• 検索結果がありません。

外国語科学習指導案

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "外国語科学習指導案"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

高等学校外国語(英語)科学習指導案 広島県立呉三津田高等学校 定時制課程 教諭 細田 旬子 1.日 時:平成 26 年2月 10 日(月)2限目(18:25~19:15) 2.学科・年次:普通科 1年次 7名 3.場 所:理科総合教室 4.科 目 名:コミュニケーション英語I 5.単 元 名:Lesson6 Tooth brushing in Edo. 6.教 材:VISTA English Communication I 7.単元について <単元観> 本単元では,私たちが現在使っている歯ブラシの原形が,江戸時代にインドから伝わり,その後日本独自 の進化を遂げて今の形になっているということが述べられている。この単元では,諸外国と日本の文化的結 び付きについて学ぶことができ,そのことが生徒の国際感覚の育成に役立つと考える。 また,本単元の言語材料として,動名詞を含む文構造を扱っている。本文では,この文構造を自身の趣味・ 興味のあることや物の由来を紹介する際に使っている。そのため,生徒がこの文構造を活用して,自身の趣 味・興味のあることを説明したり,諸外国と日本の文化的結び付きについて知っていることを口頭で伝え合 ったりする力を付けることに適していると考える。これは,高等学校学習指導要領外国語の「コミュニケー ション英語I」の「2内容(1)」の「ウ 聞いたり読んだりしたこと,学んだことや経験したことに基づき, 情報や考えなどについて,話し合ったり意見の交換をする」に基づいている。 <生徒観> 本クラスに所属する生徒は自分の行動範囲内で物事を捉えがちであり,それゆえ,グローバルな視点から 物事を捉えたり,広い視野を持って物事に取り組んだりすることに課題があると感じる。 また,中学校における英語の基礎的な学習が十分でないまま高等学校に入学してきた生徒も多いため,英 語に対する苦手意識が強く,学習事項を用いて英語で表現することに抵抗感を持っている。また,自らの知 識や経験に基づいて他人と意見を交換することを不得意とする生徒が多い。しかし,英語に対する学習意欲 は十分持っているように見受けられる。現時点では,学習した表現を使って身近なことについて短い文を書 き,相手と伝え合ったり,相手が言ったことを再現したりすることはできる。本単元では,次のステップと して,意見を交換する活動を取り入れる。また,動名詞については,定着状況に課題はあるが,動詞を~ing 形にすることはできるようになっている。 <指導観> 指導に当たっては,グローバルな視野を身に付けさせるため,諸外国と日本が文化交流でつながっている ということを,体験的に理解できるようにする。そのため,物の由来について推測したり,どのように自国 文化に適応させて行ったかを考えたりする言語活動を設定したり,ICT 機器を使用して,実際の画像や映像 を見せたりする。 また,生徒が既習事項を使って情報や考えを交換する言語活動を設定する。まず,導入部で既習事項の確 認をし,口頭による反復練習を十分に行う。その上で,インフォメーションギャップを使ってペア活動やク イズなどを行い,情報や考えを口頭で伝え合う言語活動に積極的に取り組ませる。その際,自分の考えを根 拠とともに表現できるように,ヒントを与えたり考えたりする時間を十分確保したりする。

(2)

