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(上) 瀬戸大橋に関する環境法上の諸問題

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(1)

はしめ1l瀬

1 1 人 橋 い 概 要

② 瀬 戸 大 橋 建 設 い 経 緯

稿

閑境影判評価り

t

田環境影輝"評価0

実 舶施F

nf

測と拌価

環 境 俣 令 対 策

図 環 境 俣 令 基 本 協 定 芹

, 1 外

I m 観 り 破 壊 こ 保 令 対 迅

① 自 然 景 観 り 破 壊

② 自 然 景 観 へ い 影 喫 尺 望

J測ど汁価

① 景 観 保 全 対 策

︵ 以 卜 本 号

自然環境へり影喝と漁熟補償 切 憔 業 被 古

生 活 環 境 い 保 全

② 大 気 汚 染

u J 防止

むすび

瀬 戸 大 橋 に 関 す る 環 境 法 上 の 諸 問 題

中 ︵ 上 ︶

9‑1‑1  (香法

' 8 9 )

(2)

主要な海上部の橋は六つある︒ 2

)

戸大

橋﹂

は、香川県と岡山県にはさまれた備讃瀬戸の海峡部九•四キロメートルにかかる、長大橋梁群の愛称で

ある

︵図

l)

︒これらの橋は道路鉄道併用橋であって︑一一段から成り︑その

L

段は

道路

F

段は鉄道の用に供される︵図

.番北は﹁ド津井瀬戸大橋﹂であり︑岡山県倉敷巾ド津井の田之浦から県境の

f

津 井瀬戸をまたいで櫃石島の北端に至る︒その次は﹁櫃石島橋﹂であり︑櫃石島の南端と岩黒島とを結ぶ︒岩黒島から

無人の羽佐島までは﹁岩黒島橋﹂︑羽佐島から与島の北部までは﹁与島橋﹂がかかる︒与島の南部からは︑﹁北備讃瀕

戸大橋﹂が1

^ ヅ ッ

f

島を脚下にして南に伸び︑﹁南備讃瀬戸大橋﹂がこれに連続して︑工業コンビナートのある番ノ州に

至る︒櫃石島から南の部分は︑香川県坂出市に属する︒

名称の後半に﹁瀬戸大橋﹂がつく二つの橋は︑吊橋であってケーブルによって橋を保持しており︑中央支間長︵ニ

つの塔の間の長さ︶が一キロメートル前後︑橋長︵橋全部の長さ︶

櫃石島橋と岩黒島橋は︑鼓︑兜又は白鳥の翼を連想させる斜張橋であって︑

1 1

つとも中央支間長が四︱

‑ 0

メー

トル

︑ 橋長が七九

0

メートルである︒与島橋は︑橋長八五

0

メートルのトラス橋である

これらの鉄橋は︑人の住む櫃石島︑岩里島及び与島では︑ 口瀬戸大橋の供用が︑

(l ) 

① 瀬 戸 大 橋 の 概 要

は じ め に

コンクリート桁による高架橋によって結ばれている︒

︵ 表 1

四八頁の図

1 0 )

︒ 一九八八年四月

. 0

日に開始された︒

は^•五キロメートル前後もある。それに対し、

9‑1‑

(香法

' 8 9 )

(3)

l 瀬戸大梧

. 

` 

本 州

--✓

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"' 

置 山 県

下遭"JI声 大 鳴

'

"

 

J I ' ‑I●  

2 瀬戸大橋の断面

9, E

[ 

! 

(4)

喬の路線と名称

. . . .  

 

1.000 

̲ ̲  

之 鳴11.11.,.1': •11111 鼻-,,,:

III で 3

1 瀬戸大橋の長さ・高さ等

r

1 d

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礎メ

最一

、‑I (メートル)

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,

/j,1 風 秒 潮ル

連 ‑ 面 ‑

ド津井 0.18  4:l  230 + 940 + 230  31 

瀬 戸 大 橋

棚 い 島 橋 II  II  185 + 420 + 185  32  岩 田 島 橋 FL  II  185 420 + 185  41  与 島 橋 II  II  175 245 + 16:i  37  北 備 滸 II  1/ 

274 + 990 + 274  65 

J

i大 橋

南 備 讃 II  II  274 + 

65  瀬 戸 大 橋

1 .  

