経済原論
第11回
試験について
• 試験の実施教室は南3-201、1時間15分
• もちこみは不可
• 試験範囲は「第2回 需要と供給」から前回の
「第10回 不確実性・不完全情報」まで
• 5つの構成
– 経済学用語の問題×1 – 図表を使用した問題×1 – 計算問題×2 – 論述問題×1経済原論
第2回
需要と供給
需要ってなに?
• 需要(Demand)
– 「買い手(消費者)が、買いたいと思い、かつ買う ことができる量のこと」• 需要曲線 (Demand Curve)
– 価格が高かったら、それを買いたいと思う? • 学園祭にきたら、出店で500円のおにぎりと、100円の おにぎりを売っていた。中身が同じだとしたら、どちら をほしいと思うだろう? – 「価格が下がると、買いたいと思う人がふえると いう関係をグラフで描いたもの」が、需要曲線。供給ってなに?
• 供給(Supply)
– 「売り手(企業)が売りたいと思い、かつ売ること が出来る量のこと」• 供給曲線(Supply Curve)
– 安くしか売れないものを作りたいと思う? • おにぎりが1個1000円で売れるとしたら、出店はみん なおにぎり屋になる。 • でも、本当にその金額で売れるか? – 「価格が高くつくなら、それを売りたいと思う人が ふえるという関係を図にしたもの」が、供給曲線。需要曲線と供給曲線
• 需要曲線と供給曲線を1つのグラフに描く
価格
S
需要曲線と供給曲線
• 超過供給
価格 500円 S D需要曲線と供給曲線
• 超過需要
価格 50円 S D需要曲線と供給曲線
• 均衡価格(Equilibrium Price)
– 需要曲線と供給曲線がまじわる所で価格が決まる。 価格 100円 S D疑問
• 世界は本当にこのような形をしているか?
– おにぎりの価格には、ばらつきがあるのでは? – 同じ、昆布のおにぎりでも、コンビニによって、味に 違いがあるんだよね。 – 夜中にコンビニに行くと、結構、おにぎりが売れ残っ ているよ。 – おにぎりの価格って、そんなに簡単に変更されない よ。 – おにぎりの価格は誰が決めているの?• 経済学は、現実の経済を反映していない?
経済学のモデル
• 完全競争の仮定
① どの企業も、全く同じ財を生産している。 ② 同じ財を生産している企業がたくさん存在している。 ③ ある企業が供給量を変更しても、市場の財の価格 は変化しない(プライス・テイカー(Price Taker))。• 完全でない競争市場については、5月頃から
需要曲線のシフト
価格や量以外の要素が変化したときは、需要曲線 や供給曲線は移動する。 おにぎりは太る! 価格 S D豊作貧乏
• キャベツの需要の価格弾力性が小さいとき
なぜ、供給曲線は 垂直なのか? 供給曲線が右に 移動したのはどう いうことか? 価格 S D豊作貧乏
• キャベツの需要の価格弾力性が大きいとき
価格 S
税金と価格
• 消費税が上がった時、供給曲線が上にシフト
S D 価格 S’ 1000 1100 E F G第3回 需要曲線
1. 需要曲線が右下がりである理由
•
効用(Utility)
– 需要が存在するのは、消費者がその商品を消費 することで幸福感を感じるから。 – 「消費活動から生まれる喜びを表した指標」を、効 用と呼ぶ。 – 経済学では、効用を金銭単位で表す。 • コーヒーを飲んで、200円分の効用を得た。 • それは、その人がそのコーヒーについて、200円分の価 値を見出し、200円分の評価をしたことになる。1. 需要曲線が右下がりである理由
• 効用のルール
– ① 消費をすればするほど、効用は高まる。 • 消費がその人の幸福を失わせることはない。 – ② 消費する財を追加するごとに、追加した財から得 られる効用は、小さいものになって行く(限界効用逓 減の法則)。 • 1杯目のコーヒーを飲むと、おいしい → 200円の評価 • 2杯目のコーヒーを飲む。ちょっと飽きた → 180円の評価 • 3杯目のコーヒーを飲む。飽きている → 170円の評価 評価額は小さくなっても0以下にはならない。何故か?1. 需要曲線が右下がりである理由
• 需要と効用(おまんじゅう)
1000 評価額 1 800 2 600 400 3 4 200 100 5 6 • おまんじゅうが1個増えるごと に追加される評価額は、徐々に 低くなっていく(棒グラフ1本ごと の変化)。 • おまんじゅう全体の評価額は 消費すると増えていく( の面 積) • 財を1単位追加した時に追加さ れる効用(評価額)を限界効用と いう。 個数1. 需要曲線が右下がりである理由
• 需要と効用(おまんじゅう)
1000 評価額 価格 1 800 2 600 400 3 4 200 100 5 6 150円 個数 • もしも、おまんじゅうの価格が 150円だったら、彼はおまんじゅ うを5個消費する。1. 需要曲線が右下がりである理由
• 需要と効用(おまんじゅう)
