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C o n t e n t s p1 p8 p10 p12 p20 p22 CEO CFO p27 p28 At a Glance p30 In the Industry p32 p36 p40 PI p41 p42 p44 p46 DAIWA SECURITIES GROUP ANNUAL REP

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(1)

アニュアルレポート

2010

2010

3

月期

www.daiwa-g r p.jp

Printed in Japan ア ニ ュ ア ル レ ポ ー ト

2

0

1

0

(2)

C o n t e n t s

大和証券グループの

「オリジナリティー」

とは?

p1

大和証券グループの「オリジナリティー」とは?

p8

グループの概要

p10

連結財務ハイライト

p12

CEOから皆様へ

p20

CFOのメッセージ

p22

特集:

アジアのマザー・マーケット化を急げ

大和証券グループは、かつてない規模とスピードでアジア 地域における事業基盤を強化し、アジアを代表する総合証 券グループを目指します。

p27

事業概況

p28

At a Glance 大和証券グループの主要事業

p30

In the Industry 主要事業のマーケット・シェア

p32

リテール 大和証券

p36

ホールセール 大和証券キャピタル・マーケッツ

p40

投資 大和PIパートナーズ

p41

大和企業投資

p42

アセット・マネジメント大和投資信託

p44

大和住銀投信投資顧問

p46

システム、リサーチ 大和総研ホールディングス 住所 〒100-6751 東京都千代田区丸の内一丁目9番1号 グラントウキョウノースタワー 電話:(03)5555-1111(代表) ホームページURL http://www.daiwa-grp.jp/ 創業日 1902年5月1日 設立日 1943年12月27日 発行済株式総数 1,749,358,772株(2010年3月31日現在) 株主数 131,083名(2010年3月31日現在) 独立監査人 あずさ監査法人 上場証券取引所 東京、大阪、名古屋 株主名簿管理人 大阪府大阪市中央区北浜四丁目5番33号 住友信託銀行株式会社 同事務取扱場所 東京都中央区八重洲二丁目3番1号 住友信託銀行株式会社証券代行部 (郵便物送付先) 〒183-8701 東京都府中市日鋼町1番10 住友信託銀行株式会社証券代行部 (電話照会先) 住友信託銀行株式会社証券代行部 用紙請求等その他のご照会:(0120)176-417(フリーダイヤル) (ウェブサイトURL) 住友信託銀行株式会社 http://www.sumitomotrust.co.jp/STA/retail/service/daiko/ index.html お問い合わせ先大和証券グループ本社 IR室 電話: (03)5555-1300 ファックス: (03)5555-0661 Eメールアドレス: ir-section@dsgi.daiwa.co.jp

URL: http://www.daiwa-grp.jp/ir/            

(3)

p47

経営管理体制とCSR活動

p69

数値でみる事業環境と大和証券グループ

p77

財務セクション

p119

その他の情報

p133

会社概要 本アニュアルレポートは、2009年度(2009年4月1日∼2010年3月31日)の業 績および今後の経営ビジョンに関する情報の提供を目的としたものであり、当社が発 行する有価証券の投資を勧誘することを目的としたものではなく、また何らかの保証 または約束をするものではありません。 本アニュアルレポートに記載された意見や予測等は、アニュアルレポート作成時点 の当社の判断であり、その情報の正確性、完全性を保証または約束するものではなく、 また今後、予告なしに変更されることがあります。

企業にとって「オリジナリティー」は競争力の源泉です。商品やサービスをはじめ、その企業特有の文化に

いたるまで、他社が真似のできない価値を創り出すことが、企業の持続的な成長を可能とします。当社グ

ループの「オリジナリティー」は、企業文化や理念として脈々と息づいており、この「オリジナリティー」

を見つめ直すことで、当社グループは持続的な成長を目指します。

本アニュアルレポートでは、当社グループの「オリジナリティー」とは何なのか、わかりやすく説明します。

見通しに関する注意事項

(4)

お客様や社会からの信頼獲得こそが持続的成長への最善の道

2008

年度後半に起きた世界的な金融危機においては、過度のリスクをとった金融機関が、市場 環境の悪化に伴い危機的な状況に陥りました。その結果、破綻や公的資金の投入にいたり、短期 的な利益の最大化を追求することの弊害が顕著となりました。大和証券グループは、短期的な利 益の追求よりも、お客様や社会からの信頼を獲得することによって事業基盤の拡大を目指しま す。あらゆるステークホルダーの信頼を獲得し、「日本を代表するエクセレントカンパニー」とな ること̶それこそが持続的な成長を実現するための最善の道と考えています。

I.

信頼の獲得による

持続可能性

を追求

(5)

I.

拡大する事業基盤

リテール 大和証券の証券総合サービス契約口座数 ホールセール 大和証券キャピタル・マーケッツの主幹事数 01 02 03 04 05 06 07 08 09 ( 千口座 ) ( 年度 ) 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 01 02 03 99 00 04 05 06 07 08 09 ( 件 ) ( 年度 ) 0 200 400 600 800 1,000

(6)

成長の原動力となるもの

金銭的な報酬のみによる社員のモチベーション向上には限界があります。また、規模の拡大のみを 追求する合併や買収によって人や組織がすぐにひとつとなり力を発揮できるわけではありません。 大和証券グループは、すべての社員が最大限の力を発揮できる環境を提供し、高いモチベーション を持つ組織を目指します。さらに、社員

1

人ひとりが金融・資本市場を通じて社会全体の発展に貢 献する―この社会的使命とプロフェッショナルとしての誇りを持つことが成長の原動力です。

II.

モチベーション、社会的使命、

そして

プロフェッショナル

としての誇り

(7)

II.

活力ある組織と社会的使命が成長の原動力

就職人気ランキング インパクト・インベストメント債券の販売シェア

71

%

出所:大和証券調べ ※個人向け債のみ (2010 年 6 月末現在) 大和証券 その他証券会社 01 02 03 99 00 04 05 06 07 08 09 ( 総合順位 ) ( 年度 ) 120 100 80 40 20 60 出所 : 日本経済新聞社

71

%

出所:大和証券調べ ※個人向け債のみ (2010 年 6 月末現在) 大和証券 その他証券会社

71

%

出所:大和証券調べ ※個人向け債のみ (2010 年 6 月末現在) 大和証券 その他証券会社

(8)

時代を先取りするリーディング・カンパニー

大和証券グループは、一貫した理念にもとづき中長期的な成長を目指しています。その一方で、 事業環境の変化に応じて、上場企業初となる持株会社体制への移行や、日本初のオンライン取引 の開始など、柔軟に組織を変え、先進的な商品・サービスの提供を行なってきました。当社グルー プは、常に業界の先頭に立ち、時代を先取りするリーディング・カンパニーとなることを目指し ています。

III.

高い

柔軟性

先進的

な取組み

(9)

1971年 世界初のアジアダラー債(DBS銀行債)発行で主幹事 1978年 アジア開発銀行がアジアで発行した世界初のユーロ円債で主幹事 1986年 日本初の「パソコン・ホームトレード」を開始 1995年 商法改正後、上場企業で初めて「自己株式取得」を実施 1996年 アジア企業の東証上場第一号案件で主幹事 1999年 日本の上場会社で初めて「持株会社体制」を開始 2002年 日本の証券会社では初めて中国に合弁会社を設立、2004年に「海際大和証券有限責任公司」 として開業 2004年 「委員会等設置会社」に移行(2006年より委員会設置会社) 2007年 中国企業初の東証一部上場案件で主幹事 2008年 日本で初の個人投資家を対象とした「ワクチン債」の起債・販売を開始 2010年 店頭CFD取引「ダイワCFD」で国内株式CFD約100銘柄の取扱いを開始

III.