100 + 274 

四 国

凛 出

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~~ 摘 要

T

P ト よル り ‑

ヽ .

149    lIrI  152  割 弘 橋 161  JI 

トラス橋 184  rjJ  194  II 

(5)

3 一般国道

3 0

号・本四備讃線路線図

•般国迅 30 り I'}tvl且ぶ,11廿lい間, 'H'J.1i,,11J["!iii  :l7 .:¥km  伍用中

迅路m独 託 ヽ =20.  I It■  ..  只 用 鯰L2IJ, ... 

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四 国

N ~

t•J24la は 裏 中

4 本四備讃線配置図

IJ 

連 糾  f 定 施 設

予置H

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』 日 山

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2.1  1.7 

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I.J 

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(6)

図 5 一般国道30号施設配置図

インクーチェン・・

サ ー ビ ス エ リ パ ー キ ン グ エ リ

21.8  J()..8 

1fI ‑ 1 船 直 般 号

fl  ftl 

i

要 構 凸 物

叫福

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王線 'ltOJ

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戸芦姜髯式

山 県 21書 川 県

自動正直

四囚横断

︱ 船

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9

111

.    . ,

II 

ill 

1.:1 

3.3  I  53 

ゃ 月

1

11  凡例〇フルインクーチェンジ

()ハーフィンターチェンジ

バスストップ

◇サーピスエリア 区パーキングエリア

2 一般国道30号•本四備讃線の概要

延長km [̲] .一、 施 設 構 造 規 格

n

:17. J  岡111射都汀郡旱島町から インターチェンジ 5箇所 規 格 第 1種第2

I'  (13. I)  /II県坂出rli・Ill津1ff・[まて (早島 I.C.水島I.C.児島 車 線 敷 4車線

,ヤ• )! !'lJ','1J , ; 

LC. 坂出北 LC.坂出 I.C.) 設計速度 lOOkm/

休憩施設・・・・・・・・....3箇浙

{プ、ストップ・・・・・・11箇所

鉄 小 :12.4  岡山県介敷rli茶尻町から 駅・・・・・・・・6的 所 規 格在来線(甲線)

J,,, 

糾'•

{  (13.1)  I県綾歌郡宇名沖町まてI 茶厨町、植松、 軌 道 数 複 線

木見、 ト())町、 (将来新幹線も併設できる

児島、丁名沖 ようにしてt¥ます。)

( ) 共 用 部 延 長

(7)

瀬戸大橋に関する環境法上の諸問題(上)(中山)

1

レ ー

︱‑︶ 

(イ)

こ ︒

(ア)

建設・運輸両大臣は︑ 津町で

J

四国の予讃本線に連絡する︒

R

︵尾

道・

今治

ルー

ト︶

の工事実施計画策 これらの橋を貫く道路は︑﹁瀬戸中央自動車道﹂と呼ばれる自動車専用道路である︒北は︑岡山県都窪郡早島町

1般国道二号及び山陽自動車道に連絡し︑南は︑香川県坂出市で一般国道一.号及び四国横断自動車道に連絡する︒

鉄道は﹁本四備讃線﹂と呼ばれる︒北は︑倉敷市茶屋町で︑

J

西日本の宇野線から分岐し︑南は︑坂出市と宇多

R

瀬戸中央自動車道の延長は..七・三キロメートル、本四備讃線の延長は.

1二••四キロメートルである。そのうち、

瀬戸大橋の全部を含む倉敷市大畠から坂出市川崎町までの一三・︱キロメートルの区間が︑道路と鉄道とを上下に分

けて併用する路線である

I'9

︵ 図 3¥5

︑表

2 )

瀬戸大橋建設の経緯

(2

) 

瀬戸大橋は︑次のような経緯で建設された︒

一九五九年四月に︑建設省が本州四国連絡架橋について調査を開始した︒備讃瀬戸における連絡橋の調査対象

には︑児島・坂出ルートのほかに︑宇野・高松ルートと日比・高松ルートが含まれていた︒調査は︑

日本鉄道建設公団及び日本道路公団によっても実施された︒それらの調査途中の段階で︑児島・坂出ルートに比べて

他のニルートは︑明らかに工事が困難で︑工事費も高くなると判断され︑調査対象ルートから除外された︒

(3

) 

一九

0

年七月一日に本州四国連絡橋公団︵以下﹁公団﹂という︶が設立され︑それらの調査は公団に引き継がれ

一九

0

年ー

ニ月

. .  