1000 評価額 価格 1 800 2 600 400 3 4 200 100 5 6 300円 • もしも、おまんじゅうの価格が 300円だったら、彼はおまんじゅ うを4個消費する。 個数1. 需要曲線が右下がりである理由
• 需要と効用(おまんじゅう)
1000 評価額 価格 1 800 2 600 400 3 4 200 100 5 6 500円 • もしも、おまんじゅうの価格が 500円だったら、彼はおまんじゅ うを3個消費する。 個数1. 需要曲線が右下がりである理由
• 需要と効用(おまんじゅう)
1000 評価額 価格 1 800 2 600 400 3 4 200 100 5 6 700円 • もしも、おまんじゅうの価格が 700円だったら、彼はおまんじゅ うを4個消費する。 個数1. 需要曲線が右下がりである理由
• 需要と効用(おまんじゅう)
1000 評価額 価格 1 800 2 600 400 3 4 200 100 5 6 900円 • 価格が上がれば上がるほど、 おまんじゅうを消費する個数は 少なくなっていく。 • 価格↑ ⇒ 消費↓ 価格↓ ⇒ 消費↑ • 需要曲線 個数1. 需要曲線が右下がりである理由
• 1人1人の需要曲線と市場全体の需要曲線
P1 価格 P2 消費量 XA1 XA2 X1B X2B X1A+X1B X2A+X2B2. 余剰
– まんじゅう4個の評価額 1000+800+600+400=2800円 – まんじゅう4個の支払額 300×4=1200円 1000 評価額 価格 1 800 2 600 400 3 4 200 100 5 6 300円 個数• 4個のまんじゅうの価値は?
2. 余剰
– 評価額から支払額を引く 2800円-1200円=1600円 消費者は、本来支払ってもいい額(評価額)よりも低い 金額(支払額)でまんじゅうを消費できたので、その分を 得したことになる。 – 消費者余剰(Consumer Surplus) 「消費者がその財を購入したことで、どれだけ得を したと感じているか金銭価値であらわしたもの」 1000 評価額 価格 1 800 2 600 400 3 4 200 100 5 6 個数• 4個のまんじゅうの価値は?
2. 余剰
• 1人1人の消費者余剰と市場全体の消費者余剰
P1 価格 P2 消費量 XA1 XA2 X1B X2B X1A+X1B X2A+X2B3. 需要の価格弾力性
•
需要の価格弾力性(Price Elasticity of Demand)
– 「価格の変化に対して、需要がどのように反応するか を、変化率によってあらわしたもの」 – 変化率を使うのは、測定する単位を統一するため • おにぎりの価格が100円上がったときのおにぎりの需要の 低下は、個数。 • ガソリンの価格が100円上がったときのおにぎりの需要の低 下は、リットル。 – 変化率の定義(P1からP2に変化したときの変化率) 1 2
P
P
3. 需要の価格弾力性
• 需要の価格弾力性
価格 需要量 ① ② ① 価格が(P2-P1)/P1低下すると、 ② 需要量が(X2-X1)/X1だけ増える。 ③ P2-P1=ΔP, P1=P, X2-X1=ΔX, X1=Xと すると、需要の価格弾力性ηは、X
P
P
X
P
P
X
X
3. 需要の価格弾力性
• 需要の価格弾力性
が大きい(弾力的)と
は?
– 価格が下がった時に、 需要が大きく増える (=価格が上がった 時に、需要が大きく 減る) – 奢侈品にその傾向が 強い。 価格 需要量3. 需要の価格弾力性
• 需要の価格弾力性
が小さい(非弾力的)
とは?
– 価格が下がった時に、 需要が少ししか増え ない。 (=価格が上がった 時に、需要が少しし か減らない) – 必需品にその傾向が 強い。 非弾力的な需要曲線 価格 需要量3. 需要の価格弾力性
• 支出の計算
– 価格×量=支出額 P×X=支出額 – グラフで見ると、 の面積が支出額に なっている。 – 支出額=収入額 • 供給側から見れば、 その財への支出額は 収入額となる。 価格 需要量 P第4回 供給曲線
1. 供給の価格弾力性
•
供給の価格弾力性(Price Elasticity of Demand)
– 「価格の変化に対して、供給がどのように反応するか を、変化率によってあらわしたもの」 – 変化率を使うのは、測定する単位を統一するため • おにぎりの価格が100円上がったときのおにぎりの供給の 上昇は、個数。 • ガソリンの価格が100円上がったときのおにぎりの供給の上 昇は、リットル。 – 変化率の定義(P1からP2に変化したときの変化率) 1 2
P
P
1. 供給の価格弾力性
• 供給の価格弾力性
価格 供給量 ① ② ① 価格が(P2-P1)/P1上昇すると、 ② 供給量が(X2-X1)/X1だけ増える。 ③ P2-P1=ΔP, P1=P, X2-X1=ΔX, X1=Xと すると、供給の価格弾力性εは、X
P
P
X
P
P
X
X
1. 供給の価格弾力性
• 供給の価格弾力性
が大きい(弾力的)と
は?
