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ドイツ商法四二一条二項に定める荷受人の支払義務 一一ドイツ商法典第四編運送営業の章の改正を踏まえて一一

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(1)

〈 論 文 〉

一項に定める荷受人の支払義務

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ド イ ツ 商 法 典 第 四 編 運 送 営 業 の 章 の 改 正 を 踏 ま え て ! │

1一一『奈良法学会雑誌』第 13巻1号 (2000年12月) 一 は じ め に 二 荷 受 人 の 支 払 義 務 付 序 説 同 荷 受 人 の 支 払 義 務 の 意 義 日 荷 受 人 の 支 払 義 務 の 範 囲 三 結 語

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ドイツでは、一九九八年七月一日付で﹁運送法改正法﹂(叶

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七条から四七五 h 条までの規定が設けられた

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一条)。今回の改正部分の中で、運送営業に関する商法四

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第13巻1号一一2 条から四五二 d 条までの規定は 一般規定(商法四

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条まで)、引越貨物運送に関する規定(商法四五 一 条 か ら 四 五 一 h 条まで)および異なる運送手段による運送に関する規定(商法四五二条から四五二 d 条まで)から 構成されている。商法典の運送営業に関する規定の改正に伴い、内水物日開運送に商法典の第四編第四章が適用される ことになった

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二条、内水航行法二六条)ことから、内水航行法(回∞岳民の)では、条規の一部が改正され(内 水航行法二六条、二二一条一項参照)、物品運送営業に関する一一七条から七六条までの規定が削除された

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二 条 ) 。 そして、今回の物品運送に関する規定の改正は、商法や内水航行法に限らず、その他の関係法令や規程の諸条項にも ( 2 ) 及んでいる。したがって、

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の施行による運送関係法令や規程の条規の改正および削除は、物品運送に関する法 ( 3 ) かつ従来の法的不明確性を除去することとなった。 規の簡素化をもたらし、 運送法の改正に際しては、商法典の運送営業などに関する旧規定に内在していた問題と同様の問題が改正後の規定 においても生じないように、商法典に設けられる規定を本質的に近代化する必要があった。それゆえ、先進的なヨ

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ロッパ域内物品運送営業市場において変動する市場状況を考慮して、他のヨーロッパ諸国の法とドイツ法との整合性 を図ることに主眼が置かれ、 そして、運送営業における調和のある競争を行なうために、各種の運送人に適用されて いる運送法規を統一して、提供される運送給付およびそれに伴う費用の比較を可能にし、かつ荷送人の利害と同様に ( 4 ) 傭船者の利害をも合理的に判断することができる法制度が確立されなければならなかった。 そ こ で 、 以下では、改正された商法典の運送営業に関する規定の中で、運送人に対する荷送人およぴ荷受人の法 的地位について規定したドイツ商法四二一条の規定の概要を紹介し、 そして、同条二項第一文に定める荷受人の支払 義務について検討することにする。

(3)

総柑柵 4 帽 Mme ︿山明偲 AWQ 川明り -Mr 川端 1 川巴潟程、ハ'干 L││ 的 ( ...) Transportrechtsreformgesetz , Bundesgesetzblatt 1998 , Teil I , Seite 1588. ( N) ド出 0U 吋岳部同制 ..:J~ 越-!::I爪 J"; .{l~~ 穏や 4ト区単車望日足立:!;!' 言語畑 f 担増腿

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(Getreide.Ausfuhr 田 und Verarbeitungs. Uberwachungsverordnung)' 創刊iIIl議冊~泰樹;時曜日起 (KVO) , 制・}智正若者量贈;時 U .;li士令 Q;;: 予報・{将時期;咽~訪露 (G 臼 KUMB) ゐ時帰 (TRG , Bundesgesetzblatt 1998 , Teil I , Seite 1588) 0 Jurgen Basedow , Munchener Kommentar zum Handelsgesetzbuch , Band 7a , Anm.1 ff. zu Vor ~407 HGB. Vg l. Werner Korioth , Auswirkungen des neuen Frachtrechts auf die Binnenschiffahrt , TranspR 1998 S. 92; Edgar Ruhwedel , Transportrechtsreformgesetz und Frachtgutbeforderung auf dem Luftweg , TranspR 1999 S. 369. (円) Druksachen des Deutschen Bundestages (B T /Drs) 13/8445 S. 32; vg l. Andreas Mliglich , Das neue Transportrecht , Anm. 12 Einfuhrung S. 23 (叩) Mliglich , Anm. 12 Einfuhrung S. 23. 1 1 揮附-< E; 1ゃ(~~臨幣 主{企

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(4)

第13巻1号一-4 荷送人はこの権利を行使する権利を有する。この場合、荷受人または荷送人が自己の計算において権利を行使するか または他人の計算において権利を行使するかは問われない。 間第一項第一文に基づいて自己の権利を行使した荷受人は、運送状から明確にされた額までの運送賃の支払義務を 負う。運送状が交付されずもしくは荷受人に呈示されなかった場合、または支払われるべき運送賃の額が運送状から 明確にされない場合には、荷受人は、荷送人との間で約定された運送賃が不合理なものでない限り、この約定の運送 賃の支払義務を負う。

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第一項第一文に基づいて自己の権利を行使した荷受人は、荷役場所延長使用料(陸自身色色)または第四二

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条 三 項に基づく報酬の支払義務を負う。ただし、荷積期間の延長に基づく荷役場所延長使用料およぴ第四二

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条三項に基 づく報酬の支払については、 その支払額が運送品の引渡時に荷受人に通知されていることを要する。 凶荷送人は、運送契約に基づいて負担した額の支払義務を負う。﹂ 右のように、運送品が引渡場所へ到着した後の荷受人の運送品引渡請求権および運送人に対する荷受人の支払義務 について規定する商法四二一条は、その第一項が商法旧四三五条に対応し、その第二項第一文が商法旧四三六条に対 ( 1 ) 応する。そして、商法四二一条三項・四項は今回の運送法改正によって新設された規定であるが、荷受人が同条二項・ 三項に基づいて支払義務を負担した場合の運送人に対する荷送人の法的地住について規定する同条四項は、従来、商 法旧四三六条の規定の解釈上認められていたことを明定した規定であおい 1 r W E B -n y H M 0 2 E m q ・ 。 ロ 件 目 立 門 田 口 白 UO

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N 0 ・ 日 H N C 官 民 国 の ∞ . 商 法 四 二 一 条 は 、 荷 受 人 の 支 払 義 務 に つ い て 規 定 す る 国 際 陸 上 物 品 運 送 に お け る 運 送 契 約 に 関 す る 協 定 ( 以 下 、 ﹁ CMR ﹂ と い う 。 ) 一 三 条 を 摂 取 し 、 KVO 旧 二 五 条 一 項 ・ 二 項 、 EVO 旧 七 五 条 二 項 ・ 三 項 、 cIM 二 八 項 第 一 条 お よ び 商 法 六 一 四 条 に