日付けで本州四国連絡橋の調査に関する基本計画を公団に指示し︑

これに基づいて公団が作成した調査に関する工事実施計画を︑翌年三月二四日に認可した︒公団は︑道路鉄道併用橋

︵神戸・鳴門ルートと児島・坂出ルート︶及び道路単独橋一ルート

(イ)

日本国有鉄道︑

9‑1‑3  (香法'89)

(8)

6

1

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11 

一→け←

︐ 

建設計画決定から供用開始まで

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協ふ~

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建設)

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1

][E]咆紹栢

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が作成した

T事実施計画を︑

翌月.六日に認可した

︵ 図 6.7

参 照

︶ ︒

は本州四国連絡橋の工事に関する基本計画を決定して︑

/几

じ一

●一

年几

二日に公団に指ぷし︑

これに基づいて公団

定のためり調査を行ない︑

調査報告書を

1

七︳

一年

一月

に︑

建設・連輸両大臣に提出した︒

これを受けて︑

両大臣

9 ‑1  (香法'89)

(9)

瀬 戸 大 橋 に 関 す る 環 境 法 1.J)諸 問 題

(IJ

(中山)

った

t

1

九七

;.

一月

^

: o

日に総需要抑制策の[環として政府からなされた指ぷのためにヽ

着上を延期するに至

公団は/几ヒ

;1

年度

に︑

の本﹇巾に着じする予定であ

7 建 設 計 画 決 定 か ら 利 用 開 始 ま で

(鉄道)

運 輸 大 f{, 協 議

基本i十画(調~lた定~ 三 □

49 指,(;

各 ル ー ト の / 剖

︐ 

︵児島・坂出ルートは南・北備讃瀬戸大橋︶

I. 

~ →旧←

施設和IIllU) 決 定

本 四 公 団 [ 事 実 施 計 画(調酎(})作成

運 輸 大 臣 L!jl:実施計 画(調介) 0)iiJ

本 四 公 団 調 脊 の 実 施

本 四 公1月調介 報 告 内 作 成

捉出 

連 輸 大 l!i

基 本 司 画 (J:*)

(/)決}i

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本 四 公 団

. r

事実施訂 u:10u>作 成

運輸大臣r事 実 施 計 (I J)11f

(iJ) 

r,r,: 実施,(十画古

i

~

第49

31

, + 

︐ 

本 四 公 団 れ

ぷ四公団 l・巾しゅI

I . 

日本 [Ej1J鉄 迅

欽 直 施 設 利 用 開 始

(常薬開始)

「 1~実施,計画内 送付

条 文 は 本 州 四 国 連 絡 橋 公 団 払 の も い て あ る 。

‑ 1 5  (香法'89)

(10)

上で

^九八八年四月

1 0

日に︑道路・鉄道 一九七五年八月一五日に︑経済企画庁長官︑国土庁長官及び建設大臣の協議で︑﹁当面一ルートにつき︑その早

期完成を図る﹂ことなどを内容とする当面の建設方針が決定された︒

この当面早期完成を図るルートに内定され︑早急に環境影脚評価の作業を進めて︑この環境影響評価の 結果をふまえて事業を実施することとされた︒このことは︑同年︱一月四日の第三次全国総合開発計画の策定によっ て決定された︒

