サテライト校授業改善プロジェクト報告書
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(2) サテライト校授業改善プロジェクト. 【報告書】. 平成 21 年 3 月.
(3) 目次. はじめに 1. サテライト教室における授業の現状. …………… ……………. 1.1. 北見サテライトの現状 1.2. 十勝サテライトの現状 2. 先端的な取り組みの例(視察報告) 2.1. 岐阜大学の事例. …………… 4 …………… 9 …………… 15 …………… 15. 2.2. 兵庫教育大学の事例 3. サテライト教室の授業改善の取り組みについて 3.1. e-Learning による授業改善. …………… 21 …………… 32 …………… 32. 3.2. 対面型授業の改善の取り組み 3.3. 遠隔授業・対面授業混在型授業の改善の取り組み 3.4. 補講授業の取り組み. 1 4. …………… 38 …………… 45 …………… 52. サテライト校授業改善プロジェクト員 旭川校. 教 授 浅川. 哲弥. ※教 授 阿部. 修. 准教授 南部. 正人. 釧路校 准教授 木戸口 正宏 准教授 佐々木 准教授 藤本. 宰 将人. (キャンパスごとの五十音順。※は代表者). 北見サテライト教室のある 栗原学園2号館. 十勝サテライト教室のある 十勝教育研修センター.
(4) はじめに. 本学は,平成 4 年度に札幌校・岩見沢校で,平成 5 年度以降には,函館校,旭川校, 釧路校も加えて,大学院教育学研究科を整備してきた。本学は,北海道の主要都市にキ ャンパスを有する好立地条件を生かし,学部卒業間もない所謂ストレートマスターのみ ならず,道内各地の現職教員等を大学院に受け入れ,リカレント教育の充実に力を注い できた。 しかし,その設置以来,地理的条件及び勤務環境により,本学のキャンパスへ通学困 難な地域に勤務する現職教員等のニーズへの対応が求められてきた。 このため,本学では既存のキャンパスに通学困難な地域に勤務する現職教員等の再教 育,教育現場において指導的役割を果たす人材を養成すること並びに大学院教育を通し て地域の教育・文化の向上に寄与することを目的として,北海道内各地域にサテライト を開設する計画を推進し,平成 17 年 4 月に北見市内と札幌市内にサテライトを開設し た。 北見サテライト教室は,北見市 内の学校法人栗原学園オホーツ ク社会福祉専門学校第 2 校舎の 一部を借用し開設したものであ る。北見サテライト教室では,同 教室に通学可能な現職教員等を 対象とし,本学大学院の 4 専攻の うち学校臨床心理専攻を除く 3 専攻,12 専修での修学が可能で ある。授業形態は多岐にわたり, 土・日曜日の昼間帯に受講が可能 な対面講義,サテライト教室並び. 北見サテライト 北見サテライトでの サテライトでのオリエンテーション でのオリエンテーションの オリエンテーションの様子. に旭川校で行われる集中講義に 加えて,平日夜間帯に受講可能な双方向遠隔授業等がある。サテライト教室に通学する 大学院生は,これらの講義を適宜履修して所要の単位を修得することになる。. また,札幌サテライト教室も,平成 17 年 3 月に本学と札幌市との間で締結された相 互協力協定に基づき,4 月より札幌市立北九条小学校校舎の一部を借用し開設したもの であり,主として現職教員や社会人を対象とした学校臨床心理専攻関係の講義のほか, 地域の子育て・教育相談を必要とする保護者等を対象とした支援や学校教職員を対象と した相談などを行っている。. -1-.
(5) 平成 18 年度には,十 勝管内幕別町札内の教 育研修センターの一室 に十勝サテライト教室 を設置した。 なお,本サテライト教 室は,十勝サテライトに 通学可能な現職教員等 を対象とし,土・日曜日 の昼間帯の対面講義,サ テライト及び釧路校で の集中講義,平日夜間帯 帯広市役所での記者会見の様子. での双方向遠隔授業等 を併用して所要の単位を修得することとなる。 上に述べたように,本学の教育目標を達成するために,平成 17 年に札幌市及び北見 市に,そして平成18 年度に帯広市にサテライト教室を開設し,一定の成果を残し てはいるが,残念ながらその運営は困難を極めている。. 1) 既設大学院サテライト教室の抱える問題 ① 現行のサテライト教室の維持は,コスト面で,著しく困難である。 参考資料に北見サテライトの現状を記した。北見サテライト教室を維持し,一定水準の 講義を行うためには,年間 550 万円ないし 650 万円を必要とする。これを,入学検定料, 入学料並びに授業料で充当するためには,毎年 5 名程度以上の入学者が必要である。し かし,北見サテライト教室では,平成 17 年度こそ入学者が 10 名であったものの,その 後は,1 ないし 3 名と低迷しており,採算ベースにはほど遠い状況が続いている。 一方で,キャンパスでの受講は困難だが,大学院での履修を求める現職教員が,各地 に少数ながら存在することを忘れてはならない。. ② 少数キャンパス,少数専修所属教員の負担が過重。 本サテライト教室は,教育学研究科に属し,学校教育,教科教育,養護教育の各専攻 のいずれかに属している。従って,大学院を修了するためには学校教育に関する科目 4 単位は必須である。また,学校教育,教科教育の各専攻に所属する大学院生は,さらに 教科教育専攻の科目 4 単位が必要となる。 従って,サテライト教室に大学院生がいれば,学校教育に所属する教員は,何らかの 形で講義をする必要がある。また,サテライト教室に大学院生が所属する各専修では, 当該専修の教科教育担当教員は,やはり,何らかの形でサテライト教室向けの講義を担. -2-.
(6) 当する必要がある。 したがって,こういった教員とサテライト教室向けの講義を担当しない教員の間に不 公平感がぬぐい去れない。. 2) 解決すべき課題(順不同) 上記のような現状を踏まえ,平成 17 年度から 18 年度にかけて,サテライト教室のあり 方についてワーキンググループで議論がなされてきた。そこで提出された,解決すべき課 題は以下の通りであった。 1) 受験生,院生の確保。(採算ベースは 10 名。) 2) 教育実践研究,修士論文の位置づけ。 3) 責任キャンパスを置くのか,全学協力型か? 4) 募集専攻・専修をどうするか。 ・完成年度には技術担当教員が全学で 5 人。家政 10(?)人(札 7+旭 3)。養護 7 人。 5) サテライト大学院にふさわしい講義内容の講義 6) 担当教員の負担軽減。(担当の翌年は,短期研究専念を保証。) 7) コストの削減。 8) 上記 5 地区以外の地区の教育権の保証。 9) 自宅からの受講の可能性(Web 大学院? Skype?). 本プロジェクトは,これらの課題のうち,5),6),7),8)並びに 9)の改善を目指すもの である. -3-.
(7) 1. サテライト教室における授業の現状 1.1. 北見サテライト教室の現状. 1.1.1. 北見サテライト教室の概要 本学の第1期(平成16年度~21年度)中期目標に「現職教員に対する多様な再教育・研修 の機会を提供するために,長期履修制度などの推進のほか,サテライトの設置を図る」と ある。この目標を達成するために,平成16年度の年度計画に「サテライトキャンパスでの 平成17年度講義開設のため,札幌市中心部及び全道主要都市でのサテライト設置の可能 性を検討する」ことが定められた。これを受け,旭川校では,道北地区でのサテライト教 室の開設を目指し,調査を開始した。当初は,稚内市での開設を目指し,調査を行ったが, 大学院教育に対する需要がそれほど大きくはなかった。そこで,北見市で再度調査を行っ た結果,将来的にある程度の受験者数を確保できると判断し,北見市内にサテライト教室 を開設することとした。 北見サテライト教室は,北海道教育大学の初めてのサテライト教室として,平成17年度 に開設された。同教室は,北見市内の学校法人栗原学園オホーツク社会福祉専門学校校舎 の一部を借用し開設したものである。旭川キャンパスでの就学が困難な北見地域に勤務す る現職教職員等のリカレント教育と大学院教育を通して地域の教育・文化の向上に寄与す ることを目的として開設された。本学大学院の4専攻のうち学校臨床心理専攻を除く3専攻, 12専修での修学が可能であり,授業は,土・日曜日の昼間帯の対面講義,サテライト教室 及び旭川校での集中講義,平日夜間帯での双方向遠隔授業等を併用して所要の単位を修得 できる。(参考資料 参考資料1. ) 参考資料1., 1.,2.を参照のこと。 2. 同教室は,年間契約を結び,学校法人栗原学園オホーツク社会福祉専門学校校舎の一部 を借用しているものであり,学生の自主的な学習にも利用できる。また,サテライト教室 と旭川校の事務的な連絡や学生の日常的な要求に応えるために,非常勤の事務員が勤務し ており,学生と旭川校の間の情報伝達を円滑に進めてくれている。 このように,旭川校の大学院に通学するのと遜色のないサービスが受けられるように, 施設的な整備や人的な整備さらには,カルキュラム編成を行ってきている。しかしながら, サテライト教室開設初年度には,10 名の入学生を確保することができたが,その後は1桁 前半の入学者を確保するのがやっとの状況である。 (参考資料 参考資料 3.を参照のこと。 ) 3.. 1.1.2. 運営組織 北見サテライト教室に通学する学生に対する指導は,旭川校学生の全教員が責任を持っ て行っている。このため,北見サテライト教室の講義には,原則として旭川校の教員全員 があたることとなっており,専修によって異なるが,2 ないし 4 年に一度は,対面授業,集 中講義あるいは遠隔授業を提供しなければならない (もちろん,受講希望者がいない場合に. -4-.
