性 肝炎8例,ル. 清 肝 炎3例,慢. ポイ 硬変. 9例 に つ い て 皮 内反 応 を行 な つ た 成 績 を 表4に 示 し. 2例,肝. た.. と皮 内 反 応 との 関 係 を 検 討 した 成 績 は表5お よ び6. 慢 性 肝 炎11例. 中2例 が 牛 肉 ア レル ゲ ンエ キ ス に,. 1例 が 鶏 肉 ア レル ゲ ンエ キ ス に 陽 性 を 示 し,肝 硬 変 症9例. で は 牛 肉 とサ バ の ア レル ゲ ンエ キ ス に 対 し各. 1例 に 陽 性 反 応 が み られ た.. 硬 変 症16例)に. 性 肝 炎39例,前. つ い て 血 中 食 餌 性 蛋 白抗 体. に示 す と お りで あ る. す な わ ち,こ れ らの症 例 につ い て ア レル ギ ー様 症 状 発 現 例 〔薬 剤 に対 す る過 敏症(注 硬 結,そ. 射 部 位 の疼 痛,. う よ う感 お よび発 赤 や 顔 面 紅 潮,頻 脈,胸.
(5) 異種 蛋 白の消化管 吸収 に関する免疫血 清学 的研究 表5. 食餌性 蛋白抗体 と皮 内反 応. 1341. Ⅳ. 総 括 並 び に 考 按 肝 疾 患,特 に 急 性 肝 炎,慢 性 肝 炎 お よ び 肝 硬 変 症 に つ い て 血 中 食 餌 性 蛋 白 抗 体 の 出現 と臨 床 症 状,特 に じん ま 疹 の 発 現,肝 機 能 とを 比較 検 討 し た成 績 で は,食 餌 性 蛋 白 抗 体 の 出 現 例 は 血 清 膠質 反 応 陽 性 (+〜 〓)を 示 し,血 清 トラ ン GOT,. S‑GPT)の. ア ミ ナ ー ゼ(S‑. 活 性 の上 昇 やBSP試. 験陽性度 と. は か な らず し も一 致 しな か つ た.こ れ に反 し,食 餌 性 蛋 白抗 体 陰 性 例 で は,肝 機 能 の 代 償 例 が 殆 ん どを ×. BSP,テ ン,イ. ××. レ パ ー ク,ア ン シ ュ リ ン,. 血 中 抗 体,卵. ゾ ル ビ ンS,ペ. 白 抗 体,牛 Passive. ニ シ リ. しめ た.抗 肝抗 体 は食 餌 性 蛋 白抗 体 出現 とか な らず し も一 致 して証 明 され な か つ た.. V. Ki 乳抗 体. 従 つ て,肝 疾 患 に お け る食 餌 性 蛋 白の 血 中 移 行 は,. Hemoagglutination. イ ン フ ル エ ン ザ ワ ク チ ン接 種. 1年. 肝 機能 の 代 償 期 に く らべ 障害 時 期 に 多 い 傾 向が み ら 以内な し. れ た. と ころ で,三 沢 は,健 康 人 に つ い て 経 口的 に鶏 卵. 表6. Passive. Hemoagglutination. を 多 量 に摂 取 させ る こ と に よ り,そ の抗 体 の 産 生 を 証 明 して い る. Walzer,. M.も,健. 康 人について魚. や 卵 の 摂 取 量 が 普 通 量 で あつ て も吸収 され る と し, 押 田 も,新 生 児,乳 児,小 児 お よ び ウ サ ギ で は,牛 乳,鶏 卵 投 与 に よ り,同 様 に異 種 蛋 白 に対 す る抗 体 の 出現 を み て い る.松 村 らは同 様 な検 討 で, 下 で は 牛 乳,卵. (). 内皮 内反応 陽性例 数. 5才 以. 白抗 体 の 出現 を みて い るが, 15才 以. 上 成 人 に な るに つ れ らの 抗 体 の 出現 を み る もの は き わ め て 少 な く,食 餌 性 蛋 白に 対 し て安 定 な 時 期 に な. 部苦 悶 感,心 悸 亢 進,チ. ア ノー ゼ,呼. 吸 困 難,悪 寒,. 発熱,血 圧 降 下,悪 心,嘔 吐 な ど),接 触性 皮 膚 炎, じん ま疹,気 管 枝 喘 息 な ど)は71例. 中17例 に み られ. た.薬 剤 に よ る過 敏 症 惹 起 例 はBSP. (ブ ロー ム サ ル. フア レイ ン) 2例,ア ク1例,イ. ゾ ル ビ ンS 1例 例,テ. ンシ ュ リ ン1例,ペ. ニ シ リ ン1例 で あ つ. た.じ ん ま疹 を発 現 した症 例 は7例(血 白抗 体 も同時 に証 明),触 喘 息が 各1例. レパ ー. る こ とを 指 摘 して い る.ま た, Stevene, K. M.ら. も. 赤血 球 凝 集 反 応 や 微 量 沈 降 反 応 を 用 い て, 1124例 の 各種 疾 患 患 者 に つ い て 検 討 し, 15例(1.3%)の. 症. 例 に 卵 白抗 体 を み とめ,そ の 中5例 が 腹 痛 を 訴 え た と して い る.著 者 の 成 績 で は,肝 疾 患 患者 とい う点 で 上 述 の報 告 と こ とな るが,被 検 対 象 は16才 か ら62. 