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簿記3級受験対策講座
目 次
第1章 商品売買、現金、当座預金、当座借越、小口現金 … 1
第2章 手形、有価証券、その他の債権債務 ……… 12
第3章 貸倒引当金、固定資産 ……… 20
第4章 租税公課と資本金、再振替仕訳、帳簿への記入 … 23
第5章 伝票制度、試算表、精算表 ……… 34
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第1章 商品売買、現金、当座預金、当座借越、小口現金
1.商品売買 ① 三分法、分記法 入門編では商品売買の際に使用する科目として、売上、仕入、繰越商品という3つの勘定科目 を使用してきました。このような会計処理の方法を 3 つの勘定科目を使用することから三分法とい います。他の処理方法として分記法という処理方法があります。この方法は商品(資産科目)と商 品売買益(収益科目)を使用して処理する方法です。 事例 A 商店より商品 1,000 円を仕入れ、現金で支払った。 【借】 商品 1,000 / 【貸】 現金 1,000 商品という資産の増加と現金という資産の減少として仕訳をします。 事例 A 商店より仕入れた商品を B 商店へ 1,500 円で販売し、現金を受領した。 【借】 現金 1,500 / 【貸】 商品 1,000 / 【貸】 商品売買益 500 現金という資産の増加と商品という資産の減少として記録すると同時に差額に商品売買 益という収益科目を計上します。 今まで学習した三分法と比較すると、分岐法を使用するとその都度いくら儲かったかという商品 販売益が分かりますが、試算表を作成した際には分記法だと売上金額や仕入金額は分からず、 利益のみしか分かりません。その為、実務的にはほとんどの企業が三分法を採用しています。 ② 返品、値引の処理 返品とは・・・ 仕入れた商品に品質不良、傷などがあったとき、仕入先へ送り返すことがあります。 仕入れた商品を送り返すことを仕入戻し、売り上げた商品が返品されることを売上戻りとい います。3 返品の処理 返品の処理は商品の仕入れや販売をした時の処理の取り消しです。つまり、仕入れや販 売をした仕訳を反対にした仕訳を行います。 ⅰ売上戻り ~ 仕訳は売上時の逆となる仕訳を行います。 事例 B 商店に販売した商品に品違いがあり、100,000 円分の返品を受けた。この金額 100,000 円については同商店に対する売掛金と相殺することとした。 【借】 売上 100,000 / 【貸】 売掛金 100,000 ポイント B 商店に販売した時の仕訳は 【借】 売掛金 100,000 / 【貸】 売上 100,000 となっていたはずですので、その反対仕訳を行うということです。 ⅱ 仕入戻し ~ 仕訳は仕入れ時と反対の仕訳を行います。 事例 上記事例の B 商店側の処理 【借】 買掛金 100,000 / 【貸】仕入 100,000 値引きの処理 売上値引きは売値の修正であり、仕入値引きのときは仕入値の修正です。仕訳は返品と 同じですが、金額は修正金額のみとなります。 ⅰ 売上値引の処理 事例 G 商店へ商品を 100,000 円現金にて販売していたが、商品に破損している部分があったた め 10,000 円の値引きを行い、現金で支払った。 【借】 売上 10,000 / 【貸】 現金 10,000 ⅱ 仕入値引の処理 ~ 先ほどの G 商店の処理 【借】 現金 10,000 / 【貸】 仕入 10,000
4 ③ 仕入諸掛の処理 諸掛とは・・・ 商品を送る時の運賃や運送保険料、輸入する時の関税などを諸掛といいます。 商品を引き取る時にかかる費用を仕入諸掛、商品を発送する時にかかる費用を売上諸 掛といいます。 仕入諸掛の処理 事例 A 商店より商品 20,000 円を仕入れ、代金は掛けとした。なお、仕入れの際に当店が負担 する引き取り運賃 500 円を現金にて支払った。 ⅰ 当店が負担する場合 仕入諸掛は仕入原価に含めて処理します。仕入諸掛は仕入勘定で処理します。 【借】 仕入 20,500 / 【貸】 買掛金 20,000 / 【貸】 現 金 500 ⅱ 相手先が負担する場合で、当店がこれを立替た場合 次に、相手先が諸掛を負担するケースで、当店が諸掛代を支払った時の処理はどのようになる のでしょうか?後日相手先から当店が支払った代金をもらえるので、資産グループの立替金勘定 で処理するかもしくは、相手に支払う買掛金に充当することもできますので買掛金の減少で仕訳 します。 立替金とは… 本来支払うべき人に代わって、当店が一時的に支払う場合に利用する資産グループの 勘定科目です。将来お金を受け取れる権利を表しています。 【借】 仕入 20,000 / 【貸】 買掛金 20,000 【借】 立替金 500 / 【貸】 現 金 500 ⅲ 引き取り運賃を相手に支払う買掛金に含めた場合 【借】 仕入 20,000 / 【貸】 買掛金 20,000 【借】 買掛金 500 / 【貸】 現 金 500
5 ④ 売上諸掛の処理 事例 B 商店へ商品 20,000 円を販売し、代金は掛けとした。なお、販売の際に当店が負担する引 き取り運賃 500 円を現金にて支払った。 ⅰ 当店が負担する場合 売上諸掛は費用グループである支払運賃勘定を使って仕訳します。 【借】 売掛金 20,000 / 【貸】 売上 20,000 【借】 支払運賃 500 / 【貸】 現金 500 ⅱ 相手先が負担する場合で、当店がこれを立替た場合 【借】 売掛金 20,000 / 【貸】 売上 20,000 【借】 立替金 500 / 【貸】 現金 500 ⅲ 引き取り運賃を相手からもらう売掛金に含めた場合 【借】 売掛金 20,500 / 【貸】 売上 20,000 / 【貸】 現金 500 当店負担の場合 相手先負担の場合 引取費用 仕入にて処理 ① 立替金勘定で処理 ② 買掛金と相殺 発送費用 支払運賃にて処理 ① 立替金勘定で処理 ② 売掛金に加算
6 ⑤ 売上原価の算定 売上原価とは当期に売り上げた商品に対応する仕入原価です。入門編では期末在庫を資産計 上することで計上しましたが期首商品があった場合について学習します。期首商品がある場合に は貸借対照表にて資産計上されていますので費用科目である仕入に振替ます。 従って売上原価はこの計算式で求めます。 売上原価 = 期首繰越商品 + 当期仕入高 − 期末繰越商品 事例 期末商品棚卸高は 500 円であった。 (当期の商品仕入高は 9,000 円、期首商品棚卸高は 1,000 円) 【借】 仕 入 1,000 / 【貸】 繰越商品 1,000 【借】 繰越商品 500 / 【貸】 仕 入 500 仕 入 期首商品 1,000 売上原価 9,500 当期仕入 9,000 期末商品 500 又、売上原価を算定する際に、仕入勘定でなく、売上原価勘定を使用することもあります。この 場合にはまず期首商品を繰越商品から売上原価に振り替え、次に仕入勘定を売上原価勘定に振 り替えます。そして最後に期末商品を売上原価から繰越商品に振り替えます。 上記事例にて売上原価勘定を使用した仕訳 【借】 売上原価 1,000 / 【貸】 繰越商品 1,000 【借】 売上原価 9,000 / 【貸】 仕 入 9,000 【借】 繰越商品 500 / 【貸】 売上原価 500
