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乳癌における血清 sialyl LeX 測定の臨床的意義

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原 著 〔東女医大誌 第63巻 第9号頁1008∼1024平成5年9月〕

乳癌における血清sialyl LeX測.定の臨床的意義

東京女子医科大学 第二外科学教室(主任        ヨシ   ノ    ヒロ   ユキ        吉  野  浩  之 浜野恭一教授) (受付.平成5年5月20日) Clinical Significance of Serum Sialylated L♂i叫Breast Cancer       Hiroyuki YOSHINO Department of Surgery II(Dirgctor:Prof. Kyoichi HAMANO)         Tokyo Women’s Medical College    S童alylated Lex(S−Lex)is a tumor・associated antigen that is detected by the monoclonal antibody CSLEX・1. This study assayed serum S−Lex in breast cancer patients and invest呈gated量ts usefulness and clinical signif三cance as a tumor marker in breast cancer. S−Lex assays were performed by sandwich assay, and the positive rate was analyzed in 227 cases of primary breast cancer,47 cases of recurrent breast cancer,225 healthy females,59 cases of non・recurrent breast cancer,115 cases of benign mammary glahd disease,64 cases o‘gastrointestinal disease, and 1590ther organ cancer patients treated at our department and related hospitals. As a cut−off values,8.O u/ml or greater was regarded as positive, based on S・Lex values in the healthy females. The positive rate in benign mammary gland disease and benign gastrointestinal disease was virtually identical to that in the healthy females. The degree of specificity using benign mammary gland disease and non・recurrent breast cancer as controls was 95.4%, and it was specific to breast cancer. The positive rate in primary breast cancer was 18.9%, exhibiting higher values than CA15−3 and CEA. Correlations with stage, tumor diameter, lymph node metastasis, and remote metastasis were observed for the mean value and pbsitive rate in primary breast cancer. The positive rate in recurrent breast cancer was 63.0%, and compared with non・recurrentわreast cancer, and even CA15−3 and CEA, it exhibited higher values. In addition, in a combination assay of three tumor markers, the positive rate was 89.4%. From these results, I concluded that SLex has clinical significance as tumor marker in brgast cancer.        緒  言  細胞表層の糖鎖抗原が癌化に伴い大きく変化す ることはよく知られているが,さらに糖鎖抗原と 癌細胞の相互接着能,増殖性,浸潤性や転移能な どとの関係も検討されるようになった1).近年,モ ノクロナール抗体によって認識される糖鎖抗原の 一部が,癌患者の血清中に出現することが注目さ れ,種々の腫瘍マーカーが報告されている.画像 診断が著しい進歩を遂げ,早期の悪性腫瘍の診断 が可能となっているが,腫瘍マーカーもまた,悪 性腫瘍のスクリーニング診断,進行度や治療効果 の判定,術後再発の早期発見などにおいて重要視 されている.UCLAのFukushimaら2)は,胃癌細 胞をマウスへ免疫し癌組織に特異性の高いモノク ロナール抗体(CSLEX−1)を作製した. CSLEX− 1は認識する糖鎖抗原の構造が明確に知られてい る数少ないモノクロナール抗体の一つであり,こ の抗体の認識する抗原は,その構造からSialyl LeX(以下S−LeXと略す)と呼ばれ,癌患者血清中 に出現し,とくに肺腺癌における腫瘍マーカーと しての有用性が高いとされている.S・LeXは2型

糖鎖抗原であり1型下下抗原のようにLewis式

一1008一

(2)

血液型に影響を受けず3),またcarcinoembryonic antigen(CEA)や他の糖鎖抗原とのcombination assayを行うことにより,検出率の向上が期待さ れた.一方,乳癌において,carbohydorate antigen CA15−3(CA15−3), CEAなどが腫瘍マーカーとし て用いられているが,まだ不十分な点が多いこと より著者は,CSLEX−1抗体を用いて血清S−LeXを 測定し,乳癌患者における有用性および臨床的意 義を検討した.          対  象  1.疾患群  疾患群は1990年2月から1992年12月目での2年 10ヵ月の間に,東京女子医科大学第二外科および 関連病院で治療を行った乳癌患者274例で,その内 訳は原発乳癌227例,再発乳癌47例である.それぞ れの平均年齢(mean±SD)は原発乳癌52.5±13.3 歳,再発乳癌50.6±9.4歳である.  2.対照群  対照群は622例で,その内訳は健常女性225例, 非再発乳癌59例,良性乳腺疾患115例(線維腺腫43 例,乳腺症46例,その他26例),良性消化器疾患64 例,他臓器悪性腫瘍159例である.それぞれの平均 年齢は,健常女性44.0±7.3歳,非再発乳癌51.4± 10.7歳,良性乳腺疾患40.6±11.2歳,良性消化器 疾患51.0±10.7歳,他臓器悪性腫瘍61.0±12.3歳 である(表1).          方  法  1.血清S・heXの測定方法  1)測定キットの内容  (1)抗体結合ビーズ(抗S−LeX抗体固定化ポリ 表1 対 象 例証 年齢(mean±SD) 疾患群 原発乳癌 227 52.5±13.3 再発乳癌 47 50.6±9.4 合 計 274 52.3±12.7 対照群 健常女性 225 44.0±7.34 非再発乳癌 59 51.4±10.7 良性乳腺疾患 115 40.6±11.2 良性消化器疾患 64 51.0±10.7 他臓器悪性腫瘍 159 61.0±12.3 合 計 622 49.0±12,7 スチレンビーズ)  (2)酵素標識抗体(西洋ワサビペルオキシダー ゼ標識抗S−LeX抗体)  (3)標準検体(株化ヒト膵癌細胞培養上清)  (4)標準検体希釈用緩衝試薬  (5)標準検体・酵素抗体溶解液  (6)免疫反応緩衝液  (7)発色剤(σ・フェニレソジアミン2塩酸塩)  (8)発色剤溶解液(クエン歩一リン酸,H、0、)  (9)反応停止液(H2SO4)  2)測定原理  S−LeXの測定は,上記測定キットを用い,2ス テヅプサソドイッチ(EIA)法により行った.まず 抗S−LeX抗体結合ビーズに検体血清を加え,検体 中のS−LeX抗原と結合させる(第一免疫反応).未 反応物質を洗浄除去した後に酵素標識抗体を加 え,サンドイッチ複合体を形成させる(第二免疫 反応).過剰の標識抗体を洗浄除去した後,S−LeX 抗原を介して抗体結合ビーズに結合している酵素 量をσ一フェニレンジアミン存在下で,.過酸化水素 を基質として発色させ,比色定量する.酵素活性 量はS−LeX抗原量を反映しているので,抗原濃度 が既知である標準検体から得られた検量線より, 検体中のS−LeX抗原濃度が得られる(図1).  3)測定操作  血清分離剤入り採血管を使用し8ml採血する. 室温で30分前後放置した後,3,000回転で10分間遠 心分離して得られた2mlの血清を検体とした.測 抗、.L,協   S一し♂獺     検体血清       酵素標識抗体

轟ム 密ら

 ビーズ表面       (第一免疫反応〉   発色基質   十

  

洗浄

目 発色基質

黙 一

発色物質   酵素標識   抗S−L♂抗体 (第二免疫反応) ⑲一一吸光度測定 図1 測定原理 反応停止

(3)

