• 検索結果がありません。

抗血栓ポリマー(HEMA-St block copolymer)を用いた冠動脈用小口径人工血管の研究 : 第1報抗血栓性の検討

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "抗血栓ポリマー(HEMA-St block copolymer)を用いた冠動脈用小口径人工血管の研究 : 第1報抗血栓性の検討"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

196 (54) 氏名(生年月日) 本 籍

学位の種類

学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件

学位論文題目

論文審査委員

ケ イ ジユン イチ

柳井純一(昭和2

医学博士 乙第806号

昭和62年1月23日

学位規則第5条第2項該当(博士の学位論文提出者)

抗血栓性ポリマー(HEMA・St block copolymer)を用いた冠動脈用小口径 人工血管の研究

第1報 抗血栓性の検討

(主査)教授 和田 温品 (副査)教授 武石 詞,教授 羽生富士夫

論 文 内 容 の 要 旨

目的 本研究で用いた素材(polyhydroxyethylmethacry- late-polystyrene block copolymer)(HS polymer) は岡野等により開発された優秀な抗血栓材料であり, その抗血栓性は諸家により報告されている.本研究は 最終的にはこのHS polymerを素材とした小口径人 工血管の開発を目的としたものである.本論文では臨 床治験を含めた基礎的抗血栓性の評価とともに,HS polymerの冠動脈用小口径人工血管としての抗血栓 性の実験的検討を行なった. 方法 基礎的抗血栓性の検討として,HS polymerをcoat・ ingした中心静脈内留置カテーテル(16F.70cm)を試 作し,雑種成犬10頭の上大静脈内に2~3週間留置し た.controlとしてnon・coatedの塩化ビニール(PVC) カテーテルを12頭に同様に留置した.また中心静脈内 輸液用カテーテルとして19症例の臨床例にも使用し, 従来使用されている既存のカテーテル(9例)をcon- trolとした.動物実験,臨床治験とともに抜去後のカ テーテル先端の1cm外面(血液との接触面)を,走査 型電子顕微鏡(SEM)により観察し,新たに考案した 血栓度分類によりカテーテルに付着した血小板などの 血球成分や飾rin networkの形成状態を分類し,本カ テーテルの抗血栓性をcontrolカテーテルと比較し た. 次に,冠動脈位での抗血栓性の検討として,HS poly一 merをcoatingした内径1.5mm,長さ4cmの無上性, smooth surfaceのpolyurethane tube-graft(HSG)

を作製し,雑種成犬の内胸動脈(IMA),左冠動脈回旋 枝(LCX)間に血管内挿入法にてバイパス術を行なっ

た.HSGによるIMA・LCXバイパス術は14頭に行な

い,術後9週間までに定期的に屠殺しHSGの開存性 と内鼠の血栓形成状態を肉眼的およびSEMにて観察 した.抗凝固療法はバイパス手術時にヘパリンを静注 するのみであり,その後の抗凝固剤の投与は全く行 なっていない. 結果および考察 HS polymerをcoatingしたカテーテルは,動物実 験,臨床治験ともに,SEMによる観察ではその表面に は血球成分の沈着がほとんど認められなかった.これ に対しcontrolカテーテル表面では血栓形成が進み, 丘brin networkの形成を見るものが多く,HS polymer のcoatingにより非常に良好な抗血栓性が得られるこ とが認められ,さらにこのpolyInerの優秀な抗血栓性 が臨床においても初めて証明された. HSGによる犬冠動脈の・ミイパス実験では,術後7日

目までは6頭中5頭でHSGは開存しており,内面の

SEM所見にても少量の血小板の沈着を認めるのみで その血小板活性も強く抑制されていることが示唆され た.また若干の肉眼的壁在血栓の沈着が認められたが 最高4週間の開存例が得られ,tube-graftとしても HS polymerの良好な抗血栓性が確認された. 一1002一

(2)

197 結論 HS polymerをcoatingした中心静脈内留置カテー テルは,既存のものに比し非常に良好な抗血栓性を示 し,HS polymerの優秀な抗血栓性が臨床的にも証明 された.HSG(内径1。5mm)による犬冠動脈バイパス 実験では,tube・graftとしてもHS polymerの良好な 抗血栓性が証明された.

論 文 審 査 の 要 旨

本論文はミクロ相分離構造を有する抗血栓材料HS polymerを用いて冠動脈用小口径人工血管に

応用すべく抗血栓性の検討を行なったものであり,その有用性を証明するとともにその臨床応用につ いての問題点を明らかにした研究で,学術上および臨床上価値あるものと認める. 主論文公表誌

抗血栓性1ポリマー(HEMA・St block copolymer) を用いた.冠動脈用小口径人工血管の研究 第1 報 抗血栓性の検討 東京女子医科大学雑誌 第56巻 第12号 1135~1148頁(昭和61年12月25日発行) 副論文公表誌 1)冠動脈外科における新しい人工血管 人工臓器 14(2)895~901(1985) 2)抗血栓材料の冠動脈外科への応用 人工臓器 13(1)392~395(1984) 3)抗血栓材料polyhydroxyethylmethacrylate- polystyrene block copolymer(HS)をコー

ティングした静脈内留置カテーテルの実験 的,臨床的検討

医学器械学 56(臨時号)44~45(1986) 4)Anew prothetic substitute for coronary artery.

動Progress in Angiology(Balas P ed) p389~393 Edizioni Minerva Medica. Tor- ino (1986) 5)弁置換術後の高度ベモグロビン血症に対する大 課員プトグロビン投与の1治験例 胸部外科 35(4)300~304(1982) 6)Cardiac cachexiaを伴った高齢老弁置換術の

1治験例

日直外会誌 32(11)1991~1995(1984) 一1003一

参照

関連したドキュメント

早川 和一 教授(自然科学研究科地球環境科学専攻)=拠点リーダー 荒井 章司 教授,加藤 道雄 教授,田崎 和江 教授,矢富 盟祥 教授 神谷

F1+2 やTATが上昇する病態としては,DIC および肺塞栓症,深部静脈血栓症などの血栓症 がある.

Tu be Saf et y & P ro du ct fe atu re s 静脈採血関連製品 特殊採血関連製品 静 脈 採 血 関 連 製 品 針 ・ア ク セ サ リ ー 動脈採血関連製品

 第1節 灸  第1項 膣  重  第2項 赤血球歎  第3項 血色素量  第4項色素指激  第5項 白血球数  第6項 血液比重  第7項血液粘稠度

に時には少量に,容れてみる.白.血球は血小板

混合液について同様の凝固試験を行った.もし患者血

信心辮口無窄症一〇例・心筋磁性一〇例・血管疾患︵狡心症ノ有無二關セズ︶四例︒動脈瘤︵胸部動脈︶一例︒腎臓疾患

り最:近欧米殊にアメリカを二心として発達した