その間︱九七七年七月二

0

日に︑環境庁は公団に対して︑﹁児島・坂出ルート本州四国連絡橋事業の実施に係る環境

とい

う︶

影脚評価基本指針﹂︵以下﹁基本指針﹂という︶を示し︑同日に運輸省・建設省は﹁本州四国連絡橋︵児島\坂出ルー

ト︶に係る環境影脚評価の技術指針﹂︵以下﹁技術指針﹂を示した︒九月ニ︱日には︑運輸省・建設省がさら

に係る環境影脚評価技術指針実施細目﹂︵以下﹁実施細目﹂という︶

公団はこれらの指針等に基づいて︑事業の環境に及ぼす影響について予測と評価を行ない︑

四国連絡橋︵児島・坂出ルート︶環境影粋評価書︵案︶﹄︵以ド﹃評価書案﹄

とい

う︶

/几七八年五月四日に﹃本州四国連絡橋︵児島・坂出ルート︶環境影牌評価書﹄

成し︑公表した︒

を示

を公表し︑縦覧に供した︒その

一九七八年六月には︑公団は自然公園法に基づく協議書を環境庁に提出し︑九月一.九日に一一項目の事項を遵守す

ることで児島・坂出ルート建設の同意を得た︒

4

いても︑関係者の﹇解を得た︒ また︑橋の完成が旅客船事業に及ぼす影粋によって生じる諸問題につ

/九

七八

年/

0

1 0

日に︑公団は起

r

式を行なった︒九年半の工事の後︑

︵以

下﹃

評価

書﹄

とい

う︶

を作 一一月︱九日に﹃本州

した

に︑﹁本州四国連絡橋︵児島ー坂出ルート︶ 出

ルー

トは

一九七七年四月二六日の閣議了解で︑児島・坂

(ウ)

9‑1‑ (香法'89)

(11)

瀬戸大橋に関する環境法

1

ヽ.の諸問題 (u

(中山)

第三に︑瀬戸大橋建設に関する環境法上の諸問題を考える上で今後も必要になるであろうと思われる資料をまとめ のために役立ちうる視点を導き出すであろう︒ 一般的に環境影脚評価制度がどのようなものであるべきかを考えるために有益であろう︒評価する︒このことは︑

第 一

1に︑住民や漁民が環境についてどのような権利を有しているのかを︑瀬戸大橋建設に関して生じた環境保全問 題を対象にして考察する︒この考察は︑第一点の環境影脚評価の評価と結びついて︑瀬戸大橋の鉄道騒音問題の解決

(イ)て

)

)

瀬戸大橋の供用開始後は︑鉄道騒音による住民の被害が大きな問題になり︑

本稿は︑第こに︑瀬戸大橋建設に関する環境影糊評価を︑

い う

を結

んだ

環境に悪影閻を及ぼすことが︑

この環境影閻評価は大きな注目を集め︑

点が︑環境影脚評価実施の背時から指摘されてきた︒

また︑公団は︑瀬戸大橋の建設に甘たって︑

た︒その際には︑住民の生活環境の保全対策に関する事項を含む確認書が取り交された︒公団は︑関係地方公共団体

との間でも﹁本州四国連絡橋︵児島・坂出ルート︶に係る環境保全に関する基本協定﹂︵以下﹁環境保全基本協定﹂と

( 7

以卜の経緯で明らかなように︑環境影牌評価が瀬戸大橋の建設について実施された︒瀬戸大橋の建設が固辺の 本稿の目的

すでに建設叶画の段陪で大いに懸念されたためである︒ 全線の供用を開始するに至った︒

̀, 9 

9

̲

いくつかり積極的な成史もそこから生まれた︒しかし︑同時に多くの問題 その影粋を受ける住民や漁民と交渉し︑彼らの同意を得て建設を進め

その実施後︱

0

年以上経過した現在の時点に立って 一九八九年四月現在もなお︑解決に至

9‑1‑7  (香法'89)

""""""""  " '  '  . ••. 血.....叩~.....り...... 

(12)

稿

( l

)  

( 2

)  

( 3

)  

( 4

)  

図表︵図

1 0

を除く︶を含め︑本州四1

内絡橋公団

J本州四日連絡稿公団佐覧︵/几八八年︶﹁︵以ド j要覧n

という︶四七︑五八\ぃハ 0頁、同が本州四田連絡橋児島・坂出ル—トド(ハンプレット)(.几八八什);.\五、八、

. .  

︑:こ︑/五︑.八貞による︒

. . .  

、^•こ八貞、~註価茸FSしまえかき、パ」ハ貞による。:·ゾいルートり比較については、本州四国連絡橋公 団が本州四国連絡橋︵児島・坂出ルート︶環境影翌叶価出資料糾︵昭和れ/げ︶︵以卜

i註価内資料網しという︶四\七貞゜

公団は︑本州と四国の連絡橋に係る釘料道路と鉄道の建設と管即を総合的か効乎的にいなうこと等によって︑本州と四国の間

J J I Ij

I I l L

u J 均衡ある発展と国民経済の発達に行することを

1 1 的とする広人てある︵本州四国連絡橋公団払

/た︶︒公団かりなう︑ーな業務は︑︵本州と四lん吐絡

t,

U J i l r 設︑改築紺持︑修繕及ひそい他

J J 管坪︑図本州と四曰

を連絡する鉄道施設の建設と管坪間建設した鉄道施設い鉄心ト業者へ

u J

動車町中場(打料)い建設と管即、⑥休憩浙、給油所可い建設と5宜即、m木州四日叱絡橋り建設に付う〗般旅客応期航路巾業芹に h 償利用︑中迅路と鉄道施設に係る災古復旧ー巾e,1