中食餌性蛋. 才 に わ たつ て お り,肝 機能 代 償 例 で は ほ とん どの 場. 接性皮膚炎 お よ び気管枝. 合食 餌 性 蛋 白 抗 体が み られ な い こ と は,成 人 に お い. に み られ た.年 令 別 で は25才 以 下 の 症. て は食 餌 性 蛋 白 抗 体 の 形 成 を 促 す 該 抗 原 蛋 白の 血 中. 例16例 中5例, 25才 以 上 で は55例 中12例 に ア レル ギ ー様症 状 が み られ , 25才 以 下 の若 年 者 群 に発 現 率 が. へ の 移 行 が か な らず し も多 い もの で な い こ とを示 し. 高 い傾 向 が み られ た.. てい る と思 わ れ る. この さい,肝 障 害 例 の 殆 ん どに食 餌 性 抗 体 の証 明. そ こで この よ うな ア レル ギー 様 症 状 の発 現 例 お よ び非 発 現 例 に つ い て,牛 乳 お よ び 卵 抗 原 に 対 す る皮 内反 応 お よ び血 中食 餌 性 蛋 白抗 体 の 有 無 を み る と,. が み られ る こ とは,肝 障害 時 に は 経 口摂 取 され た 異 種 蛋 白 の血 中 移 行 が 容 易 で あ る もの と解 され る. 青 木 は,ウ サ ギ を 用 い て の 実 験 で,経. 口投 与 さ れ. とむ しろ. た異 種 蛋 白 の 血 中 移 行 が,消 化 管 粘 膜 の 透 過 性 が 高. 前者 に皮 内反 応 な い し血 中 食 餌 性 抗 体 の 証 明 例 が 多. ま る よ うな下 痢 飢 餓 時 に 増 量 し,哺 乳 期 仔 ウサ ギ で. い よ うで あ つ た.. も,そ の 透 過 性 が 高 い こ とを確 め て い る.. 前 者で は17例 中10例,後. 者 で は54例 中3例. 食 餌性 蛋 白抗 原 に 対 す る皮 内反 応 と血 中 抗 体 の 出 現 はかな らず し も一 致 しな か つ た.. 上 述 の 血 中異 種 蛋 白抗 体 陽性 例 で は,ア. レル ギ ー. 性 胃腸 障害 な い し は下 痢 を き た す もの はほ とん どみ.
(6) 1342. 高. られ な か つ た.ま J. O.ら. た 比 企, Garvey,. 山. J. S., Erickdon,. もの べ て い る よ うに,異 種 蛋 白 が 血 中 に 移. 行 す る さい に は,異 種 蛋 白が 肝 に捕 捉 され る か否 か が 重 要 で あ る.と. ころで 著 者 の 臨 床 例 で の 検 討 で. 有. 泰. 方 法 に差 異 は あ るに して も,著 者 の検 索 範 囲 内で は む しろ 否 定 的 な結 果 で あ つ た. 食 餌 性 蛋 白 抗 体 の 血 中 出現 と皮 内反 応 との 関係 を. は,食 餌 性 蛋 白抗 体 陽性 例 は 肝 障 害 例 に 多 く,病 型. 検 討 した 結 果,肝 疾 患 患者 で薬 剤 に対 す る ア レル ギ ー 症 状 な い しは ア レル ギ ー 性 中毒 性 現 象 と思 わ れ る. で は 急性 肝炎 よ り慢 性 肝 炎 お よ び肝 硬 変 症 で 多 くみ. 症 状 を き た した 例 や,接 触 性 皮 膚 炎,じ ん ま疹,気. られ,肝. 管支 喘 息 の 発 現 を み た 例 は71例 中17例 で,そ の 中8. 機能 で は む しろ血 清膠 質 反 応 の 異 常 とよ く. 一 致 したが,そ. の 陽 性 程 度 の 高 い もの ほ ど食 餌 性 蛋. 白抗 体 価 が 高 い とい う結 果 は え られ な か つ た.従 つ. 例 に食 餌 性 蛋 白抗 体 を み とめ, 2例 に 食 餌性 蛋 白ア レル ゲ ンに 対 す る皮 内反 応 陽性 を み た .. て,異 種 蛋 白 抗 体 の 産 生 とい う こ と も考 慮 に 入 れ る. これ に 反 し,上 述 の よ うな ア レル ギ ー様 症 状 陰性. な らば,該 抗 体 産 生 を起 縁 づ け るだ け の 抗 原 蛋 白の. 例54例 で は3例 に 食 餌 性 蛋 白抗 体 と皮 内反 応 陽性 を. 血 中移 行 が 必 要 で,し. ら. み た.従 つ て食 餌性 蛋 白 に対 す る血 中 抗 体 や皮 内反. に腸 管 よ り吸 収 され た 抗 原 との 結 合 に よ り消 費 され. 応 陽 性 を き たす 例 は,他 に ア レル ギ ー 様症 状 を きた. る こ と も十 分 考 え られ る ので,肝. す 例 が 多 い 傾 向 が み られ た.. か も産 生 され た抗 体が,さ. 