8.単元の目標 ○情報や考えを積極的に口頭で伝え合う。 (コミュニケーションへの関心・意欲・態度) ○動名詞を用いて,情報や考えを口頭で伝え合う。 (外国語表現の能力) ○動名詞を含む文構造について理解する。 (言語や文化についての知識・理解) ○日本と他国との文化交流について理解する。 (言語や文化についての知識・理解) 9.単元の評価規準 ア コミュニケーション への関心・意欲・態度 イ 外国語表現の能力 ウ 外国語理解の能力 エ 言語や文化について の知識・理解 情報や考えを積極的に口 頭で伝え合うことができ る。 動名詞を用いて,情報や 考えを口頭で伝え合うこ とができる。 (本単元では設定なし) ①動名詞を含む文構造に ついて理解している。 ②日本と他国との文化交 流について理解してい る。 10.指導と評価の計画(全7時間) 時 学習内容 評価 関 表 理 知 評価規準 評価方法 1 Lesson6 イントロダクション 動名詞の用法 ○ エ①② 活動の観察・ワークシー ト 2 Part1 概要把握 音読活動 ○ エ① 活動の観察・ワークシー ト 3 Part1 動名詞を使った表現活動 ①(補語) ○ ◎ ア,イ 活動の観察・ワークシー ト 4 Part2 概要把握 音読活動 ○ エ① 活動の観察・ワークシー ト 5 (本時) Part2 動名詞を使った表現活動 ②(主語) ◎ ○ イ,エ② 活動の観察・ワークシー ト 6 Part3 概要把握 音読活動 ○ エ① 活動の観察・ワークシー ト 7 Part3 動名詞を使った表現活動 ③(目的語) ◎ ○ イ,エ② 活動の観察・ワークシー ト

(3)

11.本時の展開 (1)本時の目標 ○動名詞を用いて,諸外国と日本の結び付きについて,知っていることや自分の考えを口頭で伝え合う。 ○色々な物の発祥の地を知り,日本文化への受け入れられ方について理解する。 (2)観点別評価規準 ○動名詞を用いて,諸外国との結び付きについて,知っていることや自分の考えを口頭で伝え合うこと ができる。 (外国語表現の能力) ○色々な物の発祥の地を知り,日本文化への受け入れられ方について理解しようとしている。 (言語や文化についての知識・理解) (3)準備物 教科書・ワークシート・タブレット型PC・プロジェクター・スクリーン (4)本時の展開 学習活動 指導上の留意事項(◇) (◆「努力を要する状況」と判断した生徒への 指導の手立て) 評価規準〔観点〕 (評価方法) 導入 (10 分) ○あいさつ ○本時の学習目標を理解する。 ○動名詞について復習する。 ①スクリーンに映し出された スライドを見て,動詞もしく は動詞+目的語を動名詞を 使った形に直す。 (個人→全体) ②スクリーンに映し出された スライドを見て,動名詞の主 語を含む文構造を復習し,映 し出された問題3 問の答え をワークシートに書き,ペア で読み合って答え合わせを し,全体で確認する。 ◇英語で挨拶を行う。 ◆語彙のフォローをして自分の言葉で表現さ せる。 ◇本時の言語活動に使う表現を練習する。 ◇口頭でテンポ良く行う。 ◇主語になる名詞用法の句と,SV~の文構造を 意識させる。 展開1 (20 分)

○“Where are these things from?”の活動に取り組む。 ①国名とその位置を確認す る。 ②“~ing started in 国名” の形を確認する。 ③5つの物の発祥の地を推測 ◇色々な物の発祥の地について推測し,そう考 えた理由とともに,意見を交換するという見 通しを立てさせるガイダンスを行う。 ◇スライドを使って視覚的に確認させる。 ◇個人で考えるよう指導する。 ◆英語でヒントを与える。 ① 動名詞を使って意見の交換をしよう。 ② 色々な物の発祥の地と,日本文化への受け入れられ方を知ろう。

(4)