(8) は開設しなくともよい) 。 北見サテライト教室の担当教員組織は,旭川校に在籍する一般の大学院生と同様に,カ リキュラム委員会であり,事務の庶掌は学務グループが行っている。カリキュラム委員会 は,教育課程の編成及び時間割の整備,対面授業の実施日の把握ならびに調整,新入生ガ イダンスの開催など,院生の修学に関わる実務的な業務を担っている。 学務グループは,北見サテライト教室の大学院生ならびに事務員との連絡調整,サテラ イト教室の借り上げ,授業担当教員との連絡調整等サテライト教室に関する各種業務を担 っている。. 1.1.2. カリキュラムと履修 サテライト教室のカリキュラムは,基本的には旭川校で実施されている現職教員に対す るカリキュラムとほぼ同様である。ただ,北見サテライト校での対面授業,集中講義及び, 旭川校の大学院生が受講しない遠隔授業にあっては,内容を現職教員に相応しいものに変 更する場合もある。 大学院では既に,現職教員の修学の便宜を図るために,夜間開講が実施されている。こ のため,旭川校の教員は,特段の理由が無い限り夜間(6校時 18:00~ 19:30 あるいは7校 時 19:40~21:10)にも開講することが求められている(もちろん受講生がいない場合には開 講しなくともよい)。その中の一部の講義が,北見サテライト教室向けに遠隔授業システム で配信されており,サテライト教室に通学する学生はこれらの授業を受講することが可能 である。 他にも3つの形態の授業が用意されている。 1) 土・日型対面授業:教員が月に一度土日を利用して北見サテライト教室を訪れ,授業を 行うものである。土・日で4コマ分の授業を行い,4ヶ月受講することで,15回分の授 業を履修することとなる。 2) サテライト教室での集中講義:夏期休業あるいは冬季休業期間に旭川校の教員が北見サ テライト教室を訪れ,4日間で授業を行う。 3) 旭川キャンパスでの集中講義:旭川校の教員が旭川校を修学校とする学生のために,夏 期休業あるいは冬季休業期間に授業を行うものであるが,北見サテライト教室の学生が 受講することも可能である。. 北見サテライト教室に通学する学生は全員現職教員であることから,通常の修業年限で 必要な単位を履修できない可能性がある。本学では,平成16年度から『現職教員に多様な 再教育・研修の機会を提供するため,既存の昼夜開講制度に加えて,有職者に最大4 年の 在学期間を認める』「長期履修学生制度」を導入しており,北見サテライト校に通学する 学生の中には,長期履修制度を利用する者もいる。. -5-.
(9) 上に述べた通常の授業の他に,教育実践研究及び修士論文の指導が必要になる。これに は,対面での指導のほか,電子メールを利用したりあるいはスカイプ等を利用して,きめ 細かな指導が行われているようである。. 1.1.3. 運営上の実態と改善点及び課題等 ① 現行のサテライト教室の維持は,コスト面で,著しく困難である。 参考資料に北見サテライトの現状を記した。北見サテライト教室を維持し,一定水準の 講義を行うためには,年間 550 万円ないし 650 万円を必要とする。これを,入学検定料, 入学料並びに授業料で充当するためには,毎年 5 名程度以上の入学者が必要である。し かし,北見サテライト教室では,平成 17 年度こそ入学者が 10 名であったものの,その 後は,1 ないし 3 名と低迷しており,採算ベースにはほど遠い状況が続いている。 一方で,キャンパスでの受講は困難だが,大学院での履修を求める現職教員が,各地 に少数ながら存在することを忘れてはならない。. ② 少数キャンパス,少数専修所属教員の負担が過重。 本サテライト教室は,教育学研究科に属し,学校教育,教科教育,養護教育の各専攻 のいずれかに属している。従って,大学院を修了するためには学校教育に関する科目 4 単位は必須である。また,学校教育,教科教育の各専攻に所属する大学院生は,さらに 教科教育専攻の科目 4 単位が必要となる。 従って,サテライト教室に大学院生がいれば,学校教育に所属する教員は,何らかの 形で講義をする必要がある。また,サテライト教室に大学院生が所属する各専修では, 当該専修の教科教育担当教員は,やはり,何らかの形でサテライト教室向けの講義を担 当する必要がある。 したがって,こういった教員とサテライト教室向けの講義を担当しない教員の間に不 公平感がぬぐい去れない。. 本学の第 1 期(平成 16 年度~21 年度)中期目標を達成するために,北見にサテライト教 室を設置し,これまでに十数名の大学院生が入学した。この結果,現職教員に対する多様 な再教育を行う目的は一定程度達成されているといえよう。しかし,平成 17 年度を除き, 入学者は 10 名を大きく割り込んでおり,採算的には割に合わない事態が続いているうえ, 上記に述べたような解決すべき課題が山積している。これらの課題を解決するために,全 学的な取り組みを求めてやまない。. -6-.
(10) 参考資料 1. 平成 20 年度の 年度の北見サテライト 北見サテライト教室 サテライト教室における 教室における開設科目 における開設科目 開講 開設専修. 授業科目名. 単位. 曜日. 講目. 6. 担当教員. 備考. 学期 教育内容・方法特論Ⅰ. 2. 後. 水. 教育内容・方法特論Ⅲ. 2. 後. 教育心理学特論. 2. 高橋. 亜希子. 土日. 笠井. 稔雄. 10/11,11/8,12/6,1/17. 前. 集中. 懸田. 孝一. ※北見. 2. 前. 木. 萩原. 拓. 課題研究. 4. 前・後. 集中. 大﨑. 功雄. 日程等は別途調整する。. 国語科教育学特論ⅠB. 2. 前. 土日. 中西. 信行. 4/26,27,5/24,25. 国語科教育学特論ⅡB. 2. 後. 集中. 上田. 祐二. ※北見. 国文学特論ⅠB. 2. 前. 月. 6. 片山. 晴夫. 国文学特別演習Ⅰ. 2. 後. 月. 6. 片山. 晴夫. 国文学特論ⅡB. 2. 前. 土日. 伊藤. 一男. 6/21,22,7/19,20. 漢文学特論B. 2. 前. 集中. 大橋. 賢一. ※旭川. 書道特論B. 2. 後. 土日. 矢野. 敏文. 10/18,11/15,12/13,1/24. 教育実践研究. 4. 前・後. 集中. 片山. 晴夫. 日程等は別途調整する。. 課題研究. 4. 前・後. 集中. 片山. 晴夫. 日程等は別途調整する。. 課題研究. 4. 前・後. 集中. 安藤. 豊. 日程等は別途調整する。. 理科教育学特論Ⅰ. 2. 前. 土日. 古屋. 光一. 理科教育学特論Ⅱ. 2. 後. 土日. 大鹿. 聖公. 原子核物理学特論. 2. 前. 集中. 酒井. 源樹. ※旭川. 素粒子物理学特論A. 2. 前. 集中. 阿部. 修. ※北見. 分析化学特論. 2. 後. 集中. 松田. 禎行. ※北見. 有機化学特論. 2. 後. 浅川. 哲弥. 植物分類学特論. 2. 前. 集中. 西川. 恒彦. 進化系統学特論. 2. 前. 木. 藤山. 直之. 岩石学特論. 2. 前. 集中. 和田. 恵治. ※北見. 教育実践研究. 4. 前・後. 集中. 古川. 善夫. 日程等は別途調整する。. 課題研究. 4. 前・後. 集中. 古川. 善夫. 日程等は別途調整する。. 英語科教育学特論Ⅱ. 2. 後. 土日. 手塚. 順孝. 10/4,11/1,29,1/10. 英語学特論Ⅰ. 2. 前. 水. 7. 山田. 祥一. 英語学特別演習Ⅰ. 2. 後. 水. 7. 山田. 祥一. 英語学特論Ⅱ. 2. 前. 集中. 山田. 祥一. ※北見. 8/1,2,3,4. 英語学特別演習Ⅱ. 2. 前. 集中. 山田. 祥一. ※旭川. 8/9,10,11,12. 8/5,6,7,8. 学校教育 自閉症スペクトラム特論 7. Ⅱ. 国語教育. 社会科教育. 理科教育. 6. 1/5,6,7,8. 8/9,10,11,12. ※旭川. 保健体育. 英語教育. -7-.