先進的な取組みのあゆみ

(10)

事業関係図

大和証券グループの主要会社構成

(2010

7

1

日現在)

持株会社 大和証券グループ本社 リテール (個人向け) 大和証券 グループコア4事業 ホールセール (法人向け) 大和証券 キャピタル・マーケッツ*1 アセット・マネジメント (資産運用) 大和証券投資信託委託 大和住銀投信投資顧問 投資 大和企業投資*2 大和PIパートナーズ*3 システム、リサーチ 大和総研ホールディングス 大和証券ビジネスセンター 大和プロパティ 他 グループサポート事業 *1 2010年1月1日より「大和証券SMBC(株)」は「大和証券キャピタル・マーケッツ(株)」に商号変更。 *2 2010年7月1日より「大和証券SMBCキャピタル(株)」は「大和企業投資(株)」に商号変更。 *3 2010年2月1日より「大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ(株)」は会社分割後、新投資会社を「大和PIパートナー ズ(株)」に、既存投資事業の承継会社を「大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツ(株)」に商号変更。 大和証券 リテール ホールセール 投資 アセット・マネジメント システム、リサーチ 大和企業投資 大和総研 ホールディングス 大和証券CM ヨーロッパリミテッド 大和証券CM 香港リミテッド 大和証券CM アメリカ Inc. 大和証券 キャピタル・マーケッツ (大和証券CM)

大和証券グループ本社

大和証券 SMBCプリンシパル・ インベストメンツ 大和PIパートナーズ 大和総研 大和総研ビジネス・ イノベーション 大和証券 投資信託委託 大和住銀 投信投資顧問 大和リアル・ エステート・ アセット・マネジメント

(11)

営業投資有価証券関連損益・その他 872 億円 受入手数料

2,528 億円

トレーディング損益 1,109 億円 金融収支 70 億円 インベストメント・ バンキング 706 億円 その他 168 億円 フィックスト・インカム (債券) 6 億円 アセット・マネジメント 1,082 億円 エクイティ 563 億円

純営業収益

4,581

億円

22.3%

受入手数料

2,528

億円

42.8% 27.9% 6.7% 19.0% 55.2% 24.2% 0.3% 1.6%

収益構造

連結経常利益 : 2,000億円以上 連結

ROE

: 10%以上 時価総額 : 国内ランキング

40

位以内 リテール 大和証券グループ 経営目標 経常利益:

1,200

億円 ホールセール

&

投資 経常利益:

600

億円 アセット・マネジメント 経常利益:

200

億円

グループ中期経営計画

Passion for the Best 2011*

』経営目標

*2009年4月∼2012年3月 資産導入額 ブローカー評価 【大和証券投資信託委託】 公募株式投信残高シェア リーグテーブル 【大和住銀投信投資顧問】 年金顧客評価調査 顧客満足度指標

2009

年度 純営業収益の内訳および構成比

(12)

*「5年間の財務ハイライト」、「事業別・地域別情報」および「12四半期の財務ハイライト」は70~73ページでご覧いただけます。 百万円(別途記載のものを除く) 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 前年度比増減 ■経営成績 営業収益 917,308 825,422 413,936 537,914 30.0%  受入手数料 306,736 294,425 208,881 252,863 21.1%   エクイティ(株式関連) 98,987 84,593 56,402 56,388 –0.0%   フィックスト・インカム(債券) 2,667 2,133 991 698 –29.6%   アセット・マネジメント(資産運用) 106,906 136,377 97,001 108,266 11.6%   インベストメント・バンキング(投資銀行) 74,986 47,551 34,915 70,648 102.3%   その他 23,190 23,771 19,572 16,863 –13.8%  トレーディング損益 157,333 103,361 40,921 110,955 171.1%  営業投資有価証券関連損益 32,818 19,160 –79,478 75,584 –  金融収益 373,453 358,423 192,664 54,729 –71.6%  その他の営業収益 46,968 50,053 50,948 43,783 –14.1% 金融費用 354,245 339,784 176,034 47,659 –72.9% その他の営業費用 36,299 38,147 38,358 32,150 –16.2% 純営業収益 526,764 447,491 199,544 458,105 129.6% 販売費・一般管理費 340,373 363,859 343,270 362,844 5.7% 営業利益 186,391 83,632 –143,726 95,261 – 経常利益 195,415 90,143 –141,150 102,917 – 当期純利益 92,725 46,411 –85,039 43,429 – ■財政状態(年度末) 総資産 14,411,265 17,307,120 14,182,579 17,155,345 21.0%  トレーディング資産 5,082,219 7,857,122 6,203,742 7,654,334 23.4%  営業投資有価証券(投資損失引当後) 440,178 471,732 515,770 218,841 –50.5%  投資有価証券 234,103 215,611 167,884 191,905 14.3% 純資産 1,223,226 1,082,924 952,329 1,017,529 6.8% ■1株当たり数値(円) 当期純利益 67.90 33.69 –63.16 26.41 純資産 665.98 607.64 534.99 530.27 配当金 28.00 22.00 8.00 13.00 ■財務指標(%) 自己資本当期純利益率(ROE) 10.8% 5.3% – 5.3% 自己資本比率 6.5% 4.7% 5.1% 5.4% 注:1株当たり当期純利益の計算にあたっては、各年度の期中平均株式数を使用しています。 勘定科目 解説 受入手数料 主に株式の委託売買取引に係るエクイティ手数料、投資信託の販売・運用に係るアセット・マネジメント手数料、株式・債券の引受けやM&Aなどに係るインベストメント・バンキング手数料です。 トレーディング損益 営業目的で保有する有価証券およびデリバティブ取引の損益を評価損益を含めて計上しています。 営業投資有価証券関連損益 大和証券グループが行なっている投資ビジネスにおける売却損益などを計上しています。 トレーディング資産 営業目的で保有する有価証券、デリバティブ取引などに係る資産です。 営業投資有価証券 大和証券グループが行なっている投資ビジネスにおいて保有している有価証券や金銭債権、不動産関連などへの投資や投資事業有限責任組合などへの出資です。

(13)

( 十億円 ) 600 100 500 400 300 200 05 06 07 08 09 0 ( 年度 ) ( 十億円 ) 200 0 150 100 50 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q -50 08年度 09年度 ( 十億円 ) 300 -100 200 100 0 -200 05 06 07 08 09 ( 年度 ) ( 十億円 ) 200 100 0 -100 05 06 07 08 09 ( 年度 ) ( 十億円 ) 1,000 800 600 400 200 0 05 06 07 08 09 注:自己資本 = 株主資本 + 評価・換算差額等 ( 年度末 ) (円) 40 30 20 10 0 05 06 07 08 09 ( 年度 ) 純営業収益(年度推移) 純営業収益(四半期推移) 経常利益 当期純利益 自己資本

1

株当たり配当金

(14)

大和証券グループは強い結束力と情熱を持って

新たなスタートを切りました。」

大和証券グループ本社 執行役社長(CEO)

(15)

[ 2009

年度のパフォーマンス・レビュー

]

Q1.

