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TB3129

要約

本書には、柔軟で便利な信号計測タイマ (SMT) モジュー ルの技術概要を記載しています。幅広い PIC®マイクロ コントローラが内蔵する SMT モジュールは、先進のク ロックおよびゲートロジックを備えた 24 ビットのカウ ンタ / タイマです。SMT を使うと、各種のデジタル信 号パラメータ ( パルス幅、周波数、デューティサイク ル、2 つの信号のエッジ間の時間差等 ) を計測できます。 表 1に、SMT の動作モードを示します。動作モードと 入力クロック源は、SMT 制御レジスタ内のビットを セットまたはクリアする事により選択します。SMT と 動作モードの選択に関する詳細は、各デバイスのデー タシートを参照してください。

PIC マイクロコントローラの

SMT モジュール

図 1に示すように、SMT クロックは 5 種類のクロック源

(FOSC、FOSC/4、HFINTOSC、LFINTOSC、MFINTOSC/16) を持ち、それらの全ては内部オシレータから供給しま す。プリスケーラはクロック源周波数を低減します ( 制 御レジスタで設定)。SMTは2つの外部入力(SMT_signal と SMT_window) を備えています。これらには内蔵周辺 モジュール ( オペアンプ、コンパレータ、CCP 等 ) ま たは外部ピンから信号を供給できます。SMT_signal は、 SMT で計測する信号を入力するために使います。 SMT_window は、時間差を計測するためのもう 1 つの 信号源(イベント信号またはカウンタモードでのクロッ ク ) として使います。 図 1: SMT のブロック図

Author: Ashutosh Tiwari

Microchip Technology Inc.

Control Logic SMT_window SMT_signal 000 011 010 001 100 101 110 111 Prescaler Reserved AT1_perclk MFINTOSC MFINTOSC/16 LFINTOSC HFINTOSC FOSC/4 FOSC SMTxPR Comparator SMTxTMR Enable

Reset Buffer24-bit 24-bit Buffer SMTxCPR SMTxCPW Window Latch Period Latch Set SMTxIF SMTxCLK<2:0> SMT Clock Sync Circuit SMT Clock Sync Circuit Set SMTxPRAIF Set SMTxPWAIF

PIC

®

マイクロコントローラの

信号計測タイマ (SMT) モジュール

(2)

タイマを起動するにはSMT GOビットをセットする必 要があります。SMT GO ビット、SMT_signal 入力、 SMT_window 入力は、SMT クロック対して同期され ます。図 2に示すように、この同期のために 1 または 2 クロックサイクルを要します。SMT は、同期後の信 号 (SMTxSIG_sync、SMTxWIN_sync、SMTxGO_sync) を使ってタイミング処理と計測を行います。 図 2: SMT 信号の同期 SMTxTMR レジスタはタイマのカウント用に使い、 SMTxPRレジスタは比較のためのカウント値を保持し ます。SMT の周期キャプチャ レジスタ (SMTxCPR) と パルス幅キャプチャ レジスタは、SMT 信号イベント が発生した時にタイマレジスタ値をキャプチャするた めに使います。