– 価格が上がった時に、 供給が大きく増える (=価格が下がった 時に、供給が大きく 減る) 価格 供給量1. 供給の価格弾力性
• 供給の価格弾力性
が小さい(非弾力的)
とは?
– 価格が上がった時に、 供給が少ししか増え ない。 (=価格が下がった 時に、供給が少しし か減らない) 非弾力的な供給曲線 価格 供給量2. 費用について
•
総費用(TC:Total Cost)
「生産にかかる費用全体」•
可変費用(VC:Variable Cost)
「総費用のうち、生産量によって増大する部分」•
固定費用(FC:Fixed Cost)
「生産の量とは関係なくかかる費用」2. 費用について
•
平均費用(AC:Average Cost)
「生産物1単位当たりの費用」•
限界費用(MC:Marginal Cost)
「生産量を1単位ふやす時に、追加的に増える費用」X
AC
TC
FC
VC
TC
X
TC
AC
X
dX
dAC
AC
dX
dTC
MC
2. 費用について
• 総費用曲線
– 総費用(TC)と 生産量との関 係を図で示した もの。 – 切片の高さが 固定費用(FC) となる。 – 総費用から固 定費用を引いた ものが可変費 総費用曲線 TC 生産量 E F G FC VC2. 費用について
• 平均・限界費用
– 原点と総費用 曲線を結んだ 線の傾きが、平 均費用(AC) – 総費用曲線の 接線の傾きが 限界費用(MC) 総費用曲線 TC 生産量 E F G TC1 X1 X2 TC2 TC3 X3 AC2 MC22. 費用について
• 平均・限界費用
平均費用曲線
生産量に対して、U字型 の曲線になる。その底に あたる個所を、限界費用 曲線が通る。限界費用曲線
限界費用は生産量に対 して逓増するので、右上 がりの曲線になる。 AC, MC 生産量 X X AC2 AC3 X AC1 平均費用曲線 限界費用曲線2. 費用について
• 何故平均費用曲線はU字型なのか?
– 右下がりの部分 「固定費用の占める割合が低下している」 – 右上がりの部分 「可変費用の占める割合が増加している」• 何故、限界費用曲線は右上がりなのか?
– 固定費用で設置した設備では賄えないほどの生産 をおこなう為(ex. たこ焼き屋の屋台で作れるたこ焼 きの個数の限界)。2. 費用について
• 何故平均費用曲線の底を限界費用曲線が通
るのか?
– 図形的解釈 x1の生産量の時に、「原点から総費用曲線に向 かって引いた直線の傾き(平均費用)」と、「総費用 曲線と接する直線の傾き(限界費用が一致する)」 が一致する。そのx1を境に、平均費用を示す原点 からの直線の傾きは急になる。 – 数学的解釈 AC MC dAC X dAC AC dTC MC で、 がゼロなら、 3. 何故供給曲線は右上がりなのか?
•
完全競争(Perfect Competition)
① 取引される財が同質である。 ② 売り手と買い手が小さく、十分に多いこと。 ⇒ プライス・テイカー(Price Taker) 「誰も、市場の価格に影響を与えることができない」 ③ 完全情報。売り手と買い手が、その財の価格や品 質について、十分な情報を得ている。 ④ 参入と退出が自由である。3. 何故供給曲線は右上がりなのか?
• 供給量の決定 – 価格は、個々の企業が決定 できず、Pで固定されている (プライス・テイカー)。 – ■が企業の利益、 ■が企業 の払う費用になる。企業の売 り上げは、 ■と■の合計。 – X4からX5に生産量を増やすと、 赤字になる。 – 企業は、 ■の面積が最大に なるX4だけ生産を行う。 – 価格が低下して、破線のライ ンまで下がると、生産量はX2 に下がる。 – ■の面積が、生産者余剰 生産量 A1 X P 限界費用曲線 X X A2 A3 B2 B3 X4 X5 P, MC3. 何故供給曲線は右上がりなのか?
