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好かれる教師像と嫌われる教師像

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奈良教育大学学術リポジトリNEAR

好かれる教師像と嫌われる教師像

著者 豊田 弘司

雑誌名 奈良教育大学教育研究所紀要

巻 36

ページ 65‑71

発行年 2000‑03‑01

その他のタイトル The images of teachers that are liked and disliked.

URL http://hdl.handle.net/10105/7035

(2)

好かれる教師像と嫌われる教師像*

豊田 弘司

(心理学教室)

要旨:研究1では、大学生に小学校,中学校及び高校時代の好きだった教 師の特徴を記述した調査項目40項目に対する適合性評定を求めた。どの時 代にも共通する主な特徴は、親しみやすさ、信頼感・明るさなどであるこ とが明らかになった。また、小学校時代では教師の性格的特徴、中学校及 び高校時代では学習指導のうまさを重視する傾向があっれ研究2では大 学生に各時代の嫌いだった教師に関する評定を求めた。どの時代にも共通 する主な特徴は、自己中心的であることが明らかになっれまた・小学校 から中学校時代では児童への対応のまずさ、中学校から高校時代では生徒 とのふれあい不足と授業のまずさが嫌われる特徴として顕著であることが 示された。

キー・ワード:好きだった教師,嫌いだった教師,評定

 r教育は人なり」と言われるように、教育の成果は、教師の力量に依存しているといえる。そ れ故、教師に関する研究は意義のあるものである。過去の研究には、小学校、中学校、高校の児 童・生徒に対して直接調査した結果から、好きな教師、嫌いな教師の特徴を示した研究(岸田,

1968)、国による好きな教師像の違いを示した研究(市川,1979)、教師と児童・生徒の人間関係 から望ましい教師の特徴を検討した研究(Brophy&Good,1974)などがある。一方、大学生 に過去に出会った好きな教師と嫌いな教師の特徴を自由に報告させる研究もあ孔杉村(1979)

は、この方法を用いて、小学校時代に好きだった教師は、やさしい、一緒に遊んでくれる、親し みやすい・親切な・おもしろいという特徴、嫌いだった教師はえこひいきする、よく怒る、怖い、

うるさい、ヒステリックという特徴をもっていることを示している。中学校時代に好きだった教 師は、親しみやすい、ユーモアがある、やさしい、理解してくれる、厳しいという特徴をもって おり、嫌いだった教師は、よく怒る、えこひいきする、皮肉を言う、しつこい、馬鹿にする教師 であっれさらに・高校時代においては、好きだった教師はユーモアがある・親しみやすい、意 欲がある、理解してくれる、相談にのってくれる教師であり、嫌いだった教師は皮肉を言う、押

しつける、意欲がない、馬鹿にする、冷たいといった特徴をもっていた。また、豊田(1994)は、

大学生に印象に残った教師を各時代ごとに思い出してもらい、その印象についてあらかじめ設定 しておいて特性項目にあてはまる程度を評定してもらった。そして、その評定値を因子分析した 結果、3つの時代に共通する5つの因子を抽出した。それらの因子は、信頼感、個人的な関わり、

快活さ、厳しい指導、授業のうまさであった。しかし、この研究では、被調査者が回想した教師 が好きだった教師である場合が多く、嫌いだった教師についての因子を抽出することができず、

嫌いだった教師像の時代ごとの特徴を明らかにすることはできなかった。

‡The images of teachers that are hked and dis1iked.