7 2.現金 ① 他人振出小切手を受け取った時 ドラマなどでお金持ちが小切手に金額を記入して相手に渡すシーンをみたことはありません か?例えば A さんが B さんに小切手を振り出したとします。小切手は振り出した人(A さん)がこの 小切手を持ってきた人 B さんにこの金額を支払って下さいと銀行にお願いするための証券です。B さんはいつでも銀行で換金することが出来るので、他人が振り出した小切手は現金勘定として処 理します。 事例 C 商店へ商品 1,000 円を販売し、代金は同店振出の小切手で受け取った。 【借】 現金 1,000 / 【貸】 売上 1,000 逆に他人振出小切手で支払をした場合には現金の減少として処理します。 <小切手以外で現金として扱うもの> 他人振出小切手の様に、一般的に考えられている紙幣や硬貨などの現金ではないのだけれど も簿記上現金として扱うものを通貨代用証券といいます。 通貨代用証券には、他人振出小切手のほか、送金小切手や配当金領収書などがあります。 送金小切手は送金手段として銀行が振り出す小切手です。又、配当金領収書は銀行に持ってい くと配当金として現金を受け取ることが出来ます。つまり通貨代用証券とは多額の現金を移動さ せるリスクを避けるために現金の代わりとしての機能を持たせている証券です。 ② 現金の帳簿残高と実際残高が異なる時 お店では定期的に帳簿上の現金残高(帳簿残高)と実際にお店にあるお金の残高(実際有高) を確認します。そこで一致しなかった場合には、もちろん実際有高が本当の残高ですので帳簿残 高を実際有高に一致するように修正する必要があります。 現金の実際有高が帳簿残高よりも少ない場合の仕訳 事例 金庫の現金残高を調査したところ、帳簿残高 10,000 円に対して実際有高は 9,000 円しか ないことが判明した。 【借】 現金過不足 1,000 / 【貸】 現金 1,000
8 現金の実際有高が帳簿残高よりも多い場合の仕訳 事例 金庫の現金残高を調査したところ、帳簿残高 10,000 円に対して実際有高は 12,000 円あ ることが判明した。 【借】 現金 2,000 / 【貸】 現金過不足 2,000 この現金過不足という勘定科目は仮科目という意味がありまして、貸借対照表の科目ですが、 資産でも負債でも資本でもありません。なぜならまだ原因不明の科目だからです。 ③ 現金過不足の原因が判明した時 現金過不足の原因が判明した場合にはその原因となった科目に振り替え処理します。 事例 6 月 25 日、 6 月 10 日に生じていた現金の不足額 40 円(帳簿残高>実際有高)の原因 を調べたところ、30 円は通信費の計上漏れであることが分かった。 6 月 25 日 【借】 通信費 30 / 【貸】 現金過不足 30 参考: 6 月 10 日の仕訳 【借】 現金過不足 40 / 【貸】 現金 40 ④ 現金過不足の原因が決算日まで判明しなかった時 現金過不足は、原因が判明するまでの一時的な勘定科目なので、その原因が判明しないから といって、いつまでも帳簿に残しておくことはできません。そこで、決算日において原因が判明しな いものは雑損(費用)または雑益(収益)として処理します。 事例 12 月 31 日 決算日において現金過不足(借方)が 200 円あるが、原因が不明なので、 雑損として処理する。 【借】 雑損 200 / 【貸】 現金過不足 200 現金過不足勘定 現金過不足勘定 200 円 200 円 200 円
9 3.当座預金(資産) 当座預金とは・・・ 預金の一種で、預金を引き出すときに小切手を用いることが特徴です。 小切手を利用することで多額の現金を持ち運ぶことなどの危険を回避することができます。 ① 当座預金に現金を預け入れた時 事例 D 商店は B 銀行と当座取引契約を結び、現金 300 円を当座預金口座へ預け入れた。 【借】 当座預金 300 / 【貸】 現金 300 ② 小切手を振り出した時 事例 G 商店は L 商店に対する買掛金 500 円を支払うため、小切手を振り出して渡した。 【借】 買掛金 500 / 【貸】当座預金 500 小切手を受け取った人は銀行にその小切手を持っていくと、現金を受け取ることが出来ます。 そして、その現金は小切手を振り出した人の当座預金から引き出されます。又、小切手をもらった 人は他人振出小切手を受け取っていますので現金で処理します。 ③ 自己振出小切手を受け取った時 自分が振り出した小切手(自己振出小切手)を受取ることがあります。その場合は、当座預金とし て処理します。小切手を振り出したとき、当座預金の減少として処理していますのでその反対処理 を行います。このように、だれが振り出したかによって小切手の処理は異なりますので注意しまし ょう。 ④ 当座預金の残高を超えて引き出した時 当座借越とは・・・ 通常、当座預金の残高を超えて当座預金を引き出すことは出来ませんが、銀行と当座借 越契約という契約を結んでおくと、一定額までは、当座預金の残高を超えて当座預金を引き 出すことが出来ます。このように、当座預金の残高を超えて当座預金を引き出すことを、当座 借越といいます。なぜ、当座借越という制度があるのかというと、小切手を使用する会社の当 座預金残高が足りなくても残高不足に陥らずにスムーズな業務運営が出来るようにするため です。当座預金の残高を超えて引き出したときは、まず、当座預金の残高がゼロになるまで は当座預金を減少させます。そして当座預金の残高を超える金額は当座借越という負債の 勘定科目にて処理します。
10 事例 H 商店は買掛金 100 円を小切手を振り出して支払った。なお、当座預金の残高は 20 円 であったが、H 商店は K 銀行と借越限度額 200 円の当座借越契約を結んでいる。 【借】 買掛金 100 / 【貸】 当座預金 20 / 【貸】 当座借越 80 事例 (上記事例の続き) H 商店は K 銀行の当座預金口座に現金 90 円を預け入れた。 【借】 当座借越 80 / 【貸】 現 金 90 当座預金 10 / ⑤ 一勘定制と二勘制 当座預金の処理方法としては上記のように当座預金と当座借越という2つの勘定科目を使用 する方法(二勘定制)と当座というひとつの勘定科目で処理する方法(一勘定制)があります。試 験においては資料に与えられた勘定科目一覧に「当座」勘定があれば一勘定制を使い、なけれ ば二勘定制を使用します。 一勘定制の場合の上記事例の仕訳 【借】 買掛金 100 / 【貸】 当 座 100 【借】 当 座 90 / 【貸】 現 金 90 4.小口現金 企業の規模が大きくなってくると、経理部や営業部などの部署が出来てきます。お金の管理は 経理部で行いますが、営業部の社員が出張に出かけたり、ボールペンなどを買いにいくときにい ちいち経理部に現金をもらいにいくのは面倒です。そこで通常、日々生じる細かい支払に備えて、 各部署や各課に少額の現金を渡しておきます。この少額の現金のことを小口現金(資産)といい ます。また、各部署などで小口現金を管理する人を小口現金係といいます。 会計係は1週間や1ヶ月後に小口現金係から何にいくら使ったかの報告を受け、使った分だけ 小口現金を補給します。このように一定の小口現金を前渡ししておくシステムを定額資金前渡法 (インプレストシステム)といいます。
