ヒックスの成長と分配のモデルについて
児玉元平
一
現代における所得分配理論の重要な特徴は︑成長理論と分配理論とを統一的に融合せしめようとする試みである︒
この試み自体隼リカルド的課題の現代的復活である︒ロビンソンの﹁暦本蓄積論﹂は了この古典派的課題をケインズ
l 的動学分析の手法を以って解明せんと試みた最も代表的な業績と考えることができよ︐1︵一般的に︑成長モデルにお
いて主役を演じるのは投資と貯苦との相関関係である︒たとえば︑カルドアの分配モデルをもって代表されるような 2 ケインズ的分配理論で叫︑所得の分配現象を有効需要の側面より吟味し︑新古典派的な分配の限界生産力理論のごと
︑く︑企業支出における資本と労働との技術的投入関係をみる代りに︑資本と産出量との関係に注目す移︒投資は所得 3 の発生とその分配を説明する︒カルドアモデルにそくしていえば︑投資とレン′ティヤー階級の貯蓄性向︑労働者階級
の貯蓄性向に依存する総貯蓄との間の調節の問題と考える︒資本と労働との技術的関係を示す生産函数は陽表的に示
されない︒ケインズ的な乗数効果臥分析が︑成長理論と分配理論とを結合せしめる媒介項の役目を果たしているので
あ る
︒
経 営 と 経 済
勿論︑ケインズ的な分配理論が︑現代の巨視的分配理論のすべてであるというわけではないひ生産の技術的法則を
重視する新古典派的な限界生産力理論による巨視的な分配現象の説明は︑既にヒックスによってその頂点にまで展開
A せ されており︑今日においても尚一大潮流たる地位を保持している︒ところで︑ヒックスは彼の著﹁資本と成長﹂にお
戸 ︒
い て
︑
一つの成長モデルを展開し︑乙のモデルを基礎として︑所得分配の分析を呈示している︒本来生産要素聞にお
ける代替の弾力性という分析要具を重視するヒックスは︑乙の分配モデルでは明示的に使用していない D しかし︑彼
はこ乙でもつぎのように述べている︒﹁私は︑現在分配の理論は生産函数や︑代替の弾力性のタ!ムで展開される理
ロ U 論だと主張するつもりはない︒しかし︑私はその理論を完全に放棄しようとは思わないロ﹂ヒックスによれば︑成長
均衡における要素分配の問題は︑分配の一般的問題と区別されるべきである︒それぞれの問題にはそれぞれ︐適当な理
﹁もし︑成長均衡の問題のみを取扱っているときには︑それぞれの径路にそうて要素聞の分配ほ時間 論がありうる︒
の経過にかかはらず不変である︒それ故に︑特定の均衡径路にそうて︑時間の経過にかかはらず不変でありうるもの
でもって分配を説明しなければならぬ︒この特定の問題にたいして迎当な一つの分配理論をもつことは全く可能であ
る U しかし︑経済が成長均衡にあるという仮定をなすのを欲しないような右と異なった問題を分析しているときは︑
ちがったタ l ムで││均衡径路上でコンスタントでありえないもので
1 i
要素分配を説明する一つの異なった分配理 h
﹃ 4 論をもつことは論理的にも可能である︒一﹂ヒックスの成長均衡の分配モデルにおいても貯蓄性向が重要な役割を演じ
ている︒しかし︑それでもなお不確定な問題が残る︒そこに代将の郎力性というような伝統的な分析要具の復活を認
め て
い る
︒
以下においてわれわれは︑ ヒックスの成長均衡のモデルと︑ 乙れに関述する要素所得分配石デルを吟味
し︑岩干の問題点を指摘したい︒
ヒックスが故初に民間した単純なモデルは︑二部門二生産要素のモデルである︒即ち︑すべての消費財は不変の割