定はすべて二重測定で行った.  (1)免疫反応用緩衝液240μ1と検体血清および 標準液60μ1ずつを別々に混和し5倍希釈を行い, よく撹絆する.  (2)イムノボール・トレイの各ホールにそれぞ れ250μ1ずつ注入した後,各ホールへ抗S−LeX抗 体結合ビーズを1個ずつ入れ,トレイに黒色蓋を かぶせ,37℃で2時間免疫反応させる.  (3)2時間後,イムノボール・トレイを恒温水 槽から取り出し,黒色蓋を取り除き,イみノ・ハ ンドウォッシャーを用いて清丁田2mlで3回洗浄 する.  (4)洗浄液を吸引除去後,ペルオキシダーゼ標 識抗S−LeX抗体溶液200μ1を各ホールに注入す る.  (5)イムノボール・トレイに新しい黒色蓋をし て,37℃で2時間免疫反応させる.  (6)第2反応終了5∼10分前に発色剤(σ一フェ ニレンジアミン2塩酸塩)を調合する.  (7)2時間後,イムノボール・トレイを恒温水 槽から取り出し,黒色蓋を取り除き,同様に洗浄 する.  (8)洗浄液を吸引除去後,イムノボール・トレ イから抗体結合ビーズを各試験管にうつし,各試 験管に発色剤(σ一フェニレンジアミン2塩酸塩) 0.3mlをすぼやく加え,正確に20分間室温で酵素 反応させる.  (9)20分後,各試験管に反応停止液(H2SO、) 1mlを加えて,よく混和して酵素反応を停止させ る.  (10)反応停止後,2時間以内に水を対照とし 492nmで吸光度を測定する.  各標準検体の測定値から標準曲線を描き,これ より未知検体中のS−LeX値を求める.  なおこれらの測定試薬等は日東紡績(株)より 提供された.測定に関しては,日東紡績バイオケ. ミカル研究所の技術指導を受けた.また比較に用 いたCA15・3, CEAの値は,同一検体を外注し, RIAビーズ固相法により測定した.  2.カットオフ値の設定  健常女性225例におけるS−Lexの平均値(mean± 人 数 120 准00 80 60 40 20 o n=225 mean=2.53 U/mI SD=2.43 U〆mI カットオフ値:8U/m1

0 ↑’Q 喩購掟値30 40胴

  力謡r値 図2 健常女性におけるSialyl LeX測定分布 SD)は2.53±2.43U/mlであった. Cut off値は mean十2SDが7.39U/mlであることより8U/ml と定め,8.OU/ml以上を陽性とした(図2).  3.評価方法  1)疾患群および対照群について,得られたS・ LeXの測定値分布と陽性率を検討した.  2)原発乳癌に関してはstage,腫瘤径,組織型, リンパ節転移の有無,遠隔転移の有無などに層別 し,測定値分布と陽性率を検討した.  再発乳癌に関しては,非再発乳癌との比較,再 発部位別検討を行った.  なお,本論文中の分類および用語は乳癌取扱い 規約4)のものを用いた.  3)原発乳癌および再発乳癌に対して,同じ検体 より得られたCA15−3, CEAの測定値および陽性 率をS−Lexと比較した.さらにS・Lex, CA15−3, CEAのcombination assayを行い,それぞれの陽 性率を検討した.比較に用いたCAI5−3, CEAの 正常値はそれぞれ27.OU/m1以下,2.5ng/ml以下 とした.  4.統計処理  測定値の有意差はt一検定により,また陽性率の 有意差はκ2検定によって求めた.危険率(p)が 5%以下の場合,有意差があると判定した.          結  果  1.健常女子におけるS・LeX値と陽性率  健常女性225例のS−Lex値は0より17.2U/ml で,平均値は2.53士2.43U/ml,陽性率は4.0%(9/ 225例)であった. 一1010一

(4)

 2.良性消化器疾患におけるS・正eX値と陽性率  良性消化器疾患64例の内訳は胆石症51例,胆嚢 ポリープ8例,胃潰瘍5例である.良性消化器疾 患の平均値は2.0±2.7U/ml,陽性率は3。1%(2/ 64例)で,健常女性とほぼ同様の値を示した(図 3).  3.良性乳腺疾患におけるS・正eX値と陽性率  当教室および関連病院において乳腺腫瘍の診断 のもとに摘出術を施行し,病理組織学的に線維腺 腫と診断された43例,臨床的に乳腺症と診断され た46例,およびその他の良性乳腺疾患26例,計115 例について測定した.良性乳腺疾患の平均値は 2.4±3.OU/m1,陽性率は0.8%(1/115例)であっ た.疾患別にみると線維線腫の平均値は3.1±4.1 U/ml,陽性率は2.3%(1/43例),また乳腺症の平 均値は1.8±1.8U/ml,その他の良性乳腺疾患の平 均値は2.4±1.8U/mlで,両疾患とも陽性例は認 めなかった(図3).  4.原発乳癌におけるS・L、eX値と陽性率  1)原発乳癌  原発乳癌の平均値は287.3±3,522.OU/mlで, 良性消化器疾患 ●;10   ●:1 測定値(mean±SD)  陽性率 陽性率は18.9%(43/227例)であった(図4).  2)stage

 新TNM分類によるstage別での平均値はTis

9.0±25.7U/ml, stage O 2.8±OU/ml, stage I 3.4±4.4U/ml, stage II 5.9±10.2U/m1, stage III 61.7±195.3U/ml, stage IV 6,970.7± 16,317.OU/mlであった.また陽性率はTis 6.7% (1/15イ列), stage O O%(0/1{列), stage I 8.0%(6/ 75修FU), stage II 18.4% (19/103個D, stage III 45.8%(11/24例),stage IV 66.7%(6/9例)で あった.Tisを除くとstageの進行にともない平 均値,陽性率の上昇が認められた(図4).  3)腫瘤(T)  原発乳癌の腫瘤(T)因子別の平均値(n=206) は,Tis 9.0±25.7U/ml, TO 2.8±OU/ml, T1 3.4±4.OU/ml, T27.6±18.9U/ml, T3324.4± 693.8U/ml, T43,629.0±12,775.8U/mlであっ た.陽性率はTis 6.7%(1/15例), TO O%(0/1 例),T17.6%(5/66例), T219.6%(21/1021列), T381。8%(9/11例), T437。5%(6/16例)であっ た.TOからT3では腫瘤径が増大するに従って平 均値および陽性率が上昇する傾向を示した(図 原発乳癌全体 良性消化器   疾患   (n霊64) .:i・・ ,衡鍋 良姓乳腺疾患 0    20・0    40・0   60・0    80,0   100・Q   120.0   140・0  >140.O          メ       血溝Sialy!Le値{U/ml〕 ●:10   ●:1 測定値(mean±SD1  陽性率 ●:10  ●:1 測定値(mean±SD}  陽性率 1 線維腺腫 @  (n罵43) :i ・ 怐@1 3.1±4.2 Q.3%(1〆43) .i 乳腺症 ’i●1 1.8±1.8 (n富46) 、i O%IO/46) その他の .i・1 良性乳腺疾患 ●  唱 2.4±1.8 (nコ26) ●●i●・i 0%〔O!26) ・1… 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 14Q.0 >14 カットオフ値  8U加1 原発乳癌全体  (n=227)

1鮎.....