(11) 養 護 教 育 専 教育保健科学特別演習. 2. 前. 土日. 横田. 正義. 4/12,5/10,6/7,7/5. 修. 4. 前・後. 集中. 横田. 正義. 日程等は別途調整する。. 課題研究. ※開講予定科目である。サテライト教室で受講希望が内場合には,開講していない。. 参考資料 2. 開講講義の実態(学生の受講実績) H17 授業形態. H18. 後期. 前期. H19. 後期. 前期. H20. 後期. 前期. 後期. 前期. 対面授業. 6. 6. 6. 6. 3. 3. 3. 2. Internet. 9. 7. 7. 8. 1. 2. 1. 2. 集中(北見). 3. 3. 3. 3. 1. 2. 4. 1. 集中(旭川). 5. 1. 4. 4. 2. 0. 2. 0. 参考資料 3.北見サテライト 北見サテライト教室 サテライト教室の 教室の入学者数の 入学者数の推移 平成 17 年度. 平成 18 年度. 平成 19 年度. 平成 20 年度. 10 名. 2名. 1名. 3名. (合格者 1 名). (合格者 3 名). (合格者 3 名,内 1 名 (合格者 10 名). 辞退(本人死亡)). 参考資料 3. 必要経費等 H17. H18. H19. H20. 授業形態. 前期. 後期. 前期. 後期. 前期. 後期. 前期. 後期. 対面授業. 778080. 778080. 778080. 778080. 389040. 389040. 389040. 259660. Internet. 505260. 505260. 505260. 505260. 505260. 505260. 505260. 505260. 集中(北見). 154860. 154860. 154860. 154860. 51620. 103240. 206480. 51620. 建物借料. 650000. 650000. 650000. 650000. 650000. 650000. 650000. 650000. 人件費. 1165500 1165500 1165500 1165500 1165500 1165500 1165500 1165500. 計. 3253700 3253700 3253700 3253700 2761420 2813040 2916280 2632040. 単価 対面授業:. 32420 円/人・回,建物借料: 325000 円/3 月. Internet:. 84210 円/月,. 人件費 : 194250 円/月. 集中(北見): 51620 円/人. -8-.
(12) 1.2. 十勝サテライト教室の現状. 1.2.1. 十勝サテライト教室の概要 十勝サテライト教室は,平成 18 年度に開設された。場所については,十勝教育研修セン ター(中川郡幕別町札内)の教室を,授業のある時間帯のみ借りている。同センターは, 十勝管内の教員の様々な研修に利用されているため,一般教室のほか,講堂,視聴覚室, 美術室,工作室,音楽室などの設備をもっている。同センターに,テレビ会議システム機 器を置き,釧路校と独自の回線でこれを結んで遠隔授業を行っている。開設当初は遠隔授 業を中心とした大学院教育を構想していたが,院生からの要望にこたえ,教員が十勝サテ ライト教室に赴く対面型の授業も取り入れるようになっている。 入学者は,十勝管内の現職教員である。平成 18 年度以降の入学者(平成 21 年度は現段 階での予定者)は次表の通りである。大学院生はすべて十勝管内の現職教員で,平成 19 年 3月の修了者1名を除く他全員は,長期履修制度を利用しているため現在も履修中である。 平成 18 年度以降の入学者数 入学年度. H18 年度. H19 年度. H20 年度. H21 年度. 入学者数. 5人. 3人. 2人. 4人. 学校教育:3. 学校教育:1. 学校教育:1. 学校教育:2. 体育:1 社会:1. 英語:1. 国語:1. 社会:1 英語:1. 4人が長期履修制. 全員が長期履修制. 全員が長期履修制. 全員が長期履修制. 度で履修中。1人が. 度で履修中。. 度で履修中。. 度を希望。. 内訳. 備考. H19.3 に修了。. 1.2.2. 運営組織 十勝サテライト教室の担当事務は,学務グループである。担当教員組織は,カリキュラ ム委員会の十勝サテライト担当である。学務グループの担当事務員は1名,カリキュラム 委員会のサテライト担当教員は,委員長と副委員長及び2名の委員の計4名である。 学務グループは,大学院生との連絡調整,サテライト教室の借り上げ,授業担当教員と の連絡調整,釧路校サテライト教室に関することなどの各種事務的業務を担っている。サ テライト教室には常駐事務員がいないので,院生からの事務的な問い合わせにはすべて学 務グループが応対する。 カリキュラム委員会は,教育課程及び時間割の整備,対面事業の実施日の把握,懇談会 の開催など,院生の修学に関わる実務的な業務を担っている。. 1.2.3. カリキュラムと履修 十勝サテライト教室のカリキュラムは,基本的に釧路校の教育学研究科のそれと同様で ある。ただし,開講科目については,釧路校の大学院授業科目とは別に,遠隔授業や対面. -9-.
(13) 授業などの形態による十勝サテライト教室用の科目を用意している。もちろん,釧路校で 行われる大学院授業を受講することも可能であるが,サテライト用の授業のみで修了に必 要な単位数を充足できるようにカリキュラムが設計されている。 履修指導に関しては,平成 19 年度から「十勝サテライト教室履修の手引き」を作成して これを大学院生全員に配布した。この手引きには,大学院生が所属する専修ごとに2年及 び4年間の履修モデルが提示されている。この履修モデルは,各年次の前期及び後期にお ける遠隔授業の曜日と時程,対面及び集中授業の科目名を示すものであり,大学院生はこ れをもとに履修計画を立てる。同時に,授業担当教員に対しては当該科目の確実な実施を 促すものである。. 1.2.4. 授業の形態 十勝サテライト教室の授業には,遠隔授業システムを利用する「遠隔授業」と,釧路校 教員が十勝サテライト教室で行う「対面型集中授業」,釧路校において行われる「集中講義」 の 3 形態がある。 ①遠隔授業:各学期中の平日に遠隔授業システムを利用した授業を行い,学期中の土曜日・ 日曜日両日の 1 回が,十勝サテライト教室に教員が出向いて対面授業を行う形態。平日の 授業は,6講目(17 時 50 分~19 時 20 分),7講目(19 時 20 分~20 時 50 分)の時間帯 に行われる。 ②対面型集中授業:各学期中の土曜日・日曜日を 1 つのセットにして 2 回または 3 回,教 員が十勝サテライト教室に出向いて対面授業を行う形態。土曜・日曜で8コマ(土曜4コ マ,日曜4コマ)を実施すると2回,土曜・日曜で5コマ(土曜2コマ,日曜3コマ)を 実施すると3回で消化できる。 ③集中講義:釧路校で行われる集中講義(夏季)を十勝サテライト教室の大学院生が受講 する形態。学校休業期間中である 8 月 1 日~16 日頃の間に各専修が開講する。釧路校在籍 の大学院生とともに学習・研究を行う機会を提供し,同時に図書館の有効活用を促す。 遠隔授業と対面型集中授業は,以下のような時間割枠(平成 20 年度)を設け,当該専修 が授業を開講する。 <遠隔授業> (前期) 月曜日. 火曜日. 水曜日. 木曜日. 金曜日. 6講目. 数学専門. 理科専門. 学校教育科目. 技術専門. 予備. 7講目. 数学専門. 理科専門. 学校教育科目. 家政専門. 体育専門. 月曜日. 火曜日. 水曜日. 木曜日. 金曜日. 6講目. 国語専門. 社会専門. 学校教育科目. 英語専門. 家政専門. 7講目. 国語専門. 社会専門. 学校教育科目. 英語専門. 技術専門. (後期). - 10 -.