動作モード

SMTxCON0 レジスタは、SMT を有効または無効にする ためのイネーブルビットを格納します。SMT を有効に すると、SMT モジュールが給電されます。SMTxCON0 レジスタの STP ビットをセットした場合、SMTxTMR と SMTxPR が一致した時にオーバーフロー割り込みが 発生します。このビットをクリアした場合、SMTxTMR の全 24 ビットカウンタがオーバーフローした時に、対 応 す る オ ー バ ー フ ロ ー 割 り 込 み が 発 生 し ま す。 SMTxCON0 レジスタの WPOL、SPOL、CPOL ビット はそれぞれ SMT_window、SMT_signal、SMT クロック 入力のアクティブ状態を選択します。これらのビット をセットした場合、対応する入力はアクティブ LOW ( 立ち下がりエッジでトリガ ) になります。SMTxCON0 レジスタの SMTxPS ビットはクロック プリスケーラを 選択します。 SMTxCON1 レジスタの SMTxGO ビットは、タイマの 開始制御ビットとして機能します ( このビットをセッ トすると、タイマのカウンタ動作が始まります )。 SMTxCON1 レジスタの REPEAT ビットをセットした 場合、ソフトウェアで SMTxGO ビットを使って停止 するまで計測を繰り返します。このビットをクリアし た場合、SMT モジュールは計測を 1 回だけ実行した後 に停止します。SMTxCON1 レジスタの MODE ビット は、表 1に示した SMT の動作モードを選択します。 表 1: SMT の動作モード モード 動作モード 0000 タイマ 0001 ゲート付きタイマ 0010 周期 / デューティ サイクル計測 0011 HIGH/LOW 時間計測 0100 ウィンドウ付き計測 0101 ゲートおよびウィンドウ付き計測 0110 Time of Flight 0111 24 ビットキャプチャ 1000 24 ビットカウンタ 1001 ゲート付きカウンタ 1010 ウィンドウ付きカウンタ SMTxCLK SMTxSIG SMTxSIG_sync SMTxWIN_sync SMTxGO_sync SMTxGO SMTxWIN sync sync sync

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SMTxSTATレジスタはSMTステータス レジスタです。 CPRUP ビットは、SMT 周期および周期キャプチャ レ ジスタを更新するために使います。CPWUP ビットは、 SMT パルス幅キャプチャ レジスタを更新するために 使います。更新を実行するには、これらのビットをソ フトウェアでセットする必要があります。RST ビット をセットする事で、SMT タイマカウンタ レジスタ (SMTxTMR) のリセットを要求します。TS ビットは SMT タイマが現在インクリメント中かどうかを示す ステータスビットです ( セットされていればタイマは インクリメント中、クリアされていればインクリメン ト中ではありません )。WS ビットは、SMT_window 入力が開いているかどうかを示します ( セットされて いればウィンドウは開いており、クリアされていれば ウィンドウは開いていません )。AS ビットは、SMT 計 測が現在進行中かどうかを示します ( セットされてい れば計測は進行中、クリアされていれば進行中ではあ りません )。 SMTxCLK レジスタは、SMT モジュールのクロック入 力を選択します (図 1参照 )。SMTxWIN および SMTxSIG レジスタは、それぞれ SMT_window 用のウィンドウ入 力とSMT_signal用の信号入力を選択します。SMTxTMR レジスタは、カウントアップに使う SMT タイマカウン タ レジスタです。SMTxCPW は SMT パルス幅キャプ チャ レジスタです。SMTxCPR レジスタは SMT 周期 キャプチャ レジスタです。これらは、SMT 入力からの 信号イベント発生時に、SMTxTMR の値を格納します。 SMTxPR レジスタは SMT 周期レジスタです。このレジ スタは SMT アップカウンタの最大カウント値を保持し ます。SMTxTMR の値は、インクリメントするたびにこ の値と比較され、一致すると周期一致割り込みが生成 されます。 SMT は 11 種類の信号計測モードを備えます。以下で は、各モードについて簡潔に説明します。 1. タイマモード タイマモードは、24 ビットのタイミング値を使う単純 なタイマ動作を提供します。このモードは Tmer0 また は Timer1 のタイマモードに類似します。 図 3: タイマモード 2. ゲート付きタイマモード このモードでは、タイマ動作中に、SMT_signal 入力 信号が HIGH 状態の時間 (ON 時間 ) だけを積算します。 入力信号が LOW ( または OFF) に遷移するたびに、タ イマ値をパルス幅キャプチャ レジスタ(SMTxCPW)に キャプチャして対応する割り込みを生成します。 図 4: ゲート付きタイマモード このモードを使うと、フィードバック制御システムを 備えた機器の総動作時間を計測できます。例えば、冷 蔵庫のコンプレッサ モータや民生用電気機器の電源 の一定時間中の総消費電力を計測する場合、このモー ドが使えます。

