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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論 文 題 名 非 糖 尿 病 血 液 透 析 患 者 に お け る 末 梢 動 脈 疾 患 (Peripheral

Arterial Disease:PAD)の新規発症に影響を及ぼす因子の探索的

検討

掲載雑誌名 昭和学士会雑誌 第76巻 第2号(平成28年4月)掲載予定 昭和大学大学院医学研究科内科系内科学(腎臓内科分野)専攻 廣瀬 真

内容要旨

血液透析(Hemodialysis:HD)患者において末梢動脈疾患(Peripheral Arterial

Disease:PAD) は一般人口と同様に冠動脈疾患や脳卒中などと強く関連し、

全死亡や冠血管死亡の強力な予後因子になることが報告されている。

HD 患者は一般人口と比較して PAD を発症しやすく、重症化しやすく、

大切断に至った時の予後は著しく不良である。したがってHD患者におい ては、PADの予防や早期発見・早期治療が重要である。

我々は非糖尿病HD患者においてPADの新規発症と関連する因子を探索 的に検討した。

PAD の新規発症に関連する因子を調べるため、ベースラインの下肢動脈 エコーでPADを認めない単施設の非糖尿病維持透析患者106人を対象と して後ろ向きコホート研究を行った。5 年後の下肢動脈エコーで PAD の 有無を評価し、PADを認めるものをPAD新規発症とした。

対象患者全体の患者背景は、平均年齢 57.2±12.4 歳,男女比は男性 58 人, 女性48人、透析歴は平均12.6±8.1年、喫煙率51.9%、High Dense Lipoprotein -cholesterol(HDL)の平均値は 48.2±15.3mg/dl、スタチン内服率は 12.3%

であった。

5 年後の下肢動脈エコーで PAD の新規発症が確認された患者は対象患者 106 人中 22 人であった。

年齢・性別・透析歴・喫煙歴・低 HDL 血症の有無・スタチン内服の有無 の中から PADの新規発症に寄与する因子を探るため、ロジスティック回 帰分析による多変量解析を用いて検討した。

年齢・性別・透析歴・喫煙歴・低HDL血症の有無・スタチン内服の有無 などの因子と PADの新規発症との関連を多変量解析で検討したところ、

低HDL血症のみで有意な関連が認められた(Odds ratio1.91,95% confidence interval 1.11-3.34 , p=0.02)。

(2)

本研究の結果、非糖尿病 HD患者において低 HDL 血症は PADの新規発 症と関連する可能性を示唆した。

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