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外部効果

ドキュメント内 第2回 需要と供給 (ページ 114-121)

か?

1. 外部効果

1. 外部効果

• 公害問題(外部効果の例)

– 外部効果の存在しないケース

企業は、利潤が最大になるように、限界費用=価格。

消費者は、効用が最大になるように限界的評価=価格。

つまり、限界費用=限界的評価の関係が成立する。

最適な資源配分が達成されている状態。

生産の為の

限界費用 価格 消費者による

限界的評価

1. 外部効果

– 外部効果が存在するケース。

消費者は、効用が最大になるように限界的評価=価格。

企業は、利潤が最大になるように、限界費用=価格。しか し、同時に、環境破壊による社会的被害も生む。

環境破壊による社会的ロスを考慮した限界費用は、消 費者の限界的評価よりも高まる。

この現象を外部不経済と呼ぶ。

生産の為の

限界費用 価格 消費者による

限界的評価

環境破壊によ る被害

この財を生産 する時に必要 とする社会的 限界費用

1. 外部効果

• 政府の介入による公害問題の解消

1. 公害問題を解消するように、政府は規制を加える。

2. 企業は、公害が出ない技術を開発を行う。

規制に対処するための費用が発生する。

3. 技術開発にかかった費用は、価格に反映される。

– 規制強化の限界的便益と限界費用がちょうど等しく なるように、規制を強化することが望ましい。

– その解決策の1つが、ピグー税である。

1. 外部効果

• ピグー税( Pigovian tax )

「公害等の外部不経済があるとき、税金を課すことによって外部 不経済を発生させる経済活動を抑制しようとする手法」

– 問題の根本

問題は、企業(および消費者)が自分が生産(消費)活動 を行うことで公害が発生するという認識がないことにある。

– ピグー税による解決

生産物に税をかけることで、消費者は限界的評価と限界 的費用+公害の限界費用に等しいところまで消費がされ るようになる。

1. 外部効果

需要・供給曲線による説

1. 外部効果のない経済では、需要曲 線(D)と供給曲線(S)から、均衡点

E)で需給量と価格決まる。

2. 外部経済が存在する世界では、生 産に応じて拡大する(公害を考慮 した社会的限界費用曲線(S+C))。

取引は均衡Eで行われるが、公害 による限界費用はFEが発生する。

3. 生産量を減らすことで、公害の限 界費用を除くようにピグー税(T)を かける。

4. 税を考慮した新しい均衡点では、

公害による費用を解消している。

S

D S+C

公害の限界費用

生産の限界費用

T

E F

H

G

ピグー税 価格、環境破壊の

限界費用

1. 外部効果

• 外部効果の内部化

– 外部効果を市場で取引することで、社会的に最適な 資源配分を達成することができる場合もある。

– 鉄道と不動産の例

1. 鉄道が敷かれることで、沿線の地価が上昇する世界(外 部効果の発生)。

2. 鉄道会社が鉄道の利益だけ考えていれば、鉄道のサービ スは過小にしか供給されない。

3. 鉄道会社が沿線の不動産ビジネスも行うことで、地価の上 昇も考慮に入れたサービスの拡大が行われる。

ドキュメント内 第2回 需要と供給 (ページ 114-121)

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