集会関連施設の稼動率 : 集会関連施設の施設供給 論に関する基礎的研究
著者 桜井 康宏
雑誌名 福井大学工学部研究報告
巻 37
号 2
ページ 143‑154
発行年 1989‑09
URL http://hdl.handle.net/10098/3810
第
3 7
巻 第2
号1 9 8 9
年9
月集会関連施設の稼動率
一一集会関連施設の施設供給論に関する基礎的研究一一
桜 井 康 宏 *
The Rate in Use for Some Group Activities of Community Assembly Facilities
Yasuhiro SAKURAI
本(Re c e i ve d Au g . 1 9
,1 9 8 9 )
This paper aimes to clear the rate in use for some group activities of community assembly faci‑
1
i t i e s i n 8 7 a r e a s i n J a p a n . T h e c
0n c
1u s i
0n s a r e a s follows;
( 1 ) The rate in use for some group activities of community assembly facilities is on an average 1 0 ‑ ‑ ‑ 2 0 % .
( 2 ) This rate is mostly prescribed by its plotting
u n it .
( 3 ) The rate i n urban area and h i gh dens i ty area i s higher than rural and suburban area.
1 .研究の目的と方法
1 4 3
① 本論文は, 日本建築学会論文報告集に既発表の「集会関連施設の施設供給論に関する基礎的研 究りを引きつぐものであるO
② 上記論文では,集会関連施設の実態に関わる現実の「供給の論理」を明らかにするという観点 から,全国的規模での調査をもとに,集会関連施設の「段階構成
J r
室構成J r
面積構成J r
空 間構成」の多様性と,その中にみられる傾向的特性一多様性の中の秩序性ーを明らかにした。い いかえれば,極めて多様な実態を秩序づけて理解するための「ものさし」を作成してきた,とい うことであるO そのうえで,r
計画論」という意味での今後の課題として,r
この『ものさし』を土台として再び施設需要論にたち返り,需要との対応関係からみた評価・価値づけを『ものさ し』自体に与えること」を提起した。
*環境設計工学科
③ 本論文は,上記の意味での施設需要論にたち返る第一歩として,集会関連施設のマクロな利用 実態を「施設稼働率(以下『稼働率
I J ) J
という観点から明らかにすることを直接的な目的とし 合わせて,11
集会あたりの利用人数(以下W1
件あたり人数I J ) J
についても検討を加えている。ちなみに,筆者は,上記論文「その1
J
において,これまでの需要構造論と施設需要論の知見を もとに,集会関連施設の将来的な必要量ーとりわけ段階構成として相対的に下位に位置する『コ ミュニティセンター』を含めた連携Aの必要量ーについての試算を行っているが,その中で,需 要量を「人数」から「グルーフ。活動数」へ,さらに「必要室数」へと置換するにあたって1
グ ループあたり人数を1 5 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ 2 5
人,施設稼働率を3 0 ' " " ‑ ' 5 0 %
と想定した。本論文は,この想定の妥当性 を検証するとともに,管理運営方式等を含めたより広義の施設供給論へと論を展開させるための 第一歩とすることを意図したものであるo④ 調査対象施設は上記論文と同一である。すなわち, コミュニティ施策の積極性と段階構成の実 態から抽出した
1 9 3
市町村の非公民館系・一般系の中間段階施設739
施設を母集団とし,その中の 小中規模室数群604
施設に注目し さらに1985
年度あるいは1 9 8 6
度における年間の利用件数と 利用者数が明確に把握しえた87
市町村の285
施設を直接的な分析対象臓設としているD さらに,後半の市町村別検討の中では,その市町村に含まれる大規模室数群についても,小中規模室数群 との比較という意味での検討を加えているo
⑤ 分析にあたっては,年間利用件数をもとに
11
日あたり件数」を算出(年間稼働日を一律に300
日と想定)し,そのうえで1
集会室あたり1日3
回利用(午前・午後・夜の3
回利用)の状態を 稼働率100%
と設定し,各施設の稼働率を室数帯別に判定することとした九一方,11
件あたり人数」については年間利用者数を年間利用件数で除いたものであるO
2 .