まず、

2009

年度の総括をお願いします。

A1.

業績の回復に加え、事業基盤の強化において確かな手ごたえを感じています。

事業環境について

2009

年度は、主要国における大規模な財政支出や、中国に代表される新興国経済の活況 などに支えられ、企業業績が改善しました。低迷が続いていた民間設備投資も年度の後半 には底打ちの兆しが見られました。このようななか、多くの企業が次の成長ステージに向 けて財務基盤の強化を急いだことに伴い、国内のエクイティ・ファイナンス市場は大幅に 拡大しました。 一方で株式市場は、上期や年明けに回復基調となったものの、東証の一日平均売買代金 は、前年度より約

2

割減少しました。

黒字転換、

ROE

5.3

%へ

こうした環境下、大和証券グループ(以下、「当社グループ」)の営業収益は前年度比

30

% 増、経常利益は

1

,

029

億円と黒字に転換し、

2007

年度を上回る水準にまで回復しました。 また、

ROE

5

.

3

%となっています。リテール部門では、株式の募集や投資信託の販売が増 加しました。さらにホールセール部門では、引受け業務が好調であったことに加え、投資部 門における保有株式の売却益が業績改善に貢献しました。

事業基盤が着実に拡大

業績が回復したとはいっても、経常利益の水準は

2005

年度の

4

割程度であり、決して満 足しているわけではありません。しかし、リテール部門を中心としたグループ預り資産残 高の拡大、ホールセール部門における多くの大型主幹事案件の獲得、アセット・マネジメ ントにおける投資信託の運用資産残高の着実な増加など、事業基盤の拡大において確かな 成果が見られたと思います。 事業基盤拡大の実績例 2010年3月末 2009年3月末比 グループ預り資産残高 43.8兆円 +12.0% アセット・マネジメント運用資産残高 13.4兆円 +25.2% 「ダイワ・ダイレクト」コース口座数 125万口座 +13.0%

(16)

Q2. 2009

年度のもっとも大きなトピックは、ホールセール事業における三井住友フィ

ナンシャルグループ(以下、

SMFG

」)との合弁解消だと思います。その合弁解消

による影響はありますか?

A2.

マイナス面がなかったとはいえませんが、プラス面のほうが大きいと感じています。

意思決定のスピードアップや組織の活性化も大きなメリットです。

信用面への影響は限定的

合弁解消の影響を考える場合、さまざまな側面から分析する必要があります。まず、大手 銀行との合弁の最大のメリットが信用格付におけるサポートであったことは事実です。合 弁解消の発表(

2009

9

月)直後には、格付会社による格下げの動きがありました。しかし、 最近では複数の格付会社が当社グループの格付見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き 上げています。財務健全性を測る指標としては、昨年

7

月に公募増資を実施したこともあり、

2010

3

月末の自己資本は

9

,

271

億円と金融危機以前の水準を回復しています。さらに、 流動性ポートフォリオについては、

2010

3

月末で約

2

3

,

500

億円と潤沢です。また、 当社グループはサブプライムローン関連の直接的 な損失はなく、欧米の投資銀行との比較でも健全 な財務基盤を維持しています。これらの点につい ては、格付会社も評価しているといえます。

[

ホールセール事業における合弁解消の影響

]

合弁解消後の格付アクション 変更日 大和証券グループ本社 大和証券 大和証券CM

Moody's 09/11/30 Baa2Baa2(ネガティブ)(安定的) Baa1(安定的) A2(格下げ方向で見直し)

Baa1(安定的) S&P 09/09/11 BBB+BBB(安定的)(安定的) BBB+(安定的) A(安定的) BBB+(安定的) R&I 10/02/05 A(ネガティブ) A(安定的) A(ネガティブ) →A(安定的) A(ネガティブ) →A(安定的) JCR 09/12/28 A+(ネガティブ)A+(安定的) A+(ネガティブ)A+(安定的) – Fitch 09/11/09 BBB+(弱含み)* – A–(弱含み) *Fitchの大和証券グループ本社は勝手格付。

(17)

ビジネスにおいてはポジティブな面も

次に、実際のビジネスにおいては、ホールセール事業における引受け業務への影響が懸 念されました。もちろんネガティブな影響は皆無ではありませんが、合弁解消以降の動き を見る限り、むしろポジティブな面が目立ってきています。たとえば、大和証券キャピタ ル・マーケッツ(以下、「大和証券

CM

」)は合弁解消後に三菱

UFJ

フィナンシャル・グルー プの株式公募・売出しにおいて国内共同主幹事を務めましたが、こうした案件は従来、大 和証券

CM

に銀行の資本が入っていたこともあり獲得が非常に難しい案件であったとい えます。その一方で、三井住友銀行をメインバンクとする企業において、大和証券

CM

が エクイティ・ファイナンスの主幹事を合弁解消後も引き続き務めています。これは、大和 証券

CM

が、これまで長年かけてお客様企業との信頼関係を築いてきたこと、そしてその 実力を評価していただいたことによるものだと考えます。

海外事業の再編

当社グル−プは合弁解消後、組織再編を進めました。そのひとつが、海外事業の再編で す。これまで米国の規制により、米国事業は

SMFG

との合弁会社であった大和証券

SMBC

(現大和証券

CM

)の傘下にすることができず、大和証券グループ本社の子会社となってい ました。しかし合弁解消に伴い、大和証券グループ本社は米国子会社を大和証券

CM

に譲 渡しました。この結果、海外のホールセール業務が大和証券

CM

の傘下に集約され、グロー バル体制が整備されたといえます。

意思決定のスピードアップや組織の活性化は大きなメリット

意思決定のスピードアップや組織の活性化も大きなメリットです。合弁会社という形態 上、どうしても経営判断の自由度や速度において制約を受けます。しかし、合弁解消によっ てその制約がなくなり、当社グループはよりスピーディで自由な事業展開を行うことが可 能となりました。また、合弁解消に伴い人員が減った影響はゼロとは言いませんが、その分 若い人たちの活躍する場が増えました。これにより従業員のモチベーションは向上し、組 織が活性化しました。

(18)

Q3.

今後の事業環境をどう見ていますか?またそれにどう対応しようと考えていますか?

A3.

国内の事業環境は現状より好転すると見ていますが、決して楽観視はしていません。

魅力的な商品やサービスを提案することによって需要を喚起し、安定的に利益を

あげられる体制を整えることが重要だと考えています。

事業環境の好転を予想

大和証券

CM

傘下の金融証券研究所の予測によれば、東証一部 上場の主要

300

社の

2010

年度の経常利益は前年度比

45

.

8

%の増 加となっており、設備投資も緩やかながら回復する見通しです。 このようななかで、株式市場も底堅く推移することが予想されま す。そして、減速傾向にあった個人における「貯蓄から投資へ」の 流れも、勢いを取り戻すと思われます。

魅力的な提案による需要の掘り起こしを

この「貯蓄から投資へ」の流れは減速しながらも継続しており、

1

,

456

兆円にもおよぶ 日本の個人金融資産のうち証券保有比率が約

13

%という現状を考えれば、投資に対する潜 在需要が大きいことは確かです。したがって魅力的な商品やサービスを提供し、それに伴 う需要を喚起していくことが重要だと考えています。これはホールセール事業においても 同様であり、お客様から「こういうものが欲しかった」と言っていただけるような提案が不 可欠です。

新たな収益基盤の構築も重要

また、新たな収益基盤の構築も重要です。海外の顧客基盤を拡大することや、新たな事業 分野に進出するなど、収益基盤を強化することによって、当社グループの利益の安定性を 高めることが重要だと考えています。

[

今後の事業環境と対応

]

(19)

[

今後の成長戦略

]

Q4.

