岡 山 醫 學 會 雜 誌
4
0
0
全文
(2) 166. 局 所 所 見:坐 約20度. 位 に て顏 面 は 身 体 長 軸 に対 し. 右 方 に 傾 斜,稍. 々右 方 に 向 い て 居. り左肩胛 部 は 軽 度 に 挙 上 して 居 る.尚. この. し た.退. 院 時,痙. た が,下. を 向 く時 に は 少 少 右 方 に 傾 く傾 向. が あ つ た.歩. 攣 性 の斜 頸 は 消 失 し て居. 行 時 正 面 を向 い てい て も自覚. 状 態 は 働 作 を 始 め よ う とす る と増 強 す る.. 的 に 多 少 右 に 向 い た 様 な 気 持 で あ る と云. 頸 部 を 触 診 す る に,左. ふ.尚. 胸 鎖 乳 様 筋 及 び右 僧. 帽 筋 は非 常 に 緊 張 し て居 る.頸 筋 攣 縮 は 殆 ん ど持 続 的 で あ つて,顏. 面 を正 面に 回転 せ. 右 項 部 に 多 少 の異 常 感 が 有 る と云 ふ.. 項 部 の運 動 は 可 能 で あ る. 術 後4ヶ. 月 目 に来 院 した 時 は 痙 攣 性 斜 頸. しめ る為 に は 非 常 な 努 力 を 要 さ ね ば な ら. 全 く消 失 し,頸 部 の随 意 運 動 も充 分 に 維 持. な い.(写 真1.. せ ら れ,日. )血液 所 見:異. 常 な し.血 液Wassermann氏. 云 ふ 状 態 で あ つ た が,右. 反 応 陰 性. 尿.大. 常 な し.. 脳 脊 髓 液 所 見:液圧.側. 臥 位 に て110mm水. 真Ⅱ). Pandy(‑),. 常, Wassermann氏. 従 来,本 力.視. 野 正 常,眼. 底所見正. 力竝 び に 前 庭 機 能 正 常.. レ ン トゲ ン 所 見:頸. 疾 患 は す べ て ヒ ス テ リー或 は 神 経. 症 に 依 る も の と考 へ られ て 居 た が,今. 日錐 体. 体 外 路 系 障 碍 症 候 群 の 一 つ と考 へ ら れ る様 に. 椎 に 異 常 を 認 め ず.. な つ た.即. ち,今. 日で は チ ツ ク,ヒ. ョ レア,. ア テ トー ゼ 等 と同 系 の疾 患 で あ り,す べ て こ. 発 性 痙 攣 性 斜 頸.. 治 療 法:入. 按. 外 路 系 統 に 関 す る 知 見 が 豊 富 とな る に 及 び 錐. 視 な し.. 耳 鼻 科 的 所 見:聽. 診 断:特. 考. 反応 陰. 性. 眼 科 的 所 見:視. に 右肩胛. 部 は 他 側 に 比 し稍 々 下 垂 せ るを 認 め た.(写. 胞 数3/3, Nonne(‑),. Queckenstadt正. 常,複. 項 部 の異 常 感 が 今. 尚取 れ な い と の 事 で 有 つ た .更. 便 所 見:異. 柱,細. 常生 活 には 不 自由を感 じな い と. 院 時 よ りア トロ ピ ン1日 量0.5c.c.. を6日 間 行 つ た が 効 果 は な く,そ の上 副 作 用 が 強 い の で 中 止 した.更. に,頸. 髓 神経 根. れ 等 疾患 の 間 に は 唯 臨 床 所 見 上 一 定 の 懸 隔 が あ るに過 ぎ な い と考 へ ら れ て い る. 本症 の分 類 に問 し て, 1907年Cruchtは(1). 部 の蜘 網 膜 癒 著 に よ る剌 戟 症 状 とい う こ と. 神 経痛 性 斜 頸. (2)機 能 性 或 は職業 性 斜 頸. (3). も 一 応 考 へ られ 得 る の で 蜘 網 膜 下腔 内 空 気. 麻 痺 性 斜 頸. (4)自 由痙攣 性 斜頸.. 注 入 法 を2回施. 斜頸. (6)項痙.. た の で,遂. 行 したが 全然 効果 は なか つ. に 同 年4月10日. 決 行 した.即 Olivecrona氏. 手術 的,療 法 を. ち,項 部 を 出 来 る だ け 神 展 し, 法 に 従 つ て 外後 頭 頭 結 筋部 よ. り正 中 線 上 を 下 方 に む け 第5頸 部 ま で 約10cmの. 推棘 状 突 起. 皮 膚 切 肉 を加 へ た.型. 如 く第 Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ頸. の. 椎 の椎 弓載 除 術 を 行 ひ. 