●P      287.3±3522.0

垂1    1。、_)

 印   メ 丁丁Sialy「Le値〔U/ml) 図3 良性消化器疾患および良性乳腺疾患における  Sialyl LeX測定値の分布.  その他の良性乳腺疾患 内訳:乳頭腫14,乳腺葉状  腫蕩3,線維嚢腫3,乳腺異形成2,乳腺炎4. Stage別 0    20.0    40,0   60.0    80.0   100.0   120.0   140,0   》140,0                血清Slalylしe値〔Ulml) ●:10  .o:1 測定値(mean±SD}  陽性率 丁is @   (n=15) ・・   9,0±25.7●  6.7%{1!15} Stage O @   (n=1) .i … 旨 2.8±O n%(011) Stage I @  (n=75) ●1 ス.’・ c: 3.4±4.4 W,0%(6175} Stage ll @  (n=103) ●、  ..●,り●o ●● ●●  ●●轟  ・ ● Rd ●  59±10.2P8.4%(19/103) Stage llt @   (n=24) @2 ● ● 61,7±1953 S5.8%(1112勾 : Stage 1V @   (n=9)  2 6970.7±16317,0 @66.7%〔6/9) 0   20.0  40.0 60.0 80.0 100.0 120.0  140.0 >14 カットオフ値  8UlmI   メ血溝S紐y比e値欄ml} 図4 原発乳癌におけるSialyl LeX測定値の分布

(5)

5).  なおTis, T4については乳癌取扱い規約上,腫 瘤径以外の因子が関与するため検討から除外し た.  4)組織型  組織型が明らかであった200例のうち,浸潤癌と 診断された原発乳癌185例の平均値は310.0± 3,891.4U/m1であった.一方,非浸潤癌と診断さ 100  80 陽  60 性 率 40 20 (%)   o    Tis   TO  測定値9.0±25,7 2.8±0 く  ま     陽性・騰(8為 緊 ノユ 鞄 E    「

     .甕

c一、@  雛、繰…一纏 囎照

(U/ml) ユ4000  400 測  300 定   値  200 TI    T2    T3    T4 3,4±4.0  7.6±∼8.9   324,4    3629、0      ±693.8  ±12ア75,8 7.6%     19.6%    8重、8%    37.5% (5166}  ’ 〔2α102)   {9〆11}    (α唯6) 100 0 睡陽性率 一一測定値 図5 腫瘤(T)別Sialyl LeX測定値と陽性率 表2 組織門別に見た原発乳癌におけるSialyl LeX  の陽性率と測定値 例 数 陽 性 陽性率 測定値(mean±SD) 浸 潤 M浸潤 185 P5 35 P 18.9% U.7% 310.0±:3,891.4 @9.0±25,7 れた原発乳癌15例の平均値は9.0±25.7U/mlで あった.浸潤癌は非浸潤癌と比較して高値を示し た.また陽性率は浸潤癌18.9%(35/185例),非浸 潤癌6.7%(1/ユ5例)であり浸潤癌において陽性率 が高かった(表2).浸潤癌の中では乳頭癌20.0% (9/45例),充実腺管癌19.4%(7/36例),硬癌12.8% (6/47例),粘液癌12.5%(1/8例),小葉癌25.0% (1/4例)であったが各組織型層別での有意差は認 めなかった.また各組織型層別での平均値は,硬 癌において72.4±4583U/mlと他に比べ高値で あった(図6).  5) リンパ節転移(n)  n因子が明らかである193例のうちリンパ節転 移を認めなかったn(一)群119例の平均値は6.2± 13.9U/ml,リンパ節転移を認めたn(十)群74例 の平均値は65.6士382.OU/miであった.陽性率 は,n(一)群で14.3%(17/119例), n(十)群で 27.0%(20/74例)であった.平均値および陽性率 ともにn(+)群が有意に高値であった(p<0.01) (図7).n(+)群のうちn1例の中では, n1αの平 均値8.7±17.5U/ml,陽性率22.9%(8/35例)で, n1βの平均値131.0±598,8U/ml,陽性率33.3% (9/27例)と比べ転移リンパ節個数が多くなるにつ れて平均値,陽性率ともに高くなった、なおn2ま でリンパ節転移が認められた症例では平均値が 84.6±270.OU/ml,陽性率25.0%(3/12例)と, n1群のn1βと比較し凸凹を示した(図7).  6)遠隔転移(M) (%} 30 25 陽20 性 15 率

 10

5 0       乳頭癌 充実腺管癌 硬癌 測定値{mean士SD) 5,4±7.5  7.8±17.5 72.4±458.3    陽性率 20.0%(9/45) 19.4%{7!36) 12.8%(6!47) 罪証液癌    !J、葉癌 4.6±7,8    8、9±11.8 12.5%(118)  25.0%(薯!4) 〔u!mり 80 70 60 50 測 40 定 30 値 20 10 0

醗陽性率

一一測定値 図6 組織型別Sialy}LeX測定値と陽性率 一1012一

(6)

1)リンパ節転移の有無

(%) 40

 30

陽 性 20 率

 10

0  Pく0.01 (Ulml)  

轟鰯. 計 艇壁 麹’        n−    n十 測定値〔mean:とSD)  62±13.9  65,6±382.0    陽性率  143%(17!119)27.O%(2G〆74) 140 120 100   測 80   定 60   値 40 20 0 2)n(+)群 (%) 40

 30

陽 性 20 率

 10

0 @  腺 n1α 8.7±17.5 22.9%(8β5)33.3%(9127)        (U/ml)        140        120        100          測        80          定        60          値        40        20        0  n1β  n2 131.0±598,8 84.6±270.0     25,0%(3/12) [==:=】陽性二

一測定値

図7 リンパ節転移(n)別Sialyl LeX測定値と陽性率 転移 測定値 imean±SD) 陽性率(%) M(+) in=9} 6970.7 }16317.0

騨難字難灘・・…6/9・

     X riaM Le iU/ml) 禽 M(う in弓218> 11.40 }67.9 0       20      40      60r     80      100 ★:p<0.0001 図8 遠隔転移(M)別Sialyl LeX測定値と陽性率  術前に遠隔転移を認めたM(+)群9例の平均 値および陽性率はそれぞれ6,970”±16,317.OU/ m},66.7%(6/9例)であった.遠隔転移を認めな かったM(一)群218例の平均値および陽性率はそ れぞれ11.4±67.9U/mk,17.0%(37/218例)で あった.M(+)群がM(一)群と比較し平均値, 陽性率とも有意に(p〈0.0001)高値であった(図 8).  7)Estrogen receptor(ER)  原発乳癌のうちERの有無が判明している171 例のうちERが陽性であったER(+)群107例の 平均値は532.5±5,105.3U/m1,またERが陰性で あったER(一)群65例の平均値は36.3±219.2U/ mlであり, ER(+)群が高値を示した.陽性率は ER(十)群20.6%(22/107例), ER(一)群20.0% (13/64例)で,ほぼ同様な値であった(図9).  8)手術症例における術前術後の測定値の変化  術前術後の測定値の比較が可能であった47例の うちstage IV 5例を除く42例中,術前陽性であっ