合で生産され消費されると仮定すれば︑消費財は単一の合成財と看倣す乙とができる︒ヒックスは消費財を穀物で代
表せしめる︒資本財も単一財と仮定される︒トラクターで示される︒労働はすべて同質的であり︑穀物は労働とトラ
クターによって生産され︑また︑トラクターは労働とトラクターによって生産される︒資本財の減価償却を無視し︑
その耐周期間は永久的と仮定される︒資本財の生産は純投資にひとしい︒さらに︑労働の供給は現行賃金率では完全
に弾力的と仮定する︒モデルの基本方程式は価格方程式︑数量方程式︑貯蓄方程式である︒
まず︑消資財の価格方程式として︑
同 M
M H
H ρ
a H
+ 当
σ H
( H
)
こ こ
で ︑
山は消費財価格︑ 内資本財の投入係数︑ w
は 賃
金 率
︑
h は労働の投入係数︑ q は資本財の用役価格を示す︒
内 山 H
門 司
ω
で あ
る ︒
r は
利 潤
率 ︑
m m は資本財価格を示す︒
つぎに︑資本財の価格方程式として︑
同 J
H ρ G N + 4
︿ σ ω
( 凶 )
ここで︑均衡では w と r とは両部門で同一であると仮定されている︒句は資本財部門における資本財の投入係数︑ h
は同じく労働の投入係数を示す︒投 λ 係数
αb
は固定的と仮定されている︒以上の価格方程式より︑三つの相対価格
方程式が求められる︒
ヒ ッ
ク ス
の 成
長 と
分 配
の モ
デ ル
に つ
い て
経 営 と 経 済
四
さ 1 3
( ω )
当
1. 0
吋 σ M W
H l
円 σ ω
( 仏 )
円 ︒ H σ N
H ・ l
円 ︒
ω
閉式は尖一質賃金不と利潤率との間の図数関係を示す︒ヒックスはこれを賃金方程式とよび︑サムエルソンは要素価格
方程式とよんである︒ ー
σ H
+
( 印 )
こ乙で︑価格方程式の表現形式に一つの問題がある︒アレンでは生産物は利潤と賃金として分配されるとして価格
n u
方程式を誘導している口﹀・﹀巳
B m
凶}内
O H U o ω ω ロ 門 日 ? の ・ 毛 色 門 目 ︒ ロ 及 び フ ィ ン ド レ ー の 分 析 で も 同 じ 仕 方 が と ら れ て 巳
いる︒均衡状態を問題としているから︑売上額は生産費にひとしい︒分配額は生産費にひとしいからとの誘導方法に
は問題はない︒ところで︑価格を決定する場合に︑生産費の側からせまるとして︑ラッグを導︑入ーすると︑ ω 式はたと
えばつぎのような形式で示すこともできる︒
日 U
H H
( A
G H
+
当 σ
H (
︼ +
日 )
( ∞ )
乙 こ
で ︑
i
は 利
子 市
中 で
あ る
︒
P は期首において資本財の所有者が受取る用役価格である︒同様に︑
} U
N H
( A
Q N
+
さ σ
ω )
( ︼
+ 日
﹀
ヒックスでは明らかにラッグを含まないものと仮定されている︒サムエルソンの表現形式にもラッグが含まれないこ
( 叶 )
とを示している o
ベ エ
l ム 1 ウイクセル的に解釈すれば︑待望仰費用が含まれていない乙とになる o 価格方程式を
刷︑間のごとく表現すると︑相対価格方程式はつぎのごとくなみが資本財の耐周期門は永久的であるから︑
同 MMUA+ ρ
日十片
十
︒
(︼
+ C
N
+ ・ ・ ・
・ :
( ∞ )
ρ H
吋 司
N
で あ
る か
ら ︑
円 ‑l 円
( ∞ )
乙の場合の r は現存資本財にたいする利潤率を示す︒川聞と m とはつぎのごとく書きなおされる︒
同 u H ( ]
!