7

0

1

2

3

4

5

6

7

1

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3

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5

SMTxCLK SMTxGO SMTxPR SMTxTMR SMTxIF 0 1 2 3 4 5 6 4 6 SMTxCLK SMTxGO SMTxSIG SMTxTMR SMTxCPW SMTxPWAIF

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3. 周期 / デューティ サイクル計測モード このモードでは、SMT_signal 入力ピンでの信号の立ち 下がり/立ち上がりエッジイベントを検出して信号の周 期とデューティサイクルを計測できます。GO ビット (SMTxGO) がセットされた状態で SMT_signal 入力 (SMTxSIG_sync) の立ち上がりエッジを検出すると、タ イミング レジスタ (SMTxTMR) がインクリメントを開 始します。立ち下がりエッジイベントが発生すると、タ イミング レジスタ (SMTxTMR) のその時点の値を使っ てパルス幅キャプチャ レジスタ (SMTxCPW) を更新し ます。SMT_signal 入力で次の立ち上がりエッジイベン トが発生すると、タイミング レジスタ (SMTxTMR) の その時点の値を使って周期キャプチャ レジスタ (SMTxCPR)を更新し、タイミング レジスタ(SMTxTMR) をリセットします。これらのパルス幅および周期キャ プチャイベントは別々の割り込みを生成します。カウ ントの開始をトリガするエッジは、SMT 制御レジスタ で設定できます。SMTxCON0 レジスタの WPOL ビッ トと SPOL ビットを「0」にクリアすると立ち上がり エッジ制御が有効になり、「1」にセットすると立ち下 がりエッジ制御が有効になります。このモードのタイ ミング図を図 3に示します。 図 5: 周期 / デューティサイクル モード ( 単発計測 ) このモードは、通信システムの受信側で搬送波信号の 特性を判別し、コンパレータとその他の周辺モジュー ルを使って信号を復調する場合に使えます。また、単 純なオシロスコープの信号計測モード向けに使う事も できます。 4. HIGH/LOW 計測モード このモードは周期 / デューティサイクル計測モードに 似ていますが、立ち上がり / 立ち下がりの両方の信号 エッジでタイマカウント値をリセットして「0」から カウントを再開するという点が異なります。 図 6: HIGH/LOW 計測モード ( 単発計測 ) 0 1 2 3 4 5 6 0 3 6 SMTxCLK SMTxGO SMTxSIG SMTxTMR SMTxCPW SMTxCPR SMTxPWAIF SMTxPRAIF

Duty capture with interrupt (SMTxCPW)

Period capture with interrupt (SMTxCPR) Counting starts after

SMTxGO and SMTxSIG rising edge 0 1 2 3 1 2 3 0 3 3 SMTxCLK SMTxGO SMTxSIG SMTxTMR SMTxCPW SMTxCPR SMTxPWAIF SMTxPRAIF

