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ヂ   一衣生活教育内容の変遷と時代的背景一

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(1)

高等学校家庭科における衣生活内容の検討(第1報)

  一衣生活教育内容の変遷と時代的背景一 ヂ

吉加 田鯉

・印 子年*10  94 和19

 (

Studies on Clothing Area of Homemaking Education in High School(1)

   一一一The Relationship between the Changes of Clothing Area    in Textbooks of Homemaking and Social Environment一

Kazuko GuNJI*and Hiroko YosHiDA*

  (Received October 12,1994)

は じ め に

 平成元年3月に,小・中・高等学校の学習指導要領の改訂が告示され,それまで女子必修であった 家庭科が,小・中・高一貫して男女の区別なくすべての生徒が学ぶ教科となった。平成6年度には学 年進行によって高等学校における家庭科の男女共修が始まり,小・中・高を通じて男女共修が実現

した。戦後の家庭科教育の歴史から考えると,画期的というより,むしろ成立時の家庭科の理念に 戻ることとなったといえる。

 戦前は,「女子の特性と任務」に応じて,家を守り子を育てるための教科として「家事・裁縫科」

が存在していた。戦後,新憲法と民法に基づく民主的家庭建設を課題として1)家庭科は「家事・裁縫 の合科でない,技能強化ではない,女子教科ではない」という三否定の考えにもとついて創られ2),

家庭生活の向上発展に必要な理解・態度・技能を育成し,家庭生活を改善する責任を自覚すること が狙い3)であった。しかし,昭和24年版の高等学校家庭科の学習指導要領作成に影響を与えたCIE教 育課,家庭科担当のルイスは,「男子と違って女子には家庭実務にかかわる教育が必要であり,それ は主婦になるために行うべき教育」と考えていた4)ように,その内容は女子用の主婦養成的な内容で 埋められていた。

 当初,高等学校の家庭科は,家庭生活に重点のおかれた「家庭」と職業生活に重点のおかれた「家 庭技芸」の2つに分かれており,普通課程における家庭科は「一般家庭」と「自由選択科目」からな る選択教科であった。それに対して,家庭科を履修しないで卒業する女子がいることが問題である として高校女子必修運動が起こる。その背景には,高度経済成長の中,「男は職業」「女は家庭」と いう性別役割分業思想のもと,「すぐに役立つ知識・技能」をという産業界からの要請もあった。昭

*茨城大学教育学部家政教育講座被服学研究室(〒310水戸市文京2丁目1番地).

(2)

和31年改訂の高等学校学習指導要領において,家庭科は「家庭」という一教科にまとめられ,女子 に対して「家庭一般」を「4単位を履修させることが望ましい」と,女子向けの教科として位置づけ られた。中学校においても,昭和33年に学習指導要領が改訂され,それまでの「職業・家庭科」か ら「技術・家庭科」となり,「男子向き」「女子向き」とに分けられた。これは,技術革新・生活革 新を推進するという経済的見地からの要請5)による。このように性別によって教育内容を切り離し,

教育機会を差別している例は,他教科にはなく,戦後の教育制度としても,初めて登場したもの6)で あった。昭和35年改訂の高等学校学習指導要領では,普通科において原則として女子のみ「家庭一 般」を「2単位までの減」を認めつつも4単位履修することが明言され,男子に「体育」を女子より 2単位多く課すようになった。昭和45年改訂では,「家庭一般」は,「すべての女子に履修させるもの

とし,その単位数は,4単位を下らないようにすること」と,女子のみ「家庭一般」4単位必修がさ らに強固なものになった。

 この家庭科の女子必修化に対して,当時からかなり批判があり,改訂後も共修への努力と実践を 行った教師もいたが7),特に,昭和48年頃から女性の社会進出,家庭崩壊,国際的な女性解放運動,

子供の生活能力の低下等を背景に,各地で男女共修・共学運動が活発化していった。そのような状 況の中,昭和52年改訂の中学校学習指導要領では「技術・家庭科」の「男子向き」「女子向き」を廃 止し,相互乗り入れが実施された。また,昭和53年に改訂された高等学校学習指導要領では「家庭 科」は女子必修ではあったが,男子が選択する場合の配慮がなされている。昭和55年に「女子差別 撤廃条約」に日本政府が署名したが,批准ための条件整備のひとつとして,教育における女子に対 する差別をなくすことがあげられた。そのために,家庭科を男女共修化する必要もあって,平成元 年に告示された学習指導要領では,中学校での男女別履修の規定がなくなった。また,高等学校で は家庭科の「女子のみ必修」が廃止され,男女ともに4単位必修となった。r家庭一般」の他に「生 活技術」「生活一般」が新しく設けられ,その中から一科目選択することになった。

 このように「男女が学ぶ家庭科」となったが,まだ多くの問題点が残されている。その中でも,衣 生活分野について「被服を作ることが無用になった時代の被服教育はもはや不要」とか,「男子には 適さないのではないか」といった指摘をする声が一部には聞かれる。それは,家庭科に対して,戦 前の「家事・裁縫教育」のイメージを現在までも抱いていて,衣生活教育イコール裁縫教育と思っ ているためという感がある。また,戦後の衣生活は大きく変化したが,その変化が十分に反映され ていないため,衣生活教育が実際の衣生活とかけ離れているといるのではないかという指摘もなさ れている。

 そこで,戦後から現在までの衣生活教育の内容の変遷について,「家庭一般」の教科書と学習指導 要領をもとに,実際の衣生活と関わらせながら検討し,さらに,それらを基に今後の家庭科教育の

中での衣生活教育のあり方について検討する。

調 査 方 法

 高等学校教科書「家庭一般」の衣生活内容及び社会における衣生活の変遷を,着装,被服材料,被 服管理,被服構成の4項目に分けて分析した。さらに,学習指導要領の改訂に合わせて,年代を6期

(3)

に区分した。その際教科書については,学習指導要領告示後の移行措置期間を考慮して,学年進 行により実施開始以降をその期間とした。

 高等学校教科書「家庭一般」は現在5社から7種発行されているが,その中から家庭科成立当初か ら発行しており,茨城県高等学校での採用率の高いJ社を取り上げて調査した。教科書の発行年度は,