た8例は腫瘍切除後2週前後では正常に戻らな

かった(図10).  5.再発乳癌におけるS・L、eX値と陽性率  乳癌術後症例106例について測定した.画像診断 または病理組織学的診断で確認された再発群47例 の平均値は710.6±2,140.3U/mlで,非再発群59 例の平均値4.3±7.3U/mlより高値を示した.陽 性率に関しても,再発群63.8%(30/47例)に対し 非再発群11.9%(7/59回目であり,再発群が有意 に高値を示した(p<0.001)(図11).  再発群の47例中,単独再発であった20例につい

(7)

●:10  ●:↑ 測定値(mean±SD)   陽性率   , 怐怩 i● ER(+) ●q● 恤宦E : ●●● ● : ●1 ● ● ● (n漏107)

532.5±5105.3 Qα6%(221107) ●i  : ER(一) ●i  ρ. ●●i● ● ● ● ● ● ●   ● ● (n=64) .i● ● 36.3±219.2 ・i 20.3%(13/64) 0 、20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120,0 140。0 >14      力露7値  血清・…yl LeX値(U1・1) 図9 ERの有無別に見た原発乳癌におけるSialyl Lex測定値の分布

  180   160   140 罫 皇120 寡1・・   80   60   40   20   0 カットオフ値   ロノ 

     ・・1 7 14 21…

      手術      術後経過日数 図10 手術症例における術前前後のSialyl LeXの測定  値の変化 ●=10  ●:1 て平均値および陽性率を再発部位別にみると,そ れぞれ肝30.9U/ml 100%(1/1例),骨1,410.0± 3,620.3U/ml 55,6%(5/9例),肺553.4±1,179.5 U/ml 66.7%(4/6例),局所268.2±397.6U/m1 75%(3/4例)であった.再発部位別の陽性率では 有意差を認めなかったが,骨再発の平均値が他の 再発部位と比較し高値を示した(表3).  6.他臓器癌との比較  比較した他臓器癌(再発例を含む)は159例で, その内訳は胃癌87例,大腸癌56例,膵臓癌8例, 表3 再発部位別(単独)に見たSialyl LeXの陽性率  と測定値 再発部位 陽性 例数 陽性率 測定値(mean±SD) S・LeX iU/ml) in=20) 肝骨肺皮膚 1543 1964 100.0% T5.6% U6.7% V5.0%  30.9±0.0 P,410.0±3,620.3 @553.4±1,179.5 @268.2±397.6 測定値(mean±SD)   陽性率 ●・ @2 ●● 再発群 @     (n=47)  ●1  ● 怐@●  ●● ● ● ● ●   ●● ●       ● V10.6±2140.3 ●■ 怐怐怐 ● i 3.8%(30/47) 再発群 i●‘6 n≡59) ‘.・●♂● 1 .3±7.3 } 1.9%(7/59) 0.0 0.0 0.O 0.0 00.0 20.0  140.O 140 ットオフ値      x       『pく0,001 8Ulml      血清Sialyl Le値(Ulmり 11再発乳癌におけるSialyl LeX測定値の分布        一1014一

(8)

その他8例(肝臓癌4,食道癌2,卵巣癌2)で

ある.陽性率は胃癌19.5%(17/87例),大腸癌 12.5%(7/56例),膵臓癌37.5%6/8例),その他 25.0%(2/8例)であった.乳癌(再発例を含む) の陽性率は26.6%(73/274例)であり,膵臓癌, 乳癌,胃癌,大腸癌の順に高値を示した(図12),  7.S・L,eXの感度および特異度  乳癌におけるS−Lexの感度は26.6%で, CA15−3 20.1%,CEA 17.5%と比較しS−Lexが最:も良好で あった.原発乳癌と再発乳癌別にみてもS・LeXの 感度が高かった.また特異度は,S・LeXとCA15−3 が95.4%,CEA 94.8%であった.特に良性乳腺疾 患に対するS−LeXの特異度は99.1%と高値を示し た.一方,正診率はS・Lex 53.3%, CA15−349.3%, CEA 47.5%であり, S−LeXが最も高値であ6た (表4).   乳癌  「撒   (n昌274〕   胃癌  羅囁   (n書87)  大腸癌・   (n肩56).  膵臓癌   (n=8) その他の癌   (n=8)一

難難

、琵  19.5%  〔17/87) 〔ラ羅)

劉難

曲,.日韓難  a轡

 8.CA15・3, CEAとの比較  1)良性乳腺疾患での比較

 良性乳腺疾患におけるCA15−3の陽性率は

1.7%(2/115例),またCEAの陽性率は3.5%(4/ 115画面であった.良性乳腺疾患における陽性率, すなわち乳癌診断における偽陽性率は.S−LeXが 0,9%(1/115例)と最も低く,以下CA15・3, CEA の順であった(表5).  2)原発乳癌との比較  (1)原発乳癌  CA15−3の陽性率は11.5%(26/227例), CEAの 陽性率は12.8%(29/227例)でありS・Lexが18.9% で最も高値であった(表6).  (2) stage  stage Oでは, S−Lex, CA15−3, CEAのいずれも 陽性を示さなかった.stage I, II, II1においては, CA 15−3, CEAの陽性率が,それぞれstage I 4.0%, 8.0%, stage II 5.8%, 5.8%, stage III 25%,29.2%であり,stage IでS−L♂とCEAが 同じ陽性率であった他は,すべてS−LeXが最:も高 .い陽性率を示した.stage IVでは, CA15・3, CEA が88.9%,S−Lexが66.7%で, S−Lexの陽性率が最 も低かった(表6). 0 マ0     20 陽性率(%) 30 40  図12 他臓器癌におけるSialyl LeXの陽性率 その他の癌の内訳:肝臓癌4,食道癌2,卵巣癌2. 表4 腫瘍マーカーの感度・特異度・正診率 50

S−LeX CA15−3 CEA

感 度    (n=274) 26.6% 20.1% 17.5% 原 発(n=227) 18.9% 11.5% 12.8% 再 発(n=47) 63.8% 61.7% 40.4% 特異度    (n=174) 95.4% 95.4% 94.8% 非再発(n=59) 88.1% 89.8% 9!.5% 良性乳腺疾患(n=115) 99.1% 98.3% 96.5% 正診率    (n=448) 53.3% 49.3% 47.5%     乳癌陽性例数a) 感 度=       ×100      乳癌例数b) 特異度=   乳癌術後非再発陰性例数十良性乳腺疾患陰性例数。) ×100 表5 良性乳腺疾患における腫瘍マーカーの陽性率と  測定値 良性乳腺疾患 @ 115例 S・LeX

iU/ml) CA15−3iU/m1) ing/ml)

CEA

 陽 性 @陽性率 @測定値 imean±SD)   1 O.9% Q,4±3.0   2 @1.7% P3.1±5.0  4 R.5% P.1±0.7 表6 原発乳癌における腫瘍マーカーの陽性率の比較    乳癌術後非再発例数+良性乳腺疾患例数d}     a)+c) 正診率=         ×100     b)+d)

S−LeX CA15−3

CEA

画数 陽性例 陽性率 陽性例 陽性率 陽性例 陽性率 全症例 227 43 18.9% 26 11.5% 29 12.8% Tis 15 1 6.7% 3 20.0% 2 13.3% Stage O 1 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% Stage I 75 6 8.0% 3 4.0% 6 8.0% Stage II 103 19 18.4% 6 5.8% 6 5.8% Stage III 24 11 45.8% 6 25.0% 7 292% Stage IV 9 6 66.7% 8 88.9% 8 88.9%

(9)