もう少し具体的に成長戦略をお聞かせください。どのような商品・サービスを提

供していくのですか?また、どのような新しい事業展開を考えていますか?

A4.

お客様が真に求めるものをいち早く提供していきます。また、新たなビジネス展

開として、アジアビジネスの強化と銀行業への参入を行います。

お客様のニーズを先取りした商品・サービスの提供に注力

リテール事業では、お客様が真に求めるものを提供することが重要だと考えています。そ の点当社グループは、以前からお客様のニーズを先取りし、先進的かつ魅力的な商品・サー ビスを提供してきました。たとえば、

1986

年には日本で初めて現在のインターネット取引 の先駆けとなる「パソコン・ホームトレード」を開始しました。また、大和証券では、営業員 が資産運用コンサルティングを行う対面取引チャネルと、インターネットやコールセンター を通じて取引を行う非対面チャネルを、お客様が自由に選ぶことができます。特に非対面 チャネルの「ダイワ・ダイレクト」コースは、手数料が安いだけではなく、店舗やリサーチ 情報を活用できます。また、対面取引チャネルの「ダイワ・コンサルティング」コースは、た とえば投資一任運用サービスであるラップ口座を

2004

年より開始し、現在では契約件数、 契約資産残高の両方においてシェア

4

割を超えています。魅力的な商品の提供という点に おいては、お客様のニーズの高い外貨建債券に投資を行う毎月分配型の投資信託、あるいは 新興国の株式や債券に投資を行う投資信託などの販売に注力しています。その結果、当社グ ループの運用会社における株式投資信託の累積純増額は継続して他社を上回っています。 また、外国株式の販売促進にも早くから取り組んでおり、最近ではエクイティ手数料のうち 株式投資信託の累積純増額 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月1月 2月 3月 2009年度 1,500 1,000 500 0 -500 ( 十億円 ) 出所:投資信託協会データより集計 *大和投資信託 + 大和住銀投信投資顧問 大和証券グループ * A 社A 社 B 社 ラップ口座の市場シェア 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 2007年度 2008年度 2009年度 50 30 40 20 10 0 (%) 契約件数シェア 契約資産残高シェア 出所:日本証券投資顧問業協会資料より大和証券作成

(20)

外国株式からの手数料が

3

割近くを占めるまでになりました。さらに、

2009

11

月からは 「ダイワ・ダイレクト」コースにおいて、アクティブな投資家層に訴求するために「ダイワ

365

FX

」(取引所外国為替証拠金取引)を開始し、手数料の引き下げによるシェアの拡大を図 るとともに、「ダイワ

CFD

」(差金決済取引)での品揃えも充実させました。このように、よ り多様化するニーズを先取りした商品・サービスを展開することや、お客様の利便性向上 に向けた取組みにおいて当社グループは一歩先を進んでいます。

アジアのマザー・マーケット化と銀行業への参入

新たな事業展開という点では、まず本格的なアジアビジネス強化の取組みが挙げられま す。当社グループは、香港の現地法人が今年で設立

40

周年、シンガポールが

38

年、北京が

27

年というように、長年にわたりアジアに根を張り、地域経済の発展、証券市場の創設、 人材育成を支援してきました。そして、この長い歴史を通じて築いてきた、アジア各国の政 府系機関・有力企業・有力者とのリレーション、信頼関係といった強みがあります。この 強みを活かしつつ、当社グループは、かつてない規模とスピードで同地域に経営資源を投 入してまいります。すでに大和証券

CM

では、香港を第二本社と位置付け、役員

5

名が陣 頭指揮を執っています。またアジア地域の人員を

2011

年度末までに倍増し、アジアを含む 海外拠点の資本も

2010

年度中に倍増させることを決定しています。このように、アジア ビジネスの大幅強化により同地域を「マザー・マーケット」とすることを目指します。これ により、アジアの株式やそれらを対象とした投資信託の日本での販売拡大などを通じて、 当社グループの収益構造を大幅に強化することが可能となります。 また、新たな事業分野への進出として、銀行業への参入準備を進めています。当社グルー プは

2011

年の開業を目指し、インターネット銀行の設立準備会社を立ち上げました。新銀 行の代理店となる大和証券と連携し、お客様にさらに魅力的な商品・サービスを提供して いきます。

(21)

[

ステークホルダーへのメッセージ

]

Q5.

最後にステークホルダーの皆様に対して、鈴木社長が今一番伝えたいメッセージ

をお願いします。

A5.

大和証券グループにとって

2009

年度は体制整備の年でした。今こそグループの

総力を結集し、ビジネスに取り組みます。そして、持続的な成長を確実なものと

していきます。

大和証券グループは、お客様のニーズを先取りした商品・サービスを提供してきました。 また、グローバル展開においても、特にアジア地域において強固なネットワーク・プレゼ ンスを築いてまいりました。 合弁事業を解消し、新生大和証券グループとして新たなスタートを切った今こそ、我々 はグループの総力を結集し、ビジネスに取り組みます。そして、日本、さらにはアジアを代 表する総合証券グループとして、持続的な成長を果たしてまいります。 引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2010

7

月  大和証券グループ本社       執行役社長(

CEO

) 鈴木 茂晴 企業理念 ・大和証券グループは、投資家の資産形成や企業活動の支援といった日々の業務を通じて、社会及び経済の発展に貢献するという重要な使命 を担っている ・我々が永続的にこの使命を果たし、持続的に成長するためには、企業理念に基づくお客様・株主・社員、そして社会との強い信頼関係が必 要不可欠である 企業理念とステークホルダー 健全なビジネス展開を通じて企業価値を高めることは、株主 に対する責務である。大和証券グループはお客様に価値あ るサービスを提供して適正な利益を獲得し、株主に報いる。 株主 お客様からの信頼こそが、大和証券グループの基盤であ る。お客様を第一に考える誠実さと高い専門能力により、 最も魅力ある証券グループとなる。 信頼の構築 金融・資本市場を通じて社会及び経済の発展に資すること は、大和証券グループの使命である。法令遵守と自己規律を 徹底し、高い倫理観を持って社会の持続的発展に貢献する。 社会 社会への貢献 大和証券グループの競争力の源泉は人材である。社員一 人ひとりの創造性を重視し、チャレンジ精神溢れる自由 闊達な社風を育み、社員の能力、貢献を正しく評価する。 人材の重視 大和証券グループ 健全な利益の確保 お客様 社員

(22)

Q1.

現在の財務基盤の健全性は?

2009

7

月に

20

年ぶりとなる公募増資を実施し、約

2

,

000

億円の資金を調達しました。世界 的な金融危機を経て、各国の金融機関には財務健全性の向上が求められていますが、当社グルー プの財務基盤はこの増資により大幅に強化されています。具体的には、

2010

3

月末現在の連 結自己資本(株主資本+評価・換算差額等)が

9

,

271

億円、流動性ポートフォリオ等合計が約

2

3

,

500

億円となっており、潤沢な資本と流動性を有しているといえます。  また、調整後レバレッジ・レシオ*は、

2010

3

月末時点で

10

倍弱と健全なレベルを維持し ています。ギリシャを始めとした欧州における経済不安や、金融規制強化などの状況をみなが ら、今後も安定した財務基盤の維持に努めてまいります。 *(総資産–現先・レポ取引関連資産)/純資産

Q2.

