- 359 - 「そうして、どこでもない場所を求めてJ 朝ヰ@慣成教育専攻 芸 術 系 使 紛 コ ー ス 谷口朋栄 佑晶要旨 I制作動機 これまでに、カラーインクやアクリル絵の具等による惨 みを用いて、「女性」を描ーしてきに一時効句に「女性J と いう型が内包するイメージとして、「妖しさ」・「耽美さ」・ r{夢さ」等が挙げられる。これらを自分なりに角献し直す ことで、目には見えない「女性を通した詩的な感情Jを目 指して描いてきたのたしかし、今までの制fpでは「女性」 という記号を通して表現したいものよりも、「女性」その ものがもっイメ}ジが勝った表現となってい
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それは、 画面の中で背景を極力入れず「女性」のみから感じられる イメージを描こうとしていたことも起因している。また、 以前は展示か法において、大小異なる作品を連作として展 示することでイメージの強化を図っていた。しかし、その ような展示方法が反って断片的な「女性」のイメージにな っていたのである。 これらの点を踏まえて今作品を制作するにあたり、襖サ イズ、を横に 5枚繋げた画面上に、複数の女性と背景を加え ることで「目には見えないイメージ」の可視化を布院目標 とする。具体的な場面として、現代の中で、きっと誰もが変 容し続ける自分の「居場所」を探していると考えた。「そ うして、どこでもない場所を求めてJ~主瞬間こ初偉いながら も、力強くそれぞれが柄生する様子を、捧みを用いて描い ていく。E
佑晶制宇について -1 構際いの意味付け まずは、人間にとって一番身近である存在の自然と女性 を組み合わせながらエスキースを繰り返し練っていく(図 1参照)。本図の画面右上から、「躍動する人物J
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人 指導教員 鈴木, 久人 物Jr
,迷う人物」の 3人を登場させることにした。これら の人物を、 1本のたは寄り添うように同じ場所に相主さ せる。同じ場所に居ながら、それぞれが別の場所を眺め異 なる仕草をさせ配することで、鑑賞者が人物の視線の先を 想像できるような効果を狙う。中央の幹から画面右上に向 かつて水平に伸びた枝が、「躍車J
する人物」の片足を止め る。危うい場所に居ながらも、これから躍動する人間像と して描いている。そこから中央に向かつて操る枝に、「行 むノん物」が片足を水のなカ斗こ遊ばせて腰をおろ7九柔らか な風の吹く中に、左右どちらにも移動することができる意 味合いも含め、中性的な体躯で中央に配置した。これら全 ての校の根源となる幹から、「迷う人物」が体をのぞかせ る。出て来たばかりのその場所で、半分水の中で漂いなが ら行き先を求め迷う様子である。-2
描 手 上記で述べたエスキースを基に、鳥の子紙を水張りした パネルを横に5枚並べた1
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cmの画面上に、プロジ ェクタ}を用いて転写していくOこの際わ陪s
分へのたら し込みを考慮し、粗略な描写にしておくことによって、惨 みが境界線に制約されないようにする。転写しわ線を目安 に、描商用カラーインクのグレー、ブルーとアクリルのブ ノいーを2:1:1
間支で調合したもの⑪)と、アクリル のパーノレヌ小一、グレー、パープノレを1:
1
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で調合し たもの(②)を用いてたらし込みを施7
九①では、グレー の染料の方がブ、ルーの染料や顔料よりもそキ紙への定着 速度が遅し、そのため、余分な水分が溜まっている箇所を 拭き取ることで、薄い透明感のあるブ、ルーを下地として残 すことができる。その箇所を縁取るような不規則な形で、- 360 - グレーが色濃く定着する(図