(14) <対面型集中授業> 前期. 国語科教育,社会科教育,英語科教育,保健体育科教育,学校教育 数学科教育,理科教育,美術/音楽科教育(隔年),技術/家庭科教育(隔年),. 後期 学校教育. 1.2.5. 教育実践研究及び修士論文等の指導形態 教育実践研究については,十勝サテライト教室の大学院生が現職教員であることから, 勤務校での授業実践を前・後期各 1 回,指導教員が参観し,指導する。修士論文の執筆ま たはそれに替わる研究の指導は,十勝サテライト教室での対面による直接指導・遠隔授業 システムを利用した指導・メール等による指導を適宜組み合わせて行われる。. 1.2.6 施設・設備等 十勝サテライト教室における遠隔授業システムは移動式のキャビネットに収納されてい る。授業開始時に契約警備員がこれをセットし,授業終了時に撤収する。釧路校には十勝 サテライト遠隔授業室を設け,機器類が設置されている。それぞれの主な機器は以下の通 りである。 十勝サテライト教室. 釧路校. 遠隔授業用基本システム(モデム,ルータ, 遠隔授業用基本システム(モデム,ルータ, モニタ,カメラ,マイク,スピーカ) ,複合 モニタ,カメラ,マイク,スピーカ),複合 印刷機(FAX,コピー,プリンタ),DVD・ 印刷機(FAX,コピー,プリンタ),DVD・ ビデオデッキ,液晶テレビ,ノートパソコ ビデオデッキ,ノートパソコン,書画カメラ, ン. ハードディスク. 1.2.7. 履修指導・オリエンテーション等 大学院生の意見・要望を把握するために,前期開始前の3月,後期開始前の9月に懇談 会を設けている。十勝サテライト教室開設当初に発生した連絡調整の不備等の反省を踏ま え,平成 19 年度から実施している。カリキュラム委員長・副委員長及び十勝サテライト担 当者教員,大学院生の指導教員,担当事務員がサテライト教室に出向き,カリキュラムや 時間割の確認事項,次学期の予定等について説明,大学院生からの相談や要望への対応な どを行っている。. 1.2.8. 運営上の実態と改善点及び課題等 十勝サテライト教室は,旭川校の北見サテライト教室の後発として平成 18 年度に開設さ れたが,開設初年度には様々な運営上の問題が露呈し,大学院生からの不満が報告された。 当初,大学側は遠隔授業システムを主軸にした授業形態を想定していたが,大学院生から の希望は対面型授業の機会拡大であった。このため,平成 19 年度には大規模なカリキュラ. - 11 -.
(15) ムの整備,時間割の整理,履修モデルの及び履修の手引きの作成,懇談会の実施のほか, 対面授業を含む遠隔授業,対面型集中授業,釧路校の集中授業という3つの授業形態を確 立し,大学院生の要望に応えた。 平日に行われる遠隔授業については,同一曜日に同一専修の授業を2コマ開設すること により,大学院生の通学の負担を軽減した。また,遠隔授業であっても最低1回は対面授 業の機会を設けることで,担当教員と大学院生との相互理解を深めることができた。対面 型集中授業については,大学院生には概ね好評であったといえる。ただし,土曜・日曜の 休日に行われるため,受講者はもとより担当教員にとってはかなりの負担であった。とく に,担当教員は,土曜・日曜が2ないし3回ずつ勤務日となり,その振替休日を事実上と れないという実態にあることは注意しなければならない。 サテライト教室の場所を提供している十勝教育研修センターは,十勝圏複合事務組合(北 海道十勝支庁管内にある19市町村が設立した特別地方公共団体)が運営しており,教育 施設としては充実している。しかし,授業時間のみ必要教室を借りているため,大学院生 が常時来られる教室にはなっておらず,常駐の事務員を置くこともできない。遠隔授業シ ステムの機器類は移動式キャビネットに収納し,相手方の厚意で置かせてもらっていると いう状況にある。そのため,十勝サテライトに対する設備の拡大充実ができないという問 題が生じている。 こうした問題に対して,学務グループ担当事務,カリキュラム委員会,授業担当教員, 指導教員が逐次対応しながら,今日に至っている。大学院生に対するサービス向上につい ては,大学院生からの一定程度の理解と満足を得ていると思われる。とくに図書館による 書籍の貸し出し,文献複写サービス(マイ・ライブラリ)に対する評価は高く,図書館の 対応に感謝する声が聞かれる。入学者も毎年確保しており,釧路校における修士課程の定 員充足率を考えると,十勝サテライト教室の存在は無視できない状況にある。十勝地域に おける本学大学院の潜在的ニーズが予測される。現職教員に対する大学院教育という観点 から,将来的に教職大学院などへの利用も考えることができ,十勝地域に大学院教育の施 設をもつ意義は大きい。 しかしながら,現段階及び現体制における十勝サテライト教室の運営は,担当事務員及 び教員の相当の努力によって維持されている。将来的な展望を描くためには,北見サテラ イト教室,札幌サテライト教室を含め,北海道に果たす本学大学院の役割という観点から, 人員配置や予算等についての現実的な検討が必要となるであろう。. (文責:佐々木宰,釧路校). - 12 -.
(16) 十勝教育研修センター外観. 十勝サテライト教室の遠隔システム. 〒089-0531 中川郡幕別町札内暁町 290 番地 2. カメラ,モニタ,複合印刷機などを移動式のキャビ. TEL 0154-56-2065. ネットに収納し,授業時に警備員がセットする。. FAX 0155-56-3905. 在学生との懇談会(平成 20 年3月). 新入生ガイダンス(平成 20 年4月). 平成 19 年度から,9月と3月に在学生との懇談会. カリキュラム委員教員,学務事務員がカリキュラム. を設け,意見・要望を集めて随時改善している。. や単位履修の説明をする。. - 13 -.
(17) 事務員によるガイダンス(平成 20 年4月). 釧路校側の遠隔システム. 授業登録は Universal Passport によりオンライン. 釧路校の遠隔授業システムは管理等3F 部屋に設置. で行うため,事務員が使用法を説明する。. され,ここで遠隔授業及び教材作成が行われる。. 釧路校側の遠隔システム. 授業担当者に対するシステム説明会. 十勝側の映像用,釧路川の映像用,ビデオ・DVD の. 学期始めには,遠隔授業担当者を集めて,遠隔授業. 映像用のモニタが用意されている。. システムの説明会を行う。. - 14 -.
