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携帯情報端末によるモバイルコンピューティング

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Academic year: 2021

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特集

マルチメディア【ネットワーク編-携帯情報端末による

モバイルコンピューティング

MobiteComputingbyPersonalDigitalAssistant

整髪≡琵琶鞄

メモ帳 l広!匹;■こ憂至夏フ贋フ㊨1995年㊥ 8二二=互亘::==⊃ 6月22日(木)六妄 月+』地地凶+

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写電子メール 〔要夏〕〔亙匡〕 ⊂=ニコ亘二=コヨ _月【 J ▲旦⊥LJJj+ :送信メール作成 \箋屯

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丁、r 「 オフィス サーバ ノ\ソコン その他サービス パソコン通信などの 商用ネットワーク □暗号化 タイトル 宛先 メールサーノ 表示画面例 し塵生豊艶. [SeaHロ 帥1ワ抄フ 休月12

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学習&研究 コンtデュータl一&サイエンスビジネス&データベース

辰野雄二郎*l切言γβ刀血′7川

桑原禎司*

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酒井康夫*1七∫7′′)ふ血/

武部桂史*

仏心ん/7丁′ん`ノわ`ノ 携帯情報端末 注:略語説明 パソコン(パーソナルコンピュータ) FAX(ファクシミリ) ビジネスマンの行動をナビゲートする携帯情報端末システム ビジネスマンの行動は,情報に基づいて決定される。変化する情報をいち早くとらえ,それに基づく行動を支援するためのツールおよびシス テムが望まれている。

日立製作所のPDA(PersonalDigitalAssistant:

携帯情報端末)は,「変化する情報をいち早く入手し,

それに基づく行動を支援するナビゲータ+というコ

ンセプトによって開発し,通信によるコミュニケー

ション機能を強化した製品である。電話回糸軋

赤外

線,PHS(PersonalHandyphoneSystem)などによ

る,FAXやデータの送受信機能,およびビジュアル

なパソコン通信環境による情報の人手機能を持って

いる。さらに,GroupMailやcc:Mail削などの電子

*I寸立製作所 マルチメディアシステム開発木部

メールを活用した,モバイルコンピューティング環

境の構築が可能となる。

最近,特に開発型(提案型)営業を目指す営業業務

や,要員不足が深刻な在宅看護医療などの分野では,

コミュニケーション機能を持つPDAを用いた業務

システムに強い関心が集まっている。そのため,

PDAを用いた業務システム向けのアプリケーショ

ン開発環境を用意し,特定業務向けのPDA応用シス

テムの開発にも取り組んでいる。

61

(2)

672 日立評論 VOL.77 No.9(1995-9)

はじめに

1993j「末に米出で萌(ほう)芽したPDAは,個人情報を

整理する携帯型ツールとしての第1段階を経て,通信機

能に特徴を持たせた第2段階の製占ん開発フェーズに入っ

ている。わが国では,携帯型ツールとして電子手帳が使

われているが,ビジネスマンを中心とするユーザーニー

ズを調査した結果,情報を携帯する端末ではなく携帯で

きる情報端末を望んでいることがわかった。そこで,「変

化する情報をいち早く入手し,それに基づく行動を支援

するナビゲータ+としてPDAを位置づけ,その応用シス テムを開発した。 ここでは,日立製作所が開発したPDAの概要と,同時 発売子左のゲートウェイによるモバイルコンピューティ ング環境,およびこれらによって実現できるPDAの応用 システムの例について述べる。

PDAの概要

機能・仕様の開発・設定にあたっては,ビジネスマン

が情報の人手,参照,発信する際に,使い勝手の良い機

能が提供できることを重視した。開発したPDAの仕様を 表1に示す。その主な特徴について以下に述べる。 (1)大葬景・大画面表示機能

人手する情事削ま,FAXイメージ,電了・メール,データ

※)cc:Mailは,米同LotusDevelopment Corp.の商占占名称 である。

ベースの検索結果などであり,従来のPIMに比べると情

報量が多い。そこで,表示装置には表示ドットが0.24 mmピッチの480×320ドット液晶を用い,標準の表ホ文 字も16×16ドットで表示することにより,文字の読みや