脊 髓 腔 を ひ ら くに 神 経根 部 に 癒 着,発 の 他 の異 常 を 認め な い.そ. 赤其. こで 先 ず 右 副 神. (5)週 期 性. (7)習 慣 性 或 は 大 脳 性 斜 頸.. に 分 類 し た が 之 れ は 煩 雑 に して 系 統 的 で な い 為,一般. に 用 ひ ら れ て い な い. 1913年Bauer. は精 神 病 性 斜 頸 と器 質 的 変 化 に 基 ず く斜 頸 と に 分 類 し た. 1929年Foersterは. 器質 的 変化. の 全 くな い 精 神 病 性 斜 頸 の存 在 を 否 定 し,す べ て痙 攣 性 斜 頸 は 錐 体 外 路 系 の器 質 的 変 化 に よ る も の で あ る と し,所 謂精 神 病 性 斜 頸 とい え ど も,生. 来虚 弱 な線 状 体 及 び そ の遠 心 路 が,. 経 を 切 断 し,次 で 第Ⅰ 頸 神 経 を 前 根 後 根 共. 何 等 か の精 神 的 な 負 傷 に よ つ て 器 質 的 に 変 化. に 切 断,第Ⅱ,Ⅲ頸. を 起 し,頸 部 に 相 当 す る 部 位 の抑 制 過 程 に支. 経 も前 後 根 共 に二重. 結 紮 の うえ 切 断 し た.又. 左 副 神 経 及 び 第Ⅰ,. Ⅱ 頸 神経 前 後 両 根 も切 断 し,硬膜. 縫 合,皮. 膚 縫 合 に て 手 術 を終 つ た. 術 後 の経 過:術. 次 軽 快 し25日. た.又1938年. に松 岡氏 は 本 疾患 を症 候 性 痙. 攣 性 斜 頸 と特 発 性 痙 攣 性 斜頸 に 分 け た が,前. 後 は な ほ 少 少 の 攣 縮 が頸 部. に 見 られ た が,漸. 障 を 来 し て 本 症 を 発 生 した もの で あ る と述 べ. 目に 退 院. 者 は 錐 体 外路 系 の 器 質 的 変 化 の 原 因 が 明 らか な もの,後 者 は そ の 原 因 が 不 明 に して 神 経 病.
(3) 的 素 質 を 重 要 視 し得 る も の と し て居 る.而. し. 有 る が 其 の 効 果 は 不 確 実に し て 且 一 時 的 で あ. て本症 の原因をすべて錐体外路系障碍 とす る. る.現 在 で は 手 術 的 療 法 が最 も有 効 で あ る と. た め には病理 解 剖 的所 見 が尚 不充分 であ るの. 考 へ られ て 居 る.手 術 的 療 法 に は 筋 切 断 術 と. で,従 来 の特 発 性 痙 攣 性 斜 頸 を 認 容 せ ざ る を. 神 経 切 断 術 が 有 るが,後. 得 な い と 述 べ て居 る, 1938年Schaltenbrand. さ れ て居 る.此 の 神 経 切 断 術 に 於 て も, Mak. も本 症 の13例. を 報 告 し, 6例 に は 錐 体 外 路 系. ensie或 はOlivecrona等. 者 の方 が よ り 有 効 と. の述 べ る硬 膜 内上 部. の器 質 的 変 化 が 不 明 で あ つ て所 謂 特 発 性 痙 攣. 頸 髓 神 経 前 後 両 根 切 断 に 副神 経 の切 断 を 兼 ね. 性 斜 頸 と 考 へ る べ き で あ る と述 べ て居 る.. 行 ふ とい う手 術 が 最 も有 効 で あ る と云 は れ て. 1952年 麻 生 氏 も精 神 的 要 素 の検 討 の 必 要 性. 居 る.. を 述 べ て 居 る.吾. 々 の 例 に 於 て も既 往 症 に 錐. 吾 々の例 に於 ても,先 づ姑息的療法 として. 体 外 路 系 の器 質 的 変 化 を 来 す べ き 原 因 は 見 あ. 入院安静を命 じ,ア トロピン投与 を行 つたが. た らず,又. び入院 中の言 動 よ. 効果な く,更 に一応蜘網膜 の炎症性癒着に よ. り判 断 し て非 常 に 神 経 質 な 性 質 の 人 で あ つ た. るものではなか ら うか とも考へて空気注入を. が,そ. 患 者 の 訴 へ,及. の上 農 業 で は 右 利 き の 人は 頭 を 右 に 傾. 行つたが反応 な く,終 に上部頸髓神経前後両. け た 位 置 で 永 く仕 事 す る場 合 が 多 い な ど とい. 根及び副神経 め切断術を行つた.