円 )1ρ2+
当
σ H
( 邑 )
M M M (
︼ l 吋
) U
門目︒ ω
十 ヨ
σ N
戸 二Z
争・ A
)
この式より︑相対価格方程式は︑
巧 │ ♂
S i r
+
江主 企 玉 Z
A
d J 可
UN 門 田
‑ ‑ 吋
( Q
N +
‑ )
戸 二E
毛 正 E
‑l 吋
戸‑、 0"
H
+ ¥
円 i ← 1
! I : l
" " 1 . . .
.~ I 0"
匹
、
, I t . : l
と + コ │
、 ‑ ‑
(
炉 ・ ー
凶; : " .
)こ の
場 合
︑
r が相対的に小なる値をとり︑ 句が相対的に大なる値をとるならば︑
ω i 悶と
ω i ω
との聞にはほとんど
差異はない︒しかし︑ 匂が小となるほどその閣の差異は顕著となる︒
つぎに︑数量方程式である口 K を期首の資本財存在量とすると︑これは消費財部門と資本財部門に使用されるか
' b
︑
ヒックスの成長と分配のモデルについて
五
経 営 と 経 済
‑'‑ /¥
開 ハ
HGHC+ ︒ NH
p 毛!J
C は消費財の産出量︑ーは資本財の産出量(純投資)を示す︒
労働存在量を L
で 示
す と
︑
円 ︑
HUHC+UMH
~ c r . >
)
成長率を g
で 示
す と
︑
ト‑1
日 間 関
~ ご ヨ
の式があたえられる︒以上より︑相対数量方程式が求められる︒
。│同
︒ H ‑l
向 ︒
M N
ト ー "
. Q 9 .
。 │ 円
向 ︒ 一 戸
] l
m b
m
( ‑ ∞ )
。 I~
H σ H +
問 ︒
H σ
N
︼ l m a M
~
ω i
m w
と側 i
仰との聞には完全な対称性が存在する︒賃金率が正であるためには円八回¥♂
た︑消費が正であるためには同八回¥♂ であらねばならぬ︒ま
であらねばならぬ︒そこで︑ r と g とは同一の極大値をもつことになる︒乙
の数量方程式にもまた一つの問題が伏在する︒ K は期首の資本ストッグ︑ーは期間の資本財産出量を示している︒そこ
で︑間式の意味するところは期間内の生産された資本財は次期まで使用されないということである︒即ち︑間式では
生産的にラッグが含まれている︒もし︑ラッグがなく︑期間内の資本財産出量はまたその期聞に使用されるとすると︑
同 +
U ︒
N H
+ 同
H H F C
R>
と = 土
があたえられることになる︒凶では相対数量方程式は︑
。│閃
︒ ] F
‑ l m ( G N l
︼ )
§
の │ 円
m a
H
‑ 1 m ( G N
ー ‑ )
密 )
の I~
H σ H +
向 ︒
H σ ω } l m ( G N l H
﹀ 向 島
匂が相対的に大きな値をとるかぎり︑側 i 聞と問︑{凶との聞にはあまり差異はない︒ヒックスの数量方程式と価格方
程式との聞の完全な対称性は︑上述のごとく︑価格生産費決定関係にはラッグは含まれておらず︑反対に数量決定関
係にはラッグが含まれているという暗黙の仮定に依存する︒勿論︑ 匂が相対的に大きな値をとるかぎり︑ラッグの問
題はあまり重要ではない︒
最後に︑貯蓄方程式である︒カルドアのごとく階級的な貯蓄性向の差異を導入せず︑ ハロッド的に貯蓄は総所得に
依存するとすると︑
ω H
ω ペ
H ω
( H J C +
日 U N
H )
g
貯蓄と投資とはひとしいとして︑