(18) 2. 先端的な取り組みの例(視察報告) 2.1. 岐阜大学の事例 平成 20 年 11 月に視察を行った岐阜大学大学院教育学研究科では,平成 19 年度に「イン ターネット型」大学院を実現させた。発足して 1 年あまりのため,十分な検証が行われて いないとのことであった。しかし,その目標,課題とは,本学の本学の研究に十分参考に なると考え,以下『現代的教育ニーズ取組支援プログラム「教師のための大学院カリキュ ラムの開発」』岐阜大学大学院教育学研究科 19 年 3 月を要約し,概要をまとめる。 まとめた概要に沿って,平成 20 年度以降の状況を,岐阜大学小井土由光教授,益子典文 教授からの解説により確認した。. 1. インターネット型大学院(岐阜大学大学院教育学研究科)の目標 (1)働きながら学ぶ教師に特化したインターネット型大学院のカリキュラムを構築 する。 (2)教育学研究科全専修(13 専修)のインターネット型大学院を実現する。. 2. 背景 岐阜大学大学院教育学研究科では,平成 9 年よりサテライト教室間をテレビ会議システ. ムで結び,遠隔学習による大学院免許法認定講習会を開講している。また,平成 11 年度よ り学校で働きながら学ぶ現職教師を主たる対象とした正規の遠隔学習大学院課程を開始し てる。このサテライト型大学院のメリットは臨場感の高い授業を提供できることである。 しかし,デメリットとして複数の授業を同時に開講できない点が課題となった。また,受 講生が定時にサテライト教室に参集する必要があり,その点が課題となった。. 3「遠隔大学院カリキュラム」の必要性 On−Campus の対面式の大学院とサテライト型大学院との主な相違として,以下の点が挙 げられる。 (1)講義の教育方法が異なる。 (2)複数講義の配置の問題は,現職教師が夕方 18 時からの講義を毎日受講するこ とが困難であり,対面式の講義と組み合わせることによって学習の効果を向上 させることができること。 (3)講義内容の問題として,学校での実践活動が基盤となる講義内容が必要なこと, 社会人対象の大学院教育のためには,On−Campus の大学院時間割をそのまま 夜間大学院科目として配信するだけではなく,働きながら学ぶ現職教師に特化 された「遠隔大学院カリキュラム」の考え方が必要になってきている。. 4. 大学全体の e−Leaning 基盤整備と「インターネット型大学院」. - 15 -.
(19) 岐阜大学では平成 15 年度の学内改組により「岐阜大学総合情報メディアセンター」を設 置し,全学をあげて e−Leaning システム:AIMS−Gifu(AcademicInstmctionalMediaSerice −Gifu,Blackboard 社製,CentraSoftware 社製)を導入し,平成 16 年度より本格運用を 開始している。 AIMS−Gifu の全学的な整備ならびにこれまでのサテライト型夜間遠隔大学院の実績に基 づき,職場や自宅等で受講可能な「インターネット型大学院」を新たに開講可能な基本的 な環境が整っている。. 5. 対応すべき課題 インターネット型大学院における個々の講義は「インターネット型大学院講義の構成」,. AIMS−Gifu を中核として構成される。その実現のためには,以下のような課題への対応が 必要になる。. (1) 解説タイプのコンテンツ開発 (2) 学校で実習可能な課題と効果的な対話の方法 (3) 同期生の集団としての学習の成立 (4) 手軽に同時的対話が可能な講義室の整備 (5) 2 年間の教育課程の提供方法についても考慮する必要がある。 (6) 学習内容の提供や教育方法上の技術的課題を克服, (7) 学校教師が働きながら学ぶことを可能にする講義時間割作成. すなわち,インターネット型大学院のためのコンテンツを開発するとともに,効果的な 遠隔教育実現のためのカリキュラムのモデルを開発・提供する必要がある。また,これま でのサテライト型大学院から発展させる要素は次のとおりである。. (1) 学習の主要な時間は,勤務時間外の夜間及び休日における学習を可能とする。 (2) 学習の主要な場所は,勤務する学校等の職場,または自宅とする。 (3). 学習の主要な手段は,インターネットを用いたテキスト,ビデオ等による教 材提供,掲示板等の非同期型のシステム,および同期型の e−Leaning システ ムとする。. つまり,教育内容のみならず,教育方法,運用等において具体的に解決しなければならな い課題があり,これまでのテレビ会議システムを用いたサテライト型遠隔教育で得られた 成果を基礎として,以下のような目標を設定して取り組んだ。. - 16 -.
(20) (1) 教師の専門性を高めるための教育内容の開発 (2) 働きながら学ぶことを前提としたカリキュラム運用方法の開発 (3) e−Leaning 環境下での効果的な教育方法の開発. 6. 教師の専門性を高めるための教育内容の開発 経験を持つ教師を学習者として迎える大学院であるため,学習することによる満足感が. 十分に得られる学習内容を開発・提供する必要がある。特に近年,教職の専門性はリフレ クション(自らの行為を振り返り,自分自身の専門的能力を高めること)にあると多くの 文献で指摘されているが,本取組では講義内容に合わせた次のような複数の学習内容を提 供する。. (1) 知識提供型の学習コンテンツ(解説ビデオ,実践ビデオ,テキスト) (2) 実践型学習課題(学校での仕事と接続する課題) (3) 体験型実習(教職希望者との対話:リフレクション). 研究成果として,カリキュラム体系見直しについては,以下の通りである。社会人対象 の充実した大学院教育のためには,On−Campus の大学院時間割をそのまま夜間大学院科目 を配信するだけではなく,働きながら学ぶ現職教員に特化された「遠隔大学院カリキュラ ム」の考え方が必要とされた。このため,インターネット型大学院を提供する各専修の教 育目標及びカリキュラム体系について見直しを行った。オープン科目開発ついては,以下 の通りである。 特に On−Campus の大学院と比べ,科目選択の自由度が低くなるため, 自由選択科目として所属専修に捉われないオープン科目を新たに開発した。オープン科目 群の構成は,現代教育課題,教育内容研究,授業設計開発の 3 群からなるオープン科目は 非同期型講義として開講され,受講生が自分のペースでストリーミング映像や参考資料を 使って学ぶ。また,全開講科目紹介ビデオ作製ついては以下のとおりである。また,すべ ての開講科目について紹介ビデオを作製し,平成 19 年度大学院生募集に合わせて研究科 HP 上で公開した。このような教育内容の開発過程を通じて,個々の授業担当者は自らの講 義内容を再構築する機会を得ることができた・また・開発コンテンツの視聴会での意見交 流や,紹介ビデオの制作,他の担当者の講義内容を講義紹介ビデオで見る等の経験は,大 学院教育の FD としての機能も果たし得たと考える。. - 17 -.
(21) 7. カリキュラム運用方法の開発 正規の大学院教育課程として研究科の構成員が責任ある教育を実施するためには,複数. の学習内容をインターネット上で提供し「いつでも」「どこでも」学習できる手軽さを重視 するだけではなく,受講生のニーズに合わせた多様な修業年限の提供や,土日・夏季休業 中などを含めた講義科目の開講などの,遠隔教育用のカリキュラムが必要になる。このよ ぅな受講生の実際面を考慮した課題を,本取組では「カリキュラム運用」と呼び,遠隔学 習を具体的に展開する際の重要な問題と位置づけ,次のような要因を考慮した現職教師用 の遠隔学習カリキュラム運用モデルを開発する。. (1) インターネット式,対面式など,複数タイプの講義の配置 (2). 受講生のニーズに合わせた多様な修業年限に対応するカリキュラムを提供す る. (3) 科目等履修生による取得単位を活用した短期在学制度や (4) 最長 4 年間で修了する長期在学制度などへの対応を可能とする。 (5) 遠隔講義カリキュラム運用を支える学務連絡等の支援体制を確立する (6). 遠隔で学ぶ受講生とのコミュニケーションは指導教員のみならず事務職員と の間でも必要となり,これらを支援する体制整備が必要となる。. この働きながら学ぶことを前提としたカリキュラム運用方法の開発の研究成果は以下の通 りである。現職の教員が,働きながら修士号を取得できることを可能にするための履修モ デルの作成,科目配置を中心にカリキュラム運用方法を開発した。教員の専門性を高め, かつ満足度の高い大学院教育を提供するために,同期型講義,非同期型講義・対面型集中 講義を併用するブレンディツド・ラーニングのカリキュラムを採用し,原則 2 年間の履修 モデルを構成した。大学教員とリアルタイムでやり取りができる同期型講義を中心に平日 夜間に開講される専門科目,自分のベースで学べる非同期型講義のオープン科目・休日や 夏季休暇中の On−Campus での対面型集中講義による共通科目や専門科目の阻み合わせで ある。また,修士論文指導も On−Campus での少人数体制のセミナー・スタイルをそのま ま,リアルタイムでの同期型の e−Leaning で実現することができる。日々の教育活動で蓄 積された疑問を大学教員と共に探究し,毎週一時間の研究指導が確保される。受講生のニ ーズに合わせた多様な修業年限に対応するカリキュラムを提供する。また,修了要件とし ての在学期間は原則 2 年間であるが,科目等履修生による取得単位を活用した短期在学制 度や,3〜4 年間で修了する長期在学制度などへの対応を可能とするカリキュラム運用モデ ルも開発した。 なお,ASTD(American Society for Training & Development=米国人材開発機構)に よると,「ブレンデッドラーニングとは,オンライン学習とフェイスツーフェイスで行われ る学習の両方の側面を組み合わせた学習イベントである。」と定義されている。電子的環境. - 18 -.
