<巻頭言>「コンピュータジャーナル」の電子化に あたって
著者 山田 和敏
雑誌名 久留米大学コンピュータジャーナル
巻 31
ページ 1
発行年 2017‑02‑01
URL http://hdl.handle.net/11316/581
「コンピュータジャーナル」の電子化にあたって
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「コンピュータジャーナル」の電子化にあたって
「コンピュータジャーナル」の電子化にあたって
「コンピュータジャーナル」の電子化にあたって
「コンピュータジャーナル」の電子化にあたって
情報教育センター 所長 山田和敏
久留米大学情報教育センターは、1970年に商学部コンピュータ室が設置されたことを嚆 矢とし、1980年に大型機器の導入とともに、同年5月に久留米大学コンピュータセンター に改組された。さらに、1984年に久留米大学コンピュータ情報センター、1992年に久留米 大学情報教育センターと名称を変更し現在に至っている(『久留米大学80年史』参照)。
刊行雑誌の歴史としては、「久留米大学コンピュータ広報」の第1巻が1985年に刊行さ れている。この「広報」は研究論文を中心とした内容であったが、1995年に名称を「コン ピュータジャーナル」に変え、諸般の事情により内容も研究論文および当センター関連の 情報(組織・体制、設備内容、活動報告、利用者数等の統計情報、etc.)を掲載するスタイ ルに変更され、これまで継続してきた。しかしながら、本号より紙媒体での発行から機関 リポジトリ(Institute Repository)を経由した公開方式に変更するにあたり、研究論文を中 心とする内容に改め、従来公表してきたその他の部分は切り離し、活動報告や情報教育セ ンター関連の資料等々は大学のホームページで掲載する予定としている。関連情報に御興 味のある諸氏は、今後、ホームページで御確認願いたい。
さて、インターネット技術の進化(あるいは、「深化」)により、その歩みに追随できな い情報難民が増大しつつある。斯く言う私もその傾向にある。問題にぶつかったとき、昔 勉強した知識で何とかなるのなら、ついつい慣れ親しんだ方法で処理してしまう。数学の 公式なら100年でも200年でも変わらず利用できるのだが、スマホのアプリ開発やダイナ ミックなホームページ作成には、古い知識だけでは役に立たない。実際、十数年前のホー ムページ作成や VBA での簡単な事務処理ソフト作成の知識では、現在の教育には半分も 役に立たないのである。情報の新しい知識は生存期間が極めて短く、常に、新しい情報を 習得していかなければならない。それで少し怠けると、ある日突然どうにもならない状況 になってしまい、情報難民化してしまう。学生諸君がそのような状況に陥らないよう、大 学も情報関連教育科目の充実と新しい知識の活用の場を与える必要がある。そのためには、
情報の収集、必要な情報の周知、ハード面およびソフト面で充実を図っていかねばならな い。
福沢諭吉は『民情一新』(1879年)のなかで、“インフォメーション”を「聞耳ヲ博クシ テ事物ノ有様ヲ知ルト云フ意味」であると述べている。その意味では、「情報」とは知って 初めて有益なものとなり、新しい状況が生じても「知らない」ままなら価値は生み出さな い。本誌の電子化は「情報」の拡散に大いに役立つことであろう。したがって、本誌の役 割も更に価値あるものとなると期待している。本誌が情報教育と情報関連の応用研究の発 表の場として大いに活用され、大学の発展、学界の発展に寄与できることを願う次第であ る。
[巻 頭 言]