}Hiroshi TOYOTA(Dξραr亡肌e航。!P8ツ。ん。Zo8ツ,Nαrαση{リers土り。∫亙dμcα白。η)

(3)

 そこで、豊田(1996)は、小学校、中学校及び高校時代ごとに好きだった教師と嫌いだった教 師の特徴を自由記述してもらい、好きだった教師及び嫌いだった教師像を構成する特徴を示す基 礎的資料を得た。

 本研究では、豊田(1996)の結果に基づいて作成した特性項目が好きだった教師及び嫌いだっ た教師の特徴として適合する程度を評定させた。そして、これらの評定値をもとにして、小学校、

中学校及び高校時代における好きだった教師及び嫌いだった教師像の特徴を明らかにすることが 目的である。なお、研究1では、好きだった教師、研究2では嫌いだった教師について検討する ことにした。

研 究 1  方 法

 韻査対象 大学生142名(男子51、女子91名)であり、平均年齢19歳10か月(18歳3か月〜24 歳6か月)であった。

 材料 a)好きだった教師の特徴に関する調査項目 豊田(1996)の自由記述の結果から、

反応頻度の高い項目を40項目選択した。b)評定回答用紙 小学校、中学校、高校時代に好きだっ た教師が上述の40項目に適合する程度を評定してもらうための用紙が作成された。この用紙はA

4判の大きさで、小学校、中学校、高校時代ごとに1〜40の項目番号と評定値を記入する()

欄が設けてあった。

 手 続 クラス単位の集団調査を実施した。調査者は、上述の評定回答用紙を配布し、まず、

小学校時代において好きだった教師を1人想起するように教示を与えた。被調査者は、調査者に よって読み上げられる40項目の特徴が、自分が想起した教師にあてはまる(適合する)程度を4 段階(1.全くあてはまらない、2.あまりあてはまらない、3.少しあてはまる、4.よくあ てはまる)で評定していった。中学時代及び高校時代に好きだった教師についても同じように評 定してった。

結果と考察

 表1には、各時代における好きだった教師に適合する程度の高い評定値の1順にそれぞれの特徴 が示されている。また、図1には、各時代ごとに好きだった教師の特徴として適合する程度の高 い特徴(各時代の上位特徴10項目)を選んで、好きだった教師の特徴を明示している。

 どの時代においても・親しみやすさ(eX.「親しみがもてた」)・信頼感(eX.「信頼できた」)、

明るさ(eX.「明るかった」)、熱心さ(eX.r授業を熱心にしてくれた」)などの特徴は、好きだっ た教師の特徴として顕著であることがわかる。豊田(1996)は、自由記述による好きだった教師 の特徴を分析しているが、そこでは各時代共通して思いやり及び親しみやすさが好きだった教師 の特徴としてあげられている。評定法を用いた本研究においても親しみやすさという特徴が好き だった特徴として評定値が高かったことは、親しみやすさが好かれる教師の特徴として重要なも のであることがうかがえる。また、信頼感(「信頼できナこ」)に関しては、同じく自由記述を用い た豊田(1994)においても好きだった教師の特徴として時代に関わりなく、記述数の多かった特 徴である。したがって、信頼感も好かれる教師の特徴として重要なものであろう。

 しかし、回想する時代によって好きだった教師の特徴としての適合度に違いが認められる。小 学校時代においては、教師の性格的特徴(eX.r温かかった」r思いやりがあった」等)、中学校

一66一

(4)

㊦ →

表1 回想された各時代1こおける好きだった教師の特徴

小  学  校  時  代 中  学  校  時  代 高  校  時  代

番号 特      徴 平均 SD 順位 番号 特      徴 平均 SD 順位 番号 特      徴 平均 SD

1 7 親しみがもてた。 3.63 O.69 1 1o 明るかった。 3.63 O.61 40 25 殴った。 1.42 O.83

2 15 信頼できた。 3.60 O.61 2 20 授業を熱心にしてくれた。 3.58 O.77 2 20 授業を熱心にしてくれた。 3.65 O.67

3 6 悪いやりがあった。 3.57 0.59 3 15 信頼できた。 3.56 0.65 3 22 知識が豊富だった。 3.61 O.67

4 10 明るかった。 3.56 O.67 4 7 親しみがもてた。 3.54 O.73 4 15 信頼できた。

3.6工

o.6I

5 3 温かかった。 3.53 O.68 5 32 説明が分かりやすかった。 3.46 O.71 5 10 明るかった。 3.57 O.69

6 8 児童(生徒)への理解があった。 3.51 0.63 6 5 授業がっまかった 3.42 O.77 6 2 優しかった 3.52 0.76 7 30 尊敬できた。 3.50 O.75 7 8 児童(生徒)への理解があった。 3.41 O.67