(5)

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日 ・ ﹀ 己 白 血 m p k 戸 ヨ ロ ・ に N z r ω 自 国 の 回 同 ・ m 運送品の引渡場所への到着と荷受人の運送日間引渡請求権 ( ) 運送人に対する荷受人の運送品引渡請求権について規定する商法四二一条一項第一文によると、運送品が引 渡場所に到着すれば、荷受人は、運送契約に因って生ずる自己の義務の履行と引き換、えに運送品を自己に引き渡すこ 5 ドイツ商法四二一条二項に定める荷受人の支払義務 とを運送人に対して請求する権利を取得する。それゆえ、運送品が引渡場所に到着することは、荷受人が運送人に対 して運送口聞の引渡を請求する権利すなわち荷受人の運送口間引渡請求権が発生するための要件であり、 そして、荷受人 が運送契約に因って生ずる支払義務を履行することを引き受けることは、荷受人が運送人に対して運送品の引渡請求 権を行使するための要件である。したがって、荷受人は、運送品が到達地に到着しただけでは、運送人に対する運送 口聞の引渡請求権を取得することができず、荷受人が運送品引渡請求権を取得するためには、運送品が引渡場所に到着 ( l ) しかし運送状の存在を要件としない。この点については、商法四二一条一項第一文と運送口聞が することを要するが、 到達地に到着したとき、荷受人は運送人に対する運送品引渡請求権を有すると定める同法旧四三五条との聞に差異が あるものの、運送人による運送品の引渡と運送契約に因って生ずる荷受人の支払義務の履行とが同時履行の関係にあ ることについては、両規定の聞に差異はない。 なお、運送品が引渡場所に到着する場合の﹁引渡場所﹂の意義について、多数説は、運送品の﹁引渡場所﹂ ( ﹀ E -o

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E D m g - F ) と は 、 運 送 口 聞 の 到 達 地 ( 回 2 5 H 5 5 m m o S 内にあり、運送契約上、運送人が運送品を荷受人に引

(6)

第13巻1号一一6 き渡すべき具体的な場所すなわち荷受人が運送人から運送品を受け取るべき具体的な場所

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をいう、と定義している。そして、運送品の﹁到着﹂(﹀口付己ロ沖)とは、運送人が荷受人に運送品に関して事 実上の支配権を行使する権限を与えることまたは荷受人が運送人に荷却場所を指図したことをいうのではなく、運送 ( 3 ) 口聞が引き渡されるべき場所に官民 O 仏

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ロ仏印呂岳)到達していることをいう。 商法四二一条一項第二文によると、運送品が駿損もしくは遅延して引き渡され、または滅失した場合には、 荷受人および荷送人は、運送契約に因って生じた権利を運送人に対して自己の名において行使するができる。このよ ( ー ) うに、商法四二一条一項第二文の規定は、運送品が段損もしくは遅延して引き渡され、または滅失した場合に、運送 人に対する損害賠償請求について荷送人および荷受人の双方に当事者資格を認めているが、この規定の趣旨は、無権 利者会色∞ n y o P 5 0 0 が 異 議 申 立 を し た り 、 ま た は 訴 え を 提 起 し た り す る こ と に よ っ て 、 請 求 権 侵 害 ( 4 ) ( ﹀ ロ 告

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認可宮田丹)が発生することを回避することにある。 商法四二一条一項第二文に定める荷受人の権利の発生は、運送品が引渡場所に到着することを要件としている(商 法四二一条一項第一文参照)ことから、運送口聞が運送期間中に全損(寸♀包括ユロきして引渡場所に到着しなかった場 合には、荷受人の権利は発生しないが、しかし、運送品の全部が駿損し、 ( 5 ) に到着した場合には、荷受人の権利は発生する。 その経済的価値を喪失しながらも引渡場所 旬 。 亘 口 問 巾 FK 戸 毘 戸 H N N Z E N H 出 。 ∞ -間 同 ユ ー 国 冊 目 ロ N 叶 町 一 己

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(7)

7一一ドイツ商法四二一条二項に定める荷受人の支払義務 運 送 品 の 具 体 的 な 引 渡 場 所 は 、 例 え ば 、 ﹁ 第 二 建 物 、 四 番 人 口 ﹂ ( 者 四 件 戸 、 吋 C 品 ) 、 ﹁ 第 二 建 物 、 接 着 剤 の 引 渡 、 貨 物 専 用 の 三 番 ホ l ム ﹂ ( 巧

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口 ' ﹀ ロ -5 P E D 間 関 Z Z S R 河 即 日 胃 ω ) または引渡場所の住所すなわち﹁ X 市 Y 通 り Z 番 ﹂ ( ω g 烏 凶 w g s p J F E 白 己 凹 E g自負担のように具体的に示されなければならない Q B g c 任 ¥ 吋 吉 田 ク ﹀ ロ ヨ ・ 印 N E r N H 因 。 回 ) 。 ( 3 ) 問 。 ︼ Z F ﹀ ロ H H M M N Z 玄 N H 図 。 ∞ -( 4 ) 同 色 白 色 ロ N 吋 E S F ﹀ ロ ヨ ・ ︿ ∞ ・ 5 町 一 出 向 B E ロ ω S 吾 ¥ ﹄ 各 国 ロ ロ の 2 門岡田色戸出向邑包括 2 2 N σ ロ

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) 商法四一二条二項第一文は、﹁第一項第一文に基づいて自己の権利を行使した荷受人は、運送状から明確にさ れた額までの運送賃の支払義務を負う。﹂と定める。この規定に対応する同法旧四三六粂は、運送人に対する荷受人の 法的地位について、﹁荷受人は、運送品および運送状の受取により、運送人に対して運送状に基づく支払義務を負う。﹂ と定める。したがって、商法旧四三六条は﹁運送品および運送状の受取﹂を運送人に対する荷受人の支払義務の発生 の要件としていたのに対し、同法四二一条二項第一文のもとでは、運送人に対する荷受人の支払義務の発生は、運送 口問および運送状の受取を要件とせず、運送人に対する運送口間引渡請求権の行使をその要件としている。

(8)

第13巻l号一- 8 商法四二一条二項第二文は、﹁運送状が交付されずもしくは荷受人に呈示されなかった場合、または支払われ ( ー ) るべき運送賃の額が運送状から明確にされない場合には、荷受人は、荷送人との間で約定された運送賃が不合理 ( 己 ロ

