藤田曜 審査結果の要旨
論文審査の結果の要旨
藤田 曜氏(国際医療センター消化器・肝臓内科)の学位審査委員会が平成31 年 8 月 26 日に毛 呂山キャンパスで開催された。副査の市川智章教授が体調不良のため欠席したが、ほかの委員は 出席した。本研究の代表指導教員の良沢昭銘教授、指導教員の水出雅文准教授がオブザーバーと して出席した。学位申請論文のタイトルは「Diagnostic ability of a 22G Franseen needle in endoscopic ultrasound-guided fine needle aspiration of subepithelial lesions」であり、Molecular and Clinical Oncology 誌に 2018 年 9 月 3 日に掲載されている。本研究は国際医療センターで実施さ れた後向きの臨床研究で、同院のIRB 委員会に承認されている。まずは資格条件が満たされてい ることが確認された。 本研究では、消化管上皮下腫瘍に対して通常の穿刺針を用いた群(C 群)と Franseen 針を用 いた群(F 群)での穿刺回数、手技時間、適正検体採取率を後向き研究で検討している。両群間 で穿刺回数ち手技時間には差はなかったが、C 群では 75.0%、F 群では 94.1%(P=0.15)と高い 傾向を認めた。特に20mm 未満では C 群では 60%、F 群では 100%(P=0.26)と F 群で高い傾 向にあり、Franseen 針の有用性の可能性が報告された。 学位審査委員会では学位申請論文の内容に沿って口頭発表が行われ、その後、質疑応答が行わ れた。審査委員による質疑応答の概要は以下の通りである。 • subepithelial lesion の名称は妥当か。 • 同じ患者で複数回エントリーされている症例もあるが、初回の症例のみに限定したほうがよ いのではないか。 • Franseen の名前の由来。穿刺針の太さは決まっているのか。 • 穿刺針の形状の違いにより検体量だけでなく組織の質の診断能も変わるのか。 • Franseen 針でも硬い病変のため、穿刺できないことはあるか。 • EUS-FNA での診断と切除標本での組織診断が異なるのはなぜか。 • F 群で 20mm 未満での診断率がよいのは穿刺針の形状の違いによるものか。 • 組織を採取できなかったのはどのような症例か。 • F 群では検体量も多く、穿刺回数が減少するとの報告があるが、今回の検討では差がなかった 理由は。症例の追加により差が出たか。
• trainee と expert にわけているが、途中でスイッチした場合はどちらの群としたか。trainee の群でもexpert の指導のもとで施行していたか。