78

30 尊敬できた。 3.52 O.66 8 2 優しかった 3,49 O.70 8 4 おもしろかった 3.40 O.76 8 児童(生徒)への理解があった。 3.51 O.69 9 20 授業を熱心にしてくれた。 3.47 O.69 9 30 尊敬できた。 3.40 0.76 9 21 雑談がおもしろかった。 3−51 0.78 1O 40 言動に矛盾したところがなかっれ 3.32 O.77 1o 6 思いやりがあった。 3.37 O.79 10 4 おもしろかった 3.49 O,78

H

児童・生徒と遊んでくれた 3.27 O.89

1ユ

16 児童(生徒)を尊重した。 3.34 0.75

上ユ

3 温かかった。 3.46 O.77 12 32 説明が分かりやすかった。 3.26 0.72 12 3 温かかった。 3.33 O.80 12 6 思いやりがあった。 3.43 O,71 13 26 板書がわかりやすかった。 3.21 O.81 13 22 知識が豊富だった。 3.31 0.76 13 32 説明が分かりやすかった。 3.41 0.鵬 14 5 授業がっまかった 3.20 O.85 14 4o 言動に矛盾したところがなかった。 3.30 O.76

1{

5 授業がっまかった 3.39 O,80

工5 35 自分のもつカを発揮させてくれ㌔ 3.I8 O.85 I5 2 優しかった 3.27 O.80 i5 40 言動に矛盾したところがなかっれ 3.38 O.77 16 16 児童(生徒)を尊重した。 3.17 O.73 16 21 雑談がおもしろかった。 3.26 O.81 16 16 児童(生徒)を尊重した。 3.幽 0.76 17 4 おもしろかった 3.13 o.脳 17 9 児童(生徒)と対等にっきあってくれた。 3.20 O.89 17 27 教えてもらった教科が好きになった。 3.27 0.98 18 21 雑談がおもしろかつた。 3.10 o.93 18 27 教えてもらった教科が好きになった。 3.20 o.9i 18 36 知性的だった。 3.26 O.86 工9 9 児童(生徒)と対等につきあってくれた。 3.㎝ O.95 19 35 目分のもつ力を発揮させてくれた。 3.16 O.85 I9 I7 進路相談にのってくれた。 3.24 I.04 20 22 知識が豊富だった。 3.04 O.76 20 26 板書がわかりやすかった。 3.15 0.95 20 9 児童(生徒)と対等につきあってくれね 3.20 O.95 21 38 物事に対する興味関心を引き出してくれた 2.99 o.91 21 17 進路相談にのってくれた。 3,07 1.05 21 31 授業で具体的な例を亦した。 3.11 o.96 22 幽 教科書以外の資料を使った。 2.93 O.85 22 29 成績があがった。 3.05 O.95 22 19 個人的な指導をしてくれれ 3.06 1.05 23 33 自分の考え方に影響を与えた。 2.90 1.03 23 36 知性的だった。 3.03 0.90 23 35 自分のもつ力を発揮させてくれれ 3.04 0.87 24 31 授業で具体的な例を下した。 2.89 O.88 24 31 授業で具体的な例を示した。 2.95 O.92 24 釧 教科書以外の資料を使った。 3.03 1.04 25 36 知性的だった。 2.85 0.81 25 19 個人的な指導をしてくれた。 2.90 1.03 25 33 自分の考え方に影着を与えた。 3.02 o.99 26 27 教凡てもりった教科が好きになrれ 2.78 O.95 26 38 物事に対する興味関心を引き出してくれた 2.90 o,90 26 38 物事に対する興味関心を引き出してくれた 3.02 o.94 27 29 成績があがった。 2.75 o.91 27 33 自分の考え方に影着を与えた。 2.88 O,87 27 29 成績があがった。 2.96 O.99 28 28 発表形式の授業をした。 2.75 1.oo 28 34 教科書以外の資料を使った。 2.86 1.oo 28 26 板書がわかりやすかった。 2.85 1.07 29 24 説教をした。 2.61 O.96 29 24 説教をした。 2.86 O.99 29 18 進路・教科外の相談にのってくれた。 2.81 1.13