利用実態の概要 (1) 室数帯別にみた利用実態利用実態の平均像を室数帯別に示したものが表
‑ 1
であるD①
1
日あたり件数の平均は全体で1.99
件である が3・ 4
室く5・6
室く7
室の順に増加し,表 1 室数帯別にみた利用実態
3室 4室 5室 6宣 1日あたり件政 1. 56 1. 57 2.10 2.32 l件あたり人数 22.6 21. 1 22.3 25.8 平 均 援 助 率 17% 13% 14% 13%
40%‑ 4% lX 6耳
a
u 30%‑ 9% 5x 4% 5% 働 20%‑ 23% 13% 15% 9% 率 10%‑ 32% 36% 16% 30%‑ 9 % 32% 45% 59% 54%
‑14人 13% 16% 23% 15% 人
数 15 人人
62% 63% 45耳 4lX
25A‑ 17% 14% 23耳 24% 35人 8% 7% 9耳 20%
7
室では1
日あたり3
件を超えているo これを 稼働率でみると,逆に3
室の17%
が最も高くな るが,いずれも15%
程度でほぼ一定しているOまた,稼働率の分布は,全体では
10%
未満が約 半数を占めているが,両極の3室と7室では20
表
‑2
設置単位別にみた利用実態%以上の割合が相対的に高くなっている。
②
1
件あたり人数の平均は全体で23.1
人である 件数 が 6・7室ではやや増加して25
人を上回って いるO これを分布でみると,全体では1 1 5 ' " ' ‑ ' 2 4
稼人
J
が約半数であるが,3. 4
室では6
割以上 が集中しているのに対して,6. 7
室では約4
E働 率
人数 下 位 小 学 校 区 中 間 以 上 下位 小 学 校 区 中 間 以 上 下 位 小中学 佼 区
間 以 上 3室 1. 22 1. 86 1. 91 14% 21% 21% 19.2 23.0 35.0
4室 5室 6室 0.86 1. 24 0.96 1. 82 2.04 2.41 1.71 3.44 2.72 7% 8% 5% 15% l4X 13% 14% 23% 15% 25.2 23. ‑ 1 18.5 19.8 19.8 21. 9 15.5 36.1 41. 2
7室 全 体 3.22 1. 99件 27.4 23.1人 15%
0% 3% 11% 6% 2H 15% 30耳 29% 37% 47% 7% 16% 37% 52% 37% 21% 19耳 11%
7筆 全 体 1. 34 1.11 件件 2.30 2.03 5.09 3.3H宇
6% 11耳 24% 26.2 22.4 人人 26.9 21. 1 28.4 32.0人
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6軍区
叩叩叩
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設置単位別にみた利用実態 割に低下して
r 3 5
人以上」の割合が相対的に大きくなっているo( 2 )
設置単位別にみた利用実態続いて,利用実態の平均像を設置単位別に示したものが表
2
であるo また,図‑1
には,各施 設ごとの 1日あたり件数(および稼働率)と 1件あたり人数の関係を,室数帯別さらに設置単位別に図
‑1
示した。
まず表
2
からみると,同一室数帯においても,概して設置単位が上位になるほど1
日あたり 件数,稼働率ともに上昇するが,3 " ‑ ' 6
室では小学校区7
室では中間単位以上での飛躍的な上 昇が目立っているo1
件あたり人数については,室数帯によってやや傾向は異なるが,全体的に 中間単位上での飛躍的な増加傾向がうかがわれる。② これを各設置単位における室数増加にともなう変化としてみると,下位単位では1日あたり件 数の変化はみられない(従って稼働率は室数増加にともなって低下する)のに対して,中間単位以
①
上では
5
室および7
室で1
日あたり件数の顕著な増加がみられる(従って稼働率は比較的安定し ている)。小学校区単位ではその中間的性格を示し,室数増にともなう 1日あたり件数の増加傾 向がみられるものの,その程度は小さく,稼働率は逆に減少傾向となっているO なお1
件あたり人数については,各設置単位とも室数変化にともなう特に有意な傾向的特性はみられない。