11 事例 定額資金前渡法の仕訳の流れ ① 4 月 1 日 会計係が小口現金係に小口現金を 600 円前渡しした。 【借】 小口現金 600 / 【貸】 現 金 600 ② 4 月 4 日 小口現金係が文房具 50 円とタクシー代 100 円を支払った。 仕訳なし ※ 小口現金係が小口現金で支払をしても、小口現金係は経理部でないので仕訳は起 こりません。 会計係が小口現金係から支払報告を受けたときの仕訳 ③ 4 月 15 日 小口現金より文房具代 50 円とタクシー代 100 円を小口現金で支払ったと いう報告を受けた。 【借】 消耗品費 50 / 【貸】小口現金 150 旅費交通費 100 / 会計係が小口現金を補給した時の仕訳 定額資金前渡法では使った分(150 円)だけ月末又は週末に小口現金を補給します。 使った分だけ補給することにより月末又は週末には常に同じ金額が小口現金にある状態となりま す。 ④ 4 月 30 日に会計係が小口現金へ今月使用分の 150 円を入金した。 【借】 小口現金 150 / 【貸】 現金 150 ここまでの流れを小口現金の元帳で確認してみましょう 小口現金 4/1 600 4/15 150 4/30 150 月初に 600 円となっているのが月末まで小口現金が減っていき、又、月末に同じ金額になってい ることが分かると思います。
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第2章 手形、有価証券、その他の債権債務
1.手形 ① 約束手形 約束手形とは・・・ 一定の日にいくら払うという約束を記載した証券をいいます。掛け取引の場合の支払 期日は通常1ヶ月位ですが、約束手形の支払期日は取引の日から 2~3 ヶ月後に設定 することが出来ます。従って代金を掛けとするよりも約束手形を振り出した方が、支払を 先に延ばすことが出来るのです。約束手形を振り出した時の仕訳は支払手形(負債)勘 定を使用し、約束手形を受取った時の仕訳は受取手形(資産)勘定を使用します。又、 約束手形を振り出した人を振出人、約束手形を受取った人を受取人又は名宛人といい ます。 約束手形を振り出した時の処理 事例 F 商店は、N 商店より商品 500 円を仕入れ、代金は約束手形を振り出して渡した。 【借】 仕入 500 / 【貸】 支払手形 500 約束手形を受取った時の仕訳 事例 N 商店は F 商店に商品 500 円を販売し、代金は約束手形を受取った。 【借】 受取手形 500 / 【貸】 売上 500 約束手形を取りまく登場人物の呼び方 約束手形の取引において、約束手形を振り 出した人を振出人、約束手形を受取った人を 受取人又は名宛人といいます。約束手形
手形
振出人 → 受取人
13 ② 為替手形 為替手形とは手形を振り出した人が得意先などに対して、「決められた日にいくらを誰に支払っ て下さい」とお願いする証券です。ここではまず事例を見ます。 A 商店は B 商店に対する買掛金300円を支払うため、かねて売掛金のある C 商店を宛名人と する為替手形を振り出し、C 商店の引き受けを得て B 商店に渡した。 代金の支払いを引き受けた人を引受人(名宛人)、為替手形の代金を受け取る人を受取人(指 図人)、為替手形を振り出した人を振出人といいます。 事例の A 商店のように、B 商店に対して買掛金があり、C 商店に対して売掛金がある場合本来 は C 商店より売掛金を回収して、B 商店の買掛金の支払いを行うという流れになりますが C 商店 に A 商店の代わりに B 商店にお金を支払ってもらっても結果は同じです。 そこで、A 商店は為替手形を振り出すことによって、C 商店から B 商店へ代金を支払ってもらう のです。なお、為替手形を振り出す時には、支払をお願いする人に承諾してもらうことが必要です が、このことを「為替手形を引き受ける」といいます。 本来の流れ 為替手形の流れ A 商店(振出人)の仕訳 【借】 買掛金 300 / 【貸】 売掛金 300 B 商店(受取人)の仕訳 【借】 受取手形 300 / 【貸】 売掛金 300 C 商店(引受人)の仕訳 【借】 買掛金 300 / 【貸】 支払手形 300 B商店 A商店 C商店
14 ③ 裏書・割引をした時 約束手形を裏書きして渡した時の仕訳 約束手形や為替手形を持っている人は、その手形をほかの人に渡すことによって、仕入代金や 買掛金を支払うことができます。持っている手形をほかの人に渡すときに、手形の裏面に名前や 日付を記入するため、これを手形の裏書譲渡といいます。実務上は裏書きとよくいいます。約束 手形を裏書きして渡した時は受取手形の減少で処理します。 A 商店は、B 商店から商品 200 円を仕入れ、代金は先に J 商店から受け取った約束手形を裏書 譲渡した。 【借】 仕 入 200 / 【貸】 受取手形 200 約束手形を割り引いたときの仕訳 約束手形や為替手形を持っている人は、支払期日前にその手形を銀行に買い取ってもらうこと が出来ます。これを手形の割引といいます。なお、手形を割り引くことによって手形の支払期日よ りも前に現金などを受取ることができますが、銀行からすると手形の期日までは現金にならないた め、利息や手数料がかかり、受け取る金額は手形に記載された金額よりも少なくなります。この時 に差し引かれる費用を割引料といい、手形売却損という科目で処理します。 事例 J 商店は先に K 商店から受け取っていた受取手形 500 円を割り引き、割引料 50 円を差し 引いた残額を当座預金に預け入れた。 【借】 当座預金 450 / 【貸】 受取手形 500 手形売却損 50 / 2. 手形借入金と手形貸付金 お金を貸し付けた時は通常は借用証書を受取りますが、借用証書の代わりに約束手形を受取 ることもあります。この場合は通常の貸付金と区別するために手形貸付金として処理します。 事例 F 商店は U 商店に現金 300 円を貸し付け、約束手形を受取った。 F 商店 【借】 手形貸付金 300 / 【貸】 現 金 300 U 商店 【借】 現 金 300 / 【貸】 手形借入金 300
15 3.有価証券 有価証券とは・・・ 他の会社の株式や社債、国が発行する国債などのことです。会社は資産運用などで株や 社債、国債を購入することがあります。有価証券を購入した時の取得価格は株式自体の価 格だけでなく、売買手数料などの付随費用も含みます。又、配当金の支払いを受けた時は受 取配当金とう収益科目で処理します。保有している株式を売却した時は有価証券の減少とし て処理すると同時に売買損益を有価証券売却益(損)として計上します。 ① 購入と売却 事例 H 商店は K 社株式を1株あたり 200 円で 10 株購入し、代金は売買手数料 100 円とともに 現金で支払った。 取得価額=@200 円×10 株+100 円 【借】 有価証券 2,100 / 【貸】 現 金 2,100 事例 H 商店は所有する K 社の配当として配当金領収書 30 円を受取った。 【借】 現 金 30 / 【貸】 受取配当金 30 ポイント 配当金領収書をもらった時は現金勘定処理でしたね! 事例 H 商店は所有する K 社株式を 1 株 150 円にて 5 株売却し、代金は現金で受け取った。 【借】 現 金 750 / 【貸】 有価証券 1,050 有価証券売却損 300 / ポイント 貸方の有価証券の金額は(2,000 円+100 円)÷10 株×5 株です。