30 工2 厳しい指導をした。 2.54 0.92 30 23 怒鳴った。 2.84 ユ.06 30 24 説教をした。 2.50

1.工。

31 23 怒鳴った。 2.別 1.02 31 18 進路・教科外の相談にのってくれれ 2.71 1.04 31 12 厳しい指導をした。 2,38 1.04 32 19 個人的な指導をしてくれた。 2.54 1.oo 32 12 厳しい指導をした。 2,65

一.oo

32 23 怒鳴った。 2.31 1.09

33 11 こわかった。 2,46 O.99 33 1 児童・生徒と遊んでくれた 2.43 1.10 33 1 児童・生徒と遊んでくれた 2.23 1.16

34 I3 顔立ち・スタイルが良かった。 2.22 O.97 34

1工

こわかった。 2.41 1.01 幽 I3 顔立ち・スタイルが良かった。 2.2ユ o.95 35 18 進路・教科外の相談にのってくれた。 2.19 1.04 35 13 顔立ち・スタイルが良かった。 2.24 O.92 35 11 」わかった。 2.19 1.14

36 37 遊びにつれていってもりった。 2.06 1.12 36 28 発表形式の授業をした。 1.99 1.脳 36 39 今でも個人的に交流がある。 1.99 1.17

37 25 殴った。 1.78 1.08 37 25 殴った。 i.88 1.07 37 28 発表形式の授業をした。 1.68 0.98

38 14 体罰を与凡だ。 1.74 1.01 38 14 体罰を与えた。 1.86 O.98 38 37 遊びにつれていってもbった。 1.63

正.oo

39 17 進路相談にのってくれた。 1.74 0.92 39 39 今でも個人的に交流がある。 1.78 1.08 39 14 体罰を与えた。 1.43 O.78

(5)

      、/小学校時代\

      /…     \\

       /      ・、

      /  ・温かかった    \

       /一州舳こ∵\

       一/一1−1■一一■一一一\ゾ・/    一.、

      ///  /\  、       ∴洲㍗㍍∵\・舳た!

       \  /.瓢簑  \  ノ

      \  !・鰍を熱心1こしてくれた   ノ

       ヤ∵ボ∵ふll〆

      1瓢狐∴\一ノ/  1

      \   \   /   /

       \。   \ア舳、/   、」・

      ㌔\      一\ /       /

      \㌧ _ノ〉く\__ノノノ

       図1 回想された好きだった教師の特徴

及び高校時代においては、学習指導のうまさ(eX.「授業がうまかった」「知識が豊富だった」等)

を好きだった教師の特徴として重視されていることがわかる。この結果は、20年前の杉村(1979)

においても認められる傾向である。好きだった教師の特徴が発達的に変化することは、かなり信 頼できる結果といえるであろう。

研 究 2  方 法

 調査対象 大学生141名(男子59、女子82名)であり、平均年齢19歳1!か月(18歳4か月〜23 歳5か月)であった。

 材料a)嫌いだった教師の特徴に関する調査項目豊田(1996)の自由記述の結果から、反 応頻度の高い項目を40項目選択した。b)評定回答用紙 小学校、中学校、高校時代に嫌いだっ た教師が上述の40項目に適合する程度を評定してもらうための用紙が作成された。研究1と同じ