同 M
N H U ω (
︼ U
H C
+ H
M M
H )
g ) ペ
C I l
ご d l 司
'̲1 1 ' : 1
の │ 円
E ヨ
︼ lω
ヒ ッ
ク ス
の 成
長 と
分 配
の モ
デ ル
に つ
い て
七
ー ︑
そこで︑実質賃金率があたえられると︑経済の均衡は完全に決定される︒さ¥♂があたえられると︑賃金方程式より
r が
き ま
る ︒
r が
き ま
る と
︑ 相
対 価
格 司
日 ¥
同
VH がきまる︒そこで︑貯蓄率が大であるほどぐのも大である︒ ω 式よ
り成長率も大となる︒貯蓄性向が大であるほど均衡成長率も大であるという命題が成立する︒
経 営 と 経 済
賃金方程式はつぎのグラフで示される︒曲線の形状は両部門における資本労働比率の差によってきまる︒
w 一 DU
B
ぬ 1
A
O
辺 2
い ま
︑
2 σ
N ¥
S F
H B
と し よ う ︒
B H
‑
の 場
合 ︑
即ち︑両部
門で資本労働比率が同一の場合は賃金曲線(当
m m
o g
円 ︿
O) は直
線となる
o A 点で当日
O の極大利潤率を示し︑乙れは資本財部門
での資本の投入係数の逆数︑即ち︑資本の生産性にひとしく︒ B
点は円 HO の極大賃金率を示し︑これは消費財部門での労働の投
入係数の逆数︑即ち労働の生産性にひとしい︒
ヨ﹀て即ち︑消
費財部門での資本労働比率の方が大である場合は曲線は原点にた
第 1 図
いして凸型となる︒
自 ︿
︼ ︑
即ち︑資本財部門での資本労働比
率の方が大である場合は曲線は原点にたいして凹型となる︒これ
らの曲線はすべて各部門で単一技術︑投入係数は固定的と仮定し
てえがかれている︒複数技術が存在し︑その選択が可能な場合に
ついては後述する︒そこで︑あたえられた実質賃金率にたいして
利潤率がきまり︑所与の貯蓄率のもとで︑均衡成長径路がきまる︒
所得分配率はここで明示されていない︒既述のごとく︑実質賃金
率の変化は︑相対価格に影響する︒成長率との関速において少し吟味しよう︒
相対価格方程式はつぎのごとくかきなおされる︒
司 ! 司
H 川
1 1
σIc ア
ド 企 It . : l
~
+
B
G
炉 t
1 ̲ , ̲ 1
であれば︑実質賃金率と利潤率の変化も相対価格に変化をあたえない︒ s と一定として g を高める方
法 は
な い
︒
B ﹀
H H
即ち消費財部門の方がより機械化されていると︑実質賃金率の低下︑利潤率の上昇は︑相対価格
を低下せしめる︒逆に自︿
H H
即ち︑資本財部門の方がより機械化されていると︑利潤率の上昇は相対価格を上昇せ
も し
︑ E I H
しめる︒しかし︑部門間で資本労働比率に差異があるにしても︑相対価格の変化によって g を高めるにもある制限が
あ る
︒
吋
HHO
であると実質賃金率は 日
¥ F
で あ
る ︒
であるから側式より︑
円 当
日 ︒
σ N
σ H
s
となる︒この場合の成長率を白で示すと︑
炉ー~
I I C / l
C / l
σ M W
σ H
︒ ︼ F
m H
HlGNmH
容 )
ヒ ッ
ク ス
の 成
長 と
分 配
の モ
デ ル
に つ
い て
九
経 営 と 経 済
こ の
式 よ
り ︑
ω
σ H
N ︒ σ H
ω
同 H
H
O R N H σ
凶
σ u F G
N
