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北海道医療大学学術リポジトリ

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Academic year: 2021

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北海道医療大学学術リポジトリ

レーザースペックルイメージング血流計を用いた単 一ネフロン血流のマルチ解析例

著者 新岡 丈治

雑誌名 北海道医療大学歯学雑誌

巻 29

号 2

ページ 203‑203

発行年 2010‑12

URL http://id.nii.ac.jp/1145/00006473/

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図1 Am J Physiol Renal Physiol, 2010, in pressより

Recordings from three pairs of efferent arterioles, showing relative blood flow as a function time on the left, and frequency as a function of time on the right. The 3 pairs are those with the lowest proximity.

[最近のトピックス]口腔生物学系生理学分野

レーザースペックルイメージング血流計を用いた単一ネフロン血流のマルチ解析例

新岡 丈治 Takeharu NIIOKA

北海道医療大学歯学部口腔生物学系生理学分野

Department of Oral Biology, Division of Physiology, School of Dentistry, Health Sciences University of Hokkaido

著者は,近年開発されたレーザースペックルイメージ ング血流計(Laser speckle imaging flowmeter:LSI)を 用いて,主にラット頭部・顔面領域における血流調節の イメージング解析を行っている. LSI は,組織表面の血 流情報を,CCDカメラから2次元の画像データとして 任意の時間間隔(最短30フレーム/秒)で連続して収集 可能な機器であり,CCDカメラのズームに依存する部 分はあるが,局所(取得画像の1ピクセル)から広範囲

(取得画像全体)までの任意の範囲で血流変化を比較・

解析することができる.従来の血流測定機器や方法(レ ーザードップラー血流計やマイクロスフェアー法など)

では,測定範囲や計測時間間隔に制限があったが, LSI では,これらの制限が克服されている.

今回は,これらのLSIの利点を生かして,単一ネフロ ンの血流(輸入細動脈血流)を測定し,尿細管糸球体フ ィードバック機構が働いている際のネフロン間の相互作 用について報告した論文を紹介する(Holstein−Rathou NH, Sosnovtseve OV, Pavlov AN, Cupples WA, Sorensen CM and March DJ, Nephron blood flow dynamics measured by laser speckle contrast imaging. Am J Physiol Renal Physiol., 2010, in press ).

尿細管糸球体フィードバックとは,傍糸球体装置の緻 密斑における尿細管液のCl

濃度が変化した際に,輸入 細動脈末端部を収縮あるいは弛緩させ,腎血流量ならび に糸球体濾過量を精密に調節する機構である.この機構 は,単一ネフロン各々に存在し機能しているが,ネフロ ン同士の相互作用が有ることが報告されている(Hol- stein−Rathou NH, Pflugers Arch, 408 : 438−443, 1987).1 つのネフロンの尿細管糸球体フィードバックが作動する と,輸入細動脈の細胞膜で脱分極が生じ,この電位が近 傍のネフロンへと伝わり,ネフロン間の相互作用が生じ る(Marsh DJ et al., Am J Physiol Renal Physiol, 296 : F 751−F761, 2009).

このネフロン間の相互作用は,ネフロンの血流を測定 し,尿細管糸球体フィードバック機構が働いた際に認め られる血流変化のオシレーション頻度やタイミングをネ フロン間で比較・解析する方法で調べられてきたが,従

来の血流測定法では,最大でも2〜3個のネフロンの血 流を同時測定するのが限界であり,どの程度の範囲で相 互作用が認められるのかは不明であった. Holstein −

Rathou NH らは, LSI を用いて腎表面の血流変化を観察

し,測定範囲中にある複数個(50〜100個)のネフロン の血流変化を同時に観察し,オシレーションの発現パタ ーンや頻度を解析することによって,尿細管糸球体フィ ードバック機構のネフロン間相互作用を調べた.

その結果,尿細管糸球体フィードバックにおける血流 調節は,血流調節時に認められるオシレーションのピー クレベルや頻度は,個々のネフロン毎に異なるが,発現 パターンが2〜3個単位の近傍のネフロンで同期してい ることを明らかにした(図1).

この様にLSIは,従来の血流測定機器・方法では得ら れなかった情報を取得することができるため,生理的・

病態生理的な血流調節に新たな知見を提供することが可 能であると思われる.

北海道医療大学歯学雑誌 29! 平成22年

55

(203)

雑誌/第29巻2号   4C150 1C133/本文 149ページから始めること/055     トピ新岡 レーザー 4C  2010.12.27 15.36

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