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Title 健康づくりに関する至適運動強度の決定に関する研究 : 漸増負荷運動に おけるLTとFORmaxに着目して

Author(s) 千葉, 佳苗; 神林, 勲

Citation 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 72(1): 519‑526

Issue Date 2021‑08

URL http://s‑ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/12054

Rights

(2)

健康づくりに関する至適運動強度の決定に関する研究

―漸増負荷運動におけるLTとFORmaxに着目して―

千葉 佳苗・神林  勲

北海道教育大学大学院教育学研究科

北海道教育大学札幌校保健体育教育研究室

DeterminationofOptimalExerciseIntensityforHealthPromotion:

LTandFORmaxduringIncrementalGradedExercise

CHIBAKanaeandKAMBAYASHIIsao

GraduateSchoolofEducation,HokkaidoUniversityofEducation

DepartmentofPhysicalEducation,SapporoCampus,HokkaidoUniversityofEducation

ABSTRACT

Exerciseisbecomingmorecommonforhealthpromotion,andexerciseintensitywas extremelyimportant.Therefore,thisstudyaimedtoobtainbasicknowledgeaboutthe apparentintensityoflactatethreshold(LT)andmaximumfatoxidationrate(FORmax)

duringanincrementalcycleergometrytesttovolitionalexhaustion.Seventeenmaleadults

(meanage=19.3±1.2yr,height=172.0±4.8cm,weight=63.7±4.3kg)withexercisehabits articipatedinthisstudyafterprovidingwritteninformedconsent.Allsubjectswerecollege students who regularly participated in sportstraining program. LT was the exercise intensitycoincidentwithasustainedincreaseinbloodlactatelevelabovetheinitialbaseline.

FORcurvesweredeterminedbyindirectcalorimetryfrom0to160Wduringtheexercise.

FORmaxistheexerciseintensityatthepointofmaximalfatoxidationrate,determined usingapolynomialexpression.Thepeakoxygenconsumption(V・

O2peak)andmaximal exercise load were 56.0±1.7ml/kg/min and 263.5±8.4Watt, respectively. The average FORmaxwas0.28±0.03g/min,rangingfrom0.11g/minto0.52g/min.LTandFORmax appearedwithalmostthesameexerciseintensity(50%-55%HRpeak,30%-35%V・

O2peak and60-65W,respectively).Thetwovariableswereingoodagreement,suggestingthat exerciseatthisintensityishighlyeffectiveintermsofsafetyandlipidmetabolism.

(3)

千葉 佳苗・神林  勲

緒 言

運動は,健康づくりや運動療法における身体機 能改善等を目的として,様々な場面で用いられて いる。その際,用いる運動の強度は,極めて重要 である。適切な強度の範囲外で運動を実施すれば,

有効性や安全性に問題が生じる。効果的な至適運 動 強 度 の 目 安 と し て, 無 酸 素 性 作 業 閾 値

(AnaerobicThreshold:AT)レベルでの運動 が推奨されている(吉田,1993a)。ATを超えな い強度の運動では,血中カテコールアミンの著明 な増加(Tanabeetal.,1994)や不整脈の出現や 血圧・心拍数の過剰な増加(高橋,1994)が生じ ないとされる。ATを判定するには,漸増負荷運 動でのテストが不可欠になる。漸増負荷運動では,

低強度から運動を開始し,中強度から高強度へと 徐々に負荷を増加させ被検者を疲労困憊に至らし めるものである。このような運動中に,呼気ガス 分析装置による呼吸器系変数の測定(Ventilatory Threshold:VT)や採血による血中乳酸値の測 定(LactateThreshold:LT)でATの判定を行 うことができる(吉田,1993b)。また,近年,

心拍変動解析を用いることで,より簡便に,非侵 襲的にAT判定の可能性を示唆する研究もある

(木本ほか,2017)。

運動時にはエネルギー源として主に,糖質と脂 質が用いられる。しかしながら,その割合は一定 では無く,実施する運動強度や継続時間によって 変化する。運動強度との関連においては,強度が 高い場合には,糖質が主なエネルギー源となる。