以下のとおりである。以降,冒頭につけたアルファベットでその教科書を示す。但し,第1期のJ社 の初版本は入手できなかったため,aのみC社発行のものである。

第1期(昭和20年〜昭和30年)

 a.昭和24.7.13印刷 昭和24.7.17発行

 b.昭和26.3.25検定発行 昭和29.1.25改訂発行 昭和31.5.25発行 第ll期(昭和31年〜昭和34年)

 c.昭和32.1.25第一版発行 昭和37.1.25発行  d,昭和35.1.25第一版発行 昭和37.1,25発行 第皿期(昭和35年〜昭和44年)

 e.昭和38,1.25第一版発行 昭和42.1.25改訂版発行 昭和45.1.25発行  f.昭和38.1.25第一版発行 昭和46.1.25三訂版発行 昭和50,1.25発行 第W期(昭和45年〜昭和52年)

 g.昭和48.1.25第一版発行

 h.昭和48.1.25第一版発行 昭和51.1.25改訂版発行 昭和52.1.25発行  i.昭和48.1.25第一版発行 昭和54.1.25三訂版発行

第V期(昭和53年〜昭和63年)

 j.昭和57.1.25第一版発行

 k.昭和57.1.25初版発行 昭和60.1.25改訂版発行

 1.昭和57.1.25初版発行 昭和60.1.25改訂版発行 昭和63.1.25三訂版発行

 m.昭和57.1.25初版発行 昭和60. 1.25改訂版発行 昭和63.1.25三訂版発行 平成3.1.25四訂版    発行

第VI期(平成元年〜)

 n.平成6.1.25初版発行

 衣生活の変遷については,r現代衣料事典』の「服飾年表」を基に作成し,さらにr家庭科教育』

増刊号掲載の「衣生活の動向」(昭和52年〜平成5年)も参考にした。

衣生活と衣生活教育内容の変遷

 被服学は,被服を「なぜ」「どのように」着るか[着装],「何によって」つくられているか[被服 材料],「どのように」つくるか[被服構成],「どのように扱うか」[被服管理]等を軸とし,それら を取り巻く文化を含めて構成している8)。高等学校家庭科における衣生活内容の構成の変遷の具体的 な例として,「家庭一般」教科書の単元(節)及び頁数を表1に示した。

 第1期は,被服編として一冊にまとめられており,「被服生活の計画」「平常着の製作」「手入れと

(4)

保存」の3つの単元が設けられていた。「被服生活の計画」の中に着装や被服材料の内容が含まれて いる。「平常着の製作」の頁数が多く,製作中心であったことがうかがえる。bの改訂版では,洋裁 和裁,編物に単元が分かれ,さらに製作に重点が置かれている。また,学習対象として,「女子学生」

と明確に記述されていて,女子向きの内容であったことがわかる。第ll期は,「被服生活とその計画」

及び「被服生活の改善」が取り上げられ,被服管理的な面が重視されてくるが,「平常着の選択と製 作」の頁数が多く被服製作中心になっている。第皿期から,家庭科が女子必修となり,「家庭一般」

は家庭経営に必要な知識・技術を学ぷ教科として位置づけられ,主婦養成的な面が強調されてくる。

被服領域は「衣生活の経営」となり,被服計画の頁数も多くなり,また,「衣生活の合理化」が節と して取り上げられている。高度経済成長期の社会状況を反映して,衣生活についても近代的な生活 を営むための合理化をはかることが求められたことがうかがえる。一方,機能に応じた着装につい て取り上げ,「被服の機能」が節として独立した。第IV期,第V期は,家庭縫製から既製服中心の衣 生活への変化,被服材料の多様化など,被服及び被服材料の選択が重要となってきた時期である。「衣 生活の経営」は,「被服の機能」「被服材料の選択」「家族の被服管理」「被服製作」の4つの節で構成 されるようになった。第V期から「衣生活の経営」は「衣生活の設計と被服製作」となり,衣生活 に関する知識とともにその技術の習得が強調された。男女共修となった第VI期は,「被服の機能と着 装」「被服材料と被服管理」「被服製作」と3つに整理され,被服全体の頁数も減少している。

 次に,「着装」「被服材料」「被服管理」「被服構成」に分けて,教科書と実際の衣生活変遷を比較 しながら具体的に検討していく。

表1 高等学校教科書「家庭一般」衣生活内容の構成の変遷()内は頁数

第1期  昭和20年〜昭和30年 第H期 昭和31年〜昭和34年 第皿期 昭和35年〜昭和44年

科目

一  般  家  庭 家  庭  一  般 家  庭  一  般

被    服    編 被    服    編 衣 生 活 の 経 営

a.(89) c.(65) e.(48)

単元1被服生活の計画(17)

第1 被服生活とその計画(7)

1被服の機能(2)

単元2 平常着の製作(55) 第2 平常着の選択と製作(55)

2被服計画(18)

単元3手入れと保存(15) 第3被服生活の改善(3) 3衣生活の合理化(2)

4家族のための被服製作(26)

b.(97) d.(56)

単元1被服生活の計画(12) 第1衣生活の現状と改善(5) f.eと同じ

単元2洋裁(31) 第2 日常服製作の基礎知識(9)

単元3和裁(27)

第3 日常服の製作例(42)

単元4編物(10)

単元5 自分や家族の被服の手

入れ・保存(17)

第IV期 昭和45年〜昭和52年 第V期 昭和53年〜昭和63年 第VI期平成元年〜

科目

家  庭  一  般 家  庭  一  般 家  庭  一  般

衣 生 活 の 経 営 衣生活の設計と被服製作 衣生活の設計と被服製作

9.(47) j.(81) n。(44)

1被服の機能(3) 1被服の機能(6) 1被服の機能と着装(4)

2被服材料とその選択(7)

2 被服材料の種類と選択(8) 2 被服材料と被服管理(15)

3家族の被服管理(7) 3家族の被服管理(12) 3被服製作(25)

4被服製作(30)

4 日常着の製作(55)

h.9と同じ k.」と同じ

i.9と同じ

Ljと同じ

m.jと同じ

(5)

3−1 着装

 被服を「何のために」「どのように」着用するのか,すなわち,被服の機能と着装に関することを 表2にまとめた。

 第1期の教科書は,「被服生活の計画」の中に,よい容姿に必要な条件として「健康,清潔,教養」

をあげ,髪のよごれ,肌のあれに対する手入れの仕方などを述べている。戦後の混乱の中で清潔と 健康の維持が先決という生活状況を反映している。「貧しい中にもさっぱりとした服装で,しかも,

犯しがたい気品を持ちたいものである」と精神的な面での着装が強調されている。

 和服が日常着として着用されている中で,次第に洋服が普及し始め,昭和22年にはファッション 雑誌が出版された。ファッションはアメリカ占領軍の影響が大きかった。教科書に「洋服は和服と 違って,からだの線をはっきり見せる」とあるように洋服の着装方法やそのために必要な下着の製 作の仕方とともにブラジャーやコルセットなど「補正下着」についての着用目的が明確に記述され ている。しかし,実際には,衣生活を洋服に切り替えるのはまだまだ困難で,教科書にも「外で働 く者に洋服を譲り,家庭を預かる女子に対しては和服を工夫して着装するように」という記述もみ られる。また,「無思慮な選択は,ともすると,利益本位の生産者によって,ただ売れ行きのよいこ とを目当てに生産され,国の経済の建て直しの妨げとなる場合がある」と,国の経済の建て直しの ためにどういう態度をとるべきか記述されていた。