③ 一方,図 1からは,大きくみて,下位単位と小学校区単位は分布がオーバーラップしながら,
その違いは主として
1
日あたり利用件数と稼働率に現れているのに対して5
室以上の中間単位 以上では 1日あたり件数 1件あたり人数ともに大きく増加(図では右上方への移行)することがうかがわれるO
④ 下位単位と小学校区単位の違いは,上記のように主として 1日あたり件数と稼働率に現れるが,
前者は最大でも
1
日あたり3 . 0 0
件以下,稼働率20%以下にとどまっているのに対して,後者は5.00 件以上,30%
以上までの広がりをみせている。一方,下位単位,小学校区単位いずれにおいても,マクロには 1日あたり件数(および稼働率)の増加にともなって 1件あたり人数は小さくなる傾向 (逆相関の関係)がうかがわれるが, この傾向は中間単位以上では不明瞭である。
( 3 )
延床面積別にみた利用実態続いて,利用実態の平均像を延床面積別に示したものが表
3
であるO また,図‑2
に は , 図 ‑ 1と同様の関係を延床面積別に示した。① まず表
‑3
からみると,同一室数帯においても,面積増加にともなって1
日あたり件数1
件 あたり人数ともに概して大きくなるが,3. 4室では 3 0 0 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ 4 0 0 m
,5
室以上では500mでの飛躍 的な増加が目立っている(唯一例外は,200m
未満の4室における件数,稼働率の高さである)。
一方
1
件あたり人数についても,面積増加にともなって僅かながら大きくなる傾向がみられる が,とりわけ3・ 4
室の小室数帯で400m以上での人数の大きさが目立っているO② これを同一面積帯における室数増加にともなう変化からみると,
200m
未満を例外として,い ずれの面積帯でも室数増にともなって利用件数が顕著に増加するという傾向はみられない(300m
以上ではむしろ減少傾向がうかがわれる)。従って,全般的に室数増加にともなって稼働率は低下 することになるが,2 0 0 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ 3 0 0 m
台では3
室から4
室,400m
以上では5
室から6
室にかけての低下 傾向が顕著となっているO なお 1件あたり人数については特に有意な傾向的特性はみられない。③ 一方,図
2からみると, 750m
以上については 1日あたり件数 1件あたり人数ともに大 表
‑3
延床面積帯別にみた利用実態 きく増加(図では右上方への移行)することが顕著であるが,
750m
未満については,各面積ラ ンクとも相等程度にオーバーラップしながら複 雑で緩やかな変化となっているO 中でも3
・件 数
4
室では200m未満,4 • 5
室では2∞ m台といっ稼
た小室数・小面積施設での利用実態の多様性働 率
(図上での分布範囲が広い)が目立つところであ
るo 人 数
何 ) ま と め
① 現状での集会関連施設の稼働率は,高いとこ
‑199nl 200nf‑
300nl‑
400nf‑
500nf‑
750nf‑
‑199nf 200nf‑
300nf‑
400nf‑
500nf‑
750nf‑
‑199nf 200nf‑
300nf‑
400nf‑
500nf‑
750nf‑
L
3室 4室 1. 19 2.12 1. 48 1. 31 1. 85 1. 38 2.07 2.04
13% 18% 16% 11% 21X 12% 23x 17%
20.6 17.7 19.6 20.5 24.2 21. 2 35.4 31. 4
5室 6室 7室
1.55 1.73 1‑11 1. 56 0.86 2.18 1. 16 0.93 3.10 2.24 2.07 4.24 3.11 4.31
10% 10% 7x 9% 4X 15% 6耳 4% 2U 12% 10x 28x 17% 21%
16.6 16.3 23.2 22.7 29.7 25.4 21. 3 28.5 23.1 22.9 28.8 28.6 31.7 26.5
全休 1.73 件件件 1. 45 1. 42 1. 83 件件件 2.51 3.73
1 188 . 9966 人人人人 22. 27. 2 3 93人人 29.
