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Clinicopathologic significance of sialyl Leχ expression in advanced gastric carcinoma

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Academic year: 2021

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Title

Clinicopathologic significance of sialyl Leχ expression in

advanced gastric carcinoma( 内容の要旨(Summary) )

Author(s)

二村, 直樹

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学)乙 第1275号

Issue Date

2001-05-16

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/14997

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏名 (本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員 二 樹(岐阜県)

士(医学)

乙第 1275 号 平成13

5 月16 日

学位規則第4条第2項該当

CIinicopatholog[C Slgnificance of sialyILeX expressionin advanced

gastric carcinoma (主査)教授 贋 瀬 (副査)教授

脇 久 隆 教授 森

論 文 内 容 の 旨 背景と目的 SialylLewis X(SI,Ⅹ)は糖鎖抗原であり,血管内皮細胞に発現する接着分子であるE-セレクチンのリガン ドであることが報告されている。In vitroでは胃癌,大腸癌,肝癌,膵癌,肺癌などの癌細胞の血管内皮細胞へ の接着にSLXとセレクチンを介した接着が関与していること,動物での転移実験では肝へ高転移性の大腸癌細胞 は低転移性の大腸癌細胞に比べてより多くのSLXを発現していること,等から肝転移の成立にはSLXが重要な役 割をしていると考えられている。腹膜播種の成立にはSLXではな.くCD44やβ1integrinが関与していることが 報告されている。 胃癌は分化型と未分化型に2大別される。胃癌の転移では腹膜播種や肝転移の頻度が高いが,転移形式では分 化型は未分化型と比較して肝転移が多く,腹膜播種が少ないことが報告されている。 SLX発現の胃癌における意義に関する報告が少なく,胃癌の組織型とSLX発現の意義について詳細に検討した 報告はみられない。胃癌は分化型と未分化型で転移形式が異なっており,SLX発現の意義を組織型別に検討する ことは重要と考えられる。そこで本研究は進行胃癌を分化型と未分化型に分類し,それぞ和こついてSLX発現の 意義を検討した。 対象と方法 1980年1月から1981年12月に愛知県がんセンター病院で胃切除を行った進行胃癌245例を対象とした。これらは 分化型91例,未分化型154例であった。分化型と未分化型で手術時の転移を比較すると分化型は同時性肝転移が 有意に多く,未分化型は同時性腹膜播種が有意に多かった。胃切除の根治度は,198例が肉眼的に遺残がなく切 除できた(治癒切除)が,47例は癌の遺残を認めた(非治癒切除)。198例中91例が癌の再発で死亡した。 245例の胃癌組織について,SLXのモノクロナール抗体SNH-3を用いて免疫染色を行った。免疫染色の判定は 腫瘍細胞の10%未満が染色される症例を陰性とし,10%以上が染色される症例を陽性とした。 結果 (1)進行胃癌245例についてSLX陰性例とSLX陽性例を比較すると,SLX陽性例に分化型,静脈侵襲陽性例,リ

ンパ節転移陽性例が有意に多かった。年齢,性別,準膜侵襲,同時性肝転移,同時性腹膜播種,Stage,手術の

根治度は有意差がみられなかった。 (2)分化型91例についてSLX陰性例とSLX陽性例を比較すると,SIJX陽性例にリンパ節転移陽性例,Stage進行 例が有意に多かった。年齢,性別,渠膜侵襲,静脈侵襲,同時性肝転移,同時性腹膜播種,手術の板治度は有意 差がみられなかった。同時性肝転移例は全例SLX陽性であった。未分化型154例についてSLX陰性例とSLX陽性 例を比較すると,年齢,性別,菜膜侵襲,静脈侵襲,リンパ節転移,同時性肝転移,同時性腹膜播種,Stage, 手術の根治度のいずれも有意差がみられなかった。 (3)生存率の比較では,進行癌245例では,SLX陰性例とSLX陽性例で有意差がなかった。組織型別に比較する

(3)

-83-と,分化型癌91例ではSLX陰性例が有意に良好であったが,未分化型癌154例では有意差がなかった。 (4)治癒切除198例について再発形式を比較すると分化型は未分化型に比して有意に肝転移再発が多く,未分化 型は分化型に比して有意に腹膜播種再発が多かった。治癒切除198例において術後の肝転移再発.腹膜播種再発 の頻度をSLX陰性例とSLX陽性例で比較すると,肝転移再発はSLX陽性例に有意に多かったが,腹膜播種再発は 有意差がみられなかった。分化型の治癒切除例79例では,肝転移再発はSLX陽性例に有意に多かったが,腹膜播 種再発は有意差がみられなかった。肝転移再発例は全例SLX陽性であった。未分化型の治癒切除例119例では, 肝転移再発,腹膜播種再発ともに有意差がみられなかった。 考案

胃癌の転移を剋織撃別に比較すると分化型は肝転移が,未分化型は腹膜播種が多いことが報告されている。本

研究の対象症例についても同様の転移傾向が認められた。胃癌におけるSLX陽性頻度と組織型の関連については 分化型に高頻度に陽性例がみられるという報告と組織型で陽性頻度に差がみられないとする報告がみられるが, 本研究では分化型に有意に陽性例が多かった。SLX発現の臨床病学的意義を組織型別に比較すると分化型では SLX陽性例は有意にリンパ節転移陽性例,Stage進行例,肝転移再発例が多く,生存率が有意に不良であった。 しかし,未分化型ではSLX陽性例と陰性例で臨床病理学的因子,生存率ともに差がみられなかった。分化型では リンパ節転移にSLXが関与している可能性が示唆された。また,分化型において同時性肝転移例,肝転移再発例 は全例SLX陽性であった。肝転移再発では有意差がみられ,SLXが血行性転移に重要な役割をしているというこ れまで報告されてきた実験結果に一致した結果が臨床例でも確認された。腹膜播種については分化型,未分化型 ともにSLX発現と有意な相関がみられず,SLXは腹膜播種の成立には重要でない可能性が示唆された。 結論 胃癌におけるSLX発現の意義は組織型によって異なっていた。分化型ではSLX陽性例にリンパ節転移例,肝転 移再発例が有意に多く予後不良であった。しかし,未分化型ではいずれの臨床病理学的因子,予後ともにSLXの 発現と有意な関連がなかった。 論文書査の結果の要旨 申請者 二村直樹は,進行胃癌におけるSLXの発現の意義を組織標本の免疫染色によって検索し,胃癌の組織

型によって発現の意義が異なることを明らかにした。分化型胃癌では肝転移再発の予測に利用できる可能睡を示

した。本研究は胃癌治療の進歩に少なからず寄与するものと認める。 [主論文公表誌] ClinicopathologicslgnificanceofsialylLe1expressioninadvancedgastriccarCinoma BritJCancer83:1681∼1687,2000

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