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5. ウィンドウ付き計測モード このモードは、SMTxWIN 入力のウィンドウが開いて いる時間を計測します。タイマは立ち上がりエッジで カウントを開始し、次の立ち上がりエッジまで計測を 続けます。その後タイマをリセットし、タイマ値を周 期キャプチャ レジスタにキャプチャして対応する割 り込みを生成します。カウントの開始をトリガする エッジは、SMT 制御レジスタで設定します。 図 7: ウィンドウ付き計測モード ( 単発計測 ) 6. ゲートおよびウィンドウ付き計測モード このモードでは、SMT_window 入力 (SMTxWIN) の連 続する 2 つの立ち上がりエッジの間 ( 計測ウィンドウ と呼ぶ ) で、SMT_signal 入力 (SMTxSIG) の ON 時間 を計測します。SMT_window 入力の立ち上がりエッジ が発生するたびに、その時点のタイマ値を使って SMT 周期キャプチャ レジスタを更新し、対応する割り込み を生成します。タイマはリセットしてカウントを再開 します。 図 8: ゲートおよびウィンドウ付き計測モード ( 単発計測 ) 7. Time of Flight モード このモードでは、ウィンドウ入力イベントと信号入力 イベントの間の時間 ( ウィンドウ入力 SMTxWIN の最 初の立ち上がりエッジから信号入力 SMTxSIG の最初 の立ち上がりエッジまでの時間 ) を計測します。入力 エッジは、立ち上がりまたは立ち下がりのどちらかに 設定できます。タイマは、SMTxWIN 入力の最初の立 ち上がりエッジを検出した時点でカウントを始めま す。タイマは、SMTxSIG 入力の最初の立ち上がりエッ ジで停止し、その時点のタイマ値を周期キャプチャ レ ジスタにキャプチャして対応する割り込みを生成しま す。これを Time of Flight 値と呼びます。SMTxSIG 入 力で立 ち上が りエッジ イベン トが発生 しない まま SMTxWIN 入力で 2 回目の立ち上がりエッジが発生し た場合、タイマは停止し、タイマ値をパルス幅キャプ チャ レジスタにキャプチャして対応する割り込みを 生成します。SMTxCON0 レジスタの WPOL ビットと SPOL ビットを「0」にクリアすると立ち上がりエッ ジ制御が有効になり、「1」にセットすると立ち下がり エッジ制御が有効になります。この後に Time of Flight の計測を再開します。 0 1 2 3 4 5 6 7 7 SMTxCLK SMTxGO SMTxWIN SMTxTMR SMTxCPR SMTxPRAIF 0 0 1 2 3 4 5 6 6 SMTxCLK SMTxGO SMTxWIN SMTxTMR SMTxCPR SMTxSIG SMTxPRAIF

Window Start Previous window End and New window start

SMTxTMR increments when signal high

SMTxTMR halts and hold count when

signal low

SMTxTMR is captured in SMTxCPR with

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図 9: Time of Flight モード ( 反復計測 ) このモードは、車載のソナーまたはレーダー式衝突被 害軽減装置と超音波式風速計 ( 風向き / 風速計測器 ) 向 けに使えます。 8. 24 ビットキャプチャ モード このモードでは、信号を SMT_window 入力に供給しま す。タイマは、GO ビット (SMTxGO) がセットされる と直ちにカウントを開始し、GO ビットがクリアされ た時点で停止します。SMT_windowl 入力で立ち上がり エッジを検出すると、その時点のタイマ値を周期キャ プチャ レジスタにキャプチャして対応する割り込み を生成します。SMT_windowl 入力で立ち下がりエッジ を検出すると、その時点のタイマ値をパルス幅キャプ チャ レジスタにキャプチャして対応する割り込みを 生成します。 図 10: 24 ビットキャプチャ モード ( 反復計測 ) 9. 24 ビットカウンタ モード このモードでは、内部 SMT クロックは無効になり、 SMT_signal 入力からの信号をクロックとして使いま す。タイマは、GO ビットがセットされるとカウント を開始し、GO ビットがクリアされた時点でカウント を停止します。SMT_windowl 入力信号で立ち上がり エッジイベントが発生するたびに、その時点のタイマ 値を周期キャプチャ レジスタにキャプチャして対応 する割り込みを生成します。 図 11: 24 ビットカウンタ モード SMTxCLK SMTxGO 0 1 2 3 4 5 6 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 6 9 SMTxWIN SMTxSIG SMTxTMR SMTxCPR SMTxCPW SMTxPRAIF SMTxPWAIF SMTxTMR starts counting after SMTxWIN rising edge

SMTxTMR stops counting after SMTxSIG rising edge & SMTxCPR

is updated with interrupt

SMTxTMR restarts counting after SMTxWIN rising edge

SMTxTMR stop & reset after SMTxWIN rising edge & SMTxCPW

is updated with interrupt

SMTxCLK SMTxGO 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 2 11 20 3 12 21 SMTxWIN SMTxTMR SMTxCPR SMTxCPW SMTxPRAIF SMTxPWAIF SMTxSIG SMTxGO 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 6 13 SMTxWIN SMTxTMR SMTxCPW