機 能 と消 化 管 よ り. の 異 種 蛋 白 の 吸 収 態 度 の 如 何 が,大. き く影 響 す る も. ま た,じ ん ま 疹 は,食 餌 性 蛋 白抗 体 陽性 例11例 中5例. と約 半 数 に みら れ た が,肝 疾 患 に つ い て の 検. 索 で は 急 性 肝 炎1.7%,慢 11.4%と. 著 者 の 例 で は, BSP,テ ペ ニ シ リン,イ. の と思 わ れ る.. 性 肝 炎5.7%,肝. 硬 変症. 漸 時 出現 率 が 高 くな つ て い る.. 北 村 らは,食 餌 性 ア レル ギ ー性 皮 膚 疾 患 で は肝 が 重 要 な役 割 りを 演 じて い る こ とを の べ,谷 奥 ら も じ. の 報 告 が あ る が,こ の よ うな薬 剤 に対 す る ア レルギ ー 症 状 が ,上 述 の ア レル ギ ー様 症 状 を示 した. 17例 中7例. と多 数 を 占 め た こ とは 注 目 され る.. ま た,食 餌 性 蛋 白 抗 体 と皮 内 反応 を 同 時 に観 察 し. し,胃 腸 管 か らの 不完 全 消 化 物 の 吸 収 と肝 機 能 異 常. 疾 患71例 中10例 で,そ. 著 者 は,肝. に 病 変 の 主 体 が あ る場 合 に,消 化 管 か. に過 敏性. レル ギ ー の 原 因 とな り う る とい わ れ て お り,数 多 く. た結 果,両. の 間 の 悪 循 環 を 想 定 して い る.. K1等. を示 した.薬 剤 につ い て は今 日で は全 ての 薬 剤 が ア. ん ま疹 患 者 で は 消 化 管 の 異 常 が極 め て 高 率 に 発 現. を惹 起 させ,そ. レパ ー ク,ア ゾル ビンS,. ンシ ュ リンVitamin. 者 の い づ れ か が 陽 性 を 示 し た もの は,肝. 3例 に み られ,血. の 中,両 者 と も陽性 の もの が. 中抗 体 の 出現 と皮 内反 応 の 陽性 と. の 間 に は密 接 な 関 係 は み ら れ な か つ た. Rowe,. ら異 種 蛋 白が そ の ま ま の形 で 血 中 に移 行 し,じ ん ま 疹 の 発 現 が 多 い こ とを み とめ た が,そ の さ い異 種 蛋. の 報 告 で は,ア. 白抗 体 出現 例 に あ つ て は,ア. 反 応 は かな らず し も陽 性 とな らず 低 率 と され てい る. レル ギ ー 性 胃腸 障 害 を. Schloss, O.. A.. H., M.. M., O'Keefe, E. S.以 下 多数. レル ギ ー 性 胃腸 障 害 の さい に は皮 膚. た この 場 合 の じん. が,肝 疾 患 で ア レル ギ ー性 胃腸 障害 を と もな わ ぬ症. ま疹 発 現 機 序 を異 種 蛋 白抗 原 に よ るア レル ギ ー反 応. 例 で は,皮 膚 反 応 は71例 中5例 で,血 中食 餌 性 抗 体. と断定 す る まで の成 績 は え られ な か つ た.し か し,. 証 明例 は71例 中8例 で あ つ た.. 呈 す る もの は殆 ん どみ られ ず,ま. 肝 疾 患 者 で じん ま 疹 発 現 例 に は,血. 中食 餌 性 蛋 白 抗. 以上 の よ うに 肝 疾 患 で は,血 中 食 餌 性 蛋 白 抗 体 の. 体 が 多 くみ とめ られ る こ とは,そ の 発 現 に ア レル ギ ー 機 序 を全 く否 定 出来 な い所 見 と思 わ れ る.. 証 明 は,肝 機 能 の 代 償 期 よ り もむ しろ肝 機 能 障 害 の. 次 に,食 餌 性 蛋 白が 血 中 に 移 行 した さい に,ど の. 起 縁 づ け る だ け の異 種 蛋 白 の血 中移 行 が 前 提 とな る. よ うな 形 で 血 中 に存 在 す るか を 検 討 した.前 述 の よ. わ け で あ る か ら,肝 機 能 と消 化 管 よ りの 異 種 蛋 白の. うに 抗 肝 抗 体 陽性 例 抗 体 陽 性 例 の 赤 血 球 電 気 泳 動 速. 吸 収 面 で の異 常 状 態 が 問 題 にな る.. み られ る 時期 に 多 く,そ の さい に は 当然 抗 体 産生 を. 度 が 低 下 す る こ とを 考 慮 す る と,食 餌 性 蛋 白抗 体 陽. この よ うな 異 種 蛋 白に 対 す る抗 体 の 産 生 が み られ. 性 例 で は 明 らか に そ の 泳 動 速 度 の低 下 を き たす もの. た 例 につ い て血 中 の 異 種 蛋 白抗 体 の 臨 床 的 意 義を考. が み られ ず,赤 血 球膜 面 に 食 餌 性 蛋 白が 結 合 し荷 電. 