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白川 尚史 氏から学位申請のため提出された論文の審査要旨 題 目

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Academic year: 2021

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博士課程用(甲)

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白川 尚史 氏から学位申請のため提出された論文の審査要旨

題 目

The role of circulating lipoprotein lipase and adiponectin on the particle size of remnant lipoproteins in patients with diabetes mellitus and metabolic syndrome

(糖尿病とメタボリックシンドロームのレムナントリポ蛋白粒子サイズにおけるリポプロテインリパー ゼとアディポネクチンの役割)

Clinica Chimica Acta 440 : 123–32, 2015

Takashi Shirakawa, Katsuyuki Nakajima, Shin-ichi Yatsuzuka, Younosuke Shimomura, Junji Kobayashi, Tetsuo Machida, Hiroyuki Sumino, Masami Murakami

論文の要旨及び判定理由

リポプロテインリパーゼ(LPL)は脂肪細胞や筋肉細胞から分泌され、TG-richリポ蛋白の代謝を行う 酵素である。LPLの活性の上昇によりレムナントリポ蛋白(RLP)の代謝が亢進してその粒子サイズが 小さくなり、RLPの粒子サイズはRLP-TGとRLP-Cの比(RLP-TG/RLP-C)により推定できることが知ら れている。現在、LPL活性は対象者にヘパリンを投与して血管壁のLPLを遊離させた後(ポストへパリ ン)の血漿を用いて測定されているが、煩雑ならびに危険でありLPL欠損症の診断以外にはほとんど行 われていない。ヘパリンを投与しない循環血液中の(プレヘパリン)LPL濃度の測定が検討されてきた が、ポストヘパリン血漿LPLとの関係の検討が十分でなく、日常臨床には用いられていない。また、脂 肪細胞から分泌されるアディポネクチンもLPLと同様に抗動脈硬化作用を有するが、アディポネクチン とLPLの相互関係についての報告はほとんど見られない。

著者らは、これまでに米国人の健常ボランティアにおけるポストヘパリン血漿のLPL活性ならびに LPL濃度とレムナント代謝の関係について検討を行った。今回、プレヘパリン血漿を用いた新たな高感 度ELISA法によるLPL測定を行い、本邦における糖尿病患者とメタボリック症候群(MetS)患者のLPL 濃度とRLPの粒子サイズの相関、ならびにLPLとアディポネクチンの関連について検討した。

448症例の健診受診者を健常群、糖尿病患者群、MetS患者群に分類し、各種身体測定ならびに空腹時 採血を行い、高感度ELISA法によるLPLの測定、JIMRO II法を用いたRLP-TGならびにRLP-Cの測定、ア ディポネクチンの測定、肝機能、糖代謝等の臨床化学検査を行った。

RLP粒子サイズ(RLP-TG/RLP-C)は、健常群に比較してDM群とMetS群において有意に高値であっ

た。LPL濃度とアディポネクチン濃度は、健常群に比較してDM群やMetS群で有意に低値であった。LPL 濃度とアディポネクチン濃度は、それぞれRLP粒子サイズと逆相関した。LPL濃度はアディポネクチン 濃度と正相関した。今回の検討により、DM患者とMetS患者においてRLPは大粒子サイズが主体であり、

LPL濃度やアディポネクチン濃度が低値を示すことが明らかとなり、LPLとアディポネクチンがRLP代 謝の亢進に関与している可能性が示唆された。

本研究は、プレヘパリン血漿LPL濃度測定が動脈硬化を初めとした各種病態の評価に有用である可能 性を示唆するものであり、臨床的に有意義な研究であると認められ、博士(医学)の学位に値するもの と判定した。

( 平成26年12月10日)

審査委員 主査 群馬大学教授(医学系研究科)

細胞調節分野担任 小島 至 印 副査 群馬大学教授(医学系研究科)

臓器病態内科学分野担任 倉林 正彦 印 副査 群馬大学教授(医学系研究科)

(2)

博士課程用(甲)

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分子細胞生物学分野担任 石崎 泰樹 印

最終試験の結果の要旨

LPLの体内での動態とその意義について、

及び、LPL活性測定法の問題点について 試問し満足すべき解答を得た。

(平成26年12月10日)

試験委員

群馬大学教授(医学系研究科)

臨床検査医学分野担任 村上 正巳 印

群馬大学教授(医学系研究科)

細胞調節分野

担任

小島 至 印

試験科目

主専攻分野 臨床検査医学 A

副専攻分野 細胞調節 A

参照

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