三井住友フィナンシャルグループとの合弁解消後に格付が引き下げ

られましたが、調達コストやその後のビジネス展開に影響はみられ

ますか?

また、今後どのようにすれば格付が上がると考えていますか?

 格下げによる調達コストへの影響は現在のところ特にみられません。格付の引き下げ直後には 一時的にトレーディングにおいて影響がわずかにありましたが、その他の業務についてはほとん ど影響はありません。また、合弁事業を行う前から旧住友グループ企業との関係は良好だったこ ともあり、引受け業務においても変化はありません。むしろ

2009

12

月の三菱UFJフィナンシャ ル・グループの公募増資の際には当社グループの引受けシェアが以前に比べて大幅に上昇するな ど、独立系となったことのメリットも出てきました。  今後の格付については、財務基盤よりも将来の収益性が焦点となってきます。そのためアジア ビジネスの強化など、ビジネスモデルの再構築により、収益基盤の強化を図らなくてはならない と考えております。

大和証券グループは、健全な財務基盤を維持しつつ、

効率的な資本配分により、一層の成長を実現していきます。」

大和証券グループ本社 専務執行役

(CFO)

岩本 信之

(23)

香港 10年3月末 310億円 +180億円 (実行済) 590億円 +280億円 資本増強後 海外拠点の資本増強計画(

2010

7

月現在) シンガポール 10年3月末 60億円 100億円 +40億円 資本増強後 インド 10年3月末 30億円 90億円 +60億円 資本増強後 韓国 10年3月末 55億円 +25億円 (実行済) 155億円 +100億円 資本増強後 英国 10年3月末 465億円 815億円 +350億円 劣後ローン実行後 * 各資本額は、2010年3月末時点の為替レー トで算出した概算値 *英国については、劣後ローン枠を設定予定

Q3.

アジアビジネスの拡大に伴い、海外拠点の資本増強を行うとのことで

すが、資金は不足しないのですか?

 アジアビジネス強化に向け、海外拠点に対し合計約

1

,

000

億円の資本増強を行う予定です。し かし、先述の公募増資の際に調達した資金の一部を充当するため、今のところ新たな資金調達の 必要はありません。資本増強の内訳としては、香港で

460

億円(うち

180

億円は実行済)、シンガ ポールで

40

億円、インドで

60

億円、韓国で

125

億円(うち

25

億円は実行済)を計画しています。 また、アジアにおけるデリバティブ・トレーディングの強化のために、英国でも劣後ローンの設 定により

350

億円の資本増強を行う予定です。(資本額は概算値)

Q4.

本年に入り、ギリシャをはじめ欧州諸国の財政危機に対する懸念が増

大していますが、同地域への投資に関してどのくらいのリスクを抱え

ていますか?

トレーディング勘定に数億円のソブリン債を保有しておりますが、適切に時価評価されており、 業績への影響はごく軽微です。

(24)

アジアのマザー・マーケット化を急げ

大和証券グループは、かつてない規模とスピードでアジア地域における事業基盤を

強化し、アジアを代表する総合証券グループを目指します。

(25)

なぜ今

アジア

なのか

企業の資金調達ニーズと投資家の資金運用ニーズをつ なぐことは、当社グループにとってもっとも重要な使命 であり、また成長の源泉でもあります。 欧州の経済不安が続いていますが、金融危機後の世界 経済は回復に向かいつつあります。そしてこの回復を牽 引しているのは、先進国ではなく、中国・インドに代表さ れる新興国であるといえます。

IMF

の世界経済見通し

*

1 によれば、

G

7

GDP

成長率は、

2010

年以降は

2

%台前 半にとどまります。これに対して、中国を始めとするア ジアの新興

26

ヵ国は、

2009

年の

6

.

6

%から、

2010

年、

2011

年ともに

8

.

7

%と今後も高い成長が見込まれていま す。これにより、アジア全体(日本を除く)

*

2

GDP

は、

2005

年時点では米国の半分に満たない規模でしたが、

2015

年までの

10

年間で約

3

倍に拡大し、米国に匹敵す る規模になると予測しています。アジアの経済成長に伴 い、企業の株式公開や増資、または

M&A

などが活発化 することが予想され、ホールセール事業においてはビジ ネスチャンスの拡大が期待できます。 アジア展開を加速させるもうひとつの意義は、投資対 象としての魅力の大きさです。日本には

2009

年末時点 で

1

,

456

兆円

*

3の個人金融資産がありますが、このうち

55

.

2

*

3は現金・預金となっています。米国では日本と は対照的に、株式・出資金、債券、投資信託が個人金融 資産の過半

*

3を占めています。高成長が続くアジアへの 投資は、日本の投資家にとって、超低金利に置かれる預 貯金から資金をシフトする絶好のチャンスと考えます。 そのための投資手段の提供を通じて、当社グループはさ らなる成長を目指します。

*1 IMF World Economic Outlook (2010年4月) *2 IMF World Economic OutlookにおけるNIES4ヵ国、

アジア新興26ヵ国の合計 *3 日本銀行「資金循環の日米比較:2009年4Q」 E

高成長を続けるアジア企業とのビジネスの拡大

E

経済成長を続けるアジアを日本の個人金融資産の投資先へ

05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 個人金融資産の構成における日米の比較 100 60 80 40 20 0 (%) 現金・預金 株式・出資金・債券・投信 日本 米国 保険・年金準備金 その他計 出所:日本銀行「資金循環の日米比較:2009 年 4Q」 55.2% 13.1% 27.3% 4.3% 14.3% 53.3% 28.9% 3.5% 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 GDP の比較 ―アジアが米国に迫る勢い― 15 20 10 5 0 ( 兆ドル ) ( 年 ) 米国

出所:IMF, World Economic Outlook (2010 年 4 月) 注:数値はIMFが算出

(26)

競争を勝ち抜くために

必要なもの

は何か

E

アジアですでに強いネットワーク・プレゼンスを確立していること

E

商品の販売力・開発力で卓越していること

多くの金融機関は、アジアにおけるビジネス拡大を重 要視しており、大変厳しい競争が予想されますが、我々 は勝ち抜いていく自信があります。その理由のひとつ が、アジアにおいて強いネットワーク・プレゼンスを確 立していることです。当社グループは、

1970

年の香港を 皮切りに、シンガポール、ソウル、北京、上海、台北、マ ニラ、バンコク、ムンバイの

9

ヵ所に拠点を拡大してき ました。そして、各国のオフショア市場の育成などで主 導的な役割を果たしたほか、多くの大型

IPO

案件、中国 企業の

POWL*

1案件などで主幹事を務めました。また、 現地の有力企業、政府機関や財閥との密接な関係を構築 しています。特に中国においては、日本で唯一、現地で 合弁の証券会社を持ち、

2009

年度には日系証券会社と して初の単独

IPO

主幹事案件

*

2を獲得しました。 またアジアを投資対象とした商品の提供においては、厚 い顧客基盤をベースとした販売力と、当社グループの総合 力を活かした商品開発力が大きな強みとなっています。 リテール事業を営む大和証券においては、外国株式、 外貨建債券、特に新興国の株式や債券ファンドの取扱量 が増えています。外国株式の売買代金は