 第H期になると衣生活の洋風化がさらに進んだ。このころからファッションは,映画・テレビな どのメディアが中心となって,流行が形成されたが,皇室なども関わり始めた。これらは,人々の 洋服に対する関心を高め,より日常的に洋服を取り入れるようになった。教科書においても「衣生 活の現状と改善」の中で,衣生活の「和洋二重生活」について,洋服は「国際服としての洋服」と 肯定的に,和服は「すでに現代の生活から取り残された存在になっている」が「国民的愛着を裁ち 切れないでいる」と否定的に取り上げ,用途と目的に応じて合理的に衣生活を営むようすすめてい る。また,メディアによって創られた流行に対しては,「芸術性が疑われる場合も非常に多い」と否 定的な取り扱いをしている。

 第皿期の高度経済成長期になると産業界の技術革新が進み,次々と新しい製品が登場した。衣生 活においてもプレタポルテ(高級既製服)が現れるなど,既製服が主流となった。合成繊維メーカー はTPO(時・場所・機会)に応じた着装を提唱し,また次々と流行が形成され,ファッション化社 会となった。それに対し教科書では,被服の保健衛生的な機能,社会的機能について説明し,それ

らに応じた着方がすすめられいる。特に,社会的機能においては「個性の表現」をあげながらも,「社 会秩序の維持」をするために「他人に不快感を与えない品位のある装い」を強調し,流行を否定し ている。この傾向は,以後も継承されていく。

 第IV期になると,経済危機,低成長時代を迎えた。世界的にミニスカートが流行し,続いてパン タロンが流行した後,女性のファッションは多様化の時代に入り,ドレスルックとパンツルックに 二極化される。女性のズボンがファションとして社会的に認められ,ファッションがユニセックス 化した。また,昭和52年に世間を賑わせた大阪大学におけるペーダー教授発言によるジーパン論争 にみられるように,本来作業服であったジーンズの普通服化やスポーツウェアの街着化など,被服 の従来の「目的に応じた着方」という着装観が薄れてきたといえる。昭和45年,46年に相次いで創刊 されたファッション雑誌『アンアン』『ノンノ』は,さまざまなコーディネイトファッションをカタ

(6)

表2着装

第1期 昭和20年〜昭和30年 第H期 昭和31年〜昭和34年 第皿期 昭和35年〜昭和44年

a.単元1 被服生活の計画 c,第2 平常着の選択と製作 e.1 被服の機能

1.被服生活に必要な条件

1 選択の知識

1.保健衛生的機能

2.高等学校生徒の身なりは,どうありたい

1,服装の美 (1)気候調節

か。

3.委託製作と既製品 ②皮膚面の清潔

(1)感じのよい容姿はなぜ必要か d.第1 衣生活の現状と改善

(3)身体の防護

②よい容姿に必要な条件

1 わが国の実情

(4膳動能率の向上

(3汝子学生の被服はどんな種類が,何枚ぐ 1.風土・慣習の特異性 2,社会的機能

らい必要か。 2 これからの衣生活

(1個性の表現

(イ)女子学生の服装

1.和服と洋服の立場 ②社会秩序の維持

[夏季の服装の一例]

uラジャー,ズロース,スリップ,ブ 宴Eズ,スカート,ソックス

m冬季の服装の一例]

2 被服計画

P,衣生活の現状

A被服形態

科 チョッキ,シャッツ,パンテー,ブラ

ウズ,中ばき,ジャケット,ズボン,

書 ハーフコート,マフラー,手袋,ソッ

クス

b.単元1被服生活の計画 P 私どもの身なり 容 1.容姿のあり方

i1}自分の立場と容姿のあり方について

f,eと同じ

②感じのよい容姿はなぜ必要か Q.感じのよい容姿に必要な条件

着 装

3.私どもの顔や皮膚の毎日の手入れ

・パンパンスタイル現れる(S21)

・ジーパン・スタイル流行(S3D ・デパートのカラーキャンペーン始まる

・米軍婦人士官風のミリタリー・ルック流行

iS22)・洋裁学校,スタイルブック全盛(S23)・ロングスカート流行(S23)・ブラジャー,コルセット,ペチコート出始

・衛生加工靴下,FF式トリコット靴下発売

iS32)・ダッフル・コート流行(S32)・サックドレス流行(S33)・TCシャツ,プレスマン・シャツ発売

(S35)・帝人,半袖シャツをホンコン・シャッとし

ト宣伝普及(S36)・全日本スポーッウェア協会設立(S37)・シャーベット・卜一ンのキャペーン話題と

る(S23)・アロハシャッ流行,ロゴムつきの靴下市販 iS25)

 (S33)・映画からササール・コート,ササール・タ

Cッはやる(S33)

なる(S37)・みゆき族,銀座に現れる(S37)・プレタポルテの語が用いられ始める

生 活

・ロングスカート,ネッカチーフ全盛(S26)。アメリカン。スタイル全盛(S26)・プリーッスカート市販され流行(S27)・ジャンパーに人気。柄物ソックス増える。 ・プリント・ブラウス人気(S33)・ラメ糸大流行(S33)・シルクウールのマフラー人気(S33)・皇太子ご結婚。ミッチーブーム(S34) (S38)・合繊メーカー,洋服のTPOを提唱(S38)・紳士用ハイソックス需要増大(S39)。ヨットパーカ流行(S39)

の 変 遷 (S27)・プリンセス・ラインの婦人服人気,カンカ

塔yチ全盛(S28)・映画「君の名は」で真知子巻ショール流行 iS28)・ウーリーナイロン靴下発売(S28)

・チャコール・グレーがブームとなる(S34) ・マリー・クワント,クレージュ, ミニス

Jート発表(S40)・ミニスカート,ビキニ水着流行(S42)・東レ,帝人,カラーシャッ・キャンペーン

J始(S43)・パンティ・ストッキング発売,急速に普及

・ヘップバーン・スタイル流行(S29)・ダスターコート現れる(S29) (S43)・夕一トルネックのシャッ,ブームとなる

・ボーダーチーフ出始める(S30)・月刊「洋品界」(後のアパレル)創刊(S30) (S43)・パンタロン・スーツ登場(S43)・ユニ・セ

bクス・ファッション登場(S44)

・シースルー・ルック現れる(S44)・パリ・コレクションにミディ,マキシ登場

(S44)

(7)