一方で,運動強度が低くなれば脂質の占める割合 が大きくなる。漸増負荷運動中においても,低強 度から中強度の運動負荷では,脂質酸化量(Fat OxidationRate:FOR)が多く,運動強度が高く なるにつれてFORが減少して糖質の酸化量が増

1994)。運動時のFORに関する知見は,運動によ る肥満解消や持久的パフォーマンスの向上に関連 し,健康科学やスポーツ科学にとって有用な情報 である。

漸増負荷運動時におけるFORの変化について は, こ れ ま で に 多 く の 研 究 が な さ れ て い る

(AchtenandJeukendrup,2003,2004;Astorino, 2000;Bircheretal.,2005;Lazzseretal.,2010;

Riddelletal.,2008;Ryndersetal.,2011;高橋ほ か,2009,2015;Tolfreyetal.,2010;Venebles etal.,2005)。それらの研究によれば,漸増負荷 運動のFORの最大値(FORmax)は,その運動 で得られた酸素摂取量の最高値(V・

O2peak)の40

~65%程度で生じるとされている。この範囲の運 動強度は,AT出現の運動強度とも概ね一致す る。FORは最大値を迎えた後,低下して行くが,

運動強度は増加して行くことから,エネルギー需 要を満たすために糖質酸化量が増加することにな る。糖質酸化量の増加は,乳酸生成の増加につな がる可能性があることから,FORmaxとLTの運 動強度は一致すると考えられる。

LTとFORmaxとの関係については,いくつか の先行研究がある。それらによれば,両者は一致 すると報告するもの(AchtenandJeukendrup, 2004;Tolfreyetal.,2010),一致しないと報告す るもの(Bircheretal.,2005;Ryndersetal.,2011)

がある。先行研究の結果の不一致の原因は明らか ではないが,対象とした被検者が,持久性スポー ツ選手,思春期の男女,肥満の成人男女および成 人の非鍛錬者と異なることに起因しているかもし れない。今後,様々な対象を被検者としてLTと FORmaxの関連性を検討することは,健康科学 やスポーツ科学にとって有用な知見となると考え られる。

そこで本研究は,LTとFORmaxの関係につい Keywords;lactatethreshold,maximumfatoxidationrate,adultmaleexercisehabits,

exerciseintensity

(4)

研究対象とされてことなかった運動習慣がある成 人男性を対象に実験を行った。また,先行研究に おいてVTを研究対象としているものは少ないた め(Astorino,2000;Bircheretal.,2005),本研 究ではVTとの関連性についても検討を加えた。

方 法 1.被検者

男子大学生17名(年齢19.3±1.2歳,身長172±

4.8cm,体重63.7±4.3kg)を対象とした。被検者 は全員,大学で運動部に所属しており,日常的に 運動を実施していた。実験参加時は冬期(11-12月)

であったため,屋内において週3回,2時間程度 の運動頻度であった。全ての被検者に対し,実験 の目的や内容について説明を行い,書面にて実験 参加の同意を得た。なお,本研究は,北海道教育 大学研究倫理委員会の承認を得て実施された(北 教大研倫2019091001)。

2.実験プロトコル

被検者は実験室(室温20.0±0.2℃,湿度32.2±

1.0%)に来室後,体重の測定を行い,各自でスト レッチ等の準備運動を実施した。その後,自転車 エルゴメーターにより漸増負荷運動を行った。運 動前の安静時から運動終了後まで呼気ガス分析と 心拍数(HR)の計測を行った。運動前の安静時,

運動開始から3分毎と運動終了時に主観的運動強 度(RPE)と血中乳酸濃度(bLa)を測定した。

3.漸増負荷運動(図1)

被検者は,自転車エルゴメ-ター(ロード社製 75XL)で多段階漸増負荷試験を実施した。運動 負荷の漸増は,0Wattで3分間のウォーミング アップ後,連続的に20Wattで3分間,その後は 3分間ずつ20Watt増加させ,160Wattまで実施し た。自転車のペダリング頻度はメトロノームに合 わせて60rpmを維持させた。安静時と各負荷の2 分30秒時点において,Borgスケール(6-20段階,