関する特別措岡払に規出︸る公団い業務︑⑧川︑地力公且団体可い委北口店↓く︑K大橋の建設及ひ長大橋に関する調査・測け・

I l l

.試験・研究てある︵本州四1連絡橋公団払

 

/几し八什几月.九日に︑本州四川迎絡橋旅客船間粗可対沿協議公か 7本州四川叱絡橋い建設に付う旅客船間題可に閃する対策

J

店本方針しを決正した︒そい後︑.几八/

T

1 1 7

本州四日叱絡橋い建設に什ぅ.般旅客定期航路出業等に関する特別措閥

稿

9‑1‑

(香法'89)

(13)

瀬戸大橋に関する環境法 1‑.の諸間匙

(u ( 中

II) 

これに定められた留意事項に留意して︑公団が環境影響の予測と評価を行なって︑﹁事業の目的及び内容︑環境に及

ぽす影騨の内容及び程度︑環境保全対策︑環境に及ぼす影響い評価そい他参衿となる事項について﹂記述する環境影 繹評価書案を作成する︒その環境影醐りの予測と評価等の技術の指針を定めるいが﹁技術指針﹂であり︑それを現実に

実施するための細目を定めるのが﹁実施細目﹂である︒

い環境影縛評価の手順は︑﹁基本指針﹂によって次のように定められ︑﹁技術指針﹂と﹁実施細目﹂によって図

8

のように定められた︒ 価の実施等に際しての留意れ項﹂を定める︒

( ア )

まず﹁基本指針﹂﹁技術指針﹂及び﹁実施細日﹂のそれぞれがいかなるもりかを簡単にぷし︑

それらに定められた環境

̲̀ 9 

J大橋建設に関する環境影闊9

価は

︑ 環境影粋評価の実施

f

環境影響評価の実施

影牌評価の実施手順を明らかにしたじで︑実際の実施状況をまとめる︒

﹁韮本指針﹂は︑﹁環境影脚評価の基本的ぢえ方﹂︑﹁環境影響許価の手順と内容﹂︑及び﹁環境影脚の予測及び評

﹁基

本拓

針﹂

術指

針﹂

及び

﹁実

施細

日﹂

に従って行なわれた︒

そこ

で︑

法﹂︵昭和五六年法律七二号︶が制定され︑これに基づいて︑同年一1

一 月

i i

日に﹁再編成基本方針﹂︵昭和五六年運輸省告示五五

九号︶が策定された︒﹃要覧﹄一四三頁以下参照︒

9‑1‑9  (香法'89)

'""""""""""""'""""""" 

(14)

8 環 境 影 響 評 価 の 実 施 手 順 図

(口)

(口)

(イ)

口 業 計 画 案 の 選 定

↓ 

環 境 に 影 響 を 及 は す お そ れ の あ る 行 為 の 把 捏

出摘

>

(1)  (2)  (3) 

環 境 要 素 の 把 捏 生 活 環 境 に 係 る 環 境 要 素

自 然 環 境 に 係 る 環 境 要 素 自 然 景 観

(二)

各 種 資 料 専 門 家 の 意 見

現 況 調 介

(へ)

. 

--f• 測及び評価項目の摘出

~

環 境 保 全 対 策 の 検 討

(卜)

~

環 境 影 響 評 価 書 案 の 作 成

~

環 境 保 全 目 標 の 検 討 と 決 定

関 係 県 知 事 等 の 意 見

(チ)

~

境 影 饗 評 価 書 の 作 成

, .

  ̲ ̲ ̲ ̲ ̲  j  ̲ ̲ ̲ ̲ ̲ ―  

i

事 業 実 施 !

L ̲  ‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑̲ ̲. 

1 0  

9 ‑ 1‑ 10 (香法'89)

(15)

瀬戸大橋に関する環境法上の諸問題 (f‑:) (中山)

ょ ︑

9

 

し︑約ニニ

00

人がこれに参加した

︵ 表

4)

︒﹃評価書案﹄について住民は︑

これらの意見を考慮して ‑.一月一九日までの四週間のうちに︑意

', ' 

9

た︒

一一

月一

︱‑

︱日

から

2  とめて環境影粋評価書案を作成する︒

︱九七七年

1一月一九日に関係機関へ送付し︑

公団は︑瀬戸大橋の建設事業の実施が環境に及ぽす影閻について自ら

f

測と評価を行ない︑

公団は︑岡山・香川両県知

i j i

と協議して︑環境影粋評価書案を公衆の縦覧に供し︑

提供し︑説明会を開催する等により︑固知のための措置を講ずる︒

公団は︑環境影閻評価書案を両県知事︑関係市町村長及び環境庁長官に送付し︑意見を求める︒この場合︑公

団と両県知事は協議して︑必要に応じ公聴会を開催する等︑地域住民の意見を反映させるために必要な措置を講ずる︒

公団は︑これらの手続による意見について卜分な若慮を払って︑環境影饗評価書を作成し︑これを公表すると

ともに︑両県知事︑関係市町村長及び環境庁長官に送付する︒

これに従って︑公団は﹃評価書案﹄を作成して︑

一月ニ︱日までの三週間︑公団は︑県︑市︑町︑公団の事務所等︱一カ所で︑﹃評価書案﹄の

縦覧を実施し︑七六四人がこれを縦覧した︵表

3 )

︒また︑公団は︑沿線市町ロ一会場で﹃評価書案﹄の説明会を実施

見書を提出できることとされ︑結局

1九二五通︵同一文書を一通として計算すると一︱二通︶が提出された 翌年一月一八日に︑公団はこれらの住民意見の大要を発表した︒他方︑県知事︑市町長及び環境庁長官からの意見書

一月一四日から三月二七日までの間に︑公団に提出された︵表

6 )

︒公

団は

1)   (1  

一般公表し閲覧に供した︒ その結果を取りま

その概要を記載した書類を

︵ 表

5 )

﹃評

価書

を作

成し

て︑

② 環 境 影 饗 の 予 測 と 評 価 瀬戸大橋建設に関する環境影饗評価において︑環境影響の予測と評価がどのように行なわれるべきこととされてい

五月四日にこれを関係機関へ送付し︑ 一般に公表し

9‑1‑11  (香法

' 8 9 )

(16)

3 『 評 価 書 案 』 の 縦 覧 場 所 と 人 数

岡 山 県 香 JII  )>JI̲ 

場 所 人 数 場 所 人 数

岡 山 県 庁 82  II 県 庁 66 

倉 敷 市 役 所 101  坂 出 市 役 所 107 

(倉敷市役所児島支所) 147  飯出市役所与島出張所)

島 町 役 場 13  宇 多 津 町 役 場 34 

第 遠 84 

児 島 工 事 事 務 所 51  坂 出 工 事 事 務 所 73 

小 計 478  小 計 286 

764 

4 ii評 価 書 案 』 の 説 明 会 開 催 の 場 所 と 時

岡 山 県 香 JI I 

場 所 日 場 所

山 陽 ハ イ 11月28日 与 島 小 ,..,. 11月28

児島文化センクー 11月30日 岩 黒 小 11月29

 

121 櫃石漁莱協同組合事務所 11月29

 

122日 西 ,..,̲  11月30

  125日 宇 多 津 小 学 校 121

山 陽 文 化 会 館 126日 J  11 津 小 ,.,. 122

5 住民意見書提出状況 6 関係自治体等意見書提出年月日

\  種 類 項 境 庁 53.  3.  z:T. 

岡 山 県 側 1,880  68  岡 山 県 53.  1.  14. 

香 川 県 躙 45  44 JII 53.  1.  23. 

1,925  112  倉 敷 53.  1.  31. 

坂 出 市 53.  I.  31. 

島 町 53.  l.  30. 

宇 多 津 町 53.  2.  3. 