第IV期 昭和45年〜昭和52年 第V期 昭和53年〜昭和63年

第VI期 平成元年〜

g.1 被服の機能

j.1 被服の機能 n.1 被服の機能と着装

1。保健衛生的な働き 1.被服の機能と着装 1.被服の機能

(1)気候調節 (1}保健衛生的機能

(D保健衛生的機能

(2)皮膚の清浄 (a)気候調節

②社会的機能

{3)身体の防護

(b波膚面の清浄・防護 ③生活の場への適応

2.社会生活的な働き ②社会性の保持機能 2.日常着の着装

(D個性の表現 (a個性の表現 (1旧常着の着用目的

②社会生活の円滑化

(b}社会秩序の維持

②季節と着装

3 家族の被服管理

③生活の場への適応 冬の被服

1.被服費と被服計画

(a)活動能率の向上

夏の被服

α)衣生活の現状

㈲適切な休養の確保

2.日常の着装

4 被服製作

ω着用目的と着装

5.美しい装い方 ②季節と着装

(1}正しい着方

下着の正しい着方の順序

4 被服製作

②組み合わせのくふう 1.日常着の着方

アクセサリー

α)洋服の場合

③姿勢と動作

(a)下着の整え方

下着の着用順序

h.1 被服の機能 (bl組み合わせのくふう

1.保健衛生的なはたらき

(cl姿勢と動作

(1)気候調節

②和服の場合

②皮膚の清浄

(3)身体の防護

k.jと同じ

2.社会生活的なはたらき

(1)個性の表現

1.jと同じ

②活動能率の向上 ※日常着の着方の「和服の場合」がなくなる

(3)社会生活の円滑化

4 被服製作

m.1と同じ

7.着装

(D洋服の場合

(a}下着の整え方

㈲組み合わせのくふう

(c}姿勢と動作

②和服の場合 i.hと同じ

・レイヤード・ルック出回る(S45) ・露出ルック(S53) ・イタリアンファッション(H1)

・マス・ファッション化進む(S45) ・省エネ・ルック・ノーネクタイ運動(S54) ・ゴールドジュエリーがブーム(Hl)

・ブレザー・ブーム始まる(S45) ・ハマトラファッション(S55) ・子供服の高級化,ブランド化(Hl)

・ミニスカート,ピークに達し,これより漸 ・卒業式にはかまが人気急上昇(S56) ・おしゃれなゴルフウェア(H1)

減する(S46) ・ニューパンツに人気集中(S57) ・フェイク・ファーの流行(Hl)

・ジーンズ人気上昇(S46) ・「おさがり子供服」の急増(S59) ・大判ショールの流行(Hl)

・月刊「洋品界」,「アパレル」に改題(S47)

・Tシャツとランニングの重ね着の流行

・アースカラー,花柄,鳥,貝,石などのモ

・ワンポイント・ウェア全盛(S47)

(S59)

チーフのプリント(H2)

・ホットパンッ流行(S47) ・貸衣装業界の成長(S59) 。カラーリストとメーキャップ・アーチスト

・バギータイプ・ファッションが起きる

・ミニの流行,麻製品の流行(S59)

(職種)(H2)

(S47)

・男性用メーキャップ化粧品登場。基礎化粧 ・キュロットスーッの流行(H2)

・ミディ,マキシが出始まる(S48) 品売れる(S60) ・男性用香水に人気(H2)

・ニット・ブーム,ピークに達す(S48) ・大正ロマン調着物が着物ブームの主役にな ・真珠ブーム(H2)

・クラシック・ファッションが多くなる る(S60)

・脱ブランド化,脱高級・高額化ブランドの

(S49)

・古着ブーム・レンタルブーム(S60) 統廃合化(H3)

・近隣諸国の輸入衣料品激増(S49) ・学校の制服のモデルチェンジ(S60)

・「紺プレ」の流行・ミニスカートの流行

・再び民族調が流行(S49)

・ランニングシャツ,キャミソール,ボク (H3)

・ビッグ・ルック流行(S50) サーショーッ(S60) ・カラフルなタイツ,アンクルブーッに人気

・ファッション・ビルの建設盛ん(S50) ・メンズDCブランドの人気(S61)

(H3)

・カジュアル・コーディネートが本流(S51) ・男性ファッション雑誌(S61) ・ジーンズの上衣の流行(S51)・化粧品の無

・毛皮ブーム(S51)

・プレタポルテ方式のニュー着物ブーム

香料品に人気(H3)

・ロングブーッの流行(S51)

(S61)

・ストール,派手な小物の流行(H3)

・大阪大のベーダー氏 ジーパン論争 (S52)

・古着のリサイクルブーム(S6D

・手編みのセーターに人気(H3)

・スポーッウェアの街着化(S52) ・着物のレンタルブーム(S61) ・ブランド洋風ゆかたに人気(H3)

・コーディネイトファッションが主流(S52) ・ミニスカートの流行,高級ストッキング, ・手頃な価格のファッションブランド(H4)

アンクレットが売れる(S62) ・落ちにくいロ紅(H4)

・TCブランドの登場(S63)

。フレンチカジュアル, スリップドレス

・高級ブランドのブーム(S63)

(H4)

・ボディコンファッションの流行(S63)

・イージーパンッ (H4)

・フィットネスシューズの流行(S63) 。スポーッ観戦ファッション(H4)

・ポロシャツの人気復活(S63)

・黒革ジャケットの流行(S63)

(8)

ログ特集し,「アンノン族」という流行語を生むほど若い女性達に影響を与えた。着装はファッショ ン雑誌を参考にして,自由に組み合わせて楽しむものとなった。

 このように,被服の着方についての価値観が大きく変化した時期であるが,教科書においては,「被 服の機能は,着用目的にふさわしい被服が選択され,適切に着装されることによって発揮される」と いうように従来からの着装観に基づき,被服の機能に応じた着方をすすめ,季節ごとの「下着の正

しい着方の順序」などが記述されている。

 第V期は,円高景気により高級品志向が高まり,既製服は充実し,より個性化,多様化,流動化 してきた。また,学校や企業の制服のモデルチェンジによるイメージ転換が相次いだ。これは,被 服の象徴性という社会的機能が注目されたといえる。また,下着のアウター化現象が起き,被服の 表着と下着の区別が曖昧になってきた。これまでファッションは女性が主役だったが,男性用化粧 品の発売,男性用ファッション雑誌の創刊など男性もファッションに関与する時代となった。男性 は「脱・男性」,女性は「脱・女性」となり,全体としてアンドロジナス(両性具有)の傾向9〕が強

くなった。その一方で,ファッションには復古調の傾向がみられ,レンタル着物やニュー着物など 和服が注目された時代でもある。教科書は相変わらず「保健衛生上及び社会生活や日常生活での活 動や休養のために,それぞれにふさわしい被服を着用する必要がある」と,被服の機能に応じた着 装をすすめている。また,男女共修の移行措置期間になったにもかかわらず,下着の種類と着用順 序は女子向けのみが記述されている。このように教科書は社会の変化にもかかわらず従来の着装観 に基づいた記述がなされている。