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ロ)なものでない限り、この約定の運送賃の支払義務を負う。﹂と定めるが、ここでいう﹁約定された運 送賃﹂とは運送人と荷送人との間で約定された運送賃をいう。﹁約定された運送賃﹂が運送人と荷送人との聞で約定さ ( 2 ) れた運送賃であることの立証責任は運送人が負担する。ただ、運送賃が運送人と荷送人との聞で約定されているとき、 その﹁約定﹂に関する証拠書類などが存在しない場合に、法の規定は、約定の運送賃の支払義務を荷受人に負わせた り、または荷受人の運送賃支払義務を完全に免除したりすることにせず、支払われるべき運送賃の額が﹁不合理﹂な 額にならないことを明示して、運送人と荷受人との聞の利害を調整し、荷受人の保護を図っている ( 3 ) 項第二文但書)。この場合、運送人は荷受人に対して請求する約定の運送賃の合理性を立証することを要せず、荷受人 ( 4 ) が約定の運送賃の﹁不合理性﹂を証明しなければならない。それゆえ、約定の運送賃の不合理性が立証された相場合に ( 商 法 四 二 一 条 二 は、荷受人は、約定の運送賃の支払義務を免れるものの、不合理と認定された額を約定の運送賃から控除して、その ( 5 ) 残額すなわち合理的な運送賃の支払義務を負うことになる。もちろん、約定の運送賃の不合理性が荷受人によって証 明された場合に、これを根拠して荷受人の支払額が減額されても、荷送人は約定の運送賃の支払義務を負う(商法四 一二条四項参照)。それというのも、商法四一一一条二項第二文但書は、運送契約の当事者ではない荷受人の法定支払義 務に関する規定であり、運送人と荷送人との間で締結された運送契約の内容を変更する規定ではないからである(商 ( 7 ) 法四一二条四項参照)。 なお、運送賃が荷送人によって既に支払われていることを荷受人が荷送人との間で確認した後、荷受人がこれを主 張して運送賃の支払を拒絶したの対し、運送人がこれに異議を申し立てた場合に、運送人は運送口聞を荷受人に引き渡

(9)

CMR

一三条二項第二文は、運送人は、荷受 ( 8 ) 人が担保を運送人に提供したときに限り、運送品の引渡義務を負うと定めているが、こうした規定は今回の改正に際 す義務を負っているか否か、 は問題となる。このような場合について、 しでも商法典に設けられなかった。

) ところで、今回の運送営業に関する規定の改正の結果、荷受人による﹁運送状の受取﹂は荷受人の支払義務 の発生の要件にはならないのであるから、陸上物品運送における運送状の機能が軽減した、 と解されなくもない。し かし、運送状は運送品に付帯して運送品と共に荷受人に引き渡されて(商法四

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八条二項てその運送状から荷受人の 支払義務の内容が明確にされること(商法四二一条二項第一文)、高度な証拠力を有する証書の交付に対する運送関係 9一一ドイツ商法四二一条二項に定める荷受人の支払義務 者の要請が依然として存在することなどから、運送状は運送契約の存在、内容および履行の不確実性を回避するため に一定の役割を果たしている。こうした法の規定や実務界における運送状の重要性・利用状況を踏まえると、今回の 運送営業に関する規定の改正後も、物品運送における運送状の機能自体に大きな変化はなく、 ( 9 ) 解することには疑義がある。 その役割が軽減したと ( 1 ) H V C 丹 江 口 問 巾 ♂ ﹀ 日 出 E N c r N H 問 。 ∞ -( 2 ) 関 白 ユ f 包 ロ N 、 吋 F Z E P K 戸 ロ ヨ ・ ︿ 同

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(10)

第13巻I号一一10 CMR 一コ蚕二項は、﹁己目印刷局色町ロ m R i z -Y 忠 弘 巾 ロ の 叩 印 回 目 号 2 3 m 色 町 吋 担 ロ 印 門 同 町 SFREE 四 時 ﹃ 5 2 2 m 町 邑 g 同 o m g ロ N C N島町戸切包 ω 可 包 民 間 } 内 冊 目 同 宮 町 市 門 出

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八条一項・二項)。そして、運送人および荷送人によって署名された運送状は、反証がない 限り、運送人による運送品の受取、運送契約の締結およぴ内容の証拠証書としての効力を有する(商法四

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九 条 一 項 ) 。 ところで、商法四二一条一項第一文によると、運送人の運送品引渡と運送契約に因って生ずる荷受人の支払義務の履行とは 同時履行の関係にある。したがって、運送契約上、委託された運送給付の履行に際して生じた費用などの支払について運送人 と荷受人との間に争いがあるときには、運送人は、運送品の引渡を拒絶して荷受人によるその費用などの支払と引き換えでな ければ運送品を引き渡すことを要しない。これに対し、商法四二一条二項第一文は、同条一項第一文とは別個に、荷受人によ る運送品引渡請求権の行使の法律効果として、荷受人が運送人に対して運送状から明確にされた額の運送賃の支払義務を負う と定める。それゆえ、運送契約に因って生ずる荷受人の支払義務の範囲と運送状から明確にされる荷受人の支払義務の範囲と の間に差異がある場合には、商法四一二条ニ項第一文は荷受人の支払義務について﹁運送状から明確にされた額﹂と規定して いるのであるから、運送状が運送契約に優先して荷受人の支払義務を決定する基準となる Q B E C P ¥

E B P K 戸田戸忠臣官自 国の回)のであれば、商法四一二条二項第一文にいう﹁運送状から明確にされた﹂荷受人の支払義務について明らかにすること は、この規定のもとでの運送人およぴ荷送人に対する荷受人の運送法上の地位を明らかにすることになる。 8 四 荷役場所延長使用料およびその他の費用の問題 商法四一二条三項本文によると、運送品の引渡請求権を行使した荷受人は、運送人に対して運送品の受取前に発生 した荷役場所延長使用料 S E E m m E ) または商法四二

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条三項に基づく報酬の支払義務を負う。ここにいう﹁荷役場

(11)

所延長使用料﹂とは、荷積期間、荷卸期間または両期間の延長に基づく荷積場所、荷却場所または両場所の使用料を いう(商法四一二条三項参照)。また、﹁報酬﹂とは、運送品が運送人に引き渡されてから引渡場所に到着するまでの 期間中に荷送人の帰貢事由を基因とする運送給付の履行遅滞が生じた場合に、 その履行遅滞の期間に応じて荷送人か ら運送人に支払われる報酬をいう(商法四二