16 ② 有価証券の評価 決算日まで有価証券を保有していた時に、買った時の単価と違う時があります。そのような場 合は有価証券の取得価格を修正し、有価証券評価益(評価損)で処理します。 事例 決算において、G 社が所有する L 社株式(帳簿価額 900)円を、1,000 円に評価替えする。 【借】 有価証券 100 / 【貸】 有価証券評価益 100 公社債を買った時の仕訳 株式会社が一般の人からお金を借りる時に発行する証券を社債、国が一般の人からお金を借 りる時に発行する証券を国債といいます。社債や国債などをまとめて公社債といい、公社債も株 式と同様に有価証券の仲間です。又、公社債の券面に記載されている金額を額面金額といいま す。処理は有価証券と同じで、取得原価は1口当たりの単価に購入口数をかけ売買手数料を含 めて計算します。 事例 H 商店は F 株式会社の社債 10,000 円(額面)を額面 100 円につき@96 円で購入し、代金 は売買手数料 100 円とともに現金で支払った。 取得価額=@96×100 口+100 円 【借】 有価証券 9,700 / 【貸】 現 金 9,700 なお、公社債の利息を受取った時は有価証券利息で処理します。 事例 所有している F 社の社債の利払日になったので、その利札 10 円を切り取って銀行で現金 を受取った。 【借】 現 金 10 / 【貸】 有価証券利息 10 利札とは公社債の利息を表す証券です。切り取って銀行に持っていけば現金に換えること ができます。
17 4.その他の債権債務 ① 前払金 商品を注文した時に代金の一部を内金として前払いすることがあります。内金を支払うことによ り、買主はあとで商品を受取ることが出来るので、このあとで商品を受取ることが出来る権利を前 払金として処理します。逆に売主の立場で内金をもらった時は前受金として処理します。 事例 H 商店は K 商店に商品 1,000 円を注文し、内金として 200 円を現金で支払った。 H商店 【借】 前払金 200 / 【貸】 現 金 200 K商店 【借】 現 金 200 / 【貸】 前受金 200 事例 H 商店はK商店から商品 1,000 円を受取り、代金のうち 200 円は注文時に支払った内金と 相殺し、残額は掛けとした。 H商店 【借】 仕入 1,000 / 【貸】 前払金 200 / 買掛金 800 K商店 【借】 売掛金 800 / 【貸】 売上 1,000 前受金 200 / ② 仮払金 従業員の出張にかかる電車代やタクシー代、宿泊費などの概算額を前渡しした時には仮払金 (資産)という勘定科目で処理しておきます。その後、仮払金の内容と金額が確定した時は仮払金 を該当する勘定科目へ振替処理します。 事例 従業員の出張の為、旅費の概算額 3,000 円を現金で前渡しした。 【借】 仮払金 3,000 / 【貸】 現 金 3,000 事例 従業員が出張から戻り、概算払額 3,000 円のうち、旅費として 2,500 円を支払ったと報告を 受け、残額の現金 500 円を受け取った。 【借】 旅費交通費 2,500 / 【貸】 仮払金 3,000 現 金 500 /
18 ③ 仮受金 内容不明の入金があった時はその内容が明らかになるまで仮受金という負債の勘定科目で 処理しておき、内容が明らかになった時に、該当する勘定科目に振り替える。 事例 出張中の従業員から当座預金口座に 1,000 円の入金があったがその内容は不明である。 【借】 当座預金 1,000 / 【貸】 仮受金 1,000 事例 従業員が出張から戻り、さきの当座預金口座への入金 1,000 円は得意先から売掛金を回 収した金額であることが判明した。 【借】 仮受金 1,000 / 【貸】 売掛金 1,000 ④ 立替金 従業員が支払うべき金額を会社が立替たときに使用する勘定科目で、後に精算した時には振 替処理します。 ⑤ 商品券 スーパーなどで商品券を発行したときは、スーパーはこの商品券を持っているお客さんに商品 券に記載されている金額分だけ商品を渡す義務が生じます。この商品を引き渡す義務は商品券 (負債)として処理します。その後、商品を売り上げて代金を商品券で受け取った時はあとで商品 を渡さなければならない義務がなくなるので、商品券の減少として処理します。 事例 H スーパーは商品券 200 円を発行し、現金を受取った。 【借】 現 金 200 / 【貸】 商品券 200 事例 H スーパーは商品 300 円を売上げ、商品券 200 円と現金 100 円を受取った。 【借】 商品券 200 / 【貸】 売 上 300 現 金 100 /
19 ⑥ 他店商品券 スーパーは、ほかのスーパーが発行した商品券も取り扱うことがあります。他店が発行した商 品券を受取った場合、この商品券は発行元のスーパーに買い取ってもらうことが出来ます、従っ て他店が発行した商品券を受取った場合は他店商品券(資産)として処理します。商品券を発行 しているスーパーでは定期的に開催されている商品券の交換会で当店が保有する当店発行の商 品券を交換します。従って商品券を精算した時は他店商品券が減少するとともに、商品券も減少 します。差額がある時は現金などで精算します。 事例 H スーパーは商品 250 円を売上げ、J スーパーが発行した商品券 200 円と現金 50 円を 受取った。 【借】 他店商品券 200 / 【貸】 売 上 250 現 金 50 / 事例 H スーパーは商品券の精算を行い、自社で保有する J スーパーの商品券 200 円と J スー パーの保有する自社商品券 150 円を交換し、差額 50 円については現金で受け取った。 【借】 商品券 150 / 【貸】 他店商品券 200 現 金 50 /
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第3章 貸倒引当金、固定資産
1.貸倒引当金 ① 貸倒損失 会社が倒産などにより得意先に対する売掛金や受取手形が回収できなることを貸倒れと いいます。売掛金が貸し倒れたときは、もはやその売掛金を回収することは出来ないので売掛 金を減少させます。この時は貸倒損失(費用)にて処理します。 事例 H 社が倒産し、売掛金 500 円が貸し倒れた。 【借】 貸倒損失 500 / 【貸】 売掛金 500 ② 貸倒引当金 売掛金や受取手形などの債権は常に貸し倒れの可能性があります。そこで、決算日に残って いる売掛金や受取手形が、将来どのくらいの割合で貸し倒れる可能性があるかを見積もって、あ らかじめ準備しておく必要があります。この貸し倒れに備えた金額を貸倒引当金といいます。貸倒 引当金は売掛金などの資産をマイナスするという意味がありますので資産のマイナスで貸方に記 入します。又、借方には貸倒引当金繰入額(費用科目)にて処理します。貸倒引当金の金額は売 掛金、受取手形に貸倒設定率をかけて計算します。この貸倒設定率は試験では与えられます。 事例 決算日において売掛金の期末残高 500 円について 3%の貸倒引当金を設定する。 500 円×3%=15 円 【借】 貸倒引当金繰入額 15 / 【貸】 貸倒引当金 15 前期以前に発生した売掛金が貸し倒れて貸倒引当金の残高がある場合 まず、貸倒引当金を引き当てて、足らない部分に対しては貸倒損失処理します。前期に貸 倒引当金処理した金額が 20 円あって売掛金が 30 円貸倒れした時の仕訳です。 【借】 貸倒引当金 20 / 【貸】 売掛金 30 貸倒損失 10 / 又、貸倒引当金を前期に設定してあって今期末に引当処理をするときの方法を説明します。 例えば前期末に 80 円の貸倒引当金を設定して今期末に引き当てるべき金額が 100 円あ21 ったとします。その場合には差額の 20 円を追加で計上すればよいことになります。 【借】 貸倒引当金繰入額 20 / 【貸】 貸倒引当金 20 逆に、前期の貸倒引当金残高が 80 円で今期に設定すべき貸倒引当金残高が 60 円と なった場合の処理はどのようになるのでしょうか?20 円分多く設定してあるので 20 円を戻 し処理します。