Borg,1973)を用いて,被検者の指差しにより

確認した。

160Watt以降は,1分間に20Wattの漸増率に変 化させ,疲労困憊まで運動を行わせた。ペダリン グ頻度は60rpmを下回らないことを条件に被検者 の任意とした。疲労困憊の判定基準は自転車エル ゴメーターの回転数が50rpmを下回った時点,も しくは検者が運動継続困難と判断とした時点とし た。

4.呼気ガスの採取と分析

運動開始から運動終了まで,呼気ガス分析装置

(ミナト医科学社製AE-300S)により呼気ガス をbreath-by-breath法で連続的に測定した。得 られた呼気ガスデータは8呼吸毎に平滑化した 後,20秒間毎に単純平均したものを分析に供し た。HRについても20秒毎に平均したものを用い た。呼気ガス変数として,換気量(V・

E),酸素摂 取量(V・

O2),二酸化炭素排泄量(V・

CO2)および ガス交換比率(RER)を分析対象とした。得ら れ たV・

O2の 内, 最 高 値 を 最 高 酸 素 摂 取 量

(V・

O2peak)とした。

5.採血とbLaの測定

採血は採血用穿刺器具(SKK社製ジェントレッ トⅡ)を用いて,指先から安静時,運動開始後 20Watt,40Watt,60Watt,80Watt, 100Watt, 120Watt,140Wattおよび160Wattの各3分間の内 の2分30秒,加えて漸増負荷試験の終了3分後の 計10回行った。採取後すぐに,簡易血中乳酸測定

図1 漸増負荷運動の測定プロトコル

(5)

千葉 佳苗・神林  勲

器(アークレイ社製ラクテート・プロ2)を用い てbLaの測定に供した。

6.FORとFORmaxの算出

FOR(g/min)は,0-160Wattの負荷のV・ O2

・V

CO2からタンパク質の酸化はないものとして仮 定 し てJanyacharoenetal.(2009) の 式〔1.695

×V・

O2(ml/min)-1.701×V・

CO(ml/min)〕を用2 いて算出した。

FORmaxは,20秒毎に算出されたFORから,

各運動負荷の後半1分間の平均値を算出し,その 平均値をY軸に,運動時間の経過をX軸としたグ ラフを作成し,多項式による近似回帰曲線を求め,

その式の最大値とした。最大値の算出は,表計算 ソフトであるExcel2013のソルバーの機能を使用 した。算出の典型例を図2に示した。FORmax が現れた運動強度については,運動時間とV・

O2, 運動時間とHRの一次回帰式をそれぞれ求め,そ れらの式に最大脂質酸化量が出現した運動時間を 代入することで求めた。なお,V・

O2については

・V

O2peakで,HRについては運動中に得られたHR の最高値(HRpeak)で除した相対値(%V・

O2peak と%HRpeak)も合わせて算出した。なお,LTと VTと の 関 連 性 の 検 討 で は, 各 被 検 者 の

を用いた。

7.VTとLTの判定

これらの判定には,0-160Wattにおける各被検 者の平均値を用いて行った。VTは,Wasserman

(1964)の判定基準を参考に,被検者全員のV・ E,

・V

CO2お よ びRERの 平 均 値 を 運 動 負 荷(0- 160Watt)に対してプロットし,それらが非直線 的に増加するポイントを視覚的に判定した。

LTの判定については,被検者全員のbLaの平 均値を安静時から運動終了時の運動負荷に対して プロットし,安静時からのベースラインからbLa が増加するポイント(AchtenandJeukendrup, 2004)を視覚的に判定した。