• 1社1社の供給曲線と市場全体の供給曲線
P1 価格 P2 生産量 XA1 XA2 X1B X2B X1A+X1B X2A+X2B3. 何故供給曲線は右上がりなのか?
• 1社1社の生産者余剰と市場全体の生産者余剰
P1 価格 P2 生産量 XA1 XA2 X1B X2B X1A+X1B X2A+X2B第5回市場取引と資源配分
2. 市場における価格の役割
• 価格調整メカニズム
– 超過供給の時 価格を下げないと、供 給側には在庫が残っ てしまうため、価格を 下げて対応をすること になる。その結果、生 産量も低下する。 需要曲線 供給曲線 価格 需要量・供給量2. 市場における価格の役割
• 価格調整メカニズム
– 超過需要の時 買いたくても買えない 人が出てくるので、価 格は上昇し、それに 伴って生産量も増えて いく。 需要曲線 供給曲線 価格 需要量・供給量• 200円でまんじゅうが売られている世界では
– 1人1人の消費者の評価額と価格が一致する。 – 消費量は、消費者が200円で評価する量で決まる。 –2. 市場における価格の役割
価格 200円 消費者A 評価=200円 消費者B 評価=200円 消費者C 評価=200円• 200円でまんじゅうが売られている世界では
– 各生産者の限界費用と価格が一致する。 – 生産量は、生産者の限界費用が200円となるところで 決まる。限界費用が200円よりも高い企業は生産を 減らし、限界費用の低い企業は生産を増やす。2. 市場における価格の役割
価格 200円 生産者A 限界費用=200円 消費者B 限界費用=200円 消費者C 限界費用=200円3. 余剰を使った分析
• 市場経済 vs 計画経済
価格 生産者A 生産者B 生産者C 消費者A 消費者B 消費者C 政府 生産者A 生産者B 生産者C 消費者A 消費者B 消費者C価格 需要量・供給量 P* E A B
3. 余剰を使った分析
• 生産者余剰と消費者余剰
均衡価格で価格が決まるとき、総余剰は最大の大きさになる。 – 消費者余剰 均衡価格がP*で決まっていると き、消費者余剰は▲AP*Eの面積 で決まる。 – 生産者余剰 均衡価格がP*で決まっていると き、生産者余剰は▲P*BEの面積 で決まる。 – 総余剰 生産者余剰と消費者余剰を足し た物を総余剰という。価格 需要量・供給量 P* E A B F P2
3. 余剰を使った分析
• 資源配分の歪み
税金が上がって、新しい均衡 点がFに移動することにより、 消費者余剰は▲AP*Eから、 ▲AP2Fに縮小、生産者余剰 は、▲P*BEから、▲HBGに 縮小される。かつての総余剰 の残りの個所P2HGEFは、 ■P2HGFが税収となり、 ▲FGEは失われる。 失われた面積▲FGEを死荷重 (Deadweight Loss)と呼ぶ。 D G H完全競争の仮定
•
完全競争(Perfect Competition)
① 取引される財が同質である。 ② 売り手と買い手が小さく、十分に多いこと。 ⇒ プライス・テイカー(Price Taker) 「誰も、市場の価格に影響を与えることができない」 ③ 完全情報。売り手と買い手が、その財の価格や品 質について、十分な情報を得ている。 ④ 参入と退出が自由である。経済原論
第6回
1.需要と供給
問1 需要曲線が P=-X+420で供給曲線がP=5X
で与えられている財がある。ただし、Pは価格で、
Xはそれぞれ供給量と需要量を意味している。
(1) 均衡価格は幾らになるか?
(2)均衡時の取引量(=需要量=供給量)は幾らに
なるか?
1.需要と供給
問2 需要曲線が X=100-0.1P で供給曲線が
X=50 の財がある。ただし、Pは価格で、Xはそ
れぞれ供給量と需要量を意味している。
(1) 均衡価格は幾らになるか?
(2) 供給者の売上高は幾らになるか?
(3) 供給量が10増えたときの供給者の売上高
を求めて、豊作貧乏の状態が発生している
か確認しよう。
問3 需要曲線が X=100-P で供給曲線が
X=3P の財がある。ただし、Pは価格で、Xはそ
れぞれ供給量と需要量を意味している。
(1) この財の均衡価格と、需要・供給量を求め
よう。
(2) 消費税が10課された時の均衡価格を求め
て、消費税が消費者と生産者がどれだけ負
担することになるかを求めよう。
(3) この財から政府が得る消費税の税収を求
めよう。
1.需要と供給
2.需要曲線
問4 ある消費者の需要曲線がP=-3X+120で与え
られている。Xは需要量、Pは価格である。価格が
30から45に変動した。
(1) この時、需要量は幾らから幾らに変化するか? (2) この時の需要の価格弾力性は幾らになるか? ヒント:需要の価格弾力性の定義は、 1 2 1 1 2 P P P X X X 2.需要曲線
問5 ある消費者の需要曲線がX=100-4Pであ
る。Xは需要量、Pは価格である。この時、価格
が10であった時、次の値が幾らになるか?