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10. ゲート付きカウンタモード このモードでは、SMT_signal 入力は SMT 向けのク ロックとして機能します。タイマは、SMT_window 入 力の立ち上がりエッジでカウントを開始し、同入力の 立ち下がりエッジでカウントを停止します。タイマ値 は、SMT_window 入力でどちらのエッジが発生しても リセットされず、タイマレジスタ内で保持されます。 タイマは、GO ビットがリセットされた時にのみリ セットします。SMT_windowl 入力で立ち下がりエッジ が発生するたびに、その時点のタイマ値をパルス幅 キャプチャ レジスタにキャプチャして対応する割り 込みを生成します。 図 12: ゲート付きカウンタモード ( 反復計測 ) 11. ウィンドウ付きカウンタモード このモードでは、SMT_signal 入力は SMT 向けのク ロックとして機能します。タイマは、SMT_window 入 力 の 立 ち 上 が り エ ッ ジ で カ ウ ン ト を 始 め ま す。 SMT_window 入力の次の立ち下がりで、その時点のタ イマ値をパルス幅キャプチャ レジスタにキャプチャ して対応する割り込みを生成します。SMT_window 入 力の次の立ち上がりエッジで、その時点のタイマ値を 周期キャプチャ レジスタにキャプチャして対応する 割り込みを生成します。タイマ値は「0」へリセット してカウントを再開します。 図 13: ウィンドウ付きカウンタモード ( 反復計測 ) SMTxSIG SMTxGO 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 4 11 SMTxWIN SMTxTMR SMTxCPW SMTxPWAIF SMTxSIG SMTxGO 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 2 4 6 SMTxWIN SMTxTMR SMTxCPW SMTxPWAIF 3 4 5 6 7 9 SMTxPRAIF SMTxCPR

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SMT モジュールの設定

SMT 関連の特殊機能レジスタ (SFR) の一覧を補遺 A:

「SMT モジュール関連の SFR」に記載しています。

例 1に、SMT モジュールを Time of Flight モードに設 定するための XC8 コンパイラ向けコードを示します。 MPLAB X 向けプラ グインツ ール MPLAB® X Code Configurator (MCC) を使うと、容易に周辺モジュール 向けのコードを生成できます。

MCC をインストールした後に、メニューを以下のよ うに選択します :

Tools -> Embedded -> MPLAB Code Configurator

図 14に示すように、左側の [Search for modules…] テ キストボックスの下のパネルで SMT モジュールを選 択します。 図 14: MCC 内で SMT モジュールを選択する

概要

各 SMT モジュールの下に 3 つのモード (Capture、 Counter、Timer) が表示されます。 1. 「Capture」モードはキャプチャ、Time of Flight、 ウィンドウ付き計測、ゲートおよびウィンドウ付 き計測モードを含みます。 2. 「Counter」モードは 24 ビットカウンタ、ゲート 付きカウンタ、ウィンドウ付きカウンタモードを 含みます。 3. 「Timer」モードはタイマ、ゲート付きタイマ、周 期 / デューティサイクル計測、HIGH/LOW 計測 モードを含みます。 図 15に示す SMT 向けの MCC メイン GUI では、Time of Flight モードを選択しています。 図 15: SMT 向け MCC メイン GUI

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図 15に示した例では、MCC を使って SMT モジュー ルを以下のように設定しています。

1. [Operation Mode]で「Time of flight」を選択します。

2. [Clock] セクションで、キャプチャモード向けのク ロック、プリスケーラ、カウント動作トリガエッ ジの極性を選択します。 3. [Window] セクションで、ドロップダウン メニュー から SMT_window 入力 (SMTWINx) を選択し、入 力の極性を選択します。 4. [Signal] セクションで、ドロップダウン メニュー から SMT_signal 入力 (SMTSIGx) を選択し、入力 の極性を選択します。 5. [Period] テキストボックスで SMTxPR レジスタの 値 (24 ビット値 ) を設定します。 6. 上部の 2 つのチェックボックスは、SMT の有効化 と初期化後 SMT 起動の有効化に使います。 7. 下部のチェックボックスでは、割り込みサービス ルーチンに含める割り込みのタイプを選択しま す。