くこの用紙はA4判の大きさで、小学校、中学校、高校時代ごとに1〜40の項目番号と評定値を 記入する()欄が設けてあった。

 手 続 研究1と同様にクラス単位の集団調査を実施した。調査者は、上述の評定回答用紙を 配布し、まず、小学校時代において嫌いだった教師を1人想起するように教示を与えた。被調査 者は、調査者によって読み上げられる40項目の特徴が、自分が想起した教師にあてはまる(適合 する)程度を4段階(1.全くあてはまらない、2.あまりあてはまらない、3.少しあてはま

る、4.よくあてはまる)で評定していった。中学時代及び高校時代に嫌いだった教師について も同じように評定してった。

結果と考察

 表2には、各時代における嫌いだった教師に適合する程度の高い評定値の順にそれぞれの特徴 が示されている。また、図2には、各時代ごとに嫌いだった教師の特徴として適合する程度の高

一68一

(6)

① o

表2 回想された各時代における嫌いだった教師の特徴

小  学  校  時  代 中  学  校  時  代 高  校  時  代

順位 番号 特      徴 平均 SD 順位 番号 特      徴 平均 SD 腕 番号 特      徴 平均 SD

1 2 自己中心的であった。 3.12 O.96 1 2 自己中心的であった。 3.31 O.92 1 29 児童(生徒)と遊ばなかった口 3.35 1.03 2 10 えこひいきをした。 3.08 O.95 2 10 尺こひいきをした。 3.14 1.oo 2 2 自己中心的であった。 3.13 O.97 3 8 うるさかった。 3.01 O.90 3 8 っるさかった。 3.13 0.99 3 4 児童(生徒)への理解がなかった 3.11 0.85 4 4 児童(生徒)への理解がなかった 2.95 O.87 4 14 言動に矛盾したところがあった。 3.01 O.90 4 32 児童(生徒)の意見を聞かなかった。 3.06 0.89

5 19 威圧的だった。 2.93 O.93 5 20 自信過剰だrた。 3.OO 1.04 5 26 話が長かった。 2.96 1.11

6 1 厳しかった。 2.92 0.89 6 32 児童(生徒)の意見を聞かなかった。 3.00 0.93 6 11 授業がへたであった。 2.94 1.11 7 ユ4 言動に矛盾したところがあった。 2.80 o.99 7 1 厳しかった。 2.99 1.02 7 8 っるさかった。 2.94 1.10 8 20 自信過剰だった。 2.78 O.94 8 4 児車(生徒)への理解がなかった 2.99 O.89 8 21 話が下手だった。 2.89 1.20 9 26 話が長かった。 2.70 1.oo 9 15 表情が良くなかった。 2.94 1.03 9 15 表情が良くなかつた。 2.98 1.OO lO 9 思いやりがなかった。 2.69 O.87 1O 29 児童(生徒)と遊ばなかった。 2.94 1.10 1o 20 自信過剰だった。 2.87 1.12

H 15 表情が良くなかった。 2.67 0.97

ユ1

見かけで児童(生徒)を判断した。 2.92 O.95

ユニ

9 思いやりがなかった。 2.85 O.88 12 32 児童(生徒)の意見を聞かなかった。 2.66 O.93 12 19 威圧的だった。 2.88 L14 12 2{ 愚痴を言った。 2.82 1.13 13 39 偏見をもって児童(生徒)を見ていた。 2.57 1.01 13 9 思いやりがなかった。 2.87 O.87 13 10 え」ひいきをした。 2.80 1.06 14 34 児童(生徒)に干渉しすぎた。 2.別 0.99 14 11 授業がへたであった。 2.85 0.96 14 14 言動に矛盾したところがあった。 2.79 1.04 15 33 見かけで児童(生徒)を判断した。 2.53