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1"'^'ミワλa民
ろでは
50%
に達するが,その多くは10%
未満であり,平均でも15%
程度であるO しかも,中間単 位以上では室数増加にともなって 1日あたり件数も増加して稼働率の安定傾向がうかがわれるが,下位・小学校区単位では室数増加にともなって稼働率はむしろ減少している点が注目されるとこ ろであるO そして,この傾向は,主要な面積帯である
3 0 0 ' " ' ‑ ‑ ' 4 0 0 m
台でとくに顕著であるo集会関連施設の利用実態における
1
件あたり人数は,1 1 5 ' " ' ‑ ‑ ' 2 4
人」が約半数を占め,平均で2 0
人強であるo中間単位以上,また,延床面積750m
以上での人数が大きくなる傾向が認められる が,全般的にいえば,設置単位や延床面積による 1件あたり人数の変化は大きくはない。1
日あたり件数1
件あたり人数の全体的傾向からみて,中閥単位以上,750m
以上の相対的 に上位の大規模施設と,下位・小学校区単位の小規模施設とでは,利用実態に大きな違いがあるこ とが確認できる(下位単位と小学校区単位にも違いが認められるが,比較的連続的な変化である)。延床面積別にみた利用実態 図
‑2
②
③
3 .
市町村別にみた利用実態ここでは,上記の調査事例の中から,地域の性 格や人口規模および段階構成タイプの違いを考慮、
しつつ,施設整備水準の相対的に高いいくつかの 市町村を抽出し,市町村別に利用実態を検討するo
(1) 宮城県・仙台市(人口
70
万人)段階構成タイプは両系統複合
4
段階以上型であ り,上位単位の地区公民館のほかに,上位単位の 地区市民センターと小学校区単位のコ ミュニティ センターの整備がすすんでいる(コミュニティセ ンターの整備には住民参加方式がとり入れられて いる)。地区市民センターは6
~15室(10室あるい は1 2
室が多い), 1 , 000~2 , 000nf の幅があるが,室構成はほぼ
r c L J J
タイプであるO コミュニ ティセンターも 3~6 室(4 ・ 5 室が多い),200
~500nf の幅があるが,主要な室構成は rLJ な いし
r L J J
タイプであるO これらの利用実態を 示したものが図‑3
であるO①
利用実態の平均は,地区市民センターの 1日 あたり6 . 0 5
件1
件あたり3
1.2
人に対して,コミュニティセンターでは
4 . 3 7
件,1 9 . 1
人であり,いずれも地区市民センターの方が大きくなって いるo しかし室数が異なるため,稼働率につ いては両者の関係が逆転し, コミュニティセン ターでは
53%
を最高として稼働率30%
以上が4
割強を占めているのに対して,地区市民センター の稼働率は1O~30%程度にとどまっている。②
両施設とも,室数・延床面積と利用件数(稼 働率)との聞にとくに有意な傾向的特性はみられず,むしろ,図
‑4
に示すような地域性(市街地か周辺部か)の方が大きな規定要因となってい(9.2T) (tl m
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図
‑3
仙台市の利用実態I i!flblI<
陸図 ~O%-
皿四川卜 E ヨ
20%‑図
‑4
仙台市における地区別稼働率ることがうかがわれるO
③
一方,両施設ともそれぞれに 1日あたり件数と 1件あたり人数との聞にマクロには逆相関の 関係が成立していることがうかがわれる。( 2 )
北海道・帯広市(人口1 6
万人)段階構成タイプは非公民館系
4
段 階 以 上 型 で , 上 位 単 位 で は コ ミ ュ ニ テ ィ セ ン タ 下 位 単 位 で は福祉センター(市街地)と農業あるいは林業センター(周辺部)の整備がすすんでいる。コミュニティ センターは 7 室を中心に 5~10室で,全て 1 , 000nf 以上(室構成は rCJ ないし rcL J
タイプ)で あるO 福祉センターは250nf程度の3
室と350nf程度の5
室タイプにほぼ標準化(r
続き間」を中心とする
INJ
タイプ)されているO 農業・林業セ ンターはほぼ3
・4
室であるが,面積的には200‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ 6 0 0 m
程度の幅があり,室構成はICJ
タイプ であるO これらの利用実態を示したものが図‑5
であるO① コミュニティセ
γ
ターと他施設の利用実態は 大きく異なり, コミュニティセンターは平均で1日あたり 6.01
件1
件あたり3
1.4
人である (仙台市の地区市民センターと極めて近似して いる)のに対して,福祉センターでは1.1 4
件,25.3
人,農業・林業センターでは0.70件,29.0
人と,利用件数は大きく低下し,福祉センター では人数も小さくなっているO② コミュニティセンターの中で 1日あたり件 数が4.00件未満の
2
施設は,室数は最も多いが 周辺部の施設であるという特殊性はあるものの,全般的に室数増にともなう件数増の傾向はみら れず,稼働率は室数増にともなって40%程度か ら10%程度にまで低下しているO この傾向は福 祉セ
γ
ターについてもほぼ同様であり3
室の 稼働率は10 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ 2 0 %
,5
室の稼働率は10%以下と なっているO 農業・林業セシターについては,1日あたり利用件数は全て1.