8.統計処理

全ての項目は平均値±標準誤差で示した。平均 値の差の検定には対応のあるt検定を用いた。有 意水準は5%未満とした。

結 果

表1に,漸増負荷運動における運動継続時間と 呼吸循環器系変数の最高値を平均値で示した。

HRとRERから被検者は疲労困憊に達したと思わ れる。運動継続時間はおよそ30分間であった。

表2は,0Wattから160Wattまでの各負荷にお ける2-3分間の1分間の呼吸循環器系変数,FOR,

RPEおよびbLaの平均値を示したものである。

FORは40-80Wattで0.26-0.27g/minと高く,その 前後の運動強度では低値であった。RPEは6-15,

bLaは3-5mmol/Lの範囲で推移した。

表3は,被検者毎に算出したFORmaxとその 出現強度に関する変数を平均値で示したものであ る。FORmaxの 出 現 強 度 は,HRpeakの55%程 度,V・

O2peakの35%程度と比較的低い運動強度で 出現した。

図3は表2のデータを基に,VT,LTおよび FORmaxの判定を行ったグラフである。V・

・ E,

図2 最大脂質酸化量の算出のための典型例 X軸は時間経過(sec)を,Y軸は各負荷で平均化さ れた脂質酸化量(g/min)を示す。多項式の近似回 帰曲線を作成後,Excelのソルバー機能を使用し最大 値(最大脂質酸化量)を算出した。

(6)

で出現したと判断された。LTについては,安静 時からのベースラインからbLaが増加する60Watt を出現強度とした。0-60Wattと80-160Wattにお け るbLaとRERの 平 均 値 を 算 出 す る と,bLaは 3.01±0.32mmol/Lと4.56±0.49mmol/L,RERは 0.83±0.01と0.93±0.01となり,両者の差はいずれ も統計的に有意(p<0.01)であった。FORmax は多項式による近似回帰曲線から,61Wattと計 算された。このことから,LTとFORmaxは同一 の強度で出現し,その強度は,VTの強度よりも 低値であった。

考 察

本研究では運動習慣がある男子大学生を対象に 漸増負荷運動を行ったところ,LTとFORmaxは ほぼ同一の強度で出現することが明らかとなっ

た。この結果は,持久性スポーツ選手を対象とし たAchtenandJeukendrup(2003),思春期の男 女を対象としたTolfreyetal.(2010)の報告を支 持するものとなった。出現強度は,被検者全員の 平均値(表3)や各負荷の平均値(表2)からの 算 出 か ら,50-55%HRpeak,30-35%V・

O2peakお よび60-65Wattの範囲であった。よって,この強 度での運動は,安全性の面から,また,脂質代謝 の面から有効性が高いといえる。表2より,RPE も7-8程度であったことから,主観的にも非常に 楽に実施できる運動強度であった。

表2や図2で示したように,FORmax後が出 現した強度以降,FORは低下している。しかし ながら,運動強度の増加に伴うエネルギー需要は 満たさなければならない。そのために糖質酸化量 が増加し,それが乳酸生成の増加につながりLT 出現がもたらされたと考えられる。LTとFORmax 表1 漸増負荷運動における呼吸循環器系変数と血中乳酸値の最高値(被検者全員の平均値)

表3 最大脂質酸化量とその出現時の呼吸循環器系変数と運動負荷(被検者全員の平均値)

表2 各負荷における呼吸循環器系,FOR,RPEおよびbLaの平均値(被検者全員の平均値から算出)

(7)

千葉 佳苗・神林  勲

は一致しないとする研究(Bircheretal.,2005;

Ryndersetal.,2011)との相違は明らかではない が,それらの研究が肥満者や非鍛錬者を対象とし ていることから,運動習慣や身体活動量がLTと FORmaxの関連性に影響を与える可能性がある。

また,運動によるbLa動態からどのようにLTを 判定するかも結果に影響を与えるかもしれない。

VTとFORmaxの出現強度には大きな違いが認 め ら れ た。 こ の 結 果 は, 先 行 研 究(Astorino, 2000;Bircheretal.,2005)と一致している。VT の生じる生理学的メカニズムは今だ明らかではな い。しかしながら,エネルギー基質の代謝に影響 を与えるホルモン濃度の影響を指摘する研究