ω Q H σ
M w
t H
G N
m u
F l
m H
+ m
m H
乞 3
' ‑ "
~I 】
HBmHlωBmH+ωmH
(
巳.:>
E コ 、
)
( 日
l
︼ ) (
︼
l ω ) +
日
容
つぎに︑当 10 円 HH¥Sの場合を考えよう︒
A u
u 忠¥£であるから︑
; 0 1 ♂
この場合の成長率を白とすると︑
m m
w H
震 )
︒ H
m N
H
︒ l
M m m w
容 )
ω
g
。
~
ω 八
円 で
あ る
と ︑
m H
八 日
¥ £
︑ m
M 八
日 ¥
Q N
である︒さらに︑BIH
であるとmHH
問 Nlω¥Sとなる︒
どのような 利潤率にとっても成長率はと£である︒この場合でも︑階級的な貯蓄性向の差異をおき︑
s を上昇せしめることが
できれば︑相対価格が不変でもぐのが大きくなり︑ g
が大きくなる︒また複数技術が存在し︑技術選択の余地があ
れば︑利潤率の上昇によって採用される技術は匂の低下を含み︑したがって g を上昇せしめる︒
聞と側の二つの制限の中でのみ︑相対価格の変化は︑成長率を変化せしめるのである︒この制限のどちらが大であ るかは︿自!日)の符号に依存する︒日﹀日であると︑白︿忠である︒実質賃金率の低下︑利潤率の上昇は
g を上
昇せしめる︒逆に日八日
で あ
る と
︑
E v e
︑そこで利潤率を低下せしめると成長率を高めることになる︒勿論こ
のことは貯蓄は総所得に比例的であるという仮定の下においてである︒カルドアモデルのごとく貯蓄率を所得分配に
依存せしめ︑労働者階級の貯蓄性向と︑レンティヤ l 階級の貯蓄性向とを区別すると乙の結果は成立しなド︒
資本労働比率の部門聞における差異を仮定する仕方については︑カルドアは批判的である︒たとえば︑フィンドレ
ーの分配モデルでは︑資本財部門の資本労働比率は消費財部門のそれよりも大であると仮定されている︒これにたい
してカルドアは次のような批判をあたえている︒ ﹁私は︑資本財産業と消費財産業との相対的資本集約度に関する特
殊な仮定に依存するようなフィンドレー氏の新古典派理論とケインズ的分配理論との融合方法は説得的であるとは考
えない︒﹂カルドア自身は二つの生産函数の相違を想定することなくして︑ケインズ的マクロモデルでもって分配命
題を誘導する乙とができると考えている︒ ﹁ケインズ的モデルでは︑より高い資本支出水準は 1 必然的に︑総供給函
数に比して総需要函数を上昇せしめ︑そのことによって︑完全雇用の状態では︑生産函数の等生産物曲線や生産物変
れ 川 司
r a
換曲線とは関係なく︑費用にたいして相対的に諸価格を上昇せしめる︒﹂ヒックスの分配モデルでは
B W
H
のそれ
ぞれの場合が考察されている︒
貯蓄性向の階級的差異を導入しよう
ul
日
ω H
吋 附 v N 阿 ハ
+ ω ω
話 回 ︑
BS
いま︑単純な古典派的仮定をおき︑
E H O
と す
る と
︑
UωH
円 一 司
N 同
ヒ ッ
ク ス
の 成
長 と
分 配
の モ
デ ル
に つ
い て
ul
一 信 )
経 営 と 経 済
貯蓄と投資とはひとしいとおくと︑
同 u
N H H ω 同 出
MM
阿 ハ
@
<!o
同 VN
間 関
HωH
吋
MM 同
阿 ハ
E C ) ( ) ' q
H U
一 FH1 ω
(