 第VI期は,その人の個性や主張によって被服を選ぶ時代となった。その典型として,環境問題を 反映し,オゾン層の破壊からUV製品やフロンガスを使用しないスプレー製品,野生動物の保護から 人工毛皮いわゆる「フェイク・ファー」,動植物のプリント柄,アースカラーなどエコロジーをテー マとした商品やイージーパンツなどの着やすさを重視した商品が多く出回る。それまでの高級品志 向から,ブランド名や価格よりも品質・機能性重視の志向となってきた。それまでの画一的な流行 とは異なり「流行のないのが流行」となっている。それぞれが,自分自身の個性や感性に合わせて,

選び,着こなしを楽しむ時代である。教科書において被服の機能についての記述は従来通りで変化 がみられず,特に「日常着の着装」の中で流行に対して「流行にとらわれすぎ,本来の目的を忘れ て,被服を選択・着用していることが多い」というように否定的態度である。

 以上のように,衣生活における着装は和服から洋服へ,家庭裁縫服から既製服へと大きく変化し た。その中でファッションや流行も変化をし続けた。それに対して,教科書においては,和洋二重 の衣生活に対し,合理的な衣生活を営むことを強調する。一方,流行や着装に対しては衣生活の変 化を反映してしたものとはなっておらず,着装は従来からの着装観に基づいた制約を加え,流行は 否定する方向で記述が一貫しており,現実の着装観とのズレが大きくなってきた。

3−2 被服材料

 被服を作る被服材料について,表3に示したように,教科書は繊維製品,非繊維製品等,被服を構 成する材料の種類,性能及び,適正な材料の選択などが主な内容となっている。衣生活では,関連 する繊維業界の動向を中心に取り上げた。

 第1期は,繊維産業の復興期であり,化学繊維が開発・工業生産化される時期であった。教科書

(9)

の被服材料は天然繊維が中心であり,化学繊維は「人絹」しか記述がない。しかし,「1日も早くこ の方面の科学技術の振興と,経営の合理化とをはかって,優秀な繊維を多量に生産するようにしな ければならない」という記述があり繊維の開発が重視されていたことがうかがえる。

 第ll期になると,昭和28年に出された合成繊維育成5力年計画により合成繊維の種類が増え始ある。

教科書に記述されている繊維の種類も急激に増え,繊維の鑑別方法についても記述されている。そ の鑑別方法の内容は,今日,一般的に学校などで行われている方法と変わらない。また,「すぐれた 人造繊維の発明は,わが国衣服原料上の課題としてきわめて重視されていた」とあり,合成繊維開 発が社会的な課題であったことがわかる。

 第皿期になると,合成繊維は軽い,強い,取り扱いやすい,価格が安いなどの点で衣服素材の主 流1°)となった。大量生産により合成繊維の消費が天然繊維を上回り,既製服化が一段と進んだ。そ の結果,合成繊維製品の種類が増え,市場において混乱をもたらしたため,昭和37年に家庭用品品 質表示法が制定され繊維の表示が統一された。教科書においても「購入に際しては,品質表示の有 無混紡率や加工法などにも注意する」とある。

 第IV期は,新しい被服材料や加工技術の開発が進み,繊維製品が多様化してきた。このころまで に化学繊維は一通りの種類が出揃い,被服商品の需要も頭打ちになってきていた。そのため業界で は消費者の購買意欲を掘り起こすべく,マーケティングに力を入れ,加工,仕上げ,各種素材の組 み合わせなどの工夫により商品の差別化・高付加価値化を図るようになり11),繊維加工技術の開発が すすんだ。その結果,多様化した製品の取り扱いが問題となり,取り扱い表示が昭和43年に制定さ れた。教科書においては,「被服材料とその選択」が節として独立し,「皮革類,皮膜類,雑製品」な ど繊維製品以外の被服材料や繊維製品の加工の種類についても記述が増えた。そして,被服の手入 れにおいても「繊維の性質や加工の状態に適した方法で行う」と,取り扱い絵表示に従うように記 述されている。しかし,まだ繊維を改質する新しい繊維加工技術を用いた製品までは触れられてい ない。また,「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」が昭和49年に施行され,繊維製品 の加工に対する安全性が問われてくるが,教科書にはその記述はみられない。

 第V期になると,消費者の要求が多様化して,見栄えする素材,表面変化のある素材,風合いの 良い素材,着心地の良い快適な素材,特別な機能性を持つ素材など多種多様な12)衣服素材が開発さ れ,特定の用途に応じて繊維に性能改良の加工がされるようになった。その一方で天然繊維が見直 された。教科書においては,従来からの「繊維製品の加工」についての記述のみだったのが,改訂 後に新しい繊維加工技術を用いた製品の記述が加えられた。

 第VI期は,天然繊維など合成繊維の持つ欠点を改良する技術が盛んに開発され,従来とは異なる 風合い,吸湿性,強度などの機能が優れた繊維や水洗いできる毛・絹など「機能性繊維」と呼ばれ る繊維が商品化された。そのような状況の中,教科書は繊維加工についての記述が詳しくなったが,

繊維の加工技術発達の現状までには至っていない。

 以上のように,被服材料については,被服材料の種類,性能について被服の選択という視点から 取り扱われている。戦後の繊維開発に従って新しい繊維や加工技術がやや遅れながらも取り上げら れており,社会の変化に応じた内容となっている。

(10)

表3被服材料

第1期 昭和20年〜昭和30年 第H期 昭和31年〜昭和34年

第皿期 昭和35年〜昭和44年 a.単元1 被服生活の計画 c.第2 平常着の選択と製作 e。2 被服計画

3.被服の材料は,どのように選ぶか

1 選択の知識

1.衣生活の現状

(D被服材料にはどんなものが使われるか

2.被服材料 (1職維事情

 ・顕微鏡で各種繊維の形を見よう。

@ 綿・亜麻・絹・羊毛・ビスコース人絹 A糸はどのようにしてつくられるか

天然繊維 やヨ繊1 2.被服材料の選択

i1}被服材料の種類

(3職物にはどんな種類があるか。その組

@織はどうなっているか

@・綿織物,麻織物,絹織物,毛織物,人

@ 絹織物,スフ織物,またはこれらの二

麟曝灘欝 天然繊維一

モ雛雛化学繊維  再生繊維      半合成繊維

  種以上の交織物

i4職物の柄は,どのようにつくられるか i5)染色物の仕上げには,どんなことがなさ

  アミド系繊維L[  ナイロン,アミラン,バーロン  ビニール系繊維

合成繊維

iイロン,ビニロン,ビゴ1デン,

哩サビニル,アク1城ポリエステル

れるか

ビニロン,オーロン、アクllラン 剥ルタン,剥プロピレン

・防水加工,シルケット加工

ビニヨン,ワイネル

無機繊維

㈲衣服材料の性質と用途に適する材料の

繊維の鑑別方法 ②被服材料の性能

選のび方

D人の触覚・肉眼による方法 (a)おもな被服材料の特性

書 2)顕微鏡による方法 ㈲加工による特性

b.単元1 被服生活の計画 3)燃焼による方法 樹脂加工,サンフォライズ加工,

3 被服材料はどのように選ぶか

4)薬品による方法 防水加工,熱固定加工(プリーッ加工

1.織物 かさ高加工)

