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227 内胸 動 脈 の 血流 供 給能 の検 討

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Academic year: 2022

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(1)一般演題. 227. 冠. 動. 脈(5). 19: 837. 内胸 動 脈 の 血流 供 給能 の検 討 金沢大 学 第1外 科. 川. 内胸 動 脈(IMA)グ. 筋. 道. 雄. 辻. 口. ラ フ トは 静 脈 グ ラフ トよ り長 期 の. 大. 表1. 岩. 症 例.I群. 喬. は 内胸 動 脈 群,II群. は静 脈 グ ラ フ ト群. 開 存 性 が 優 れ て い るた め 多 用 され るよ うに な って きた. しか し冠 動 脈 バ イパ ス 術 の 目的 は 単 に狭 心痛 の緩 解 の み な らず 心 筋 虚 血 の 改 善 で あ る.欧 米 人 のIMAに 細 い本 邦 人 のIMAが,最. 比べて. 大 心筋 酸 素 需 要 時 に も広 範 な. 心 筋 領 域 に 十 分 な 血 流 を供 給 し うる か につ いて は未 解 決 な 点 が あ る.従 来,負 荷 心 電 図 に よ って グ ラ フ ト機 能 が 検 討 され て きた が1),心. 筋 虚血 に よ る左 室 壁 運 動 異 常 は. しば しば 心 電 図変 化 に 先 立 ち 出現 す る2).わ IMAの. れ われ は. 血 流 供給 能 を運 動 負 荷 時 の左 室 壁 運 動 の 面 か ら. 検 討 した. 対 象 お よび 方 法 冠 動 脈 バ イパ ス術 症 例 の う ち左 前 下 行 枝 にIMAを 合 した52例. と,静 脈 グ ラ フ トを 吻 合 した35例. 87例 の 冠 動 脈 バ イパ ス 術 患 者 を対 象 と した.両 群 と も右 冠 動 脈 と左 回 旋 枝 系 に は 静 脈 グ ラ フ トを使 用 した.術 後 グ ラ フ ト造 影 を 行 い グ ラ フ トが1本 で も閉塞 した症 例 と 術 中 心 筋 梗 塞 を 発 生 した症 例 は 対象 か ら除 外 した.そ の 結 果,IMA群(I群)は43例,静 は29例. 結. 吻. の合計. 果. 術 前 は 運 動 負 荷 時 に よ って,虚 血 を反 映 して 総EFは I群 で54±12%→48±18%, と低 下 した.局 所EFも が,I,. II群 で54±7%→50±9% 運 動 負荷 時 に 同 様 に 低 下 した. II群 間 に 有 意 差 は な か った.. 術 後 は 運 動負 荷 に よ り総EFはI群. で53±10%→57. 脈 グ ラフ ト群(II群). と な った.年 齢,性,体. 表 面 積,前 壁 梗 塞 の 既. 往,左 前 下 行 枝 の狭 窄 度 と 内径,運 動 負 荷 量 にお い て 両 群 間 に有 意差 は な か った.左 前 下 行 枝 グ ラ フ トの 平 均 径 はI,. II群 で1.76mmと3.50mm. (p<0.01)で. あっ. た(表1). 術 前 と術 後1か 月 に も心 電 図 同 期 マ ル チゲ ー ト法 に よ る心 プ ール シ ンチ グ ラ フ ィで 左 室 壁 運動 を検 討 した.運 動 負 荷 は 自転 車 エ ル ゴ メ ー タ ー を用 いて25Wか 始 し2分 ご とに25Wず. ら開. つ漸 増 し,最 大 運 動 負 荷 時 に撮. 像 した.撮 像 は 左 前斜 位,30〜40°. に加 え頭 側 に10° 傾. け た 方 向 で 行 い,局 所 壁 運 動 は 左 室 を 前 壁 中隔,心 尖 部. 下 側 壁 に3分 割 して 局 所 駆 出率(EF)を. 算 出 した.. 前 壁 中 隔 は左 前 下 行 枝 に,心 尖 部 は左 前 下 行 枝 と右 冠 動 脈 に,下 側 壁 は左 回 旋 枝 に よ って 灌 流 され る. 結 果 は平 均 ±標 準 偏 差 で 示 し,有 意 差 検 定 はx2検 ま た はFisher直 下 を有 意 と した.. 接確 立法,t検. 定 を用 い,p<0.05以. 定 図1. 冠動脈バ イパス術後の運動負荷 による壁運動 の変 化.