し,動名詞を使って地図に 書き込む。 ④③で推測した理由をHint box を参考にしてワーク シートに書く。 ⑤ペアで意見を交換した後, 各々自分の意見を全体に 発表する。 ⑥スライドで,正解と日本に 伝来した後どのように受 け入れられたかを見る。 ◇理由について,Hint box に次のような考え る視点を示しておく。 ◇理由は日本語で考えさせる。その際,「事実」 と「根拠」を明確にして「理由」を表現する よう例を出して説明する。 ◆発問を適宜したり,ヒントカードを提示した りして,生徒の考えが引き出せるような支援 をする。 ◇既習の表現を用いて書くように促す。 ◇聞き手に伝わるように大きな声で発表させ る。 動 名 詞 を 用 い て,諸外国の結 び 付 き に つ い て,知っている こ と や 自 分 の 考 え を 口 頭 で 伝 え 合 う こ と ができる。 〔 外 国 語 表 現 の 能力〕 (活動の観察・ワ ークシート) 展開2 (15 分) ○ 「寿司」の発祥地について 考える。 ○「寿司」の原型に係る画像や 映像を含むスライドを見て, 日本人が「寿司」に加えた工 夫とその背景について考え る。また,それが世界に広が っていることを知る。 ◇ 次の①~④の手順で,寿司について考えさ せる。 ①寿司の,「発祥の地での最初の形」の画像 と英語による説明(東南アジアでは,魚を米 の中で発酵させたものを「寿司」と呼んでお り,発酵した魚だけを食べ,米は捨ててしま っていた)を見せる。寿司の原型が何である か,自分だったらどう感じるか,当時の日本 人はどう感じたかを考えさせ,ペアで意見交 換させる。 ②①で自分や当時の日本人がそう感じた背 景を考えさせる。(個人→ペア) ③当時の日本人が加えた工夫を考えさせる。 (個人→ペア) ④日本で工夫を加えたものが,海外で広まっ ている様子を動画で見せ,海外ではなぜその ような形で広まっているのかを考えさせる。 (個人→ペア) 色々な物の発祥 の地を知り,日 本文化への受け 入れられ方につ いて理解しよう としている。〔言 語や文化につい ての知識・理解〕 (活動の観察・ ワークシート) 発問:「米を捨てることをどう思う?」 発問:「米を捨てないようにするためにはどうしたらよいだろう。」 発問:「海外ではどうしてこの形になっているのだろう。」 発問:「どうしてそのように感じるのだろう。」

例)I think eating curry started in India, because people sweat by eating spicy foods like curry and they can cool down.

(5)

Step2 step1 でそう考えた理由を書きましょう。理由は,日本語で考えて,これまで学習した英語で書いてみよう。 その際,根拠とそれを支える事実を明らかにしてしっかりとした理由にしよう。

例)I think eating curry started in India, because people can sweat by eating spicy foods like curry and cool down. インドは暑い(事実)→カレーのような香辛料の多い料理を食べて汗をかくと涼しくなる(根拠)

①I think started in

, because . ② I think started in , because . ③ I think started in , because . Step3 ペアで意見を交換し,ひとつの答えに決めましょう。①から順番に意見を交換しましょう。

A: I think started in , because . How about you?

B: I think started in , because . A か B (相手の意見に納得した方もしくは,AB 交代で): Now, let’s choose (国名) .(じゃあ(国)を選ぼう。)

◆今日の授業の目標は達成できましたか?今日学んだことを,英語で書いてみましょう。

まとめ (5分) ○学習した表現を使って,本時 で学んだことを英文で書く。 (5)ワークシートの例 生徒のまとめの例

・ Putting ice cream in crepe started in Japan. ・ Eating sushi started in Japan.

・ Eating sushi is popular in the world. ・ Eating pizza with hands started in Japan.

Hint box

参照

関連したドキュメント

○本時のねらい これまでの学習を基に、ユニットテーマについて話し合い、自分の考えをまとめる 学習活動 時間 主な発問、予想される生徒の姿

本学級の児童は,89%の児童が「外国 語活動が好きだ」と回答しており,多く

目標を、子どもと教師のオリエンテーションでいくつかの文節に分け」、学習課題としている。例

本番前日、師匠と今回で卒業するリーダーにみん なで手紙を書き、 自分の思いを伝えた。

彼らの九十パーセントが日本で生まれ育った二世三世であるということである︒このように長期間にわたって外国に

筆者は、教室活動を通して「必修」と「公開」の二つのタイプの講座をともに持続させ ることが FLSH

国(言外には,とりわけ日本を指していることはいうまでもないが)が,米国

その結果、 「ことばの力」の付く場とは、実は外(日本語教室外)の世界なのではないだろ