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条コ一項)。この﹁報酬﹂および荷積期間の延長に基づく﹁荷役場所延長 使用料﹂の支払については、 その支払額は、運送品が荷受人に引渡されるときに、荷受人に通知されていることを要 する(荷法四二一条三項但書参照)が、﹁報酬﹂およぴ﹁荷役場所延長使用料﹂の支払義務が荷受人の帰責事由を基因 その支払額が荷受人に通知される必要はない。 として生じた場合には、 11一一ドイツ商法四二一条二項に定める荷受人の支払義務 ところで、﹁荷役場所延長使用料﹂について、海上物品運送では、碇泊料、待泊料または滞船料と称されている(商 法五六七条三項)が、今回の運送法改正の動機の一つが各種の運送人に対する運送法上の対応を統一するということ でもあることから、物品運送における統一概念としての﹁荷役場所延長使用料﹂について、 ( 3 ) 一条一二項の規定が設けられた。こうした荷受人の支払義務について定める規定は、今回の運送法改正によって商法典 ( 4 ) に設けられた規定であり、これまでの陸上物品運送法には存在しなかった規定である。従来、運送人が荷積のために 一般規定として商法四二 荷積期間(荷卸の場合には、荷卸期間)を延長して待機しなければならなかった場合には、陸上物品運送では、運送 人は待機した期間に応じて報酬を請求することだけが判例上認められていたが、海上物品運送では、運送人は法の規 定に基づいて船積期間または陸揚期間経過後の待泊期間に応じた報酬すなわち超過碇泊期間に応じた碇泊料を請求す ( 5 ) る権限を授与されている(商法五六七条以下参照)。 宮 口 開 口 円 F W ﹀ 回 目 ・ 叶 N 主 N H 図 。 照 明 R E E F ¥

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第13巻I号 12 H v g 昨 日 ロ m m F ﹀ R 回 日 刊 印 ∞ N ロ Z N H 出 。 ∞ . 冨 E m -n F ﹀ ロ E ・5 N Z Z H N 出 。

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司 自 明 日 ミ 出 。 ∞ CMR 一 四 条 ・ 一 五 条 参 照 。 ( 2 ) ( 3 ) ( 4 ) ( 5 ) 五 荷受人の支払義務と荷送人の運送契約上の地住 荷送人の運送契約上の地位について、商法四二一条四項は、﹁荷送人は、運送契約に基づいて負担した額の支払義務 を負う。﹂と定める。この規定によると、荷受人が商法四一二条二項・三項に基づいて運送人に対して支払義務を負う ( 1 ) 場合にも、荷送人の運送契約上の債務者としての地位に変化はなく、荷送人の運送契約上の義務は消滅しない。した がって、荷受人が同条二項・二一項に基づいて運送人に対して支払義務を負う場合に、荷送人は荷受人と連帯してこの ( 2 ) 支払義務を負うが、荷送人の運送契約上の義務は荷受人の支払義務の有無に影響されない。この場合、荷受人が運送 人に対して支払義務を履行すれば、 その履行された限度において荷送人の運送契約上の義務が消滅することは自明の 理である。しかし、商法四二一条二項第二文のもとでは、荷受人は、運送人と荷送人との間で約定された運送賃が不 合理なものでない限り、この約定運送賃の支払義務を負うが、約定運送賃が不合理なものであることが立証された場

(13)

A 口に、これを根拠にして荷受人の支払額が減額されても、荷送人は、荷受人が支払いを免れた額を合めた約定の運送 ( 3 ) 賃の支払義務を負うことになる。 従来、商法四二一条二項第一文に対応する同法旧四三六条は運送状に基づく荷受人の支払義務について定めるにと どまり、荷受人が支払義務を負担した後の運送人に対する荷送人の債務関係の存否について、商法典には規定が設け られていなかった。それゆえ、多数説は、商法旧四三六条の規定の解釈上、荷受人が運送状に基づいて支払義務を負 と解して立法上の不備を補っていた。しかし、今回の運送法 担しでも、運送人に対する荷送人の義務は消滅しない、 の改正において商法四二一条四項の規定が設けられた結果、同条二項・三項に基づいて荷受人が法定の支払義務を負 13 ドイツ商法四二一条二項に定める荷受人の支払義務 担した後の運送人に対する荷送人の法的地位に関する問題は立法的に解決された。 ( 1 ) ( 2 ) ( 3 ) ( 4 ) H V α E 口 問 m p ﹀ 自 己 目 印 NNZZNH 出 。 回 一 ︿ 四 戸 切 出 田 白 色 0 4 ︿ ¥ ロ ロ 区 間 ロ

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出 巾 } B 1 ﹀ ロ ヨ ω C N C 玄 ω 目 。 回 白 ・ 司 : (二) 荷受人の支払義務の意義 商法四一二条二項第一文によると、運送口聞が引渡場所に到着した後に運送人に対して運送品の引渡を請求した荷 受人は、運送人に対して運送状 ( 司

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(14)

第13巻1号一一14 規定しているが、これは荷受人の支払義務を運送賃の支払に限定する趣旨ではない、 ( 2 ) と解すべきである。それという のも、運送状には、運送賃の外に、運送給付の履行に際して発生する費用および運送契約の当事者聞の合意によりそ の他の事項を記載することができるからである(商法四

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八条一項参照)。したがって、荷受人の支払義務の範囲には、 運送状から明確にされる運送賃、割増運送賃、全ての立替金、特別関税、税金、道路使用料と通行料金、荷役場所延 長使用料、違約金、着払金などが含まれ、この点に関しては、商法四二一条二項第一文と同法旧四三六条とは同意義 に 解 釈 さ れ る 。 ところで、商法四一二条二項第一文に基づく荷受人の支払義務は荷送人と共に

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に基づくものでもない。この荷受人の支払義務の法的性質については、商法四二一条二項第一 ( 8 ) 文の場合と同法旧四三六条の場合との聞に差異はない。 ( 開 -ロ 丹 江 芹 ) によるものでも、契約の引受

(15)

15一一ドイツ商法四二一条二項に定める荷受人の支払義務 ( 1 ) 商法四一一一条二項第一文は、﹁ uq 開 S 1 2 m 巾 〆 仏 R お E H N R Z ロ 国 各 ﹀ 宮 田 門 N H 問 巳 g

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自 器 門 町 三 号 ロ ) と 解 す べ き か 、 またはこれを不真正連帯債務 ( 5 2 Z の g 国B g n Z E 巾口)と解すべきか、について論じることは、理論的には実益のない問題提 起 で あ る ( 盟 国 ロ σ ¥ 出 色 5 1﹀毘戸谷自主谷図。回出・同・)。ただ、真正連帯債務と不真正連帯債務とを区別する基準を、前者には 債務者の問に同一内容の債務を弁済するという共同目的による主観的な連携があるのに対し、後者にはこのような連携がない 点に求めるのであれば、荷受人が荷送人と共に連帯債務者として運送人に対して負担する支払義務は、不真正連帯債務である と解すべきである。なぜなら、荷送人の支払義務は運送契約に基づいて発生する義務であるのに対し、荷受人の支払義務は法 の規定に基づいて発生する義務であるため、両者の義務は発生の根拠を異にし、かつ荷送人と荷受人との問に同一内容の債務 を弁済するという共同目的による主観的な連携が欠如している、と解されるからである。 ( 5 ) 司 55 ロ 吾 ¥H , y c S F ﹀ ロ 5 ・ N N W M 吋 N Z Z N H E の ∞ -荷送人が商法四二一条四項に基づいて負担する支払義務は運送契約に因って生ずる支払義務であるのに対し、荷受人が商法 四二一条二項第二文に基づいて支払わなければならない運送賃は、約定の運送賃ではあるものの、不合理なものであってはな らないから、約定の運送賃の限度額内で不合理と判断された額について、荷受人は支払義務を免れるため、両者の支払義務の 範囲には差異が生じる(司お百三宅 H ,