(1) 需要量
(2) 支出額
(3) 余剰
2.需要曲線
問6 私は遊園地に行こうと考えている。遊園地には
色々な乗り物があるが、私は、1台目に乗る価値は
1000円、2台目に乗る価値は500円、3台目に乗る
価値は300円、4台目に乗る価値は200円、5台目に
は100円、6台目には乗りたくない。乗り物は1台
150円である。
(1) 私はこの遊園地で何台乗り物に乗るか?
(2) 入園料が800円の時、行動に変化はあるか?
(3) 乗り物代が450円なら、何台乗るか?
(4) 乗り物代が150円のままで、入園料が3000円の
3.供給曲線
問7 ある企業がある財を生産するときの総費
用曲線は、C=900+3X
2である。Cは総費用、X
は生産量で、それぞれ正の値をとる。
(1) 生産量が30の時に、可変費用、固定費用、
限界費用、平均費用は幾らになるか?
(2)生産量を1単位増やすごとに平均費用が高
くなっていくのは、生産量が幾らの時からか?
3.供給曲線
問8 ある企業の限界費用曲線は、MC=3Xであ
る。ただし、MCは限界費用、Xは生産量を表し
ている。
(1) もしも、価格が30で決まっているとき、この
企業はどれだけの生産を行うだろうか?
(2)この時の生産者余剰は幾らであるか?
(3) 固定費用が100の時、この企業は生産を行
うか? また、300の時には生産を行うだろう
か?
練習問題
問9 需要曲線が X=100-P で供給曲線が
X=4P の財がある。ただし、Pは価格で、Xはそ
れぞれ供給量と需要量を意味している。
(1) この財の均衡価格と、需要・供給量を求め
よう。
(2) 市場均衡時の生産者余剰と消費者余剰を
求めよう。
練習問題
問9 需要曲線が X=100-P で供給曲線が
X=4P の財がある。ただし、Pは価格で、Xはそ
れぞれ供給量と需要量を意味している。
(3) 消費税が10課された時の均衡価格を求め
て、消費税が消費者と生産者にどれだけ転嫁さ
れているかを求めよう。
(4) 課税後の財からの消費税の税収と死荷重、
生産者余剰、消費者余剰を求めよう。
経済原論
1.ゲーム理論とは何か?
• 分析対象
– 企業、国、消費者 – 登場するのは2人以上• ゲーム理論(Game Theory)
– 「自分の利益が相手の行動に依存し、 相手の利益が自分の行動に依存しているときの 行動について分析をする研究分野」1.ゲーム理論とは何か?
• ゲーム理論の材料
– プレイヤー(Player) 「誰が参加しているか、何人参加しているか」 – 戦略(Strategy) 「『相手がこうしたら自分はこうする』というような、 状況に応じた行動の計画」 – 利得(Payoff) 「ゲームから得られる効用や利潤」 – 情報構造(Information Structure)と手番(Move) 「誰が何を知っているか」 「行動をとる順番、同時手順と逐次手順」1.ゲーム理論とは何か?
• 2人ジャンケン
– プレイヤー(Player) プレイヤー1、プレイヤー2 – 戦略(Strategy) 「グーか、チョキか、パーを出す」 – 利得(Payoff) 「勝てば10、負ければ-10、あいこは0」 – 情報構造(Information Structure)と手番(Move) 「相手が何を出すかは知らない」 「同時手番(同時に出す)」1.ゲーム理論とは何か?
• ゲームの表現方法
– 戦略形 プレイヤー2 グー チョキ パー プレイヤー 1 グー 0 0 -10 10 10 -10 チョキ 10 -10 0 0 -10 10 パー -10 10 10 -10 0 01.ゲーム理論とは何か?