2009

年度第

4

四半期に

1

,

500

億円を超え、そのうち約

800

億円が中国・ 香港・インドの株式でした。この結果、エクイティ手数 料に占める外国株式の比率は

3

割近くに上昇しました。 また、外貨建債券等の販売額も拡大しており、

2009

年度 第

4

四半期には約

4

,

000

億円に達しました。 さらに、アセット・マネジメント事業を営む大和投資 信託や大和住銀投信投資顧問は、高いリサーチ力と運用 力を活かし、新興国を投資対象とする商品の開発に注力 しています。特に毎月分配型の債券ファンドや株式ファ ンドの組成・運用には定評があり、

2009

年度の株式投資 信託の累積純増額では同業他社を大きく上回っています。

*1 Public Offering Without Listing

*2 詳細は39ページの大和証券キャピタル・マーケッツの「トピックス」を ご参照ください。 大和証券グループのアジア拠点 北京 設立:1983年9月 東京 ソウル 設立:1982年12月 上海 (海際大和証券) 設立:1986年8月 香港 (第2本社) 設立:1970年12月 台北設立:19937 マニラ 設立:1995年3月 シンガポール 設立:1972年6月 バンコク 設立:2006年1月 ムンバイ 設立:2006年2月 ハノイ 設立:2007年10月 大和証券における中国・香港とインドの株式売買代金 80 60 40 20 0 ( 十億円 ) 中国・香港 インド 1Q 2Q 3Q 4Q 2009年度

(27)

アジアのマザー・マーケット化への

アクション

三井住友フィナンシャルグループとの合弁事業解消に 伴い、グループ会社間をまたぐ意思決定や連携をより迅 速かつ柔軟に行うことが可能となりました。また、米国 事業を持株会社から大和証券キャピタル・マーケッツ(以 下、「大和証券

CM

」)の傘下に移すなど、事業や地域ポー トフォリオの見直しをこれまで以上のスピードで推進す ることができるようになりました。 このタイミングを捉え、当社グループは、アジアにお ける事業基盤を大幅に強化するため、かつてない規模と スピードでアジアに経営資源を投入していきます。 まず大和証券

CM

では、香港現地法人を東京本社に次 ぐ「第

2

本社」と位置付けました。さらに、同社の副社長 を筆頭にアジア全体で役員

5

名体制とし、直接現地の陣 頭指揮に当たります。特に、グローバル・エクイティ・ セールスおよびグローバル・インベストメント・バンキ ングの両部門のヘッドが香港に駐在し、現地からアジア 全体のオペレーションを管理する体制としました。 次に人員体制については、アジア株やデリバティブな どのマーケット関連部門で約

300

名の増強を図ります。 また、投資銀行部門においても、約

100

名の増強を行う 予定です。このほか、バックオフィス人員の増強も加え、 アジア・オセアニア地域における総人員数を、

2009

9

月末の

650

名規模から、

2012

3

月末までには

1

,

120

名体制へと拡大を図ります。 さらに、事業規模の拡大に伴い資本の増強を行います。 海外拠点における資本合計額を約

900

億円から、

2010

年 度中には約

1

,

900

億円へと倍増する予定です。 E

人材と資本の大幅な増強

E

グループ内のリソースを活かした収益の拡大

海外拠点の資本増強計画 200 150 100 50 0 2009/09 2010年度中 (十億円 ) 約1,900億円 約900億円 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 アジア・オセアニア拠点の人員拡大計画 1,200 900 600 300 0 現金・預金 保険・年金準備金 (目途) 日本銀行「資金循環の日米比較:2009 年 4Q」 2009/09 2012/03 ( 人 ) 約1,120名 約650名

(28)

また今後

3

年以内に、大和証券

CM

のマーケット部門 では「アジア株

TOP

5

ブローカー」、投資銀行部門では エクイティ・キャピタル・マーケットにおける「リーグ テーブル

TOP

10

」となることを目標としています。 すでにいくつかの実績として、

2009

年度下期におい ては、韓国「東洋生命」

IPO

の海外ジョイント・ブック ランナーや、香港「チャイナ・ハイ・プレシジョン・オー トメーション」

IPO

のジョイント・ブックランナーなど を務めました。 こうした取組みによって、当社グループでは、アジア・ オセアニア地域の収益を

2009

年度の約

140

億円から

2011

年度には

530

億円まで拡大することを目標として います。さらに、国内リテール事業やアセット・マネジ メント事業との連携により、アジアの株式・債券や投資 信託の販売をこれまで以上に拡大し、グループ全体の収 益向上につなげていきます。 2006 2007 2008 2009 2010 2011 アジア・オセアニア収益の実績と目標 60 40 50 30 10 20 0 ( 十億円 ) ( 年度 ) 目標 実績 アジア・オセアニア収益イメージ アジアビジネス 拡大戦略の目標数値 (530億円) China 2009/11 チャイナ・ハイ・ プレシジョン・ オートメーション IPO 148 百万米ドル 2009/11 宏潤建設 債券 5億人民元 2009/5 チャイナ・オートメーション・グループ PO 37百万米ドル 2008/5 チャイナ・タイサン IPO 42百万米ドル Korea 2009/10 東洋生命 IPO 3,400億ウォン 2009/10 中小企業銀行 債券 262億円 2009/9 韓国産業銀行 債券 300億円 2008/1 現代キャピタル・サービシズ・インク 債券 470億円

India 2009/10 Patel Engineering PO 75百万米ドル

Philippines 2010/2 フィリピン共和国 債券 1,000億円 Thailand 2008/5 タイ王国 債券 550億円 Indonesia 2009/7 インドネシア共和国 債券 350億円 アジアにおける最近の主な引受主幹事実績 (共同主幹事案件を含む) 2006 2007 2008 2009 2010 2011 アジア・オセアニア収益の実績と目標 60 40 50 30 10 20 0 ( 十億円 ) ( 年度 ) 目標 実績 アジア・オセアニア収益イメージ アジアビジネス 拡大戦略の目標数値 (530億円)

(29)

事業概況

p28

At a Glance

p30

In the Industry

p32

リテール

p36

ホールセール

p40

投資

p42

アセット・マネジメント

p46

システム、リサーチ

(30)

05 06 07 08 09 7.3 71.0 74.4 18.3 40.4 101.0 120 80 40 0 ( 十億円 ) ( 年度 ) 05 06 07 08 09 141.5 1.4 92.8 -167.4 68.7 200 100 0 -100 -200 ( 十億円 ) ( 年度 )

At a Glance:

大和証券グループの主要事業

リテール

国内トップクラスの顧客基盤を持つリテール証券会社で、主に個 人投資家や未上場法人のお客様に幅広い金融商品・サービスを 提供しています。営業員による付加価値の高い提案型サービスを 提供する「ダイワ・コンサルティング」コースと、インターネッ トを通じて利便性の高いサービスを提供する「ダイワ・ダイレク ト」コースの2つのお取引コースを自社内に有しています。

ホールセール

国内外の拠点をベースとしたグローバル・ネットワークを有す るホールセール証券会社です。国内外の機関投資家や事業法 人・金融法人のお客様向けに、資金運用業務、投資銀行業務、 リサーチ情報の発信など幅広い業務を行い、お客様の多様な ニーズに応えます。