その時には貸倒引当金戻入(収益)という科目を使用して処理します。 【借】 貸倒引当金 20 / 【貸】 貸倒引当金戻入 20 最後に、前期に貸倒処理した売掛金が回収された仕訳を考えてみます。前期にすでに 貸倒処理されていて売掛金も残っていませんので、償却債権取立益(収益)という科目を 使用して処理します。 事例 前期に貸倒した M 社に対する売掛金 30 円を現金で回収した。 【借】 現金 30 / 【貸】 償却債権取立益 30 2.固定資産 ① 固定資産の減価償却 減価償却の計算方法 入門講座で学んだ減価償却の方法は毎期同じ金額が計上されるため、定額法といいます。 他にも毎期一定比率を計上する定率法や使用分に応じて計算する生産高比例法などなどありま すが、3級では定額法しか出てきません。 直接法と間接法 入門講座で減価償却の仕訳を学びましたが、【借】 減価償却費 200 / 【貸】 建物 200 と いう仕訳でした。これは建物の帳簿価格を直接減額している処理なので直接法といいます。もうひ とつの処理方法として間接法というのがあります。固定資産を直接減額するのではなく、減価償 却累計額(資産のマイナス勘定)を用いて処理します。上記の仕訳は 【借】 減価償却費 200 / 【貸】 減価償却累計額 200 となります。
22 ② 固定資産の売却処理 固定資産を売却する時はその固定資産がなくなるので固定資産の帳簿価格を減額します。直 接法で記帳している場合は帳簿残高を直接減らして、差額を固定資産売却益(収益)又は固定資 産売却損(費用)にて処理します。又、間接法にて記帳している場合は固定資産の取得原価と減 価償却累計額をそれぞれ減らします。 事例 J 商店は備品(取得原価 500 円減価償却累計額 200 円)を 200 円にて売却し、代金は月 末に受取ることとした。 直接法の場合は備品の帳簿価格が 300 円になっていますので、 【借】 未収金 200 / 【貸】 備品 300 固定資産売却損 100 / 間接法の場合は備品の帳簿価格が 300 円、減価償却累計額の帳簿価格が 200 円となっ ていますので、 【借】 未収金 200 / 【貸】 備品 500 減価償却累計額 固定資産売却損 最後に、固定資産を期中で売却した時の仕訳について考えてみます。固定資産を期中に 売却した時は、期中までの減価償却費を計上して固定資産の売却損益の計算を行いま す。 事例 会計期間を 2010 年 1 月 1 日~12 月 31 日とする。F 商店は 5 月 31 日に 2007 年に購入 したトラック(取得原価 10,000、期首の減価償却累計額 5,400 円)、減価償却方法は定額法、 残存価格は取得原価の 10%、耐用年数は 5 年、間接法にて記帳)を 6,000 円にて売却し、 代金は現金で受け取った。 まず、今期の減価償却費を計算します。 (10,000− 1,000)÷5×5 ヶ月÷12=750 となります。 【借】 現 金 6,000 / 【貸】 車輌運搬具 10,000 減価償却累計額 5,400 / 固定資産売却益 2,150 減価償却費 750 / 200 / 100 /
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第4章 租税公課と資本金、再振替仕訳、帳簿への記入
1.租税公課と資本金 ① 租税公課 建物や土地などの固定資産を所有していると固定資産税がかかりますし、自動車を保 有していると自動車税がかかります。固定資産税、自動車税などの税金で会社にかかるも のは費用として計上します。このように費用として計上する税金を租税公課といい、租税公 課を支払った時は租税公課(費用)として処理します。 ② 資本金 引出金 個人商店では店主がお店の出資者ですので、店主がお店の現金や商品を私用で使うこ とは自由にできます。店主がお店の現金や商品を私用に使うことを資本の引き出しといい、 資本を引き出した時は引出金の減少として処理します。引出金は決算にてゼロにしなくて はなりませんので残高は資本金と相殺します。 事例 店主が個人の電気代を支払うために現金 100 円を引き出した。 【借】 引出金 100 / 【貸】 現 金 100 事例 店主がかねてより引き出していた現金 100 円のうち 30 円を現金で返した。 【借】 現 金 30 / 【貸】 引出金 30 事例 決算日において引出金の残高 70 円を資本金に振り替える 【借】 資本金 70 / 【貸】 引出金 7024 2.再振替仕訳 入門編では収益や費用の繰り延べや見越しについて学びました。ここでは決算が終わり次の 期での処理を学びます。決算日(前期末)において次期分として繰り延べ、見越し処理した費用や 収益は翌期首(時期の期首)に逆の仕訳をして振り戻します。この仕訳を再振替仕訳といいます。 事例 期首につき、前期末に見越した未払利息 100 円の再振替仕訳を行う。 前期末の処理 【借】 支払利息 100 / 【貸】 未払利息 100 当期首の処理 【借】 未払利息 100 / 【貸】 支払利息 100 3.帳簿への記入 ① 仕訳帳と総勘定元帳 入門編では、仕訳と総勘定元帳への転記を学びましたが、その書き方について詳しく学習しま す。ルールは変わりませんが、追加情報として日付や摘要(コメント)などを記録していきます。仕 訳帳と総勘定元帳の明細と記入方法は次の通りです。 仕訳帳
仕 訳 帳
1 平 成 摘 要 元丁 借 方 貸 方 ○ 年 10 1 ( 現 金 ) 1 1,000 ( 売 掛 金 ) 10 1,000 A商店より売掛金を回収した 10 ( 仕 入 ) 諸 口 20 10,000 ( 現 金 ) 1 1,000 ( 買 掛 金 ) 11 9,000 B商店より商品を購入した 取引の日付を記入 仕訳とコメントを記入 総勘定元帳の番号を記入 借方と貸方に分けて 金額を記入 仕訳帳 の頁数 借方の勘定科目 コメントを書く 貸方の勘定科目 仕訳を記入したら線を引く 同じ側に複数の勘定科目があ るときは「諸口」と記入します25 総勘定元帳
総勘定元帳
現 金 1 平 成 摘 要 仕丁 借 方 平 成 摘 要 仕丁 貸 方 ○ 年 ○ 年 10 1 売掛金 1 1,000 10 10 仕 入 1 1,000 ② 現金出納帳と当座預金出納帳への記入 現金出納帳 現金出納帳は入金と出金の明細を記録する帳簿です。総勘定元帳の現金勘定を詳しくしたも のという理解でいいです。現金出納帳の形式と記入法は次の通りです。現金出納帳
平 成 ○ 年
摘 要
収 入
支 出 残 高 10 1 前月繰越10,000
10,000 〃A商店より売掛金を回収
1,000
11,000 10B商店より商品を仕入
1,000 10,000 15C商店へ売上げ
3,000
13,000 31 次月繰越13,000
14,000
14,000 11 1 前月繰越13,000
13,000総勘定元帳 の番号 勘定科目ごとにつくる 取引の日付を記入 仕訳の相手科目を記入 金額を記入 仕訳帳の頁数 を記入 仕訳で借方が現金となる取引を記入する 10/1 【借】 現金 1,000 / 【貸】 売掛金 1,000 仕訳で貸方が現金となる取引を記入する 10/10 【借】 仕入 1,000 / 【貸】 現金 1000 取引の日付を記入 取引の内容を記入 残高を記入 前月からの繰越額 次月への 繰越額 収入欄、支出欄の合計額を記入 入金額 または 支出額 を記入