時 ー ド ー
)
この結果は︑既述のごとく︑期間内に生産された資材財は次期で使用されることを合意する︒資本財の所有者は期首
において所有する資本についてその用役価格を受取る︒いま︑期間内に生産された資本財は亦その期間に生産に使用
されるという意味でラッグを含まないとすると︑
同 ︼
ω 円
1 M M m
m 一同日
ω 同 吋 一 勺
ω
( 同
+ 円 )
( 色 )
( ) ' q
ω
一 戸 吋
‑ 1
2
円
となる om
﹀ ︒
であるためには 2
円 ︿
]
であるべきである︒
円 ︿
] ¥
£ で
あ る
か ら
︑
Jvr であるべきである︒側
式にかえる口いま︑消費財を価値の尺度として
F H ]
と お
く と
︑
当 I~
0"
+
円 ︒
H σ M W
‑ ー 円 ︒
ω
( お )
そこで︑実質賃金率があたえられると︑この式より利潤率がきまり︑側式で'所与の丸のもとで成長率 g がきまるロも
し g が所与であれば︑側式で r がきまり︑間式で実質賃金率がきまる︒実質賃金率が高ければ︑利潤率は低く︑そ
こで︑成長率も低い D 逆に所与の成長率が低ければ︑利潤率は低く︑実質賃金率は高くなる
o r
‑ ‑
となる︒投資と利潤とはひとしい︒ヒックスはこの場合︑また︑利潤よりの消費は賃金よりの貯蓄とはひと
で あ
れ ば
︑ m H
吋
しいとしている︒この表現はあいまいである口投資と貯蓄とはひとしいとして
同 ︼
M m 同
日
ω 民 間
U N 阿 ハ + ω N t
弓 F
一 時 』 巳ムコ
)
向 日 吋
で あ れ ば
︑
門 司 ω 同
u r
円 一 司
N 阿 ハ
+ ω
N J ミ
下
伝言 正~
(]lωH)
吋 可
ω 同
u g t 司 ド
( 品
問 中
左辺は利潤よりの消費を示し︑右辺は賃金よりの貯蓄を示す︒しかし
m u
吋 は
r u
. . . . ・
4、
ω M W H H ︒ の場合に成立
するのである︒レンテイヤ
l 階級の消費支出は零で︑労働者階級の貯蓄は零である︒
四
以上は単一消費財︑単一資本財を仮定した成長均衝分析
l
比較動学ーである︒この分析構造の上で︑成長均衝にお ける(要素分配の一般問題と区別された意味での)生産要素所得の分配について考察しよう︒技術一定の仮定は保持 される︒賃金所得と利潤所得との比は
巧 円 ︑
円 一 司
ω 阿 ハ
H 王
手 ) ( 叶 )
( 山 岳 ω
式 よ り ︑
‑l
円 ︒
N
. σ
凶
( §
また相対数量方程式より︑
ヒックスの成長と分配のモデルについて
3単純--V~記憶 l f5I
t t=(177g)( い b2112g) 担問
ttJ)J \U~'hl~' 三年= (+)(J17 ~)(~1 一句 bf+ 勺 b 2 ~) 白日
αlb
2/α2b
1 = m ベ j 将哨'U' lif[眼底位以摂-þt{ð!韮馳令国時時 j巳+・ .Q 同[]lP ~1 時中小。霊併さまや為'U Q 吋小記制 E哨'Uね持初~時。
(rP2K +wL) ‑ rP
2 K
f 1 ¥ f b1 ー α2 b lg+αl b 2g ¥ l 一一日 一一一 (50) rP 2 K
f ¥ r J ¥ αlb 2 J 十一 1 = (J ♂ )(̲1 十 (mJ1 〉 α2L) (51)
吠 p .r‑.!::d.'