8. GUI の右側には SMT 向けの Pin Manager が表示 されます。デバイスの外部から SMT_window およ び SMT_signal 入力信号を供給する場合、このセ クションで SMT 入力向けに接続するポートピン を設定します。[Package]ドロップダウンメニュー ではデバイスのパッケージを選択します。 9. その下のリスト内の解錠マークは、その入力が未 設定である事を示し、施錠マークは設定済みであ る事を示します。 全ての設定を終えた後に上部の [Generate Code] ボタ ンをクリックすると、コードが自動的に生成されます。 このボタンをクリックすると、MPLAB X 内のプロジェ クトは、表 2に示す SMT モジュール向けの全ての API を生成します。 表 2: SMT モジュール向け MCC API の一覧 関数 概要 void SMT1_Initialize() MCC 内のユーザ設定に従って SMT レジスタを初期化します。

void SMT1_DataAcquisitionEnable() SMTxGO ビットをセットしてデータ計測を開始します。

void SMT1_HaltCounter() SMTxPR との一致時に SMTxTMR カウンタを停止してオーバーフ ロー割り込みを生成します。 void SMT1_RepeatDataAcquisition() データ計測を反復します。 void SMT1_ManualPeriodBufferUpdate() SMTxPR レジスタの値を変更します。 void SMT1_ManualPulseWidthBufferUpdate() SMTxCPW レジスタの値を変更します。 void SMT1_ManualTimerReset() SMTxTMR レジスタをリセットします。

bool SMT1_IsWindowOpen() SMT_window 入力が利用可能かどうかを判定します。

bool SMT1_IsSignalAcquisitionInProgress() 計測が実行中かどうかを判定します。

bool SMT1_IsTimerIncrementing() タイマカウント動作が進行中かどうかを判定します。

uint32_t SMT1_GetPulseWidth() SMTxCPW レジスタの値を返します。

uint32_t SMT1_GetPeriod() SMTxCPR レジスタの値を返します。

uint32_t SMT1_GetTimerValue() SMTxTMR レジスタの現在の値を返します。

void SMT1_PR_ACQ_ISR() 周期計測割り込み ISR を実装します。

void SMT1_PW_ACQ_ISR() パルス幅計測割り込み ISR を実装します。

void SMT1_Overflow_ISR() カウンタ オーバーフロー割り込み ISR を実装します。

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例 1: SMT モジュールを Time of Flight モードに設定するためのコード

まとめ

本書には、PIC マイクロコントローラが内蔵する信号 計測タイマ (SMT) モジュールの技術概要を記載しまし た。各種の動作モードについて説明し、それらのモー ドを適用可能なアプリケーションを挙げました。周期 / デューティサイクル計測モード、ゲートおよびウィ ンドウ付き計測モード、Time of Flight モード等、主要 モードのタイミング図も掲載しました。Time of Flight モード向けに SMT モジュールを設定する方法と、各 種レジスタの設定値を示すサンプルコードを記載しま した。 SMT1CON0bits.EN = 1; //Enable SMT 1

SMT1CON0bits.STP = 1; //SMT1 will halt at period=counter and restart

SMT1CON0bits.WPOL = 0; //SMT1 window input is active when high or during rising edge

SMT1CON0bits.SPOL = 0; //SMT1 signal input is active when high or during rising edge

SMT1CON0bits.CPOL = 0; //SMT1TMR increments on rising edge

SMT1CON0bits.SMT1PS = 0b00; //Last two prescale bit set to 0 i.e. 1:1 clock prescale SMT1PR = 0xFFFFFF; //Period register set to high to be able to acquire longest signal

SMT1CON1bits.MODE = 0b0110; //SMT1 in time of flight mode SMT1CLK = 0x00; //Clock input is FOSC/4

SMT1SIG = 0x02; //SMT1 signal is inputted from comparator 2 SMT1WIN = 0x01; //SMT1 window is inputted from comparator 1 SMT1CON1bits.REPEAT = 1; //Acquisition will continue

