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常染色体優性多発性嚢胞腎モデルマウスを用いた降圧薬投与実験及び腎内RAS関与についての解析

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Academic year: 2018

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学 位 論 文 審 査 の 概 要

博士の専攻分野の名称 博士(医 学) 氏 名 中垣 祐

主査 教授 野々村克也

審査担当者 副査 教授 三輪聡一

副査 教授 野口昌幸

副査 教授 渥美達也

学 位 論 文 題 名

常染色体優性多発性嚢胞腎モデルマウスを用いた降圧薬投与実験

及び腎内RAS関与についての解析

常染色体優性遺伝性多発嚢胞腎(ADPKD)における高血圧の合併は,心血管系疾患の合併症と死

亡率を増加させるばかりでなく,腎機能障害の要因となることも知られている。近年,レニン・

アンジオテンシン系(RAS)にかかわる関心は全身 RAS から局所 RAS に向かっており,腎臓内にお

ける組織 RAS(腎内 RAS)が重要性とされる。本研究では,ADPKD の病態に腎内 RAS が深く関与し

ている可能性が示され,RAS 阻害薬である直接的レニン阻害薬(DRI)投与によって腎内 RAS 活性

が抑制された結果,腎臓における嚢胞形成,腎機能,及び腎の線維化や尿中アルブミン排泄の悪

化を抑制し得たことが示唆された。

審査では全身の RAS と局所(腎内)RAS との違いについて質問がなされ,全身の RAS 亢進では,

ネガティブフィードバック機構によりRAS亢進を制御する方向へと働くが,腎内RASではRASの

亢進に伴って組織内でvicious cycleを形成するため,抑制機構が働かず,病態が進行する特徴

を有する。即ち,腎内RASは全身の RASとは独立した機構を有し,それを抑制するためにはRAS

阻害薬,特に RAS を根源的に阻害する可能性を有する直接的レニン阻害薬(DRI)が有用であるこ

とが示された。しかし,腎内RASの機構については,メカニズムやシグナル伝達など未だ研究段

階の領域も多く,またDRI投与による嚢胞形成抑制機序についても今後の更なる検討が必要では

あるとした。

本研究は ADPKD における腎内RASの関わり,DRI 投与により腎嚢胞形成が抑制される可能性を

示したことから,今後のADPKDの治療として期待されるものであり,臨床的にも有意義であると

評価された。

審査員一同は、これらの成果を高く評価し、大学院課程における研鑽や取得単位なども併せ申

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