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巾 u ﹀ ロ B N ∞ N E 玄 白 出 。 ∞ ) 。 ( 6 ) フレムト・トュ 1 メは、この場合の荷受人の支払義務の発生は法律上の併存的債務引受である、と解している

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(16)

-第13巻 1号一一 16 債務引受は、第三者が債務者の債権者に対する債務を引き受けて新たな債務者となり、債務者が第三者の債務引受によって 債務を免れること(免責的債務引受)であるが、広義の意味では、債務者が債務を免れずに依然として債務者であり、第三者 も債務者と共に同一内容の債務を負担する併存的債務引受(重畳的債務引受、添加的債務引受)もこれに含まれる。この併存 的債務引受は、第三者が債務関係に加入して更に債務者となり、従来の債務者は債務を免れずに、両者が併立して同一内容の 債務を負担し、両者の聞で債務の移転を生ずるものではないから、正確な意味での債務引受ではないが、広義の意味では、債 務引受の一種とされる(我妻栄、新訂債権総論﹁民法講義 W ﹂五七二頁)。併存的債務引受の場 A 尺それにより従来の債務者の 債務が免除されることにはならないのであるから、債権者にとって不利益は存在しない。 ( 7 ) 町 , BEEF¥ 、 叶 FZEP ﹀百戸 NHNZZNH 因 。 回 一 回 白 印 巾 己 C 当 ¥ 同 ) 己 主 将 宮 山 ♂ ﹀ ロ ヨ 目 H H N Z 玄 ω ∞ 因 。 ∞ 白 ・ 司 ・ 一

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八条一一項が運送状に一定の事項を記載することを要求しているのは、これ を運送状に記載することにより運送契約の成立および内容を明らかにすることによって物品運送契約の関係者聞の権 利・義務関係を明確にすることを目的にしている、 と考えられるが、商法四

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八条は、運送状の発行を強制しておら ( 2 ) ず、また運送状に法定事項の全てを記載することを要求してはいない。さらには、運送状は、有価証券ではなく証拠

(17)

証券であり、法定記載事項の記載を欠く場合も当然に無効となるのではなく、原則として、その記載の範囲内におい ( 3 ) ( 商 法 四

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九 条 一 項 ) 。 て証拠証書としての効力を有するにすぎない ところで、厳格な要式性を要求されていない運送状は、法定記載事項の一部の記載を欠いても運送状の性質上必要 ( 4 ) な事項の記載を具備している限り、運送状としての効力を有するから、運送契約の当事者は、運送状に運送賃のほか、 運送契約の履行に際して発生する費用など(例えば、割増運送賃、立替金、特別関税、税金、通行料金、荷役場所延 長使用料、違約金および着払金など)をも任意に記載することができる(商法四

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八条一項)。しかし、荷送人が運送 契約の履行に際して発生する費用の全てを運送状に記載することが不可能な場合に、荷受人は、運送状に記載された 17 ドイツ荷法四二一条二項に定める荷受人の支払義務 費用や事項に基づいて確定された費用を支払えば、運送人に対する自己の支払義務を履行したことになるか否か。こ の荷受人の支払義務の範囲の問題については、商法旧四三六条のもとにおいて、近年、新たな判例も散見され、学説 においても見解が一致していたわけではなく、そして今回の運送法改正においても立法的に解決されなかった。また、 運送状によって決定される荷受人の支払義務の範囲について、商法旧四三六条にいう﹁

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の 意 義 に つ い て 解 説 し た 学 説 は 見 当 た ら な い が 、 こ の 規 定 に 対 応 す る 商 法 旧 四 三 六 条 に い う ﹁ 支 払 を 為 す ﹂ ( N 田 町 冨 弱 ぽ 宮 町 三 の 意 義 に つ い て 、 へ ル ム に 代 表 さ れ る 多 数 説 は 、 次 の よ う に 解 し て い る 。 ﹁ 支 払 を 為 す ﹂ と は 、 荷 受 人 の 支 払 義 務 が 法 の 規 定 に 基 づ き 、 金 銭 の 支 払 だ け に 及 ぶ こ と を い う と 解 し 、 商 法 旧 四 三 六 条 の 解 釈 上 、 荷 受 人 の 支 払 義 務 が 金 銭 の 支 払 の み な ら ず 他 の 給 付 を も 含 む 、 と 解 さ れ う る か 否 か は 明 確 で は な い 。 運 送 品 の 引 渡 の 際 に は 、 通 常 、 運 送 人 が 訴 求 す る こ と の で き な い 、 運 送 人 の 運 送 給 付 に 対 す る 荷 受 人 の 債 権 者 と し て の 協 力 義 務 が 問

(18)

第13巻1号ー←18 題になるにすぎない S g z σ ¥ 出 巳

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﹀ ロ BSNZ 笠谷図。回国・司)。そして、パセドブ・ドュビシャーによると、商法旧四三六 条 に い う ﹁ 支 払 ﹂ ( N

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の文一士一同の解釈について、運送法上金銭の支払だけが荷受人に対して請求されるべきであり、金銭 の支払以外の給付を荷受人に引き受けさせるべきではないから、荷受人は金銭の支払以外の給付義務を負わず、また荷受人が 金銭の支払以外の給付を引き受けることは、実際には、荷受人が運送契約上第三の当事者になることであり、そのような給付 の引受は、運送人と荷受人との問の特約を要する、と解されている(切回路号当¥ロロ

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﹀ 毘 出 口 N 己 主 ω 目 。 ∞ 出 ・ 同 ・ ) 。 異説として、シュレ i ゲルベルガ i ・ ゲ ス ラ l は、荷受人は、運送状に基づいて支払義務を負うが、﹁支払を為す﹂の表現は、 極めて狭い

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表現であることに留意すべきである。﹁支払を為す﹂の文言は、荷受人に対して支払義務を負わせること だけを明示しているのではなく、荷受人が運送状から明らかになる義務を履行しなければならないことをも示しているのであ る、と説く ( ω 門 医 巾 m m M 5 2 m q ¥ の 巾 ロ