投資

金銭債権やプライベート・エクイティ等の厳選した案件への 投資を行なっています。 ベンチャー投資やバイアウト投資、アジアを対象とした 投資ファンドの運営を行なっています。 経常利益の推移 経常利益の推移

(31)

アセット・マネジメント

当社グループのアセット・マネジメント部門の中核を担う資産運 用会社です。大和証券や銀行など幅広い販売チャネルを通じて、 さまざまな運用対象の投資信託の設定・運用を行なっています。

システム、リサーチ

大和総研グループは、大和総研ホールディングスを中間持株会 社として、システム、リサーチに係るサービスを提供します。 当社グループ内向けにサービスを提供する大和総研と、グルー プ外のお客様にサービスを提供する大和総研ビジネス・イノ ベーションがその中核を担います。

グループサポート

大和証券、大和証券キャピタル・マーケッツを中心とした グループ企業の事務代行業務を行なっています。 当社グループにおける不動産管理や、法人のお客様に対する 不動産のソリューション・鑑定評価を行なっています。 当社グループと三井住友フィナンシャルグループがそれぞれ出 資する資産運用会社です。国内外の機関投資家に対し年金運用 などのサービスを提供しているほか、個人投資家向けの投資信 託の設定・運用も行なっています。 05 06 07 08 09 4.4 17.4 13.0 11.6 9.9 05 06 07 08 09 5.7 4.4 4.6 2.9 3.1 20 15 5 10 0 ( 十億円 ) 10 6 4 8 2 0 ( 十億円 ) ( 年度 ) ( 年度 ) 05 06 07 08 09 7.3 13.3 9.7 9.1 7.9 15 10 5 0 ( 十億円 ) ( 年度 ) *3社合計(内部取引および配当の受取りを除く) 経常利益の推移 経常利益

*

の推移 大和投資信託 大和住銀投信投資顧問

(32)

In the Industry

主要事業のマーケット・シェア

リテール関連

ラップ口座契約件数 (2009年度末) 日本証券投資顧問業協会資料より 大和証券作成

アセット・マネジメント関連

公募投資信託運用資産残高

*

2 (2009年度末) 投資信託協会資料より 大和証券グループ本社作成 オンライン取引専用口座数

*

1 (2009年度末) 各社公表資料より大和証券作成 公募株式投信資金純増額(

ETF

を除く)

*

2 (2009年度) 投資信託協会資料より 大和証券グループ本社作成

45.1

%

18.6

%

17.2

%

31.6

%

*2 大和投資信託・大和住銀投信投資顧問の合計の対業界シェア *1 大和証券の「ダイワ・ダイレクト」コースとオンライン証券大手5社(SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券、カブドットコム証券)の 6社合計に占めるシェア

(33)

ホールセール関連

M&A

アドバイザリー

(2009年度、日本企業関連公表案件)

Thomson Reuters Marketsより 大和証券キャピタル・マーケッツ作成 エクイティ総合

*

3主幹事リーグテーブル (2009年度) 大和証券キャピタル・マーケッツ作成 デット総合

*

4主幹事リーグテーブル (2009年度) 大和証券キャピタル・マーケッツ作成 円債総合主幹事リーグテーブル (2009年度)

Thomson Reuters Marketsより 大和証券キャピタル・マーケッツ作成

22.9

%

17.4

%

17.8

%

20.3

%

*3 エクイティ総合:既公開株式(含海外株式)+国内CB+海外CB+新規公開株式+REIT *4 デット総合:普通社債+財投機関債+円建外債+地方債+住宅金融支援機構RMBS

(34)

お客様のご都合に応じて、インターネットや コールセンターを通じてお取引できるサービス お客様の状況に応じて、資産運用をサポートする オンリーワンのサービス ダイワの証券総合サービス(入出金・残高照会、決済サービス、資産管理) eメンバー*1、お預り資産優遇サービス、ダイワのポイントプログラム 店舗(口座開設、各種事務手続き、ATM、セミナー) コールセンター(資料請求、問合せなど) インターネット(投資情報、残高照会、取引、情報取得など) 国内株式、株式ミニ投資、るいとう、外国株式、国債・社債・外貨建債券、投資信託、 年金保険、ダイワFX 、ダイワ365FX、ダイワCFD、ダイワPTS 、ダイワのネットローン ダイワSMA、ダイワファンドラップ、 株式プレミアム取引、ダイワのSATローン 支店担当者への投資相談 店舗

リテール

E

2

つのお取引コースと総合力を活かした多様な商品・サービス

 大和証券では、あらゆるお客様の取引スタイルに対応するため、営業員による付加価値の高い提案型サービスを 提供する「ダイワ・コンサルティング」コースと、インターネットやコールセンターを通じて、利便性の高いサー ビスを提供する「ダイワ・ダイレクト」コースの

2

つのお取引コースを用意しています。店舗網(全国

119

店)

*

、コール センター、インターネットという

3

つのチャネルをすべて自社内に有し、グループ内のリソースを最大限に活用で きることが、大和証券の強みです。  さらに、国内外の株式や債券、投資信託といった投資・運用商品に加え、年金保険やラップ口座サービス、証券担保 ローンなど、お客様の多様化するニーズを網羅できる充実した商品・サービスラインナップも強みとなっています。 *2010年7月1日現在 変更可能 大和証券のサービス体系(

2010

7

1

日現在) *1 取引残高報告書や取引報告書などをお手持ちのパソコン上で確認できるサービス *2 「ダイワ・コンサルティング」コースの店舗経由取引の手数料を100とした場合の水準

*3 Interactive Voice Response(自動音声応答)の略

*4 1日定額手数料 「ダイワ・コンサルティング」コース 「ダイワ・ダイレクト」コース 基本サービス お取扱窓口 商品・サービス 投資相談 国内株式委託手数料水準*2 共通 共通 インターネット (パソコン・携帯電話) コールセンター IVR* 3インターネット (パソコン・携帯電話) 100 75 70 30またはハッスルレート*4 100 — 70 約定ごと手数料 50万円以下 150円(税込) 50万円超  300円(税込) またはハッスルレート 現物取引 信用取引 信用取引サービス

(35)

投資信託 代理事務手数料の推移 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 2007年度 2008年度 2009年度 4 3 2 1 0 (十億円 ) (四半期別の月間平均)

2009

年度の業績

1.

事業環境と業績のレビュー

E不安定な事業環境においても業績は順調に回復

2009

年度通期の東証一部の一日平均株式売買代金は、前年度比

23

.

4

%減の

1

5

,

297

億 円と低迷しました。一方で、株式の公募・売出し額は、過去

10

年間で最大の水準にまで拡 大しました。 このような事業環境のもと、大和証券の

2009

年度業績は順調 に回復しました。受入手数料では、募集・売出し手数料が、エク イティ・ファイナンス案件の増加や株式投資信託の販売拡大を受 けて前年度の

2

.

1

倍と大きな伸びとなりました。一方、投資信託の 代理事務手数料等は、前年度比

11

%減となりましたが、リーマン ショック以降、四半期ベースでは増加傾向となっています。この 結果、純営業収益は前年度比

21

.

6

%増の

1

,

920

億円となり、経常 利益は前年度比

119

.

9

%増の

404

億円となりました。

2.