00
件未満,稼働率 も全て10%未満と低くなっているO③ コミュニティセンターについては
1
日あたり件数と1件あたり人数との聞に逆相関の関係がみられるが,利用件数の低い福祉センターや農
(9A .10)
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図
5
帯広市の利用実態業・林業センターにはその傾向はみられな
L 。 、
( 3 )
愛知県・豊橋市(人口32
万人)段階構成タイプは両系統複合
4
段階以上型であり,中学校区単位での地区市民館(公民館系施設) と小学校区単位での校区市民館の整備がすすんでいるo地区市民館は70 0 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑1
,OOOm
で5・6
室のICLJ
タイプを中心とするが,一部に小室数・小面積のICJ
あるいはILJ INJ
タイプも含 まれるO 校区市民館は360mで5
室ないし6
室のILJ
タイプにほぼ標準化されている九これら の利用実態を示したものが図‑ 6
であるo① 利用実態の平均は,地区市民館では
1日あたり 3.63
件1
件あたり35.0
人,校区市民館では1
日あたり2.35
件1
件あたり33.2
人であるo両者の差が相対的に小さく,いずれも,50
人以上に なるものを含めて 1件あたり人数の大きいことが特徴となっているo② 校区市民館の稼働率は大半が
10%
台であるが,地区市民館については10%
程度から40%程度ま でのバラツキがあるD 後者については,900m
以上の相対的な大規模施設に稼働率の高い事例が醐
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1日あたり件数と 1
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豊橋市の利用実態
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図
‑6
ザ].随市師団~L一 千葉県・流山市(人口
1 3
万人)段階構成タイプは両系統複合
4
段階以上型であ り,上位単位の地区公民館のほかに中間単位の福 祉会館の整備がすすみ,さらに,一部の地域で下 位単位のコミュニティホームを有しているO 福祉 会館は,老人福祉センター,身体障害者福祉セン タ一,児童センタ一等の中のいくつかが複合され るもの(一部には単独もあり)であり,複合の程度・種類の違いによって
4
・5
室から1 0
室まで,250
rrf程度から1,000rrf程度までの幅があり,室構成 タイプも多様であるO コミュニティホームは3
・4
室で200rrf程度の小規模施設であるO関係がうかがわれるO
( 4 )
これらの 利用実態を示したものが図
‑7
であるO ""~;ji記1Iili掴祉会館コミュニティホーム
:U+ 山 二 川 吋
三三1z 福祉会館(2‑5韮J 1
。
福祉企翻(昌己;w~i g
先の豊橋市とは全体の傾向が全く異なり,
1件あ l
①
日あたり件数には幅がみられるものの,
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│
│
│
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0刷
︒︒
‑︒
︒.
たり人数は極めて小さく,福祉会館の平均は 1 日あたり
3.17
件1
件あたり1 6 . 5
人,ティホームでは1.