察 す る と き に,薬 剤 に 対 す る過 敏 性 や じん ま疹 の発. の 変 化 を お こす とい う事実 は 把 握 で き な か つ た.. 現,接. 触 性皮 膚 炎,気. 管支 喘 息 を と もな う症例 が比. 高 瀬 は,赤 血 球 凝 集 反 応 を 用 い 健 康 人 で も多 量 に. 較 的 多 い 傾 向 は み られ た が,こ れ らが す べ て ア レル. 蛋 白 を 摂 取 す る と,一 部 は血 中 に 入 り,生 体 内で 赤. ギ ー 機 序 に よつ て お こる こ とを直 接 的 に立 証 す る こ. 血 球 に結 合 す る場 合 もあ り う る と して い る が,検 索. と は で きな か つ た.従 つ て,食 餌性 蛋 白 の血 中 移行.
(7) 異種 蛋 白の消化管吸収 に関す る免疫 血清学 的研究. 1343. ない しは そ の 抗 体 の 産 生 を た だ ち に 抗 原 抗 体 反 応 に. とその さいの消化管粘膜 の異種蛋 白の吸収態 度の変. も とづ く病 的 現 象 と結 びつ け る に は根 拠 に乏 し く,. 化に よる もの と推定 された. 2) 肝疾患 におい て,血 中食餌性蛋 白抗体証 明例. この よ うな 異 種 蛋 白抗 体 の産 生 が 消 化 管 の 吸 収 異 常 に と もな い血 中 に 移 行 した異 種 蛋 白 の 処 理 機 構 に な. では各種 薬剤 に対す る過敏 性の増 強,じ ん ま疹,接. ん らか の 関 連 を もつ もの と考 え られ 今 後 の検 討 の 余. 触 性皮膚 炎,気 管支 喘息な どのア レルギー様症状 の. 地 をの こ して い る.. 発現例 が多い傾向がみ られ た. 3) 肝 疾疾 では食 餌性蛋 白抗 体の血中 出現 と異種. Ⅳ. 結. 論. 肝 疾 患(急 性 肝炎11例,血 肝 炎1例,慢. 蛋 白ア レルゲ ンに よる皮 内反応の 陽性 とはかな らず. 清 肝 炎6例,ル. 性 肝 炎52例,前. ポイ ド. 硬 変2例,肝. 例)を 中心 に食 餌 性 蛋 白(牛 乳,卵. し も一致 しなかつた. 4). 硬 変症34. 白,鶏 肉,牛 肉. な ど)の 消化 管 よ りの 吸 収 に つ い て 臨床 的 に観 察 し,. 肝疾患 において食餌性蛋 白抗 体陽性例では,. 赤血球電気泳動 による検討 か ら血 中での食餌性蛋 白 と赤血球 の結 合は考 えがたい結果が え られた.. 次 の結 果 が え られ た. 1). 肝 疾 患 に お け る食 餌 性 蛋 白抗 体 の 出現 は肝 機. 小坂淳夫教 授の御校閲,御 指導 な らびに 直接 御指. 能 代償 期 よ り肝 機 能 障害 時 期 に 多 い 傾 向が み られ た が,そ の さ い ア レル ギ ー 性 胃 腸 障 害 症 状 を み とめ る. 導 いただいた長 島秀夫助教授 に深謝 します.. もの は な かつ た.異 種 蛋 白の血 中 移 行 は肝 機 能 障 害. 文 1). 三 田 定 則:治. 療 及 び 処 方,. 2). 三 田 定 則:血. 清 学 領 域 に お け る 新 知 見. 昭11. 14,. 三 沢 敬 義:日. 4). 三 沢 敬 義:ア. レ ル ギ ー,. 1,. 5). 青 木 酋 一:東. 京 医 会 誌,. 41,. Gunter,. Aschaffenburg,. E.. 7). walzer,. 8). Stevens, Proc.. 10). 11). 内 会 詩,. M.,. and. Parish,. R. H.,. 9). 1933. 克 誠 堂. 東 京. 3). 6). 603,. 献. M:. J.. K.. M.,. 比 企 能 え:実 J.. 76,. 1956.. 36,. 3,. S.. J.. &. O.. 9,. 1952.. C.. Biol.. Med.,. Campbell,. al:. Schloss,. O. M.:. Arch.. Rowe,. 15). Werner,. M.:新. 16). Sherman,. W.. R.. R.. W.. 17). Boyden,. 18). Gunter,. 1938.. &. 133, D.. J.. A.:. Ison,. C. M.:. 188, 1922.. H.:. Immun.,. Pediat.,. 32,. 19). 1963.. J. Immun.,. 31,. 349,. 1915.. J. A. 断. A.. J.. 1120,. 97,. McGra. parish,. w‑Hill. H.,. Immunology,. Casgrain:. 93,. and 3,. Un. Book. Com. 107,. R,. E.. Mordern. London.. Med.,. W.. 