ロ 1 1 + (m ー 1 )α2g M (52) ベ J~ ヰニド' 十一 M (J L :a 2 ) (日) c> 0 ~時t{ð~台以包 'α2g く 1 ~時 I .r-.~~ね,.r-.兎会 I .r-.' M > 0 ~1Qt{ð 0 ...)会...)' 1110 Q$~IJ 誌や P 吋,.r-.~t{ð 0 e m> 1 ~1Qt{ðベ)' M> 1 ~1Qt{ð 0
@ m = 1 ド1Qt{d心, M = 1 ~1Qト 0 0
@) m く 1 ~1Qt{ð...IJ' M く 1 ~時的。
技術水準がコンスタント︑所与の g
で は
M もコンスタントである︒
側式をグラフで示してみよう︒いま︑当日︒︑円
H ]
¥ ♂と︑おくとー
同 日
となる︒反対に︑円
H
o ︑
当
H ]
¥ r
同と吋との関係を示す曲線(価格数量曲線)は M の値に関係なく︑原点より出
発 し
︑
A 点(第二図)に達する︒三つの曲線が示される︒消費財部門の資本労働比率の方が大である場合は日﹀︼ であると 同日︒ で あ る ︒ そ こ で ︑
であるから︑曲線は上にたいて凸型となり︑資本労働比率が両部
門で同一であると︑
BH‑
であるから︑直線で示され︑資本財
r
部門の資本労働比率の方が大であると︑ B ︿︼であるから︑曲線
は下方にまがった線となる︒所得分配率がきまるためには︑貯蓄
A
見 2
方程式を導入しなければならぬ︒
労働者階級は貯蓄せず︑貯蓄はすべて利潤からなされる場合を
考 え
よ う
︒
第 2 図
ω1r(
円 同
MM 同 )
翠
投資は HHm 同であるから︑
ωum 阿ハ
1 ω
u F
( 円
同
VN
阿 ハ )
g
吋
H H
霊
O
BH‑
の 場
合 を
と る
︒
g と匂とを所与とすると︑一第三図で S
曲 線 を う る ︒ 円 れ ︼ ¥ ♂ で あ る か ら ︑ S
直 線
は ︑
A 点より左側に位
ヒ ッ
ク ス
の 成
長 と
分 配
の モ
デ ル
に つ
い て
一 五
は第四図のごとく示される︒利潤率の低下は︑賃金曲線を図の
ごとくシフトせしめる︒宮技術は組技術より資本集約的であ A り︑官技術は 3 技術よりもさらに資本集約的である
0 ]
¥ ♂
﹀ }
¥ G J X E J
である︒一定の実質賃金率にたいして選択
A t A
されるのは最高可能な利潤率をあたえる技術でもる︒実質賃金率が ω にいたるまでは︑幼技術が選択される︒均街点 w をこえてずにいたるまでま︑ B 技術が採用される o 新しい均街長ま P 線上乙ある︒さらに実質賃金
l k d l p l
経 営 と 経 済
r
S A
シ ア
は 山
川 線
に あ
る 口
一 六
置するであろう︒もし︑ g が一定で匂が上昇すると︑ S 直線は
左にシフトするから‑利潤分配率 f は低下する︒レンテイヤ!
・階級の貯蓄性向の上昇は利潤分配率を低下せしめる︒ こ の 点
Y a 2
で︑カルドアの分配モデルにおける当日仏
0 4 司 ︑
ω 2
5 0
効 果
と 一
﹁資本家は彼等が支出するものを獲得ず針︒﹂階級と
致 す
る ︒
して資本家はより少なく貯蓄することによって利潤分配率を上
昇せしめる乙とができる︒そして︑労働者階級は貯蓄しないか
ぎり︑階級として所得分配率の決定に関係しない︒カルドアで
第 3 図
は︑之の場合︑利潤は投資性向と資本家の消費性向に.よって支
配されるから︑賃金は残余である︒
このことは︑リカルド的
︐(またはマルクス的)モデルの場合の正反対である︒
ここで複数技術が存在し︑技術選択が可能である場合を考え
よ う
︒
BH‑ の場合として三つの技術がある場合︑賃金曲線
O
r A
B " W
B '
率が伽の水準をこえると乍技術が採用される o 新しい均街点は A 宙線上にある︒利潤率の低下とともに消費財産業では h は低下
P ム する︒匂の上昇︑ h の低下という現象が利潤率の低下︑実質賃
金率の上昇とともに生ずる︒この三つの技術曲線(賃金曲
