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Eアクティブな投資家層へのアプローチを強化

ダイレクト部門では、従来の顧客基盤に加え、アクティブな投資家層を取り込む戦略を 推進しています。

2009

年度においては、「ダイワ

365 FX

」と「ダイワ

CFD*

1」という新しい

2

つのサービスを開始しました。

外国株式の売買代金

180

150

120

90

30 60

0 (億円)

中国・香港 インド ブラジル その他(北米等)

1Q 2Q

4Q 3Q 4Q

2008年度 2009年度

「ダイワ

365 FX

」は東京金融取引所に上場している「くりっく

365

」を当社が取扱業者とし てお客様に提供する取引所外国為替証拠金取引です。本年

2

月より、手数料の割引キャン ペーンなどのプロモーションを積極的に行い、「くりっく

365

」における売買代金シェアが

10

%超にまで拡大しています。

2010

8

月からは「ダイワのトレーディングボード

365 FX

」を無料提供し、マーケットの拡大が期待される取引所

FX

における一層のシェア拡 大を目指します。

「ダイワ

CFD

」はお客様と当社との間で行われる相対の差金決済取引です。

2009

10

月より「日本

225

指数先物

CFD

」の提供を開始、

2010

5

月からは国内株式

CFD (

100

銘柄

)

を新たに追加いたしました。

さらに、「ダイワ

365 FX

」、「ダイワ

CFD

」ともに、パソコンに加えて携帯電話でのお取引 も可能とし、利便性の向上を実現しました。

また、

2010

7

月より「ダイワ・ダイレクト」コース専用の「信用取引サービス」の株式委 託手数料

*

2を大幅に引き下げました。あわせて、アクティブな投資スタイルのお客様に、よ り快適な投資環境を提供するため、「ダイワのトレーディングボード」のバージョンアップを 行いました。今後も引き続き、取引スピード・操作性の向上を図ってまいります。

*1 Contract For Difference:株式、株価指数等の商品を対象として、取引開始時の約定価格と取引終了時の約定価格との 差額により決済を行う差金決済取引。

*2 インターネット経由注文(パソコン、携帯電話による売買注文(コールセンターでの自動音声応答(IVR)による売買 注文含む))の約定ごとの株式委託手数料。

トピックス

—当社グループの銀行業への参入準備

当社グループでは、2011 年の開業を目指し銀行業への参入に向けた準備を進めています。大和証券は新銀行の代理店と して、営業力やインフラ等の事業基盤を新銀行に提供する中核的な役割を担います。新銀行は、インターネットのほか、代理 店である大和証券の店舗およびコールセンターを通じ、高金利の預金商品を低コストで提供することによって顧客基盤と収 益の拡大を目指します。また、大和証券の「スウィープ・サービス(自動振替)」を活用し、新銀行の提供する預金口座と大和 証券の証券総合口座を一元管理できる仕組みを提供します。このように、銀行口座と証券口座の連携によってお客様の利便 性を高め、当社グループの提供するサービスの一層の充実と差別化を図ってまいります。

銀行プロパーのお客様 大和証券のお客様

銀行口座開設の勧誘 預金の勧誘

銀行口座開設の申込

新銀行 銀行代理店(大和証券)

インターネット

(パソコン)

インターネット

(パソコン・携帯) 店舗 コールセンター

証券口座 株式・債券・投信等 預り金

銀行口座

振込

(全銀システム)

スウィープ・サービス

(自動振替)

定期預金等 普通預金

振替

銀行口座開設の申込

ダイワMRF

本人確認・預金の受付 本人確認・預金の受付

ホールセール

2009 年度の業績

1.

