学 位 論 文 内 容 の 要 旨
論 文 提 出 者 久保
朱里
論 文 審 査 委 員
(主
査
)
(副
査
)
(副
査
)
朝 日大学歯学部教授 朝 日大学歯 学部教授 朝 日大学歯学部教授
澁谷
俊昭 近藤
信夫 村上
幸孝 論 文 題 目
′οrp力/rο〃ο″β♂gingi7β′」is腹腔 内投与がマ ウス月卑細胞 の免疫能に与 える影響
論 文 内容 の要 旨
【目的】
歯周病は関節 リウマチや糖尿病な どの免疫疾患、誤疎性肺炎や細菌性心内膜炎などの感染症、
冠動脈疾患や脳血管障害な どの動脈疾患な ど、種 々の全身疾患 と疫学的に関連することが報告 さ れている。 しか し、歯周病が全身免疫能 に影響 し、そ して関連疾患の発症に及ぼす機構は、まだ 十分には明 らかにされていない。
歯周病の発症や進行に関与す る ′ο
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θど」iβ な どはすべてグラム陰性細菌である。これ らのグラム陰性細菌に共通 した 菌体成分である リポ多糖 (Lipopolysaccharide、 LPS)は、免疫系を強力に刺激す るエ ン ドトキシ ンである。本研究においては、重度の歯周病に関与す る 兄すの菌体がマ ウス月卑細胞の免疫能に及 ばす影響 を、マ ウスを用いて免疫系の中枢 を担 うT細胞 について検討 した。【材料および方法】
線毛を有するRす ATCC 33277株
(兄
す33277)および茶膜 を有す る 兄♂W83株(兄 すW83)を熱処 理 して、それぞれ20匹のC57BL/6J系統マ ウス (雄、6週齢)に腹腔内投与 した。また、陽性対照 群 としてLPSおよび陰性対照群 として リン酸緩衝液 (PBS)をそれぞれ投与 した。菌体 を投与 してか ら と、2、 3、 お よび6週間後 に、各菌体投与群の うち5匹ずつか ら、】卑単核力求 を単離 した。そ して、牌単核球中のTリ ンパカ求の構成 を、フローサイ トメ トリー法によ り測定 し た。さらに、月卑単核球を抗CD3 εモ ノクローナル抗体を用いて、T細胞 を特異的に刺激 し、試験管 内で48時間培養 を行 つた。そ して、培養上清中に産生 されたイ ンターフェロンガンマ (IFN―γ
)
を酵素結合免疫吸着法によ り定量 した。【結果 】
いずれの菌体を投与 されたマ ウスにおいても、CD4陽性ヘルパーT細胞の割合は、PBS投与陰性 対照群 と較べて有意な差は認 められ なかった。そ して、CD8陽性細胞傷害性T細胞の割合 も、対照 群 と有意な差は認め られなかった。 しか し、
兄す33277投与群 においてのみ、NKT細胞の割合が、
兄♂W83投与群、LPS投与陽性対照群、およびPBS投与陰性対照群 と較べて有意に減少 していた。
一方、いずれの菌体を投与 したマ ウスにおいても、投与 1週間後 に、IFN―γ 産生能は、PBS投 与陰性対照群 と比べて有意に低下 していた。また、
2す
W83投与群のIFN―γ産生能低下は投与2 週間後以降に、LPS投与陽性対照群 のIFN― γ産生能低下は投与3週間後以降に、それぞれPBS投与陰性対照群 と有意差がなかった。 しか し、
兄♂33277投与群のIFN―γ産生能低下は、投与6週 間後 も有意 に低値であつた。
【考察お よび結論】
LPSおよびLPSを含むR♂投与によ り、IFN―γ 産生能が低下 し、】卑細胞の免疫能の低下を引き起 こす ことが示 された。
2す 33277投与による】卑細胞 の免疫能の低下は、NKT細胞の減少 と関連す る可能性が考えられ、
それには特有の成分が関与す ることが示唆 された。また、兄♂の 系統の理い
が全身免疫能に様々 な影響 を及ば し、関連す る疾患への関与 も異なる可能性 を示 している。
本研究は、歯周病関連菌がマ ウス牌細胞のIFN―γ 産生能 とNKT細胞 を減少 させて、免疫能に影 響 を与 えることを明 らかに した。
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