あるものの,骨格筋からのカリウムイオンの漏出

(Paterson,1992)や骨格筋を支配する神経性活 動の増大(MateikaandDuffin,1994a,1994b)と の報告もあり,代謝以外の影響がVT出現の要因 で あ る 可 能 性 が あ る。 こ の こ と が,VTと FORmaxの出現強度の不一致につながったと思 われる。

本研究では,FORmaxは0.27-0.28g/minと推定 され,出現強度は30-35%V・

O2peak,50-55%HRpeak であった。これらの値は,運動習慣のある女子大 学生を対象に約20-90%V・

O2peakの範囲において 自転車エルゴメーターで検討した研究結果(佐藤 ほ か,2019),FORの 最 高 値0.26-0.27g/min, 出

図3 漸増負荷運動における各負荷のFOR,bLa(上段)とV

E,V・

CO2(下段)の変化

各図のX軸は運動負荷(Watt)を示している。各図中内の点線矢印はLT,破線矢印はVTと判断された強度を示し ている。

(8)

しながら,トレッドミルによる走運動において,

運動クラブに所属している女子中学生を対象とし た研究(高橋ほか,2015)では,FORmaxは0.27±

0.11g/minであるものの,出現強度は56.5±3.7%

・V

O2peakと本研究とは大きく異なる。本研究も含 めこれらの研究のFORmaxは絶対値であり,体 格の影響を排除することができておらず,値を単 純に比較することはできない。しかしながら,運 動強度についてはV・

O2やHRのpeak値で相対化さ れ て お り, 比 較 が 可 能 で あ る。 先 行 研 究 の FORmaxの出現強度を見てみると,最大酸素摂 取量(V・

O2max)の63%(AchtenandJeukendrup, 2003),61%(AchtenandJeukendrup,2004),48%

(Venablesetal.,2005),53-56%(Stisen et al., 2006),55-59%(高橋ほか,2009),42.6%(Lazzer etal.,2010)V・

O2peakの35%(Tolfreyetal.,2010),

31-56%(Riddelletal.,2008),44.7%

(Rynderset al.,2011)であったことが報告されている。本研 究や佐藤ほか(2009)の結果と比較すると全体的 に高値ものが多い。研究に用いられた運動の種類,

運動負荷様式および対象者が異なるため,詳細は 不明だが,日本人の運動習慣がある成人男女の FORmaxの出現強度は,欧米人,思春期の男女 および持久性トレーニング者よりも低い可能性が ある。Riddelletal.(2008)の報告によると,思 春 期 か ら 成 人 へ と 年 齢 が 上 が る に つ れ て,

FORmaxの出現強度(%V・

O2peak)が減少するこ とはこの推察を支持するものと思われる。

本研究の課題として,LTとFORmaxの関連性 が被検者の平均値での検討に留まったことがあげ られる。これはbLaの測定値にばらつきが大き く,LTの判定を明確に行うことができなかった 被検者が多くいたことに起因する。LTの評価に 合わせるため,FORmaxとVTも被検者全員の平 均 値 で 評 価 し た。 今 後 は, 被 検 者 毎 のATと FORmaxを算出し,両者の関連性を相関分析等 でより詳細に検討する必要があるであろう。ま た,FORmaxに影響を与える運動前の食事を統 一することができなかったことも今後の課題であ る。

結 論

本研究では,運動習慣がある男子大学生17名を 対象とし,LTとFORmaxの出現強度について検 討した。その結果,両者の出現強度はほぼ一致し た。一方,VTはより高い強度での出現であった。

よ っ て,LTとFORmaxが 出 現 し た 運 動 強 度

(30-35%V・

O2peak,50-55%HRpeak) は 安 全 性 や脂質代謝の面から有効性が高いといえる。一 方,FORmaxの出現強度については先行研究よ りも低値であったことから,今後,より詳細な検 討も必要である。

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(千葉 佳苗 本学大学院生)

(神林  勲 札幌校教授) 

参照

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