実績と成果の検証

E顧客基盤拡大の取組みにおいて手ごたえ 大和証券では、安定収益の拡大と持続成長につながる「預り資 産の純増」に注力した営業を基本姿勢としています。投資信託で は、

2009

7

月に取扱いを開始した「ダイワ外国債券ファンド– ダイワスピリット–」が、高格付の先進国債券と相対的に高い金 利水準の新興国債券への分散投資により安定性と収益性を兼ね 備えていることがお客様から支持され、着実に残高を伸ばしてい ます。また、

2016

年のオリンピック開催への期待もあり、高い経 済成長が見込まれているブラジルの株式を投資対象とした「ダイ ワ・ブラジル株式オープン– リオの風 –」も預り資産の拡大に貢 献しました。 外国株式の売買についても、中国・インド・ブラジルの銘柄を 中心に増加しています。 投資一任運用サービスであるラップ口座(「ダイワ

SMA

」・「ダ イワファンドラップ」)では、サービス開始以来、業界

No.

1

を維 持しており、契約資産残高・契約件数において、それぞれ

40

%を 超えるシェアを有しています。 また、お客様との接点を増やすために支店網を充実していま す。

2009

9

月には府中支店を出店、

11

月には所沢ステーショ ンプラザを所沢駅前支店に昇格し、

2010

3

月には

119

店舗目 となる相模原支店を出店。さらに

6

月には、お客様の利便性向上 を目的として、札幌支店を北洋大通りセンターに移転しました。 ラップ口座の契約資産残高と業界シェア 300 200 100 0 45 30 15 0 (十億円 ) (%) ラップ口座契約資産残高 契約資産残高シェア 出所 : 日本証券投資顧問業協会資料より大和証券作成 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 2007年度 2008年度 2009年度

(36)

2010

年度の重点戦略

 大和証券は、大和証券グループの中期経営計画「

Passion for the Best 2011

」のなかで、

2011

年度の経常利益目標を

1,200

億円としています。この目標を達成するため、

2010

年度 では以下の戦略を実行していきます。

1.

コンサルティング部門の戦略

E商品・サービスのさらなる充実による顧客基盤の拡大 コンサルティング部門では、お客様の幅広いニーズをとらえ た商品・サービスを拡充させていくことで顧客基盤を拡大して いきます。 ひとつの例がインパクト・インベストメントと呼ばれる商品で す。インパクト・インベストメントとは、投資リターンの獲得だけ ではなく、貧困や環境といった社会的な課題への取組みに貢献がで きる新しいスタイルの投資であり、急速に注目を集めている分野で す。大和証券はインパクト・インベストメントの代表的な商品であ る「ワクチン債」や「マイクロファイナンス・ボンド」を日本で初め て販売するなど実績を積み重ね、現在では同分野の外貨建債券の国 内累計販売額において、

71

%の圧倒的シェアを有しています

*

。こ れは外債販売における当社グループの過去からの継続した取組み が、国際機関などの多くの発行体から高く評価された結果といえま す。インパクト・インベストメントは、新しい投資の形として今後 もニーズはさらに拡大するものと考えられます。大和証券は、同分 野における一層のプレゼンスの拡大を目指していきます。 また、外国株式の取扱いについても、中国、インドやブラジルなど高い成長が期待できる アジア等の新興国の株式への投資を積極的に提案していきます。大和証券キャピタル・マー ケッツとの連携を強化し、今後も取扱い銘柄やマーケット情報を充実させることによって さらに実績を伸ばします。 投資信託についても、残高の拡大に向けた取組みを継続していきます。お客様の高い分 配金受取りニーズに応えるべく、分配型ファンドの品揃えを拡大し、より幅広く提案して いきます。また、環境に応じた新ファンドをタイムリーに提供していきます。 年金保険やラップ口座サービス、証券担保ローンの分野でも、サービス内容を一層充実 させ、さらなる市場の拡大を目指します。 *2010年6月末現在

2.

ダイレクト部門の戦略

Eアクティブな投資家層へのアプローチを強化 ダイレクト部門では、従来の顧客基盤に加え、アクティブな投資家層を取り込む戦略を 推進しています。

2009

年度においては、「ダイワ

365

FX

」と「ダイワ

CFD*

1」という新しい

2

つのサービスを開始しました。 外国株式の売買代金 180 150 120 90 30 60 0 (十億円 ) 中国・香港 インド ブラジル その他(北米等) 1Q 2Q 4Q 3Q 4Q 2008年度 2009年度

(37)

「ダイワ

365

FX

」は東京金融取引所に上場している「くりっく

365

」を当社が取扱業者とし てお客様に提供する取引所外国為替証拠金取引です。本年

2

月より、手数料の割引キャン ペーンなどのプロモーションを積極的に行い、「くりっく

365

」における売買代金シェアが

10

%超にまで拡大しています。

2010

8

月からは「ダイワのトレーディングボード

365

FX

」を無料提供し、マーケットの拡大が期待される取引所

FX

における一層のシェア拡 大を目指します。

「ダイワ

CFD

」はお客様と当社との間で行われる相対の差金決済取引です。

2009

10

月より「日本

225

指数先物

CFD

」の提供を開始、

2010

5

月からは国内株式

CFD (

100

銘柄

)

を新たに追加いたしました。 さらに、「ダイワ

365

FX

」、「ダイワ

CFD

」ともに、パソコンに加えて携帯電話でのお取引 も可能とし、利便性の向上を実現しました。 また、

2010

7

月より「ダイワ・ダイレクト」コース専用の「信用取引サービス」の株式委 託手数料

*

2を大幅に引き下げました。あわせて、アクティブな投資スタイルのお客様に、よ り快適な投資環境を提供するため、「ダイワのトレーディングボード」のバージョンアップを 行いました。今後も引き続き、取引スピード・操作性の向上を図ってまいります。

*1 Contract For Difference:株式、株価指数等の商品を対象として、取引開始時の約定価格と取引終了時の約定価格との 差額により決済を行う差金決済取引。 *2 インターネット経由注文(パソコン、携帯電話による売買注文(コールセンターでの自動音声応答(IVR)による売買 注文含む))の約定ごとの株式委託手数料。

トピックス

—当社グループの銀行業への参入準備 当社グループでは、2011 年の開業を目指し銀行業への参入に向けた準備を進めています。大和証券は新銀行の代理店と して、営業力やインフラ等の事業基盤を新銀行に提供する中核的な役割を担います。新銀行は、インターネットのほか、代理 店である大和証券の店舗およびコールセンターを通じ、高金利の預金商品を低コストで提供することによって顧客基盤と収 益の拡大を目指します。また、大和証券の「スウィープ・サービス(自動振替)」を活用し、新銀行の提供する預金口座と大和 証券の証券総合口座を一元管理できる仕組みを提供します。このように、銀行口座と証券口座の連携によってお客様の利便 性を高め、当社グループの提供するサービスの一層の充実と差別化を図ってまいります。 銀行プロパーのお客様 大和証券のお客様 銀行口座開設の勧誘 預金の勧誘 銀行口座開設の申込 新銀行 銀行代理店(大和証券) インターネット (パソコン) インターネット (パソコン・携帯) 店舗 コールセンター 証券口座 株式・債券・投信等 預り金 銀行口座 振込 (全銀システム) スウィープ・サービス (自動振替) 定期預金等 普通預金 振替 銀行口座開設の申込 ダイワMRF 本人確認・預金の受付 本人確認・預金の受付

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