 (3)腫瘤(T)  CA15−3では,陽性率は腫瘤径が増大するにつれ て上昇したが,平均値ではT2がT1と比較して低 陽 性 率 陽 性 率 陽 性 率 (%) 100 80 60 40 20 0 (%) 100 80 60 40 20 0 (%) 100 80 60 40 20 0 TO      T准      T2      T3 TO      TI      T2      T3 CEA (U!ml) 400 300  測 200 定

 値

100 0 (U/ml) 100 聾筆  _. 難.鞘 80  測 60

 定

40  値 20 0 (ng!ml) 100 TO      TI      T2      T3 80  測 60  定 40  値 20 0 睡翻陽性率 一一ェ定値 図13CA15−3およびCEAとの比較(T別:Tis, T4を  除く) い値を示し,CEAでは,平均値,陽性率ともT2 がT1と比較し低値を示した.平均値と陽性率が ともに腫瘤径の増大につれて高値を示したのは S−LeXのみであった(図13).  (4)組織型  S・LeXの陽性率は浸潤癌18.9%,非浸潤癌6.7% と浸潤癌において高い陽性率を示したが,CA15− 3,CEAは浸潤癌でそれぞれ9.7%(18/185例), 10.3%(19/185例),非浸潤癌で20.0%(3/15例), 13.3%(2/15例)であり非浸潤癌の方が高い陽性 率を示した(図14−1).またS−LeXが硬癌において 高い平均値であったのに対し,CA15−3は小葉癌, CEAは充実癌で高値を示したも陽性率に関して は,小葉癌でS・LeXとCA15−3が高値を示したが, CEAでは陽性を示さず,また粘液癌ではS−LeXの み陽性を示しCA15−3, CEAでは陽性を示さな かった(図14−2).  (5)リンパ節転移(n)  リンパ節転移(n)別の陽性率は,3つの腫瘍 マーカーすべて,リンパ節転移を認めたn(+)群 が,認めなかったn(一)群と比較し高値を示した (図15).そのうちS−Lex(p<0,04)とCEA(p< 0.03)には有意差を認めた.n(十)群のうちn1で は,CA15−3, CEAの平均値,陽性率がともにn1 αと比較しn1βで低値を示したが, S−LeXは平均 値,陽性率ともn1βがn1αより高値を示した(図 15).  3)再発乳癌 測定値(mean±SD}

驚す蟷1ぎ懸灘灘灘・罵鰻繊麟,)

     X rialyl Le @(U/mり 浸潤癌 浸潤癌 鰯謄謹讐ゲ簾6・7%鱗     燃σ/15)

・購灘鞭覇離 謝85)

CA15−3 ing/ml) 浸潤癌 浸潤癌

鱗・一1・3難・灘繊論囎』灘講

浸潤癌 鍵5一櫨蕪灘  1白蝶陰,)

CEA

iU/ml) 非漫潤癌

灘鷲難ξ購繊三訂1雛1潴

0 5 10    15  陽性率(%) 図14−1CA 15・3およびCEAとの比較(組織型別) 一1016一 20 25

(10)

 〔%[  30  25 陽 20 性 15 率  10  5

 0

SiaM LeX

欝 灘

譲懸

乳頭癌 充実腺管癌 硬癌  粘液癌  小葉癌 (n=45)   (n=36)   (n=47)   (n=8}    (n呂4) {U伽り 80 70 60 50 測 40 定 30 値 20 {O  o {U’ml) 250 200   測150   定 100   値 50 リンパ節転移の有無別   1%)   40  30 陽 性 20 率  10  認  25 陽 20 性 15 率 10  5

 0

CA15−3 .纏 乳頭癌 充実腺管癌 硬癌  粘液癌  小葉癌 0 (%) 40  30 陽 性 20 率  10  認  25 陽 20 性 15  10

 5

 0

CEA 煙 .副備 「⑲:喜働窩 馳..」..... .岱5 D.縮髪.9.麗 wi ‘懇灘な ィ難騨 .受..識撃螂, o (%} 40 nr CA15−3  (UZmサ   140   120   100    湖   80    定   6Q    値   40   20   0 n十  〔u煽り   25G

.叢麟蝋 0 〔ng/m「) 25 20   測15   定 10 値 n,     n十 CEA 200  測150  定100  値 50 0 〔nσml} 25 20  測15  定10  値 5 0 n1群 端  30 陽 性 20 率  10 0 〔%} 40 30 陽 性 20 率  30 陽 性 20 率.  10 O 羅野

.難難 乳頭癌 充実腺管癌 硬癌   粘液癌  小葉癌 5 0 n−    n十 10 o {%) 40 {ψ励 図14−2  別) n1α  n1β CA15−3 蕪難

140 120 {00  測 8D  定 60  値 40 20 〔U’mり 250 200   測150   定 100   値 懸総 』鵬霧羅. 30 陽 性 20 10 0 n1α  n1β CEA

山轟誠 50 0 (ngrml)

麗亜團陽性率 一七一ェ定値 CA15−3およびCEAとの比較(浸潤癌組織型  再発乳癌でのCA 15−3, CEAの陽性率はそれぞ れ61,7%(29/47例),40.4%(19/47例)で,S−Lex n1α  n1β 25 20  測15  定 て0  値 5 0 唖陽性率 一5一 ェ定値 図15 CA15−3およびCEAとの比較(リンパ節転移  (n)別) が63.8%(30/47例)と最も高い陽性率を示した. 非再発例での陽性還すなわち偽陽性率は,S−LeX 11.9%(7/59例),CA15−310.2%(6/59例),. CEA 8.5%(5/59例)であり,3者間に差を認めなかっ た(図16). (%> 80   60 陽 ・1、。 率 20    O ll、。 6曇;墜1三9/≦7} 6t7%{2霧鯉 4α4%(19/47} 罎  ・ i.驚.

ア  ←. D■    難灘 @ + {…i   懇.・・

蜩蜻

@灘

1,,9%(7/59) 10.2%(6!59) 8.5%(5/59)        X

riaiyl Le CA15−3

CEA

團陽性率 団偽陽性率

(11)

 9.腫瘍マーカーのcombination assayによる 陽性率  1)原発乳癌  それぞれの腫瘍マーカーを組み合わせて原発乳 癌における陽性率を比較した.S−LeXを含む2つ の組み合わせ陽性率はS−Lex十CA15−323.8% (54/227例),S−Lex十CEA 26.9%(61/2271列),さ らに3つの組み合わせた陽性率はS−LeX十CA15− 3+CEA 30.0%(68/227例)であった.一般に行 われているCA15−3+CEAの組み合わせ陽性率は 18.5%(42/227例)であり,S−Lex単独の陽性率 1$.9%(43/227例)とほぼ同じ値にすぎなかった (図17).  2)再発乳癌      X   Sialyl Le 陽’性43f列(18.9%)   測定対象227例 Sialyl Lex+CA15−3+CEA   陽’ヒ圭68で列(30、0%)      Siaiyl Le+G[≡A 陽’1生61{列(26,9%)    CEA 陽’『生29イ列(12.8%) 26例 2例 14例 9例 4例 6例 7例 Sialyl Lex+CA15−3 陽日生54イ列(23.8%)   CA15−3 陽性26例(個.5%)         CA15−3+CEA        陽’1生42イ列く喋85%) 図17原発乳癌における各種腫瘍マーカーの陽性率の関係      X  Sialyl Le 陽性30例(63.8%)   測定対象47例      Sialyl Le+CA15−3+CEA   陽’1生42イ列(89,4%) 9例      Sialy「Le+CEA 陽性38例(80.9%)    CEA 陽性19例(40。4%) 2例 2例 9例 6例 10例 4例 Sla!yl LeX+CA15−3 陽’1生40イ列(851%)   CA15−3 陽’1生29イ列(61.7%)         CA15−3+CEA        陽性33例(70.2%) 図18 再発乳癌における各種腫瘍マーカーの陽性率の関係       一1018一