(22) (e ラーニング)と非電子的環境(伝統的な教室学習)を最適に組み合わせ,配列し,デザ インすることで学習の効果を最大にすることを目的としている。. 8. e−Leaning 環境下での効果的な教育方法の開発. 非同時型の学習を展開する AIMS−Gifu を活用しつつ,受講生の職場や自宅等と大学講義室 を容易に接続し,大学教員や同期生と対話することが可能となれば・これまでのサテライ ト型大学院の制約がなくなるばかりでなく,蓄積されたノウハウや資産を最大限活用しな がら,研究科全体での遠隔大学院の開講が可能となる。 このために,以下の教育方法について開発を推進する。. (1) コミュニケーション方法の開発など多様なメディアの活用 (2) オンライン会議システムでの効果的な教材提示法などの利用法の確立 (3) それらの教材の開発法,遠隔学習に適した評価方法・評価基準の開発 この e−Leaning 環境下での効果的な教育方法の開発の研究成果は,以下の通りである。 非同時型の学習を展開する基盤である LMS としての AIMS−Gifu を活用しつつ,受講生の 職場や自宅等と大学講義室を接続し,大学教員や同期生と対話する機会を効果的に提供す ることは,働きながら学ぶ現職教師の遠隔学習上のコミュニケーション方法として重要で ある。 これまでも本学の現職教員研修では多くのコースで AIMS−Gifu が用いられていたが,本 プロジェクトでの研修やワークショップを通じコース担当教員がこれまでに行っていた教 育方法を AIMS−Gifu に導入する方法など,様々な知見を研究科教員が共有することが可能 となった。. この点について, 「岐阜大学総合情報メディアセンター」が学習方法・学習コンテンツ開 発全般に有効に働いていると指摘してる。専任スタッフが複数配置されており,専門的な 知識技能を提供し,担当教員のコンテンツ制作を支援している。 具体的には,e−Leaning スタジオシステムや e−Leaning 開発支援システムの導入及び開発体制の整備等を進め,コ ンテンツ開発時間の短縮を可能にした。また,コンテンツ開発を支援する情報メディア支 援室(MCR)を開設し,コンテンツ開発のための各種研修事業を計画・実施した。更に国 内における他大学の取組み及び先進的な海外の取組みの調査を通して,コンテンツ開発を 行う組織体制のあり方などで学ぶところが多く,本プロジェクトでコンテンツ開発を支援 している情報メディア支援室の運用について改善を図った。しかし,運営費が現代 GP に支 えられており,現代 GP 終了後の問題が残る。. - 19 -.
(23) まとめ. 平成 19 年度,20 年度では,インターネット大学院を利用した受講生数は十分とはいえな いとのことであった。その原因は,平成 20 年に設置された教職大学院の影響があること。 また,内容広報が十分ではなく,理解を得られるまでに時間がかかること。更に,現場の 教員の仕事が増加し,大学院のための研究に時間を割くことができなくなっていること。 しかし,教師の専門性を高めるための教育内容の開発が有効に働いている事例もある。 受講者の成功例として,熊本県の事例を挙げている。そのてがかりとなるのは同期通信に よるリアルタイム指導の充実。非同期によるコンテンツ提供の充実。年に数回の熊本県出 張対面を行い,大学院教員による積極的な対面で研究支援を進めることと,受講者による リフレクションが特に有効であるとのことであった。これらの点を,北見サテライト授業 改善に生かし「教師の専門性を高めるための教育内容の開発」を目指したい。. - 20 -.
(24) 2.2 兵庫教育大学の 兵庫教育大学の事例 藤本将人・木戸口正宏(ともに釧路校講師)の二名は,2008 年 12 月 16 日(火)に 兵庫教育大学大学院を訪問し,サテライト大学院運営に関する聞き取り調査を行った。 兵庫教育大学では,勝野眞吾教授(兵庫教育大学理事・副学長),岡田雅弘課長補佐(教 育研究支援部教育支援課),藤木裕一主査(教育研究支援部教育支援課)に対応いただ き,サテライト大学院の現状と展望を述べていただいた。 兵庫教育大学大学院は,メインキャンパスとなる加東キャンパスの他に,夜間開講の ための神戸サテライト,大阪サテライトを運営している。神戸サテライトでは大学院学 校教育研究科(修士課程)を,大阪サテライトでは大学院連合学校教育学研究科(博士 課程)の学生に研究指導を行っている。大学院の入学定員は,修士課程 200 名,専門 職学位課程(教職大学院)100 名,博士課程 24 名である。その内,サテライトに在籍 している学生は,修士課程で 62 名(一年次生),105 名(二年次生)であり,専門職学 位課程は,8 名(一年次生)となっている。在籍学生数から判断しても,兵庫教育大学 大学院は,サテライト大学院の先進的事例と考えることが出来る。 以下,訪問調査により聴取した兵庫教育大学サテライト大学院の概要を神戸サテライ トを中心に紹介し,併せて北海道教育大学サテライト大学院改革にとって示唆的な取り 組みも見渡すこととしたい。なお,取り上げたデータは,全て兵庫教育大学からいただ いた資料(広報資料や聞き取りによるもの)に基づいている。. 2.2.1. 2.2.1. 大学院の 大学院の在籍者数 兵庫教育大学は,1978 年 10 月に「教員のための大学院大学」として創設された。1980 年 4 月に大学院修士課程が開設され,主に現職教員を対象に高度な教育研究を行い,研 究成果を実践に還元できるよう教員の養成・研修を積み重ねている。 以下の表 表 1 と表 表 2 は,2008 年 5 月 1 日現在における大学院在籍者数を示したもので ある。. - 21 -.
(25) 表 1 大学院学校教育学研究科( 大学院学校教育学研究科(修士課程) 修士課程)の学生数 在籍者数 入学定 専攻. 一年次. 二年次. 員. 計 昼間. 夜間. 昼間. 夜間. 学校教育学専攻. 80 名. 51 名. 36 名. 73 名. 56 名. 216 名. 特別支援教育学専攻. 30 名. 35 名. -. 44 名. -. 79 名. 90 名. 99 名. 26 名. 127 名. 43 名. 295 名. 学校指導職専攻. -. -. -. 15 名. -. 15 名. 教育実践高度化専攻. -. -. -. 69 名. 6名. 75 名. 教科・領域教育学専 攻. (『平成 20 年度国立大学法人兵庫教育大学概要』pp13~14 をもとに筆者引用作成). 表 2 大学院学校教育学研究科( 大学院学校教育学研究科(専門職学位課程) 専門職学位課程)の学生数 在籍者数 入学定 コース. 一年次. 二年次. 員. 学校経営コース. 計 昼間. 夜間. 昼間. 夜間. 20 名. 12 名. -. -. -. 12 名. 30 名. 17 名. 4名. -. -. 21 名. 20 名. 10 名. 4名. -. -. 14 名. 30 名. 38 名. -. -. -. 38 名. 授業実践リーダー コース 心の教育実践 コース 小学校教員養成 特別コース (『平成 20 年度国立大学法人兵庫教育大学概要』pp13~14 をもとに筆者引用作成). 毎年約 300 名の大学院生が入学し,その内訳は 100 名が現場教員,200 名がストレー トマスターということであった。300 名中 100 人が教職大学院に,200 名が修士課程に入 学している。カリキュラムは昼間も夜間も全く同じものであるため,夜間のニーズがとて も高いということであった。ちなみに修士課程では全体の約 24.5%の学生が,専門職学. 位課程では 9.4%の学生がサテライト大学院(神戸サテサイト)に通っている。現場教 員は,二年間の学費を払い,基本的に二年間で修了する。希望者は三年間で修了すること もできる。. - 22 -.
