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Chlorpromazine の副腎摘除ラットにおける血清Ca動態に及ぼす影響

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Academic year: 2021

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8

)

ナ ガ イ ノポJレ

永 井

医学博士 乙第650 号 昭和田年 3 月16 日 氏名(生年月日〉 本 籍 学 位 の 種 類 学 位 授 与 の 番 号 学 位 授 与 の 日 付 学 位 授 与 の 要 件 学 位 論 文 題 目 論 文 審 査 委 員 学 位 規 則 第5条 第2項該当(博士の学位論文提出者〉 Chlorpromazine の 副 腎 摘 除 ラ ッ ト に お け る 血 清Ca 動 態 に 及 ぼ す 影 響 〔 主 査 〉 教 授 野 本 照 子 ( 副 査 〉 教 授 高 尾 篤 良 , 教 授 飯 沼 守 夫

論 文 内 容 の 要 旨

研究目的 Chlorpromazine (CPZ と略〉をラットの腹腔内に投 与すると,血清Ca が上昇する.この機序を明らかにす る目的で,副腎摘除ラットに対する CPZ の影響を検討 した. 実験材料及び方法 1 ) 実験動物 Sprague Dawley 系,雄ラット(体重 200-300g) を 用い次の2群に分けた. (1)副腎摘除群 (Adrex 群と略)(n ニ)61 :エーテノレ 麻酔下でラットの背部より副腎を外科的に摘除した. ( 2 ) 対照群 (n 士 0)1 :無処置ラットを用いた. 2 ) 実験方法 (1)飼育環境及び実験条件 実験動物は購入後1週間予備飼育した.飼育条件は 室温32

t

:

lO C,湿度55 士5 % ,飼料はラット用固型飼 料(日本農産工業K. K) ,飲料水は水道水をそれぞれ自 由に摂取させた.実験は各群とも午後 1 時より開始し た.CPZ は各群に10mg/kg を腹腔内に投与し,血清は 尾静脈より採血し,直ちに遠心分離し,-20 o Cに凍結保 存し用時,血糖,血清Ca およびP の測定に供した.体 温測定および採血は, CPZ 投与前および投与後51,03, 6 0 , 012 , 081 分に行なった. 3 ) 測定方法 (1)体温ラット用 Th 巴istorrm を用い,直腸温を採 血直前に測定した. (2) 血糖値O トルイジン・ホウ酸 法により 2波長分光光度計〔島津UV-200S) を用 い,波長635nm で測定した. )3( 血 清Ca 値OCPC 法 8 1 9 により,波長570nm で測定した.)4( 血 清P値-eskiF Subbarow の変法により,波長660nm で測定した. 3 ) 使用薬剤 CPZ は0.5% Wintermin ⑧注射液(シオノギ〉を用 し 、7こ 実験成績 1.体温の変動 1)対照群: CPZ 投与後経時的に下降し, 021 分で は,初期値C3.8t:1 1.03 0 C) に比し ,-2.TC 下降し, 1 8 0 分では 2.6 0 Cの下降とやや回復傾向を示した. 2 ) Adrex 群 CPZ 投与後120 分には初期値.937(

t

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0 . 1 4 0 C) に比し 3AC と対照群より著しい下降を示 し , 801 分には 63. 0 Cと更に下降,観察時間内での回 復は見られなかった. 2 . 血糖の変動 1)対照群: CPZ 投 与 後03 分に.5242 士9.6mg/dl と ピークを示し,初期値 050 _ t:7 8mg/ .3 dl)より 9.1 8 mg/dl 上 昇 し た . そ の 後 や や 下 降 し た が , 801 分 1 9 7 . t:l 1.1 1mg/dl と高値を維持した.)2 Adrex 群 初 期 値 は826.1 士19.5mg/dl で 対 照 群 に 比 し 923. mg/dl と有意(p<O.0 1)に低値であった、 CPZ 投与後 1 5 分.251 7

t

:

Omg/d.8

.

l

03 分.561 9

t

:

.01 5mg/dl と上昇 し,対照群と同様のパターンを示したが,初期値より+ 39.1mg/dl の 上 昇 で あ り 対 照 群 の そ れ の2/1 以 下 で あった.しかし, 018 分では初期値との間に有意差を示 さなかった.Adrex 群,対照群の両群聞ではAdrex 群 が,各測定値において有意に低値を示した. 3 . 血清Ca の変動

(2)

1 8 2 1)対照群: CPZ 投与後血清Ca は経時的に上昇し, 初 期 値 00.8 士g)d/]m63.0 に対して, 021 分1.21 士 0 . 2 2 (p<O.O ,)l 081 分0.21

t

:

7.40 (p<0.05) と有意 に上昇した. )2 Adrex 群:初期値は 99. 士gd/lm83.0 で対照群より低値であったが, CPZ 投与後は経時的に 有意に上昇し, 021 分では, l18.

t

:

/dl.35mg0 (p< 0 . 0,)1 081 分では, 3.12

t

:

0.27mg/dl (p<O.O l)と有 意に上昇した.しかし,対照、群, Adrex 群の両群間で は対応するいずれの測定値にも有意差は認められな カミっTこ. 4 . 血清P の変動 対照群, Adrex 群ともにCPZ 投与後03分までに一 過性の下降を示した後上昇したが,両群間では対応す るいずれの測定にも有意差は認められなかった. 考察 CPZ 投与による血清Ca の変動の機序はなお明らか でない. CPZ による体温下降作用は,副腎摘除により 増強され,血糖上昇作用は減弱し,副腎の関与の大な ることが確認された. しかし, CPZ による血清Ca 上 昇作用は,上皮小体摘除ラットにも認められ, PTH の 関与が否定されたが,副腎摘除群では,この作用は対 照群より早期に出現した. CPZ は肝のミクロゾームの 酵素活性を賦活する一方,血清

P

の低下作用を介して 腎のeoxylasa-hydr1 の賦活化によって活性ビタミン D 3 の生成の促進が血清Ca 上昇機序に関与している可 能性が考えられる. 結語 1 ) CPZ に よ る ラ ッ ト の 体 温 下 降 作 用 はAdrex 群 において著しかった. 2 ) CPZ に よ る 血 糖 上 昇 作 用 はAdrex 群において も認められたが,対照群に比し低値であった. 3 ) CPZ による血清Ca の上昇は, Adrex 群におい ても対照群と同様に認められ,初期の反応はAdrex 群 の方が顕著であった. 4 ) CPZ による血清P の変動は,一過性の低下後に 上昇する三相性を示すが, Adrex 群では対照群に比し 反応、が減弱していた. 5 ) CPZ による血清Ca 上 昇 作 用 はPTH を介さな いCa 調節系に対する修飾作用であることが示唆され た. 6 ) Major reziliuqnart である CPZ に よ る 血 清Ca 上昇作用は一過性ではあるが,反復投与される際の生 体におけるCa 代謝への影響は十分配慮する必要があ ろう.

論 文 審 査 の 要 旨

本 研 究 は ラ ッ ト を 用 い て , ク ロ ー ル プ ロ マ ジ ン の 血 清Ca 上 昇 作 用 を 見 出 し , そ の 機 序 は , 副 腎 機 能 に依存することなく,血清

P

値 の 低 下 に 伴 い 惹 起 さ れ る も の で あ る こ と を 明 ら か に し た も の で 学 術 上 価 値 あ る も の と 認 め る . 主論文公表誌 C h l o r p r o m a z i n e の 副 腎 摘 除 ラ ッ ト に お け る 血 清 Ca 動態に及ぼす影響 薬 理 と 治 療 第01巻 第1号 23~31頁(昭和57年 1 月 20 日発行〉 -820-副論文公表誌 1 ) Chlorpromazine の血清Ca 動態に及ぼす影響. 東女医大誌 94 1()2 1073~ 9701 (昭)45 2 )silatigiD 中 毒 診 断 に 関 す る 文 献 的 考 察 お よ び The yrnamiilerp .yduts 厚生年金病院年報 4 63~66 昭( )25

参照

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