(12)

 同様に再発乳癌において腫瘍マーカーを組み合 わせて陽性率を比較した.S−LeXを含む2つの組 み合わぜ陽性率は,S−Lex十CA15−385.1%(40/47 例),S・Lex十CEA 80.9%(38/47例)であり,こ れらと比較しS−Lexを含まないCA15・3十CEAの 陽性率が70.2%(33/47例)と最も低値であった. 3つを組み合わせた陽性率はS−LeX十CA15−3十 CEA 89.4%(42/47例)と高値を示した(図18).          考  察  K6hler, Milstein5)が確立したモノクロナール 抗体の技法によって発見された腫瘍関連性の糖鎖 抗原の一部が,癌患者の血清中に出現することが 注目され,数多くの腫瘍マーカーが報告されてい る.  糖鎖抗原は糖脂質の形態をとるものと糖蛋白の 形態をとるものがある.モノクρナール抗体の認 識する糖鎖構造の解析は,主として糖脂質性の抗 原について行われてきた3).箱守6)は細胞の癌化に より糖脂質が,①糖鎖不全現象②糖鎖不全に伴 うと考えられる前駆体糖脂質の蓄積,③新しい癌 化細胞に固有の糖脂質の合成,④細胞接触に対応 する糖脂質蓄積現象の消失,の4つの変化を示す と述べている.モノクロナール抗体によってこの ような癌化に伴う糖脂質の:量的および質的変化を 特異的に認識することが可能となったことで,糖 鎖抗原が腫瘍関連抗原として極めて重要であるこ とが再確認され,腫瘍マーカーとして広く臨床に 応用されている.糖鎖抗原はその基幹構造から1 型と2型に分けられる.1型糖鎖抗原はGalβ1→ 3GlcNAcβの基幹をもち,またLewis式血液型の 遺伝子支配を受けているため,Lewis式血液型に よっては陽性率が影響を受ける.2型二三抗原は Galβ1→4GlcNAcβの基幹をもち, Lewis式血液 型の遺伝子支配を受けず,また腫瘍マーカーとし て,1型糖鎖抗原より感度は低いものの,癌特異 性は極めて高いという特徴をもつ3).  2型糖鎖抗原に分類されるS↓eXは,1984年, Fukushimaら2)が胃癌細胞を免疫源として作製し

たモノクロナール抗体CSLEX4が認識する抗原

である。この抗原はシアリダーゼと過ヨウ素酸処 理により抗原性が失われるため,シアル酸残基を 有する構造をもつことが判明しており,さらに Lewis式血液型Leaの異性体であるLeXの末端に シアル酸が結合したものであることからSialyl LeXと呼ばれる(図19). S−LeXは腎臓の近位尿細管 や食道粘膜などの正常組織にも存在し,また各種 癌細胞組織に高率に出現するといわれる2), Kawaharaら7)は肺癌,結腸癌,乳癌に12∼29%の 陽性率を示したとし,Hirotaらは進行した肺腺癌 の95%の血清に存在すると報告しており,S−LeX は組織別では腺癌に高率に出現する早臥抗原であ ると考えられている8).  一般に乳癌に対する腫瘍マーカーは,CA15・3, CEAなどが有用とされ,臨床に応用されている. CA15−3はHilkensら9)のhuman milk−fat globule membraneと, Hayesら10}の乳癌骨転移細胞を免 疫源として作製されたモノクロナール抗体に反応 する抗原で乳癌にかなり特異性が高いと言われて いる.しかし原発乳癌における陽性率は10%前後 であり11)12),その感度は必ずしも高くない.CEA はGoldら13)により報告された癌胎児性蛋白で, 乳癌特異性はないが最も頻用されている.原発乳 癌での陽性率は10∼15%で,CA15−3と同様に高く はない14)∼16).  著者は,乳癌において血清S−LeXの測定を行い, さらにCA153, CEAとの比較検討を行った.ま ず,健常女性225例のS−LeX値よりカットオフ値を 8.OU/m1と定めた.健常女性ではカットオフ値以 下に96.0%が分布した.良性消化器疾患における S−Lex値は2.0±2.7U/m1,陽性率は3.1%で良性

NeuAcα2→3Galβ1→4GlcNAcβ→3Galβ1→4Glcβ1→1Cer

       3        ↑       Fucα1 図19 Sialyl LeXの構造

(13)

消化器疾患の合併によるS−LeX値への影響は少な いものと思われた.  良性乳腺疾患の陽性率は,乳腺腫瘍1.5%,乳腺 症0%,その他0%,平均値はカットオフ値以下 であった.また偽陽性率は0.9%であり,CA15−3, CEAの偽陽性率と比較し最も良好な結果であっ た.  近年,マンモグラフィ,超音波検査などの画像 診断の発達に伴いごく早期の乳癌でも診断が可能 となっている.マンモグラフィ所見で石灰化像に よる微小乳癌が発見され,超音波検:査では非触知 乳癌でも高い診断率が得られるとされている17).  乳癌におけるS−LeXの陽性率の検討は, Kawa− haraら18)19), Chiaら20),中越ら21)が原発乳癌と再 発乳癌を合わせて19%から52%,また伊黒22)は原 発乳癌で38%,中越ら23)24)は22.2%から30.0%と 報告している.著者のS−LeXの原発乳癌における 陽性率は18.9%であり,スクリーニング診断に用 いるには良好な感度とは言い難いが,同一患者血 清で測定したCA15−3, CEAと比較すると,CA15− 311.5%,CEA 12.8%で, S−Lexが最も高い陽性 率を示した.S−LeXをstage別に検討すると,平均 値および陽性率はstageが進行するにつれて高値 を示した.CA15−3のstage別陽性率はstage Iと IIではほとんど差が認められず, CEAのstage別 陽性率はstage IとIIでむしろ逆の陽性率を示し たことより,S−LeXのみが癌の進行度を反映して いることが示唆された.またstage IVではS−Lex の陽性率はCA 15・3, CEAより低いものの平均値 が6,273.6±5,620.3U/mlとカットオフ値を大き く上回っており,乳癌診断時にこのような値を示 したときには,遠隔転移の検索を可及的に十分行 うべきであると考えられた.  腫瘤(T)別の陽性率を見ると,CA15−3, CEA と異なりS−LeXの平均値および陽性率は腫瘤の増 大とともに高値を示すと考えられた.乳癌研究会 のアンケート集計(第37回p31,1983)によると, リンパ節転移nが同じ場合には腫瘤径が大きい ほど術後5年生存率は不良であり,S−LeXと予後 因子との関連性が示唆された.  組織型別では,非浸潤癌の陽性率が6.7%〉平均 値が9.0±25.7U/mlであるのに対し浸潤癌では 陽性率が18.9%,平均値が310.0±3,891.4U/ml で非浸潤癌と比較し高値を示した.これはCA15− 3,CEAと全く異なる傾向を示し,興味深い結果と 考えられた.また浸潤癌の中では陽性率に有意差 を認めなかったが,平均値では硬癌が72.4±458.3 U/mlと高値を示した.これは硬癌は管内進展に 比べて癌上皮巣の管外浸潤が高度であり,他の組 織型と比較して脂肪織浸潤,リンパ管侵襲,皮膚 浸潤,胸筋浸潤など組織学的波及度が高率である

