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診療所医師の血圧測定方法標準的方法との比較

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326 第47巻 日本公衛誌 第4号 平成12年4月15日

診療所医師の血圧測定方法

標準的方法との比較

ア サ イ ヤスヒロ 浅井 泰博 カワモト リュウイチ 川本 龍一 ナゴウ ナ オ キ 名郷 直樹 カジイ エイジ 梶井 英治 目的 診療所医師が通常行っている血圧測定方法を調べ,その一部についてはガイドライン等か ら設定した標準的方法と比較する。 方法 デザイン:自記式アンケートによる横断調査。対象者:自治医科大学卒業の診療所勤務医 師。標準的方法:20項目について血圧測定に関する6つのガイドライン(米国3,イギリス 1,カナダ1,日本1)と最近の総説1つの中で最も多く推奨されている方法を標準的方法と して設定した。 結果 333人中190人(57%)が回答し,年齢の中央値33(範囲26∼45)歳。標準的方法とその方 法を用いる医師の率:(血圧測定の方法,17項目)腕を支持96%,記録単位は2 mmHg 91%,姿勢は座位86%,血圧計は水銀式83%,複数回測定の間隔1分以上58%,初診患者で の触診法57%,家庭血圧計の精度確認56%,拡張期血圧はコトロコフ第5音51%,高血圧疑 う場合に両側腕を測定44%,スモールカフあり41%,心房細動時複数回測定38%,1受診2 測定以上20%,脱気速度2 mmHg/脈拍14%,ラージカフあり13%,往診に用いる血圧計の 精度確認8%,安静時間は5分以上3%,測定腕の左右は血圧高値の方1%。(血圧計の知識, 2項目)適切なゴム嚢の長さ11%,幅11%。(水銀血圧計の点検)200 mmHgまで送気し1 分放置すると2 mmHg未満の下降は6%であり,下降値は中央値10(範囲0-200)mmHg であった。全20項目の平均は39%であった。(医師一人あたりの標準的方法をとる項目数) 中央値8(範囲4-15)項目であり,項目数と医師の背景因子に有意な関連は認められなかっ た。その他,標準的方法と比較しない項目についての結果も得られた。54%の医師が,高血 圧治療の開始や変更を考慮する場合にはコントロールが良い場合と比べより標準に近い方法 で測定していた。高血圧の診断や治療において家庭血圧値を80%前後が利用し,24時間血圧 値は24時間血圧計のあるうち約半数が使っていた。 結論 対象の診療所医師が通常行う血圧測定方法は多様であり,すべてを標準的に行う医師は皆 無であった。このような測定が高血圧の診断や治療に影響を与えている可能性があるが,日 常診療のすべての血圧を標準的方法によって測定するのは現実的ではない。日常診療におい て現実的で効率的な血圧測定方法が必要と考えられる。 Key words : 血圧測定,血圧計,プライマリ・ケア,診療パターン,ガイドライン,質問票

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