(1}毛織物

d.第1 衣生活の現状と改善

(c)材料としておもな性能

②綿織物

1 わが国の実情

③被服材料の選択

③麻織物 2.衣服産業の発展 1)品質表示に注意すること

(4)人絹織物

2)用途に適した用い方をすること

⑤合成繊維織物

容 2.編み物,その他 f.eと同じ

たて編み(たてメリヤス)

よこ編み(よこメリヤス)

・民主統制機関として日本繊維協会発足

・日本綿業振興会設立,第一回コットン・ウ ・ウレタンフォームの「アロンフォーム」発

(S20) イーク開催(S31) 売(S35)

・綿花の本格輸入第一船入港,繊維品の生産 ・帝人,東レ,英ICI社会と技術提携,ポリエ

・合成皮革「ゴールドキッド」「デラクール」発売(S35)

衣生活の 再開(S21)・戦後第一回の豪毛輸入船入港(S22)・日本紡績協会,日本化学繊維協会創立

iS23)・ナイロンフィラメント糸生産開始(S24)

ステル繊維の生産開始。共同名称を「テト

鴻刀vと決定(S32)・樹脂加工のノーアイロン・シャツを鐘紡発

пiS32)・衛生加工靴下,FF式トリコット靴下発売

・綿製品の高級化目立っ(S36)・家庭用品品質表示法施行(S37.10)・日本コットン・センター発足(S38)・スパンデックス,下着,水着に進出(S38)・テトロン異型断面糸「シルック」発売(S39

変 ・商工省,ナイロンを東レに,ビニロンを倉

(S32) ・国際羊毛事務局ウールマークを制定(S39)

遷 レに集中生産と決定する(S24)

・合繊加工糸「バンロン」出る(S33)

・コンジュゲート繊維「タピロン」発売(S40)

・呉羽化学,クレハロンの開発に成功(S24) ・合成皮革「エレガント」「エラスコット」発 ・フレッシイ・シャツ(SR加工)発表(S42)

・東レ,デュポン社とナイロン技術提携(S26) 売(S33)

・三菱レイヨン「ソルーナ」生産開始(S42)

服 ・サンフォライズ加工のブロード登場(S27) ・日本横メリヤス工業組合連合会設立(S34) ・旭化成,「エステル」の生産開始(S42)

材料 ・樹脂加工綿布盛んになる(S28)・通産省,合繊産業育成五力年計画を決定。

iS28)

・トリアセテート「ソアロン」生産開始(S42)・PPシャツ,全面的にSR加工となる(S42)・東洋紡「シノン」を発表(S43)

・アクリル繊維の生産開始(S30) ・アクリル長繊維「ビューロン」発表(S44)

・わが国最初の不織布「バネロン」市販(S30)

・繊維品の取り扱い表示(絵表示)制定(S43)

・繊維製品品質表示法実施(S30)

(11)

第IV期 昭和45年〜昭和52年 第V期 昭和53年〜昭和63年 第VI期平成元年〜

g.2 被服材料とその選択

@1.被服材料の性能

@ω被服材料の種類

@ 繊維・集合繊維・皮革類・皮膜類・雑製品 ②被服材料の性質

」.2 被服材料の種類と選択

@1.被服材料の種類と性能

@(1)被服材料の種類

i2職維の種類と性能

@ 被服材料の種類(iと同じ)

n.2被服材料と被服管理

@1.被服材料の性能と選択

@α版服材料の種類

@②繊維の種類と性能

@ 天然繊維

㈲繊維の性能

V然繊維

天然繊維

サ学繊維ム薯灘維    ナイロン,ビニロン,剥エステル,アクリル,    ボリプロビレン,ボリルタン,ベンゾエート

化学繊維  再生繊維

@     半合成繊維

@     合成繊維

@     ナイロン,ビニロン,ポリエステル,アクリル,

@     ポリ知ピレン,ボリウレタン

ナイロン,ビニロン,ポリエステル,アクリル,ア夘ル系

③繊維製品の種類と性能 ③繊維製品の種類と性能

ボリカビレン,ポリ塩化ビニル,ボリエチレン

(a職維製品の種類

[繊維加工]

 ビニリデン,ボリウレタン,ポリクラール,ベンゾエート

ib)繊維製品の性能

ic)混紡と交織の性質 id職維製品の加工

@防しわ加工・防縮加工・防水加工

@防虫加工・ウォッシュアンド・ウェア加工

(b職物・編み物の性質 ic職維製品の性能改善

@繊維製品の加工

@防しわ加工・防縮加工・防水加工

@防虫加工・ウォッシュアンド・ウェア加工

@パーマネントブ以加工・プリーッ加工

異形断面繊維,吸湿性合成繊維,透湿性防水布,超極細繊維

m織物加工]

ル収縮混繊,部分融着加工 hしわ加工・防縮加工・防水加工

ァ湿防水加工・ウォッシュアンドウェア加工  バーマネンげレス加工・プリーッ加工

@防汚加工・伸縮かさ高加工2.被服材料の購入

  防汚加工

Q,被服材料の選択

o1)わが国の繊維製品の生産と消費

ルマネントブレス加工・プリーッ加工 h汚加工・防虫・防かび加工

ω被服材料の現状

h炎加工

A被服材料の選択

②繊維製品の品質表示

(4}繊維製品の生産と消費

(a}用途に適した材料の選択 k.」と同じ

(b温質表示による選択

1.2 被服材料の種類と選択 h.2 被服材料とその選択 1.被服材料の種類と性能

1.被服材料の性能

α)被服材料の種類

(1版服材料の種類 ②繊維の種類と性能(1と同じ)

紡績製品・集合製品・皮革類・皮膜類・そ ③繊維製品の種類と性能

の他 {a職維製品の種類

②被服材料の性質 (b職維製品の性能

(a職維の性能 (c職維製品の性能改善

化学繊維      無機繊維(ガラス繊維)

@   モ      再生繊維      半合成繊維      合成繊維

[繊維加工]

ル形断面繊維,吸湿性合成繊維,透湿 ォ防水布,超極細繊維

m織物加工]

ナイロン,ビニロン,ボリエステ 玩アクリル,ボリブロピレン

防しわ加工・防縮加工・防水加工

ポリ塩化ビニル,ボリエチレン,ビゴ1デン,剥ウレタン ウォワシュアンド・ウェア加工・パーマネントルス加工

ボリクラール,ベンゾエート

プリーツ加工・防汚加工

㈲被服材料の構成 2.被服材料の選択

(c版服材料に要求される機能 (Dわが国の繊維製品の生産と消費

㈲被服材料の性能改善 ②繊維製晶の品質表示 2.被服材料の購入

(1)被服材料の現状②被服材料の選択 m.1と同じ i.2 被服材料とその選択

2.被服材料の性能 ω被服材料の種類

[繊維製品コ紡績製品・集合製品・複合製品

[皮革製品]