ことと,組織型別10年生存率で,乳頭腺管癌

77.4%,充実腺管癌64.9%,硬癌61.0%と硬癌が 、最も予後が不良であるという報告25)より,S・LeXと 組織学的悪性度との関連性が示唆された.  乳癌の最も重要な予後因子であると言われる組 織学的リンパ節転移に関して検討すると,S−LeX は陽性率,平均値がともに転移群において高値を 示した.野口ら26)ぽ予後因子としてのリンパ節転 移をKaplan・Meierによる累積生存率で検討して おり,転移のない群の10年生存率は90.6±2.9%で あるのに対し転移のある群は69.1±6.3%であり, リンパ節転移の有無によって生存率が大きく左右 されるとし,またリンパ節の転移個数が増加する に従い,生存率が有意に低下したと述べている. CA15−3, CEAも転移群において高値を示したが, 平均値とリンパ節の転移個数に関連性はなかっ た.一方,S−LeXの平均値はn1群でn1αよりn1β が高値を示していることから,S−LeXの測定値は 腫瘤径と同様にリンパ節の転移個数に関連すると 思われ,乳癌の予後因子となりうる可能性が示唆 された.n2群でS工eXの平均値がn1βより低値を 示しているのはCA15−3, CEAも同様な結果であ り,これは乳癌取扱い規約上,n1βとn2はりシパ 節転移個数によって区別されたものではないため と考えられた。以上より,診一時にS−LeXが高値を 示した症例の手術の際にはリンパ節郭清を徹底的 に行う必要性があると思われた.  ERの有無とS↓eXの陽性率の関連性を検討す ると,ER(十)群20.6%, ER(一)群20.0%であ りほとんど差はなかった.またS−LeXの平均値に おいてはER(十)群が532.5±5,105.3U/ml, ER 一1020一

(14)

(一)群が36.3±219.4U/mmであり, ER(+)群 で高値を示したが有意差はなかった.曽和ら27)は ER(一)群はER(+)群に比べ,病期進行例, リンパ節転移高度例およびt3以上例が多く,また 免疫組織学的にER(一)群に糖鎖抗原の発現率が 有意に高いと述べている.本研究ではこのような 傾向は認めず,その理由としてER(+)群のうち

stage IVが3例あり,そのS−Lexの平均値は

14,052.4±22,523.5U/m1と極めて高値であり, この値が大きく影響したものと考えられた.この 結果は比較として用いたCA15・3, CEAでも同様 な結果であった.  腫瘍切除後はS・LeXの平均値は減少傾向を示し たが,その経過は緩徐であり,手術による治療効 果をS−LeX値で判定するには,少なくても1ヵ月 以上は観察する必要があると思われた.これは一 般に,腫瘍マーカーは治癒切除例では術後約4週 までに正常化すると言われているのと同様な結果 であった.  再発乳癌におけるS−LeXの陽性率は63.8%,平 均値は710.6±2,140.3U/mlと非再発乳癌の陽性 率11.9%,平均値4.3±7.3U/m1に比較して有意

に高値を示した.再発乳癌における陽性率は

CA15−3, CEAよりも高率であり,さらに偽陽性率 ではCA15・3, CEAとほとんど差を認めず,その 臨床的価値は十分に期待できるものと思われた. (U/ml) 60000 50000 x当40000 蚕30000 の  20000 10000 0 ・      !   !  y=93.4÷5.3x   / R・0・251(P・。.001)  ./      n琶274 「/ !   ・    ● (U/ml> 100 ● ● ● 80 ● ● X① 」 60 ● ∼ 思 ●● の 40 ● ● ● ● o ● 20 ● ●  6  .● ・●        ● @ ・、9’・,  ● @  ● @o ・ 怐怐@・ ● ● 0 0 歪0 20 30 40 50 CA15−3 (U/ml) 0   400  800  喋200  1600     CA15−3     (Ulml) 図20乳癌におけるSlalyl Lex測定値とCA15−3測定値の相関 (U/mり 60000 50000 徳40000 蓄30000 あ  20000  10000 0 〔U/ml) 100    ● @  ● 80 ●・ ● XO ● ゴ 60 ● ど .璽 ● ● の 40 o  o ε 、 20 ‘“●・ ● ● 8 ・ ●   ●● ● @  ●   ● ● 0 0 2 4  6 8 10 CEA (ng/ml} 0   500  1000  1500  2000     CEA       (ng/mη 図21乳癌におけるSialyl Lex測定値とCEA測定値の相関

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再発部位別に陽性率をみると単独再発の場合,骨, 皮膚,肺と比較して肝臓に高い傾向があったが有 意差は認めなかった.しかし平均値では骨再発で 極めて高値を示しており,S−LeXが1,000U/ml以 上の高値を示した場合には積極的に骨再発の検索 をすべきであると考えられた.  S−LeXは早期診断に関しては,他の腫瘍マー カーと同じようにその感度においては有用とは言 い難いが,特異度においてCA15・3, CEAに劣ら ず,感度,正診率においてはS−LeXが最も優れてい た.特に良性乳腺疾患に対する特異度は99.1%で あり,乳腺の異常を訴えて来院した患者の癌特異 性は極めて高いと思われた.よってS−LeXは原発 乳癌に対する診断,進行度の判定,予後因子との 関連において有用であると考えられた.  他臓器悪性腫瘍のなかでは膵臓癌の陽性率が一 番高く,必ずしも乳癌に臓器特異性があるとは言 えなかった.これは,今回対照とした膵臓癌はか なり進行していた症例が多く,その影響を受けた ためではないかと考えているが,今後の検討を要 する.  乳癌術後のモニタリングにおいて各腫瘍マー カーのcombination assayを行う場合,それぞれ の特異性をよく理解した上で,お互いに相関関係 の少ない組み合わせで検討することが必要であ る.乳癌における各々の腫瘍マーカーの相関性は 図20,21に示したごとく,S−LexとCA15・3では R=0.零51,p<0.001, CA15−3とCEAはR罵 0.119,pく0.05でわずかに相関関係をもつが, S− LexとCEAでは図22のごとくR=0.043で全く相 関性を認めなかった.原発乳癌において各腫瘍 マーカーのcombination assayを行ってみると, S−Lex十CA15−3十CEAの組み合わせで陽性率が 30.0%と上昇した.またstage O,1, IIの比較的 早い病期でもS・Lex+CA15・3+CEAの組み合わ せで20.1%が陽性であり,S−LeXと他の腫瘍マー カ藁と組み合わせることにより,早期乳癌におい てもS↓eX測定の意義があると思われた。同様に 再発乳癌に対してcombination assayを行いそ の陽性率を検討すると,S・Lex+CA15−3+CEAで 89.4%(40/47例)と高値を示した.これよりS− Lex, CA15−3, CEAを組み合わせてcombination assayを行うことは,再発のモニタリングマー カーとして有用であると思われた.またS・LeX+ CA 15−3十CEAの組み合わせとS−Lex十CA15−3の 組み合わせの陽性率にほとんど差を認めないこと から常時3つの腫瘍マーカーの測定が難しい場合 には,S−LeX十CA15−3の組み合わせでモニタリン グすることが有用であると考えられた.          結  語  乳癌患者において血清Sialyl LeXを測定し,そ の腫瘍マーカーとしての有用性および臨床的意義 を検討し,以下の知見を得た.  1)健常女性の測定値よりカットオフ値を8U/ (UlmD 1600 1200 $ き800 400 0 0 ●     ,!       y=48.3+0.15x ●/ R=。1瞬くα。5) γ        ●     ●  500  1000  1500  2000     CEA      (ng/ml> (Ulml) 50 ● 40  o●F●      ● 。っ30 ゚ 3 。.・・  .…  ●・       ●●   .L モ020 3ら㍉ 。 @、  ●・●●も●     ● 10   ●●3 0 0 2  4  6  8  10 CEA    (ng/m1) 図22 乳癌におけるCEA測定値とCA15・3測定値の相関 一ユ022一