6 9
件,1 3 . 0
人であるD稼働率はいずれも
1 0 ‑ ‑ ‑ ‑ 2 0 %
程度で,室数・面 コミュニ..‑>>
‑ー
守
図
‑7
祉 国 也色。。
"平めたう人a a、血 UsCI‑J2.0Q
流山市の利用実態
什 + + 事 ム 守
日 制
1;.j J 問積による差はほとんどみられなし、。ただし,最 も利用件数の高い事例は
2
室・940rrfという 大規模集会用の特殊事例であり,この事例のみ は稼働率92%
に達しているO神奈川県・藤沢市(人口
3 3
万人)段階構成タイプは両系統複合
4
段階以上型であ り,上位単位の地区公民館のほかに,上位単位の 老人系施設と小学校区単位の市民の家および地域 子供の家の整備がすすんでいるO ここでは市民の 家をとりあげるが4
室で170rrf程度のINJ
タ イプほぼ標準化されているO 利用実態は図‑8
に②
( 5 )
.事.."・ ..I.r.:. η.人a 藤沢市の利用実態
図
‑8
やや目立つが,室数別には6
室より5
室の方が全般に稼働率は高くなっている。
地区市民館については,
件あたり人数との聞に逆相関の関係が認められ,
校区市民館についても穏やかではあるが同様の
示すとおりであるO
全体の傾向としては上述の流山市の福祉会館
①
‑?‑手 ムムE a o 企 プ
ム ム え 品
岡崎市の利用実態 図
‑ 9
‑
z図
‑10
柏崎市の利用実態zム
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件あたり1 5 . 2
に近似し1
日あたり3 . 2 1
件,人を平均としてノ
t
ラっきは小さし、。
ただし,室数が相対的に少ないため,稼働率 はl例を除いて
20%
以上であり,40%
を最高と②
して
3 0 %
以上が4
割を占めているO愛知県・岡崎市(人口
2 9
万人)段階構成タイプは両系統複合
4
段階以上型であ( 6 )
り, 上位単位 の 地 区 公 民 館 の ほ か に 小 学 校 区 単 位の学区市民ホームと学区子どもの家の整備がす すんでいる
。
ここでは学区市民の家をとりあげる が3
・4
室で315rri程度のr L j
タイプにほぼ 標準化されているD 利用実態は図‑ 9
に示すとお1
件あたり1 9 . 8
人IU!申
思璽2S% ‑
凹皿20%、
亡 コ
1¥%、平均は
1
日あたり1.5 8
件,であり,件数は
1
日あたり2 . 0 0
件前後に集中し ているが,人数はややパラついているo3
・4
室ともに小面積の事例に件数の低さが 目立つが 4室に比して 3室の方が利用件数の 高いものが多い。稼働率は3
室では1 0 ' " " 3 0 %
,4
室では10%
台,小面積施設では10%
未満であ りであるO①
②
るO
新潟県・相崎市(人口
8
万人)段階構成タイプは変則的な複合
4
段階型であり,( 7 )
周辺部では中学校区単 市街地では小学校区単位,
位でコ ミュニティセンター(地区公民館との複合
6
室ないし7
室の 施設)の整備がすすんでいるOr C L j
タイプにほぼ標準化されているが,面積 2事例は小室 は7 0 0 ' " " 1
,O O O r r i
の幅があるO また,数
・
小面積となっているO 利用実態は図‑1 0
に示 すとおりであるo平均は
1
日あたり2 . 9 4
件,であるが,件数・人数ともにパラつきが大きし、。稼働率も
1 0 %
未満から3 0 %
以上までのパラつき があるが10%
台が最も多い。室数
・
面積と件数・
人数との相関はほとんどみられず,図‑1 1
に示すように,仙台市と同様の 地域性(市街地か周辺部か)の方が大きな規定要因となっていることがうかがわれるO柏崎市における地区別稼働率 図
‑11
1
件あたり2 5 . 5
人①
②
神奈川県
・
綾瀬市(人口7
万人)段階構成タイプは両系統複合
4
段階以上型であり,中間単位の地区公民館のほかに,下位単位で の自治会館の整備がすすんでいる。3
ないし4
室で2 0 0 m
前後のrNj
タイプに標準化されている。 (8)利用実態は図
‑12
に示すとおりであるD① 平均は
1
日あたり1.7 6
件1
件あたり1 8 . 9
人 で,件数・人数ともにパラっきは少ない。② 稼働率も
1 0 ' " ' ‑ ' 2 0 %
程度でパラっきは少ないが,3
室の200m
以上には20%
以上もみられる。( 9 )
静岡県・掛川市(人口7
万人)段階構成タイプは非公民館系
3
段階型で,小学 校区単位での地区学習センターの整備がすすんで いるoその一部は小学校の敷地内に設けられ,体 育館の開放と合わせて利用されている。 4室を中 心に2
室から6
室までの幅があるが,面積は2 5 0 ' " ' ‑ ' 3 5 0 m