(26) 2.2.2. サテライトの サテライトの立地 夜間開講の神戸サテライト,大阪サテライトともに,大変交通の便の良い場所に設置 されている。以下の表 表 3 は,両サテライトが担う課程と場所を示したものである。. 表 3 サテライトの サテライトの立地 サテライト名. 場所. 課程. 神戸市中央区東川崎町 1-5-7 神戸情報文化 ビル 3 階 神戸. 修士課程. サテライト. 専門職学位課程. ・JR 神戸駅 徒歩約 8 分 ・市営地下鉄ハーバーランド駅. 徒歩 13. 分 ・阪急・阪神高速神戸駅 徒歩約 13 分 大阪市北区中之島 4-3-53 キャンパス・イ ノベーションセンター ・JR 東西線 新福島駅下車. 徒歩 7 分. ・阪神電鉄 福島駅下車 徒歩 7 分. 大阪 博士課程 サテライト. ・JR 大阪環状線 福島駅下車 徒歩 10 分 ・地下鉄四つ橋線 肥後橋駅下車 徒歩 10 分 ・京阪中之島線 渡辺橋駅下車 徒歩 5 分 (兵庫教育大学 HP から引用). サテライトの設置条件としては,まず何よりも交通の便ということであった。現職教 員が職務後通うことが出来るように,神戸サテライト,大阪サテライトともに,大変交 通の便の良い場所に設定されている。大学院の授業を履修できるように,現実的に通学 可能な場所を設けているということであった。メインキャンパス(加東キャンパス)の 地の利を悪さを補完する役目も担っているということであった。実際,京都,大阪,神戸, 兵庫から入学する教員が多いそうである。課題としては,家賃・共益費を節約することで あるとのことだった。具体的な金額は以下の通りである。 家賃・共益費等. 家賃. 月額約 257 万円(3084 万円/年). 共益費 同 約 120 万円(1440 万円/年) 合計. 同 約 377 万円(4524 万円/年). ※夜間コースのため,日中は施設が空いている。そのため,日中に施設を 有料で貸し出すなどの経営努力を行っているとのこと。. - 23 -.
(27) 2.2.3. 授業の 授業の形態 授業の形態は,基本的に対面講義・演習である。北海道教育大学が採用したような遠隔. 講義をメインに据えたような授業はない。また北海道教育大学のように,曜日ごとに科 目カテゴリーを設定した上で講義を開設しているわけでもない。以下の表 表 4 は,大学院 修士課程(神戸サテライト)に設定されている科目を曜日と時間で示したものである。. 表 4 大学院学校教育学研究科( 大学院学校教育学研究科(修士課程) 修士課程)前期の 前期の授業科目 6 講目(18:30~20:00). 7 講目(20:10~21:40). 幼年児童教育思想研究/臨床心理基礎 幼年児童心理学研究Ⅰ/臨床心理基礎実 実習/臨床心理実習/言語生活論/東 習/臨床心理実習/国語科教育特論 A/. 月曜日 洋史研究/数学的思考と科学的思考/. 数学教材開発研究 理科教科内容論Ⅱ/情報教育法特論Ⅱ. 教育文化の歴史/臨床心理学特論Ⅰ/ 教育コミュニケーション論/心理療法Ⅰ 心理統計研究法演習/英語学特論/日 /心理教育アセスメント/日本近世史研. 火曜日. 本政治史研究/理科教科内容特論Ⅲ/ 究/住生活研究/英語科カリキュラム・ ソルフェージュ実技教育論/地理教育 デザイン論/家庭科教育・授業論 論/保健体育科教育論 幼年児童教育内容健康論/臨床心理査. 水曜日. 定演習/日本語教育論/都市・農村地. 幼年児童教育実践研究法/トラウマ回復. 域論/算数・数学科教科内容論Ⅲ/衛. 支援論/数学特別研究Ⅰ/ライフスタイ. 生学・公衆衛生学研究/環境認識教育. ルと健康/技術科教育論演習. 特論/技術科教育論 課題研究/共通科目/学校経営と学級. 課題研究/総合科目/社会と資源/芸術. 経営. と風土/学校と防災教育. 木曜日. 教育・学習支援特論/心理統計研究法 /経済理論/電子工学基礎・応用論/. 心理統計研究法/英米文学表現論/運動. 生活福祉学研究/英語科授業論/美術. 生理学研究/計測・制御論. 金曜日 科教育内容・方法論 (「平成 20 年度兵庫教育大学大学院学校教育研究科授業時間表」をもとに筆者引用作成). - 24 -.
(28) 担当教員は,大学(加東キャンパス)から出る大学バスに乗り,約 1 時間 20 分かけ て神戸サテライトに向かう。大学バスは,6 講目と 7 講目に合わせて,17:00 と 18: 00 出発の二便運行されている。大学バスの諸経費(運転手に支払う人件費,管理運用 の費用)は,大学の経費で賄われている。運転手は神姫バスをリタイヤした方を雇用し ているということであった。 講義が終わると,担当教員は再び大学バスに乗り,加東キャンパスに戻ってくる。帰 宅時間は,23:00 になるということであった。教員に多大な負担をかけているが,サ テライト大学院のニーズは高く,大学としても学生獲得の依存度を高めているというこ とであった。. 2.2.4. 施設・ 施設・設備等 以下,表 表 5 と表 表 6 は,神戸サテライトの設備を示したものである。. 表 5 神戸サテライト 神戸サテライトの サテライトの室数・ 室数・収容人員等 講義関係. 講義室 6 部屋 【12 人,18 人,28 人,32 人, 48 人,54 人,収容可能な部屋を設置】 演習室 10 部屋 【6 人部屋 3 つ,8 人部屋 5 つ,10 人部屋 2 つを設置】. 関係. 管理運営. コンピュータ室,事務室兼教員控室,院生合同研究室,図書室,臨床心理 相談室事務室兼カンファレンス室,面接室 2 部屋,観察室,プレイルーム 3 部屋,受付,給湯室,総合 2 部屋,前室,機械室. 表 6 神戸サテライト 神戸サテライトの サテライトの常設機器等 テレビ,VTR システム(VHS,Hi8,DV,DVD),プロジェクタ,書画 講義. 関係. カメラ付プロジェクタ,OHP,スクリーン,スクリーン兼用ホワイトボ ード,パソコン,ノートパソコン,情報コンセント, デジタルビデオカ メラ,デジタルカメラ,MD・CD ラジカセ 管理. 運営. 関係. テレビ会議システム,ポータブル PA アンプ(マイク付き). 基本的にメインキャンパス(加東キャンパス)と同じサービスを受けることが出来る ようになっている。授業を行う際の機器などはもちろん,図書館も充実したものが用意 されている。 神戸サテライトの管理運営は,専任であり常勤の事務の方が一人,また派遣で務めら. - 25 -.
(29) れている事務の方が一人の計二人で行われている。常駐の事務方の存在により,学生と 教員双方,安心して講義を行える体制が出来ている。ちなみに,専任常勤事務の方の勤 務時間は,平日 13:00~22:00 の八時間である。. 2.2.5. 学生獲得のための 学生獲得のための努力 のための努力① 努力①:説明会の 説明会の実施 兵庫教育大学大学院では,大学院の概要,教育内容の説明,個別相談といった説明会 を年間に 13 回実施している。表 表 7 は 2008 年度に実施された説明会の具体的な日程を 示したものである。. 表 7 2008 年度説明会の 年度説明会の日程 日程 ①. 2008 年 5 月 24 日(土). ②. 2008 年 6 月 14 日(土). ③. 2008 年 6 月 28 日(土). 時間. 会場. 13:30~15:00. 神 戸市総 合教 育セ ン ター. 14:00~15:30. キ ャンパ スイ ノベ ー ションセンター大阪 キ ャンパ スイ ノベ ー 13:30~15:00 ションセンター東京. ④ 2008 年 7 月 5 日(土) ⑤ ⑥. 2008 年 7 月 12 日(土). ⑦. 2008 年 9 月 13 日(土). 13:00~15:00. 神 戸市総 合教 育セ ン ター. 14:00~15:30. ⑧ 2008 年 9 月 20 日(土) ⑨ ⑩. 2008 年 9 月 27 日(土). ⑪. 2008 年 10 月 4 日(土). ⑫. 2009 年 1 月 10 日(土). ⑬. 2009 年 2 月 7 日(土). キ ャンパ スイ ノベ ー ションセンター大阪 キ ャンパ スイ ノベ ー 13:30~15:00 ションセンター東京 13:30~15:00 神 戸市総 合教 育セ ン ター 13:30~15:00. (広報チラシ「平成 20 年度兵庫教育大学大学院学校教育研究科説明会のご案内」をもとに筆者引用作成). またこの他にも,大学院学校教育研究科の教育研究活動を広く社会に理解してもらう ために,「大学院入学相談室」を開設している。そこでは,大学院の教育研究内容,大 学院の入試,学生生活,授業料免除・奨学金といった学生が欲する情報について教職員 が答える活動も行っている。. 2.2.6. 学生獲得のための 学生獲得のための努力 のための努力② 努力②:学長, 学長,理事による 理事による各都道府県教育委員会 による各都道府県教育委員会の 各都道府県教育委員会の訪問 兵庫教育大学大学院では,大学の教育研究を理解してもらう取り組みとして,学長, 副学長,理事で各県都道府県教育委員会を訪問する活動を行っているということであった。. - 26 -.