26 当座預金出納帳 当座預金出納帳は当座預金の預け入れと引出の明細を記録する帳簿です。総勘定元帳の当 座預金勘定を詳しくしたものという理解でいいです。当座預金出納帳の形式と記入の方法は次の 通りです。 ※ 現金出納帳と違うところだけを説明しています。その他の記入方法は同じです。
当座預金出納帳
平 成 ○ 年 摘 要 小切手 番 号 預 入 引 出 残 高 10 1 前月繰越 50,000 借 50,000 5 D商店より売掛金を回収 10,000 〃 60,000 13 F商店へ買掛金支払い 001 20,000 〃 40,000 15 家賃の支払い 002 10,000 〃 30,000 31 次月繰越 30,000 60,000 60,000 11 1 前月繰越 30,000 借 30,000 借方残高 → 「借」 貸方残高(当座借越) → 「貸」 と記入(前日と同じなら「〃」でOK) 自分が振り出した小切手の番号を記入 借 貸27 ③ 小口現金出納帳への記入 小口現金出納帳は小口現金をいつ何に使ったのかを記録する帳簿です。小口現金勘定を詳し くしたものという理解でいいです。なお、小口現金をいつ補給するかによって小口現金出納帳への 記入方法が変わります。 ■ 週初(又は月初)に補給する場合の記入方法
小口現金出納帳
受 入 平 成 摘 要 支 払 内 訳 ○ 年 旅費交通費 消耗品費 雑 費 10,000 10 1 小口現金受入れ 2 電車代 500 500 3 コピー用紙代 1,000 1,000 4 ごみ処理代 2,000 2,000 6 ガソリン代 3,000 3,000 合 計 6,500 3,500 1,000 2,000 6 次週繰越 3,500 10,000 10,000 3,500 7 前週繰越 6,500 〃 本日補給 ■ 週末(又は月末)に補給する場合の記入方法小口現金出納帳
受 入 平 成 摘 要 支 払 内 訳 ○ 年 旅費交通費 消耗品費 雑 費 合 計 6,500 3,500 1,000 2,000 6,500 6 本日補給 〃 次週繰越 10,000 16,500 16,500 10,000 7 前週繰越 支払いの内容を記入 補給額を記入 支払金額を記入 支払金額を勘定科目ごとに記入 合計額 週末(または月末)の残高 3,500 円(10,000 円− 6, 500合計額円)を 「次週繰越(または次月繰越)」と記入 週初(または月初)の残に補給する金額 (=前週に使った金額 6, 500合計額円)を「本日補給」と記入 週末(または月末)に補給する金額 (=今週使った金額 6, 500合計額円)を 「本日補給」と記入 週末(または月末)に補給されたので、定額の 10,000 円を 「次週繰越(または次月繰越)」に記入28 ④ 仕入帳と買掛金元帳への記入 仕入帳は商品の仕入れに関する明細を記録する帳簿です。又、買掛金元帳(仕入先元帳とも いいます)は仕入先別に買掛金の状況を把握するために記録する帳簿です。 仕入帳と買掛金元帳の形式と記入例を示すと次のようになります。
仕 入 帳
平 成 摘 要 内訳 金額 ○ 年 10 1 G商店 現金 鉛筆 10 個 @50 円 500 2 F商店 掛け ノート 30 個 @100 円 3,000 クレヨン 10 個 @200 円 2,000 5,000 6 F商店 掛け返品 ノート 20 個 @100 円 2,000 31 総 仕 入 高 5,500 〃 仕 入 戻 し 高 2,000 純 仕 入 高 3,500買掛金元帳
F商店 平 成 摘 要 借 方 貸 方 借 貸 残 高 ○ 年 10 1 前月繰越 30,000 貸 30,000 2 掛け仕入れ 5,000 〃 35,000 6 返品 2,000 〃 33,000 13 買掛金支払い 20,000 〃 13,000 31 次月繰越 13,000 35,000 35,000 11 1 前月繰越 13,000 貸 13,000 仕入の内容を記入 その日の仕入金額の 合計を記入 複数の商品を仕入れた時には 商品ごとに合計を記入 数量・単価 支払方法 仕入先 商品名 ①返品・値引き含まない仕入高 ②返品(値引き)の合計額 ③ ①− ② 残高は常に「貸」 支払先ごとにつくり、 買掛金の増減のみ記入29 ⑤ 売上帳と売掛金元帳への記入 売上帳は商品の売上げの明細を記録する帳簿です。又、売掛金元帳(得意先元帳ともいいま す)は得意先別に売掛金の状況を把握するために記録する帳簿です。売上帳と売掛金元帳の形 式と記入例を示すと次のようになります。
売 上 帳
平 成 摘 要 内訳 金額 ○ 年 10 1 G商店 現金 鉛筆 10 個 @70 円 700 2 D商店 掛け ノート 25 個 @100 円 2,500 クレヨン 10 個 @250 円 2,500 5,000 3 D商店 掛け返品 クレヨン 8 個 @250 円 2,000 31 総 売 上 高 5,700 〃 売 上 戻 り 高 2,000 純 売 上 高 3,700売掛金元帳
D商店 平 成 摘 要 借 方 貸 方 借 貸 残 高 ○ 年 10 1 前月繰越 20,000 借 20,000 2 掛け売上げ 5,000 〃 25,000 3 返品 2,000 〃 23,000 5 売掛金の回収 10,000 〃 13,000 31 次月繰越 13,000 35,000 35,000 11 1 前月繰越 13,000 借 13,000 数量・単価 支払方法 得意先 商品名 ①返品・値引き含まない売上高 ②返品(値引き)の合計額 ③ ①− ② 得意先ごとにつくり、 売掛金の増減のみ記入 残高は常に「借」30 ⑥ 商品有高帳への記入 商品有高帳は、商品の種類別に、仕入れ(受け入れ)や売上(払い出し)のつど、数量、単価、 金額を記入して商品の増減や在庫を管理するための帳簿です。同じ商品でも仕入れる次期によ って仕入単価が異なることもあります。そして仕入単価の異なる商品を売り上げた時、いくらの仕 入単価のものを売り上げた(払い出した)かによって、商品有高帳の払出欄に記入する金額が異 なります。ここで、払い出した(売り上げた)商品 1 個あたりの仕入原価を払い出し単価といい、払 い出し単価の決め方の違いにより商品有高帳への記入が異なります。 事例 今月の商品(ボールペン)の仕入れと売上げの状況は以下のとおりです。 10 月 1 日 前月繰越 10 個 @10 円 5 日 仕 入 20 個 @13 円 15 日 売 上 15 個 @25 円(売価) 20 日 仕 入 15 個 @16 円 25 日 売 上 20 個 @27 円(売価) 先入先出法 先入先出法とは、先に受け入れたものから先に払いだしたと仮定して商品の払い出し単価を決 める方法をいいます。従って先入先出法の場合、単価の違う商品を受け入れたら分けて記入して いきます。
商品有高帳
ボールペン 平 成 摘 要 受 入 払 出 残 高 ○ 年 数量 単価 金額 数量 単価 金額 数量 単価 金額 10 1 前月繰越 10 10 100 10 10 100 5 仕 入 20 13 260 10 10 100 20 13 260 15 売 上 10 10 100 5 13 65 15 13 195 20 仕 入 15 16 240 15 13 195 15 16 240 25 売 上 15 13 195 5 16 80 10 16 160 31 次月繰越 10 16 160 45 ― 600 45 ― 600 11 1 前月繰越 10 16 160 10 16 160 15 個 20 個 20-5 15-531 移動平均法 移動平均法とは、商品の受け入れのつど、平均単価を計算して、その平均単価を払出単価と する方法です。