• ゲームの表現方法
– 展開形 プレイヤー1 プレイヤー2 (0, 0) (-1,-1) (-1,-1) (0, 0) 右 右 右 左 左 左2.囚人のジレンマ
• 囚人のジレンマ
– プレイヤー(Player) 囚人A、囚人B – 戦略(Strategy) 「自白する」「黙秘する」 – 利得(Payoff) 「2人とも自白すると共に-10」 「2人とも黙秘はともに-2」「片方が黙秘、片方が 自白は、自白した方が0、黙秘した方が-15」 – 情報構造(Information Structure)と手番(Move) 「相手がどちらに行くかわからない」「同時手番」2.囚人のジレンマ
• 囚人のジレンマ
– 2人はどのような選択をするだろうか? 囚人B 自白 黙秘 囚人 A 自白 -10-10 0 -15 黙秘 0 -15 -2 -22.囚人のジレンマ
• 囚人のジレンマの解き方
– 囚人Bの選択を想定し、囚人Aの行動を考える – 囚人Bが黙秘をしたら、囚人Aは自白をする方が 得である(0>-2) 囚人B 自白 黙秘 囚人 A 自白 -10-10 0 -15 黙秘 0 -15 -2 -22.囚人のジレンマ
• 囚人のジレンマの解き方
– 囚人Bの選択を想定し、囚人Aの行動を考える – 囚人Bが自白をしても、囚人Aは自白をする方が 得である(-10>-15) 囚人B 自白 黙秘 囚人 A 自白 -10-10 0 -15 黙秘 0 -15 -2 -22.囚人のジレンマ
• 囚人のジレンマの解き方
– 囚人Bの選択を想定し、囚人Aの行動を考える – 囚人Bがどのような選択をしても、囚人Aは自白を 行う。逆のケースも同じようになる。 囚人B 自白 黙秘 囚人 A 自白 -10-10 0 -15 黙秘 0 -15 -2 -22.囚人のジレンマ
• 囚人のジレンマの解き方
– 2人とも自白をする。 – これまでは、個人が自分 の効用(利得)を高める選 択をすることが社会的に 望ましいことであると話し てきたが、囚人のジレン マは、ゲームの状況では それが当てはまらないこ ともあると示した。 囚人B 自白 黙秘 囚人 A 自白 -10-10 0 -15 黙秘 0 -15 -2 -22.ナッシュ均衡と色々なゲーム
• ナッシュ均衡(Nash Equilibrium)
– 「全てのプレイヤーが予測される他のプレイヤー の戦略に対して、最適反応をとっていること」 最適反応とは、「他のプレイヤーの戦略に対して 自分の利得を最大にする戦略」 1. 適当な戦略の組み合わせを選ぶ。 2. それぞれのプレイヤーについて、その戦略が最適反 応であるかを調べる。 3. 誰かが最適反応をとっていなければ、ナッシュ均衡 でない。全てのプレイヤーが最適反応をとっていれ ばナッシュ均衡。2.ナッシュ均衡と色々なゲーム
• 2人ジャンケン
– プレイヤー(Player) プレイヤー1、プレイヤー2 – 戦略(Strategy) 「グーか、チョキか、パーを出す」 – 利得(Payoff) 「勝てば10、負ければ-10、あいこは0」 – 情報構造(Information Structure)と手番(Move) 「相手が何を出すかは知らない」 「同時手番(同時に出す)」2.ナッシュ均衡と色々なゲーム
• ジャンケン
– 相手がパーを出せばチョキ、チョキを出せば…。 プレイヤー2 グー チョキ パー プレイヤー 1 グー 0 0 -10 10 10 -10 チョキ 10 -10 0 0 -10 10 パー -10 10 10 -10 0 02.ナッシュ均衡と色々なゲーム
• ジャンケンの均衡
– 相手がパーを出せばチョキ、チョキを出せば…。 – ジャンケンのナッシュ均衡は、1/3の確率でそれぞれ の手を出すというもの。 • たとえば、Aがグーを出す確率を高めると、相手はパーを 出し、Aの利得が1/3ずつ出す場合よりも低くなる。そこで、 Aは1/3ずつ出すという戦略に変更する。詳しい説明は省 略。• ゼロサムゲーム
– 自分が勝つと相手が負けるゲームをゼロサムゲー ムという。 – 囚人のジレンマのように、プレイヤーが共に勝利(敗2.ナッシュ均衡と色々なゲーム
• バトル・オブ・セックス
– プレイヤー(Player) 夫、妻 – 戦略(Strategy) 「オペラ観賞」「野球観戦」 – 利得(Payoff) 「2人ともオペラは夫が2,妻が3」 「2人とも野球は夫 が3,妻が2」 「2人が違うものをみると、ともに0」 – 手番(Move) 「同時手番(同時に出す)」2.囚人のジレンマ