・他hと同じ

・原産国表示制度実施(S49.5) ・合繊原料の非繊維化(S53) ・新合繊ブーム,天然繊維志向からハイテク

・「有害物質を含有する家庭用品の規制に関 ・厚生省,防菌・防臭加工衣料の安全性と効 新素材の開発へ(H1)

する法律」施行(S49) 果の実態調査(S57) ・天然化合物キチン質を使った防水生地「バ

・ベビー用品中心にホルマリン規制実施

・静電服,新断熱綿の登場(S57) イオキトン」発売(Hl)

(S50)・厚生省,防虫剤のディギドリンと防炎剤の ・防水・透湿性布地の流行(S57)・ミンク調の人工毛皮の開発(S60)

・繊維の形状,織り方に工夫を持たせた新合

@の開発(H2)

APOを有害物質として指定(S52)・合成混入デニム発売(S52) ・新しい防水加工(真空浸透加工)(S60)・スポーッウェアに透湿性のウレタン系高機 ・入工毛皮,人工皮革への評価,合繊メー Jーの増産体制(H3)

・コール天,人工皮革に注目(S52)

能樹脂素材が使われたものが出始める

・吸汗ポリエステル,制電ポリエステルの開

・ポリエステルの多角断面化糸の他,各種異

(S61)

発(H3)

形断面糸が相次いで出された(S52) ・皮革服装保証マーク統一(S61)

(S62)

・按水,機油加工素材に脚光(S52) ・天然衣料の開発(パイナップルの葉) ・レーヨンの洗濯すると縮む欠点を克服する

・ウール防縮加工(低温プラズマ加工)(S62 加工技術の開発(H4)

・絹に近い合繊の開発が盛ん(S63)

・紫外線や温度によって色が変わる繊維

(S63)

(12)

3−3 被服管理

 被服管理には,表4に示したように衣生活の設計,それに応じた被服計画,資源の現状と合理化,

また着用後の被服の手入れ,保存が含まれている。

以下に「被服計画」と着用後の被服の手入れ保管に関わる「被服整理」に分けて検討した。

 (1)被服計画

 第1期の教科書は,「被服生活の計画」が大きな単元として設定されており,高校生にふさわしい 身なり,それに応じた被服計画の立て方が述べられている。繊維資源の不足と産業復興の状況を反 映し,「家族全体の持ち物を調査して譲り合う」というように,いかに家族の被服を補充していくか ということが課題であった。そのための方法として,更生,仕立て替え,染め直し,編み直し,修 繕,新調(製作)をあげている。

 第ll期の教科書は,「被服生活とその計画」として,被服計画の立案,被服費の予算,所持数の調 査・決定,被服の資源の現状,更生・補修の調査などを取り上げている。予算の中で,いかに調整 するかという内容が中心である。また,従来の和服の慣習として死蔵しやすい傾向を指摘し「洋服 の場合でも,購入や新調に際して,無計画になる例も少なくない」というように合理的な衣生活を 営む必要性を述べている。

 第皿期の教科書は,「衣生活の現状」として,繊維事情,被服形態,調製状況,被服整理の現状を 取り上げ,さらに「衣生活の合理化」を取り上げ,現状を把握し合理的な衣生活を営むことが強調 されている。また,「家族の被服計画」として,被服の種類と枚数,適正な被服費,被服費の支出計 画などについて取り上げている。その中では,被服所持数が「なるべく少ないほうが望ましい」と

し,「少ない枚数でも,豊かな衣生活を営むようにする」と被服費の支出をおさえ,死蔵しないよう にすることに重点を置いている。

 第Iv期の教科書は,「被服費と被服計画」として,被服費の特質,家族の被服計画について取り上 げている。被服の形や用い方が自由になり,流行の変遷のはやさから個人の被服の所持数の増加を 指摘しつつ,「保健衛生的な面はもとより,家族の家庭環境・家族構成・経済計画などを考え合わせ て,被服費の割合を決める」と家計の管理の立場からの被服計画となっている。

 第V期の教科書は,「衣生活の計画」に加えて「被服管理の合理化」として省資源・省エネルギー,

被服管理の社会化を取り上げている。「衣生活の計画」では,被服費の特質,家族の被服計画,被服 の選択と購入を取り上げ,特に,既製服を購入する際の注意点や選び方などが具体的に記述された 購入に重点を置いた被服計画となってきた。

 第VI期の教科書は「被服計画」として,被服費の特質,家族の被服計画,被服の選択と購入など を取り上げている。「衝動買いや着用回数の少ないものまで購入しないよう」というような記述があ り,購入時の意思決定が中心の被服計画となっている。そこで,購入する際必要な知識として,既 製服のサイズ表示の例が具体的に示されている。

 以上のように被服計画は,計画,衣生活の現状,資源について取り上げる中で,家計費に占める 被服費の割合をおさえ,不要衣料の増加を防ぐという基本的な部分では戦後から現在まで一貫して

いる。既製服社会になると,被服計画の中にその購入の仕方が加えられた。

 ② 被服整理

 教科書では,どの時期においても洗濯の仕方・仕上げ・保管について述べられている。洗濯の仕

(13)

方については,洗剤の種類,洗剤の働き,洗濯の方法について述べられているが,これは,戦後の 技術革新の影響によって大きく変化しており,教科書の中でその変化に対応した記述がされている。

 昭和12年に日本で初めて中性合成洗剤が売りだされたが,一般には普及しなかった。戦時中,増 量材として粘土を多量に加え,硬くてほとんど泡の立たない戦時石けんがつくられた13}。昭和22年に は物資不足の中で収縮して硬くなるような石けんが,一人当たり1個配給されるような状況であった。

そこで,闇石けんが横行し,石けんの代用として灰汁などが利用されたが,昭和25年になって配給 制度が廃止され,自由に石けんを購入することができるようになった。この社会状況を反映して,第 1期の教科書には,石けんの見分け方や石けんの代用品について具体的に記述されている。また,和 服が日常着であったため「とき洗い」として和服の洗い方が詳しく記述されている。

 第H期の教科書は,被服管理に関する記述は被服計画中心となり,手入れ,保存については簡単 になっているが,「諸種の新しい器具」として新製品の出現に触れている。また,「家庭で洗たくが 困難なものは,専門家に依頼するほうがよい」とクリーニング業者の利用をすすめている。

 昭和26年に日本で初めて弱アルカリ性合成洗剤が発売され,洗濯機の普及とともに合成洗剤の需 要は急速に伸び,昭和38年頃から合成洗剤の生産量が石けんを上回っていく。また,合成洗剤のす すぎの悪さを改良し,洗濯中は泡がよく立つが,すすぎの段階で早く泡が消えるという消費者願望 を満たした14)制泡性合成洗剤が昭和37年に発売されるなど,合成洗剤の開発もすすんだ。その状況 を反映し第m期の教科書は,初めて洗たくが「湿式洗たく」と「乾式洗たく」に分類され,洗浄剤

