なかよし学級○組 自立活動学習指導案
指導者 ○○ ○○ 1 単元名 ペアぺアランドへようこそ(SST合意形成スキル) 2 指導観 ○ 本学級の児童は、知的発達の遅れのない低学年A児とB児である。これまでの自立活動の指導で は、個別の指導計画を基に個別や小集団で、情緒を安定させるための環境の調整や、日常生活に必 要な基本動作に関することを重点的に行ってきた。しかし、学校生活に慣れ、友達と休み時間に遊 ぶ機会が増えるにつれて、友達とのかかわりにおいて課題がみられるようになってきた。そこで、 友達とうまくかかわりたいという願いをもって自分の行動をふりかえろうとするこの期に、適切な 友達との接し方を学ぶことが必要であると考え、本単元を設定する。なお、本単元における合意形 成についての個別の実態は次の通りである。 ○ 本単元のねらいは、交流学級の友達を招待して遊ぶためにペアランドをつくり、遊びのルールを 決める活動を通して、二人で意見を出し合い一つのことを決めるための方法を知り、合意形成のス キルを身に付けることである。本単元は、自立活動の時間における指導で、小集団で行っているサ ーキット運動を基に、ボール運びやスクーターボードを使った二人組で遊ぶペアペアランドを作っ て遊ぶという目的が、子どもの興味・関心を喚起・持続できるものであり、そのために遊びのルー ルを決めるという合意形成場面の学習を設定することができるという価値がある。具体的な学習内 容は①話すこと・聞くこと②考える体験を通して理解すること③二人で決めること、である。 ○ 本単元の指導にあたっては、まず、「分かる段階」で、交流学級の児童からのビデオレターを見せ、 友達を招待して遊ぶために二人で話し合ってペアペアランドを作るという活動への興味・関心を高 めさせる。そして、教師との二人組でロールプレイすることにより、「決め方」の手順と方法の見通 しをもたせる。「慣れる段階」では、遊びのルールを二人で話し合って決定する場面を繰り返し設 定する。この時、互いに納得ができる意志交換ができるよう話し合いの観点に照らして考えを選択 させる。また、実際に二人でやってみる活動を繰り返すことで、考えを選択できるようにする。 最後に、話し合って良かったところを互いにほめ合う活動を設定し、合意形成ができたことを相互 に評価させる。「広げる段階」では、実際に交流学級の友達を招待するリハーサルを行うことによ り、活動への達成感や満足感を味わわせるようにする。そして休み時間等に交流学級の児童とペア で遊ぶ時間を設定する。 話す 聞く 決める A 児 ○友達にかかわろうとする意欲 は高く、自分から積極的に話し かけることが多い。 ○一方的に自分の考えを話すこ とがある。 ○最後まで聞かずに自分 の考えを話すことがある。 ○興味がある話の内容理 解はできる。 ○意見が違うときに自分の考 えを押し通そうとすることが ある。 ○決めたことに従うことがで きないことがある。 B 児 ○友達に自分からかかわろうと することは少ない。 ○信頼している大人とは積極的 に話し、会話を楽しむことがで きる。 ○友達の考えを穏やかに 聞くことができる。 ○内容を間違って理解し ていることがある。 ○意見が違うときに自分の考 えを再提案せず、我慢するこ とがある。 ○決めたことに従うことがで きる。3 単元目標 ○ ペアペアランドを楽しむための見通しをもち、ルールづくりに取組むことができる。 ○ 決めるための手順が分かり、互いに納得して遊びのルールを決めることができる。 A児…自分と違う考えを体験を通して受け入れ、納得して決めることができる。 B児…自分の考えを主張し、相手を説得して決めることができる。 4 単元計画(総時数6時間) 段階 学習活動 ○内容 手立て 配時 分 か る 1 教師との二人組でロールプレイを行い、学 習計画を立てる。 ○ 交流学級の友達を招待して遊ぶために、二 人で話し合って遊びのルールを決める、学習 の見通しをもつこと ○ 二人で決めるための手順や方法が分かる こと ※ 遊びのルールを決める成功体験を 繰り返すための場の設定 ※ 児童からの依頼ビデオ映像の提示 ※ 学習内容と学習の日程の掲示 ※ 教師と二人組で決める体験活動の 設定 2 慣 れ る 2 エリアごとに、3つの遊びのルールを話し 合ってルールブックに書く。 (1) 自分の考えをボードに書く。 ○ 自分の考えをもつこと (2) 自分の考えを話し相手の話を聞いて、意 見交換をする。 ○ 自分の考えを伝えたり相手の話を聞いた りして考えの違いを確認すること (3) 互いの考えを体験する。 ○ 互いの考えの良さを感じとること (4) 話し合ってめあてにあった考えに決めて ルールブックに書く。 ○ 二人の考えを比べて納得して決めること (1)~(4)の手順で、エリアごとに決める活動を 繰り返し行う。 時間 エリア 決めること 1/3 海 ①運ぶもの②運び方③得点 2/3 草原 ①運ぶもの②運び方③得点 3/3 洞窟 ①運ぶもの②運び方③得点 ※ 決め方の手順をボードで提示 ※ 話し合いボードの使用 ※ 教師の子どもの発言内容の整理 ※ 決め方モデル提示 3 本 時 3 / 3 広 げ る 3 友達を招待した時の言い方を練習し、実際 に遊ぶ。 ○ 友達を遊びの招待した時の言い方が分か ること。 (課外) 昼休みに友達を招待し、ペアになって全員 と遊ぶ。 ※ 教師のモデル演示 ※ 言い方のモデル文の提示 1 + 課 外 決め方 a 譲る b 説得する c2人の考えを合わせる d どうしても決まらない時 じゃんけん 自分の考え 考えのわけ
5 本時 (1) 本時の主眼 ○ 二人の考えが違う時に、考えの良さを出し合い納得して遊びのルールを決めることができる。 A児…相手の考えの良さを受け入れ、納得して相手に譲る決め方ができる。 B児…自分の考えの良さを主張し、相手が納得する決め方ができる。 (2) 準備 決め方の手順ボード 話し合いボード ルールブック 単元計画表 (3) 本時展開 場面 学習活動○内容 ※手立て 導 入 展 開 1 草原エリアの遊びを行い、本時エリアのめあてを話 し合う。 ○ 前時に決めた遊びのルールに従って遊び、決め方の 手順と観点を確認すること 2 洞窟エリアで、二人の考えが違う遊びのルールを3 つ、2人で話し合って決める。 (1) ①運ぶものについて話し合って決める。 (2) ②運び方について話し合って決める。 A児 B児 ○ 相手の考えの良さ を受け入れること ○ 自分の考えの良さを 再確認すること (3) ③外れた時の得点について話し合って決める。 A児 B児 ○ 相手の考えを受け 入れ、相手に譲る決め 方をすること ○ 自分の考えの良さを 伝え、相手を説得する決 め方をすること 3 本時に決めた遊びのルールを発表し、次時は友だち を招待するリハーサルをすることを知る。 ○ 二人で決めたことをルールブックに書き、 次時 にやりたいことを発表すること A児 B児 ○ 相手の考えの良さ に気付くこと ○ 自分の考えの良さに 気付くこと ※ 前時の遊びのルールをルールブッ クにしたものを提示し、遊びを行わ せる。 ※ 決め方の手順ボードを提示し、自 分で確認しながら手順に沿って決め させる。 ※ 話し合いボードに自分の考えと分 けを書かせ、相手のボードを見て違 いを比べさせる。 ※ 相手の立場で体験させる。 ※ 互いの考えの良さが視覚的に分か るように、考えの違いを板書で整理 する。 ※ 招待する友達の立場で体験させ る。 ※ 点数の違いを視覚的に提示する。 ※ A児は相手の考えの良さ、B児は 自分の考えの良さに気付くようなこ とば掛けを行う。 ※ 二人で決めたルールで遊びを行わ せ、ルールを確かめさせる。 終 末 みんなが楽しい どうくつエリアの 遊びのルールを決めよう。 めあて