• 3つ目の均衡
夫が野球を選択するとき の期待利得は、p*0+(1-p)*3=3-3p、夫がオペラを 選択するときは、2*p+(1-p)*0=2pである。夫がどち らでも選択する可能性が あると考えると 夫 オペラ (q) 野球 (1-q) 妻 オペラ (p) 2 3 0 0 野球 (1-p) 0 0 3 2 3-3p=2pでp=3/5で、妻は3/5の確率でオペラを選ぶこ とになる。夫は同様の方法で2/5の確率でオペラを選択 するのが望ましい。2つ以上の行動を確率的にとること を混合戦略という。 これは、講義の範囲を超えるので覚えなくてよい。2.ナッシュ均衡と色々なゲーム
• イオンvsヨーカドー
– プレイヤー(Player) イオン、ヨーカドー – 戦略(Strategy) イオン「参入」「非参入」 ヨーカドー「低価格路線」「現状維持」 – 利得(Payoff) 次ページを参照 – 手番(Move) 「逐次手番(イオンが最初に行動)」2.ナッシュ均衡と色々なゲーム
• イオンvsヨーカドー
イオン ヨーカドー (-50, -50) (50,50) (0, 100) 参入 低価格路線 参入しない 現状維持2.ナッシュ均衡と色々なゲーム
• ナッシュ均衡は2つある
イオン ヨーカドー (-50, -50) (50,50) (0, 100) 参入 低価格路線 参入しない 現状維持 ヨーカドーが低価格路線を必ず選 択するのならば、イオンは参入をす ると利得が-50になってしまうので、 参入しない(利得が0)の選択をとる。2.ナッシュ均衡と色々なゲーム
• ナッシュ均衡は2つある
イオン ヨーカドー (-50, -50) (50,50) (0, 100) 参入 低価格路線 参入しない 現状維持 イオンが参入をした場合には、ヨー カドーは現状維持をとった方が利得 が高くなるので(50>-50)、低価格 路線はとらない。 イオンが利得の情報を理解してい れば、参入さえしてしまえばヨーカ ドーが現状維持を選択するので、こ2.ナッシュ均衡と色々なゲーム
• ナッシュ均衡は2つある
イオン ヨーカドー (-50, -50) (50,50) (0, 100) 参入 低価格路線 参入しない 現状維持 選ばれないナッシュ均衡もそんざいする ことがわかる。2つめのナッシュ均衡を 求めるときは、先に枝の先の方の均衡 を求め、幹の方にたどっていくやり方を とる。 ① ヨーカドーは現状維持を選択。 ② イオンは50>0の利得から参入する。 この均衡をサブゲーム完全均衡という。 ① ②2.ナッシュ均衡と色々なゲーム
• 手抜きレストラン
– プレイヤー(Player) 客、レストラン – 戦略(Strategy) 客「店に入る」「入らない」、店「うまいご飯」「手抜き のご飯」を客に出す – 利得(Payoff) 次ページを参照 – 手番(Move) 「逐次手番(客が最初に行動)」3.繰り返しゲームと協調
• 手抜きレストラン
客 レストラン (2, 1) (-1, 2) (0, 0) 入る おいしいご飯 入らない 手抜きご飯3.繰り返しゲームと協調
• 手抜きレストランのナッシュ均衡
客 レストラン (2, 1) (-1, 2) (0, 0) 入る おいしいご飯 入らない 手抜きご飯 この場合、客が店に入ってもレストラン は手抜きのご飯しか出さないため(利得 が2>1のため)に、客は店に入るという 選択をとらない(0>-1のため)。その結 果、客とレストランは(入らない、手抜き ご飯)という組み合わせが唯一のナッ シュ均衡でサブゲーム完全均衡。3.繰り返しゲームと協調
• 手抜きレストランのナッシュ均衡
客 レストラン (2, 1) (-1, 2) (0, 0) 入る おいしいご飯 入らない 手抜きご飯 この場合、客が店に入ってもレストラン は手抜きのご飯しか出さないため(利得 が2>1のため)に、客は店に入るという 選択をとらない(0>-1のため)。その結 果、客とレストランは(入らない、手抜き ご飯)という組み合わせが唯一のナッ シュ均衡でサブゲーム完全均衡。この 時のお互いの利得は(0,0)である。3.繰り返しゲームと協調
• ゲームを繰り返すとどうなるか?