すさとより多くの情報を表示できる機能を実現した。ま

た12×16ドット文字で行当たl)40字表示のモードを持た

せることにより,商用データベースの検索や電十メール

の利用時に,表示画面のフォーマット(情報提供側が意識

した文字配列)を崩さずに表示できるようにした。 (2)ペン入力機能

情報人手のための入力をより簡単な操作で行えるよう

に,両二親的で使いやすい,ペンによるアイコンや機能タ

ブのタッチによる機能選択を開発した。また発信時の情

報入ノJグ)ために,手書き文字認識機能をはじめとし,ペ

ンタッチによる文字入力(ソフトキーボード)や手書きに

よるスケッチ機能などを用意し,目的に応じて最適な人 力手段が選択できるようにした。 (3)使い勝手の良い通信機能 いつでもどこでも情報を入手できるようにするため

に,本体にモデムやPCカードインタフェースを装備し,

状況に応じて公衆電話回線やセルラー電話,PHSなどの 多彩な通信インフラストラクチャを利用できるようにし

た。さらにべンによるアイコンやメニューのタッチ操作

で,データベース,電子メールやFAXなどの機能を利用 できるようにし,パソコンに不慣れなユーザーにとって も簡単に通信機能を使いこなせるようにした。 また,屋内での本体間やパソコンとのデータ交換をコ 表I PDAの仕様 情報の入手,参照,発信の際の使い勝手を重視し,大容量・大画面表示磯能,および感圧式タブレットとベンによる直観的操作を実現した。 いつでも,どこでも情報の入手が可能なように,さまざまな通信インフラストラクチャに対応できる。 (a)ハードウェア仕様 項 目 仕 C P U 日立のスーパRISCプロセッサ(SHり 入 力 装 置 感庄式タブレット 表 示 装 置 480×320ドット 0.24mmピッチ 反射型白黒液晶 記 憶 装 置 ワーク用RAM:512kバイト プログラムROM:4Mバイト データ格納用フラッシュメモリ:512kバイト∼4Mバイト 通 信 機 器 データ・FAXモデム内蔵 赤外線インタフェース内蔵 使 用 電 源 単3アルカリ乾電池 2本(駆動時間:30h) 外 形 寸 法 幅柑3×奥行き120×高さ22(mm) 質 里 420g (b)ソフトウエア仕様 項 目 仕 様 パソコン通信機能 商用データベースの検索,G川通信対応 電子メール機能 G「oupmax,CC:Mail FAX通信機能 メモ帳,レポートのFAXへの送信 FAXからの受信 データ通信機能 本機間のメモ帳,レポートなどの送受信機能, PCとのデータ交換機能 PIM 機 能 予定表・電話帳・住所録 レポート・メモ帳・電卓・世界時計・所有者情報 文 字 種 約7′000文字(+lS第l,2水準漢字含む) 表 示 文 字 16×16ドット,12×16ドット 入 力 方 法 手書き文字認識,ソフトキーボード かな漢字変換 直接入力法

注:略語説明 RISC(Reducedlnstruction Set Computer),RAM(Random Access Memory),ROM(Read-0∩】y Memory),

GUl(GraphicalUserlnterface),PC(PersonalComputer),PIM(Personallnformation Management)

(3)

携帯情報端末によるモバイルコンピューティング 673 ードレスでかつ高速に行うため,赤外線インタフェース を内蔵している。

8

PDAによるコミュニケーションシステム PDAを用いたコミュニケーションの形態を図lに示す。 (1)端末一端未聞の接続

端末一端未聞の接続でまず考えられるのは,家庭や企

業内に広く普及している電話機やFAXとの接続である。 音声による電話機能,FAXの送受信機能により,これら の機器とのコミュニケーションがロ†能である。 PDA間でのコミュニケーション機能では,電話による 井戸,FAXによるイメージ,メモ帳やレポート(PIM機 能)のデータなどのマルチメディア情剖i過信を実現した。

また,パソコンとPDAとの間で情報をやり取りするこ

とにより,当面不要なデータはパソコンのフロッピーデ

ィスクやハードディスクに保存し,必要な情報だけを

PDAにダウンロードすることが可能になる。将来的に は,PIMなどのアプリケーション間でのデータ通信機能 の開発が必要であると考え,各アプリケーションから基 本的なデータ通信機能を呼びJ‡1せるようにし,短期間で 新しいアプリケーションが開発できる構造にした。

(2)情報提供者との接続

汎(はん)用パソコン通信機能の実現により,終種パソ コン通子吉ホストシステムと接続でき,ニュース,天気 ̄r

報などの一般的情報から,趣味の情報,電車・飛行機の

チ約など,さまぎまな情報をやり取りすることができる。

現在,ユーザー数が伸びているインターネットに対して も,パソコン通信経由でアクセスすることが可能である。 特に,株式会社ピープル・ワールドが提供するパソコ クライアント

⊂コ

⊂プ

[コ

G「0UPm∂× サーバ インターネット

[コ

:F: Groupmaxシステム GUlによる アクセス 商用DB ピープル ワールド オフライン サイナップ ニフティ サ】フ【 ン過信に対しては,専用のGUI通信ソフトウェアを実現 し,ユーザーにやさしいインタフェースで,パソコン過 信が捕椚できるようにした。 (3)グループウエアとの接続 グループウエア"Groupmax''1)との接続ができ,メー