も「石けん」と「合成洗剤」に分類され,洗濯方法や洗剤の性能について記述された。

 昭和31年に野菜・果物・食器洗浄剤が発売されたのに伴い,厚生省衛生局部長から全国都道府県 知事に対し,野菜・食器などの洗浄について中性洗剤を使用するよう指導がある。教科書にも野菜 を中性洗剤で洗浄することをすすめる記述が登場する。その一方で,合成洗剤の普及につれて,中 性洗剤の誤飲による死亡事故や,河川や都市の下水処理場で合成洗剤が泡立つなどの環境汚染が社 会問題となり,合成洗剤の安全性について疑問視する声が起こる。そのような状況にもかかわらず,

教科書には合成洗剤について疑問視するような記述はみられない。

 また,昭和35年に洗濯機の全国普及率が30.2%とかなり普及してきたが,教科書にも「電気洗濯 機」「貸し洗濯機」というようにその記述がみられる。また,被服管理の社会化がすすみ,「衣生活 の運営も社会施設の整っている地域では,個人や家庭の事情に応じてその施設を利用するとよい」と あり,「簡易洗たく所」「トランクルーム」「レント・リース」などがあげられている。

 昭和48年には家庭用洗浄製品の85%は合成洗剤で占められるようになった15)が,なおその安全性 について論議を巻き起こしていた。それに対し,第IV期の教科書は,合成洗剤は石けんよりも「す すぎが簡単でもよい」とか「布に残っても布地をいためない」とか性能的に優れていると受け取れ る記述であり,安全性に関する記述はみられない。また,衣料品の高級化,家事労働の省力化・軽 減化などによりクリーニングが普及し,それに伴いクリーニングに関するトラブルも続出してきた。

教科書は,「ドライクリーニングをするときには,品質表示をよく調べ,ボタンなどの付属品をとり はずすなどの注意が必要である」という記述だけでトラブルに関する具体的な記述はみられない。

 第v期の教科書は,それまでの合成洗剤に対する肯定的記述はなくなり,成分と液性に関する記 述となった。また,せっけんについて「自然界で分解されやすい」というように洗剤の生分解性問 題について触れている。

(14)

表4 被服管理

第1期 昭和20年〜昭和30年 第1期 昭和31年〜昭和34年 第皿期 昭和35年〜昭和44年

a.単元1 被服生活の計画 c.第1 被服生活とその計画 e.2 被服計画

2.高等学校生徒の身なりは,どうありたい

2被服計画の立案

1.衣生活の現状

か。

1.被服費の予算

(1)繊維事情

(3)女子学生の被服はどんな種類が,何枚ぐ 2。所持数の調査 ②被服形態

らい必要か 3,被服の年中行事の1例 (3鯛製状況

(ロ)必要な披服の数

4.被服資源の現状

(4)被服整理の現状

(ハ)家族関係と被服

5.所持数の決定

(1)洗たく

(二)被服の修繕・更生・新調の計画 6.更生・補修の調査

(a}よごれ

単元3 手入れと保存

㈲洗剤

1.日常の手入れ

1)石けん

2,洗たく

d.第1 衣生活の現状と改善 2)合成洗剤…弱アルカリ性合成洗剤

(1)洗たく物の分類 2これからの衣生活

中性洗剤

(2)水,洗たく剤,洗たく用具について 2.合理的な衣計画

(c)洗浄作用

(イ)水

iロ)洗たく剤

3.調製の能率化 S.手入れ・保存のくふう

㈲洗たく用水

たく浴比と洗剤濃度

・せっけんの機能 (f跣たく用具と設備

書 ・せっけん使用上の心得

(9}洗たく操作

・せっけんの見分け方 ω乾燥

③洗たくの方法

(i)のりつけ

㈲洗う時の注意

(j)仕上げ

⑤まる洗い ②漂白

㈲とき洗い R.しまい方

③保管

@(a)ブラシかけ

(1)清潔 ②乾燥 (3}防虫

㈲しみ抜き

容 ㈲容器と保存

(c}乾燥

(d)保管方法

b,単元1 被服生活の計画 4.家族の被服計画

2 被服調査と必要な被服の決定 α)被服の種類と枚数

1.被服計画をたてよう ②適正な被服費

被 2.手持品の調査 ③被服費の支出計画

3.最低限の被服量

(4)被服計画の実際

4.今年度新調するものの調査

5.更生・補修の調査

3 衣生活の合理化

6.被服資源の現状 (d版服整理の能率化

管  7.被服の更生について

P元5 自分や家族の被服の手入れ・保存

(e依生活運営の社会化 1せんたく

理 1.繊維と被服の種類によるせんたくの方法 f.eと同じ

2.用水・せんたく剤・せんたく用具

(D用水 《食生活の経営》

②せんたく剤

・食品用中性洗剤の溶液中に数分浸してお

(31せんたく液

いた後,流水で十分に洗えばいっそう効果的

3.せんたくの方法 であるので,生食する野菜には応用する。

4.仕上げ 5.しみ抜き 2被服の手入れ 3被服の保存

1.容器と置き場所2.しまい方3.虫干し

・初の過脂肪石鹸「オリーブ石鹸」発売

・厚生省,中性洗剤の安全性を保証。全国都 ・遠心脱水機付き2槽洗濯機発売(S35)

(S26)

道府県知事あてに,中性洗剤による野菜, ・中性洗剤「ライポンF」をミルクと誤って

・電気洗濯機メーカー5社の月産は2000台,

食器類の洗浄を指導(S3D

飲み急死する事件発生(S37)

値段は26000〜67500円。撹搾式洗濯機の

・初のナイロン専用洗剤「ピンクエマール」 ・厚生省,「洗浄の目的からはなはだしく逸 生

生産も始まる(S26)・ABS合成洗剤国産第1号生産(S26) 発売(S32)・初の青色蛍光剤配合洗剤「ブルーワンダフ

脱しない限り,人の健康を損なうおそれは

ネい」と見解を発表(S37)

活 ・脱水機付き洗濯機,渦巻き式洗濯機の発売 ル」発売(S32) ・不当景品及び不当表示防止法施行(S37.8)

(S29)

・家庭用品品質表示法施行(S37.10)

・鹿児島市内に10分間で20円の貸し洗濯機 ョが登場(S30)

・合成洗剤の生産量が石けんを上まわる

iS38)

・洗剤協会が自主的にソフト化(LASへの

切り換え)を始める(S40)

・繊維品の取り扱い表示(絵表示)制定

iS43)

・三上氏,ABSの催奇形性について発表

管理 (S44)

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