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条および鉄道運送規程 ( E V O ) 五 五 条 一 一 項 に お いては、運送状の発行が強制されていた。 ( 3 ) 同 ♀ ぽ 可 ¥ H N o p ¥ 冨 。 吋 門 } ♂ 出 血 ロ 門 貯

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冊目 2 N σ z n F -N ・ ﹀ 正 広 岡 ク ﹀ ロ ヨ -H N C 玄 C ∞ 出 。 ∞ ・ 司 5 5 E Y ¥ 、HJ F Z H H M P ﹀ 員 ロ -M 二戸ロ N z r c ∞ 固 め 切 ( 4 ) ζ C M U -n F W K 戸 戸 ω N Z 玄 ( ) ∞ 固 め 回 唱 明 R E E F ¥ 、H d z E P ﹀ ロ ヨ ロ

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印 N己 主 C∞ 巴 の 回 ( 5 ) ︿ 問 戸 司 5 5豆 町 ¥ 寸 } 呂 田 P ﹀ 回 目 -N ω N C Z N H 目 。 ∞ -﹁運送状から﹂(告白号

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ユえ)明確にされる荷受人の支払義務 ( ) ﹁運送状から﹂明確にされる荷受人の支払義務について、多数説は、運送状に記載された費用のみならず、運 送状の記載事項から推定される費用も荷受人の支払義務の範囲に含まれる、 が、荷受人の と解している(無制限説) 支払義務の範囲は運送状に記載されている費用などに限定されるべきである、 と解する見解(制限説)もある。

(19)

( ー) 無制限説 ) 1 i ( 学説 多数説である無制限説の代表的論者は次のように説く。 プ レ ム ト ・ ト ュ

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メは、ドイツ商法四二一条二項の解説において、﹁運送状によって確定される運送賃、割増運送賃、 全ての立替金、特別関税、税金、道路通行税、通行料金、荷役場所延長使用料、違約金および着払金が支払われなけ ( 1 ) ればならない。その限りでは、商法四二一条二項第一文は商法旧四三六条に一致する。﹂と述べる。ルスは、荷受人は、 運送品の引渡を受けるかまたはこれを拒否するかを決定する前に、支払費用の額を知ることのできる機会を得ること ができるべきである。他方、支払費用の額を知るための書類がない場合に、荷受人があらゆる支払義務を免れると解 19 ドイツ商法四二一条二項に定める荷受人の支払義務 することは、運送人にとって不都合なことである。そのような場合には、疑義はあるものの、運送人はドイツ民法三 ( 2 ) 一六条に基づいて合理的な額を決定することになろう、と主張する。そして、ペェティンガ

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は、﹁荷受人が運送契約 の履行として運送品および運送状を受け取った場合には、運送状に基づいて荷受人の独自の法定支払義務が発生する。 ( 3 ) 荷受人は、運送状から明確にされた額または算出された額の支払義務を負う。﹂と解している。 なお、商法四二一条二項第一文に対応する同法旧四三六条の解説において、無制限説を支持する論者は次のように 説く。シュレ

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ゲルベルガ 1 ・ ゲ ス ラ

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は、﹁運送状に基づいて﹂確定される荷受人の支払義務の範囲は運送状に明確 に記載されていることを要しない。荷受人の支払義務の範囲は、法の規定、商慣習または普通運送取引約款を参照す ることによって運送状から明確にされれば、 それで足りる。この場合、法の規定、商慣習または普通運送取引約款を 適用することは、運送状に反対の特約がない限り、運送状に明確に記載されていることを要しない。したがって、荷 受人の支払義務が法の規定、商慣習または普通運送取引約款を参照することによって運送状に記載された事項の解釈 のみから確定される場合には、法の規定、商慣習および普通運送取引約款は運送状の記載事項と同一視される。運送

(20)

第13巻1号 20 状が他の書類と連携している場合には、 そして荷受人の支払義務は引用された その書類も運送状の構成部分となり、 書類に基づいて確定される。運送状自体または運送状によって引用された書類から明確にされないその他の特約は、 ( 4 ) 荷受人の支払義務の決定に影響を与えず、荷受人に対して効力を有しない、と述べる。ベンケルベルグ・バイヤーは、 ( 5 ) 次のように解している。荷受人は、運送品および運送状を受け取った場合に、商法旧四三六条により運送状に基づい て運送賃およびその他の付随費用の支払義務を負う。﹁運送状に基づいて﹂の文言が運送状に記載されている数字や事 ( 6 ) 項と無関係であることは商法旧四三五条以下の規定との関係からも明らかである。商法旧四三六条に基づいて発生す る請求権の法律上の根拠は、荷受人が運送品を受け取りかつ運送状に従って運送給付に関する責任を負うことに同意 して運送状を受け取ったことにある。それゆえ、﹁運送状に基づいて﹂の意義は、荷受人が支払義務を負うべきである か否か、または運送人の請求権が運送状の記載内容から判断して認められるべきである否かを検討しなければならな いことを意味するにすぎない、 パセドブ・ドュビシャ

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は、荷受人の支払義務は運送状から明らかにさ と 。 そ し て 、 れなければならない。しかし、荷受人の支払義務の範囲が運送状の記載に従って、特に運送賃表を参照することによ ( 7 ) と 解 し て い る 。 って確定される場合には、支払運送賃が運送状に金額で明示されていることを要しない、 ヮ “ 判 例 ドイツ連邦最高裁判所(以下、﹁

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﹂ と い う 。 ) の一九七

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年一月二三日の判決は、運送賃が運送状 に記載されていない場合の荷受人の支払義務の範囲が問題となった事案において、無制限説の立場から、次のように ( 8 ) 判示している。すなわち、商法旧四三六条に定める﹁運送状に基づいて﹂の文言は狭く解釈されるべきではない。運 送品と運送状とを受取った荷受人の支払義務の発生は、支払われるべき運送賃が運送状に数字で記載されていること を要件としていない。運送賃表を参照することによって荷受人の支払義務の範囲が運送状から確定されうるならば、 それで足りる。また、運送賃は運送人と荷送人との聞で清算されるべきであり、運送人は荷受人に対して運送賃を請

(21)

求することができない旨のことが運送人と荷送人との間で特約されている場合には、荷受人は運送賃の支払義務を負 わない旨のことが運送状に明示されていないときにも、荷受人の運送賃支払義務は発生しない。この場合、運送状が 証拠証書であること、および運送状に記載されている事項の正確性に関して反証することだけが荷受人に認められる ( 9 ) という原則が適用される、と。その後、

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の一九九一年四月二五日の判決は、輸入品の運送委託を引き受けた運 送 人 が 国 境 通 過 の 際 に 立 替 払 い し た 輸 入 売 上 税 ( 由 民