商品有高帳
ボールペン 平 成 摘 要 受 入 払 出 残 高 ○ 年 数量 単価 金額 数量 単価 金額 数量 単価 金額 10 1 前月繰越 10 10 100 10 10 100 5 仕 入 20 13 260 30 12 360 15 売 上 15 12 180 15 12 180 20 仕 入 15 16 240 30 14 420 25 売 上 20 14 280 10 14 140 31 次月繰越 10 14 140 45 ― 600 45 ― 600 11 1 前月繰越 10 14 140 10 14 140 商品有高帳での記入は仕入単価で行うので、払い出し欄の金額は売上原価(売り上げた商品 に対する仕入原価)を表しており、残高は在庫を意味しています。 数量 → 10+ 20= 30 本 金額 → 100+260=360 円 単価 → 360 円÷30 本=@12 円 数量 → 15+ 15= 30 本 金額 → 180+240=420 円 単価 → 420 円÷30 本=@14 円32 ⑦ 受取手形記入帳と支払手形記入帳への記入 受取手形記入帳 受取手形記入帳は、受取手形の明細を記録する帳簿です。受取手形記入帳の形式と記入例を 示すと、次のようになります。 事例 ① 10 月 2 日 A商店に商品 200 円を売り上げ、代金は同店振出の約束手形 (No.10、満期日 12 月 2 日、支払場所:菊銀行)で受け取った。 【借】 受取手形 200 / 【貸】 売 上 200 ② 11 月 5 日 A商店の売掛金 300 円について、同店振出、B 商店宛ての為替手形 (No.25、満期日 1 月 5 日、支払場所:梅銀行)で受け取った。 【借】 受取手形 300 / 【貸】 売掛金 300 ③ 12 月 2 日 No.10 の約束手形 200 円が決済され、当座預金口座に入金された。 【借】 当座預金 200 / 【貸】 受取手形 200 ④ 12 月 5 日 No.25 の為替手形 300 円を銀行で割り引き、割引料 10 円を差し 引いた残額を当座預金とした。 【借】 当座預金 290 / 【貸】 受取手形 300 手形売却損 10 /
受取手形記入帳
平 成 手 形 種 類 手 形 番 号 摘 要 支払人 振出人 裏書人 振出日 満期日 支 払 場 所 手 形 金 額 てん末 ○ 年 月 日 月 日 月 日 摘要 10 2 約手 10 売 上 A商店 A商店 10 2 12 2 菊銀行 200 12 2 入金 11 5 為手 25 売掛金 B商店 A商店 11 5 1 5 梅銀行 300 12 5 割引 受取った手形が受取手形 → 「約手」 〃 為替手形 → 「為手」 その手形が最後にど うなったかを記入 仕訳の相手科目 を記入1
2
3
4
または33 支払手形記入帳 支払手形記入帳は、支払手形の明細を記録する帳簿です。支払手形記入帳の形式と記入例を 示すと、次のようになります。 事例 ① 10 月 10 日 C 商店から商品 400 円を仕入れ、代金は約束手形 (No.20、満期日 12 月 10 日、支払場所:竹銀行)を振り出して渡した。 【借】 仕 入 400 / 【貸】 支払手形 400 ② 10 月 20 日 かねて買掛金のある C 商店から同店振出、D 商店受取の為替手形 (No.40、満期日 1 月 20 日、支払場所:松銀行)500 円の引き受けを求められたの で、これを引き受けた。 【借】 買掛金 500 / 【貸】 支払手形 500 ③ 12 月 10 日 No.20 の約束手形 400 円が決済され、当座預金口座から 支払われた。 【借】 支払手形 400 / 【貸】 当座預金 400
支払手形記入帳
平 成 手 形 種 類 手 形 番 号 摘 要 支払人 振出人 裏書人 振出日 満期日 支 払 場 所 手 形 金 額 てん末 ○ 年 月 日 月 日 月 日 摘要 10 10 約手 20 仕 入 C 商店 当 店 10 10 12 10 竹銀行 400 12 10 支払 10 20 為手 40 買掛金 D 商店 C 商店 10 20 1 20 松銀行 500 その手形が最後にど うなったかを記入1
2
3
または34
第5章 伝票制度、試算表、精算表
1.伝票制度 ① 伝票 これまで、取引が発生したら仕訳帳に仕訳することを前提に説明してきましたが、仕訳帳は 1 冊 のノートのようなもので取引が多くなってくると手分けして記帳することが出来ずに不便な事があり ます。そこで、小さなサイズで、切り離しも可能な伝票を仕訳帳に代えて使用することがあります。 伝票には入金取引を記入する入金伝票、出金取引を記入する出金伝票などいくつかの種類があ るので、取引の種類ごとに記帳作業を数人で手分けして行うことが出来るのです。 ② 三伝票制と五伝票制 どの種類を使うかによって、伝票制度は三伝票制と五伝票制に分類できます。三伝票制とは入 金伝票(入金取引を記入)、出金伝票(出金取引を記入)、振替伝票(入金取引にも出金取引にも 該当しない取引を記入)の三種類の伝票に記入(起票といいます)する方法を言います。又、五伝 票制度とは入金伝票、出金伝票振替伝票の他に売上伝票(売上取引を記入)、仕入伝票(仕入取 引を記入)を用いる方法をいいます。 三伝票制 入金取引 出金取引 その他取引 五伝票制 入金取引 出金取引 その他取引 売上取引 仕入取引入金伝票
出金伝票
振替伝票
入金伝票
出金伝票
振替伝票
売上伝票
仕入伝票
35 2. 三伝票制の記入の流れ ① 入金伝票への記入 入金伝票には入金取引が記入されますから借方は現金と決まっています。科目欄に仕訳の相手 科目を記入し、金額欄に金額を記入します。 事例 5 月 7 日 H 商店は売掛金 200 円を現金で受け取った。なお、H 商店は三伝票制を採用 している。 入金伝票 5 月 7 日 科 目 金 額 売掛金 200 <仕訳> 【借】 現金 200 / 【貸】 売掛金 200 ② 出金伝票への記入 出金伝票には出金取引が記入されますから貸方は現金と決まっています。科目欄に仕訳の相手 科目を記入し、金額欄に金額を記入します。 事例 3 月 10 日 L 商店は買掛金 100 円を現金で支払った。なお、L 商店は三伝票制を採用 している。 出金伝票 3 月 10 日 科 目 金 額 買掛金 100 <仕訳> 【借】 買掛金 100 / 【貸】 現 金 100 ③ 振替伝票への記入 三伝票制の場合、振替伝票には入金取引でも出金取引でもない取引が記入されます。従って仕 訳の借方または貸方の勘定科目が決まっているわけではないので、入金伝票や出金伝票とは異 なり、単純に仕訳の形で記入します。 事例 6 月 8 日 G 商店は商品 400 円を仕入れ、代金は掛けとした。なお、G 商店は三伝票制 を採用している。 振替伝票 6 月 8 日 借方科目 金額 貸方科目 金額 仕 入 400 買掛金 400