線)の包絡線を賃金フロンテイヤ l よ U ぷ︒サムエルソンは乙
れを要素価格フロンテイヤ!とよんだ d 実質賃金率の上昇につ
れて利潤率低落の程度は︑単十一技術の場合によりもかんまんで
ある︒実質賃金率の上昇︑利潤率の低落は資本集約的な技術を
選択ならしめる︒この傾向は︑既に︑ペエ l ム・パヴエルクや
w
第 4 図
ウイクセルによって述べられているところの︑利子率の低下は
平均生産期間を延長化せしめるという命題と同じである︒
﹁ 大
なる量の資本と比較的小なる量の労働者は︑常により長い生産
期間︑高い賃金︑低い利子率と結びつく︒換言すれば︑資本家
が企業者である場合︑生産期間の延長化は賃金の上昇と利子率
の低下に対抗する資本家側の反動と考えられる︒しかし︑乙の
生産期間の延長化の結果︑利子率は再びある程度まで上昇することができる︒しかし︑・以前の賃金水準の場合の水準
までに達することはできない︒反対に労働者が企業者である場合︑資本需要の増加によって利子率が上昇すると︑彼
ヒ ッ
ク ス
の 成
長 と
分 配
の モ
デ ル
に つ
い て
七
一 八
等は︑生産期間を短縮するであろう o そして︑再び利子率の上昇によって減少しおい彼等の所得(賃金)をある程度ま
で改善することができる︒しかし︑賃金も利子も全く以前の位置にはもどりえな川臥﹂・高い実質賃金率にたいじては
経 営 と 経 済
労働にたいする資本の代替が生ずる︒資本労働比率の高い技術が使用される︒乙の代替は︑代替がなかった場合に生
じたであろう利潤率の低下を軽減し︑それ故にまた成長率の低下を軽減する︒
f
r
S ' S
既述のごとく利潤率の上昇は匂を低下せしめる傾向があるから︑
利潤率が上昇するにつれて第三図の A 点は右に移行する︒
と乙ろ
で︑連続的な技術代替の可能な場合には︑各利潤率はそれ自身の
技術と技術曲線をもつけれども︑各技術曲線上の一点のみが有効点
である︒そこで︑技術知識不変のもとで︑可変的な生産技術にたい
する価格数量曲線はこれらの有効点の軌跡としてもとらわれる︒第
五図で示される︒この曲線は利潤率が上昇すると最初は右上りであ
るが︑或る水準をこえると右下りとなる︒高い r の水準では f は零
第 5 図
となる︒このような曲線のえがかれる理由をさらにヒツクスにした
がって説明するとつぎのようになる︒選択可能な多数の技術がある
匂の最小値と最大値が存在する︒そこ
で ︑
r がきわめて低い水準まで低落して
] ¥ S
の最小値がえらばれ 場合︑これらの技術の間で︑
O
たとする︒これ以上利潤率が低下すると︑ f は結局において零に低
下しなければならぬ︒そこで︑価格数量曲線は原点より出発する︒
反対に︑利潤率がきわめて高くなって︼
¥ S
の最大値がえらばれたとすると︑これ以上の利潤率の上昇は利潤分配率
を理論的なリミットである まで上昇せしめるかもしれない︒ところで︑白血の最小値が零となってはならない
理由は原理的には存在しない︒きわめて高い利潤率(きわめて高い利子率)では資本自体の使用が全然中止される︒ 同 H‑
このような場合︑ r は高水準だが f は零である︒この可能性を考慮に入れると価格数量曲線には右下りの領域が存在
することになる︒この場合︑ r と f
とは必ずしも平行的に動くとはかぎらない︒レンテイヤ
i 階級の貯蓄性向の低
下︑成長率の上昇によって利潤率が上昇するとしても︑そのことは必ずしも利潤分配率を上昇せしめるとはかぎらな
いのである︒ここに要素価格の変化に対する技術の感応度が問題となる︒生産要素聞の代替の弾力性という概念をヒ
ックスが保留するのは右の理由によるのである︒
以上はレンテイヤ l 貯蓄のみが存在する場合である︒ここで︑労働者階級の貯蓄を導入しよう︒
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貯蓄と投資とはひとしいとおいて︑
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