I.o工

15 39 偏見をもって児童(生徒)を見ていた。 2.筋 O.96 工5 30 建晴リだけですました。 2.79

エ.01

16 13 八つあたりをした。 2.51 1.OO 16 26 話が長かった。 2.77 1.㏄ 16 12 頼りなかった 2.76 1.17

17 29 児章(生徒)と遊ばなかった。 2.42 1,07 17 23 言糞遺いが悪かった。 2.73 1.12 22 字が下手だった。 2.71 1.12 18 11 授業がへたであった。 2.39 o.92 18 13 八つあたりをした。 2.72 1.06

17 P8 P9

39 偏見をもって児童(生徒)を見ていナ㍍ 2.70 O.96

19 24 愚痴を言っナ、 2.39 1.OO 19 24 愚痴を言った。 2.70 1.07 1 厳しかった。 2.鯛 I.15

20 35 児童(生徒)の可能性を考えなかった。 2.37 O.87 20 30 建目1』だけですました。 2.59 O.95 20 33 見かけで児童(生徒)を判断した。 2.68 1.03 21 27 宿題をたくさんだした。 2.35 O.98 21 21 話が下手だった。 2.57 1.03 21 31 いいかげんだった。 2.58 1.10 22 3 体罰を与えた。 2.35 1.19 22 31 いいかげんだった。 2.55 1.04 22 35 児童(生徒)の可能性を考えなかった。 2.57 O.95 23 38 児童(生徒)になれなれしかった。 2.34 1.08 23 脳 児童(生徒)に干渉しすぎた。 2.55 1.08 23 37 勉強のできない児童(生徒)を放っておいね 2.55 O.98 24 30 建則だけですました。 2.30 O.88 24 38 児童(生徒)になれなれしかった。 2,55 1.14 24 19 威圧的だった。 2.55 1.17 25 23 言葉遣いが悪かった。 2.30 o.94 25 3 体罰を与えた。 2.46 1.30 25 23 言葉追いが悪かった。 2.52 1.13

26 2ユ 話が下手だった。 2.29 O.94 26 35 児童(生徒)の可能控を考えなかった。 2.46 0.90 26 7 行動がかわっていた。 2.43 1.13 27 12 頼りなかった 2.23 1.06 27 6 暴力的であった。 2.39 1.30 27 13 八つあたりをした。 2.34 1.03 28 31 いいかげんだった。 2.23 1.01 28 12 頼りなかった 2.38 1.11 28 38 児童(生徒)になれなれしかった。 2.30 1.16

29 7 行動がかわっていれ 2.工5 I.06 29 22 字が下手だった。 2.38 1.13 29 17 やる気がなかった。 2.27 1.15

30 5 いやらしかった。 2.13 1.19 30 37 勉強のできない児童(生徒)を放っておいね 2.37 0.93 30 36 児童(生徒)の名剣を覚えなかった。 2.23

ユ.ユ4

31 6 暴力的であった。 2.1O 1.11 31 5 いやりしかった。 2.30 1.18 31 脳 児童(生徒)に干渉しすぎた。

2.2工

1.09 32 16 約東を破った。 2.05 O.88 32 7 行動がかわっていた口 2.27 1.15 32 27 宿題をたくさんだした。 2.15 1.11

33 37 勉強のできない児童(生徒)を放っておいた。 2.05 O.囎 33 16 約束を破った。 2.12 O.95 33 5 いやりしかった。 2.I3 1.16

説 22 字が下手だった。 2.04 O.98 34 17 やる気がなかった。 I.96 I.04 割 16 約束を破った。 2.09 0.97

35 25 っそをついた。 1.94 O.87 35 18 不潔だった。 1.96 1.㎝ 35 25 っそをっいた。 2.07 O,99

36 17 やる気がなかった。 1.87 O.89 36 25 っそをっいた。 1.95 0.95 36 28 声が小さかった。 1.96 1.14

37 18 不潔だった。 1.82 0.96 37 27 宿題をたくさんだした。 1.93 O.97 37 18 不潔だった。 1.94 1.06

38 28 声が小さかった。 1.48 O.82 38 36 児童(生徒)の名目I』を覚瓦なかった。 1.73 O.90 38 3 体罰を与えた。 1.69 1.12