9~1~12 (香法'89)

(17)

瀬戸大橋に関する環境法卜の諸問題(い(中山)

ると見込まれる場合には︑ 境質の変化の程度を勘案して﹂設定する︑ 環境影響評価の調杏対象地域については︑﹁基本指針﹂

公団

は︑

に係る環境要素は︑ ﹁環境に影響を及ぼすおそれのある行為﹂は︑次い韮準によって把握すべきであるとされた︒

環境影響評価

0

対象領域は︑瀬戸大橋建設巾業によるい加則として直接的なーー環境影粋及びその影粋範囲﹂とし︑

施設の設置︑施設の供用︑及び﹇事によるもいについて評価する︒この直接的な影閻とは︑瀬戸大橋建設事笑そのも

のの実施によるものだけではなく︑そり実施に伴って密接に関連して実施されることが明らかであり︑

が特定できる事業によるものを含む︒たとえば︑

(l  

よる影脚も含む︒ アクセス道路による影粋を含み︑サービスエリア等の施設の供用に 影脚を受ける﹁環境要素﹂は︑生活環境に係るもの︑自然環境に係るもの︑及び自然景観に大別された︒生活環境

これらの環境要素の中から︑客観的な判断に基づいて︑調在すべき﹁環境要素の摘出﹂を行ない︑

さらに︑大気質︑水質︑騒音︑振動︑及び地盤沈ドに分類され︑自然環境に係る環境要素は︑地

形︑地質︑植生︑及び動物に分類された︒

れについて﹁現況調査

L

をす

る︒

その際︑具体的な調査の項目は︑事業等の特性及びその段階と地域の環境特性に応

じて十分検討し︑欠落のないよう配慮する︒

6}  

で次のように定められた︒﹁交通鼠等の活動賦の規模及び環

﹁特に学校︑病院等の公共施設︑住宅又は農林地等への環境影響が問題にな

その位置との関連について詳細に検討する﹂︒また﹁景観の観点からは︑計画施設が眺望さ

すぎ

ない

(ア)

﹁事菜計画案の選定﹂

こ))てよ︑

l>‑l>﹁甘該叶画案の選定に甘たってい経緯及び内容〇要旨﹂

たの

かを

︑ 図8に小された

F

順に

沿っ

て︑

もう少し詳しく明らかにする︒

かつその内容 ぷ ピ

をぷ

すと

されたに

9‑‑1‑13  (香法

' 8 9 )

(18)

下のように行なわれる︒

(ウ)

れる範囲及び事業等の実施により影饗を受けることが明らかであると認められる地域についても十分配慮して適切に

設定

する

﹂︒

これを受けて﹁実施細目﹂では︑次のように定められた︒﹁生活環境に係る事項については原則として︑都市計画法

の手続きにより用途地域として指定された地域︵用途地域外において新市街地︑住宅団地等の開発事業が予定されて

いる地域を含む︶及び既存集落とその周辺並びに公共用水域﹂を対象とし︑学校等の位置との関連も検討する︒﹁自然

環境及び自然景観に係る事項については︑自然環境保全法及び自然公園法等の法令により指定された地域及び既存資 料の収集等により学術

L

及びレクリエーション等の観点から重要と認められる地域﹂を対象とする︒

環境の現況調査に甘たっては︑現況の評価と事業実施に伴う影饗の予測評価を行なう際に必要な範囲︑密度︑整合

性及び客観性を有する資料を得るよう配慮することとされた︒調査方法については︑各環境要素ごとに︑調査の項目︑

範囲︑手法が定められた︒

現況調査を行なった環境要素については︑所定の摘出基準により︑その項目に対する影粋を重視する必要があ

( 2 0 )

 

るか否かを検討し︑その結果︑影閻があると判断された項目について︑予測と評価を行なうこととされた︒それは以

﹁環境影孵の予測及び評価に際しては︑環境の現況及び事業の実施に伴う環境影閻について︑地図︑図面等を用い︑

環境質の変化︑環境影輝りの程度についての予測及び評価を行う﹂︒﹁他の主体による環境保全対策等の効果を見込む場

合には︑実施主体及びその内容を明らかにする﹂︒﹁代替案の検討を行った場合は︑代替案の内容についてもその要旨

を明

らか

にす

る﹂

﹁予測及び評価は︑客観的な方法が整備されている項目について行い︑その他の項目については︑類似の事例等に基

一 四

9 ‑ 1‑ 14 (香法'89)

参照

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