術 后 成績は. う こ とが 原 因 とな つ て 発 生 した 特 発 性 の もの と考 へ るべ き で あ ら う.. 前述 の如 くである. 固 よ り之等 の手術成績は必ず しも決定的で. 本 症 の 治 療 法 に 関 して は 古 くか ら種 々 の方. は な く,治 癒率 も亦40〜60%と. い う状況で. 法 が あ げ られ て居 る.姑 息 的 療 法 とし て は 臭. ある.而 しなが ら特に精神病的素質 を基礎 と. 素 剤,沃. コボ ラ. して発現 して来 るもめに於 ては,悲 観憂欝 の. トロ ピ ン等 の注 射 療 法 が 有 り,或 は. 結果容易に精神 の錯乱を来す ことがあ ると云. ミン,ア 90%ア. 度 剤 の 内 服 及 び ク ラ ー レ,ス ル コ ール の 副 神 経 注 入,マ. 電 気 療 法,矯. ッサ ー ジ,. われて居 るので症 候性 のものに於 ては勿論特. 正 装 置 更 に精 神 的 暗 示 療 法 等 が. 発性の ものに対 して も,い たづ らに姑息的手. 写. 真. Ⅰ.. 写. 真. Ⅱ..
(4) 168. 佐 々 木 俊 夫 ・高 橋. 正 文. 段 に と らは れ ず そ れ が 無 効 と認 め ら れ た場 合 に は,早. 結. 期 に手術 的 療法 を選 ぶべ き もので あ. る と考 へ られ て い る.尚,現. 今 マ イア ネ シン. 流 行 性 脳 炎.黴. 論. 毒 等 の 原 因 的 疾 病 な くし て. 剤 の 注 射 が 此 の 種痙攣 性疾 患 に有効 と され て. 発 病 せ る特 発 性 痙 攣 性 斜 頸 に 対 してOlive. 居 る が,本. crona氏 法 に よ る硬 膜 内神 経 切 断 術 を 施 行 し. 例 に て も術 後 に 用 い 多 少 の 効 果 を. 認 め た よ うで あ つ た が,あ. ま り顕 著 で は な か. つ た.. 献 8) Schaltenbarnd,Georg:. 1). 調:日整. 会 誌,. 2). 松 岡:診. 9卷1号308頁.. 療 と経 験,第2卷,第11册,第18号. 3). 紫 村:臨. 床 画 報,. 5卷8号. 4). 田 沢:北. 越 医 学 会 雑 誌, 53年,. 5). 枡:日. 6). 竹 林,芝,西. .. 本 外 科 学 会 雑 誌, 43回, 岡,豊. 永:大. 13号1807頁. 10号1509頁. 阪 医 事 新 誌,. 2号137頁. と 神 経,第3卷. 第5号283頁.. Dtrch. Z. Nerven. heilk. 145. 36‑53 (1938). 9) Koster,S.: Nederl.Tijdschr.Geneek. 1940,. 1266頁.. 麻 生:脳. に 就 て報 告. し た.. 文. 7). 症 状 を 著 し く軽 快 せ しめ 得 た1例. . 14卷. 225‑230, Franz. u. engl.Znsammenfassung. 230. 10) Makkas, M.: Festschr. Gerulanos 26‑32 (1939). 11) Olivecrona: Arc. kein. chir.Bd 167. 1931, S 293..
(5)
関連したドキュメント
[r]
[r]
Today, in regard to the cause of paralysisagitans,various theorieshave been advanced, for instance, symptomatic disordertheory according which thisdiseaseis caused by senile
薬 は一度調整せば数 日前後を以 て殆んどその 効力を失ふ薬剤な るため常 に新 しく調整使用.. 可検仔虫 の生死鑑 別法は諸家
照射後 ノ經過良 好ナ
1 The grade of the intensity of brain swellingobservedin clinical symptoms and electroencephalogram was the highest in the cases with resectionof the cortex and then dec reased in
顆粒 の存在 す る赤血球 を可成多數 認め る.時.. て附着 することもある.原 形
[r]