昭37. of. Aschaffenburg,. and. 1931.. 459,. Tronto.. Exp.. 1923.. 1440,. 50,. Fundamentals. York,. M.,. Gerard. M.. 80,. と 治 療,. 1960.. New S. V.. R.. A.,. B.:. P438,. E.. M.. 1951.. Matthews,. coombs,. 3,. Med.. Canada,. R.:. Munch.. Med.. 1107,. 1960.. 296,. R. R. 1960. 90,. 394,. 1961. 20). 71,. S. J. A.. H.,. Inc.. A.:. W.. 113,. A.. pany. Mathews,. 121,. E.. Allergy,. 1953. 12). 14). 1960.. A.. 6,. O'Keefe,. 1927.. Coombs,. 9,. Fost,. et. 2801,. 296. 験 医 学 誌,. Garvey,. 1937.. and. Allergy,. Exp.. 133,. R,. E.. Immunology,. Soc.. Erickson,. W.. 25,. 13). Findersen, 1066. and. D. G. 102:. 21). 上 田 英 雄 ら 日 本 医 事 新 報,. 22). 高 瀬. 23). 松 村 龍 雄:治. フ ミ:ア. レ ル ギ ー, 療,. 47,. 9,. 1283,. No.. 18. 501, 1965.. Wschr. 06, 1960.. 3,. 102,. 1958..
(8) 1344. 高. Immunological. 山. Studies. 有. on. Intestinal. Heterogeneous. I.. Clinical. Observations Peoteins. 泰. Adsorption. of. Proteins. on Intestinal in Liver. Absorption. of Food. Diseases. By Ariyasu. The First Department. Takayama. of Internal Medicine Okayama University (Director: Prof. Kiyowo Kosaka). Medical School. This work dealed with the intestinal absorption after oral administration of food proteins (Cow's milk, egg-white, beef and chicken) in cases with liver diaeaaes. The results were as follows: 1. Sere from cases with the liver function disorder were largely positive in circulating antibodies to food proteins, since in the majority of cases with the compensated liver function circulating antibodies to food proteins were almost negative. These cases with positive food protein antibodies showed no allergic gastroenteropathia. 2. Cases with circulating antibodies to food proteins represented predominatly with drug hypersensitivities, urticaria, contact dermatitis and bronchial asthma. 3. There was no close relationship between circulating antibodies and skin test reactions to food proteins. 4. In cases with positive circulating antibodies to food proteins the possibility of red cell-food protein allergen compound formation was not recoginized by using red cell electro phoresis..
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