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の支払を荷受人に請求した事案において ﹁荷受人は、運送品を受け取ることによって運送人に対して商法四三六条により運送状から推定される費用などの支 払義務を負うが、 それらの費用は数字で記載されていることを要しない。その上、運送契約に因って生じた一切の債 21一一ドイツ商法四二一条二項に定める荷受人の支払義務 権については運送状の記載から明白でない場合にも、運送人は、商法四四

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条により同債権を被担保債権として当該 ( 叩 ) 運送品の上に法定質権を行使することができる。﹂と判示し、荷受人の支払義務の範囲を決定するに際して

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年一月一一三日の判決を踏襲している。 明 B E E F ¥ 吋 E C B P ﹀ 浸 出 N ω N Z 叩 串 N H 回 。 ∞ H N Z P ﹀ 毘 ロ -叶 N C 支 出 国 の ∞ -ド イ ツ 民 法 三 一 六 条 は 、 ﹁ 円 忠 弘 司 白 日 町 田 口 問 仏 巾 吋 宮 司 巾 - R F m w 目 印 E H M m 4 巾 司 印 有 o n Z ロ 巾 ロ の 巾 m 一 巾 己 巾 由 民 ロ ロ 間 口 W Z σ 巾 印 片 山 H H E F 由 。 田 広 宮 内 回 目 巾 切 巾 由 巳 H H M g c 口 問 -E N 司 巾 山 内 角 川 ] 舟 E Y a m m 口 、 吋 巾 -m N F 当 巾 -n Z 円 島 町 の 巾 m g E a z ロ m N 問 。 丘 巾 EEF ﹂ と 規 定 す る 。 ( 3 ) H V α 門 昨 日 口 問 巾 F ﹀ 日 出 ・ 印 N N C Z N H 国 の 出 ・ ( 4 ) ω 口 町 一 巾 閲 巴 σ 巾 叶 問 巾 門 ¥ の 町 民 } 巾 F ﹀ 回 出 - H D N 己 主 ω自 国 の ∞ 白 ・ 司 : パウムバッハ・ドユ│デン・ホプトは、﹁運送状から推定される金額やその他の費用は全て支払われなければならない。運送状に は金額やその他の費用が数字で記載されている必要はなく、運送状の記載に基づいて支払額を算出することができるならば、 そ れ で 足 り る 。 ﹂ と 解 し て い る ( 回 国 ロ ヨ σ R F ¥ ロ ロ 己 g ¥ 出 。 ℃ F 出 血 ロ 己 包 括 g a N σ z n 甘 い ∞ ・ ﹀ ロ 白 山 間 少 ﹀ 日 出 己 主 包 図 。 回 国 ・ 司 ) 0 2 1

(22)

第13巻1号一一一 22 ( 5 ) 切 巾 ロ } 内 包 σ 巾 吋 間 一 ¥ ∞ 巳 巾 〆 何 百 円 以 田 口 問 巾 吋 ﹃ 恒 常 ロ ロ 間 口 白 門 町 富 田 日 間 白 ず 巾 広 州 出 回 り 吋 白 ー 円 } M H σ コ 巾

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叶 ﹃ 山 口 印 日 ) 何 回 坦 ∞ ∞ ∞ ・ ω 臼 片 岡 ・ 一 4 m 戸 ω S ロ σ ¥ 出 巾 -5 1 ﹀ 日 ロ ・ N H N 己主 ω 田 の ∞ 白 ' 司 : ( 6 ) 商法四二一条一項第一文によると、運送人の運送品引渡と荷受人の運送契約に因って生じた義務の履行とは同時履行の関係 にある。また、運送人は、運送契約に因って生じた一切の債権に基づいて運送口聞の上に法定質権(巾吉岡巾認可

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を有する(商法四四一条一項)。運送人がこの法定質権を行使するためには、運送品の占有を必要とする(商法四四一条二項) が、運送人は荷受人にその運送口聞の占有を移転した後にも、運送口聞の引渡後三日以内に裁判上質権を行使しかっ運送品が荷受 人の占有内にある限り、その運送口問の上に同質権を行使することができる(商法四四一条三項、ドイツ民法八六八条参照)。 ( 7 ) ∞ 由 回 巾 a c J 司 ¥ ロ ロ σ 円 凹 門 町 田 〆 ﹀ ロ E -H N N 己 主 ω 品因。∞白司:そして、パセドブ・ドュピシャ l は 、 BGH は、運送状が KVO およぴ G UKG の条規と明らかに関連しており、そして運送賃の計算に必要な記載(運送口聞の発送地、到着地、種類、重量等)が運送 賃の確定を可能にしている場合に、﹁運送状に基づいて﹂の文言のそのような拡大解釈を認めている、と主張する宙開印邑口当¥ー ロ ロ 玄 凹 円 } g p ﹀ ロ ヨ - H N N 己 申 品 ω 町 田 の ∞ 白 司 ) 。 ( 8 ) 早 豆 一 己 巾 印 ∞ の 国 ︿ O B N ω -H 5 8 L 4 4 弓 5 8 ω ・8 品 一 C 2 2 Z 巾 凹 切 の 国 ︿ C B N 印 品 目 忌 戸 、 H J 3 5 ℃ 何 回 申 白 ω ・ ω H 円 高 ] ・ 回 向 田 E C J 弓 ¥ ロ ロ 玄 田 口 町 内 戸 ﹀ ロ B H N N 己 申 品 ω 自 国 の 切 出 司 . (9)BGH の一九五九年一 O 月一五日の判決は、﹁運送状に記載された事項の正確性に関する反証は、常に認められる。﹂(己負 。 巾 四 一 巾 ロ σ 2 2 2 m 巾 間 一 巾 ロ 門 出 巾 閉 山 片 町 丘 町 刷 } 内 包 士 凶 巾 ﹃ ﹀ 口 問 白 σ 巾 口 一 日 開 り 円 白 n y 号 ユ 丘 町 三 日 目 巾 門 N Z 5 8 日 間 a ) と判示している ( C 2 a -色 町 田 ∞ の 国 4 0 B 5 ・ 5 S 日 少 Z 4 2 8 c ω ω 甲

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。 (叩)巴丘町ロ母印切の出︿ O E N 印 ・ 品 ・ 5 戸 、 H

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(23)