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mlとした.  2)良性乳腺疾患,非再発乳癌を対照とした特異 度は95.4%であり,乳癌において特異的であった.  3)原発乳癌におけるS−LeXの陽性率は18.9% で,感度は低いものの,同時に測定したCA15−3, CEAと比較し最も高率であった.また平均値およ び陽性率は腫瘤径,リンパ節転移,遠隔転移など の癌の進行度および悪性度をよく反映し,予後因 子との関連性が示唆された.  4)再発乳癌においての陽性率は63.0%で高い 陽性率を示した.またCA15−3, CEAとのcombi・ nation assayを行うことによって,その陽性率は 89.4%と上昇し,術後乳癌患者のモニタリング マーカーとして有用性が高いと考えられた,  以上,S−LeXは原発乳癌,再発乳癌において腫瘍 マーカーとして有用でありその測定は臨床的意義 があると考えられた.  稿を終えるにあたり御指導,御校閲を賜わりました 浜野恭一教授に深謝致します.また直接御指導頂きま した木村恒人講師,山本和子博士に感謝致します.検 体収集に御協力頂きました東京女子医科大学内分泌 外科学教室,聖隷浜松病院,立川中央病院,朝霞台中 央総合病院および第二外科学教室員各位に感謝致し ます.さらに研究に御協力頂きました日東紡績・ミイオ ケミカル研究所の研究員各位に厚くお礼申し上げま す.       文  献  1)神奈下馴児,三宅正幸,銭田晃一ほか:糖鎖抗原    と悪性腫瘍.化学と生物 26:220−234,1988  2)Fukushima「K, Hirota M, Terasaki P et al:   Characterization of sialylated lewisx as a new   tumor−assosiated antigen. Cancer Res 44:   5279−5285, 1984  3)神奈木玲児:糖鎖性腫瘍マーカーの生化学と臨床    的意i義.臨床病理 11:1247−1265,1986  4)乳癌研究会編:乳癌取扱い規約,金原出版,東京    (1986)  5)K6㎞ler〔}, Milstein C: Continuous cultures of   cells secreting  antibody  of predefined   speci丘city. Nature 256:495−497,1975  6)箱守仙一郎:癌細胞膜.代謝 17:1403−1416,    1980  7)Kawahara M, Chia D, Terasaki P et al:   Detection of Sialylated lewisx antigen in cancer   sera using a sandwich radioimmunoassay, Int J   Cancer 36:421−425, 1985 8)Masaki K, Kiyoyasu F, Terasaki P et a璽:   Sialosylated Lewisx in the sera of cancer   patients detected by a cell binding inhibition   assay. Cancer Res 45:19014905,1985 9)Hilkens J, Buijs F, Hilgers J et al:Mono・   clonal antibodies against human mi豆kfat glob・   ules membranes detecting differenciation   antigens 6f the mammary gland and its tumor.   Int J Cancer 34:197−206, 1984 10)Hayes DF, Sekine H,0}mo T et al:Use of a   murine monoclonal antibody for detection of   circulating plasma DF3 antigen level in breast   cancer patienち J CIin Invest 75:1671−1678,   1985 11)小川徹男,泉雄 勝,森田英樹ほか:乳癌患者に   おけるCA15−3測定の臨床的意義.癌の臨床   32 :27−32, 1985 12)古本福一,森本 徹,池田俊行ほか:乳癌腫瘍マー   カーとしてのCA15−3の有用性について.広島医   学42:220−222,1989 13)Go璽d P, Freedman SO:Demonstration of   tumor speci丘。 antigen in human colonic car・   cinoma by immunological tolerance and   absorption technique. J Exp Med 121:439−462,   1965 14)野水 整,渡辺岩雄,遠藤辰一郎:乳癌における   腫瘍マーカー,とくにTissue Polypeptide   Antigenの診断用意義一CEA, IAPおよび   CA19−9との対比検討一.日癌治療会誌 19:   1187−2295, 1984 15)北村正次,富永 健,金子 甫ほか:乳癌患者に   おける血中および腫瘍中CEA値の臨床的意義.   Jpn Soc Cancer Ther 16:3543,1986 16)中村泰也,渡辺英宣,川ロ満宏ほか:乳癌のmoni−   torとしてのCEAの意義.大分病医誌17:   30−38, 1988 17)神尾孝子:非触知乳腺腫瘍の超音波診断に関する   研究.超音波医 17:293−307,1990 18)Kawakara M, Terasaki P, Chia D et al:   Detection of sialylated Lewisx antigen in can−   cer sera using a sandwich radioimmunoassay.   Int J Cancer 36:421−425, 1985 19)Kawaham M, Terasaki P, Chia D et al: Use   four monoclonal antibodies to detect tumor   markers, Cancer 58:2008−2012,1986 20)Chia D, Terasaki P, Suyama N et al:Use of   monoclonal antibody to Sialylated Lewisx and   Sialylated Lewisa for serological test of cancer.   Cancer Res 45:435−436,1985 21)中越 享,広田正毅,平谷一人:糖鎖抗原sialyl

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  Lewisxの外科的担癌患者における腫瘍マーカー   としての有用性の検討.医のあゆみ147:   925−926, 1988 22)伊黒 隆:血液型関連抗原Lewisxおよびシアル   化しewisxに対するモノクロナール抗体の癌患者   血清への診断的応用.日外会誌 88:14074414,   1987 23)中越 享,草野裕幸,川原克信ほか:乳癌におけ   るSialosylated Lewlsxの血清学的,免疫組織学的   検討.第46回日癌会総会記:520,1987 24)中越 享,草野裕幸,広田正毅ほか:乳癌におけ   るシアロ型糖鎖抗原sialyl LewiSa, Sialyl LewiSx,   sialyl Lewidx・iの有用性の検討. Oncologia 23:   79−87, 1990 25)坂元吾偉:病理学的にみた乳癌の悪性度.乳癌の   臨床 4:283−292,1989 26)野ロ昌邦:予後因子としての乳癌リンパ節転移に   ついて.日臨外医会誌 52:713−717,1991 27)曽和融生,鄭 容錫,加藤保之:乳癌のEstrogen   Receptorと糖鎖抗原発現に関する免疫組織学的   検討.JJpn Soc Cancer Ther 24:1296−1304,   1989 一1024一

参照

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