事業環境と業績のレビュー

Eエクイティ・ファイナンス市場が急回復

2009

年度の事業環境で特筆すべきは、エクイティ・ファイナンス市場の回復です。日本 の株式公募・売出し総額は、

2008

年度まで

3

年連続で減少していましたが、

2009

年度に

6

兆円を超え、過去

10

年間で最高水準となりました。金融危機によって痛んだ財務基盤 を修復する企業が増えたことが、増資ラッシュにつながりました。一方、国内の株式市場は 回復を見せたものの、力強い成長をみせる新興国と比べると出遅れる結果となりました。

こうした環境下、大和証券

CM

2009

年度の連結経常利益は、前年度の

1 , 674

億円の 赤字から

687

億円の黒字へと大きく回復しています。営業収益においては、エクイティ・

ファイナンス市場の活況を受けて、引受け・売出し関連の手数料が前年度の

2 . 9

倍となっ たほか、トレーディング損益も

594

億円の黒字(

2008

年度は

47

億円の赤字)に転換しま した。また営業投資有価証券関連損益は、三洋電機株式の売却益が貢献し、前年度の

751

億円の赤字から

2009

年度は

898

億円の黒字と大きく拡大しました。

E提供する商品・サービスの「質」を追求

 大和証券キャピタル・マーケッツ(以下、大和証券

CM

)が提供するサービスは、いずれもその顧客企業の業績や 競争力と密接にかかわっています。そのため、お客様とのリレーション以上に、精緻な情報にもとづくソリュー ションの提供や、提案を着実に遂行していく執行力が重要です。大和証券

CM

は、大和証券グループの総合力を活 かし、提供する商品・サービスの「質」を追求しています。たとえば、リテール事業を営む大和証券との連携、さら には評価

No.1

のリサーチ力の活用などにおいて、その強みを発揮しています。

 こうした強みは、第三者評価にも表れています。各種のリーグテーブルにおいて上位にランクインしているほか、

Euromoney Japan Awards 2009

」においては、大和証券

CM

が主幹事を務めたサムライ債、株式公募・売出し、

M&A

および円建債の

4

部門でベストディールに選定されています。

2.

実績と成果の検証

E次の成長に向けた

4

つの大きな事業再編 (1) 三井住友フィナンシャルグループとの合弁解消

10

年間続いた三井住友フィナンシャルグループとの合弁を解消し、

2010

1

1

日に大 和証券

CM

は独立系の投資銀行として新たなスタートを切りました。合弁解消後も大きな影 響はなく、独立系の強みを活かし、新規の案件も相次いで獲得しています。

(2) M&A業務推進のため日本を含むアジア・米国・欧州の体制を確立

2009

7

月、欧州の

M&A

アドバイザリー特化型の独立系投資銀行である

Close Brothers Corporate Finance (Holdings) Limited

(以下、

CBCF

」)を買収しました。

CBCF

は特にミドル マーケットにおいて高いプレゼンスを誇っており、この買収によって日本企業によるクロス ボーダー

M&A

案件の獲得および執行能力の向上を図っています。

2010

5

月には

CBCF

を「

Daiwa Corporate Advisory Limited

」に商号変更しました。これに伴い、日本・アジア・米国・

欧州の

M&A

グローバル体制が整いました。

(3) リサーチ部門の強化

大和証券

CM

内に「金融証券研究所」を新設し、大和総研からアナリスト・ストラテジ スト等を移管させました。「

Institutional Investors

」誌のランキングで

2

年連続

No. 1

とい う実績を誇る精鋭のリサーチ部隊を取り込んだことで、質の高い情報・分析をこれまで以 上に活用して、ブローカレッジ収益の拡大を図ります。

(4) グローバルネットワークの再編

米国の規制により、銀行との合弁会社の傘下に置くことができなかった大和アメリカコー ポレーションを、合弁解消に伴い大和証券グループ本社から譲り受け、大和証券

CM

100

%子会社

Daiwa Capital Markets America Inc.

」としました。これにより大和証券

CM

は、

日本・アジア・米国・欧州という広範なネットワークを備える、文字どおりのグローバルな 投資銀行となりました。

順位 会社 ランクイン人数

1 大和 24

1 野村 24

3 UBS 21

4 三菱UFJ 16

5 シティ 13

5 JPモルガン 13

7 クレディ・スイス 9

7 ゴールドマン・サックス 9

9 ドイツ 8

9 みずほ 8

Institutional Investors 2010 All-Japan Research Team)」

所属企業別ランキング(ランクイン人数ベース)

2010 年度の重点戦略

 大和証券

CM

は、大和証券グループの中期経営計画「“

Passion for the Best

2011

」のな かで、

2011

年度の経常利益目標を

600

億円としています。この目標を達成するため、

2010

年度では以下のような戦略を実行していきます。

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