– レストランの利得 – 一度、客の期待を裏切って手抜きのご飯を出すと、1回目 に利得2を得られたとしても、2回目以降は客は来なくなり、 0の利得しか得られない。美味いご飯を出せば、客は繰り 返し来るので、利得1を得続けることが出来る。レストラン はこの状況を予測して、最初からおいしいご飯を出す。 1 2 3 4 5 6 7 ・・・・ 美味い ご飯 1 1 1 1 1 1 1 ・・・・ 手抜き ご飯 2 0 0 0 0 0 0 ・・・・経済原論
1. 独占市場
• 独占(Monopoly)
「ある財について、それを供給する企業が1つ
しかない市場の状態」
– 何故起きる? ① 生産要素を独占している。 ② 規模の経済性 ③ 公的な規制• 市場支配力(Market Power)
のある独占企
業は、自分で価格を決めることが出来る(
プラ
イス・メイカー(Price Maker)
)。
1.独占市場
例:石油の独占 • 石油を1バレル掘るためには、30ドルかかる。 – 限界費用は一定で30ドル。平均費用も同じく30ドル。 価格(P)、限界費用(MC)、限界収 入(MR) 供給量 30 需要曲線(D) 限界収入曲線(MR)1.独占市場
• 需要曲線上で価格が決定する。 – 完全競争の時は、価格は市場が決め、個々の企業が生産量を変えても 価格は変わらなかったが、独占市場では、企業が生産量を変えれば、需 要曲線を通じて価格が変更される。 P、MC、MR MC=AC D MR1.独占市場
• 生産量がX1の場合 – 価格と平均費用が等しくなるため、利潤がゼロになる。 – 利潤(π)=価格(p)×供給量(X) – 平均費用(AC)×供給量(X) = (p - AC)*X P、MC、MR X MC=AC D MR1.独占市場
• 生産量がX1の場合 – 価格と平均費用が等しくなるため、利潤がゼロになる。 – 利潤(π)=価格(p)×供給量(X) – 平均費用(AC)×供給量(X) = (p - AC)*X P、MC、MR MC=AC D MR1. 独占市場
• 限界収入(Marginal Revenue)
「財を1単位追加したときに、それによってど
れだけの収入の増加があるかを示したもの」
– 独占市場の場合、財を1単位増やすと、① 1単位 増やした分、収入が増加する。同時に、② 1単位 千三両が増えたため、需要曲線の影響を通じて 価格が低下し、収入が下がる。 – 独占市場では、限界収入は②の影響を通じて価 格よりも小さくなる。 – 完全競争の場合は、②が存在しない(個々の企 業は市場に影響を与えない)ので価格=限界収入。1.独占市場
• 生産量がX2の場合 – ■が企業にとっての利潤になる。 – 1単位生産を増やすと、収入は、生産量が増えたので利潤が増加+原油の価格は低下する。 限界収入(MR)>限界費用(MC)なので、利潤が増える。 P、MC、MR MC=AC D MR1.独占市場
• MR=MCとなるまで、生産量を増やすことになる – 1単位増やすと、MR>MCなら、利潤が増える。 – 1単位増やすと、MR<MCなら、利潤が減る(1単位減らすと利潤が増える)。 – MC=MRの時に、利潤■は最大になる。価格はP*で、供給量はX* P、MC、MR X MC=AC D MR P*1.独占市場
• 独占市場の余剰 – 最も余剰が大きくなるのは供給量がX1の時。この時、総余剰=消費者余剰で、企業の利益(=生 産者余剰)は0。 – 独占価格の時は、消費者余剰は▲に低下し、生産者余剰が■で決まる。しかし、総余剰は低下 している。 P、MC、MR MC=AC D MR P*2.完全競争市場
• 短期のケース – 短期のケースでは、新しい企業の参入はなく、長期のケースでは参入がある場合を考える。 – 価格は市場が決めており、個々の企業の供給量には影響を受けない。 – P=MCとなる供給量を供給する。この時、利潤■は(P-AC)×Xであり、利潤を得ることになる。 P、MC、AC X P1 AC MC AC12.完全競争市場
• 長期のケース – 長期のケースでは、より低い価格で提供する企業の参入が進み、市場価格が下がる。 – 価格は市場が決めており、個々の企業の供給量には影響を受けない。 – 価格は、企業が利潤を得られなくなるAC=Pが成立するまで下がることになる。 P、MC、AC P1 AC MC P2=AC23. 独占的競争市場
• 独占的競争(Monopolistic Competition)
「個々の企業が価格支配力を持つが、自由な
参入が起こって、過大な利益が得られない状
況」
– ブランド力の例 • iPhone • 各コンビニ、オリジン、町の弁当屋のおにぎり。 – 地域独占の例 • ガソリンスタンド• 短期の独占的競争(独占市場と同じ) ① 限界収入(MR)=限界費用(MC)で生産量X1が決まる。 ② 価格は需要曲線上にある(P1)。 ③ 平均費用はAC1であり、④利潤■(π=(p-AC)×X)が得られる
3. 独占的競争市場
P、MC、AC P1 AC MC AC1 D MR• 長期の独占的競争 ① 企業が参入すると、需要を奪われることになる(需要曲線が左にシフトする)。 ② 全ての企業が同じ条件(同じ原価費用曲線、平均費用曲線)だとすると、 AC=P、利潤がゼロになるまで参入が進む。新しい均衡では、P=AC、MR=MCが成立する。