ルを出光から受信,検索,発信することができる。

さらに,ゲートウェイを使いcc:Mailとの接続(メール

の受信,検索,送信,返信)を可能にした。

また,情報の安全性に対しては,PDAに暗号化とその

解読機能を搭載した。電子メールの暗号化や,端末間デ ータ通信で暗号を利用することが可能である。

n

業務システムへの応用展開

最近,PDAを使った業務システムの構築に強い関心が

集まっている。ここでは,特に通信機能が重要な役割を

果たす二つの応用例について述べる。 4.1応用例1:営業支援システム

開発型常業では,営業マンに価値のある情報を提供す

るという観点から,PIMやメール,FAX機能などが装備

された汎用的なPDAの利用が望まれている。 営業支援システムを図2(a)に示す。このシステムは以 卜のような業務を支援することができる。

(1)顧客情報などのデータベースの活用

PDAからゲートウェイを介して,外才一_1先からの業務デ

ータベースへの参照や追加・更新が可能となる。検索条

件や人ノJ項目などのメニュー登録により,使用者の業務

内容に通J心した入ノJ機能を提供することができる。 (2)コミュニケーション 電子メールにより,指示や報告などの業務▼_Lのコミュニ

ロクライアントロ

し+\ 】 l cc:Maげ-トウェイ cc:Malぱストオフィス 電子メール

[コ

[コ

〔 ⊂ ̄1\ lCC:Maill

携帯情報端末 送信・受信 FAX

姦電話

□望堅

携帯情報端末 PC 携帯情報端末 注:略語説明 DB(Database) 図l コミュニケーション システム ニのPDAは,FAX送受信,パ ソコン通信,およびデータ送 受信機能を標準装備している。 ゲートウェイを使うと,日立 のグループウエアl`Groupmax やcc:Mailとの接続が可能と なり,モバイルコンピューテ ィング環境が構築できる。 63

(4)

674 日立評論 VOL.77 No.9(柑959)

顧客 データベース ファイル サーバ ゲートウェイ

⊂二≡互:二二]

データベース

恒三≡∃

巨三≠

オフィス (a)営業支援システム カルテ 看護記録

[]

Z===フ

⊥匡丑

巨∃三

携帯情報端末 (1),(2),(3) (4)

匡∃丑

(1)電子メールによる 指示や報告の伝達 (2)業務データベース の参照・更新 (3)報告書なと'のリモー トファイル機能 (4)FAXによる連絡 (2)

匡丑

(1)赤外線通信による カルテ,看護記錨 の読み出しと葺錦 (2)FAXによる報告 (b)訪問着護支援システム 図2 PDAによる業務システム PDAの赤外線通信,FAX送受信,電子メールなどの機能はさまざま な業務に応用できる。また,ゲートウェイを利用した外出先からの データ入出力が可能である。 ケーションが円滑に行える。また,FAXで訪問先の地問 を人手するなど,目的に応じた手段の選択が ̄ロ指旨である。 (3)報告書などの作成 Ⅰ〕IMのレポート機能を利鞘して,幸は一告書などの定型文 吉作成支援ツールを提供することができる。 4.2 応用例2:訪問看護支接システム 訪問看護・介護は当面の要員イ1足が顕著であり,保健 如・看護婦の支援が望まれている。保健婦,看護婦の-J拝

務作業の低減を臼的としたシステムを図2(1〕)にホす。

このシステムでは,パソコンで検索した患者のカルテ

や看護記録を,林外線過fr;を利用してPDAにダウンロー ドする。カルテ,看護記鈷の電イイヒは書類携帯の負荷を 軽減する。訪問先では右護記鎚をその場で人力し,FAX を利鞘して病院に幸lけfすることができる。看護記鎚はデ ータベースに登録吋能な)lヲ態で人力されるので,病院へ 戻ってからの転記が不要となり,事務の負荷を低減する とともに転rミ已ミスなどの減少が期待できる。 4.3 アプリケーション開発環境 業務特有のアプリケーション間発のために,図3(a)に ホすパソコン.卜で勤作する開ヲ芭ツールを用意した。 C++(開発言語)によるプログラミングから実機環境で のテストまで一貫してパソコントで行えるため,開発効 率が1ら1_卜し短期間での開発が吋能となる。 電話 [A〉こ 世界時喜 電卓 ヘルプ メモ帳 レポート 亡亘至亘フこ匡巨夏フ㊨1995年㊥ 5月 1 月光水木丘土日 +J』_旦L』__剖_且_』 __旦1_』+』uほal旦旦劃 1曳1副1』1封1到呈出星山 呈a呈劃呈劃呈曳呈良三オ塁剖 姐旦也呈出++++ +++++++ 6月22日し木〕六書 ⊂====玉互:::::::::=:=〉 月 ニノ亡 水 木 墓 土 日 +++_1L』j+_』

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B

おわりに ここでは,Ⅰ)DAのコミュニケーション機能と,そのJ心 川な引詞として営業 ̄支援システム,および訪問看護システ ムについて述べた。開発したPDAは,大容量・人内I白i表 ホ機能を朽ち,妨;外線インタフェース内蔵によって屋内 での本体l削やパソコンとのデータ交換がコードレスかつ

iチノi速に行うことができ,通信機能操作が容易な製品で

ある。 ユーザーにとってPDAとその応朋システムの期待は 人きく,今後もユーザーのニーズに迅速,的確にこたえ

る製品を開発していく考えである。

参考文献 1)藤崎,外:総合巧竺グループウエアパッケージ,l†止諦論,77,5,361∼366いド7-5) 64

参照

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