SMT1IE = 1; //SMT1 interrupt is enabled

SMT1PWAIE = 1; //SMT1 pulse width interrupt is enabled SMT1PRAIE = 1; //SMT1 period interrupt is enabled SMT1GO = 1; //SMT1 is started to run

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補遺 A: SMT モジュール関連の SFR

SMT モジュール関連の特殊機能レジスタ (SFR) の一

覧をレジスタ A-1に示します。

レジスタ A-1: SMT モジュール関連レジスタの一覧

レジスタ名 Bit 7 Bit 6 Bit 5 Bit 4 Bit 3 Bit 2 Bit 1 Bit 0

SMTxCLK — — — — — CSEL<2:0>

SMTxCON0 EN — STP WPOL SPOL CPOL SMTxPS<1:0>

SMTxCON1 SMTxGO REPEAT — — MODE<3:0>

SMTxCPRH SMTxCPR<15:8> SMTxCPRL SMTxCPR<7:0> SMTxCPRU SMTxCPR<23:16> SMTxCPWH SMTxCPW<15:8> SMTxCPWL SMTxCPW<7:0> SMTxCPWU SMTxCPW<23:16> SMTxPRH SMTxPR<15:8> SMTxPRL SMTxPR<7:0> SMTxPRU SMTxPR<23:16> SMTxSIG — — — — — SSEL<2:0>

SMTxSTAT CPRUP CPWUP RST — — TS WS AS

SMTxTMRH SMTxTMR<15:8>

SMTxTMRL SMTxTMR<7:0>

SMTxTMRU SMTxTMR<23:16>

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本書に記載されているデバイス アプリケーション等に関する 情報は、ユーザの便宜のためにのみ提供されているものであ り、更新によって無効とされる事があります。お客様のアプ リケーションが仕様を満たす事を保証する責任は、お客様に あります。Microchip 社は、明示的、暗黙的、書面、口頭、法 定のいずれであるかを問わず、本書に記載されている情報に 関して、状態、品質、性能、商品性、特定目的への適合性を は じ め と す る、い か な る 類 の 表 明 も 保 証 も 行 い ま せ ん。 Microchip 社は、本書の情報およびその使用に起因する一切の 責任を否認します。Microchip 社の明示的な書面による承認な しに、生命維持装置あるいは生命安全用途に Microchip 社の製 品を使用する事は全て購入者のリスクとし、また購入者はこ れによって発生したあらゆる損害、クレーム、訴訟、費用に 関して、Microchip 社は擁護され、免責され、損害をうけない 事に同意するものとします。暗黙的あるいは明示的を問わず、 Microchip社が知的財産権を保有しているライセンスは一切譲 渡されません。 商標

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ISBN: 978-1-63277-295-4 通している同種製品の中でも最も高度であると考えています。 • しかし、コード保護機能を解除するための不正かつ違法な方法が存在する事もまた事実です。弊社の理解ではこうした手法は、 Microchip 社データシートにある動作仕様書以外の方法で Microchip 社製品を使用する事になります。このような行為は知的所 有権の侵害に該当する可能性が非常に高いと言えます。 • Microchip 社は、コードの保全性に懸念を抱くお客様と連携し、対応策に取り組んでいきます。 • Microchip 社を含む全ての半導体メーカーで、自社のコードのセキュリティを完全に保証できる企業はありません。コード保護 機能とは、Microchip 社が製品を「解読不能」として保証するものではありません。 コード保護機能は常に進歩しています。Microchip 社では、常に製品のコード保護機能の改善に取り組んでいます。Microchip 社 のコード保護機能の侵害は、デジタル ミレニアム著作権法に違反します。そのような行為によってソフトウェアまたはその他の著

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図 9: Time of Flight モード ( 反復計測 ) このモードは、車載のソナーまたはレーダー式衝突被 害軽減装置と超音波式風速計 ( 風向き / 風速計測器 ) 向 けに使えます。 8
図 15 に示した例では、MCC を使って SMT モジュー ルを以下のように設定しています。

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