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竹村博文夢川筋道雄ヅ澤重治辮 高橋政夫,※藤井奨滞川上健吾※

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(1)

携帯用RI心機能モニター(VEST)による A-Cバイパス術の評価

竹村博文夢川筋道雄ヅ澤重治辮 高橋政夫,※藤井奨滞川上健吾※

山石久

フ葎※戸1,

欣一※※ 滝 淳一瀞磯村守朗灘※

VESTは超小型RI検出器を左室上の胸壁に装 着固定したまま運動負荷を行いえるため、従来の ガンマカメラ法では不可能であった心機能の連続 的観察が可能である。我々はこのVESTを用い て、冠血行再建術前後の運動負荷中並びに運動負 荷回復期の心機能を連続的に計測し検討を加えた。

〔対象と方法〕

対象は当科で冠血行再建術を施行し、当院核医 学科で術前術後にVESTを施行した24例である。

男`性20例,女性4例。冠動脈病変数は1枝病変l 例,2枝病変8例,3枝病変9例,LMT病変6 例であった。心筋梗塞既往は13例に認めた。平均 グラフト本数は2.6本であり、内胸動脈は22例に

使用した。99mTcによる赤血球体内標識を行っ

た後、VESTを装着し、エルゴメータ運動負荷 を25W毎の多段階漸増法で行った。EFの運動 負荷中並びに負荷回復期のその変化につき検討を 加えた。

〔結果〕

1)運動負荷中のEFの変化はおおまかに3型に 分類された(図1)。A型は運動負荷によりEF が上昇するもの、B型はEFの変化しないもの、

C型は運動負荷にてEFの低下するものとした。

24例の術前術後のタイプ分類の変化を見ると、術 前はA型4例,B型7例,C型13例で24例中13例 が運動負荷によりEFの低下するタイプCであっ た。術後はA型15例,B型8例,C型1例とタイ プAがもっとも多くなった(図2)。

2)次に運動負荷回復期のEFの変化について検 討した。運動負荷後のEFは、3つのどのタイプ に於いても負荷終了直後より上昇し、最大値(こ れをEFmaxとする)に達した後、徐々に負荷前 値に復するパターンをとった。術前EFmaxは24 例中18例75%で負荷前負荷中のEFの最大値より 増加した(これをovershootと呼ぶ)。残り6例 ではovershootは認めなかった。しかし術後は1

例を除く23例でovershootを認めるようになった。

また負荷終了時からEFmaxに至る時間をTmax とし、術前術後のTmaxの変化を比較すると、術 後平均Tmaxは、1.8分で術前平均2.4分に比較し て有意に短縮していた(P<0.001)(図3)。

3)症例提示

症例1は35才女性。左主幹部の完全閉塞症例で ある。術前は25Wという軽度の負荷でもEFは 50%から34%にまで著明に低下し、胸部症状が出 現した。タイプCであった。

術後は50Wの運動負荷でもEFの低下は認め られず、胸部症状も認めず、タイプBに改善した。

症例2は52才男'性で、前下行枝99%,回旋枝99

%の2枝病変で、前下行枝に内胸動脈、回旋枝に 静脈グラフトにて2枝バイパスを行った。術前の VESTでは運動負荷によりEFは著明に低下し胸 部症状が出現した。運動負荷終了後もEFの回復 が悪く、Tmaxは7分20秒であった。術後は運動 負荷にてもEFの低下は認められず、運動負荷回 復期のEFの増加も早く、Tmaxは1分40秒であ

った(図4)。

〔考案〕

報告によると健常人はA型を示し、冠疾患群の 多くはB,C型を呈するが、-部オーバーラップ する。故に一概にA型が正常、B,C型が異常と はいえないが、同一症例において術前後における タイプ分類の変化の検討は冠血行再建術前後の心 機能評価には非常に有効である。術前のC型15例 のうち1例を除く全例がA型あるいはB型に改善 しており、冠血行再建術による運動負荷時の心機 能の改善が示された。またVESTは負荷回復能 力の判定に非常に有効であり、冠動脈バイパス術 による運動負荷回復能力の改善が認められた。

〔結語〕

1)VESTの運動負荷中および運動負荷後のEF の連続的測定により、運動負荷耐容能ならびに運 動負荷からの回復能の評価が可能となった。

2)VESTは術前の心筋虚血の重症度判定なら びに術後の心機能改善の評価に有効であった。

※金沢大学第一外科

※※同核医学科

-23-

(2)

TVpeA

TVpeB

EF(%)

TVpeC

preopapostope.

▲図2

▲図1

▲図3

症例2 Z.T、52MLA、99%0M99%

症例1 1.S35FLMT100%RCA75%

E『% E「%

50 50

preope. preope。

50 50

postope. postope.

▲図4

-24-

参照

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