程度で,室構成はiCJ
タイプが中心で あるo利用実態は図‑13
に示すとおりであるo① 平 均 は
1
日あたり1.2 7
件1
件あたり1 8 . 3
人 であり,大半が1
日あたり2 . 0 0
件未満であるが,人数はややパラついているo
②
3
室の l事例を除いて,稼働率はすべて20%
未満であり,
10%
未満が3
割を占めているo。。岩手県・陸前高田市(人口
3
万人)段階構成タイプは非公民館系
3
段階型であり,小学校区単位で各種補助制度を活用したコミュニ ティセソターの整備がすすんでいるO その多くは 農林漁業関連の補助事業によるものであるが 2 事例は社会教育施設整備事業によるものである
(その意味では,一部に公民館系施設を含んだ変 則的な
3
段階型である) 0 4
室から7
室,400m
程 度から650m
程度までの幅があり,室構成はiCJ
ないしiCLJ
タイプであるO 利用実態は図‑14
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図
‑12
綾瀬市の利用実態"'~,
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。 . . .
図
‑13
掛川市の利用実態'
"
z ~ 白
日山叫叩
""ちたつ人島
図
‑14
陸前高田市の利用実態 示すとおりであるo① 平均は
1
日あたり1.3 0
件1
件あたり2 8 . 3
人であるo1
日あたり2 . 0 0
件を超える2
事例はいず れも社会教育施設整備事業によるものであり,この2
事例は稼働率10%
以上となっているが,他 はすべて1
日あたり2 . 0 0
件未満,稼働率10%
未満となっているO② 室数・面積と利用実態との有意な相関はほとんどみられない。
ω
三重県・松阪市(人口1 2
万人)段階構成タイプは非公民館系
3
段階型であり,小学校区単位での地区市民センターの整備がすす んでいるo基本的には3
種のモデルプランが用意され,地域の性格によって選択されている。5
室 で216m
のiCJ
タイプ6
室で250m
のiCLJ
タイプ6
室で350m
のiCLJ
タイプであるo利用実態は図
‑15
に示すとおりであるo①
②
ω
平均は1日あたり1.
20
件,1
件あたり1 7 . 0
人 であり,6
室の3
事例の件数が2.00
件を超えて 突出しているが,他はすべて1.5 0
件未満であるD稼働率も上記
3
事例が10%
を超えているが,他はすべて
10%
未満となっているo愛知県・幸田町(人口
3
万人)段階構成タイプは非公民館系
3
段階型であり,下位単位でのコミュニティホームの整備がすすん でいるO 下位の中でも設置単位の大きさは多様で,
室数は
2
室から7
室,面積は1 0 0 r r f
未満から5 0 0 r r f
程 度 ま で の パ ラ つ き が み ら れ , 室 構 成 もrNj
rCj r c Lj
などと多様であるo利用実態は図①
②
1 6
に示すとおりであるO平均は 1日あたり
0.89
件,1
件あたり1 9 . 2
人 であり,3
事例がやや突出L
ているが,他はす ベて1.0 0
件未満であるO稼働率についても,上記
3
事例が10%
を超え るが,他はすべて10%
未満であり,5 %
未満も 約1 / 3
を占めているO(1:j 宮城県・川崎町(人口1万人)
段階構成タイプは非公民館系
4
段階以上型であ り,小学校区単位および下位単位で(公民館)分館 あるいは集落センタ一等の整備がすすんでいるD3 • 4
室で1 0 0 ' " ' ‑ ' 2 0 0 r r f
程度のrCj
タイプが中心 であるが,下位単位の施設は1
・2
室の小規模施 設となっているo利用実態は図‑17
に示すとおり であるo① 平均は
1
日あたり0 . 3 6
件,l
件あたり1 9 . 6
人~~)叫市地民間Uター
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,
Unf】j,,: 6車(3¥0..0 8
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,
‑
aω ω図
‑15
松阪市の利用実態2 従J1l.lt均価JコミAニテ,~ーム ふ + :2.3道
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1ιo 7童 話匂
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図
1 6
~ )1担比則)11叫町生活と~Il~ンター事
:U+: 1.2富 主計 3o!