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は、荷受人が支払うべき費用およぴ荷受人の支払義務を発生させる事項に関する具体的記載が運送状にない 場合に関して 一九九三一年の法改正による運送賃表の廃止により、﹁運送状に運送品の発着地、内容および数量が記載 されている場合に、商人が運送賃の額を運送状の記載内容から推定することを期待することはできない。﹂と述べて、 ( 1 ) 無制限説を批判する。そして、 へルムは次のように主張する。荷受人の支払義務の内容および範囲について運送状の 記載が欠如している場合(例えば、運送人の請求が運送状の記載から明白ではない場合)には、運送人は、荷受人が 支払義務を負う旨を承諾することの有無に応じて運送品を引き渡すか否を決定することができるにすぎない。運送人 23 ドイツ商法四二一条二項に定める荷受人の支払義務 が荷受人の同意を得て運送品を引き渡す場合には、運送人は運送品の留置を放棄するのに対し、荷受人は支払義務を ( 2 ) 負う旨の債務法上の契約が締結されなければならない、と主張する。また、﹁運送状に基づいて﹂の文言から、次のこ とが明らかになる。運送状によって確定される荷受人の支払義務が問題になる場合、荷受人が商人であるときには、 荷受人の運送賃計算能力が前提となるのに対し、荷受人が非商人であるときには、荷受人の支払額が運送状に記載さ れていることを要する。例えば、荷受人が個別的に調査することのできない関税立替金は、通常、具体的な数字で記 ( 3 ) 載されていなければならない。なお、荷受人が支払うべき費用の算出を可能にする記載が運送状に存在しない場合に は、運送人の権利行使は、商法旧四三六条の規定に基づくのではなく、同法旧四三五条の規定に基づいて行われるべ と解している。 き で あ る 、 (1)HP 向 。 問 。 -F F 、 ﹃

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(24)

第13巻1号一一 24 ( 4 ) 浮 き σ ¥ 国 巾

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﹀ 自 己 目 N H N C 笠谷図。∞白・円そして、へルムは、荷受人が支払うべき費用の算出を可能にする記載が運送状に 存在しない場合には、運送人は、運送口聞の引渡により荷受人に対してその費用を請求することができないのであるから、場合 によっては、荷送人に対してその費用を請求しなければならない、とも述べる ( ω g ロ σ ¥ 出 巾 - 5 ・ ﹀ ロ 5 ・N H N ロ 笠 谷 出 。 ∞ 白 ・ 司 . ) 。 商法旧四三五条は、運送品が到達地に到着したとき、荷受人が運送契約に因って生じた権利を運送契約に因って生じた義務 の履行と引き換えに運送人に対して自己の名を以って行使する権利を有する旨を定める。この場 A 宍荷受人の支払義務は債務 者としての支払義務を意味するのではなく、運送人の運送品引渡と荷受人の支払義務の履行とは同時履行の関係にある。した がって、運送契約上、委託された運送給付の履行に際して生じた費用などの支払について運送人と荷受人との聞に争いがある 場合には、運送人は、運送品の引渡を拒否することができ、荷受人によるその費用などの支払と引き換えでなければ運送品を 引渡すことを要しない。これに対し、商法旧四三六条は、同法旧四三五条とは別個に、荷受人が運送品および運送状の受取に より債務者として運送人に対して運送状に基づく支払義務を負う旨を定める(︿色 ω g z σ ¥ 出 色 E w ﹀ ロ ヨ ・ ゲ NN ロ 官 ω品 目 。 回 同 ・ 司 一 回 出 回 巾 色 。 者 ¥ ロ ロ 玄 白 門 町 白 F ﹀ ロ ヨ -N N 口定 ω A 山 口 の ∞ 目 ・ 同 一 ω 門 医 巾 m m B m 円 四 一 巾 司 ¥ の 巾

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。そこで、商法旧四三五条は同法四一一一条一一項第一文に対応し、同法旧四三六条は同法四二 一条二項第一文に対応するることに鑑みると、運送契約上、運送給付の履行に際して生じる費用の全部につい運送状に記載が ある場合には、運送契約に図って生ずる荷受人の支払義務(商法四二一条一項第一文)の範囲と運送状から明確にされた荷受 人の支払義務(商法四一二条二項第一文)の範囲との聞に差異はないのであるから、運送人の運送品引渡と運送契約に因って 生ずる荷受人の支払義務とが同時に履行されれば、運送状から明確にされた荷受人の支払義務も履行されたことになる。一方、 運送契約に因って生ずる費用の一部について運送状に記載がない場合には、運送契約に図って生ずる荷受人の支払義務の範囲 と運送状から明確にされた荷受人の支払義務の範囲とは一致しないことになる。このような場合について、フレムト・トュ i メは、﹁荷受人の支払義務について運送契約と運送状との間に差異がある場合には、運送状が基準となる。﹂、と解している ( 明 55 丘 町 ¥ l 斗 F Z B 巾 ・ ﹀ ロ B N ω N Z Z N H 固 め ∞ ) 。 ( 四 ) 私 見 (1) 運送口聞に付帯して運送口問と共に荷受人に引き渡される運送状は運送契約の成立およぴ内容を荷受人に確知させ、

(25)

荷受人は運送状から明らかにされた額の支払義務を負うのであるから、荷受人の支払うべき費用および荷受人の支払 ( 2 ) それらの記載が可能である限り、運送状に明確に記載されてしかるべきである。そこで、 義務を生じさせる事項は、 荷受人が運送人に対して支払うべき費用などについて運送状に記載することが可能であるにもかかわらず、 その費用 などが運送状に記載されていない場合には、 その不記載の費用などの支払について運送人と荷受人との聞に争いがあ るとき、その費用などを運送状に記載することを怠った荷送人およびこれを請求すべきであったにもかかわらずこの 請求をしなかった運送人は、荷受人が支払うべき費用などを運送状に記載しなかったことに基因する不利益を自ら負 ( 3 ) 担すべきであり、その不記載に基因する不利益を荷受人が負担すべき法律上の根拠はない、と解されるのではないか。 25一一ドイツ商法四二一条二項に定める荷受人の支払義務 そして、このように解することは、運送状の機能を高め、運送給付の簡易・迅速な履行という運送法上の要請およぴ 契約法における衡平の原則にも合致する、 q L と考えられる。 右の見解を踏まえて、運送状の記載と荷受人の支払義務との関係について検討すれば、次のように解すること ができる。すなわち、運送状が荷送人から運送人へ交付される時(例えば、運送品が運送人に引き渡される時または 運送車両などが発送地から出発すべき時)までに確定している費用および確定しうべき費用は、運送状に記載されて いるのが通常であるのに対し、運送状の交付後に運送給付の履行に際して発生する費用など (例えば、運送人への運 送品の引渡終了後または運送車両等が発送地から出発した後、当該運送品の包装の欠陥により他の運送品に損害を与 えた場合の損害賠償額、割増運送賃、立替金、海上物品運送における共同海損分担金など)について、荷送人が運送 状に記載することは事実上不可能な場合がある。したがって、無制限説のように、荷受人の支払義務は運送状の記載 の有無にかかわらず発生すると解するならば、荷受人は、運送状に記載されている費用および荷受人の支払義務を発 生させる事項に基づく費用のみならず、運送状に記載されていない費用や不記載事項に基づく費用についても無制限

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