(30) 2.2.7. 学生獲得のための 学生獲得のための努力 のための努力③ 努力③:広報誌の 広報誌の作成 今回の調査旅行で兵庫教育大学に準備いただいた広報誌の数は全部で 14 部である。 それらが加東キャンパスや神戸サテライトに設置してあるのはもちろんのこと,説明会 で配布されている。兵庫教育大学では魅力的な研究と教育サービスを受けることが出来 るというメッセージの発信である。その質の高さと部数は北海道教育大学の比ではなか った。. 2.2.8. 2.2.8. 補足― 補足―担当者からの 担当者からの聞 からの聞き取りの概要等 りの概要等 ・サテライトの位置づけ 神戸,大阪エリアに潜在する現職教員の教育要求の掘り起こしによる院生数の確保。 神戸への設置は,本キャンパスの地の利の悪さを補うための戦略的な配置である。 従って今後は本キャンパスよりも,神戸サテライトの方をメインに院生の確保を 行っていうという判断もあり得る。 (※この点は,へき地・遠隔地勤務教員の教育ニーズへの対応,を中心的な課題とし ている北海道教育大学のサテライトと,大きく位置づけを異にしている) ・院生のニーズ,要望など 院生の満足度はサテライトの方が高い。同時に要望の厳しさもサテライトの院生の方 が強い。 (サテライトの院生は,学びたい教員がいるから来るのか,キャンパスの地の利が良 いから来るのか?という問いに対して)両方めがけて来る。 大学院進学は,昇進のひとつのステップになっている側面がある(進学ニーズの一側 面)。あまりおおっぴらには言えないが。 現在は,臨床心理が人気。サテライトでは,臨床ケースの相談も設けている。背景に は,阪神・淡路大震災の被災時に,子どもたちの心身のケアを担っていた(PTSD の ケースを多く抱えている)という歴史的な経緯がある。 最近は,教員以外の方(栄養士,看護師,保健師,養護教員,大学の教員で修士号を 持っていない人等)が現職で学びに来ているというケースが増えてきている印象(健 康教育の分野)。 (内部進学はあるか?との問いに)学部学生は,4 年間でほとんど就職してしまうの で,内部進学はあまりない。また教員も進学を勧めない(背景には「教員就職率全国 一」をうたい文句にしている大学の方針もあると思われる) 。 (サテライトの院生と本キャンパスとの院生との交流は?)日常的にはない。ただし, 年末年始の忘年会や,研究指導等でいっしょになることはある。 ・大学としての取り組み/今後の方向性について 大学院大学である強みは,教員の配置に余裕があること。そのために,何とかこのよ. - 27 -.
(31) うな運営が可能になっている。しかし近年は定員削減の影響を受け,だんだんと運営 が厳しくなっている側面もある。 年に1~2回,県教委,県教組,兵教の三者で懇談(会談)を行っている。 (定員確保はなぜ難しくなったのか?)もともと現職教員のための大学院であり,都 道府県教委などからの派遣を中心に受け入れてきたのだが,大学院設置基準 14 条(教 育方法の特例)の適用を受ける大学院が増えてきてから,2 年フルタイム派遣のメリ ットが打ち出し難くなり,定員の確保が難しくなっていた。 新しい取り組みとして,教育委員会の職員?の派遣の受け入れということがある。特 に教育学部,教員養成課程が亡くなってしまった地域で,一定のニーズがある。 今後も,派遣の院生は,鳴門教育大,上越教育大との間で「取り合い」になる。全国 で3つも同様な大学院は要らないとの声が出てくるのではないかとの危機感は常に ある。. (文責:藤本将人,木戸口正宏 釧路校). 神戸情報文化ビル(3階がサテライト). ビルの入り口. - 28 -.
(32) 神戸サテライト. 神戸サテライト. 神戸サテライト. 外看板. 事務員待機所. 玄関. レポート提出ボックス. 学生専用ボックス. 廊下. ボックスと同じ数だけ学生がいるということに. 左右に講義室がある。. なる。学生は書籍等を入れていた。. 29.
(33) 講義室. 演習室. 最 大 58 人 の 学 生 を 収 容 す る こ と が 出 来 る 。. ホ ワ イ ト ボ ー ド ,テ レ ビ ,パ ソ コ ン は 常 駐 で あ っ た。. 臨床心理相談室受付. 臨床心理相談室. 大学院には,相談室も設置されている。. 相談室の前には,本やぬいぐるみが置いてある。. 相談室. 図書館の風景 30.
(34) 講義室から見える風景. 図書館の書棚. 講義室からハーバーランドの観覧車が見える。. 31.
(35) 3. サテライト教室の授業改善の取り組みについて 3.1. e-Learning による授業改善. 3.1.1.現在のサテライト教室における授業の現状 北海道教育大学大学院修士課程には平成17度より北見サテライト,平成19年度から 帯広サテライトが設けられ,地方に在住する教員が大学院に入学している。これらの院 生は,夏休みなどの長期休暇中にサテライトを開設しているキャンパスに来て集中講義 を受けたり,サテライトを開設しているキャンパスの教員が土曜日,日曜日にサテライ トに出向いて行う1ヶ月分の授業を集中的に受けたり,夜間にテレビ電話システムを用 いた対面授業を受けて勉学している。 その際には次のような不具合が生じている。まず,サテライトを開設しているキャン パスでの集中講義を受講する際には,院生側に旅費,宿泊費などの費用の負担が強いら れる。また,サテライトでの土曜日,日曜日の授業のために,担当教員は毎月出張する ことが必要である。さらに,その教員は金曜日の午後には出発しなくてはならず,教員 の時間的な負担は大きい。また,教員によっては,定例の金曜日午後の教授会には半年 にわたって出席できない。しかも院生は,毎週の休日が授業日となってしまう。テレビ 電話システムによる対面授業も,性能的に効率の良いものとはいえない。しかもこの対 面授業はサテライト校舎に来ないと受けられないので, 1時間も離れた勤務地からサテ ライト校舎に来るために,授業開始時間をずらす必要が生じるなと,不便な状況である。 また,日常の連絡も電話や電子メール等で取ることになるので,教員と学生が常に身近 な関係にあるキャンパスの院生と較べて,関係が希薄になりがちである。従って,キャ ンパスから離れた遠隔地に居住する院生及びキャンパスの教員の金銭的,時間的な負担 を軽減し,その教育の効率を改善し,院生と教員の円滑な関係を築くことのできるシス テムの構築が求められている。そのシステムの一翼として,e-Learningシステムの導入 が検討されるべきである。. 3.1.2.e-Learningの概要 1980年代にパーソナルコンピュータ(パソコン)が量産されるようになって以来,このパ ソコンを教育に利用しようという試みが始まった。その利用の方法は,コンピュータを個 別学習の道具として利用しようというもので,Computer Aided Instruction 或いは Computer Assisted Instruction (CAI)と呼ばれていた。このCAIとしてのコンピュータの 利用方法の実際は, ① ドリル学習 ② チュートリアル学習 ③ シミュレーション学習 ④ ゲーム学習. 32.
図
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ハンブルク大学の Harunaga Isaacson 教授も,ポスドク研究員としてオックスフォード
適応指導教室を併設し、様々な要因で学校に登校でき
教育現場の抱える現代的な諸問題に応えます。 〔設立年〕 1950年.