非漢字圏の日本語学習者への漢字指導
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(2) 億力していくためには、どのような漢字の学習. 部首指導も行った。この結果、2人の児童は漢. ストラテジーを使うのが効果的か、以上3点の. 字を容易に記憶することが可能になってきた。. 実験を行い、これらの内容について明らかにし. 積極的に学習ストラテジーを使ったため、彼. ていく。. ら自身も満足できる成果が上げられたのではな. (1)については、白黒に色分けした数枚の正. いだろうか。. 方形のカードを使用し、児童に提示した15か ら26文字の漢字がどのカードに対応するのか. 結語. を示させた。次に(2)については、学習者が. 本稿では、児童においても漢字を構成する図. 漢字を構成する部分を「図形」として捉えたこ. 形の認識が可能であることを漢字指導授業にお. とを確認した後、提示した漢字の最も印象的な. いて示した。今後の課題として、漢字を構成す. 部分に印を付けさせた。最後に(3)について. る字形の認識が、書き取りなどの再生率にがど. は、学習者とのコミュニケーションをはかり、. れだけ影響があるのか。また、学習者が好む学. アンケート調査で得た情報を基に、インターネ. 習ストラテジーを使用した場合の漢字の再生率. ットのウェッブサイトを使用した学習ストラテ. と、指導者が指示した学習ストラテジーを使用. ジーを行った。. した場合の漢字の再生率との比較、以上2点を. (1)の結果については、授業の回数を重ねる. 明らかにしていきたい。. に従い、学習者は漢字を構成する部分の図形の 認識の比率が向上した。また漢字を見た時に、. 参考文献. その漢字の中で印象的な部分が上部であるのか、. 海保博之(1983)『漢字を科学する』r漢字の特. 下部であるのか、右部であるのか、あるいは左. 性をはかる」有斐閣ブックス.. 部であるのかの認識が可能となった。次に(2). 高木裕子(1995)「非漢字系目本語学習者にお. については、児童たちは独自のパターンで認識. ける漢字パターン認識能力と漢字習得に関する. するカをもっていることがわかった。認識する. 研究」『世界の日本語教育』5号pp.125・138.. 箇所は、部首にあたる部分の時もあり、「演」と. 渡辺茂(1976)『漢字と図形』日本放送出版協. いう漢字であれば、「サンズイ」という部分を認. 会.. 識している。部首以外の箇所では、r空」という. 漢字であれば、カタカナのr工」という部分が 印象的だと感じている。最後に(3)について はアンケート調査を参考に、彼らの学習の希望 を取り入れて、インターネットのウェッブサイ トの利用や、反復練習などを行った。その結果、. 学習者たちは楽しみながら、学習ストラテジー を取り入れることができた。これらの学習に加 えて、常に漢字記憶を増やすために、学習者の. 主任指導教員 田中 雅和. 今後の進学を見据えた上での漢字学習に必要な. 指導教員 寺尾 裕子. 一265一.
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