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編集後記

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Academic year: 2021

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齋藤帆奈+吉岡裕記 <Time-poiesis>(2013−) 作者のことば “Time-poiesis”は、「3Dプリンターを用いて樹脂を積層することによって複雑な立体を出力するメディア」の特性を活かし、時 間変化を物理的な造形として現前させる試みである。 http://timepoiesis-jpn.tumblr.com/  生物の動きと成長をとらえた定点映像の時間軸を高さに変換したデータを3Dプリンターで出力し、彫刻作品とした。使用した 映像は、それぞれの生物の研究者から提供してもらったものである。結晶や地層、生物の発生など、時間変化は形態形成に深く関 わりをもつ。我々の持つ時間概念は、全ての物質を通り過ぎて進むようなイメージを伴っているが、むしろそういった概念の方こ そ、多様な生命や物質の刻む時間を我々自身の身体を通して解釈、総合したものではないか。科学研究に用いられる定点映像は、 二次元のデータとして扱うことが可能であり、複雑な自然環境下より情報量が少なく、分析するのに好都合な状態だ。このデータ を、異なるテクノロジーを用いた手続きによって再び身体化する。そこには、元の自然とは別の自然の形態が立ち現れる。(映像 協力:ミナミコメツキガニ Mictyris guinotae 西山雄大(阪大)、モジホコリ Physarum polycephalum 山千代真規(神大)、クロヤ マアリ Formica japonica 久本峻平(早大)、キンギョ Carassius auratus 石橋友也(早大)、シアノバクテリア Pseudanabaena sp. ILC 545 東海林祐(早大)) 齋藤帆奈 理化学ガラスの制作技法によるガラス造形や、生物、有機物等を用いて立体作品を制作。主なテーマは、我々自身が有機体である ことが、表現と認識を可能にしているという考えのもと、「自然」と「生命」を表現すること、表現するとはなにか、ということ を考えたときの科学と芸術、技術/テクノロジーの関係性。早稲田大学招聘尾研究員(metaPhorest) http://metaphorest.net/residents/artists/976 吉岡裕記 アーティスト/バイオデザイナー。2011年にLAMBDAプロジェクトを開始し、情報伝達とバイオテクノロジーの関わりをテーマ に様々なジャンルのアーティスト、デザイナー、研究者とのコラボレーションを行っている。近年のプロジェクトでは、「非生物 (鉱物)に生命性を見出す」ことをテーマに制作された映像作品《Revital HgS》や、「時間変化を物理的な造形とする」ことを試 みた彫刻作品《Time-Poiesis》シリーズなどがある。2014年からアーティスティック・リサーチ・フレームワークBCLのメンバー としても活動している。早稲田大学招聘研究員(metaPhorest) http://yukiyoshioka.org/ http://bcl.io/

 編集後記

■あっという間に夏が過ぎ、お忙しくなさっておら れることかと存じます。大会間際になりましたが、 20巻2号をお届けいたします。久しぶりの九州での 学術大会、楽しみです。 ■今号は、総説は辻村誠一先生に、メラノプシン細 胞に関する最新の知見をまとめていただきました。 多岐にわたる内容を素晴らしくまとめてくださって いて、とても参考になるのではないかと思います。 辻村先生、どうもありがとうございました。 ■そのいっぽうで、大変残念なことに哀しいお知ら せが今回は相次いでしまいました。詳細な神経生物 学的探究からSCNが時計中枢であるという知見を 確立した川村浩先生、臨床医学における時間生物学 的知見の研究・普及に貢献し、当学会の前身である 「生物リズム研究会」の設立にご尽力いただいた川 晃一先生、そして時間生物学研究及び生物発光研 究の泰斗であり、時間生物学における様々なメカニ ズム(特に温度補償性)や生物発光リズム計測のア イデアを提案されたJ. Woodland Hastings先生..。 偉大な先生方の業績や人となりを振り返り、感謝の 念を新たにしたいと思います。心よりお悔やみ申し 上げます。 ■今号の表紙は、その名も“Time-poiesis”。二次 元上の生物たちの動き(時間軸)をZ軸に変換する ことで、新たな三次元の造形を三次元プリンターを 用いて出力するというプロジェクトです。タイムラ プス映像からは直感的に想起できないような、意外 な三次元の映像が立ち現れるものですね。表紙の造 形をみて、それぞれどんな生き物の動きか想像でき ますか? 考えてみると、私たちが普段解析してい る振動現象を二次元上にプロットするのも、時間軸 をX軸上に変換することでグラフ化しているもので すが、「どうやって生き生きとした動きや時間をと らえるのか」、いまなお私たちにとって大きな課題 ですね。 時間生物学 Vol. 20, No. 2(2014)    平成26年10月31日発行 発行:日本時間生物学会(http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsc/index.html)    (事務局)〒464−8601 名古屋市千種区不老町         名古屋大学大学院 生命農学研究科         応用分子生命科学専攻 海老原史樹文研究室内         Tel:052−789−4066    (編集局)〒162−8480 東京都新宿区若松町2−2         早稲田大学先端生命医科学研究センター         (TWIns)1F 岩崎秀雄研究室内         Tel:03−5369−7317 Email:[email protected]    (印刷所)名古屋大学消費生活協同組合 印刷・情報サービス部

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