36 ④ 一部現金取引の起票 取引の中には入出金取引とそれ以外の取引が混在している取引があります。これを一部現金 取引といいますが、この場合の起票方法は①取引を分解して起票する方法と②2つの取引が同 時にあったと考えて起票する方法があります。 事例 5 月 2 日 P 商店は商品 500 円を売上、代金のうち 300 円は現金で受領し、残額を掛け とした。なお、P 商店は三伝票制を採用している。 <仕訳> 【借】 現 金 300 / 【貸】 売 上 500 売掛金 200 / ⅰ 取引を分解して起票する方法 商品 300 円を売り上げ、現金 300 円を受領したという入金取引と、商品 200 円を売り上げ、代金 は掛けとしたというその他取引の2つに分解することが出来ます。従って前者は入金伝票に後者 は振替伝票に記入します。 入金伝票 5 月 2 日 科 目 金 額 売 上 300 仕訳上での分解の考え方は次の通りです。 【借】 現 金 300 / 【貸】 売上 300 【借】 売掛金 200 / 【貸】 売上 200 ⅱ 2 つの取引が同時にあったと仮定して起票する方法 商品を 500 円で掛け販売したという取引と売掛金が現金にて直後に入金したという取引の2つ が同時に起こったと仮定して伝票起票します。 入金伝票 5 月 2 日 科 目 金 額 売掛金 300 仕訳では次のように考えています。 【借】 売掛金 500 / 【貸】 売 上 500 【借】 現 金 300 / 【貸】 売掛金 300 振替伝票 5 月 2 日 借方科目 金額 貸方科目 金額 売掛金 200 売 上 200 振替伝票 5 月 2 日 借方科目 金額 貸方科目 金額 売掛金 500 売 上 500
37 3.五伝票制の記入の流れ ① 売上伝票への記入 五伝票制を採用している場合の入金伝票、出金伝票、振替伝票の記入は三伝票制のときと同 じです。ここでは売上伝票と仕入伝票について学習しましょう。売上伝票には売上取引が記入さ れます。又、売上伝票では掛け売上を前提としてしいるので、科目欄は常に売掛金になります。 従って現金売上があった場合には、販売が全額掛けで行われた直後に現金で入金されたという 取引があったものとして、売上伝票と入金伝票に記入します。 事例 8 月 7 日 E 商店は商品 500 円を売り上げ、代金のうち 400 円は現金で受け取り、残額 は掛けとした。なお、E 商店は五伝票制を採用している。 売上伝票 8 月 7 日 科 目 金 額 売掛金 500 仕訳では次のように考えています。 【借】 売掛金 500 / 【貸】 売 上 500 【借】 現 金 400 / 【貸】 売掛金 400 ② 仕入伝票への記入 仕入伝票には仕入取引が記入されます。又、仕入伝票では掛け仕入を前提としてしいるので、 科目欄は常に買掛金になります。従って現金仕入があった場合には、仕入が全額掛けで行われ た直後に現金で支払ったという取引があったものとして、仕入伝票と出金伝票に記入します。 事例 4 月 7 日 U 商店は商品 600 円を仕入れ、代金のうち 400 円は現金で支払い、残額は掛 けとした。なお、U 商店は五伝票制を採用している。 仕入伝票 4 月 7 日 科 目 金 額 買掛金 600 仕訳では次のように考えています。 【借】 仕 入 600 / 【貸】 買掛金 600 【借】 買掛金 400 / 【貸】 現 金 400 入金伝票 8 月 7 日 科 目 金 額 売掛金 400 出金伝票 4 月 7 日 科 目 金 額 買掛金 400
38 4.試算表と精算表 ① 残高試算表と合計残高試算表 残高試算表については、入門編で学習しましたが、試算表には合計残高試算表というのがあり ます。合計残高試算表とは合計試算表に貸借差額である残高欄をつけたものです。そしてその残 高欄だけを示したのを残高試算表といいます。合計残高試算表は残高試算表を作成する過程を 表示した一覧表です。
合計残高試算表
平成○年 10 月 31 日 借方残高 借方合計 勘 定 科 目 貸方合計 貸方残高 795,000 1,200,000 現 金 405,000 850,000 1,100,000 当 座 預 金 250,000 3,400,000 3,500,000 受 取 手 形 100,000 100,000 200,000 売 掛 金 100,000 200,000 200,000 繰 越 商 品 500,000 500,000 備 品 5,000 5,000 消 耗 品 250,000 支 払 手 形 2,500,000 2,250,000 30,000 買 掛 金 1,200,000 1,170,000 50,000 未 払 金 62,000 12,000 貸 倒 引 当 金 3,000 3,000 減 価 償 却 累 計 額 180,000 180,000 資 本 金 1,600,000 1,600,000 100,000 売 上 3,000,000 2,900,000 1,500,000 1,500,000 仕 入 600,000 600,000 給 料 120,000 120,000 支 払 家 賃 10,000 10,000 旅 費 交 通 費 20,000 20,000 通 信 費 10,000 10,000 消 耗 品 費 5,000 5,000 手 形 売 却 損 8,115,000 9,400,000 9,400,000 8,115,00039
残高試算表
平成○年 10 月 31 日 借方合計 勘 定 科 目 貸方合計 795,000 現 金 850,000 当 座 預 金 3,400,000 受 取 手 形 100,000 売 掛 金 200,000 繰 越 商 品 500,000 備 品 5,000 消 耗 品 支 払 手 形 2,250,000 買 掛 金 1,170,000 未 払 金 12,000 貸 倒 引 当 金 3,000 減 価 償 却 累 計 額 180,000 資 本 金 1,600,000 売 上 2,900,000 1,500,000 仕 入 600,000 給 料 120,000 支 払 家 賃 10,000 旅 費 交 通 費 20,000 通 信 費 10,000 消 耗 品 費 5,000 手 形 売 却 損 8,115,000 8,115,00040 ② 精算表 精算表とは残高試算表、決算整理、損益計算書、貸借対照表をひとつの表にした表です。試算表 から貸借対照表、損益計算書が作成する流れが全体で把握できる便利な表ですが、3級では問 題に出題されますので、流れをよく理解しましょう。 事例 次の決算整理事項に基づいて、精算表を完成させましょう。 会計期間は、平成○年 1 月 1 日から平成○年 12 月 31 日までの 1 年間です。 ① 現金の実際有高は¥1,000 不足であり、調査したが原因不明の為雑損として処理す る。 ② 売掛金の期末残高に対して 5%の貸倒引当金を設定する。引当金の設定は差額補充 法による。 ③ 期末商品の棚卸高は¥250,000 円である。売上原価は「仕入」の行で計算する。 ④ 備品について定額法により減価償却を行う。 耐用年数 5 年、残存価額は取得原価の 10%とする。 ⑤ 支払家賃は、平成○年 4 月 1 日に向こう1年分を前払いしている。 ⑥ 消耗品の期中消費高は 7,000 円である。 <仕訳> ① 【借】 雑 損 1,000 / 【貸】 現 金 1,000 ② 【借】 貸倒引当金繰入 2,000 / 【貸】 貸 倒 引 当 金 2,000 ③ 【借】 仕 入 200,000 / 【貸】 繰 越 商 品 200,000 繰 越 商 品 250,000 / 仕 入 250,000 ④ 【借】 減 価 償 却 費 90,000 / 【貸】 減価償却累計額 90,000 ⑤ 【借】 前 払 家 賃 30,000 / 【貸】 支 払 家 賃 30,000 ⑥ 【借】 消 耗 品 3,000 / 【貸】 消 耗 品 費 3,000
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