39 40 よく授業を休んだ。 1.37 O.73 39 28 声が小さかった。 1.56 0.94 39 6 暴力的であった。 1.65 1.05

(7)

      旅

       聯驚撚こン   /

       /      /        \、   /       /

      \\∴/.、一_ノ/

       図2 回想された嫌いだった教師の特徴

い特徴(各時代の上位特徴10項目)を選んで、嫌いだった教師の特徴を明示している。

 どの時代においても「自己中心的であった」が嫌われる特徴として最も有力であ私自由記述 を用いた豊田(1994)及び豊田(1996)においても、「自己中心的である」という特徴は嫌われ る教師の特徴として記述数の多いことが示されている。したがって、「自己中心的」であること は、嫌われる教師の特徴として重要であることがわかる。また、豊田(1999)では、嫌われる男 性および女性の特徴としても「自己中心的」が指摘されている。したがって、「自己中心的」と

いう特徴は、教師に限らず、一般に嫌われる特徴として強く意識されていることがわかる。

 しかし、研究1と同じく、嫌いだった教師の特徴においても回想する時代による違いが認めら れた。まず、小学校から中学時代は・生活指導を含めた児童(生徒)への対応のまずさ(eX「威 圧的であった」「思いやりがなかった」「えこひいきした」「言動に矛盾したところがあった」等)

が重視されている。一方、中学校から高校時代において嫌いだった教師の特徴としては、生徒と のふれあい不足(eX「生徒の意見を聞かなかった」「生徒と遊ばなかった」)があげられる。思春 期における生徒と教師のふれあいの重要性が示されているといえよう。また、学習指導のまずさ

(eX.「授業が下手であった」「話が下手だった」)も嫌いだった教師の特徴として重視されている。

豊田(1996)でも、中学及び高校時代においてr下手な授業」が嫌いだった教師の特徴として回 想されることの多かったので、年齢の上昇とともに学習指導が教師の評価基準としてより重視さ れようになることがわかる。

 研究1と2から、どの時代にも共通する教師に対する好き嫌いの評価基準は、その教師の性格 的特徴にあるといえよう。そして、小学校時代は特にこの性格的特徴が重視されており、中学及 び高校時代へと年齢が上がるにつれて、授業や話のうまさという教師としての仕事に直接関わる 特徴が評価基準として付加されてくるといえよう。

引用文献

Brophy,J−E.,&Good,T.L.1974Teachers−student relationships:Causes and consequence.

一70一

(8)

 New York:Ho1t,Rinehart&Winston.浜名外喜男・蘭 千寿・大根哲治(訳)1985 教師  と生徒の人間関係一新しい教育指導の原点一  北大路書房.

市川 博 1979 日中の児童・生徒の生活意識 中国研究月報 第383号 中国研究所(市川   博1990子どもに好かれる先生一いま、なぜふたたび問題とされるのか一  児童心  理第44巻第4号 1−13より引用)

北尾倫彦第5章学級の心理辰野千寿監修教育心理学入門日本文化科学社 岸田元美 1968児童生徒の人間関係 明治図書

杉村 健 1979教育心理学 近畿大学通信教育部

豊田弘司 1994回想による教師像と教師に対する印象の関係 奈良教育大学教育研究所紀要  30,93−98.

豊田弘司 1996回想された好きな教師と嫌いな教師像奈良教育大学教育研究所紀要,32,125−

 131.

豊田弘司 1999大学生における嫌われる特徴の分析 奈良教育大学教育研究所紀要,35,71−

 75、

(付記)データ整理に関しては奈良教育大学心理学専攻生(平成8年度卒業)の近藤祐明君、竹

    谷あづささん、椿 和美さん、西澤正勝君の協力を得れ記して感謝の意を表します。

参照

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