1 A 4
高幸田町の利用実態
::~一←ー+++ +~z. 企
図
‑17
川崎町の利用実態であり
1
事例を除いてすべてが1.00
件未満であるが,人数はややパラついているo② 稼働率も
1
事例を除いてすべて10%
未満であり4
室の大半は5 %
未満となっているoま と め (14)
① 以上
1 3
市町村の事例を全体的にみて1
日あたり件数については,市町村の人口規模や地域性 (市街地か周辺部か)および設置単位によって規定される側面が極めて強く,個々の集会関連施設 の室数や延床面積による影響は小さい。② 1件あたり人数については,延床面積との関係で若干の傾向がみられるものの,設置単位によ る延床面積の違いを考慮すれば,室数・延床面積そのものの影響はやはり小さい,というべきで あろうo また,比較的パラっきの多い市町村とパラっきの少ない市町村がみられることなども含 めて,利用目的(利用内容)との関係を検討する必要があろうo
③ 大規模室数群も含めて市町村別にみると,むしろ中間単位以上の施設において
1
日あたり件 数と 1件あたり人数との聞に逆相関の関係が成立LていることがうかがわれるDお わ り に
① 集会関連施設の利用実態について,稼働率を中心にして現状を一定程度明らかにすることがで きた。注
2
に参考資料として紹介したように,大都市圏の大規模施設については稼働率が50%
以 上に達する事例がみられるが,小中規模施設については最大でも50%
までであり,その多くは1 0
%程度にとどまっているO とれをどう評価するかは,建築計画の技術的な問題というよりも施設 供給論としての価値観の問題であるo
I
経営」的観点よりむしろ,I
発達保障」の観点から管理 運営方式をも含めた施設供給論の確立が急務であろうD② 一方,建築計画の技術的観点からいえば,集会関連施設の設計において,稼働率
100%
を想定 して空間構成や動線が組み立てられることが一般的であるO このことの見直しが一定程度必要と なろうO 例えば,施設規模自体の検討を含めて,I
時間」軸を導入した設計・建設プロセスの確 立(増築計画の考慮や,空間構成的に『連続』タイプから『分・連~w
分・分』タイフ。への移行 を考慮するなど)について,地域住民の自治能力の発達過程と対応させた検討が必要となろうO③ 今回の分析について,さらに利用目的(利用内容)を加味した検討を加える予定であるO
注
1)
I
集会関連施設の段階構成と室構成一集会関連施設の施設供給論に関する基礎的研究・その l‑J
(日本建築学会計画系論文報告集第3 9 8
号,1 9 8 9
年4
月),I
集会関連施設の面積構成一向上・その
2‑J
(向上第4 0 4
号,1 9 8 9
年1 0
月),引き続いて「集会関連施設の空間構成一向上・その3
‑J
を投稿中。2 )
ここでいう「稼働率」は,一般に定着した概念ではなし、。しかし,東京都目黒区の住区セγター や名古屋市の社会教育センターなどでは,同様の指標を「利用率」として統計化している。これ にヒγ
トを得たものであるO ちなみに,1 9 8 5
年度における名古屋市の社会教育センターの利用率 は1 7
施設平均で47.1%
であり,33%
から64%
の聞に分布しているo また,目黒区の住区センター については( 1 9 8 4
年度),20%
台から70%
台までパラつきが大きいが,過去4
年間の変化をみると,いずれも増加傾向をみせているO