(2) 19: 838 表2. 日本 心 臓 血 管 外 科 学 会 雑 誌 冠動脈バ イパス術後の運動負荷時局 所壁 運動の 変化の統括. 19巻4号. (1990). 冠 動脈 バ イパ ス術 が 成 功 か 否 か の 判 断 は 心 筋 虚 血 の 消 失 に よ って な され る.IMAが,最. 大 心 筋 酸素 需要 時 に も. 広 範 な 心 筋 領 域 に十 分 な 血 流 を 供 給 し う るか に つ い て は 関 心 が もた れ て きた.電 磁 血 流 量 計 に よ る グ ラ フ ト血 流 の検 討 で は,Flemmaら3)は. 静 脈 グ ラ フ トがIMAよ. 多 い と し,ま たBarnerら4)は 脈 グ ラ フ トがIMAよ. Wall. motion. abnormality,. EF. り有 意 に 多 い と報 告 した.ま. た. dye‑densitometryに. よ る グ ラ フ ト血 流 の 検 討 で は 静 脈. グ ラ フ ト がIMAよ. り多 い と 報 告 さ れ た5).一 方,. Myojinら6), WMA:. り. 反 応 性 充 血 時 の血 流 は静. Johnsonら7)に. よ る心 筋 血 流 お よ び灌 流 の. decrease≧5%. 検 討 で は 両 グ ラ フ トに 差 は な い と報 告 さ れ た. ±11%,. II群 で53±7%→58±8%へ. 前 壁 中 隔EFはI群. で28±9%→32±11%,. ±5%→33±7%へ. II群 で28. 有 意 に 上 昇 し,心 尖 部EFはI群. 73±15%→81±13%,. II群 で75±11%→84±10%へ. 意 に 上 昇 した(図1).下 65±14%,. 有 意 に上 昇 した.. 側 壁EFはI群. で 有. で64±15%→. II群 で62±13%→64±14%と. 有意な変化は. な か った.両 群 に お い て,術 前 と比較 して 運 動負 荷 時 に. これ ま で 運 動 負 荷 時 の 心 室 壁 運 動 の 観点 か らIMAの 血 流 供 給 能 を検 討 した報 告 は な い.心 筋 虚 血 に よ る左 室 運 動異 常 は しば しば心 電 図変 化 に先 立 ち 出現 す る.心 プ ー ル シ ンチ グ ラ フ ィ ー は この 運 動 負 荷 時 の 虚 血 性 左 室 壁 運 動 異 常 を鋭 敏 に検 出す る.冠 動 脈 バ イパ ス 術 が 虚 血 性 壁 運 動 異 常 を 改 善 す る こ と は周 知 の ご と くで あ る.本 研 究 に おい て,基 本 的 に は運 動 負 荷 時 に もIMAは. 静 脈グ. 前 壁 中 隔 お よび 心 尖 部 の壁 運 動 の 改善 が認 め られ た.こ. ラ フ トと同 等 の 血 流 供 給 能 を 有 す る こ とが示 さ れ た.し. れ らの 領 域 で の 運 動 負 荷 時 のEF上. か しIMA群. 昇 はII群 の ほ うが. の少 数 例 で 運 動負 荷 時 に左 前下 行 枝 領 域 で. 良 い 傾 向 に あ った が,両 群 間 に 有 意 差 はな か った.し か. 壁 運動 異 常 が 出現 した こと か ら,IMA群. し,I群. 不 足 の可 能 性 が示 唆 さ れ た.こ の原 因 と してIMAと. の う ち6例 で 運 動 負 荷 に よ って 前 壁 中 隔 と心 尖. 部 に5%以. 上 のEF低. 下 を 認 め,II群 で は こ れ ら の 領. 動 脈 の太 さのmismatchが. の 一部 で 血 流 冠. 考 え られ た.. 域 に 運動 負 荷 時 に壁 運 動 異常 は認 め な か った(p<0.05) (表2).. IMA群. の こ の 壁運動異常 は左前下行枝領域. の虚 血 を示 唆 した.こ mmで. れ ら6例 のIMA径. あ った. 考. IMAは. は平 均1.57. 察. 長 期 の開 存 性 が優 れ て い る た め,遠 隔 死 や 心. 筋 梗 塞 の 危 険 性 を 減 少 す る こ とが 知 られ て い る.一 方,. 54 (Suppl. 13): 文 献 1) Siegel, W. et al.: Circulation 1, 1976. 2) Berger, H.J. et al.: Am. J. Med. 66: 13, 1979. 3) Flemma, R.J. et al.: Ann. Thorac. Surg. 20: 619, 1975. 4) Barner, H.B.: Am. Heart J. 86: 570, 1973. 5) Hamby, R.I. et al.: Am. Heart J. 93: 306, 1977. 6) Myojin, K. et al.: J. Thorac. Cardiovasc. Surg. 79: 713, 1980. 7) Johnson, A.M. et al.: J. Thorac. Cardiovasc. Surg. 92: 822, 1986..

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